JP2006051623A - 液体容器および液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な分室構造や大気連通路を備えると共に、液室を構成する壁が薄く容積効率の高い液体容器を提供すること。
【解決手段】 樹脂製の底部材22には供給路35、大気連通路32、支柱部27a〜27d、隔壁部30a,30b、弁取付け部36が形成されている。支柱部27a〜27dの上端および隔壁部30a,30bに切り欠き部31と、樹脂製の梁部26とが接着固定され、底部材22の基体部37、支柱部27a〜27d、隔壁部30a,30b、および樹脂製の梁部26の縁と樹脂フィルム製の外郭部材23a〜23eとが溶着されて、分室構造を有する液室が構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液体容器および液体容器を搭載した液体吐出装置に関する。
液体吐出装置としては、紙への印刷に適したインクジェットプリンタ等が知られており、一般的には、記録用紙の紙幅方向に往復動するキャリッジに印刷信号に対応して液滴(以下、インク滴とする)を吐出する記録ヘッドを搭載して、外部の液体容器(以下、インクカートリッジとする)から記録ヘッドにインクを供給するように構成されている。このようなインクカートリッジは、小型の記録装置にあっては、キャリッジに着脱可能に搭載できるように構成されている。
このようなインクカートリッジの中には複雑な構造のものも多く、例えば、特許文献1に係るインクカートリッジには、3つの液室と、1つの大気連通室とを備えた分室構造を持ち、これらの分室をつなぐ連通口が設けられている。また、特許文献2に係るインクカートリッジは、リブによって液室が複数に仕切られた分室構造を持ち、分室の一つに、負圧を発生させるための圧力調整弁を備えている。
これらのインクカートリッジを構成する容器体は樹脂でできており、このように複雑な構造のものであっても、樹脂成型の技術の進歩により比較的容易に製造が可能である。
特開平6−328707号公報 特開平8−174860号公報
ところで、インクカートリッジの重要な技術課題として、容積効率の問題がある。容積効率を上げるための一つの方法として、容器体の壁を薄くすることが考えられるが、現状の樹脂成型技術では大幅な薄型化は望めない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、複雑な分室構造や大気連通路を備えると共に、液室を構成する壁が薄く容積効率の高い液体容器を提供することを目的としている。
本発明は、液室を有する容器体を備える液体容器であって、前記容器体は、前記液室の底面をなす樹脂製の底部材であって、液体を導出する供給路と、前記液室に空気を導入する大気連通路と、前記底面と一体に形成された構造体部と、を有する底部材と、前記液室の外郭面をなす樹脂フィルム製の外郭部材と、を備え、前記外郭部材の縁と前記底部材とが接着されて、前記液室が形成されていることを特徴とする。
この液体容器において、構造体部とは、分室構造を構成するためのリブ状の突起(隔壁)や、液室内の構造体などを指す。この液体容器は、大気連通路等を構成するための複雑な形状部分は、樹脂製の底部材として一体として形成され、容器体の外郭部分(底面部を除く)は、樹脂フィルム製の外郭部材により非常に薄く形成され、外郭部材の縁と底部材の一部とが接着されて、液室が構成されていることを要旨としている。外郭部材の縁と底部材との接着は、溶着によることが望ましい。この構成により、次のような作用効果が生じる。
1.構造体部を樹脂製の底部材で構成しているので、樹脂成型技術が利用でき、製造が容易である。
2.容器体の外郭部分を樹脂フィルム製の外郭部材で構成しているので、樹脂成型技術の限界を超えて薄く構成することが可能である。
3.容器体の底面をなす底部材、外郭部材が樹脂製であるため、これらの溶着によって、液室の密閉を確実に行うことができる。
かくして、複雑な分室構造や大気連通路を備えると共に、液室を構成する壁が薄く容積効率の高い液体容器を提供することができる。
上述の液体容器は、前記容器体は、前記構造体部の縁と前記外郭部材の内面とが溶着されることで、前記液室が前記構造体部によって区画された分室構造を構成していることを特徴とする。
底部材の一部である構造体部もまた樹脂製であるため、構造体部の縁面と袋体の内面とを溶着することにより、簡単な構成で分室構造を構成することができる。
上述の液体容器は、前記容器体は、前記液室を構成する面の稜をなすように線状に形成された樹脂製の骨格部を備えていることを特徴とする。好ましくは、前記骨格部と前記外郭部材の内面とが接着されていることを特徴とする。
骨格部のない容器体においては、樹脂フィルム製の外郭部材は外力によって容易に変形してしまうため、液室の内部構造(例えば、分室の容積比率など)が変わってしまったり、構造体部と外郭部材との溶着部にストレスがかかって、溶着部の剥離を招きやすくなったりする。この液体容器の構成によれば、骨格部によって外郭部材が安定した形状を維持することが可能となり、かかる問題を回避することができる。
また、このような構成においては、液室は骨格部を稜とする面によって形成され、当該稜に合わせてシート状の外郭部材を接着させ、液室としての閉空間を形成することができる。かくして、容器体の製造が容易となる。
上述の液体容器において、前記樹脂フィルムは、アルミラミネートフィルムであることを特徴とする。
この液体容器のように、本発明において樹脂フィルムとは、金属層を含んだラミネートフィルムも含まれている。この構成によれば、ガスバリア性に優れた液体容器を提供することができる。
上述の液体容器は、前記容器体を収容するケースを備え、前記ケースは、樹脂よりも剛性の高い材質で形成されていることを特徴とする。
この液体容器の構成によれば、外郭部材のさらに外側をケースで保護しているので、落下強度の強い液体容器を提供することができる。特に、ケースの材質として樹脂よりも剛性の高いもの(金属等)を選択することにより、樹脂で一体に成型した液体容器よりも、全体として強度の強い液体容器を提供することができるものである。
前記ケースを備えた上述の液体容器は、前記ケースの内面と前記外郭部材の外面との間に隙間を設けて構成されていることを特徴とする。
この液体容器の構成によれば、ケースの内面と外郭部材の外面との隙間が、落下等に対する衝撃の緩衝空間として働くため、衝撃に強い液体容器を提供することができる。
前記ケースを備えた上述の液体容器は、前記外郭部材の外面には、前記容器体の外方に向けて突出するように形成された突起部を備えていて、前記突起部と前記ケースの内面とが当接していることを特徴とする。
この液体容器の構成によれば、突起部によってケース内部における容器体の位置が規定されて安定すると共に、ケース内面と外郭部材の外面との間に適度な緩衝空間も設けることができ、衝撃に強い液体容器を提供することができる。
本発明は、液室を有する容器体を備える液体容器を搭載する液体吐出装置であって、前記容器体は、前記液室の底面をなす樹脂製の底部材であって、液体を導出する供給路と、前記液室に空気を導入する大気連通路と、前記底面と一体に形成された構造体部と、を有する底部材と、前記液室の外郭面をなす樹脂フィルム製の外郭部材と、を備え、前記外郭部材の縁と前記底部材とが接着されて、前記液室が構成されていることを特徴とする。
この液体吐出装置の構成によれば、複雑な分室構造や大気連通路を備えると共に、液室を構成する壁が薄く容積効率の高い液体容器を備えた液体吐出装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
まず、図1を参照して、液体吐出装置の全体構成の説明を行う。
液体吐出装置は、色材等を含んだ液体(以下、インクとする)を収容した液体容器としてのインクカートリッジを搭載し、紙等の印刷媒体に印刷を行うための装置である。
図1は、本発明に係る液体吐出装置の一例を表す概略斜視図である。
液体吐出装置としてのプリンタ10は、キャリッジ9を有している。キャリッジ9は、タイミングベルト2を介してキャリッジ機構3のキャリッジモータ4に接続されており、ガイド部材5に案内されて印刷用紙6(印刷媒体)の紙幅方向に往復動する。
プリンタ10は、紙送りローラ7を用いた紙送り機構8も有している。キャリッジ9には印刷用紙6と対向する面、この図に示す例では下面に液体吐出ヘッドとしての印刷ヘッド11が取り付けられている。印刷ヘッド11は、キャリッジ9の上に保持されているインクカートリッジ1K、1Y、1LM、1M、1LC、1Cからインクの補給を受け、キャリッジ9の移動に合わせて印刷用紙6にインク滴を吐出してドットを形成し、印刷用紙6に画像や文字を印刷する。
インクカートリッジ1K、1Y、1LM、1M、1LC、1Cには、それぞれ、黒(K)、イエロー(Y)、ライトマゼンタ(LM)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、シアン(C)、のインクがそれぞれ収容されている。そして、それぞれのインクカートリッジから印刷ヘッド11に各色のインクが供給され、印刷ヘッド11から各色のインク滴として吐出されてカラー印刷が実現される。
プリンタ10において、インクカートリッジ1K、1Y、1LM、1M、1LC、1Cの基本的な構造は共通する。そこで、以下では、インクカートリッジ1Kを例にインクカートリッジの構造について説明する。
図2は、インクカートリッジの概略構成を示す分解斜視図である。
図2において、インクカートリッジ1Kは、ケース21の内部に容器体20が収納されて構成されている。容器体20は、液室としての容積空間を形成している部分であり、合成樹脂製の底部材22を底面、樹脂フィルム製の外郭部材23を上面および側面とした空間内に、インクを収容している。底部材22は、供給部24を備えており、液室に連通して形成された供給路35(図3参照)を通じて、供給部24からインクを印刷ヘッド11(図1参照)に供給できるようになっている。
ケース21は、ステンレス等の金属の薄板を絞り加工するなどしてつくられた箱型の部材であり、容器体20を収納して、一体としたインクカートリッジ1Kを構成している。尚、本実施形態においては、容器体20とケース21とが一体の状態でインクカートリッジ1Kを提供しているが、容器体20を単体で流通させて使用する形態としても構わない。
図3は、容器体の概略構造を示す分解斜視図である。図中においてハッチングされている領域は、外郭部材23a〜23eと溶着される箇所を示している。
図3において、容器体20は、骨格部の一部としての梁部26と底部材22とを図示するように固定し、これらの部材のハッチング領域と、外郭部材23a〜23eの縁ないし内面とを溶着することで構成されている。すなわち、底部材22の上面である内底面28が底面に、外郭部材23aが上面に、外郭部材23b〜23eが側面になって、直方体形状の液室を構成している。
外郭部材23a〜23eは、例えば、ポリエチレンフィルムの一面にアルミニウムを蒸着させ、アルミニウム層を別のポリエチレンフィルムで挟んでラミネート加工した、アルミラミネートフィルムが用いられる。このようなラミネートフィルム製の外郭部材23a〜23eは、容器体20を構成した場合において優れたガスバリア性を発揮し、特に、容器体20を単体の状態で長期保管する場合に有利である。
底部材22は板状の基体部37を有し、基体部37の外縁の一部は外方に広がって裾部38を形成している。基体部37の四隅には、内底面28から上方に向けて延出した構造体部の一部(後述する骨格部の一部でもある)としての支柱部27a〜27dが形成されている。基体部37にはさらに、内底面28から上方に向けて板状に延出した、構造体部の一部としての隔壁部30a,30bが形成されている。隔壁部30a,30bの角は切り欠かれて形成されて、切り欠き部31となっている。
切り欠き部31および支柱部27a〜27dの上端部と、合成樹脂で枠状に形成された骨格部の一部としての梁部26とは、図示するように、例えば接着剤等で固定される。かくして、支柱部27a〜27dおよび梁部26は、骨格部として、液室を構成する空間の稜をなし、このとき、隔壁部30a,30bの上縁面42a,42bおよび側縁面43a,43bは、当該稜によって構成される面と同一平面をなす。
このように、骨格部により溶着箇所が平面状に形成されることで、外郭部材23a〜23eとの溶着を容易にかつ確実に行うことができる。また、骨格部によって外郭部材23a〜23eの形状が規定されることで、上縁面42a,42bと外郭部材23aとの溶着箇所、および、側縁面43a,43bと外郭部材23b,23cとの溶着箇所にストレスが加わることがない。このため、隔壁部30a,30bによる液室の隔離が確実になされ、信頼性の高いインクカートリッジを提供することができる。
底部材22の内底面28と外郭部材23a〜23eによって形成される液室は、隔壁部30a,30bによって隔てられ、第1貯留室40、第2貯留室41、空気室39となっている。第1貯留室40と第2貯留室41とは、隔壁部30aの下方に形成された液室連通口34によって連通されており、第2貯留室41と空気室39とは、隔壁部30bの上方に形成された空気導入口33によって連通されている。
第1貯留室40には、底部材22の内底面28から一体に形成された、構造体部の一部としての弁取付け部36が備わっている。弁取付け部36には、圧力調整弁50(図4参照)が組み付けられ、圧力調整弁50の働きで適度な負圧を発生させつつ、底部材22に形成された供給路35を通じて、供給部24からインクを導出させることができる。
空気室39は、底部材22の内底面28から外底面29にかけて形成された大気連通路32を通じて、外気に通じている。大気連通路32は、図示されてはいないが、非常に細長い経路で構成されており、大気連通路32を通じてのインクの蒸発を妨げるように工夫されている。
図4は、インクカートリッジの内部構造を示す図2のA−A断面図である。ここからは、図4を参照して、上述の説明を補足するかたちで、インクカートリッジ1Kの構造について説明する。
ケース21は、容器体20を完全に収容できる容積空間を有しており、ケース21の内面が底部材22の裾部38の側面に当接して、容器体20と固定されている。すなわち、容器体20の上面をなす外郭部材23a、および側面をなす外郭部材23d,23eは、ケース21の内面との間に隙間を有している。この構成によれば、ケース21や外郭部材23aがこの隙間において自由に変形して、外部からの衝撃を吸収することができる。また、ケース21は上述したように金属の薄板でできおり、素材としての強度が強いために、外部からの衝撃に対して強い。かくして、耐衝撃性に優れたインクカートリッジを提供することができる。
樹脂を成形して容器体を構成する従来技術においては、本実施形態ように隙間を有する二重構造のインクカートリッジを製造することは技術的に困難である。もし製造できたとしても、サイズが大型化してしまうことは避けられず、また、樹脂以外の素材を組み合わせて外郭を構成することもできない。本実施形態の構成によれば、樹脂よりも強度の強い金属製のケース21と、樹脂フィルム製の非常に薄い外郭部材23a〜23eとを組み合わせ、隙間を有する二重構造として構成することにより、全体としてのサイズを大型化することなく、耐衝撃性に極めて優れたインクカートリッジを提供することができる。
図5は、インクカートリッジの別の構成例を示す図2のA−A断面図である。図5において、容器体20の外郭部材23a,23d,23eの外面には、ゴム等で形成された突起部53が接着固定されていて、突起部53の曲面とケース21の内面とが当接している。尚、突起部は外郭部材の一部を内面から窪ませて形成してもよいし、突起部53とケース21との当接箇所は、接着剤等により接合されていてもよい。
図4の構成においては、外郭部材23a,23d,23eは、骨格部によって形状が規定されているとは言え、ケース21との位置関係は不安定である。この図5の容器体の構成によれば、突起部53によって容器体20の位置が規定されるため、ケース内における容器体20の位置の偏りが防止され、信頼性の高いインクカートリッジを提供することができる。突起部を外郭部材に設ける構成は、骨格部を有しない容器体を収容したインクカートリッジにおいて特に有効である。
再び図4に戻って、容器体20において、第1貯留室40および第2貯留室41にはインク51が充填され、空気室39には空気が満たされた状態で提供される。第1貯留室40の弁取付け部36には、特許文献2に示されるような圧力調整弁50(図示されているのは断面だが、視認性を考慮してハッチングを設けていない)が取り付けられ、圧力調整弁50によって仕切られた供給路35を含む側の液室を、特に供給液室54と呼ぶことにする。
空気室39の大気連通路32は、内底面28から外底面29に貫通する部分である貫通部44と、外底面29の表面に迷路状に形成された溝である細溝部45とから構成されている。具体的には、外底面29に臨んで形成された貫通部44の開口、および細溝部45の開口の箇所に、フィルム52を溶着して貼り付けて、一本の連通路として構成されている。
供給部24を介して供給液室54からインクが導出されると、圧力調整弁50は適度に流量を調整して第1貯留室40のインク51を供給液室54に流動させ、供給液室54を一定の負圧状態(大気圧に対して液圧が低い状態)に維持させる。このとき、第1貯留室40には、液室連通口34を通じて第2貯留室41からインク51が導入され、第2貯留室41には、空気導入口33を通じて空気室39から空気が導入され、空気室39には、大気連通路32を通じて空気が導入され、各液室の圧力が調整される。
以上のように、本実施形態の構成によれば、供給路、大気連通路、複数の分室および分室間を連通する連通路、圧力調整弁などを備えつつも、液室を構成する外郭が薄くて容積効率が高い容器体、および、容器体を備えたインクカートリッジを提供することができる。尚、容器体内部の液室の構成については、本実施形態は、ほんの一例を示しているに過ぎず、底部材に形成された構造体部を変えるなどして、様々な態様とすることができる。例えば、液室はもっと多くの部屋に分けられていてもよいし、第1貯留室40の負圧発生機構は、多孔質部材によるインク吸収体によって構成されていてもよい。
図6は、変形例1の容器体を示す分解斜視図である。図中においてハッチングされている領域は、図3の場合と同様、外郭部材と溶着される箇所を示している。以下では、説明の重複を避けるため、これまでの説明と共通する箇所には同じ符合を付して説明を省略し、先の実施形態(図3)との相違点について説明を行う。
この変形例1においては、底部材22は、基体部37の短辺側における一方の角から斜め上方に延出し、弧を描いて他方の角で基体部37に接続するように形成された骨格部62a,62bを備えている。骨格部62a,62bは、基体部37と一体に成形されており、底部材22の構造体部の一部でもある。すなわち、本発明において、骨格部は、底部材と一体に形成されていてもよい。また、骨格部62a,62bを稜とする液室の面は、曲面であってもよい。
底部材22は、内底面28から上方に延出して形成された構造体部の一部としての隔壁部61a,61bを備えている。隔壁部61a,61bは、骨格部62a,62bが描く弧に合わせて、縁面63a,63bを曲面として形成されている。
容器体20の液室は、底部材22のハッチングで示される領域と、外郭部材60a〜60cの縁ないし内面とを溶着することで構成され、外郭部材60b,60cは液室の側面をなし、外郭部材60aは液室の上面と側面とを兼ね合わせた一つの曲面をなす。すなわち、この変形例1の構成によれば、外郭部材としての部品数が、先の実施形態(図3)と比べて少なくて済む。
図7は、容器体の変形例2を示す分解斜視図である。図中においてハッチングされている領域は、図3の場合と同様、外郭部材と溶着される箇所を示している。以下では、説明の重複を避けるため、これまでの説明と共通する箇所には同じ符合を付して説明を省略し、先の実施形態(図3)および変形例1(図6)との相違点について説明を行う。
この変形例2においては、容器体20は骨格部を有しておらず、外郭部材をあらかじめ袋状に成形した袋体70と、底部材22とを溶着することで液室が構成される。袋体70の開口縁部71、曲面部72は、ハッチングで示す基体部37の縁面、隔壁部61a,61bの縁面63a,63bの形状および寸法に合うように、それぞれ規格化されて成形されている。
このように、袋体70をあらかじめ規格を決めて成形しておくことで、骨格部がなくても確実な溶着が可能である。すなわち、本発明において、骨格部は必須のものではない。とはいえ、図6の変形例1のように、骨格部があった方が溶着は容易である。また、骨格部があれば外郭部材の形状が規定されるので、縁面63a,63bと袋体70の内面との溶着箇所にストレスが加わることがなく、隔壁部61a,61bによる液室の隔離が確実になされ、信頼性の高いインクカートリッジを提供することができる。
この変形例2のように、袋体70によって液室が形成されている場合においても、剛性確保の目的から、袋体70の内面に沿って骨格部を設けることは可能である。この場合の骨格部は、袋体70の稜に沿って形成される態様に限定されず、袋体70の面が一定の剛性を得られるように、例えば、面に沿って格子状に形成されていてもよい。
また、このような場合において、骨格部の一部に突起を形成しておいて、袋体70の内面を隆起させ、突起部を形成するようにしてもよい。
図8は、容器体の変形例3を示す分解斜視図である。図中においてハッチングされている領域は、図3の場合と同様、外郭部材と溶着される箇所を示している。以下では、説明の重複を避けるため、これまでの説明と共通する箇所には同じ符合を付して説明を省略し、先の実施形態(図3)および変形例1(図6)および変形例2(図7)との相違点について説明を行う。
この変形例3においても、変形例2の場合と同様に、容器体20は骨格部を有しておらず、外郭部材をあらかじめ袋状に成形した袋体70の開口縁部71と、底部材22とを溶着することで、液室が形成される。袋体70の開口縁部71は、ハッチングで示す基体部37の縁面の形状および寸法に合うように規格化されて成形されているが、本変形例の場合は、曲面部72についての厳密な規格は必要ない。この変形例においては、内底面28と袋体70とからなる液室の大半を占める領域が、第2貯留室41として構成されている。
底部材22は、内底面28から上方に延出して形成された、構造体部の一部としての隔壁部80、隔壁部82を備えている。隔壁部80は、弁取付け部36の周囲を囲んで、弁取付け部36よりも高い壁で形成されており、樹脂製のフィルム81の縁と隔壁部80の縁面部83とを溶着することで、第1貯留室40が形成される。第1貯留室40と第2貯留室41とは、隔壁部83の下方に形成された液室連通口84によって連通されている。
隔壁部82は、大気連通路32の開口の周囲を囲んで筒状に形成されており、隔壁部82によって囲まれた空間が、空気室39として構成される。その上端は、袋体70の内面とは溶着されずに開放されたままとなっていて、空気室39と第2貯留室41とを連通する空気導入口85となっている。
このように、液室の分室構造は、外郭部材(袋体)と構造体部との溶着によって構成しなければならないということはなく、別の樹脂フィルム(本変形例の場合はフィルム81)を用いて構成しても、また、単独で構成しても構わない。
変形例1、変形例2、変形例3においては、容器体20の外形が略直方体ではなく、上部が曲面で形成されているので、容器体20を収容するケースもまた、容器体20の外形に合わせた形状で形成されることが好ましい。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略したり、図示しない他の構成と組み合わせたりすることができる。
本発明に係る液体吐出装置の一例を表す概略斜視図。 インクカートリッジの概略構成を示す分解斜視図。 容器体の概略構造を示す分解斜視図。 インクカートリッジの内部構造を示す図2のA−A断面図。 インクカートリッジの別の構成例を示す図2のA−A断面図。 変形例1の容器体を示す分解斜視図。 変形例2の容器体を示す分解斜視図。 変形例3の容器体を示す分解斜視図。
符号の説明
1K…液体容器としてのインクカートリッジ、10…液体吐出装置としてのプリンタ、20…容器体、21…ケース、22…底部材、23a〜23e…外郭部材、24…供給部、26…骨格部としての梁部、27a〜27d…構造体部および骨格部としての支柱部、28…内底面、29…外底面、30a〜30b…構造体部としての隔壁部、31…切り欠き部、32…大気連通路、33…空気導入口、34…液室連通口、35…供給路、36…構造体部としての弁取付け部、37…基体部、38…裾部、39…空気室、40…第1貯留室、41…第2貯留室、42a,42b…上縁面、43a,43b…側縁面、44…貫通部、45…細溝部、50…圧力調整弁、51…インク、52…フィルム、53…突起部、54…供給液室、60a〜60c…外郭部材、61a,61b…構造体部としての隔壁部、62a,62b…構造体部を兼ねた骨格部、63a,63b…縁面、70…外郭部材としての袋体、71…開口縁部、72…曲面部、80…構造体部としての隔壁部、81…フィルム、82…構造体部としての隔壁部、83…縁面部、84…液室連通口、85…空気導入口。

Claims (8)

  1. 液室を有する容器体を備える液体容器であって、
    前記容器体は、前記液室の底面をなす樹脂製の底部材であって、液体を導出する供給路と、前記液室に空気を導入する大気連通路と、前記底面と一体に形成された構造体部と、を有する底部材と、
    前記液室の外郭面をなす樹脂フィルム製の外郭部材と、を備え、
    前記外郭部材の縁と前記底部材とが接着されて、前記液室が形成されていることを特徴とする、液体容器。
  2. 前記容器体は、前記構造体部の縁と前記外郭部材の内面とが溶着されることで、前記液室が前記構造体部によって区画された分室構造を構成していることを特徴とする請求項1に記載の液体容器。
  3. 前記容器体は、前記液室を構成する面の稜をなすように線状に形成された樹脂製の骨格部を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の液体容器。
  4. 前記樹脂フィルムは、アルミラミネートフィルムであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体容器。
  5. 前記容器体を収容するケースを備え、前記ケースは、樹脂よりも剛性の高い材質で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液体容器。
  6. 前記ケースの内面と前記外郭部材の外面との間に隙間を設けて構成されていることを特徴とする請求項5に記載の液体容器。
  7. 前記外郭部材の外面には、前記容器体の外方に向けて突出するように形成された突起部を備えていて、
    前記突起部と前記ケースの内面とが当接していることを特徴とする請求項5に記載の液体容器。
  8. 液室を有する容器体を備える液体容器を搭載する液体吐出装置であって、
    前記容器体は、前記液室の底面をなす樹脂製の底部材であって、液体を導出する供給路と、前記液室に空気を導入する大気連通路と、前記底面と一体に形成された構造体部と、を有する底部材と、
    前記液室の外郭面をなす樹脂フィルム製の外郭部材と、を備え、
    前記外郭部材の縁と前記底部材とが接着されて、前記液室が構成されていることを特徴とする、液体吐出装置。
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