JP2006051643A - 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤの製造装置 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブラダーを使用することを前提として、ブラダーに関してランニングコストの高騰化や維持管理の面倒化が防止されるようにする。
【解決手段】型内でブラダー5を膨張収縮可能な加硫型3に対して未加硫タイヤ50を装填して合型し、この加硫型3のブラダー5へ圧力媒体を充填させ、膨張したブラダー5で未加硫タイヤ50を内面押圧することによって未加硫タイヤ50の外面を加硫型3内面に押しつけ、加硫初期段階でブラダー5内の圧力媒体を排出してブラダー5による未加硫タイヤ50の内面押圧を解除し、その後、ブラダー5を介さずに未加硫タイヤ50内へ圧力媒体を供給して加硫型3内での未加硫タイヤ50の加硫を進行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤの製造装置に関するものである。
空気入りタイヤの製造過程に含まれる加硫工程では、加硫型内の成形凹部へ未加硫タイヤを装填した後、この未加硫タイヤ内でブラダー(風船状の袋)を膨らませてこのブラダーの外面で未加硫タイヤの内面を押し広げ、これで未加硫タイヤの外面を加硫型の成形凹部内面へ圧接させた状態に保持し、未加硫タイヤの加硫を進行させるという方法が一般的である。
なお、このブラダーには、加硫型に対して支持する部分が一カ所だけとなったマッシュルーム型のものがある(特許文献1等参照)。
しかしながら、このようなブラダーを使った加硫工程では、ブラダーの寿命に関してランニングコストが高騰化する難点があり、また未加硫タイヤの内面側の加硫をブラダー内へ充填した圧力媒体(高温ガスや蒸気等)からの熱伝導により行う関係で、加硫時間が長引く等の問題があった。そこで本出願人は嘗て、ブラダーを用いないブラダーレス加硫方法を提案している(特許文献2等参照)。
このブラダーレス加硫方法は、文字通り、加硫型内へ未加硫タイヤを装填した状態で、この未加硫タイヤの内部空間を密閉状態に保持させ、この内部空間へ直接、高温の圧力媒体を供給するというものである。
特開2001−269936号公報 特開2004−98714号公報
従来、ブラダーを使った加硫方法では、ブラダーの肉厚を可及的に薄くして、このブラダー内へ充填した圧力媒体からブラダーを介した未加硫タイヤの内面への熱伝導効率を高めることが試みられたことはあったが、ブラダーの肉厚を薄くすることでブラダーが加硫中にパンクしやすくなり、その寿命を一層悪化させることがあった。ブラダーのパンクは、未加硫タイヤに対するディフェクトの発生、ブラダー交換に伴う時間的ロスや作業増、ランニングコストの高騰化等に繋がっていた。
一方、ブラダーを使わない加硫方法では、未加硫タイヤの内部空間から圧力媒体が漏れないようにするための密閉手段を確実に行う必要がったため、加硫型として、殊にタイヤビード部の支持部分において構造の複雑化を招来していた。しかも、この場合、ビードベース部を形成させることが非常に困難になっていた。
また、未加硫タイヤにゲージの不均一な部分が生じていた場合に、ゲージの薄い部分(モジュラスの弱い部分)で圧力媒体の負荷集中が起こり、未加硫タイヤ自体がパンクしてしまうということがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ブラダーを使用することを前提に、ブラダーに関してランニングコストの高騰化や維持管理の面倒化を防止し、またビードベース部を所定形状に形成することができるようにした空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤの製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、まず、型内でブラダーを膨張収縮可能とされた加硫型に対して未加硫タイヤを装填して合型する。そして、この加硫型のブラダーへ圧力媒体を充填させる。そして、膨張したブラダーで未加硫タイヤを内面押圧することによって未加硫タイヤの外面を加硫型の内面に押しつける。そして、加硫初期段階でブラダー内の圧力媒体を排出してブラダーによる未加硫タイヤの内面押圧を解除する。その後、ブラダーを介さずに未加硫タイヤ内へ圧力媒体を供給して、加硫型内での未加硫タイヤの加硫を進行させる。
このようにブラダーは加硫の初期段階でだけで使用しているので、その使用頻度は格段と低下し、寿命が延びる。そのため、ブラダーを薄く形成させることも可能になる。ブラダーを薄くできれば、ブラダーの膨張によって未加硫タイヤを内面押圧させたときの熱伝導効率を高めることが可能になる。その他、ブラダーの膨張収縮挙動を迅速且つ円滑に行える利点や、ブラダーの製作コストを低廉化できる利点などが得られる。
また、ブラダーを収縮させた後は圧力媒体によって未加硫タイヤ内を直接加硫させるので、熱伝導効率も高くなり、加硫時間の短縮が図れる。
言うまでもなく、加硫初期段階でブラダーを使用するのであるから、ビードベース部を所定形状に形成することができる。
未加硫タイヤの加硫初期段階でブラダー内から圧力媒体を排出させたとき、ブラダーは収縮したまま放置しておいてもよいが、未加硫タイヤ内から退出させて加硫型側、又はブラダー格納用ウエルが設けられている場合にはこのウエル内へ格納させるのがよい。このようにすることでブラダーの寿命を更に一層、延ばすことができる。
未加硫タイヤの加硫初期段階でブラダー内の圧力媒体を排出する時点の時間は、加硫型を合型して加硫工程を開始してから加硫型を型開きして加硫工程を終了するまでの連続した全体の所用時間に対して、その工程開始時から1/10以内とするのが効果的である。
一方、本発明に係る空気入りタイヤの製造装置は、内部にタイヤ加硫用の成形凹部を有しこの成形凹部を開閉するかたちで型開き及び合型が可能とされた加硫型と、この加硫型の成形凹部内に臨んで支持されて圧力媒体の出し入れによって膨張収縮するマッシュルーム型ブラダーと、このブラダー内へ圧力媒体を供給させてブラダーを膨張させる内部圧力負荷手段と、ブラダーの収縮後に加硫型の成形凹部内であって且つブラダーの外側となる領域へ圧力媒体を供給させる外部圧力負荷手段とを有している。
このように内部圧力負荷手段と外部圧力負荷手段とを有した構成であることで、ブラダーを膨張させることが可能であるばかりでなく、ブラダーを収縮させた後にブラダーレスとして圧力媒体による加硫ができるものである。すなわち、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法を実施することができる。
加硫型には、内部の成形凹部に臨んでブラダーの支持部分が凹部状に形成されたブラダー格納用ウエルと、このウエルの対向位置からウエルへ向けて進退動作可能で進出時に収縮後のブラダーをウエルへ押し込むと共に成形凹部内から見てウエルを密閉保持可能にするブラダー格納手段と、このブラダー格納手段の進出タイミングを初期加硫段階に合わせて制御する早期ブラダー収納制御部とが設けられたものとするのが好適である。
このようなウエル、ブラダー格納手段及び早期ブラダー収納制御部を有した構成とすることで、ブラダーを収縮させた後、直ちにブラダーをウエル内(即ち、加硫進行中のタイヤ内)から退出させることができる。
ブラダーは、加硫型の成形凹部内で膨張する外面が凹凸の無い平滑面として形成するのが好適である。
このようにすることで、このブラダーによって内面押圧された加硫進行中のタイヤ内面は、ブラダーの外面と同じく凹凸の無い平滑面として形成される。そのため、加硫後に得られる空気入りタイヤとして、その内面が審美的な外観を呈することになり、倉庫などでのストック段階から、輸送、展示、販売などにわたり、看者に対して好印象を与えることになる。しかも、ブラダー自体の製作コストを低廉化させることができる。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤの製造装置では、ブラダーを使用することを前提として、ブラダーに関してランニングコストの高騰化や維持管理の面倒化が防止され、またビードベース部を所定形状に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本発明に係る空気入りタイヤの製造装置1の一実施形態を示している。この製造装置1は、内部にタイヤ加硫用の成形凹部2を有する加硫型3に対して、成形凹部2内に臨んでブラダー5が設けられている。そして、加硫型3には内部圧力負荷手段6と外部圧力負荷手段7とが設けられている。
加硫型3は複数の分割型を有しており、これら分割型相互による型開きと合型とが可能とされ、加硫型3の内部に形成された成形凹部2を開閉するようになっている。図例の加硫型3は上下に二分割されるものを示してあるので、分割型は上型10と下型11とに型開き及び合型をする。
ブラダー5はマッシュルーム型と呼ばれるもので、内部に圧力媒体を出し入れする口部12が一つだけ設けられた袋型を呈している。このブラダー5は、加硫型3の下型11に設けられた支持構造部13により口部12が支持される構造となっている。言うまでもなく、この口部12からブラダー5内に圧力媒体を供給することでブラダー5は風船状に膨張し、また口部12から圧力媒体を排出すれば収縮する。
なお、このブラダー5は、加硫型3の成形凹部2内で膨張する外面が凹凸の無い平滑面として形成されているものとするのが好適である。
加硫型3には、この他、ブラダー格納用ウエル15と、ブラダー格納手段16と、早期ブラダー収納制御部17とが設けられている。
ウエル15は、加硫型3の内部の成形凹部2に臨む配置で設けられたものであって、ブラダー5が収縮されたとき、このブラダー5を格納するのに用いられる。本実施形態では加硫型3の下型11にブラダー5の口部12を支持する支持構造部13が設けられたものとしているので、この口部12からブラダー5を裏返しにしつつウエル15内への格納ができるように、この下型11の中央部から下方へ連通した凹部を形成させるかたちでウエル15が設けられたものを示してある。
ブラダー格納手段16は、加硫型3に対してウエル15と対向する位置に設けられている。すなわち、本実施形態では加硫型3における上型10の中央部にブラダー格納手段16が配置されている。このブラダー格納手段16は、収縮後のブラダー5をウエル15へ押し込む作用と、加硫型3の成形凹部2内から見てウエル15を密閉保持する作用との二つの作用をする(図2参照)。
本実施形態のブラダー格納手段16は、ブラダー5をウエル15へ押し込む作用を行うための押し込み部材20と、ウエル15を密閉保持する作用を行うための閉鎖部材21とを有し、これら押し込み部材20及び閉鎖部材21が進退軸22によって同軸上を各別の動作ストロークで進退動するものとしてある。
例えば進退軸22は内外二重軸構造などとされて、その内軸と外軸とが各別に進退動作するものとされており、このうち内軸の先端部に押し込み部材20が設けられ、外軸の先端部に閉鎖部材21が設けられたものとなっている。この構造であれば、内軸の進出時に押し込み部材20が下向き進出してブラダー5をウエル15内へ押し込むようになる。また外軸の進出時に閉鎖部材21が下向き進出してブラダー5の口部12(又は口部12を支持する支持構造部13)と気密に当接するようになる。
なお、押し込み部材20は、ブラダー5へ傷をつけるようなことがないように、下向きになった先端を丸く形成しておくのが好適であり、また閉鎖部材21はブラダー5の口部12の開口形状に合わせて円盤形などとしておくのが好適である。
早期ブラダー収納制御部17は、ブラダー格納手段16の進出タイミングを初期加硫段階に合わせて制御するものである。電気的な自動制御回路である。なお、人為操作によってブラダー格納手段16の動作スイッチを操作するようなものでもよい。
上記した内部圧力負荷手段7は、ブラダー5内へ圧力媒体を供給させてブラダーを膨張させることができるようになったものである。圧力媒体は蒸気などである。その他、適当なガスを用いてもよい。この内部圧力負荷手段7は、ウエル15内へ圧力媒体の供給部25を接続させておけばよい。
なお、この内部圧力負荷手段7では、圧力媒体を必要に応じてブラダー5内から迅速に排出させ、ブラダー5を速やかに収縮させることができるようにするために、圧力媒体用の強制排気機能(吸引装置等)を具備させておくのが好適である。
外部圧力負荷手段6は、ブラダー5を収縮させた後でも、加硫型3の成形凹部2内(収縮したブラダー5の外側にあたる)へ圧力媒体を供給させるようになったものである。この外部圧力負荷手段6でも、圧力媒体としては蒸気やその他の適当なガスである。
この外部圧力負荷手段6は、例えばブラダー格納手段16における進退軸22の軸心部を利用して、この進退軸22が進出して丁度、成形凹部2内に面するようになる中途部に、供給部26を設けておけばよい(図2参照)。
次に、このような構成とされた製造装置1の動作状況に基づいて、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法を説明する。
図1に示すように、加硫型3の成形凹部2内へ未加硫タイヤ50を装填し、上型10及び下型11を合型する。そして、内部圧力負荷手段7を作動させてウエル15内へ高温の圧力媒体を供給し、このウエル15内に格納状態にあるブラダー5内へ圧力媒体を充填させる。これによりブラダー5はウエル15から成形凹部2側(未加硫タイヤ50の内部)へと張り出しながら膨張し、その外面が未加硫タイヤ50の内面を押圧する状態になる。これで、未加硫タイヤ50の外面を加硫型3における成形凹部2の内面に押しつけ、加硫が開始される。
このとき、内部圧力負荷手段7による圧力媒体の供給圧は、ウエル15からブラダー5を張り出させ、且つ膨張させる過程にあっては10kPa〜200kPa程度の比較的低圧なものでよいが、実際にブラダー5の外面が未加硫タイヤ50の内面に当接し、これを押圧する段階になったときには、1000kPa〜2500kPa程度の高圧にする。
ブラダー5が膨張した状態で未加硫タイヤ50の内面押圧(加硫)をある程度、維持させた後、加硫初期段階でブラダー5内の圧力媒体を排出させる。これは自然排気でも強制排気でもよい。これで未加硫タイヤ50の内面押圧(加硫)は解除される。
このとき、圧力媒体の排出を始める時点の時間は、加硫型3を合型して加硫工程を開始してから加硫型3を型開きして加硫工程を終了するまでの連続した全体の所用時間に対して、その工程開始時から1/10以内とするのが効果的である。
但し、例えばスタッドレスタイヤのようにサイピングなど、複雑なパターンである場合には長いめにし、スポーツタイヤのように比較的簡易なパターンである場合には短いめにするというように、パターンデザイン(パターン構成)に応じて適宜調整すればよい。
実際には、30秒程度を目安とする。
ブラダー5内の圧力媒体が排出されることでブラダー5が収縮を始めたら、図2に示すようにブラダー格納手段16が作動して進退軸22が進出し、押し込み部材20がブラダー5をウエル15へ押し込むと共に、閉鎖部材21がウエル15を密閉保持する。
この状態となったところで、今度は外部圧力負荷手段6を作動させて、加硫が進行中にある未加硫タイヤ50内へ連通した供給部26から、未加硫タイヤ50内へ圧力媒体を供給させる。
このときの圧力媒体の供給圧は、圧力媒体を高圧蒸気とする場合であれば1500kPa程度とするのがよく、また圧力媒体を窒素ガス等の不活性ガスとする場合であれば2100kPa程度とするのがよい。
このような状態を維持させて加硫型3内での未加硫タイヤ50の加硫を進行させる。加硫が完了した時点で、外部圧力負荷手段6により供給された圧力媒体を加硫型3の外部へと排出し、ブラダー格納手段16を初期状態に復帰動作させ、加硫型3を型開きさせ、加硫後のタイヤを取り出せばよい。
なお、圧力媒体として高圧蒸気を用いる場合、タイヤ内部にドレンが残留することもあるが、このようなドレンは例えばブラダー格納手段16にドレン除去のための機構を設けて、これによってタイヤ内から除去できるようにしておけばよい。
このようにブラダー5は加硫の初期段階でだけで使用されるので、その使用頻度は格段と低下し、従来に比べ、ブラダー5の寿命は延びるものとなる。
また、ブラダー5を収縮させた後は圧力媒体によって未加硫タイヤ50内を直接加硫させることになるので、熱伝導効率も高くなり、加硫時間の短縮が図れる。
ブラダー5の外面を凹凸の無い平滑面とした場合、加硫後に得られたタイヤの内面も凹凸の無い平滑面として形成されるので、倉庫などでのストック段階から、輸送、展示、販売などにわたり、看者に対して好印象を与えることになる。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法の効果を調べるため、タイヤサイズやトレッドパターン、内部層構造、材質などの他、製造装置及び手順以外のものを全て共通させて従来の製造方法と比較実験を行った。
従来の製造方法は、加硫型の成形凹部内へ未加硫タイヤを装填し、この未加硫タイヤ内でマッシュルーム型ブラダーを膨張させたまま加硫を完了させる手順で行った。
また比較例としてブラダーレス加硫を行った場合のデータを併記した。
Figure 2006051643
この表1中、加硫時間及びブラダライフ(ブラダーがパンクするまでの膨張収縮の回数であってブラダーの寿命に相当)の各欄では、いずれも従来例を「100」とおいたときの指数として表示してある。また収納時間(加硫工程の開始時からブラダーを収縮開始させる時点までの時間)の欄について補足説明すると、従来例の収納時間を仮に10分とおいた場合、実施例1や実施例2で0.5/10であるということは30秒を意味し、実施例3で1.0/10は1分を、実施例4で2.0/10は2分を、実施例5で0.3/10は3分を、それぞれ意味していることになる。
この表1から明らかなように、実施例1〜実施例5のいずれも、加硫時間の大幅な短縮化が図れている点、及びブラダーの寿命が飛躍的に延びている点が、一目瞭然である。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、加硫型は上下分割の2ピース構成である場合に限らず、周方向に複数のセグメントを組み合わせる、所謂セグメントタイプの割モールドである場合にも、本発明を適用することは可能である。
本発明に係る製造装置の一実施形態を示した側断面図である。 図1からの動作状況を示した側断面図である。
符号の説明
1 製造装置
2 成形凹部
3 加硫型
5 ブラダー
6 外部圧力負荷手段
7 内部圧力負荷手段
15 ブラダー格納用ウエル
16 ブラダー格納手段
17 早期ブラダー収納制御部
50 未加硫タイヤ

Claims (6)

  1. 型内でブラダー(5)を膨張収縮可能とされた加硫型(3)に対して未加硫タイヤ(50)を装填して合型し、この加硫型(3)のブラダー(5)へ圧力媒体を充填させ、膨張したブラダー(5)で未加硫タイヤ(50)を内面押圧することによって未加硫タイヤ(50)の外面を加硫型(3)の内面に押しつけ、加硫初期段階でブラダー(5)内の圧力媒体を排出してブラダー(5)による未加硫タイヤ(50)の内面押圧を解除し、その後、ブラダー(5)を介さずに未加硫タイヤ(50)内へ圧力媒体を供給して加硫型(3)内での未加硫タイヤ(50)の加硫を進行させることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 未加硫タイヤ(50)の加硫初期段階でブラダー(5)内から圧力媒体を排出したときに、収縮するブラダー(5)を未加硫タイヤ(50)内から退出させて加硫型(3)側又はブラダー格納用ウエル(15)内へ格納することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 未加硫タイヤ(50)の加硫初期段階でブラダー(5)内の圧力媒体を排出する時点の時間は、加硫型(3)を合型して加硫工程を開始してから加硫型(3)を型開きして加硫工程を終了するまでの連続した全体の所用時間に対して、その工程開始時から1/10以内であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 内部にタイヤ加硫用の成形凹部(2)を有しこの成形凹部(2)を開閉するかたちで型開き及び合型が可能とされた加硫型(3)と、この加硫型(3)の成形凹部(2)内に臨んで支持されて圧力媒体の出し入れによって膨張収縮するマッシュルーム型ブラダー(5)と、このブラダー(5)内へ圧力媒体を供給させてブラダー(5)を膨張させる内部圧力負荷手段(7)と、ブラダー(5)の収縮後に加硫型(3)の成形凹部(2)内であって且つブラダー(5)の外側となる領域へ圧力媒体を供給させる外部圧力負荷手段(6)とを有していることを特徴とする空気入りタイヤの製造装置。
  5. 前記加硫型(3)には、内部の成形凹部(2)に臨んでブラダー(5)の支持部分が凹部状に形成されたブラダー格納用ウエル(15)と、このウエル(15)の対向位置からウエル(15)へ向けて進退動作可能で進出時に収縮後のブラダー(5)をウエル(15)へ押し込むと共に成形凹部(2)内から見てウエル(15)を密閉保持可能にするブラダー格納手段(16)と、このブラダー格納手段(16)の進出タイミングを初期加硫段階に合わせて制御する早期ブラダー収納制御部(17)とが設けられていることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤの製造装置。
  6. 前記ブラダー(5)は、加硫型(3)の成形凹部(2)内で膨張する外面が凹凸の無い平滑面として形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の空気入りタイヤの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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