JP2003305845A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2003305845A
JP2003305845A JP2002113942A JP2002113942A JP2003305845A JP 2003305845 A JP2003305845 A JP 2003305845A JP 2002113942 A JP2002113942 A JP 2002113942A JP 2002113942 A JP2002113942 A JP 2002113942A JP 2003305845 A JP2003305845 A JP 2003305845A
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nozzle
head
ink
forming member
head cover
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JP2002113942A
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Toshio Nakada
敏雄 中田
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル保護部材先端のノズル形成部材からの
浮きを防止し、印字不良やヘッドの破壊が生じにくいイ
ンクジェットヘッドを提案すること。 【解決手段】 ヘッドカバー(ノズル保護部材)20ま
たはヘッドチップ(ノズル形成部材)12をヘッドカバ
ー先端20a付近で突起させ、ヘッドカバー20とヘッ
ドチップ12をヘッドカバー先端20aでのみ接触させ
ることにより、接着剤80が収縮しヘッドカバー20が
引かれた際にヘッドカバー先端20aがヘッドチップ1
2側に押し付けられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクを噴射するノ
ズルからインクを吐出し、文字、記号、画像等を印刷す
るインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、高速印字、
低騒音等の特徴を有し情報処理装置の出力装置として近
年広く用いられている。
【0003】従来インクジェットヘッドは、ノズル形成
部材及び駆動回路の保護の為に、特開平10−1624
0号公報に開示されるようにノズル形成部材の上面にノ
ズル保護部材を接着し固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ノズル形成部材の上面
にノズル保護部材を接着固定する際、ノズル形成部材の
ノズル開口部は撥水処理が施され接着性が悪いため、ノ
ズル保護部材のノズル開口部先端から離れた位置に接着
剤を塗布しノズル保護部材を接着固定することが多い。
図10を用いて従来のインクジェットヘッドの問題点を
説明する。ヘッドチップ(ノズル形成部材)20に、ヘ
ッドカバー(ノズル保護部材)20が接着されている
が、図中クロスハッチングで示す位置に塗布された接着
剤80は硬化する際に収縮するため、接着剤塗布部のヘ
ッドカバー20が接着剤80側に変形し、接着剤塗布部
直近のヘッドチップ12とヘッドカバー20の接触部が
支点81は移動しないため、ヘッドカバー先端20aが
ヘッドチップ12のヘッドカバー接着面12bから浮い
てしまう。
【0005】また、接着に限らずヘッドカバーをバネ性
を利用して取り付ける場合も、ヘッドカバーの被覆部が
ノズル形成部材の上面と略平行に構成されている場合、
ヘッドカバー先端20aが浮いてしまうことがあった。
【0006】ヘッドチップ12及びヘッドカバー20
は、記録媒体(図示せず)と対向しているが、記録媒体
の折れ曲がりなどにより記録媒体とヘッドカバー先端2
0aが接触する事が有るが、ヘッドカバー先端20aが
ヘッドチップ12から浮くと記録媒体の端面がヘッドカ
バー先端20aに引っかかり易く、紙ジャム等印字不良
が発生したり、あるいはヘッドカバー20の変形、ヘッ
ドチップ12とヘッドカバー20の間に記録媒体が侵入
しヘッドチップ12の破損などインクジェットヘッドの
破壊に至ることもあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明は、インク噴射するノズルが形成されたノズル形
成部材と、前記ノズルの周縁を除いた前記ノズル形成部
材の上面を略平行に被覆する被覆部を備えた薄板状のノ
ズル保護部材とを有するインクジェットヘッドにおい
て、前記ノズル保護部材は、縁部が前記ノズル形成部材
を押圧して装着されていることを特徴とする。
【0008】上記構成により、縁部が前記ノズル形成部
材を押圧しているのでノズル保護部材とノズル形成部材
との接触部分は浮くことはない。そのため、記録媒体
(印字紙)がノズル保護部材とノズル形成部材の間に入
りこむことは無く、インクジェットヘッドが破壊される
ことは無い。
【0009】上記構成おいて、前記ノズル形成部材を押
圧している前記縁部は、前記ノズル形成部材側に突出し
て形成されていることが望ましく、また、前記ノズル形
成部材の前記ノズル保護部材と接触する部分が突出して
形成されているも望ましい。
【0010】また、前記ノズル形成部材に接触している
前記縁部は、前記ノズル形成部材に直交する高さが40
μm以下に形成されていることは記録媒体が縁部に引っ
かかることが極めて少なくなる。
【0011】更には、前記ノズル保護部材は、前記ノズ
ル形成部材の上面と前記被覆部との間に塗布された接着
剤により固定されることも効果的である。
【0012】上記の場合、接着剤が固定する際に収縮し
押圧力が増加することからノズル保護部材とノズル形成
部材との接触部分は浮くことはない。
【0013】また、前記ノズル保護部材の表面が潤滑性
の表面処理がされていることも望ましく、記録媒体を簡
単に滑らせるためさらに記録媒体が引っかかりにくくな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用したインクジェットプリンタのヘッドユニットの
実施例を説明する。
【0015】図1は、本例のインクジェットヘッドを搭
載可能なインクジェットプリンタの主要部分を示す概略
構成図である。インクジェットプリンタ1は、シリアル
型のものであり、ガイド軸2に沿って往復移動可能なキ
ャリッジ3にインクジェットヘッド4が搭載されてい
る。このインクジェットヘッド4に対しては、定位置に
配置したインクタンク5から可撓性のインクチューブ6
を介してインクが供給される。本例では、カラーインク
およびブラックインクが、インクタンク5−1および5
−2から、2本のインクチューブ6−1および6−2を
介して、インクジェットヘッド4に供給される。
【0016】図2は本例のインクジェットヘッド4を前
側から見た場合の斜視図であり、図3はインクジェット
ヘッド4のヘッドカバー20の取り付け前の状態を示す
斜視図である。図4は後側から見た場合の斜視図であ
り、図5は図2のIV−IV線で切断した部分を示す横
断面図であり、図6は図5のV−V線で切断した部分を
示す縦断面図である。また、図7はその分解斜視図であ
る。
【0017】これらの図を参照して説明すると、本例の
インクジェットヘッド4は、後側が開口しているユニッ
トカバー11を備えており、このユニットカバー11の
中にインクジェットヘッド4の各構成部品が収納されて
いる。すなわち、ユニットカバー11の中には、その前
面側から、ヘッドチップ12、ユニット基板13、左右
一対のダンパ14、15、および中継基板16がこの順
序で積層されている。左右のダンパ14、15の間には
抜け防止板17が配置されている。また、各ダンパ1
4、15とヘッドチップ12の間にはヘッドチップ12
に供給されるインクから異物を除去するためのフィルタ
18、19が配置されている。
【0018】さらに、ユニットカバー11の前面にはヘ
ッドカバー20が積層されている。ヘッドカバー20
は、ヘッドチップ12の前面に有るダイアフラム12c
を印字紙(図示せず)の侵入による破壊から保護するた
めに先端部20aがヘッドチップ12に密着している必
要がある。また、ヘッドチップ駆動信号を伝達するフレ
シキブル配線基板31−1、31−2とヘッドチップ1
2の給電用接続部12gへのインクの侵入による短絡を
防止するため、給電用接続部12gの上には接着剤を充
填する必要もある。
【0019】ダンパ室14、15は左右対称の形状をし
ており、それぞれ、ユニット基板12に取り付けたダン
パケース21、22と、これらのダンパケース21、2
2に形成したダンパ室用の凹部23、24をシールして
いる可撓性のダンパ膜25、26とを備えており、凹部
23およびダンパ膜25、凹部24およびダンパ膜26
によって、それぞれダンパ室27、28が区画形成され
ている。ユニットカバー11、ユニット基板13、ダン
パケース21、22および抜け防止板17は例えば樹脂
成形品から形成できる。また、本例のヘッドカバー20
は金属の薄板であり、ダンパ膜25、26はゴム膜であ
る。
【0020】各ダンパ室27、28には、各インクチュ
ーブ6−1、6−2が接続されており、インクタンク5
−1、5−2から各インクが供給される。各ダンパ室2
7、28に供給されたインクは、フィルタ18、19を
介してヘッドチップ12に供給される。
【0021】次に、各部分の構造を説明する。まず、ヘ
ッドチップ12は扁平な直方体形状をしており、その前
面12aがインクノズル面であり、インクを吐出するイ
ンクノズル12fが多数形成されている。インクノズル
12f直下のヘッドチップ12内には各インクノズル1
2fに対応してインクに圧力を発生させるインク室12
eがインクノズル12fと同数有り、インク室12eと
ヘッドチップ後面に開いたインク取り込み口33、34
との間に共通インク室12dがある。この共通インク室
12dは、各インク室12eで発生するインクの圧力が
隣接するインク室へ影響しないよう外部との境界面がダ
イアフラム12cとなっており、圧力変動を吸収するよ
うになっている。
【0022】また、ダイアフラムの隣接部には給電用接
続部12gが設けられ、フレキシブル配線基板31−
1、31−2が接続されてヘッドチップ12の両側面を
通して引き出され、ユニットカバー11の各側面の内側
に沿って後ろ側に引き出されて中継基板16の前面に接
続されている。各フレキシブル配線基板31−1、31
−2におけるユニット基板13各側面に対峙している部
分にはヘッドチップ駆動用IC32−1、32−2が取
り付けられている。
【0023】ヘッドチップ12が取り付けられているユ
ニット基板13は、ヘッドチップ12が前面41aに接
着固定された前板部分41(チップ取り付け部)と、こ
の前板部分41の上下から後方に向けて直角に延びる上
板部分42および下板部分43を備えている。これら前
板部分41の後面41bと、上板部分42および下板部
分43の間に、ダンパ14、15が組みつけられてい
る。
【0024】ここで、前板部分41の前面41aには、
ここにヘッドチップ12を接着固定するための接着剤を
充填するための接着剤溝44が形成されている。前板部
分41の後面41bには、その中央に、上下方向に延び
る差込溝45が形成されており、ここに抜け防止板17
を差込可能である。また、上板部分42の左右の側面か
ら内側に向けて水平に延びる一定幅のスライド溝46、
47が形成されている。これらのスライド溝46、47
に沿って、左右両側からダンパ14、15をユニット基
板13に組み付けることが可能である。
【0025】また、前板部分41の内部にはヘッドチッ
プ12に形成されている各2個ずつのインク取り込み口
33、34に各インクを供給するためのインク供給路4
8、49が形成されており、これらインク供給路48、
49のダンパ側連通口48a、49aが前板部分後面4
1bに露出している。このダンバ側連通口48a、49
には各フィルタ18および19がそれぞれ、熱融着ある
いは接着剤によって取り付けられている。
【0026】ダンパ14は、前述したように、ダンパケ
ース21と、ここに形成したダンパ室形成用の凹部23
と、この凹部23をシールしているダンパ膜25を備え
ており、凹部23およびダンパ膜25によってダンパ室
27が区画形成されている。
【0027】凹部23におけるインクジェットヘッド4
後側の側面における底面側の部位には、インク供給路5
5が連通している。このインク供給路55はダンパケー
ス21の後端面から後方に水平に突出しているインク供
給管56に連通している。このインク供給管56には、
インクチューブ6−1、6−2のうちの一方の側が接続
され、ここを介してダンパ室内にインクが供給される。
【0028】また、本例のダンパ14においては、凹部
23におけるインクジェットヘッド4前側の底面部分に
は矩形の連通口57が開いており、この前側には凹部2
3よりも小さな容積のインク室58が形成されている。
このインク室58の前端開口59がダンパケース21の
前端面から露出しており、この前端開口59がユニット
基板13の前板部分41に形成されているダンパ側連通
口48aに連通している。
【0029】すなわち、本例のダンパ室27は、インク
ジェットヘッド4前後方向に延びる扁平な室であり、そ
の内周面を規定している6つの内側平面のうち、最も広
い左右一対の内側平面がダンパ膜25と凹部底面63に
よって規定され、後側の内側平面64にはインク供給路
55が形成され、前側の内側平面65および底面63の
前側部分にはヘッドチップ側にインクを供給するインク
室58が連通しており、このインク室58を介してヘッ
ドチップ12の側にインクが供給される。
【0030】一方、ダンパケース21の上面部分には、
ユニット基板13の上板部分42に形成されているスラ
イド溝46に対して横方から水平に差込可能なスライド
突起60が形成されている。
【0031】次に、抜け防止板17は、左右一対のダン
バ14、15の間に配置されており、ほぼダンパ膜25
に形成した矩形枠状の圧入突起54に対応する大きさの
矩形枠部分71と、この矩形枠部分71の上端面および
下端面に形成された上下に突出した位置決め用突起7
2、73と、矩形枠部分71の前端から前方に延びる差
込部74を供えている。この差込部74は、ユニット基
板13の前板部分41における後面41bに形成されて
いる差込溝45に対して後側から垂直に差込可能であ
る。また、上下の位置決め用突起72、73も、同じく
ユニット基板13の上板部分および下板部分に形成され
た位置決め溝75、76(図においては位置決め溝75
のみを示す。)に後側から差込可能である。
【0032】図8には、本例のインクジェットヘッド4
の組立て手順を示してある。この図を参照して組立て手
順を説明すると、まず、ユニット基板13およびフィル
タ18、19の洗浄を行う(ステップST1)。次に、
ユニット基板13の前板部分41の後面41bに露出し
ているダンパ側連通口48a、49aにフィルタ18、
19を融着する(ステップST2)。しかる後に、フィ
ルタが取り付けられたユニット基板13を洗浄し、ここ
に、ヘッドチップ12を組み込む(ステップST3、S
T4)。ここまでの工程はクリーンルーム内において行
われる。
【0033】次に、ダンパ膜25、26にインク水を付
けて、ケースダンパ21、22に組み付ける。例えば、
ピンセットあるいは別の適切な治具を用いて、ケースダ
ンバ21、22の圧入溝53に、ダンパ膜25、26の
圧入突起54を圧入して、ダンパ14、15を製作する
(ステップST5)。この後は、抜け防止板17および
ダンパ14、15をユニット基板13に組み込む。すな
わち、ユニット基板13の後側から抜け防止板17を差
込溝45に差し込むと共に、左右からダンパ14、15
をスライド溝46、47に沿って内側にスライドさせ
て、これらの部品をユニット基板13に組み付ける(ス
テップST6)。
【0034】この結果、ダンパ14、15における圧入
固定されているダンパ膜25、26は、抜け防止板17
を挟み左右からダンパケース21、22によって押し付
けらた状態になる。よって、ダンパ膜25、26がダン
パケース21、22から抜け出ることがない。
【0035】次に、ユニット基板13の後側から中継基
板16を取り付け(ステップST7)、しかる後に、ユ
ニット基板13の前側からユニットカバー11を取り付
ける(ステップST8)。
【0036】この後は、これらの組み付け部品の間に接
着剤を塗布し(ステップST9)、ヘッドカバー20を
ユニットカバー11の前面に取り付けて接着剤を塗布し
(ステップST10)、押え冶具(図示せず)によって
ヘッドカバー20をヘッドチップ12に押えつけた状態
で保持し接着剤を乾燥させる(ステップST11)。最
後に、組立て状態の検査、印字検査、および洗浄などを
行う(ステップST12)。
【0037】図9は、図5のVI部を示す部分断面図であ
り、ヘッドチップ12上へのヘッドカバー20の接着部
の詳細図である。組み立て手順ステップST9において
ヘッドチップ12の給電用接続部12g上に接着剤80
が塗布され(図中クロスハッチ部)、ヘッドカバー20
が接着されるが、撥水処理されているインクノズル面1
2a及び共通インク室12dの圧力調整をおこなうため
のダイアフラム12c上には接着剤が塗布できないた
め、ヘッドカバー先端部20aはヘッドチップ12に接
着する事は出来ない。
【0038】ヘッドカバー20は、先端部20aがヘッ
ドチップ12側に曲げられ、先端部20aのみがヘッド
チップ12に接触し、他の部分はヘッドチップ12から
は50μm浮いている。組み立て手順ステップST11
において、給電用接続部12g上の接着剤80が乾燥し
収縮するとヘッドカバー20は接着剤80を塗布したヘ
ッドチップ20側に引き込まれるが、引き込まれる量が
50μm未満なため、先端部20a以外がヘッドチップ
12と接触する事はなく、接着剤の収縮によりヘッドカ
バー先端部20aもより強くヘッドチップ12に押し付
けられることになる。そのため、インクジェットプリン
タの動作中に印字紙(図示せず)がヘッドカバー先端部
20aに接触しても、印字紙がヘッドカバー20とヘッ
ドチップ12の間に入りこむことはなく、ダイアフラム
12cが破壊されることは無い。
【0039】ヘッドカバー20は、先端部20aの板厚
を印字紙の半分以下となるよう板厚を薄く加工してある
ため、印字紙と接触した際に、印字紙のヘッドチップ1
2側に接触するために印字紙をすくい上げ易くなってい
る。本実施例のインクジェットプリンタは、紙厚80μ
m以上の印字紙を使用するため、ヘッドカバー先端部2
0aのヘッドチップ12と直交する高さは40μm以下
としている。また、ヘッドカバー20の前面はフッ素化
合物を含んだ塗装がなされているため滑りが良く、さら
に印字紙をすくい上げ易くなっている。
【0040】本実施例においては、ヘッドカバー20の
先端部20aをヘッドチップ12側に曲げ加工する事に
より突起させたが、曲げ加工以外にもたとえば先端部2
0a以外のヘッドチップのヘッドカバー接着面12bと
接触する個所を凹とする事によって同様の効果を得た
り、あるいはヘッドチップ12のヘッドカバー先端部2
0aとの接触部付近をヘッドカバー20側に突起させて
も同様の効果を得ることが出来る。また、ヘッドカバー
20の前面は塗装以外の表面処理(たとえばフッ素化合
物を共析させた潤滑性めっき)でも塗装と同様に印字紙
をすくい上げ易い効果を得られる。
【0041】さらには、上述の実施の形態は接着によっ
て装着する場合について述べているが、ヘッドカバー2
0のバネ性を利用して装着する場合であっても構わな
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットプリンタのインクジェットヘッドは、ノズル保護
部材またはノズル形成部材がノズル保護部材の先端付近
で突起しているため、ノズル保護部材とノズル形成部材
がノズル保護部材の先端付近でのみ接触し、接着剤が収
縮しノズル保護部材がノズル形成部材側に引かれた際に
ノズル保護部材の先端はノズル形成部材側に押し付けら
れ、ノズル形成部材から浮くことはない。そのため、記
録媒体(印字紙)がノズル保護部材とノズル形成部材の
間に入りこむことは無く、インクジェットヘッドが破壊
されることは無い。
【0043】また、本発明では、ノズル保護部材のノズ
ル形成部材と接触する先端は、記録媒体の略1/2以下
の厚さであるため、記録媒体が接触した際に、接触した
記録媒体のノズル形成部材に近い側に力がかかり、記録
媒体がインクジェットヘッドから簡単に離れ、記録媒体
が引っかかりにくくなる。
【0044】さらにノズル保護部材の表面に塗装または
めっきなどの潤滑性の表面処理を施した場合、記録媒体
を簡単に滑らせることができ、記録媒体が引っかかりに
くくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシリアル型のインクジェット
プリンタの主要部分を示す概略構成図。
【図2】図1のインクジェットヘッドを前側から見た場
合の斜視図。
【図3】図2のインクジェットヘッドからヘッドカバー
を取り外した斜視図。
【図4】図1のインクジェットヘッドを後側から見た場
合の斜視図。
【図5】図2のIV−IV線で切断した部分を示す横断
面図。
【図6】図5のV−V線で切断した部分を示す縦断面
図。
【図7】図1のインクジェットヘッドの分解斜視図。
【図8】図1のインクジェットヘッドの組立て手順を示
す説明図。
【図9】図5のIV部を示す部分断面図。
【図10】従来のインクジェットヘッドを示す部分断面
図。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 3 キャリッジ 4 インクジェットヘッド 5 インクタンク 6 インクチューブ 11 ユニットカバー 12 ヘッドチップ 12a インクノズル面 12b ヘッドカバー接着面 12c ダイアフラム 12d 共通インク室 12e インク室 12f インクノズル 12g 給電用接続部 13 ユニット基板 14、15 ダンパ 16 中継基板 17 抜け防止板 18、19 フィルタ 20 ヘッドカバー 41 前板部分(チップ取り付け部) 41a 前面 41b 後面 45 差込溝 46、47 スライド溝 51 凹部の開口部 52 開口縁端面 53 圧入溝 54 圧入突起 55 インク供給路 58 インク室 59 連通口 71 矩形枠 72、73 位置決め用突起 74 差込部 75 位置決め溝 80 接着剤 81 支点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク噴射するノズルが形成されたノズ
    ル形成部材と、前記ノズルの周縁を除いた前記ノズル形
    成部材の上面を略平行に被覆する被覆部を備えた薄板状
    のノズル保護部材とを有するインクジェットヘッドにお
    いて、 前記ノズル保護部材は、縁部が前記ノズル形成部材を押
    圧して装着されていることを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズル形成部材を押圧している前記
    縁部は、前記ノズル形成部材側に突出して形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記ノズル形成部材の前記ノズル保護部
    材と接触する部分が突出して形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ノズル形成部材に接触している前記
    縁部は、前記ノズル形成部材に直交する高さが40μm
    以下に形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ノズル保護部材は、前記ノズル形成
    部材の上面と前記被覆部との間に塗布された接着剤によ
    り固定されることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ノズル保護部材の表面が潤滑性の表
    面処理がされていることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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