JP2006049280A - 蛍光ランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内部に水銀2および希ガスが封入され、かつ、電極4が取り付けられたガラスバルブ3の内面に金属酸化物粒子からなる保護膜6と蛍光体層7とが順次積層されており、前記保護膜6は、少なくとも50wt%のシリカを含有するとともに、前記保護膜6の膜厚は、0.5〜5.0μmの範囲にあり、かつ、前記水銀2は、前記ガラスバルブ3内に2.2〜8.8μg/cm3の範囲で封入されている蛍光ランプ1とする。
【選択図】 図2
Description
しかし、近年、環境に対する意識の高まりから、水銀封入量を低減させる試みがなされている。
また、保護膜が厚いと、曲げ加工した際に前記保護膜に亀裂が生じてその上層に形成された蛍光体層が剥離し易くなる。そのため、蛍光体層との接着性が弱いアルミナ系材料を保護膜に使用することが困難である。
さらに、請求項3記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1または2に記載の蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブは、管内径が17mm未満であって、前記水銀は、前記ガラスバルブ内に4.4μg/cm3以上封入されている構成を有する。
加えて、請求項5記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至4のいずれかに記載の蛍光ランプにおいて、前記シリカは、BET比表面積が25〜180m2/gの範囲である構成を有する。
さらにまた、請求項8記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項6または7に記載の蛍光ランプにおいて、前記シリカは、BET比表面積が25〜180m2/gの範囲である構成を有する。
また、本発明に係る蛍光ランプは、保護膜の膜厚が0.5〜5.0μmの範囲であり従来の保護膜よりも厚くなっているにも拘わらず、ランプ光束が低下しない。これは、保護膜が可視光を遮ってランプ光束が低下する一方で、保護膜が紫外線を反射することによって蛍光体層における紫外線の利用効率が高まり、ランプ光束が向上するからであると推測される。
さらに、保護膜がシリカで形成されており蛍光体層との接着力が強いため、保護膜が厚くなって前記保護膜や蛍光体層に亀裂が生じても前記蛍光体層が剥離し難い。したがって、ランプ光束が低下し難いとともに、蛍光体層の剥離による蛍光ランプの外観不良も生じ難く、製造歩留まりが良い。
さらに、本発明の構成を有する蛍光ランプのガラスバルブの管内径が17mm未満の場合は、ランプの負荷が高いため消費水銀量が多くなるが、ガラスバルブ内に封入する水銀の量を4.4μg/cm3以上にすることで定格寿命を維持することができる。
さらにまた、本発明の構成を有する蛍光ランプの保護膜に含有されるシリカが、BET比表面積が25〜180m2/gの範囲の場合は、均一で耐久性の高い保護膜を形成することができる。
(1)蛍光ランプの構成
図1は、本発明の一実施形態に係る環形蛍光ランプを示す一部破断平面図および破断部分の一部を模式的に示す拡大図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る蛍光ランプ1は、消費電力が30Wの環形蛍光ランプであって、内部には水銀を供給するための粒状のスズ水銀2と、希ガスとしてのアルゴンガスとが封入されている。
ガラスバルブ3の内面には、保護膜6と蛍光体層7とが順次積層されている。
蛍光体層7は、青色蛍光体(BaMg2Al16O27:Eu2+)、緑色蛍光体(LaPO4:Ce3+,Tb3+)、および、赤色蛍光体(Y2O3:Eu3+)からなる。
ガラスバルブ3は、ガラス直管の内面に保護膜6および蛍光体層7を順次積層させた後、環状に曲げ加工して作製する。
保護膜6は、水とポリエチレンオキサイドとの混合液にシリカを分散させてスラリーを作製し、前記スラリーをガラス管内に流し込んで前記ガラス管内面に前記スラリーを塗布し、温風エアーで前記スラリーを乾燥させて形成する。
上記本実施の形態に係る環形蛍光ランプ1(以下、本発明品という)のランプ寿命を、寿命試験によって評価した。比較品として、アルミナ(平均粒径0.05μm、BET比表面積100m2/g)で形成した膜厚が0.5μmの保護膜6を備えた環形蛍光ランプ1(以下、比較品という)を用いた。なお、比較品は、保護膜6以外は、本実施の形態の環形蛍光ランプ1と同様の構成を有する。
以上のように、本実施の形態に係る蛍光ランプ1は、比較品の約1.5倍のランプ寿命を有した。また、本実施の形態に係る蛍光ランプ1は、水銀封入量が通常の1/6であっても、定格寿命の6000時間を上回るランプ寿命を有した。
保護膜6の膜厚と水銀封入量とがランプ寿命に及ぼす影響について検討した。上記本実施の形態に係る環形蛍光ランプ1をベースに保護膜6の膜厚および水銀封入量について変更を加えた環形蛍光ランプ1を種々作製し、それら環形蛍光ランプ1について上記と同様のランプ寿命試験を行った。
図2のグラフにおいて、曲線Aは、全ての蛍光ランプ1が定格寿命を超えて点灯するであろうと推測される範囲の下限を示している。すなわち、曲線Aを含む前記曲線Aから上側の範囲が、定格寿命を維持するであろうと推測される範囲であって、前記曲線Aよりも下側の範囲が、定格寿命を維持しないであろうと推測される範囲である。
なお、保護膜6の膜厚の上限を5.0μmとしたのは、これ以上保護膜6を厚くすると保護膜6が可視光を遮りランプ光束が低下するとともに、封入水銀量の削減効果も頭打ちになるからである。
保護膜6の膜厚がランプ寿命に及ぼす影響について検討した。上記本実施の形態に係る環形蛍光ランプ1をベースに保護膜6の膜厚に変更を加えた環形蛍光ランプ1を種々作製し、それら環形蛍光ランプ1の特性を評価した。比較例には、アルミナ(平均粒径0.05μm、BET比表面積100m2/g)で形成した膜厚が0.5μmの保護膜6を備えた環形蛍光ランプ1を用いた。
図3に示すように、保護膜6の膜厚を厚くするほど水銀消費を抑える効果が向上し、少ない水銀封入量で長時間ランプを点灯させることが可能である。比較品は、平均寿命が5500時間であるため定格寿命の6000時間に至らず、水銀消費を抑える効果が十分だとはいえない。また、膜厚が約0.5μmの蛍光ランプ1(No.5)は、平均寿命が6000時間であり定格寿命を維持していたが、一部にランプ寿命が6000時間を超えない蛍光ランプ1があったため、水銀消費を抑える効果が十分だとはいえない。一方、膜厚6が0.8μm以上の蛍光ランプ1(No.1〜4)は、平均寿命が8000時間であり定格寿命を維持しているとともに、ランプ寿命が6000時間に満たない蛍光ランプ1もなかったため、水銀消費を抑える効果が大きいといえる。
本実施の形態に係る蛍光ランプ1は、保護膜6の膜厚を厚くしたにも拘わらず、ランプ光束および光束維持率が低下することがなく、予想に反してランプ光束および光束維持率が向上していた。これは、保護膜6が可視光を遮ってランプ光束が低下する一方で、保護膜6が紫外線を反射することによって蛍光体層7における紫外線の利用効率が高まり、ランプ光束が向上したためであると推測される。
(6)保護膜におけるシリカの含有率がランプ寿命に及ぼす影響
保護膜6におけるシリカの含有率がランプ寿命に及ぼす影響を検討した。上記本実施の形態に係る環形蛍光ランプ1をベースに保護膜6の組成に変更を加えた環形蛍光ランプ1を種々作製し、それら環形蛍光ランプ1の特性を評価した。
図4に示すように、シリカの含有率が40%の蛍光ランプ1(No.10)は、他の蛍光ランプ1(No.6〜9、No.11〜13)よりも光束維持率および平均寿命が低く、定格寿命まで点灯しないものがあった(「判定」において「×」)。これは、シリカの含有率が少ないため蛍光体層7が剥離し易く、保護膜6の膜厚を0.7μmより厚くすることができなかったからである。また、シリカの含有率が40%の蛍光ランプ1(No.10)では、保護膜6自体も剥離するため、蛍光体層7の厚みが不均一になったり、紫外線の照射を受けてガラスが着色したりする不都合も生じた。一方、シリカの含有量が50%以上の蛍光ランプ(No.6〜9、No.11〜13)では、光束維持率や平均寿命の低下が生じず、ガラスか着色することもなく、全て定格寿命まで点灯した。以上のことから、シリカの含有量は、50%以上であることが望ましい。
例えば、アルミナが添加された保護膜6を有する蛍光ランプ1(No.6〜9)は、比較品よりもランプ光束および光束維持率が良好であった。そして、アルミナの含有率が増加するほどランプ光束および光束維持率が向上した。このように、保護膜6に適量のアルミナを添加することにより、水銀消費を抑える効果を保ちながら光束維持率を改善することができる。
(7)シリカのBET比表面積が保護膜形成に及ぼす影響
シリカのBET比表面積が保護膜6の形成に及ぼす影響について検討した。実験は、BET比表面積の異なる種々のシリカを用いて保護膜6を形成し、膜厚の均一な保護膜6を形成することができるか否かについて評価した。
また、BET比表面積が25m2/g〜180m2/gのシリカは、分散剤に安定に分散させることができるため、スラリーのシリカ濃度の調整が容易で、膜厚が1〜5μmになるように塗布することができた。また、分散剤として使用するポリエチレンオキサイドの添加量を調整することにより、保護膜6に緻密性や耐熱加工性を付与することができた。
1.屈曲したガラスバルブを備えた蛍光ランプ
本発明に係る蛍光ランプは、環形蛍光ランプ1に限定されず、例えば、ツイン形蛍光ランプや二重環形蛍光ランプなど、屈曲したガラスバルブを備えた蛍光ランプであってもよい。なお、本発明において、屈曲したガラスバルブとは、曲げ加工または接続加工により成形されたガラスバルブであって、非直線状のガラスバルブをいう。
ガラスバルブ13の両端部には、それぞれ電極14が配置されているとともに、それら両端部をまたいで覆うようにして口金15が取り付けられている。また、ガラスバルブ13は、各ガラス直管11の内径が18mm、放電路長が780mmである。
図7は、本発明の変形例に係る二重環形蛍光ランプを示す一部破断平面図と、断面の一部を模式的に示す拡大図である。図7に示す二重環形蛍光ランプ20(消費電力100W)は、大小径の異なる一組の環状ガラス管21、22の一端部同士をブリッジ23で接続してなる二重環形のガラスバルブ24を備えている。ガラスバルブ24は、各ガラス管21、22の内径が17mm、放電路長が2200mmである。
ガラスバルブ23の内面には、保護膜26および蛍光体層27が順次積層されている。また、ガラスバルブ23の内部には、図示しないスズ水銀と、希ガスとしてのアルゴンガスとが封入されている。
2.直管形蛍光ランプ
本発明に係る蛍光ランプは、屈曲したガラスバルブを備えた蛍光ランプに限定されず、例えば、図8に示すような直管形蛍光ランプであってもよい。図8に示す直管形蛍光ランプ30は、ラピッドスタート形蛍光ランプ(消費電力40W)であって、定格寿命が12000時間、ランプ長が1200mmである。
直管形蛍光ランプ30について、保護膜34の膜厚と水銀封入量とがランプ寿命に及ぼす影響について検討するために、上記本実施の形態の環形蛍光ランプ1と同様に寿命試験を行った。その結果を図9に示す。図9のグラフにおいて、「○」は、10本全ての蛍光ランプ30が定格寿命である6000時間を超えて点灯したことを示し、「×」は、6000時間を超えない蛍光ランプ30があったことを示す。
3.管内径の小さい蛍光ランプ
一般に、蛍光ランプは、ランプ負荷が高い場合や点灯中の温度が高い場合に、消費水銀量が多くなる傾向にある。したがって、ガラスバルブの管内径が小さい蛍光ランプは、水銀がガラスに吸着し易いため、管内径の大きい蛍光ランプよりも水銀消費量が多い。そこで、ガラスバルブの管内径が小さい蛍光ランプにおける保護膜の膜厚と水銀封入量がランプ寿命に及ぼす影響について検討した。
ガラスバルブ41の両端部には、それぞれ図示しない電極が配置されているとともに、それら両端部をまたいで覆うようにして口金42が取り付けられている。ガラスバルブ41の内面には、保護膜43および蛍光体層44が順次積層されている。また、ガラスバルブ41の内部には、スズ水銀45と、希ガスとしてのアルゴンガスとが封入されている。
本発明に係る蛍光ランプは、励起コイルから誘導磁界を発生させランプ内に電力投入する無電極蛍光ランプであってもよい。図13に示す無電極蛍光ランプ50(消費電力20W)は、凹部51を有するガラスバルブ52と、前記凹部51内に配置され前記ガラスバルブ52内に誘導磁界を発生させる励起コイル53と、前記励起コイル53に高周波の交流電流を流すための回路部54と、この回路部54に給電するための口金55とを備える。
無電極蛍光ランプ50は、電極エミッターの消耗がなく、半永久的に使用することのできる環境への負荷の低い蛍光ランプである。しかしながら、内部に水銀蒸気を含み、前記水銀が消費されることにより点灯しなくなるため、長寿命化を実現するためには通常の蛍光ランプと同様に水銀消費量が少ないことが望まれる。本発明の構成は、それに十分応えることができるものである。
1.保護膜について
本発明に係る保護膜は、金属酸化物の粒子で形成されているが、前記金属酸化物のうち50wt%以上がシリカであれば、残りの金属酸化物は、シリカ以外の金属酸化物であってもよい。シリカ以外の金属酸化物としては、イットリア、チタニア、アルミナ、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、ジルコニア、酸化亜鉛などが安価で入手し易いため好ましい。また、高価ではあるが、マンガン、ユーロピウム、バナジウム、リン、硫黄、ホウ素、アンチモン、テルビウム、ガリウム、鉄、銀、銅、鉛、亜鉛、カドミウム、ガドリニウム、ランタン、ストロンチウム、タングステン、タリウムなどから選ばれる元素を含んだ金属酸化物(単一金属酸化物のみならず複合金属酸化物をも含む)も、発光輝度を向上する効果があるため好ましい。
また、本発明に係る保護膜は、スラリー溶媒は、酢酸ブチル、キシレン、メタノール、エタノール、ブタノール、ベンゼン、トルエン、ペンタン、ジオキサン、ヘキサンなど石油系の溶媒を使用して形成してもよい。近年、有機溶媒の使用が制限されるようになり、水を使用した環境にやさしい塗布媒体を使用することが好まれる。そのため、水に水溶性分散剤(ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンなど)混合したものが最も好適である。
本発明に係る蛍光体層には、一般的な蛍光体を使用することができるが、微粒子化あるいは球状化された蛍光体を使用してもよい。この場合、蛍光体層のかさ密度が比較的大きくなるため、蛍光体層の剥離などをより防止することができる。また、近年注目されている数百ナノ〜数ナノの粒径を有するいわゆるナノ粒子蛍光体と呼ばれる微粒子蛍光体を使用することも好ましい。この場合、本発明に係る保護膜の上に前記蛍光体を塗布すると、前記蛍光体が保護膜材料と混合されて発光効率を高く保つため、蛍光体層を剥離などの問題なく塗布することが可能である。
3.ガラスについて
本発明に係るガラスは、加工性の良いソーダライムガラスが望ましいが、ホウケイ酸ガラスやアルミナガラスなどを用いてもよい。この場合、加工性は低下するが、ホウケイ酸ガラスやアルミナガラスは、アルカリ成分が少ないため水銀削減効果は高まる。
4.水銀について
本発明に係る蛍光ランプにおいて水銀を封入する方法としては、ドロッパーによって水銀を滴下する方法、亜鉛やスズとのアマルガム形態にして封入する方法、ディスペンサーによって鉄亜鉛銅水銀合金やチタン水銀を封入する方法、水銀を封入したガラスなどのカプセルを封入する方法などが考えられる。また、水銀の蒸気圧を高温域(50〜80℃)で低く保つことができるビスマス、インジウム、鉛、スズ混合アマルガムも、水銀低封入を実現する手段と考えられる。
2、45 スズ水銀
3、13、24、31、41、52 ガラスバルブ
4、14、53 電極
5、15、25,32、42、55 口金
6、16、26、34、43、55 保護膜
7、17、27、35、44、56 蛍光体層
Claims (8)
- 内部に水銀および希ガスが封入され、かつ、電極が取り付けられたガラスバルブの内面に金属酸化物粒子からなる保護膜と蛍光体層とが順次積層されており、前記保護膜は、少なくとも50wt%のシリカを含有するとともに、前記保護膜の膜厚は、0.5〜5.0μmの範囲にあり、かつ、前記水銀は、前記ガラスバルブ内に2.2〜8.8μg/cm3の範囲で封入されていることを特徴とする蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブは、屈曲したガラスバルブであり、前記保護膜は、膜厚が0.8μm以上であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブは、管内径が17mm未満であって、前記水銀は、前記ガラスバルブ内に4.4μg/cm3以上封入されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光ランプ。
- 前記保護膜は、イットリアを含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蛍光ランプ。
- 前記シリカは、BET比表面積が25〜180m2/gの範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の蛍光ランプ。
- 内部に水銀および希ガスが封入され、内面に保護膜と蛍光体層とが順次積層された発光管と、誘導磁界を発生させる外部電極とを備え、前記保護膜は、少なくとも50wt%のシリカを含有するとともに、前記保護膜の膜厚は、0.5〜5.0μmの範囲にあり、かつ、前記水銀は、前記ガラスバルブ内に2.2〜8.8μg/cm3の範囲で封入されていることを特徴とする蛍光ランプ。
- 前記保護膜は、イットリアを含有することを特徴とする請求項6記載の蛍光ランプ。
- 前記シリカは、BET比表面積が25〜180m2/gの範囲であることを特徴とする請求項6または7に記載の蛍光ランプ。
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