JP4497887B2 - 複合加工工具 - Google Patents

複合加工工具 Download PDF

Info

Publication number
JP4497887B2
JP4497887B2 JP2003360804A JP2003360804A JP4497887B2 JP 4497887 B2 JP4497887 B2 JP 4497887B2 JP 2003360804 A JP2003360804 A JP 2003360804A JP 2003360804 A JP2003360804 A JP 2003360804A JP 4497887 B2 JP4497887 B2 JP 4497887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
piston
flank
tool
guide hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003360804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005125416A (ja
Inventor
淳一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino J Co Ltd
Original Assignee
Makino J Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makino J Co Ltd filed Critical Makino J Co Ltd
Priority to JP2003360804A priority Critical patent/JP4497887B2/ja
Publication of JP2005125416A publication Critical patent/JP2005125416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4497887B2 publication Critical patent/JP4497887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drilling And Boring (AREA)

Description

本発明は、工作機械の主軸に装着され、内燃機関のシリンダヘッドのバルブシート及びバルブガイド穴を加工する複合加工工具に関する。
内燃機関の吸排気弁は、シリンダヘッドに設けられたバルブシートと、バルブシートに対して同心にシリンダヘッドに設けられた筒状のバルブガイドと、バルブガイドのバルブガイド穴に案内されてバルブシートのシート面に対して気密に当接して気筒内を密閉する弁体とを具備している。弁体はバルブガイド穴内に収容されバルブガイド穴に沿って摺動するステムと、ステムの先端に設けられシート面に当接、離反する扁平円錐状のバルブヘッドとを具備している。バルブヘッドには、シート面に当接して気筒内の気密性を維持する弁フェースが形成されている。一方、バルブシートは、シート面として、バルブヘッドの弁フェースが当接して気筒内の気密を維持する当たり面と、該当たり面を挟んで両側に設けられた第1の逃げ面、第2の逃げ面とを含んでおり、各々がバルブガイド穴の中心軸線に関して所定の異なる角度に形成されている。
このような吸排気弁においては、気筒内の気密性を維持するために、弁フェースは当たり面に対して正確に当接させなければならない。そのために、当たり面の真円度及び半径、並びにバルブガイド穴とバルブシート、特にその当たり面との同心度は高精度に仕上げなければならない。そのため、このようなバルブシート及びバルブガイドの加工においては、工具交換を伴うことなく連続的にバルブシート及びバルブガイド穴の加工を行うことができる複合加工工具が提案されている。
従来技術として、特許文献1は、バルブシートのシート面とバルブガイド穴の仕上げ加工を行う複合加工工具を開示している。この複合加工工具は、シート面を加工するカッタが工具本体に固定され、バルブガイド穴を加工するリーマが工具本体に対してその軸線方向に往復移動可能に設けられており、工具本体を前進させてカッタによりシート面を加工すると共に、リーマによりバルブガイド穴加工時のパイロット穴を加工し、その後、工具本体を後退させ、スルースピンドル方式によるクーラントの供給圧力でリーマを前進させてバルブガイド穴の加工を行うようになっている。
米国特許第5,775,853号明細書
従来、特許文献1に記載のような複合加工工具においては、クーラントの供給圧力はリーマの駆動に使用され、シート面加工用カッタが工具本体に固定されているので、バルブシートの三つのシート面、すなわち一つの当たり面と二つの逃げ面とを同時に加工していた。ところが、三つのシート面を同時に加工すると、切削抵抗が大きくなり、その結果、いわゆるビビリが生じることがある。このビビリは、バルブシートの当たり面の加工精度に悪影響を与え、気筒内の気密性を低下させる問題を生じさせる。
本発明は前述の問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、内燃機関のシリンダヘッドのバルブシートのシート面の加工を高精度に行うことができるようにした複合加工工具を提供することにある。
前述の目的を達成するため、内燃機関のシリンダヘッドのバルブガイド穴と、バルブガイド穴の中心軸線に対して予め定められた角度をなす該シリンダヘッドのバルブシートの当たり面及び逃げ面とを加工する複合加工工具において、工作機械の主軸に装着される工具本体と、前記工具本体に対して軸線方向に進退可能に保持されたバルブガイド穴加工用リーマと、前記工具本体に固定された第1のカッタと、予め定められた方向における第1の極端位置と第2の極端位置との間で移動可能に前記工具本体に保持された第2のカッタとを備え、第1のピストンが前記工具本体に形成された第1のピストン室内に軸線方向に移動可能に配設されていると共に、第2のピストンが前記第1のピストンに形成された第2のピストン室内に軸線方向に移動可能に配設され、前記第1のピストン室と前記第2のピストン室とが第1のピストンに形成された連通路を介して連通しており、前記工作機械から前記第1のピストン室に供給される流体の圧力に応じて前記第1のピストン及び第2のピストンが軸線方向に移動し、前記第2のカッタが前記第2のピストンと連動すると共に、前記バルブガイド穴加工用リーマが前記第1のピストンと連動するようになっており、前記第1のカッタ及び前記第2のカッタのうちの一方が前記バルブガイド穴の中心軸線に対して前記当たり面と同じ角度で延びる切刃を有した当たり面加工用カッタからなり且つ前記第1のカッタ及び前記第2のカッタのうちの他方が前記バルブガイド穴の中心軸線に対して前記逃げ面と同じ角度で延びる切刃を有した逃げ面加工用カッタからなり、前記第1の極端位置は、前記工具本体を前記バルブガイド穴の中心軸線の方向に移動させて前記第1のカッタを前記バルブシートに接触させたときに、前記第1の極端位置の前記第2のカッタが前記バルブシートに接触しないように定められ、前記第2の極端位置は、前記工具本体を前記バルブガイド穴の中心軸線方向に移動させて前記第2の極端位置の前記第2のカッタを前記バルブシートに接触させたときに、前記第1のカッタが前記バルブシートに接触しないように定められている複合加工工具が提供される。
本発明の複合加工工具は、バルブガイド穴加工用リーマと、バルブシートのシート面を加工するための第1のカッタ及び第2のカッタとを備えているので、工具交換を行うことなく、バルブガイド穴とバルブシートの両方を加工することができ、バルブガイド穴とバルブシートのシート面との同心度を高精度に仕上げることができる。また、本発明の複合加工工具では、第2のカッタを第1の極端位置に移動させると、第2のカッタをバルブシートに接触させることなく第1のカッタをバルブシートに接触させることができ、第2のカッタを第2の極端位置に移動させると、第1のカッタをバルブシートに接触させることなく第2のカッタをバルブシートに接触させることができる。したがって、当たり面用カッタを当たり面用カッタと逃げ面用カッタを同時にバルブシートに接触させることなく、バルブシートの加工を行うことができる。
また、マシニングセンタなど汎用の工作機械はスルースピンドル方式やスルーホルダ方式などにより工具にクーラントなどの流体を供給できるようになっており、工作機械から供給される流体の圧力を利用してバルブガイド穴加工用リーマの中心軸線方向移動及び第2のカッタの移動を行わせることができるので、本発明の複合加工工具を専用機で使用するだけではなく、汎用の工作機械で自動工具交換により主軸に装着して使用することも可能となる。
また、前記逃げ面は前記シリンダヘッドにおいて前記当たり面を挟んで設けられた第1の逃げ面及び第2の逃げ面からなり、前記逃げ面加工用カッタは第1の逃げ面加工用カッタ及び第2の逃げ面加工用カッタからなり、前記第1の逃げ面加工用カッタの切刃、前記第2の逃げ面加工用カッタの切刃が、それぞれ、前記バルブガイド穴の前記中心軸線に対して前記第1の逃げ面、前記第2の逃げ面と同じ角度で延びる複合加工工具が提供される。
本発明の複合加工工具によれば、当たり面加工用カッタと逃げ面加工用カッタを同時にバルブシートに接触させることなく、バルブシートの加工を行うことができるので、加工の際にビビリを発生させることを回避でき、シリンダヘッドの気筒内の気密性を向上させる効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1はバルブガイド穴加工用リーマ及び当たり面加工用カッタが後退位置にあるときの本発明の複合加工工具の断面図、図2はバルブガイド穴加工用リーマ及び当たり面加工用カッタが前進位置にあるときの図1の複合加工工具の断面図、図3はバルブシートの説明図、図4及び図5は図1の複合加工工具でバルブシートを加工するときのバルブシートと各カッタとの位置関係を示している複合加工工具の先端部の拡大図、図6及び図7は図2の複合加工工具でバルブシートを加工するときのバルブシートと各カッタとの位置関係を示している複合加工工具の先端部の拡大図、図8は本発明の複合加工工具を装着したマシニングセンタの概略図である。
先ず、図8を参照して、本発明の複合加工工具10を装着する工作機械の一例であるマシニングセンタ100について説明する。マシニングセンタ100は、ベッド101と、ベッド101の前部上面においてZ軸方向に延びるZ軸ガイド103に沿って往復移動可能に設けられたテーブル105と、ベッド101の後部上面においてZ軸に対して垂直なX軸方向に延びるX軸ガイド107に沿って往復移動可能に設けられたコラム109と、コラム109の前面においてX軸、Z軸に垂直なY軸方向に延びるY軸ガイド111に沿って往復移動可能に設けられ主軸115をZ軸周りに回転可能に支持する主軸頭113とを具備している。
主軸115の先端にはテーパ穴が形成されており、このテーパ穴に複合加工工具10のテーパ部12を係合させて、複合加工工具10を主軸115に装着する。また、切削加工用のクーラントは、主軸115の後端から先端へ向けて主軸115を貫通させていわゆるスルースピンドル方式により複合加工工具10に供給される。また、テーブル105の上面にはワークとして内燃機関のシリンダヘッドWが固定され、その際、シリンダヘッドWは、そのバルブガイド穴Wpの中心軸線が主軸115の中心軸線に合致するように配置される。
ここでは、マシニングセンタ100が、クーラントをスルースピンドル方式で複合加工工具10に供給するとして説明しているが、本発明の複合加工工具10が装着される工作機械はこのタイプのものに限定されるものではない。例えば、クーラントをスルーホルダ方式で複合加工工具10に供給するタイプの工作機械において本発明の複合加工工具10を使用することも可能である。
図1を参照すると、複合加工工具10は、円筒状の主ハウジング11と、主ハウジング11の先端部に取り付けられる概ね円錐状の先端ハウジング13とを具備し、主ハウジング11及び先端ハウジング13で工具本体を形成している。主ハウジング11の基端部には、マシニングセンタ100の主軸115の先端部に形成されたテーパ穴に係合するテーパ部12が設けられている。なお、以下の複合加工工具の説明において、「後」とはテーパ部12の側を意味し、「前」又は「先」とはテーパ部と逆の側を意味するものとする。
主ハウジング11及び先端ハウジング13からなる工具本体内には第1のピストン室11aが形成されており、第1のピストン室11a内には、第1のピストン15が付勢バネ(図示せず)で後方に付勢された状態で主ハウジング11に対して中心軸線Oの方向に摺動可能に配設されている。さらに、第1のピストン15内には第2のピストン室15aが形成されており、第2のピストン室15a内には、第2のピストン17が同じく付勢バネ(図示せず)で後方に付勢された状態で第1のピストンに対して中心軸線Oの方向に摺動可能に配設されている。そして、第1のピストン15に係合する当たり面加工用カッタ27が第1のピストン15に連動して工具本体に対して予め定められた方向に移動し、第2のピストン17に連結されたバルブガイド穴加工用リーマ21が第2のピストン17に連動して工具本体に対して中心軸線Oに沿って移動するようになっている。なお、第1のピストン15及び第2のピストン17は中心軸線Oに垂直な断面において楕円形若しくは偏心、又は回り止めピンの形式となっており、複合加工工具10による加工中に主ハウジング11に対して回転しないようになっている。同様に、第2のピストン17も中心軸線Oに垂直な断面において楕円形若しくは偏心、又は回り止めピンの形式となっており、複合加工工具10による加工中に第1のピストン15に対して回転しないようになっている。
主ハウジング11には、さらに、テーパ部12から中心軸線Oに沿って先端部に向かって延びるクーラント供給路11bと、第1のピストン室11aにおいて第1のピストン15の後方側に形成された空間(以下、第1のピストン室11aの後方側空間と記載する)とクーラント供給路11bとを連通させるクーラント通路11cと、該第1のピストン室11aの後方側空間と主ハウジング11の外部とを連通させるクーラント排出路11dとが形成されている。クーラント供給路11bは、主ハウジング11のテーパ部12がマシニングセンタ100の主軸115のテーパ穴に装着されたときに、マシニングセンタ100の主軸115に形成されたクーラント供給路と連通し、主軸115からクーラントの供給を受けることができるようになっている。クーラント通路11cは第1のピストン室11aの中心軸線方向の後端面に開口しており、第1のピストン15が第1のピストン室11aにおいて中心軸線方向の後端面に当接しているときでも、クーラント通路11cを介して第1のピストン室11aの後方側空間にクーラントを供給できるようになっている。クーラント排出路11dは、主ハウジング11の後端部の周壁に設けられた環状溝から半径方向外方に延びており、第1のピストン15が中心軸線Oの方向に後方に移動するとき、第1のピストン室11aの後方側空間内のクーラントを外部に排出し、第1のピストン15の後方への移動を容易にさせる機能を果たしている。
同様の機能を果たす通気路13bが先端ハウジング13にも形成されている。通気路13bは第1のピストン室11aの中心軸線方向の前端面に形成された凹部内に開口しており、第1のピストン15が中心軸線Oの方向に移動するとき、第1のピストン室11aにおいて第1のピストン15の前方側に形成された空間(以下、第1のピストン室11aの前方側空間と記載する)の通気を可能とさせ、第1のピストン15の前方への移動を容易にさせる機能を果たしている。
また、第1のピストン15には、第1のピストン室11aと第2のピストン室15aとを連通させる連通路15bがさらに形成されている。連通路15bは、第2のピストン室15aの中心軸線方向の後端面から中心軸線Oに沿って延びており、第2のピストン17が第2のピストン室15aの後端面に当接しているときでも、連通路15bを介して第2のピストン室15aにおいて第2のピストン17の後方側に形成された空間(以下、第2のピストン室15aの後方側空間と記載する)にクーラントを供給できるようになっている。
このように第1のピストン室11a及び第2のピストン室15aが構成されているので、マシニングセンタ100の主軸115からクーラント供給路11b及びクーラント通路11cを通して第1のピストン室11aの後方側空間にクーラントが供給されると、クーラントの圧力により第1のピストン15が第1のピストン室11a内において付勢バネの作用に抗して前方に移動せしめられる。さらに、第1のピストン室11aに供給されたクーラントは連通路15bを通して第2のピストン室15aの後方側空間に供給され、クーラントの圧力により第2のピストン17が第2のピストン室15a内において付勢バネの作用に抗して前方に移動せしめられる。尚、第1のピストン15や第2のピストン17を付勢バネで後方へ移動させる構造に代えて、スプールでクーラント流路を切換えて、ピストンを後方へ移動させる方法もある。
上述した当たり面加工用カッタ27は、先端ハウジング13の外周部に形成された凹部内に配設されており、バルブガイド穴Wpの中心軸線に関してバルブシート29の当たり面I(図3を参照)と同じ角度αで延びる切刃27aと、切刃27aと直角方向に延びる連結ピン部27bとを有している。連結ピン部27bは、先端ハウジング13に形成されたスリット部13cを通って、第1のピストン15の前端部に形成されたピン穴15dに摺動可能に挿入され、第1のピストン15と当たり面加工用カッタ27とを係合させている。このような構成により、第1のピストン15の中心軸線Oの方向の移動に応じて、当たり面加工用カッタ27の連結ピン部27bがピン穴15dに沿って摺動し、切刃27aを当たり面Iと平行に保ったまま当たり面加工用カッタ27が凹部の底の傾斜面に沿って先端ハウジング13の凹部内を移動する。
また、バルブガイド穴加工用リーマ21は、長尺の軸部21aと、軸部21aの先端部に設けられリーマ加工によりバルブガイド穴Wpを仕上げるためのリーマ切刃部21bとを有しており、軸部21aは、先端ハウジング13の外周面から中心軸線Oに沿って第1のピストン室11aまで延びる中心孔13aを通って第2のピストン17に形成された中心孔17a内に挿入されている。そして、軸部21aの後端部は第2のピストン17に形成された止めネジ孔17bに螺合された止めネジ23によって第2のピストン17に固定されている。さらに、先端ハウジング13に形成された中心孔13aとバルブガイド穴加工用リーマ21の軸部21aとの間には超硬ブッシュ25が挿設されている。なお、主ハウジング11、第2のピストン15には、それぞれ、半径方向に延びる止めネジ挿入孔11e、15cが形成されており、これら止めネジ挿入孔11e、15cを通して、第2のピストン17に形成された止めネジ孔17bに止めネジ23を挿入する。また、主ハウジング11の止めネジ挿入孔11eは、止めネジ23を止めネジ孔17bに螺合させた後、異物の進入を防ぐために止め栓19によって閉鎖される。
なお、図1及び図2には示されていないが、先端ハウジング13の先端部には図4〜図7に示されているように、第1の逃げ面加工用カッタ31及び第2の逃げ面加工用カッタ33が固定されており、当たり面加工用カッタ27、第1の逃げ面加工用カッタ31、第2の逃げ面加工用カッタ33が中心軸線O周りに120°の間隔で配置されている。
ここで、図3を参照して、当たり面加工用カッタ27、第1の逃げ面加工用カッタ31、第2の逃げ面加工用カッタ33について詳細に説明する。バルブシート29は、バルブヘッド(図示せず)の弁フェースが当接して気筒内の気密性を維持する当たり面Iと、当たり面Iを挟んで中心軸線方向両側に形成される第1の逃げ面II及び第2の逃げ面IIIとを含んでいる。当たり面I、第1の逃げ面II、第2の逃げ面IIIは、第1の逃げ面II、当たり面I、第2の逃げ面IIIへと次第に急峻となるように各々バルブガイド穴の中心軸線に関して所定の異なる角度に形成されている。特に、図3においては、バルブガイド穴の中心軸線に関する当たり面Iの角度を参照符号αで示している。
第1の逃げ面加工用カッタ31、第2の逃げ面加工用カッタ33はそれぞれバルブガイド穴Wpの中心軸線に関して第1の逃げ面II、第2の逃げ面IIIと平行に延びる切刃31a、33aを有しており、第1の逃げ面加工用カッタ31の切刃31aがバルブシート29の第1の逃げ面IIに接触するとき、第2の逃げ面加工用カッタ33の切刃33aもバルブシート29の第2の逃げ面IIIに接触するように先端ハウジング13に固定されている。
一方、当たり面加工用カッタ27は、上述したように、バルブガイド穴Wpの中心軸線に関して角度αの方向に延びる切刃27aを有しており、第1のピストン15の中心軸線Oの方向の移動に連動して、切刃27aがバルブガイド穴Wpの中心軸線に対する角度を角度αに保ちながら先端ハウジング13の凹部内を移動する。当たり面加工用カッタ27の移動方向及び移動距離は、当たり面加工用カッタ27がそのストロークにおける第1の極端位置にあるときに、当たり面加工用カッタ27の切刃27aをバルブシート29に接触させることなく第1の逃げ面加工用カッタ31の切刃31a及び第2の逃げ面加工用カッタ33の切刃33aでバルブシート29の第1の逃げ面II及び第2の逃げ面IIIを加工し、当たり面加工用カッタ27がそのストロークにおける第2の極端位置にあるときに、第1の逃げ面加工用カッタ31の切刃31a及び第2の逃げ面加工用カッタ33の切刃33aをバルブシート29に接触させることなく当たり面加工用カッタ27の切刃27aでバルブシート29の当たり面Iを加工することができるように定められている。例えば、当たり面加工用カッタ27を中心軸線Oを斜めに横切る予め定められた方向に移動可能とさせ、当たり面加工用カッタ27が中心軸線Oの方向において第1及び第2の逃げ面加工用カッタ31、33よりも後方に配置される図4及び図5に示される位置を第1の極端位置、当たり面加工用カッタ27が中心軸線Oの方向において第1及び第2の逃げ面加工用カッタ31、33よりも前方に配置される図6及び図7に示される位置を第2の極端位置とすることができる。
なお、図1及び図2においては、当たり面加工用カッタ27が先端ハウジング13に形成された凹部内を中心軸線Oに対して角度αの方向に移動するようになっているが、上述したように当たり面加工用カッタ27の切刃27aがバルブガイド穴の中心軸線に対して角度αを保つことができれば他の構成も可能である。
以下、図4〜図7を参照して、図1及び図2に示されている複合加工工具の動作を説明する。
先ず、主軸115を所定の回転速度にて回転させた状態で、テーブル105をZ軸方向にコラム109に対して接近動作させ、ワークとしてのシリンダヘッドWにドリルなどで予め形成されたバルブガイド穴Wpの下穴の中心軸線と複合加工工具の中心軸線Oとを一致させた状態でシリンダヘッドWを複合加工工具10に対して相対的に接近させる。このとき、主軸115を通した複合加工工具10のクーラント供給路11bに対するクーラントの供給は停止するか又はクーラントの供給圧力を第1のピストン15及び第2のピストン17に作用する付勢バネ(図示せず)の付勢力より小さくすることにより、第1のピストン15及び第2のピストン17を図1に示されている位置に配置する。なお、第2のピストン17が第2のピストン室15aにおいて中心軸線方向後方に移動するのに伴って、第2のピストン室15aの後方側空間内のクーラントは連通路15bを通して第1のピストン室11aの後方側空間に移動し、第1のピストン室11aの後方側空間内のクーラントはクーラント排出路11dを通して工具本体の外部に排出されるので、第1のピストン15及び第2のピストン17の中心軸線方向後方への移動が妨げられることはない。
第1のピストン15及び第2のピストン17が図1に示されている位置に配置されているとき、第1のピストン15に係合する当たり面加工用カッタ27は先端ハウジング13に固定されている第1及び第2の逃げ面加工用カッタ31、33よりも中心軸線方向後方の位置(以下、後方位置と記載する)に配置され、第2のピストン17に連結されているバルブガイド穴加工用リーマ21も工具本体としての先端ハウジング13及び主ハウジング11に対して中心軸線方向後方へ後退した位置に配置される。この状態でテーブル105をコラム109に対してZ軸方向に移動させて複合加工工具10をシリンダヘッドWに係合させると、図4に示されているように、第1の逃げ面加工用カッタ31の切刃31aが中心軸線O周りに回転しながらバルブシート29の第1の逃げ面IIに押圧され、第1の逃げ面IIが仕上げられる。同時に、第2の逃げ面加工用カッタ33の切刃33aも中心軸線O周りに回転しながらバルブシート29の第2の逃げ面IIIに押圧され、第2の逃げ面IIIが仕上げられる。一方、当たり面加工用カッタ27は、図4及び図5に示されているように、第1及び第2の逃げ面加工用カッタ31、33がバルブシート29に接触する位置まで複合加工工具10とシリンダヘッドWとが相対移動しても、バルブシート29に接触することはなく、当たり面Iの加工は行われない。また、バルブガイド穴加工用リーマ21のリーマ切刃部21bもシリンダヘッドWに予め加工されたバルブガイド穴Wpの下穴に係合することはなく、バルブガイド穴Wpの加工も行われない。尚、リーマ21が例えば10mmほどバルブガイド穴Wpに挿入された状態で逃げ面II、IIIを加工し、同心加工のパイロットの役目をさせてもよい。
次に、テーブル105をコラム109に対してZ軸方向に離反動作させることにより、複合加工工具10がシリンダヘッドWから相対的に引き離される。複合加工工具10がシリンダヘッドWから所定距離引き離された後、主軸115を通した複合加工工具10のクーラント供給路11bに対するクーラントの供給を開始するか又はクーラントの供給圧力を第1のピストン15及び第2のピストン17に作用する付勢バネ(図示せず)の付勢力より大きくする。すると、クーラント供給路11bに供給されたクーラントは、クーラント通路11cを通して第1のピストン室11aの後方側空間に供給され、その圧力により第1のピストン15が中心軸線方向前方に移動させられ、図2に示されている位置に配置される。同時に、第1のピストン室11aに供給されたクーラントが連通路15bを通して第2のピストン室15aの後方側空間に供給され、その圧力により第2のピストン17が中心軸線前方に移動させられ、図2に示されている位置に配置される。なお、第2のピストン室15aにおける第2のピストン15の前方側の空間(以下、第2のピストン室15aの前方側空間と記載する)は第1のピストン室11aに開放されているので、第2のピストン17が第2のピストン室15a内を中心軸線方向前方に移動するのに伴って、第2のピストン室15aの前方側空間内の空気は第1のピストン室11aの前方側の空間に移動し、第1のピストン室11aの前方側空間の空気は通気路13bを通して工具本体の外部に排出されるので、第1のピストン15及び第2のピストン17の前方への移動が妨げられることはない。
第1のピストン15及び第2のピストン17が図2に示されている位置に配置されているとき、第1のピストン15に係合する当たり面加工用カッタ27は先端ハウジング13に固定されている第1及び第2の逃げ面加工用カッタ31、33よりも中心軸線方向前方の位置(以下、前進位置と記載する)に配置され、第2のピストン17に連結されているバルブガイド穴加工用リーマ21は工具本体としての先端ハウジング13及び主ハウジング11に対して中心軸線方向前方へ前進した位置に配置される。この状態でテーブル105をコラム109に対してZ軸方向に移動させて複合加工工具10をシリンダヘッドWに接近させると、図6及び図7に示されているように、バルブガイド穴加工用リーマ21のリーマ切刃部21bがシリンダヘッドWに形成されたバルブガイド穴Wpの下穴に係合し、複合加工工具10を回転させながらシリンダヘッドWに対してバルブガイド穴Wpの中心軸線に沿って複合加工工具10を前進させることにより、バルブガイド穴Wpが仕上げられる。なお、バルブガイド穴Wpの加工の際、バルブガイド穴加工用リーマ21には切削抵抗が作用するが、バルブガイド穴加工用リーマ21が固定されている第2のピストン17は、中心軸線Oに垂直な断面において楕円形若しくは偏心、又は回り止めピンの形式となっていることから、第1のピストン15に対して回転することはない。
さらに複合加工工具10をバルブガイド穴Wpの中心軸線に沿って前進させることにより、図6に示されているように、当たり面加工用カッタ27の切刃27aが中心軸線O周りに回転しながらバルブシート29の当たり面Iに押圧され、当たり面Iが仕上げられる。このようにバルブガイド穴Wpと当たり面Iの加工が同時に行われることから、バルブガイド穴と当たり面Iとは正確に同心に仕上げられ、シリンダヘッドWの気筒内の気密性を向上させる。
一方、第1及び第2の逃げ面加工用カッタ31、33は、図6及び図7に示されているように、当たり面加工用カッタ27がバルブシート29に接触する位置まで複合加工工具10とシリンダヘッドWとが相対移動しても、バルブシート29に接触することはなく、第1及び第2の逃げ面II、IIIの加工は行われない。
このように、本発明の複合加工工具10を使用すれば、複合加工工具10の当たり面加工用カッタ27、第1の逃げ面加工用カッタ31、第2の逃げ面加工用カッタ33がバルブシート29の三つの表面、すなわち当たり面I、第1及び第2の逃げ面II、IIIを同時に加工することなく、バルブシート29を仕上げることができるので、加工の際に切削抵抗により複合加工工具10にビビリが発生することを防止でき、シリンダヘッドWの気筒の気密性をさらに向上させることができる。
以上、図示された実施形態を参照して本発明の複合加工工具を説明したが、本発明の複合加工工具は図示された実施形態に限定されるものではない。例えば、図示された実施形態では、当たり面加工用カッタが工具本体に対して移動可能であり且つ第1及び第2の逃げ面加工用カッタが工具本体に固定されているが、当たり面加工用カッタが工具本体に固定され且つ第1及び第2の逃げ面加工用カッタが工具本体に対して移動可能となっていてもよい。また、当たり面加工用カッタ27を移動させるのにクーラント圧力を利用する構造を示したが、これに代えて、マシニングセンタに付属するU軸モータを利用して、機械的に移動させる構造にすることもできる。
バルブガイド穴加工用リーマ及び当たり面加工用カッタが後退位置にあるときの本発明の複合加工工具の断面図である。 バルブガイド穴加工用リーマ及び当たり面加工用カッタが前進位置にあるときの図1の複合加工工具の断面図である。 バルブシートの説明図である。 図1の複合加工工具でバルブシートを加工するときのバルブシートと各カッタとの位置関係を示している複合加工工具の先端部の拡大図である。 中心軸線周りに図4とは異なる角度から見た複合加工工具の先端部の拡大図である。 図2の複合加工工具でバルブシートを加工するときのバルブシートと各カッタとの位置関係を示している複合加工工具の先端部の拡大図である。 中心軸線周りに図6とは異なる角度から見た複合加工工具の先端部の拡大図である。 本発明の複合加工工具を装着したマシニングセンタの概略図である。
符号の説明
10 複合加工工具
11 主ハウジング
11a 第1のピストン室
13 先端ハウジング
15 第1のピストン
15a 第2のピストン室
17 第2のピストン
21 バルブガイド穴加工用リーマ
27 当たり面加工用カッタ
29 バルブシート
31 第1の逃げ面加工用カッタ
33 第2の逃げ面加工用カッタ

Claims (2)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドのバルブガイド穴と、バルブガイド穴の中心軸線に対して予め定められた角度をなす該シリンダヘッドのバルブシートの当たり面及び逃げ面とを加工する複合加工工具において、
    工作機械の主軸に装着される工具本体と、前記工具本体に対して軸線方向に進退可能に保持されたバルブガイド穴加工用リーマと、前記工具本体に固定された第1のカッタと、予め定められた方向における第1の極端位置と第2の極端位置との間で移動可能に前記工具本体に保持された第2のカッタとを備え、第1のピストンが前記工具本体に形成された第1のピストン室内に軸線方向に移動可能に配設されていると共に、第2のピストンが前記第1のピストンに形成された第2のピストン室内に軸線方向に移動可能に配設され、前記第1のピストン室と前記第2のピストン室とが第1のピストンに形成された連通路を介して連通しており、前記工作機械から前記第1のピストン室に供給される流体の圧力に応じて前記第1のピストン及び第2のピストンが軸線方向に移動し、前記第2のカッタが前記第2のピストンと連動すると共に、前記バルブガイド穴加工用リーマが前記第1のピストンと連動するようになっており、前記第1のカッタ及び前記第2のカッタのうちの一方が前記バルブガイド穴の中心軸線に対して前記当たり面と同じ角度で延びる切刃を有した当たり面加工用カッタからなり且つ前記第1のカッタ及び前記第2のカッタのうちの他方が前記バルブガイド穴の中心軸線に対して前記逃げ面と同じ角度で延びる切刃を有した逃げ面加工用カッタからなり、前記第1の極端位置は、前記工具本体を前記バルブガイド穴の中心軸線の方向に移動させて前記第1のカッタを前記バルブシートに接触させたときに、前記第1の極端位置の前記第2のカッタが前記バルブシートに接触しないように定められ、前記第2の極端位置は、前記工具本体を前記バルブガイド穴の中心軸線方向に移動させて前記第2の極端位置の前記第2のカッタを前記バルブシートに接触させたときに、前記第1のカッタが前記バルブシートに接触しないように定められていることを特徴とする複合加工工具。
  2. 前記逃げ面は前記シリンダヘッドにおいて前記当たり面を挟んで設けられた第1の逃げ面及び第2の逃げ面からなり、前記逃げ面加工用カッタは第1の逃げ面加工用カッタ及び第2の逃げ面加工用カッタからなり、前記第1の逃げ面加工用カッタの切刃、前記第2の逃げ面加工用カッタの切刃が、それぞれ、前記バルブガイド穴の前記中心軸線に対して前記第1の逃げ面、前記第2の逃げ面と同じ角度で延びる請求項1に記載の複合加工工具。
JP2003360804A 2003-10-21 2003-10-21 複合加工工具 Expired - Fee Related JP4497887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003360804A JP4497887B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 複合加工工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003360804A JP4497887B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 複合加工工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005125416A JP2005125416A (ja) 2005-05-19
JP4497887B2 true JP4497887B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=34641003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003360804A Expired - Fee Related JP4497887B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 複合加工工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4497887B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106536104A (zh) * 2014-08-01 2017-03-22 本田技研工业株式会社 复合加工工具以及使用该复合加工工具的加工方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62258208A (ja) * 1986-05-06 1987-11-10 Osaka Shiyouriyoku Kikai Kk 多段式複動シリンダ
JPH0775905A (ja) * 1993-09-07 1995-03-20 Mitsubishi Materials Corp 切削工具
JP2002126920A (ja) * 2000-10-26 2002-05-08 Makino J Kk 複合加工工具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62258208A (ja) * 1986-05-06 1987-11-10 Osaka Shiyouriyoku Kikai Kk 多段式複動シリンダ
JPH0775905A (ja) * 1993-09-07 1995-03-20 Mitsubishi Materials Corp 切削工具
JP2002126920A (ja) * 2000-10-26 2002-05-08 Makino J Kk 複合加工工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106536104A (zh) * 2014-08-01 2017-03-22 本田技研工业株式会社 复合加工工具以及使用该复合加工工具的加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005125416A (ja) 2005-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844210B2 (ja) 切削工具及び仕上切刃の突出量補正方法
JP4816496B2 (ja) 穴加工工具
US7363692B2 (en) Tool and method for fine machining work pieces
JP2003025120A (ja) 穴加工方法および穴加工工具
JP4816723B2 (ja) インサート
JP7273039B2 (ja) 加工工具
JP4034034B2 (ja) 穴加工方法および穴加工工具
JP4872534B2 (ja) 切削工具
JP4112471B2 (ja) シリンダヘッドのバルブシート面及びバルブガイド穴の加工方法及び加工装置
JP4497887B2 (ja) 複合加工工具
JP2006321040A (ja) 切削工具
JP2010094766A (ja) 穴加工工具
JP4935333B2 (ja) 切削加工方法および切削加工装置ならびに切削工具
JP5375399B2 (ja) シリンダヘッドのバルブシート面とバルブガイド孔の加工装置
JP2002126920A (ja) 複合加工工具
JP4935167B2 (ja) 切削工具及び仕上切刃の突出量補正方法
JP5288994B2 (ja) 切削工具
JP2004291198A (ja) 切削工具
KR102657528B1 (ko) 백챔버 양면 절삭공구
JP2003200309A (ja) 加工装置
JP2001179512A (ja) 筒状ワークの内径及び両端面の加工装置、筒状ワーク把持用チャック
JPH05277857A (ja) 加工ユニット
JPH06170640A (ja) リーマ
JP2001277015A (ja) テーパ穴加工方法およびテーパ穴加工用工具
JPH0647647A (ja) 切削液供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4497887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees