JP2006051580A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工具本体に対して進退可能な工具切刃部を有する加工装置において、工具切刃部の外周面に設けられた切屑排出溝に沿って切屑が工具本体内に侵入することを防止する。
【解決手段】 加工装置11は、工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具本体13と、工具本体13に対して進退可能である工具切刃部17とを備え、工具切刃部17の外周面に切屑排出溝19が形成されている。工具切刃部17によって生成された切屑を切屑排出溝19から排出させるための切屑排出用流体を切屑排出溝19に供給する流体供給路53がさらに設けられ、流体供給路53から工具切刃部17の切屑排出溝19に切屑排出用流体を供給することにより、切屑排出溝19から切屑を排出させ、切屑が切屑排出溝19に沿って工具本体13内に侵入することを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械の主軸に装着される工具本体と、工具本体に対して移動可能な工具切刃部とを備え、工具切刃部によりワークを加工する加工装置に関する。
内燃機関の吸排気弁のバルブシート及びバルブガイドの加工などでは、工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具本体と、工具本体に対して進退可能である工具切刃部とを備え、主軸からスルースピンドル方式で供給されるクーラントなどの作動流体により工具本体に対して工具切刃部を進退させることができる加工装置が使用されることがある。このような加工装置として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の加工装置が挙げられる。
特許文献1に記載の複合加工装置では、シート面を加工するカッタが工具本体に設けられ、バルブガイド穴を加工するリーマ(工具切刃部)が工具本体に対してその軸線方向に進退可能に設けられている。そして、バルブガイド穴を加工するときには、主軸を通してクーラントなどの作動流体を工具本体のシリンダ室内に供給することにより、戻りばねの付勢力に抗して流体室内のピストンを前進させ、ピストンに連結されたリーマを工具本体から進出させた後、リーマによる加工を行う。一方、シート面を加工するときには、シリンダ室内への作動流体の供給を停止して、戻りばねの付勢力によりピストンを後退させ、ピストンに連結されたリーマを工具本体内に後退させた後、工具本体に設けられたカッタを使用する。
また、特許文献2に開示されている加工装置では、戻りばねを用いず、工具本体に供給される作動流体の流路を切り換える作動流体切換手段を設け、作動流体切換手段によって、シリンダ室の前方空間に作動流体を供給するかシリンダ室の後方空間に作動流体を供給するかを切り換えることにより、シリンダ室内でピストンを移動させ、ピストンに連結された工具切刃部を工具本体に対して進退させている。
特開2002−126920号公報 特開2003−200309号公報
上記のような加工装置において、工具切刃部としてドリルを用いる場合、工具切刃部によって生成された切屑が、ドリルの外周面に設けられた切屑排出溝に沿って工具本体内に侵入し、工具本体に切屑が詰まる恐れがある。このため、工具本体においてドリルを収容する収容穴の入口に、切屑排出溝内に突出してこれを封鎖する弾性体やブラシなど機械的なシール手段を設け、切屑排出溝に沿って切屑が工具本体内に侵入するのを防止していた。
しかしながら、上記加工装置ではドリルを工具本体に対して進退させるので、ドリルが進出位置にあるか後退位置にあるかにかかわらず機械的なシール手段により切屑排出溝を封鎖するためには、切屑排出溝がドリルの長手方向軸線に沿って直線的に設けられたストレート刃のドリルを使用せざるを得なくなる。一方、ストレート刃のドリルは、一般に、螺旋状の切屑排出溝が設けられるツイスト刃のドリルに比べて、心厚が薄く強度に劣るため、使用できる加工条件に制限が加えられるという問題を有している。また、ストレート刃のドリルは加工中の穴からの切屑の排出性も劣るという問題もある。
よって、本発明の目的は、上記従来技術に存する問題を解消して、工具本体に対して進退可能な工具切刃部を有する加工装置において、工具切刃部の外周面に設けられた切屑排出溝、特に螺旋状の切屑排出溝に沿って、切屑が工具本体内に侵入することを防止することにある。
前述の目的を達成するために、工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具本体と、該工具本体に形成された収容穴内に収容されており且つ前記工具本体に対して進退可能である工具切刃部とを備え、該工具切刃部の外周面に切屑排出溝が形成されている加工装置において、前記工具切刃部によって生成された切屑を前記切屑排出溝から排出させる切屑排出用流体を前記切屑排出溝に供給する流体供給路を設け、該流体供給路から前記工具切刃部の前記切屑排出溝に切屑排出用流体を供給して前記切屑排出溝から切屑を排出させ、切屑が前記切屑排出溝に沿って前記工具本体の収容穴内に侵入することを防止した加工装置が提供される。
流体供給路から切屑排出溝に切屑排出用流体を供給することにより、切屑排出用流体が切屑排出溝に沿って流れ、切屑が切屑排出溝に沿って移動することが妨げられて切屑排出溝から排出されるので、切屑が切屑排出溝に沿って工具本体の収容穴内に侵入することを防止することができる。
前記加工装置は、前記主軸から前記工具本体に供給される作動流体により前記工具切刃部を前記工具本体に対して進退させる工具切刃部駆動手段を備え、前記作動流体の一部が切屑排出用流体として前記流体供給路に供給されることが好ましい。この場合、工具切刃部の駆動のために主軸からスルースピンドル方式などにより工具本体に供給される作動流体を切屑排出用流体として使用することができ、切屑排出用流体の供給源を別に設ける必要がなくなる。
上記加工装置において、前記流体供給路は、前記工具本体内に設けられてもよく、前記工具切刃部内に設けられてもよい。
また、前記流体供給路が、前記工具切刃部の外周の切屑排出溝と前記収容穴の内周面とにより規定される流路に開口するようにしてもよく、前記工具切刃部の外周面に、工具切刃部進退方向に延び且つ前記切屑排出溝と連通する連通溝を形成し、前記流体供給路が、前記連通溝と前記収容穴の内周面とにより規定される流路内に開口するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、流体供給路から切屑排出溝に切屑排出用流体を供給し、切屑排出用流体を切屑排出溝に沿って流通させるので、切屑が切屑排出溝に沿って移動することが妨げられて切屑排出溝から排出され、切屑が切屑排出溝に沿って工具本体の収容穴内に侵入することを防止することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の加工装置の第1の実施形態を示す部分断面図であり、(a)は工具切刃部を工具本体から進出させた状態、(b)は工具切刃部を工具本体内に後退させた状態を示しており、図2は本発明の加工装置の第2の実施形態を示す部分断面図であり、図3は図2の線III−IIIに沿った工具切刃部の断面の例を示す断面図であり、図4は本発明の加工装置の第3の実施形態を示す部分断面図であり、図5は図4の線V−Vに沿った工具切刃部の断面の例を示す断面図であり、図6は図4の円VIに囲まれた領域の拡大図であり、図7は本発明の加工装置が取り付けられる主軸を有した工作機械の全体構成図である。
最初に、図7を参照して、本発明の加工装置が取り付けられる工作機械1の全体構成の一例を説明する。工作機械1は、加工室2内に設置されており、機械の基台となるベッド3と、ベッド3上の後部に配置され且つX軸方向(紙面に垂直方向)に移動可能なコラム4と、ベッド3上の前部に設けられ且つZ軸方向(左右方向)に移動可能なテーブル5と、コラム4内にY軸方向(上下方向)に移動可能に支持された主軸頭(図示せず)とを備えている。主軸頭には回転可能に横形の主軸6が設けられており、主軸6に装着された工具や本発明の加工装置により、テーブル5上に保持されたワークWを加工する。ここでは、コラム4がX軸方向、主軸6がY軸方向、テーブル5がZ軸方向へ移動するものとして説明しているが、本発明の加工装置が取り付けられる主軸6を有した工作機械1の構成はこれに限定されるものではなく、テーブル5上に保持されたワークWと主軸6とが相対的にX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に相対移動できるようになっていれば、任意の構成をとることが可能である。
主軸6の先端部には、本発明の加工装置としての複合加工装置11のテーパ部23と係合するテーパ穴6aが形成されている。また、主軸6に形成された主供給流路6bには、作動流体供給装置であるポンプ7によりクーラントタンク8から作動流体としてのクーラントが供給されており、いわゆるスルースピンドル方式で、主軸6に装着された複合加工装置11内の作動流体供給路にクーラントを供給できるようになっている。スルースピンドル方式は公知の技術であるので、ここでは詳しく説明しない。
なお、ここでは、スルースピンドル方式を採用した主軸6を通して複合加工装置11に作動流体としてのクーラントを供給するものとして説明しているが、複合加工装置11へのクーラントの供給方式はこれに限定されるものではない。例えば、スルーホルダ方式、すなわち主軸6の内部にクーラントを通過させずに主軸6の外部の主軸頭(図示せず)などを通って延びる流体通路から直接的に複合加工装置11にクーラントを供給する構成を採用することも可能である。
複合加工装置11に供給された後で複合加工装置11から外部に排出されたクーラントは、ベッド3内に形成された回収流路(図示せず)を通してクーラントタンク8に回収され、再び、主軸6に供給されるようになっている。
次に、図1を参照して、本発明の加工装置の第1の実施形態について説明する。本実施形態の加工装置は、穴加工用のドリルと、加工された穴の縁部の面取を行うための面取チップとを備える複合加工装置11である。複合加工装置11は、主軸6に着脱可能に装着される工具本体13と、工具本体13に形成された収容穴15内に収容される工具切刃部17とを備え、工作機械1の主軸6に装着されて回転軸線周り回転するようになっている。また、工具切刃部17は、工具本体13に対して回転軸線方向に進退可能である。本実施形態では、工具切刃部17として、外周面に螺旋状の切屑排出溝19が形成されたツイストドリルが使用されているが、回転軸線方向に直線状に延びる切屑排出溝が外周面に形成されたストレートドリルを工具切刃部17として使用することも可能であり、切屑排出溝の形状は特定の形に限定されるものではない。なお、図中においては、切屑排出溝19は簡略化して示されている。
工具本体13の前端面における収容穴15の周囲には、複数の三角形状の面取チップ21が取り付けられており、工具切刃部17によって形成された穴の開口縁部を必要に応じて面取加工できるようになっている。また、工具本体13の後端部には、テーパ部23が形成されており、上述したような工作機械1の主軸6の先端部に形成されたテーパ穴6aに嵌合するようになっている。なお、本願の説明において、「前」とは、複合加工装置11の工具切刃部17の加工端部側を指し、「後」とは、工作機械1に装着される側を指すものとする。
工具本体13は、さらに、主軸6から供給されるクーラントの圧力により工具切刃部17を進退駆動する工具切刃部駆動手段と、工具切刃部駆動手段にクーラントを作動流体として供給する作動流体切換手段とを備える。
工具切刃部駆動手段は、工具本体13の内部に形成された第1のシリンダ室25と、第1のシリンダ室25内に回転軸線方向に移動可能に収容され且つ第1のシリンダ室25を前側空間27と後側空間29とに隔てているピストン31とにより構成されている。ピストン31には、工具切刃部17であるツイストドリルのシャンク部が連結されており、工具切刃部17が回転軸線方向にピストン31と連動するようになっている。また、第1のシリンダ室25の前側空間27、後側空間29は、それぞれ、前側空間27の前端部から延びる第1の接続流路33、後側空間29の後端部から延びる第2の接続流路35を通して、作動流体切換手段から作動流体としてのクーラントの供給を受けることができるようになっている。
また、作動流体切換手段は、工具本体13の内部に形成された第2のシリンダ室37と、第2のシリンダ室37内に回転軸線方向に移動可能に収容され且つ第2のシリンダ室37を前側空間39と後側空間41とに隔てているスプール43と、第2のシリンダ室37の前側空間39に設置され且つスプール43を後方に向かって付勢する戻りばね45とによって構成されている。第2のシリンダ室37の後端面には、工具本体13の後端から延びる作動流体供給路47が開口しており、クーラントが主軸6から作動流体供給路47を通して第2のシリンダ室37の後側空間41に供給されるようになっている。また、第2のシリンダ室37において、後端部付近の側面には、第1の接続流路33が開口しており、該開口よりも前方の側面には、第2の接続流路35が開口している。
さらに、スプール43の内部には、T字状の内部流路49が形成されており、この内部流路49はスプール43の後端面及び外周面にそれぞれ開口している。スプール43の後端面における内部流路49の開口の位置は、スプール43が図1(b)に示されている後側極端位置にあるときに内部流路49が作動流体供給路と連通状態となるように定められている。また、スプール43の外周面における内部流路49の開口の位置は、スプール43が図1(a)に示されている前側極端位置にあるときに、スプール43が第1の接続流路33の第2のシリンダ室側開口を閉鎖し且つ第2の接続流路35を第2のシリンダ室37の後側空間41を介して作動流体供給路47と連通させ、スプール43が図1(b)に示されている後側極端位置にあるときに、スプール43が第1の接続流路33をスプール43の内部流路49を介して作動流体供給路47と連通させ且つ第2の接続流路35の第2のシリンダ室側開口を閉鎖するように、定められている。このような構成により、作動流体切換手段は、スプール43の位置に応じて、作動流体供給路47を第1の接続流路33又は第2の接続流路35に連通させ、第2のシリンダ室37の前側空間39又は後側空間41にクーラントを切換、供給する。
なお、工具本体13には、第2のシリンダ室37の前側空間39から外部に延びる排出流路51が設けられており、スプール43が第2のシリンダ室37内において前方に移動して前側空間39の体積を縮小させるときに前側空間39内の空気等が外部に排出できるようになっている。
工具本体13には、さらに、工具切刃部17の切屑排出溝19に切屑排出用流体を供給する切屑排出用流体供給路53が形成されている。図1に示されている実施形態では、切屑排出用流体供給路53は、作動流体供給路47から分岐して延び且つ収容穴15の内周面に開口する流路であり、作動流体供給路47内のクーラントを収容穴15の内周面と工具切刃部17の切屑排出溝19とにより規定される流路に切屑排出用流体として供給する。切屑排出用流体供給路53の工具切刃部側開口には長溝55が形成されている。なお、工具切刃部17の後端部分には切屑排出溝19が形成されていないので、切屑排出溝19に供給されたクーラントは工具切刃部17の切屑排出溝19に沿って前方へと流れることになる。
次に、図1に示されている複合加工装置11の動作を説明する。図1の複合加工装置11を主軸6に装着すると、複合加工装置11の工具本体13の作動流体供給路47と主軸6の主供給流路6bとが連通し、主軸6の主供給流路6bから工具本体13の作動流体供給路47にクーラントが供給される。主軸6の主供給流路6bから供給されるこのクーラントの圧力は、作動流体供給装置としてのポンプ7の作動を制御することにより調節することができるようになっている。
ワークWに穴を加工するときには、主軸6から供給されるクーラントを予め定められた圧力よりも高くする。これにより、クーラントの圧力により第2のシリンダ室37のスプール43の後端面に作用する力が戻りばね45の付勢力以上に増加し、スプール43は戻りばね45の付勢力に抗して図1(a)に示される前側極端位置に移動する。すると、スプール43は、第1の接続流路33の第2のシリンダ室側開口を閉鎖させる一方で、第2のシリンダ室37の後側空間41を介して作動流体供給路47と第2の接続流路35とを連通させる。この結果、第1のシリンダ室25の前側空間27へのクーラント(すなわち、作動流体)の供給が停止される一方、第1のシリンダ室25の後側空間29へのクーラントの供給が開始され、第1のシリンダ室25の後側空間29内のクーラントの圧力が上昇し、第1のシリンダ室25においてピストン31が前方へ移動する。そして、このピストン31の前方への移動に連動して、図1(a)に示されているように、ピストン31に連結されている工具切刃部17(ツイストドリル)が工具本体13から進出、延伸し、この状態でワークWに穴を加工する。なお、ピストン31の前方への移動により第1のシリンダ室25の前側空間27の体積が圧縮されるが、前側空間27内のクーラントは排出流路(図示せず)を通して外部に排出されるので、ピストン31の移動及びそれによる前側空間27の圧縮が妨げられることはない。
一方、ワークWへの穴の加工が終了し、穴の開口縁部の面取加工を行うときには、主軸6から供給されるクーラントを予め定められた圧力よりも低くし、クーラントの圧力により第2のシリンダ室37のスプール43の後端面に作用する力を戻りばね45の付勢力以下に減少させる。これにより、スプール43は戻りばね45の付勢力で図1(b)に示されている後側極端位置に移動する。すると、スプール43は、第2の接続流路35の第2のシリンダ室側開口を閉鎖させる一方で、スプール43の内部流路49を介して作動流体供給路47と第1の接続流路33とを連通させる。この結果、第1のシリンダ室25の後側空間29へのクーラントの供給が停止される一方、第1のシリンダ室25の前側空間27へのクーラントの供給が開始され、第1のシリンダ室25の前側空間27内のクーラントの圧力が上昇し、第1のシリンダ室25においてピストン31が後方へ移動する。そして、このピストン31の後方への移動に連動して、図1(b)に示されているように、ピストン31に連結されている工具切刃部17が工具本体13内に後退する。そして、主軸6をワークWにさらに接近させて複合加工装置11の工具切刃部17をさらに加工された穴に沿って前進させることにより、加工された穴の開口縁部に工具本体13の収容穴15周りに取り付けられた面取チップ21を当接させ、面取加工を行う。
なお、ピストン31の後方への移動により第1のシリンダ室25の後側空間29の体積が圧縮されるが、後側空間29内のクーラントは排出流路(図示せず)を通して外部に排出されるので、ピストン31の移動及びそれによる後側空間41の圧縮が妨げられることはない。
第1の実施形態では、加工の際、工具切刃部17の切屑排出溝19には、第2のシリンダ室37内におけるスプール43の位置にかかわらず、クーラントが作動流体供給路47から切屑排出用流体供給路53を通して切屑排出用流体として供給される。切屑排出用流体供給路53の工具切刃部側開口は、工具切刃部17が図1(a)に示されているように進出した状態でも切屑排出溝19と収容穴15の内周面とにより規定される流路内に開口するような位置に形成されている。また長溝55が形成されているので、工具切刃部17がどの位置にあっても切屑排出溝19と収容穴15の内周面とにより規定される流路には、常に、クーラントが外部に向かって流れる。従って、工具切刃部17により生成され且つ切屑排出溝19に沿って移動する切屑が切屑排出溝19から排出され、切屑が工具本体13の収容穴15内に侵入することが防止される。
図2を参照して、本発明の加工装置の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態としての複合加工装置61は、第1の実施形態の複合加工装置11とほぼ同様の構成を有しているが、切屑排出用流体供給路の構成において第1の実施形態の複合加工装置11と異なっている。工具本体13、工具切刃部17、工具切刃部駆動手段、作動流体切換手段は、第1の実施形態の複合加工装置11のものと同様であるので、ここでは、詳しく説明しない。また、これら要素は図中において同じ参照番号で示されている。
第2の実施形態の複合加工装置61の切屑排出用流体供給路63は、工具本体13内に形成されており、その一方の端部が作動流体供給路47に開口している一方、他方の端部が、工具本体13の収容穴15の内周面において、第1の実施形態のように工具切刃部17の切屑排出溝19と対向する位置ではなく、工具切刃部17の外周面上に形成された連通溝65と対向する位置に開口している。連通溝65は、切屑排出溝19の後端から工具切刃部17の進退方向に後方へ向かって延びており、切屑排出溝19と連通している。このような連通溝65は、図3(a)に示されているように一本の線条溝により形成されてもよく、図3(b)に示されているように一つの弧状切欠き部により形成されてもよい。また、連通溝65は、図3(c)(d)に示されているように、二つ以上の線条溝又は弧状切欠き部により形成されてもよい。さらに、連通溝65は、図3(e)に示されているように工具切刃部17において切屑排出溝19の形成された部分よりも小さい直径の減径部の周囲空間により形成されてもよい。
このような構成により、切屑排出用流体供給路63には作動流体供給路47から常にクーラントが供給されるようになる。また、作動流体供給路47から切屑排出用流体供給路63に供給されたクーラントは、連通溝65と収容穴15の内周面とにより規定される流路を介して切屑排出溝19と収容穴15の内周面とにより規定される流路に供給され、工具切刃部17により生成された切屑が切屑排出溝19に沿って収容穴15内に侵入することを防止する。
第2の実施形態の加工装置において、その他の動作は第1の実施形態の加工装置と同様であるので、ここでは、詳しく説明しない。
図4を参照して、本発明の加工装置の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態としての複合加工装置71は、第1の実施形態の複合加工装置11とほぼ同様の構成を有しているが、切屑排出用流体供給路の構造において第1の実施形態の複合加工装置11と異なっている。工具本体13、工具切刃部17、工具切刃部駆動手段、作動流体切換手段は、第1の実施形態の複合加工装置11のものと同様であるので、ここでは、詳しく説明しない。また、これら要素は図中において図1と同じ参照番号で示されている。
第3の実施形態の複合加工装置71の切屑排出用流体供給路73は、工具本体13内に形成されているのではなく、ピストン31及び工具切刃部17の内部を工具切刃部17の進退方向に延びるように形成されており、ピストン31の内部に形成された第1の連通路73aと、工具切刃部17の後端側部分の内部に形成され且つ第1の連通路73aと連通する第2の連通路73bとにより構成されている。切屑排出用流体供給路73の一方の端部、すなわち第1の連通路73aの後端部は、ピストン31の後端面に開口しており、第2のシリンダ室37の後側空間41と連通している。一方、切屑排出用流体供給路73の他方の端部、すなわち第2の連通路73bの前端部は、図6に示されているように、切屑排出溝19の底面に開口し、切屑排出溝19と収容穴15の内周面とにより規定される流路と連通している。このような切屑排出用流体供給路73は、図5(a)に示されているように一本の内孔により形成されてもよく、図5(b)に示されているように二つ以上の内孔により形成されてもよい。
このような構成により、作動流体供給路47から供給されたクーラントは、第2のシリンダ室37の後側空間41、第2の接続流路35、第1のシリンダ室25の後側空間29及び切屑排出用流体供給路73を通して、切屑排出溝19と収容穴15の内周面とにより規定される流路に供給され、工具切刃部17により生成された切屑が切屑排出溝19に沿って収容穴15内に侵入することを防止する。本実施形態の複合加工装置71では、工具本体13から分離交換可能で流路の加工の容易なピストン31及び工具切刃部17に切屑排出用流体供給路を設ければよく、流路の加工が困難な工具本体13に切屑排出用流体供給路を形成する必要がないので、安価且つ簡単に本発明を実施できる利点を有する。
なお、第2のシリンダ室37においてスプール43が後側極端位置にあるときには、第2の接続流路35が閉鎖され、第1のシリンダ室25の後側空間29へのクーラントの供給が停止するので、切屑排出溝19と収容穴15の内周面とにより規定される流路へのクーラントの供給も停止するが、このとき、工具切刃部17は工具本体13内に後退した状態となっており、面取チップ21による面取加工が行われるので、工具切刃部17による加工は行われず、切屑排出溝19に沿って切屑が収容穴15内に侵入することはない。
第3の実施形態の複合加工装置71のその他の動作は第1の実施形態の複合加工装置71と同様であるので、ここでは、詳しく説明しない。
以上、図示された実施形態を参照して、本発明の加工装置を説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではない。例えば、第3の実施形態では、切屑排出用流体供給路73は切屑排出溝19の底面に開口しているが、工具切刃部に第2の実施形態のように連通路を設け、切屑排出用流体供給路73を連通路の底面に開口させることも可能である。また、上記実施形態では、工具切刃部17としてツイストドリルを使用しているが、ツイストドリルに代えてストレートドリルを使用することも可能である。さらに、主軸6から加工装置へスルースピンドル方式でクーラントを供給しているが、スルーホルダ方式など他の方式により加工装置に作動流体を供給することも可能である。
本発明の加工装置の第1の実施形態を示す部分断面図であり、(a)は工具切刃部を工具本体から進出させた状態、(b)は工具切刃部を工具本体内に後退させた状態を示している。 本発明の加工装置の第2の実施形態を示す部分断面図である。 図2の線III−IIIに沿った工具切刃部の断面の例を示す断面図である。 本発明の加工装置の第3の実施形態を示す部分断面図である。 図4の線V−Vに沿った工具切刃部の断面の例を示す断面図である。 図4の円VIに囲まれた領域の拡大図である。 本発明の加工装置が取り付けられる主軸を有した工作機械の全体構成図である。
符号の説明
11 複合加工装置
13 工具本体
15 収容穴
17 工具切刃部
19 切屑排出溝
53 切屑排出用流体供給路
61 複合加工装置
63 切屑排出用流体供給路
65 連通路
71 複合加工装置
73 切屑排出用流体供給路

Claims (5)

  1. 工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具本体と、該工具本体に形成された収容穴内に収容されており且つ前記工具本体に対して進退可能である工具切刃部とを備え、該工具切刃部の外周面に切屑排出溝が形成されている加工装置において、
    前記工具切刃部によって生成された切屑を前記切屑排出溝から排出させる切屑排出用流体を前記切屑排出溝に供給する流体供給路を設け、該流体供給路から前記工具切刃部の前記切屑排出溝に切屑排出用流体を供給して前記切屑排出溝から切屑を排出させ、切屑が前記切屑排出溝に沿って前記工具本体の収容穴内に侵入することを防止した加工装置。
  2. 前記加工装置は、前記主軸から前記工具本体に供給される作動流体により前記工具切刃部を前記工具本体に対して進退させる工具切刃部駆動手段を備え、前記作動流体の一部が切屑排出用流体として前記流体供給路に供給されるよう構成された請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記流体供給路は、前記工具本体内又は前記工具切刃部内に設けられている請求項1に記載の加工装置。
  4. 前記流体供給路は、前記工具切刃部の外周の切屑排出溝と前記収容穴の内周面とにより規定される流路に開口している請求項3に記載の加工装置。
  5. 前記工具切刃部の外周面に、工具切刃部進退方向に延び且つ前記切屑排出溝と連通する連通溝が形成されており、前記流体供給路は、前記連通溝と前記収容穴の内周面とにより規定される流路内に開口している請求項3に記載の加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111001840A (zh) * 2019-12-10 2020-04-14 广州市淞滨工程技术有限公司 一种散热效果好的稳定性高的数控钻孔装置

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