JP5375399B2 - シリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエンジン等のシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置に関する。
従来の自動車のエンジン等のシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置として、特許文献1、2のものが知られている。特許文献1、2のものでは、主軸にバイトとリーマが設けられている。リーマは、主軸の中心に設けられたスリーブ(ガイドブッシュ)に挿通されていると共に、主軸内に主軸軸線方向に移動可能に設けられた可動軸によりスリーブから進退するようになっている。また、可動軸の中心にはクーラント供給孔(クーラント孔)が設けられている。クーラント供給孔は、リーマに設けられたリーマ用のクーラント流路のみに連通している。バイトによりバルブシート面が加工された後、可動軸により前進されたリーマによりバルブガイド孔が加工される。バイトによるバルブシート面の加工時には、クーラントが外部からバイトとバルブシート面との加工箇所に供給される。リーマによるバルブガイド孔の加工時には、リーマの先端からリーマとバルブガイド孔との加工箇所にクーラントが供給される。
特許第3939146号公報 特開平7−112307号公報(図1)
しかしながら、特許文献1、2に記載のものでは、リーマによりバルブガイド孔を加工するときにはリーマからクーラントが供給されるので、リーマとバルブガイド孔との間の加工箇所に十分なクーラントを直接かけることができる。しかし、バイトによりバルブシート面を加工するときにはシリンダヘッドの外部からクーラントが供給されるので、ワークの形状によりバイトとバルブシート面との間の加工箇所に十分にクーラントが供給されない恐れがあり、加工時の発熱や切粉の除去が不十分となり、加工精度の低下を招く恐れがあった。よりバルブシート面の加工精度を向上するために、クーラントを加工箇所に確実に供給することが望まれている。しかしながら、特許文献1、2のものでは可動軸に設けられたクーラント供給路がリーマにのみ連通されたものであり、バイトでの加工箇所へ主軸を介してクーラントを供給していなかった。このため、主軸からバイトにクーラントを供給するために、バイト専用のクーラント流路をリーマ用のクーラント供給路とは別に設けると、バイト用とリーマ用の2系統のクーラント供給回路を必要となる問題があった。
そこで、本発明の課題は、上記問題点に鑑みなされたものであって、加工箇所に十分なクーラントを供給し加工精度を向上でき、1つのクーラント供給回路を切り換えることでバイトとリーマにクーラントを供給できるシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の課題解決手段は、主軸ヘッドに回転可能に主軸を設け、主軸の先端にバイトを保持し軸芯にガイドブッシュを備えた工具と、その中心にガイドブッシュの中を軸線方向を前後に進退するリーマを備え、主軸の中心に設けた貫通孔にリーマを進退する可動軸を備えたシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置において、可動軸の中心にクーラント供給路を設け、主軸に通孔を設け、その主軸の通孔を工具に設けたバイトにクーラントを供給するバイト用のクーラント流路と連通し、可動軸が前進してリーマを前進させた時、クーラント供給路をリーマに設けられたリーマ用のクーラント流路に連通し、可動軸を後退させた時、クーラント供給路を前記通孔に連通するように選択的に切換可能に構成したことである。
また、第2の課題解決手段は、前記クーラント供給路を可動軸の後側の第1クーラント供給路と先端の第2クーラント供給路とから構成し、第1クーラント供給路の先端を可動軸の外周面に開口し、第2クーラント供給路の後端を可動軸の外周面に開口すると共に先端を前記リーマ用のクーラント流路に連通し、前記主軸の通孔を前記貫通孔の内周面に開口し、可動軸が前進したとき前記第1クーラント供給路の開口と第2クーラント供給路の開口を連通する連通空間を可動軸と主軸との間に形成し、可動軸の後退端で第1クーラント供給路の開口と第2クーラント供給路の開口の連通を遮断すると共に第1クーラント供給路の開口と主軸の通孔の開口を連通するように構成したことである。
また、第3の課題解決手段は、可動軸の外周面に前後の溝を形成して各溝と前記貫通孔の内周面との間で第1連通空間と第2連通空間を形成し、第1連通空間に前記第1クーラント供給路を開口し、第2連通空間に前記第2クーラント供給路を開口し、主軸に可動軸が前進した状態で第1連通空間と第2連通空間とを連通する連通路を設け、第1連通空間と第2連通空間と連通路とから前記連通空間を構成し、可動軸の後退端で第1クーラント供給路の開口と主軸の通孔とを第1連通空間を介して連通すると共に第1連通空間と前記連通路との連通を遮断し、可動軸が前進した状態で第1クーラント供給路の開口と前記主軸の通孔とを遮断すると共に第1クーラント供給路と第2クーラント供給路とを連通空間により連通するように構成したことである。
本願の第1の課題解決手段では、可動軸の中心にクーラント供給路を設け、主軸に通孔を設け、その主軸の通孔を工具に設けたバイトにクーラントを供給するバイト用のクーラント流路と連通し、可動軸が前進してリーマを前進させた時、クーラント供給路をリーマに設けられたリーマ用のクーラント流路に連通し、可動軸を後退させた時、クーラント供給路を前記通孔に連通するように選択的に切換可能に構成した。また、第2の課題解決手段では、前記クーラント供給路を可動軸の後側の第1クーラント供給路と先端の第2クーラント供給路とから構成し、第1クーラント供給路の先端を可動軸の外周面に開口し、第2クーラント供給路の後端を可動軸の外周面に開口すると共に先端を前記リーマ用のクーラント流路に連通し、前記主軸の通孔を前記貫通孔の内周面に開口し、可動軸が前進したとき前記第1クーラント供給路の開口と第2クーラント供給路の開口を連通する連通空間を可動軸と主軸との間に形成し、可動軸の後退端で第1クーラント供給路の開口と第2クーラント供給路の開口の連通を遮断すると共に第1クーラント供給路の開口と主軸の通孔の開口を連通するように構成した。以上のように可動軸の進退により可動軸に設けた1つのクーラント供給路でバイトとリーマにクーラントを供給することができる。これによりバイト用とリーマ用の2系統のクーラント供給回路を設け、夫々のクーラント供給回路を切り換えて一方にクーラントを供給するように構成する必要が無い。また、バイトへクーラントを工具に設けたバイト用のクーラント流路を介して供給するので、バイトでの加工箇所にもクーラントを確実に十分に供給することができ、加工時の発熱や切粉の除去等がよりできるようになる。これにより、バルブシート面の加工精度が向上する。
また、第3の課題解決手段では、可動軸の外周面に前後の溝を形成して各溝と前記貫通孔の内周面との間で第1連通空間と第2連通空間を形成し、第1連通空間に前記第1クーラント供給路を開口し、第2連通空間に前記第2クーラント供給路を開口し、主軸に可動軸が前進した状態で第1連通空間と第2連通空間とを連通する連通路を設け、第1連通空間と第2連通空間と連通路とから前記連通空間を構成し、可動軸の後退端で第1クーラント供給路の開口と主軸の通孔とを第1連通空間を介して連通すると共に第1連通空間と前記連通路との連通を遮断し、可動軸が前進した状態で第1クーラント供給路の開口と前記主軸の通孔とを遮断すると共に第1クーラント供給路と第2クーラント供給路とを連通空間により連通するように構成した。可動軸の外周面に前後の溝を形成して第1連通空間と第2連通空間とを形成して連通路とにより連通空間を構成してあり、可動軸の外周面を加工して第1、2連通空間を形成するので、主軸の加工が容易に行え好ましい。
本願発明のシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置を示す断面図である。 可動軸が後退した状態を示す主軸の断面図である。 可動軸が後退し、第1クーラント供給路と主軸の通孔とが連通した状態を示す図である。 可動軸が前進し、第1クーラント供給路と第2クーラント供給路とが連通した状態を示す図である。 第2の実施の形態において可動軸が後退した状態を示す主軸の断面図である。 第2の実施の形態において可動軸が前進した状態を示す主軸の断面図である。
本願発明の実施の形態について、図1〜図4により説明する。先ず加工装置1の概要について説明する。加工装置1は、例えば特開2005−305581号に記載のものと略同様に、図示しない自動車等のシリンダヘッドWのバルブシート面とバルブガイド孔とを同芯に加工するものである。前記バルブシート面は図示しない吸気バルブまたは排気バルブが密着して吸気ポートまたは排気ポートと燃焼室とを閉塞するバルブシートに形成され、バルブガイド孔は吸気バルブまたは排気バルブを支持するバルブガイドに形成されるものである。加工機械1は、図1に示すベッド40上に前後方向に移動可能な前後移動ベース41に移動コラム42が左右方向に移動可能に設けられている。移動コラム42には、主軸ヘッド2が上下方向に昇降可能に案内されている。
主軸ヘッド2は、バルブシート面を粗加工する刃具とバルブシート面の前後面を面取りする刃具とバルブガイド孔の入口部分に案内孔を加工する刃具とを備えた工具が装着された第1主軸43と、バルブシート面を仕上げ加工するバイト10と軸芯にガイドブッシュ12を備えた工具9とガイドブッシュ12の中を主軸の軸線方向を前後に進退しバルブガイド孔を仕上げ加工するリーマ13とが装着された第2主軸4とを備えている。第1主軸43と第2主軸4とは、主軸ヘッド2に上下方向に所定ピッチで設けられている。所定ピッチは、第1主軸43がシリンダヘッドWを加工しているとき、第2主軸4がシリンダヘッドWに干渉しないように設定されている。第1主軸43と第2主軸4は、図示しない主軸モータにより回転されるようになっている。例えば、第2主軸4により説明すると、第2主軸4は図2に示すように、主軸ヘッド2に複数の軸受3によって回転可能に支持されている。第2主軸4の後端には、プーリ5が取付けられており、この第2主軸4後端のプーリ5と図示しない主軸モータに設けられたプーリとの間にベルト6が巻き掛けられて回転されるようになっている。
この第2主軸4は、工具9からバイト10とリーマ13にクーラントを何れか一方に選択的に供給可能となっている。リーマ13は、いわゆるセンタースルーによりクーラントが供給される。尚、以下では第2主軸4を単に主軸4と記載する。主軸4には、その中心に貫通孔7が穿設されている。また、主軸4には、通孔8が設けられており、通孔8は後端が半径方向に向けて貫通孔7内に開口すると共に先端が工具9のバイト10用のクーラント流路11に連通するように開口している。主軸4の貫通孔7の先端には、前記工具9とリーマ13が装着されている。工具9には、図3、図4に示すように、バイト10へクーラントを供給するバイト10用のクーラント流路11が設けられている。また、リーマ13の中心には、リーマ13の先端までクーラントを供給可能なリーマ13用のクーラント流路14が設けられている。また、主軸4の貫通孔7には、バイト10用のクーラント流路11とリーマ13用のクーラント流路14とにクーラントを供給すると共に、主軸4の軸線方向に進退してリーマ13を進退する可動軸15が挿通されている。
可動軸15は、リーマ13を保持する主軸4の貫通孔7に進退可能に設けられたコレット16と、その後端に先端が螺合される第1可動軸17と、第1可動軸17の後端に先端が螺合される第2可動軸18とから構成されている。第2可動軸18の後端には、図2に示すように、可動軸15を進退する後述の送り機構(可動機構)19が設けられている。可動軸15は、第1可動軸17の後側に穿設された通孔20と第2可動軸18に穿設された通孔21とが連通されて第1クーラント供給路22が形成されており、第1可動軸17の前側に穿設された通孔23が前側の第2クーラント供給路となっている。これら第1クーラント供給路22と第2クーラント供給路23とから可動軸15の中心のクーラント供給路が構成されている。第2クーラント供給路23の先端は、前記リーマ13用のクーラント流路14に接続されており、後端は半径方向に向けて可動軸15の外周面即ち貫通孔7内に開口している。第1クーラント供給路22の先端は、半径方向に向けて可動軸15の外周面即ち貫通孔7内に開口しており、後端は可動軸15を進退する送り機構19の接続軸24に接続されており、接続軸24に接続されたロータシール25を介して図示しないクーラント供給源に接続されている。
主軸4と第1可動軸17との間には、図3に示すように、主軸の貫通孔7内周面に溝を形成して連通空間26が形成されている。連通空間26は可動軸15が後退して後退端に位置している時、図3に示すように、第1クーラント供給路22が連通空間26より後方に移動して、主軸4の貫通孔7の内周面7aと第1可動軸17の外周面17aとの当接により遮断され、第1、第2クーラント供給路22,23とを遮断するようになっている。この可動軸15が後退している時には、第1クーラント供給路22の開口と主軸4の通孔8の開口とが連通し、クーラントがバイト10用のクーラント流路11に供給可能となっている。また、連通空間26は可動軸15が前進している時、図4に示すように、第1クーラント供給路22の開口と第2クーラント供給路23の開口とを連通し、クーラント供給源からのクーラントを第1、第2クーラント供給路22,23と連通空間26を通してリーマ13用のクーラント流路14に供給可能に設けられている。
前記送り機構19の概要を説明すると、図2に示すように、接続軸24を軸受27を介して支持する可動部材28にボールねじ29の図示しないナットを一体に固着し、ボールねじ29を送り用モータ30により回転することでナットと一体に可動部材28を進退するものである。可動部材28の進退により可動軸15が進退する。また、送り機構19は、接続軸24の後端に周知のロータシール25を備え、ロータシール25を介してクーラント供給源に接続され、接続軸24と一体にロータシール25も進退するようになっている。これらの第1、第2クーラント供給路22,23と連通空間26と主軸4の通孔8とロータシール25とクーラント供給源により、バイト10とリーマ13にクーラントを供給する1系統のクーラント供給回路31が構成される。
次にシリンダヘッドWのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置1の動作について説明する。先ず、特開2005−305581号公報に記載のように、前記第1主軸43により、バルブシート面の前後面が面取りされ、バルブシート面が粗加工されると同時にバルブガイド孔の入口部分にリーマ13の案内孔が加工される。次に、上下方向に所定ピッチだけ主軸4を移動させ、主軸4のバイト10の回転中心を前記図示しない案内孔の軸線と一致させる。また、図2、図3に示すように、可動軸15を送り機構19により後退させて、リーマ13をガイドブッシュ12内に後退させた状態とすると共に、第1クーラント供給路22と第2クーラント供給路23とを遮断し、第1クーラント供給路22を主軸4の通孔8に接続する。この可動軸15を後退させた状態で、移動ベースを前進させ、主軸4を回転させてバイト10によりバルブシート面を仕上げ加工する。このとき、クーラントが第1クーラント供給路22と主軸4の通孔8を通ってバイト10用のクーラント流路11からバイト10とバルブシート面の加工箇所に直接供給されるので、その加工箇所に確実にかかることになり、加工時の発熱の除去や切粉の除去や潤滑することができ、加工精度が向上する。
バルブシート面の加工の後、バイト10がバルブシート面から離れるように移動ベースを後退させる。次に、バイト10がバルブシート面から離れた後、図4に示すように、送り機構19により可動軸15を前進してガイドブッシュ12内からリーマ13を前進させる。するとリーマ13は、前記案内孔に案内されつつバルブガイド孔をリーマ加工する。これによりバルブガイド孔とバルブシート面の軸心が正確に一致して、加工が終了する。このリーマ加工のために可動軸15が前進したとき、第1クーラント供給路22と主軸4の通孔8とが遮断され、第1クーラント供給路22と第2クーラント供給路23とが連通空間26により連通される。これにより、第1、第2クーラント供給路22,23を介してクーラントがリーマ13用のクーラント流路14に供給され、クーラントが加工箇所にかけられる。このように、バイト10での加工時とリーマ13での加工時に、クーラントの供給の切替が可動軸15の進退により行われるので、例えばポンプの切替により流路を変更してバイトまたはリーマにクーラントが供給されるものではないので、外部に切換弁等のクーラントの供給経路を切り換える機構を必要としない。尚、主軸4でのバルブシート面及びバルブガイド孔の加工時には、クーラントは供給されたままの状態となっている。
図5、図6は、他の実施の形態を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付けて説明を省略する。主軸4には、第2可動軸18に設けられた第2クーラント供給路23に連通される連通孔32と、前記と同様なバイト10用のクーラント流路11と第1可動軸17に設けられた第1クーラント供給路22に連通する通孔8とが設けられている。連通孔32には、半径方向に向けて貫通孔7内に開口する前側開口32aと後側開口32bとが設けられている。第2可動軸18と主軸4の貫通孔7の内周面7aとの間には、第1連通空間34と第2連通空間35が形成されている。第1、2連通空間34,35とは、可動軸15の外周面に前後の溝を形成してその各溝と貫通孔7の内周面7aとの間で形成されている。これら第1、2連通空間34,35と連通孔32とから連通空間26が構成されている。第1連通空間34には、第1クーラント供給路22が開口している。第2連通空間35には第2クーラント供給路23と前側開口32aが開口して連通している。
図5に示すように可動軸15が後退した状態では、第1クーラント供給路22と通孔8とが第1連通空間34を介して連通し、後側開口32bが第1連通空間34と第2連通空間35とを隔てる隔壁36により塞がれて、第1クーラント供給路22と第2クーラント供給路23が遮断される。これにより、クーラントがバイト10に供給され、バイト10によりバルブシート面が仕上げ加工される。また、図6に示すように可動軸15が前進した状態では、第1クーラント供給路22と通孔8とが遮断され、第1クーラント供給路22と後側開口32bが第1連通空間34を介して連通し、前側開口32aが第2連通空間35を介して第2クーラント供給路23と連通し、クーラントが第1連通空間34と連通路32と第2連通空間35を通ってリーマ13に供給され、リーマ13によりバルブガイド孔が仕上げ加工される。
以上のように、前記第1、2の実施の形態では、バイト10でバルブシート面を加工する時には、可動軸15が後退端に位置することで、第1、第2クーラント供給路22,23が遮断され、第1クーラント供給路22と主軸4の通孔8とを連通して、バイト10用のクーラント流路11からバイト10とバルブシート面との加工箇所に直接クーラントを供給することができる。このため、ワークの外からクーラントを供給する場合に比べて、確実にクーラントがバルブシート面の加工箇所にかかり、発熱や切粉の除去が十分に行えることになり加工精度が向上する。また、可動軸15の進退により第1クーラント供給路22を、第2クーラント供給路23または主軸4の通孔8に選択的に切り換えて接続するので、1つのクーラント供給回路で済み、バイト10とリーマ13に夫々専用に2系統のクーラント供給回路を設けなくてよい。これにより、外部の配管を簡単にすることができ、主軸4を太くすること無く主軸内の配管も簡単になり安価となる。
1 加工装置
2 主軸ヘッド
4 主軸
7 貫通孔
7a 貫通孔の内周面
8 主軸の通孔
10 バイト
11 バイト用のクーラント流路
12 ガイドブッシュ
13 リーマ
14 リーマ用のクーラント流路
15 可動軸
17a 可動軸の外周面
22 第1クーラント供給路
23 第2クーラント供給路
26 連通空間
32 連通路
34 第1連通空間
35 第2連通空間

Claims (3)

  1. 主軸ヘッドに回転可能に主軸を設け、主軸の先端にバイトを保持し軸芯にガイドブッシュを備えた工具と、その中心にガイドブッシュの中を軸線方向を前後に進退するリーマを備え、主軸の中心に設けた貫通孔にリーマを進退する可動軸を備えたシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置において、可動軸の中心にクーラント供給路を設け、主軸に通孔を設け、その主軸の通孔を工具に設けたバイトにクーラントを供給するバイト用のクーラント流路と連通し、可動軸が前進してリーマを前進させた時、クーラント供給路をリーマに設けられたリーマ用のクーラント流路に連通し、可動軸を後退させた時、クーラント供給路を前記通孔に連通するように選択的に切換可能に構成したことを特徴とするシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置。
  2. 前記クーラント供給路を可動軸の後側の第1クーラント供給路と先端の第2クーラント供給路とから構成し、第1クーラント供給路の先端を可動軸の外周面に開口し、第2クーラント供給路の後端を可動軸の外周面に開口すると共に先端を前記リーマ用のクーラント流路に連通し、前記主軸の通孔を前記貫通孔の内周面に開口し、可動軸が前進したとき前記第1クーラント供給路の開口と第2クーラント供給路の開口を連通する連通空間を可動軸と主軸との間に形成し、可動軸の後退端で第1クーラント供給路の開口と第2クーラント供給路の開口の連通を遮断すると共に第1クーラント供給路の開口と主軸の通孔の開口を連通するように構成したことを特徴とする請求項1記載のシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置。
  3. 可動軸の外周面に前後の溝を形成して各溝と前記貫通孔の内周面との間で第1連通空間と第2連通空間を形成し、第1連通空間に前記第1クーラント供給路を開口し、第2連通空間に前記第2クーラント供給路を開口し、主軸に可動軸が前進した状態で第1連通空間と第2連通空間とを連通する連通路を設け、第1連通空間と第2連通空間と連通路とから前記連通空間を構成し、可動軸の後退端で第1クーラント供給路の開口と主軸の通孔とを第1連通空間を介して連通すると共に第1連通空間と前記連通路との連通を遮断し、可動軸が前進した状態で第1クーラント供給路の開口と前記主軸の通孔とを遮断すると共に第1クーラント供給路と第2クーラント供給路とを連通空間により連通するように構成したことを特徴とする請求項2記載のシリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置。
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