JP2006049032A - 燃料カートリッジ及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 起電部で生成された生成水および副生成物の十分な処理機能を備えつつ、燃料電池システムの容積効率を向上させることが可能な構成を有する燃料カートリッジ及びそれを備えた燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】 燃料電池システムでは、燃料カートリッジ2が、剛体からなる本体容器6と、本体容器6の内部に配設された柔軟性のある袋状容器7とを備えた二重構造に構成されている。袋状容器7は燃料が充填された燃料タンクとなっている。また、本体容器6の内部でかつ袋状容器7の外側は起電装置4で生成された生成物を回収する回収タンク8となっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイレクトメタノール型の燃料電池システム及びそれに用いられる燃料カートリッジに関するものである。
近年の情報化社会を支える携帯電子機器の電源として、あるいは大気汚染や地球温暖化に対処するための電源として、燃料電池に対する期待が高まっている。この燃料電池の中でも、メタノールから直接、水素イオンを取り出すことにより発電を行うダイレクトメタノール型燃料電池(以下、DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)は、改質器が不要であり体積エネルギー密度が高いという特質を有するため、DMFCを用いた燃料電池システムの携帯電子機器への応用の期待が高まりつつある。
燃料電池システムは、一般に、起電部(セル)を有する起電装置を備えており、セルは、アノード集電体とアノード触媒層とを有するアノード極(燃料極)と、カソード集電体とカソード触媒層とを有するカソード極(空気極)と、アノード極とカソード極の間に配置される電解質膜とを備えて構成されている。
従来から、燃料電池システムとしては、燃料である100%のメタノールが蓄えられた燃料カートリッジと、この100%のメタノールが水によって希釈されて保持されるメタノール水溶液容器とを備えるとともに、メタノール水溶液をアノード極へ供給する送液ポンプやカソード極へ空気を供給する送気ポンプなどの複数の補機を備えたいわゆるアクティブ型の燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料電池システムとしては、送液ポンプや送気ポンプなどの補機を備えずに、メタノール水溶液や空気を自然対流あるいは毛細管現象を利用して、アノード極あるいはカソード極へ供給するいわゆるパッシブ型の燃料電池システムも提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2で提案された燃料電池システムは、予め希釈されたメタノール水溶液が蓄えられた燃料カートリッジを備えている。
特開2004−152741号公報 特開2000−268835号公報
燃料電池システムにおいて、アノード極では、供給されたメタノール水溶液が下式(1)に従って反応して二酸化炭素と水素イオンと電子に解離する。
CHOH+HO → CO+6H+6e ・・・(1)
生成された水素イオンは、電解質膜をアノード極からカソード極へ移動する。そして、カソード極で、水素イオンと空気中の酸素とが下式(2)に従って反応し水を生成する。
3/2O+6H+6e → 3HO ・・・(2)
このように燃料電池システムにおいては、発電によって、1のメタノールに対して3の分子割合で生成される生成水の処理が問題となる。また、メタノール分子と水分子がアノード極で分解される過程で、ホルムアルデヒドや蟻酸など種々のメタノール部分酸化物や、一酸化炭素などの有害物質が生成される可能性がある。さらに、アノード極に供給されたメタノール分子の一部は、未反応のまま電解質膜を透過(クロスオーバー)し、カソード極で酸化される過程においても、ホルムアルデヒドや蟻酸などの部分酸化物が生成される可能性がある。しかし、上記の特許文献に記載された燃料電池システムではこの生成水等の処理に対する十分な解決策が提案されていない。ここで、この生成水等を処理する方法としては、余分になった生成水等を空気中に自然放散させる方法と、燃料カートリッジとは別に設けられた回収タンクに余分となった生成水等を回収する方法とが考えられる。
しかしながら、前者の方法では、燃料電池システムの周囲の湿度が高い場合には、余分になった生成水等を空気中に十分に放散することができず、生成水等を自然放散させる放出口付近に結露が生じたり、かびが発生するおそれがある。一方、後者の方法では、別途回収タンクを設ける必要があることから、燃料電池システムが大型化して容積効率が低下するばかりでなく、生成水等の回収用ポンプが必要になる。さらに、燃料カートリッジの交換作業に加え、回収タンクのメンテナンス作業も必要になる。
また、上記の特許文献に記載された燃料電池システムにおける燃料カートリッジでは、カートリッジ内部が負圧とならないように、供給したメタノールあるいはメタノール水溶液の体積分だけ、外部から空気を燃料カートリッジ内部に取り込んでやる必要があり、燃料カートリッジ内部は液体と気体(空気)が共存した状態となっている。そのため、燃料電池システムの姿勢によって、燃料カートリッジの流出口に空気が存在すると、自然対流で燃料を供給することはできず、また、送液ポンプを用いても燃料を適切に供給することはできない。すなわち、内部に液体と気体(空気)が共存する燃料カートリッジを備えた燃料電池システムは、携帯電子機器といった姿勢が変化する機器に適さないといった問題がある。
さらに、上記特許文献1に記載されたいわゆるアクティブ型の燃料電池システムでは、複数の補機を備えていることから、起電装置で発電された電力を複数の補機が消費してしまい、燃料電池システム全体でみた場合に発電効率が低いといった問題がある。
一方、上記特許文献2に記載されたいわゆるパッシブ型の燃料電池システムでは、自然対流あるいは毛細管現象を利用しているため、アノード極あるいはカソード極へ供給されるメタノール水溶液や空気の供給量には、ばらつきが生じる。そのため、アノード極あるいはカソード極における化学反応は、効率良く行われているとはいえない。また、強制的に上記の化学反応を止めることはできない。そのため、発電が不要な場合においても、燃料であるメタノールが消費されてしまう。従って、パッシブ型の燃料電池システムでも発電効率が低いといった問題がある。
そこで、本発明の課題は、起電部で生成された生成水等の十分な処理機能を備えつつ、燃料電池システムの容積効率を向上させることが可能な構成を有する燃料カートリッジ及びそれを備えた燃料電池システムを提供することにある。また、本発明の課題は、姿勢の変化に関係なく燃料の供給が可能となる燃料カートリッジ及びそれを備えた燃料電池システムを供給することにある。
さらに、本発明の課題は、発電効率を向上させることが可能な構成を備えた燃料電池システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、燃料電池システムを構成する起電装置へ供給される燃料が充填された燃料カートリッジにおいて、剛体からなる本体容器と、該本体容器の内部に配設された柔軟性のある袋状容器とを備えた二重構造に構成され、前記袋状容器に前記燃料が充填され、前記本体容器の内部でかつ前記袋状容器の外側は前記起電装置で生成された生成物を回収する回収タンクとなっていることを特徴とする。
本発明の燃料カートリッジは、剛体からなる本体容器と、本体容器の内部に配設され、燃料が充填された柔軟性のある袋状容器との二重構造に構成されている。また、本体容器の内部でかつ袋状容器の外側は起電装置で生成された生成物を回収する回収タンクとなっている。すなわち、例えば、燃料としてのメタノール水溶液の減少によって生じた本体容器内部の空間を、例えば、生成物としての生成水を回収する回収タンクとして利用できるようになっている。そのため、回収タンクを別途設ける必要がなく、燃料電池システムの容積効率を向上させることができる。
また、袋状容器に燃料が充填されており、かつ、袋状容器は柔軟性を有する。そのため、袋状容器に外部から圧力を加えてやれば、あるいは、袋状容器から燃料を吸引してやれば、燃料カードリッジの姿勢に関係なく、燃料カートリッジからの燃料の供給が可能となる。
さらに、生成物の回収タンクは、燃料カートリッジの本体容器の内部に形成されているため、燃料を使い終わった燃料カートリッジを交換することで、回収タンクも同時に交換されることになる。そのため、回収タンク専用のメンテナンス作業が不要となり、燃料電池システムのメンテナンス作業が容易になる。
ここで、本明細書において、「剛体からなる本体容器」とは、本体容器内部の圧力と本体容器外部の圧力との差圧によって、その容積および形状がほとんど変化することがない容器をいう。また、「柔軟性のある袋状容器」とは、容器に充填された内容物の容量変化にしたがって、その形状を柔軟に変化させることができる袋状の容器をいう。さらに、「袋状容器に燃料が充填されている」とは、袋状容器の内部には燃料のみが存在する場合、又は、無視できる程度の微量の空気等の気体と燃料とのみが混在している場合をいうものとする。尚、「生成物」は、例えば、生成水あるいは、ホルムアルデヒドや蟻酸、一酸化炭素等の副生成物である。
本発明において、前記本体容器の内部には、前記生成物の少なくとも一部を吸着するフィルターが配設されていることが好ましい。この場合には、起電装置で生成される例えば、ホルムアルデヒド、蟻酸又は一酸化炭素等の有害物質などをフィルターで吸着することができる。そのため、起電装置から回収した排気ガスを、回収タンクから大気中へ放出するような場合であっても、有害物質が放出されることはなく、クリーンな燃料電池システムの提供が可能となる。また、起電装置で生成される生成水を吸着するフィルターが配設されている場合には、フィルターで水分が吸着されることから、起電装置からの排気ガスを大気中へ放出する場合に、放出口付近に結露が生じたり、かびが発生する可能性は非常に低くなる。
また、本発明では、前記燃料カートリッジと、起電部を有する起電装置と、前記燃料カートリッジと前記起電装置との間に配設されたポンプとを備えた燃料電池システムであって、前記ポンプの流入口は前記起電部を構成するカソード極へ接続され、かつ前記ポンプの流出口は前記回収タンクに接続され、前記ポンプは、前記カソード極で生成された生成水と前記カソード極内の空気とを吸引することで前記カソード極に酸素を供給し、尚かつ、前記生成水を前記回収タンクに回収することを特徴とする。
本発明の燃料電池システムでは、ポンプは、その流入口がカソード極へ接続されており、カソード極で生成された生成水とカソード極内の空気とを吸引することでカソード極に酸素を供給している。また、ポンプは、その流出口が回収タンクに接続されており、生成水を回収タンクに回収している。すなわち、1つのポンプに、カソード極で生成された生成水の回収機能、カソード極への酸素の供給機能を持たせることができる。従って、個々の機能を備えた2つのポンプを備える場合と比較して燃料電池システムの小型化を図ることができ、容積効率を向上させることができる。また、ポンプの数が減るため、補機で消費される電力を低減することができ、その結果、発電効率を向上させることができる。
本発明において、前記ポンプは、さらに前記本体容器の内部圧力を高めるように構成されていることが好ましい。この場合には、ポンプが、本体容器の内部圧力を高めているため、本体容器の内部に配設された袋状容器に圧力を加えることができ、それによって、燃料をアノード極へ供給することが可能となる。そのため、1つのポンプに、さらに、アノード極への燃料供給機能を持たせることができる。従って、さらに、燃料電池システムの小型化を図ることができ、容積効率を向上させることができる。また、補機で消費される電力を低減することができ、その結果、発電効率を向上させることができる。さらに、袋状容器に外部から圧力を加えることで、燃料をアノード極へ供給するように構成されていることから、燃料電池システムがどのような姿勢であっても、燃料の供給が可能になる。
さらに、本発明は、前記燃料カートリッジと、起電部を有する起電装置と、前記燃料カートリッジと前記起電装置との間に配設されたポンプとを備えた燃料電池システムであって、前記ポンプの流入口は前記起電部を構成するカソード極へ接続され、かつ前記ポンプの流出口は前記回収タンクに接続され、前記ポンプは、前記カソード極で生成された生成水と前記カソード極内の空気とを吸引することで前記カソード極に酸素を供給し、尚かつ、前記本体容器の内部圧力を高めることを特徴とする。
本発明では、ポンプは、その流入口がカソード極へ接続されており、カソード極で生成された生成水とカソード極内の空気とを吸引することでカソード極に酸素を供給している。また、ポンプは、その流出口が回収タンクに接続され、本体容器の内部圧力を高めているため、本体容器の内部に配設された袋状容器に圧力を加えることができ、それによって、燃料をアノード極へ供給することが可能となる。すなわち、1つのポンプに、2つの機能を持たせることができるため、燃料電池システムの小型化を図ることができ、容積効率を向上させることができる。また、補機で消費される電力を低減することができ、その結果、発電効率を向上させることができる。さらに、袋状容器に外部から圧力を加えることで、燃料をアノード極へ供給するように構成されていることから、燃料電池システムがどのような姿勢であっても、燃料の供給が可能になる。
さらにまた、本発明は、前記燃料カートリッジと、起電部を有する起電装置と、前記燃料カートリッジと前記起電装置との間に配設されたポンプとを備えた燃料電池システムであって、前記ポンプの流入口は前記起電部を構成するカソード極へ接続され、かつ前記ポンプの流出口は前記回収タンクに接続され、前記ポンプは、前記カソード極で生成された生成水を前記回収タンクに回収し、尚かつ、前記本体容器の内部圧力を高めることを特徴とする。
本発明では、ポンプは、その流入口がカソード極へ接続され、かつその流出口が回収タンクに接続されおり、生成水を回収タンクに回収している。また、ポンプは、本体容器の内部圧力を高めているため、本体容器の内部に配設された袋状容器に圧力を加えることができ、それによって、燃料をアノード極へ供給することが可能となる。すなわち、1つのポンプに、2つの機能を持たせることができるため、燃料電池システムの小型化を図ることができ、容積効率を向上させることができる。また、補機で消費される電力を低減することができ、その結果、発電効率を向上させることができる。さらに、袋状容器に外部から圧力を加えることで、燃料をアノード極へ供給するように構成されていることから、燃料電池システムがどのような姿勢であっても、燃料の供給が可能になる。
本発明において、前記袋状容器は、開閉制御可能なバルブを介して前記起電部を構成するアノード極へ接続されていることが好ましい。この場合には、バルブを閉じている間は、袋状容器からの燃料の流出を防止することができ、発電に必要なときにのみ燃料をアノード極へ供給することができるため、発電効率を向上させることができる。また、例えば、燃料電池システムが携帯機器に使用されるような場合であっても、携帯機器の搬送時の振動や衝撃によって燃料が流出してしまうおそれはなく、燃料を有効に利用することができる。
本発明において、前記燃料電池システムはさらに、前記本体容器の内部圧力と前記アノード極の排出口の圧力との差圧、あるいは前記本体容器の内部圧力と該本体容器の外部圧力との差圧を所定圧力に維持する圧力調整機構を備えることが好ましい。この場合には、
本体容器の内部圧力とアノード極の排出口との差圧を所定圧力に維持することができるため、バルブの開閉によってアノード極へ供給される燃料の供給量を制御することができる。尚、本体容器の内部圧力と外部圧力との差圧を所定圧力に維持することで、本体容器の内部圧力とアノード極の排出口との差圧を間接的に所定圧力に維持することができる。
本発明において、前記起電装置は前記起電部を複数備えるとともに、複数の前記アノード極のそれぞれに対応して設けられた複数の前記バルブを備えるように構成しても良い。この場合には、起電部を複数備えても、燃料の吐出先の制御が可能となる。また、1つのアノード極への供給流路が目詰まりを起こすような場合があっても、その供給流路に対して燃料を吐出することができるため、目詰まりを解消して、燃料供給の整流化を図ることができる。
本発明において、前記ポンプの流入口はさらに、前記起電部を構成するアノード極へ接続されていることが好ましい。この場合には、アノード極で生成された二酸化炭素などを吸引することができるため、アノード極に負圧を発生させて、燃料をアノード極へ効率よく供給することが可能となる。その結果、発電効率を向上させることができる。
以上のように本発明にかかる燃料カートリッジでは、燃料の減少によって生じた袋状容器と本体容器内部との間の空間を、生成物を回収する回収タンクとして利用できるようになっている。そのため、回収タンクを別途設けなくても、例えば、カソード極で生成された生成水を十分に処理することができる。しかも、回収タンクを別途設ける必要がないため、燃料電池システムの容積効率を向上させることができる。
また、燃料は、柔軟性を有する袋状容器に充填されているおり、袋状容器の中には、空気等の気体は無視できる程度にしか混在していない。そのため、袋状容器に外部から圧力を加える、あるいは、袋状容器から燃料を吸引してやれば、燃料カードリッジの姿勢に関係なく、燃料カートリッジからの燃料の供給が可能となる。
さらに、本発明にかかる燃料電池システムでは、1つのポンプに、カソード極で生成された生成水の回収機能、カソード極への酸素の供給機能及びアノード極への燃料供給機能のうち少なくとも2つの機能を持たせることができる。そのため、燃料電池システムの小型化を図ることができ、容積効率を向上させることができる。また、ポンプの数が減るため、補機で消費される電力を低減することができ、その結果、発電効率を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(燃料電池システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる燃料電池システムの基本構成を示す概念図である。
本形態の燃料電池システム1は、DMFCを用いたものであり、例えば、携帯電子機器に使用される。図1において、燃料電池システム1は、燃料が充填された燃料カートリッジ2と、起電部(セル)を有する起電装置4と、燃料カートリッジ2と起電装置4との間に配設された補機3とを備えて構成されている。本形態における燃料は、例えば、64重量%のメタノール水溶液である。
起電装置4の起電部は、アノード集電体とアノード触媒層とを有するアノード極21と、カソード集電体とカソード触媒層とを有するカソード極22と、アノード極21とカソード極22の間に配置される電解質膜23とを備えて構成されている。
アノード極21には、メタノール水溶液の供給口21aと、アノード極21での化学反応によって生成されるCO等が排出される排出口21bとが設けられている。また、カソード極22には、空気の供給口22aと、カソード極22での化学反応によって生成される生成水やカソード極22内の空気等が排出される排出口22bとが設けられている。
燃料カートリッジ2は、本体容器6と、この本体容器6の内部に配設された袋状容器7とを備えた二重構造に構成されており、本体容器6の内部でかつ袋状容器7の外側は、起電装置4で生成される生成物を回収する回収タンク8となっている。また、本体容器6の内部には、生成物の少なくとも一部を吸着するフィルター9が配設されている。本形態では、生成物は、起電装置4で正常に生成される生成水、二酸化炭素、及び、反応過程で生成され、それ以上反応せずに回収される蟻酸、ホルムアルデヒド、一酸化炭素等の副生成物である。
本体容器6は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の剛性を有する樹脂材料から形成されており、本体容器6の内部圧力と外部圧力(大気圧)との差圧によってはその容積および形状がほとんど変化しないような剛体となっている。また、本体容器6は、起電装置4から排出された生成物や空気が流入する流入口10と、メタノール水溶液がアノード極21へ向かって流出される流出口11と、本体容器6内部の気体が排気される排気口12とを備えている。ここで、流入口10と排気口12とは、回収タンク8に連通し、流出口11は、袋状容器7に連通するようになっている。尚、本体容器6は、例えば、50mm×30mm×150mmの直方体状に形成されている。
袋状容器7は、その内部に充填された内容物の容量変化にしたがって、その形状を柔軟に変化させることができる柔軟性を有する容器であり、例えば、レトルト食品に用いられる袋状の容器などのように、ポリプロピレンとアルミとナイロンとが積層されたラミネートフィルムから形成されている。袋状容器7にはメタノール水溶液が充填されており、この袋状容器7は燃料タンクとなっている。袋状容器7と流出口11とは、メタノール水溶液の流出路によって接続されている。尚、袋状容器7の最大容積は例えば、200mLとなっている。
本体容器6の内部でかつ袋状容器7の外側に形成された回収タンク8は、主にカソード極22で生成された生成水を収納するようになっている。
ここで、カソード極22で生成された生成水の大部分は水蒸気となって回収タンク8に送り込まれるが、回収タンク8の内壁や本体容器6の表面は、カソード極22より温度が低いため、水蒸気の一部は凝固して水滴になり回収タンク8内に回収されることになる。
ここで、メタノールの分子量は32であり、水の分子量は18であることから、例えば、メタノール2モルと水2モルのメタノール水溶液は100gの64重量%の混合液になる。このときの体積は、約116ccである。100gの64重量%メタノール水溶液が、上述した式(1)、(2)によって、起電部で全て水に変化した場合には、6モルの水が生成されることになり、生成水の質量は108g、体積は108ccとなる。すなわち、燃料タンクである袋状容器7から116ccのメタノール水溶液が送出され、回収タンク8には最大で108ccの生成水が回収されることになる。従って、袋状容器7から送出されたメタノール水溶液の消費量以上の量の生成水が回収タンク8に回収されることはないため、燃料カートリッジ2では、カソード極22で生成された生成水を十分に回収することができる。
フィルター9は、高分子吸水性樹脂からなる吸水シートと、ホルムアルデヒド等の有害物質を吸着する有害物質吸着シートとを備えるとともに、これらのシートの周りに、例えば、ゴアテックス(登録商標)を用いた水セパレータを備えている。回収された生成物のうち、滴下した水は水セパレータを透過することができず、回収タンク8に滞留する。そして、このフィルター9を介して排気口12から、本体容器6内部の気体が排気可能となっている。より具体的には、流入口10から本体容器6の内部に流入した生成水やホルムアルデヒド等の有害物質あるいは空気のうち、水セパレータを、水蒸気を含んだ気体のみが透過し、透過した気体のうち、吸水シート及び有害物質吸着シートで水分及び有害物質が吸着され、有害物質を含まずかつ水分の少ない気体が、本体容器6内部から排気可能となっている。
補機3は、図1に示すように、ポンプ16とバルブ17と圧力調整機構18とを備えている。
ポンプ16は、例えば、気体と液体との混合流体の送出が可能なエアポンプであり、具体的には、ダイヤフラムポンプあるいはピストンポンプである。ポンプ16では、第1の流入口16a1がカソード極22の排出口22bに接続され、第2の流入口16a2がアノード極21の排出口21bに接続されている。また、流出口16bは、燃料カートリッジ2の流入口10に接続されている。そして、ポンプ16は、カソード極22で生成された生成水等やカソード極22の空気等を吸引することで、供給口22aからカソード極22に酸素を供給し、尚かつ、カソード極22で生成された生成水等を回収タンク8に回収するとともに、本体容器6の内部圧力を高めるようになっている。また、アノード極21で生成された二酸化炭素等も吸引するようになっている。
ここで、仮に、燃料電池システム1では、100gの64重量%メタノール水溶液を10時間で消費するとした場合、1分当たりのメタノール水溶液の消費量は0.167gとなり、分子量に換算すると、メタノール0.0033モルに相当する。カソード極22における化学反応では、メタノール分子1に対して1.5個の酸素分子が必要であるから、0.005モルの酸素が必要になる。すなわち、0.112Lの酸素が必要になる。空気中の酸素は約20%であるから、カソード極22へは0.56L/minの空気を供給する必要がある。実際には空気中の全ての酸素が利用できるわけではないので、ポンプ16は、より大きな空気供給量、例えば1L/minのポンプ性能を備えることが好ましい。
バルブ17は、開閉制御可能なバルブであり、その流入口17aは、燃料カートリッジ2の流出口11に接続され、流出口17bは、アノード極21の供給口21aに接続されている。すなわち、袋状容器7は、バルブ17を介してアノード極21へ接続されている。バルブ17の開閉アクチュエータとしては、ソレノイドあるいはモータといった種々のアクチュエータを使用することができる。
圧力調整機構18は、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧、あるいは本体容器6の内部圧力と外部圧力(大気圧)との差圧を所定圧力に調整、維持するためのものであり、燃料カートリッジ2の排気口12に接続されている。尚、本形態における圧力調整機構18は、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧を所定圧力に調整、維持することを目的とするが、本体容器6の内部圧力と外部圧力との差圧を所定圧力に調整、維持する場合には、近似的に、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧を所定圧力に調整、維持することができるようになる。
この圧力調整機構18は、例えば、上記の差圧が所定圧力以上となった場合に、弁が開状態とされて気体の放出が行われる放出口を備えた圧力調整弁である。この圧力調整弁としては、圧力センサと弁の開閉を行う開閉アクチュエータとを備え、圧力センサの検出結果に基づいて弁の開閉が行われるものを用いることができる。また、バネによって弁が閉状態に付勢されるとともに、上記の差圧が所定圧力となると、バネの付勢力に抗して弁が開状態とされ、気体の放出が行われる圧力調整弁を用いることもできる。さらには、圧力調整弁でなくても良く、例えば、圧力センサを備え、圧力センサの検出結果に基づいてポンプ16の出力調整を行うような圧力調整機構18であっても良い。
(燃料電池システムの動作)
以上のように構成された燃料電池システム1の動作を以下に説明する。
燃料電池システム1の運転開始に際しては、まず、バルブ17を閉状態として、ポンプ16を十分に作動させる。それによって、本体容器6の内部圧力を高める。本体容器6の内部圧力が高まってくると、圧力調整機構18の作用で本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧、あるいは本体容器6の内部圧力と外部圧力(大気圧)との差圧は、所定圧力に維持される。例えば、所定圧力として10〜20kPa程度の圧力に維持される。より具体的には10kPa程度の圧力に維持される。尚、維持される圧力は上記に限定されるわけではなく、これより大きくても、小さくても良い。
この状態では、袋状容器7の表面には例えば10kPaの圧力がかかっているため、バルブ17を開状態とすると、メタノール水溶液は、袋状容器7からバルブ17を経由してアノード極21へ供給される。また、この状態でバルブ17を閉状態とすれば、メタノール水溶液の供給も停止される。
ここで、バルブ17を通過する単位時間当りのメタノール水溶液の流量、すなわち、アノード極21へのメタノール水溶液の供給量は、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧によって決まってくる。従って、圧力調整機構18によって、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧を一定に維持することでメタノール水溶液の供給量を制御することができる。また、圧力調整機構18として、圧力センサと弁の開閉を行う開閉アクチュエータとを備えた圧力調整弁を用いた場合には、圧力センサと開閉アクチュエータとによって、維持される本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧、あるいは本体容器6の内部圧力と外部圧力との差圧を可変調整することができ、それによって、メタノール水溶液の供給量を可変制御することができる。
メタノール水溶液が供給されたアノード極21では、上述した式(1)の化学反応が起こり、メタノール水溶液が水素イオンと電子と二酸化炭素に解離する。水素イオンは電解質膜を透過してカソード極22へ移動し、電子は電気回路を経てカソード極22へ移動する。また、アノード極21で生成された二酸化炭素等は、ポンプ16によって吸引され、排出口21bから排出される。ここで、ポンプ16の第2の流入口16a2が排出口21bに接続されていることから、ポンプ16が作動すると排出口21bの近辺には負圧が発生するため、バルブ17を開いた際にメタノール水溶液を効率よくアノード極21へ供給することができる。
一方、カソード極22では、ポンプ16の吸引力によって、供給口22aから新しい空気が流れ込む。すなわち、ポンプ16が作動している間は、上述した式(2)の化学反応に必要な酸素が供給口22aからカソード極22へ常時供給される。また、カソード極22へは、電解質膜を透過して水素イオンが供給され、電気回路を経て電子が供給される。従って、上述した式(2)の化学反応が起こり、水が生成される。生成された生成水は、カソード極22の空気等と一緒にポンプ16によって吸引され、排出口22bから排出される。
アノード極21の排出口21bから排出された二酸化炭素等あるいは、カソード極22の排出口22bから排出された生成水や空気等は、ポンプ16によって、回収タンク8へ回収される。尚、アノード極21の排出口21b又は、カソード極22の排出口22bからは、蟻酸、ホルムアルデヒド、一酸化炭素といった有害物質が排出されることがあり、これらの有害物質もポンプ16によって、回収タンク8に回収される。
ポンプ16の運転で、回収タンク8の圧力、すなわち、本体容器6の内部圧力が次第に上昇していく。そして、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧、あるいは本体容器6の内部圧力と外部圧力との差圧が所定圧力以上となった場合には、圧力調整機構18が作動し、本体容器6内部の気体がフィルター9及び排気口12を介して、圧力調整機構18の放出口から放出される。このときには、フィルター9を構成する水セパレータを、水蒸気を含んだ気体のみが透過し、透過した気体のうち、吸水シート及び有害物質吸着シートで水分及び有害物質が吸着され、有害物質を含まずかつ水分の少ない気体が、本体容器6内部から排気されることになる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の燃料カートリッジ2は、剛体からなる本体容器6と、本体容器6の内部に配設された燃料タンクとしての柔軟性のある袋状容器7とを備えた二重構造に構成されている。また、本体容器6の内部でかつ袋状容器7の外側は、起電装置4で生成された生成物を回収する回収タンク8となっている。すなわち、メタノール水溶液の減少によって生じた本体容器6内部の空間を、生成物、主としてカソード極22で生成された生成水を回収する回収タンク8として利用できるようになっている。そのため、回収タンクを別途設ける必要がなく、燃料電池システム1の容積効率を向上させることができる。尚、上述のように、回収タンク8での生成水の回収能力は十分であり、燃料電池システム1は、カソード極22で生成された生成水の十分な処理機能を備えている。
また、袋状容器6に燃料としてメタノール水溶液が充填されている。すなわち、袋状容器6の中には、空気等の気体は無視できる程度にしか混在しておらず、かつ、袋状容器6は柔軟性を有する。そのため、袋状容器6に外部から圧力を加えてやれば、燃料カードリッジ2の姿勢に関係なく、燃料カートリッジ2からメタノール水溶液を供給することが可能となる。
さらに、本体容器6が剛体からなるため、その内部に配設された袋状容器7が柔軟性を有するものであっても、燃料カートリッジ2の外部からの力によって、燃料タンクである袋状容器7が損傷することはない。そのため、可燃性液体であるメタノール水溶液を安全に取り扱うことができる。
また、回収タンク8は、燃料カートリッジ2の本体容器6の内部に形成されているため、メタノール水溶液を使い終わった燃料カートリッジ2を交換することで、回収タンク8も同時に交換されることになる。そのため、回収タンク専用のメンテナンス作業が不要となり、燃料電池システム1のメンテナンス作業が容易になる。
本形態では、本体容器6の内部には、フィルター9が配設されており、フィルター9は、有害物質を吸着する有害物質吸着シートと吸水シートを備えるとともに、水セパレータを備えている。そのため、ホルムアルデヒド、蟻酸又は一酸化炭素等と有害物質などを有害物質吸着シートで吸着することができ、起電装置4から回収した排気ガスを、回収タンク8から大気中へ放出する場合に、有害物質が放出されることはなく、クリーンな燃料電池システム1の提供が可能となる。また、水セパレータを透過した水蒸気は、吸水シートに吸着されることから、排気ガスの放出口付近に結露が生じたり、かびが発生する可能性は非常に低くなる。
また、本形態の燃料電池システム1では、ポンプ16は、第1の流入口16a1がカソード極22へ接続されており、カソード極22で生成された生成水とカソード極22内の空気とを吸引することでカソード極22に供給口22aから酸素を供給している。また、ポンプ16は、流出口16bが回収タンク8に接続されており、生成水を回収タンク8に回収するとともに、本体容器6の内部圧力を高めている。そのため、ポンプ16を作動することで、本体容器6の内部に配設された燃料タンクとしての袋状容器7に圧力を加えることができ、それによって、メタノール水溶液をアノード極21へ供給することが可能となる。すなわち、1つのポンプ16に、カソード極22で生成された生成水の回収機能、カソード極22への酸素の供給機能及びアノード極21へのメタノール水溶液供給機能を持たせることができる。従って、燃料電池システム1の小型化を図ることができ、容積効率を向上させることができる。また、ポンプが1つで済むことから、補機3で消費される電力を低減することができ、その結果、発電効率を向上させることができる。さらに、袋状容器7に外部から圧力を加えることで、メタノール水溶液をアノード極21へ供給するように構成されていることから、燃料電池システム1がどのような姿勢であっても、メタノール水溶液のアノード極21への供給が可能になる。
また、ポンプ16の流出口16bが回収タンク8に接続されていることから、回収タンク8がエアポンプであるポンプ16のマフラーの役割を兼ねることができる。そのため、ポンプ16の運転音を小さくすることができ、静かな燃料電池システム1の提供が可能となる。
本形態では、袋状容器7は、開閉制御可能なバルブ17を介してアノード極21へ接続されている。そのため、バルブ17を閉じている間は、袋状容器7からのメタノール水溶液の流出を防止することができ、発電に必要なときにのみメタノール水溶液をアノード極21へ供給することができるため、発電効率を向上させることができる。また、例えば、燃料電池システム1が携帯機器に使用されるような場合であっても、携帯機器の搬送時の振動や衝撃によってメタノール水溶液がアノード極21へ流出してしまうおそれはなく、メタノール水溶液を有効に利用することができる。
本形態では、補機3は、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧、あるいは本体容器6の内部圧力と外部圧力との差圧を所定圧力に調整、維持する圧力調整機構18を備えている。そのため、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bとの差圧を所定圧力に維持することでき、バルブ17の開閉によってアノード極21へ供給されるメタノール水溶液の供給量を制御することができる。
本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bとの差圧は、圧力調整機構18によって所定圧力に維持された差圧であるため、高地や航空機内などの気圧が低い環境であっても、メタノール水溶液の供給条件は一定に保たれ、メタノール水溶液の供給を安定して制御することができる。
本形態では、ポンプ16の第2の流入口16a2が、アノード極21へ接続されている。そのため、アノード極21で生成された二酸化炭素などを吸引することができ、バルブ17を開いた際にアノード極21に負圧を発生させて、メタノール水溶液をアノード極21へ効率よく供給することが可能となる。従って、アノード極21に形成される流路をより狭く、きめ細やかにすることができ、その結果、発電効率を向上させることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。
例えば、起電装置4が起電部を複数備える場合には、複数のアノード極21のそれぞれに対応して設けられた複数のバルブ17を備えるように構成しても良い。このように構成することで、複数のアノード極21のうちから、メタノール水溶液を吐出するアノード極21を選択できることになり、メタノール水溶液の吐出先の制御が可能となる。また、1つのアノード極21へのメタノール水溶液の供給流路が目詰まりを起こすような場合があっても、その目詰まりを起こした供給流路に対してメタノール水溶液を吐出することができるため、目詰まりを解消して、メタノール水溶液の供給を整流化することができる。
また、起電装置4が起電部を複数備える場合には、カソード極22の排出口22bを1つの配管にまとめてポンプ16の第1の流入口16a1に接続しても良い。あるいは、複数のカソード極22のそれぞれに対応して設けられた複数のバルブを介して、カソード極22の排出口22bをポンプ16の第1の流入口16a1に接続して、順次、カソード極22で生成された生成水等を吸引するようにしても良い。後者の場合には、1つのカソード極22とポンプ16との間の排出流路に目詰まりが生じても、その目詰まりを起こした排出流路から生成水等を吸引することができるため、目詰まりを解消して、生成水等の排出を整流化することができる。
さらに、ポンプ16は、必ずしもアノード極21へのメタノール水溶液供給機能を備えている必要はなく、袋状容器7とバルブ17との間に液体ポンプを設け、この液体ポンプでメタノール水溶液を供給するようにしても良い。尚、液体ポンプとして容積型のポンプを用いた場合には、液体ポンプの運転回転数によってメタノール水溶液の供給量を制御することができる。
さらにまた、ポンプ16は、必ずしもカソード極22への酸素の供給機能を備えている必要はなく、別途、酸素供給用のエアポンプを設けてカソード極22の供給口22aへ空気を供給するようにしても良い。また、カソード極22で生成された生成水の回収が必ずしも必要でない場合には、ポンプ16は生成水の回収機能を備えている必要はない。
さらに、高濃度のメタノールを袋状容器7に充填する場合には、以下の構成を用いることで、回収した生成水を希釈に用いることが出来る。すなわち、補機3がさらに、カソード極22で生成された生成水と高濃度メタノールとを混合する混合容器を備えるとともに、回収タンク8に回収された生成水を混合容器に導く流路とバルブを備え、混合容器の流入口がこのバルブ及びバルブ17に接続され、かつ、混合容器の流出口がアノード極21に接続されるように構成してやれば良い。このように構成することで、高濃度のメタノールを燃料タンクとしての袋状容器7に充填することができるため、燃料電池システム1の容積効率を更に向上させることも可能となる。
さらにまた、燃料カートリッジ2に、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを設けるとともに、メタノール水溶液の濃度、残容量等のデータの書き換え可能なメモリを設けるようにしても良い。
また、圧力調整機構18は、補機3ではなく、燃料カートリッジ2に備えるように構成しても良いし、ポンプ16の圧縮能力やフィルター9での損失等によって、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧を所定圧力に維持できる場合には、圧力調整機構18を設けなくても良い。
さらに、本体容器6の内部圧力とアノード極21の排出口21bの圧力との差圧を検出して、バルブ17の開閉時間を制御することで、メタノール水溶液の供給量を制御してやる場合には、圧力調整機構18を設けなくても良いし、袋状容器7とカソード極21との間に流量センサを設け、この流量センサに基づいてメタノール水溶液の供給量を制御してやる場合にも、圧力調整機構18を設けなくても良い。この場合、ポンプ16によって回収した起電装置4からの排気ガスを大気中に放出する必要があれば、圧力調整機構18の位置に排気弁を設けてやれば良い。
さらにまた、フィルター9が備える吸水シートは吸水性を備えるものであれば良く、必ずしも高分子吸水性樹脂を用いる必要はない。また、排気口12から水蒸気を放出しても良い場合には、フィルター9は吸水シートを必ずしも備えている必要はない。
本発明の実施の形態にかかる燃料電池システムの基本構成を示す概念図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
2 燃料カートリッジ
3 補機
4 起電装置
6 本体容器
7 袋状容器
8 回収タンク
9 フィルター
16 ポンプ
16a1 第1の流入口(流入口)
16a2 第2の流入口(流入口)
16b 流出口
17 バルブ
18 圧力調整機構
21 アノード極
22 カソード極

Claims (10)

  1. 燃料電池システムを構成する起電装置へ供給される燃料が充填された燃料カートリッジにおいて、
    剛体からなる本体容器と、該本体容器の内部に配設された柔軟性のある袋状容器とを備えた二重構造に構成され、
    前記袋状容器に前記燃料が充填され、前記本体容器の内部でかつ前記袋状容器の外側は前記起電装置で生成された生成物を回収する回収タンクとなっていることを特徴とする燃料カートリッジ。
  2. 前記本体容器の内部には、前記生成物の少なくとも一部を吸着するフィルターが配設されていることを特徴とする請求項1記載の燃料カートリッジ。
  3. 請求項1又は2記載の燃料カートリッジと、起電部を有する起電装置と、前記燃料カートリッジと前記起電装置との間に配設されたポンプとを備えた燃料電池システムであって、
    前記ポンプの流入口は前記起電部を構成するカソード極へ接続され、かつ前記ポンプの流出口は前記回収タンクに接続され、
    前記ポンプは、前記カソード極で生成された生成水と前記カソード極内の空気とを吸引することで前記カソード極に酸素を供給し、尚かつ、前記生成水を前記回収タンクに回収することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 前記ポンプは、さらに前記本体容器の内部圧力を高めることを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 請求項1又は2記載の燃料カートリッジと、起電部を有する起電装置と、前記燃料カートリッジと前記起電装置との間に配設されたポンプとを備えた燃料電池システムであって、
    前記ポンプの流入口は前記起電部を構成するカソード極へ接続され、かつ前記ポンプの流出口は前記回収タンクに接続され、
    前記ポンプは、前記カソード極で生成された生成水と前記カソード極内の空気とを吸引することで前記カソード極に酸素を供給し、尚かつ、前記本体容器の内部圧力を高めることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1又は2記載の燃料カートリッジと、起電部を有する起電装置と、前記燃料カートリッジと前記起電装置との間に配設されたポンプとを備えた燃料電池システムであって、
    前記ポンプの流入口は前記起電部を構成するカソード極へ接続され、かつ前記ポンプの流出口は前記回収タンクに接続され、
    前記ポンプは、前記カソード極で生成された生成水を前記回収タンクに回収し、尚かつ、前記本体容器の内部圧力を高めることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 前記袋状容器は、開閉制御可能なバルブを介して前記起電部を構成するアノード極へ接続されていることを特徴とする請求項3から6いずれかに記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池システムはさらに、前記本体容器の内部圧力と前記アノード極の排出口の圧力との差圧、あるいは前記本体容器の内部圧力と該本体容器の外部圧力との差圧を所定圧力に維持する圧力調整機構を備えることを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
  9. 前記起電装置は前記起電部を複数備えるとともに、複数の前記アノード極のそれぞれに対応して設けられた複数の前記バルブを備えることを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
  10. 前記ポンプの流入口はさらに、前記起電部を構成するアノード極へ接続されていることを特徴とする請求項3から6いずれかに記載の燃料電池システム。
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