JP2006048365A - 充電制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 稼働する充電装置の台数を最小限にすることで省エネルギー化を実現し得る自動充電システムを提供する。
【解決手段】 バッテリ搭載型の複数の無人搬送車に対して、バッテリの自動充電を行う複数の充電装置を稼働制御する充電制御システムにおいて、各充電装置の累積充電時間を検出する充電時間検出手段と、検出された累積充電時間を、予め設定された充電装置の最大充電時間で除算して、必要な充電装置の台数を算出する演算手段と、算出された必要な充電装置の台数と、稼働状態にある充電装置台数とを比較する比較手段と、該比較手段の出力に基づき、稼働状態にある充電装置の総台数が、算出された必要な充電装置の台数より多い場合には、各充電装置の充電時間が少ない方から充電装置を休止状態とする一方、稼働状態にある充電装置の総台数が、算出された必要な充電装置の台数より少ない場合には、稼働状態にある充電装置の台数を増加させる稼働制御手段と、を設ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、所定の生産ライン上で運行制御されるバッテリ搭載型の複数の無人搬送車に対して自動充電を行う充電装置を制御するための充電制御システムに関する。
周知の通り、例えば組立生産ラインや加工生産ライン等の生産ラインにおいては、生産対象となるワークや該ワークに対する組付部品の搬送を、無人搬送車(Automated Guided Vehicles:以下、AGVと表記)を用いて行うことが知られている。AGVは、通常、搭載されたバッテリを駆動源として、床面に設定された誘導路に沿って電動モータで走行する。かかるAGVを用いた生産ラインでは、AGVが走行する誘導路に沿って、作業の異なる各種ステーションが設定されており、各ステーションに配置する作業者が、走行するAGVに対して、それぞれ、ワークや組付部品を積載したり、積載された部品を取り出して組立作業を行ったりする。
近年、生産ラインにおいては、AGVが走行する誘導路に沿って設置されるステーションの1つとして、充電用のステーション(以下、充電ステーションという)が用意され、AGVに搭載されたバッテリの充電が自動的に行われることが一般的である。更に、充電ステーションの構成としては、AGVが走行する誘導路が分岐されて複数の分岐経路が設定され、分岐経路毎に1台の充電装置が設置されるものが知られている。この構成においては、充電ステーションに到着したAGVが、例えば充電装置が空き状態にある分岐経路など、複数の分岐経路のいずれかに進入させられ、分岐経路に沿って設置された充電装置近傍の所定位置に停止させられた状態で、充電が行われる。
かかる充電様式に関連して、例えば特開平11−242522号公報には、充電ステーションとして、急速充電を行う周回充電ステーションと、長時間充電を行う複数のリリーフ充電ステーションとが用意された組立ラインが開示されている。この組立ラインでは、AGVが充電ステーションに進入してくると、AGVの充電状態に基づき、周回充電ステーションで充電を行うか、若しくは、リリーフ充電ステーションで充電を行うかが判定される。リリーフ充電ステーションは、経路が分岐されてなる複数の分岐経路毎に設けられ、リリーフ充電ステーションが選択された場合には、AGVは、例えばリリーフ充電ステーションが空き状態にある分岐経路など、複数の分岐経路のいずれかに進入させられ充電が行われるようになっている。
特開平11−242522号公報
ところで、充電ステーションにおいてそれぞれ充電装置が設置された複数の分岐経路が設定される構成では、通常、AGVが走行する分岐経路として、充電装置が空き状態にある分岐経路が、例えば分岐地点から最も近い側から選択されていたが、かかる分岐経路の選択方法によれば、必然的に、各分岐経路上の充電装置の利用頻度にバラツキが生じることとなる。場合によっては、複数の分岐経路のうち、例えば分岐地点から遠い側にある幾つかの分岐経路に対するAGVの進入がほとんどなくなり、稼働してスタンバイ状態にある充電装置において電力が浪費される惧れがある。
なお、通常、各充電装置を休止状態にしておき、AGVへの充電毎に各充電装置を稼働させることで、電力浪費を回避する方法が考えられるが、この場合には、トランスやコンデンサ等の充電装置内の構成部品の劣化を早めることが懸念されるため、好ましくない。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、稼働する充電装置の台数を最小限にすることで省エネルギー化を実現し得る自動充電システムを提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、所定のライン上で運行制御されるバッテリ搭載型の複数の無人搬送車に対して、該バッテリの自動充電を行う複数の充電装置を稼働制御する充電制御システムであって、該充電制御システムでは、該各充電装置の累積充電時間を検出する充電時間検出手段と、該充電時間検出手段により検出された累積充電時間を、予め設定された充電装置の最大充電時間で除算して、充電装置の必要台数を算出する演算手段と、該演算手段により算出された充電装置の必要台数と、稼働状態にある充電装置台数とを比較する比較手段と、該比較手段の出力に基づき、稼働状態にある充電装置の総台数が、上記演算手段により算出された充電装置の必要台数より多い場合には、各充電装置の充電時間が少ない方から充電装置を休止状態とする一方、稼働状態にある充電装置の総台数が、上記演算手段により算出された充電装置の必要台数より少ない場合には、稼働状態にある充電装置の台数を増加させる稼働制御手段と、が設けられていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記無人搬送車は、ワークを積載し所定の走行経路に沿って搬送する搬送車であって、該走行経路の一部に、該走行経路が分岐されてなる複数の分岐経路が設定され、該分岐経路毎に、上記充電装置が設置されていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、上記無人搬送車は、該無人搬送車に積載されるワークに組み付けられるワーク組付部品を収納する部品棚を備えていることを特徴としたものである。
本願発明によれば、各充電装置の充電実績が考慮され、複数の充電装置の中から、充電時間の多い方から必要最小限の台数の充電装置が稼働させられるような制御が実行可能であるため、充電装置の稼働効率を向上させ、稼働率の低い充電装置におけるエネルギー浪費を回避することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るAGVを用いた組立ラインのレイアウトを示す図である。組立ライン1は、基本的に、移載ステーション20,第1〜3の部品ピッキングステーション30,40,50,部品組立ステーション60,自動充電ステーション70から構成されている。この組立ライン1では、AGV10を誘導するための磁気誘導路9が、AGV10が矢印Dで示す方向に各ステーションを順次に通過するための走行経路を規定するように床面に設けられている。
移載ステーション20では、AGV10の発進に先立ち、組立ライン1で扱われるワークを固定するための治具120(図3A参照)がAGV10上に自動的に積載される一方、組立ライン1におけるAGV10の1周回後に、完成したワークが固定された治具120がAGV10から自動的に取り出される。かかる積載及び取出し機構としては、コンベヤ21A,21Bと、昇降リフト22A,22Bとが設けられている。コンベヤ21A,21Bは、磁気誘導路9上で一旦停止したAGV10と治具120の受け渡しを行い、AGV10の走行方向に対して垂直な方向に治具120を搬送する。他方、昇降リフト22A,22Bは、それぞれ、コンベヤ21A,21Bと治具120の受け渡しを行い、図1に示される組立ライン1が設置されているフロアと異なるフロアとの間で治具120を搬送する。
なお、特に図示しないが、この実施形態では、組立ライン1が設置されているフロアと異なるフロア(例えば階下のフロア又は階上のフロア)に車両のメインボディ用の組立ライン(不図示)が設置されており、昇降リフト22A,22Bは、メインボディ用の組立ラインとワーク用の組立ライン1との間で、非積載状態にある治具120及び完成したワークが固定された治具120を搬送する。
第1〜3の部品ピッキングステーション30,40及び50では、それぞれ、AGV10を誘導する磁気誘導路9に沿って、ワーク用の各種組付部品が格納された棚31,41,51が設置されている。各ステーション30,40及び50における作業者39,49,59は、AGV10の通過に際して、棚31,41,51から所定の組付部品を取り出し、AGV10側に設けられた部品棚102f,102r(図2参照)に供給する。本実施形態では、ワーク用の組付部品として、第1の部品ピッキングステーション30の棚31に、ヒータ部品,クーラ部品,ステアリングシャフト,ダクト,ABS(アンチロックブレーキシステム)部品,小物類等が格納され、また、第2の部品ピッキングステーション40の棚41には、フード部品,メータ部品,オーディオ機器部品,センターパネル,ヒーコン部品,コントロールスイッチ部品等が格納され、更に、第3のピッキングステーション50の棚51には、ハーネス部品等が格納されている。また、第3のピッキングステーション50には、ワーク(例えばインストルメントパネル本体)52が準備され、このステーション50における作業者59は、AGV10の通過に際して、棚51から取り出したハーネス部品を部品棚102f,102rに供給するとともに、AGV10上に積載された治具120に対してワーク52を固定する。
なお、これらの組付部品は一例にすぎず、異なる車種のインストルメントパネルを組み立てる場合若しくはインストルメントパネル以外を組立対象とする場合には、他の組付部品が各部品ピッキングステーション30,40,50の棚31,41,51に格納される。
また、各部品ピッキングステーション30,40,50では、ステーション入口近傍に、ID読取りユニット32,42,52が設置されている。これらID読取りユニット32,42,52は、各AGV10に搭載された情報書込み可能なID記憶部107(図2参照)に対応して設けられたもので、ID記憶部107に書き込まれた情報を読み取ることができる。これに対応して、この組立ライン1では、ID記憶部107に対して情報を書き込むためのID書込みユニット2が、部品ピッキングステーション30より上流側(ここでは移載ステーション20の下流側近傍)に設置されている。ID書込みユニット2は、AGV10に搭載されたID記憶部107に、所定の車種に対応するワークを組み立てるために必要な組付部品等の生産情報を書き込み、他方、ID読取りユニット32,42,52は、AGV10の通過に際して、ID記憶部107に書き込まれた生産情報を読み取る。各部品ピッキングステーション30,40,50では、このようにID読取りユニット32,42,52により読み取られた生産情報に基づき、AGV10側の部品棚102f,102rに供給されるべき組付部品が判断される。本実施形態では、各部品ピッキングステーション30,40,50の各棚31,41,51にランプ(不図示)が取り付けられ、AGV10側の部品棚102f,102rに供給されるべき組付部品が判断されるに伴い、該組付部品が格納された棚31,41,51のランプが点灯されるようになっており、これにより、作業者39,49,59が必要な組付部品を迅速に把握し効率良く棚31,41,51から取り出すことができる。
次に、部品組立ステーション60では、複数(ここでは4人)の作業者69A,69B,69C,69Dが、磁気誘導路9に沿って並び、それぞれ、通過するAGV10から必要な組付部品を部品棚102f,102r(図2参照)から順次に取り出し、AGV10に予め固定されたインパネ本体52に対して組み付ける。1つのワーク(インパネ)を完成させる作業は、このステーション60における各作業者69A,69B,69C,69Dにほぼ均等に割り振りされ、1台のAGV10が部品組立ステーション60を通過するに際して、最下流側の作業者69Dにより部品組付けが行われた時点で、1つのワークが完成する。
更に、自動充電ステーション70では、前述した移載ステーション20,部品ピッキングステーション30,40,50,部品組立ステーション60を通過してきたAGV10に搭載されるバッテリ110(図3A参照)が、磁気誘導路9に沿って設置された充電装置により充電される。本実施形態では、自動充電ステーション70において、磁気誘導路9が分岐され、互いに並列した複数(ここでは4本)の分岐経路74A,74B,74C,74Dがそれぞれ互いに異なる走行長をなすように設定されている。分岐経路74A,74B,74C,74Dを通過した場合における自動充電ステーション70での走行長L,L,L,Lの間には、
<L<L<L
という大小関係がある。
充電装置は、分岐経路74A〜74D毎に設けられ、それぞれ、AGV10に搭載されたバッテリ110へ電力を供給する充電器71A〜71Dと、該充電器71A〜71Dからバッテリ110への電力供給を制御する充電制御盤72A〜72Dとから構成されている。各分岐経路74A〜74D上では、AGV10が充電器71A〜71Dと隣接して停止させられ、AGV10側の自動充電用電極113(図3A参照)に対して充電器71A〜71D側の電力供給用電極(不図示)が接触させられた状態で充電が行われる。
また、この組立ライン1においては、AGV10の進行方向における各ステーションの上流側及び下流側に、それぞれ、各ステーションにおける開始位置及び終了位置を特定する番地プレート8u及び8dが設けられている。AGV10に搭載される構成として図2及び3を参照しながら後述するが、番地プレート8u及び8dに対応して、AGV10には、番地プレート8u及び8dを検出する番地プレート検出センサ106が設けられている。AGV10の走行に際し、番地プレート検出センサ106により各番地プレート8u及び8dが検出されることで、組立ライン1内での位置が把握され、AGV10の現在地が特定される。
なお、図1に示す組立ライン1では、番地プレート8u及び8dが磁気誘導路9の近傍に設けられるが、各AGV10の番地プレート検出センサ106が検出することが可能であれば、磁気誘導路9上など、いかなる位置に設けられてもよい。また、組立ライン1内での位置を特定する番地プレートとしては、各ステーションにおける開始位置及び終了位置に設けられる番地プレート8u,8d以外に、例えば自動充電ステーション70におけるAGV10の充電時の停止位置(以下、充電位置という)を特定する番地プレート78a〜78d等の、各ステーションにおける開始位置と終了位置との間の所定位置を特定する番地プレート、若しくは、異なるステーション間の所定位置を特定する番地プレートが設けられてもよい。
更に、この組立ライン1においては、ライン全体を管理・制御するための中央制御盤3が設置されている。中央制御盤3は、AGV10を含む各種構成との通信により取得された情報に基づき、各種構成の状況を把握し、組立ライン1が効率的に機能するように、各種構成の動作を制御する。図2は、中央制御盤3及びそれにより制御されるAGV10並びに中央制御盤3の周辺構成を概略的に示す図である。中央制御盤3には、各種の制御を補助すべく、作業者がマニュアル式に各種構成を制御するための情報端末5,6が接続されている。また、中央制御盤3には、その近傍に存在する各種構成との間で情報送受信を行うべく、アンテナ3aが装備される一方、その遠方に存在する各種構成との間で情報送受信を行うべく、無線機4が接続されている。
図2に示すように、無線機4は、3本のアンテナ4A,4B及び4Cを有しており、各アンテナ4A,4B及び4Cには、それぞれ、組立ライン1に採用される複数のAGV10が振り分けられてなる3グループのいずれかが割り当てられ、アンテナ4A,4B及び4Cは、各グループに属するAGV10との通信に用いられる。この組立ライン1では、所定の番号が付与された計14台のAGV10が採用され、例えば、アンテナ4Aには、AGV1〜5号車が、また、アンテナ4Bには、AGV6〜10号車が、更に、アンテナ4Cには、AGV11〜14号車が割り当てられ、互いに対応するアンテナ4A〜4CとACV1〜14号車との間で通信が行われる。
中央制御盤3は、本体に装備されるアンテナ3a又は無線機4のアンテナ4A〜4Cを介して、AGV10,ID読取りユニット32,42,52,組立ライン1内の各種の構成と通信を行い、各AGV10の位置及び動作状況や各部品ピッキングステーション30,40,50における部品ストック状況等に関する情報を取得する。そして、取得した情報を解析し、組立ライン1を効率的に機能させるために、必要に応じて、所定の制御プログラムに基づき各構成に対して動作指示を与える。中央制御盤3は、従来知られるように、基本的に、組立ライン1内におけるAGV10の運行制御を行うが、本実施形態では、更に、自動充電ステーション70における複数の充電装置の使用頻度を判定し、その結果に基づき、各充電装置の動作を制御する、つまり、稼働させる若しくは休止させるような充電装置の制御を行う。この制御により、特に使用頻度の低い充電装置については、省エネルギー化を図り、休止状態とされる。かかる充電制御の詳細については後述する。
なお、中央制御盤3が各構成に対して動作指示を与える方法としては、所定の制御プログラムに基づき自動的に与える方法以外に、中央制御盤3と各構成との通信により取得された各種情報が、中央制御盤3と通信ケーブルを介して接続された情報処理端末5,6に対して組立ライン1の管理者に視覚的に提示され、これに応じて、管理者が情報処理端末5,6を操作することで、組立ライン1内の各構成に動作指示を与えることもできる。
続いて、図2とともに図3A,3B,3Cを参照しながら、AGV10の詳細な構成について説明する。図3A〜3Cは、それぞれ、AGV10の側面図,平面図及び正面図である。図3A及び3Bの左側が、AGV10の前側に対応し、また、図3Cは、AGV10の前面を示している。AGV10は、進行方向に沿って前後方向に延びる本体101を備え、該本体101上には、第1〜3の部品ピッキングステーション30,40,50で供給される各種組付部品を収納するための部品棚102f,102rが、それぞれ前側及び後ろ側に設けられている。また、前側の部品棚102f上には、例えば車種情報,全作業時間や各作業ステーション毎の作業時間等の経過時間,作業内容を含む各種情報を表示する情報表示用モニタ103が設置され、他方、後ろ側の部品棚102r上には、中央制御盤3との通信を行うためのアンテナ104が取り付けられている。
本体101上の前側及び後ろ側の部品棚102f,102rの間には、組立対象であるインパネを固定する治具120が積載されるスペースが確保される。図3Aでは、このスペースに対して積載された治具120を仮想線で示す。また、本体101上のスペースには、積載された治具120の滑り落ちを防止するために、アンチバックユニット121が取り付けられている。
また、AGV10の駆動手段としては、床面と対向する本体101の裏面側に、1つの操舵用前輪109f及び一対の駆動用後輪109rが設けられるとともに、本体101の内部には、駆動用後輪109rを駆動させるモータ(不図示)と、モータの駆動電力を供給するバッテリ110とが搭載されている。なお、バッテリ110は、電力を消費するモータ以外の構成にも電力供給を行うものである。
更に、本体101の前側面には、AGV10の前方に存在する障害物を検出するための障害物センサ108が設けられるとともに、障害物センサ108の下側に配置され、AGV10の最前方で本体101の幅方向に延びるバンパー114が取り付けられている。なお、万一このバンパー114が障害物に接触した場合には、AGV10を即時停止させるような走行速度制御が行われてもよい。
また、更に、本体101の側面には、図2に示されるように、誘導路9を構成する磁気テープを検出するための磁気誘導センサ105が設けられている。また、本体101の側面には、組立ライン1内でのAGV10の現在地を特定するために、組立ライン1内の所定位置に設けられた番地プレートを検出するための番地プレート検出センサ106と、組立対象となる車種や組付部品等の生産情報が書込み/書換え可能であるID記憶部107と、が設けられている。本体101の側面には、図3Aに示されるように、例えば移載ステーション20,部品組立ステーション60及び自動充電ステーション70にてAGV10を停止させる際に定位置停止を可能とすべく位置検出を行う定位置停止センサ111と、移載ステーション20における積載及び取出し機構(コンベヤ21A,21B)との通信に利用される光伝送器112と、自動充電ステーション70での充電に際して充電器71側の電力供給用電極と接触させられる自動充電用電極113と、が設けられている。
また、AGV10の稼働状態をあらわす手段として、図3Aに示されるように、その点灯様式によってAGV10の稼働状態をあらわす1つの稼働表示灯115が、周囲の作業者にとって容易に目視可能であるように、AGV10の前側に配設されている。更に、この稼働表示灯115の左右には、その点灯様式若しくは点灯の組合せによってAGV10の進行方向をあらわす一対の方向指示灯116が配設されている。
AGV10では、更に、走行起動ボタン118a,非常停止ボタン118b及び走行停止ボタン118cを備えた操作ユニット117が、各作業ステーションにおける作業者にとって容易に操作可能であるように、作業者側に面して配設されている。走行起動ボタン118aは、AGV10を、それが起動しているものの停止している状態から発進させ走行状態とするためのボタンである。また、非常停止ボタン118bは、AGV10を、それが走行している状態から即時に停止させるためのボタンである。更に、走行停止ボタン118cは、AGV10を、それが走行している状態から走行停止させ、運転可能状態で停止させるためのボタンである。また、特に図示しないが、このAGV10では、該AGV10を、それが起動していない状態、すなわち各種センサ類や回路構成も機能していない状態から起動させるためのAGV運転スイッチが設けられている。このスイッチがオンされることで、AGV10は駆動前のスタンバイ状態となる。AGV10では、非常時における安全性を確保すべく、前述した操作ユニット117に加えて、例えば組立ライン1内で支障が生じ、AGV10を停止させる必要がある場合に、実際の作業者のみならずAGV10の周囲にいる者がAGV10を容易に停止させることができるように、非常停止ボタン118bがAGV10の前側面及び後ろ側面に配設されている。
また、本体101の内部には、AGV10に装備される各構成を制御する制御ユニット119が搭載されている。この制御ユニット119は、各構成から情報を取得し、必要に応じて該情報を解析した上で、各構成に対して動作指示を与える。例えば、制御ユニット119は、番地プレートを検出する番地プレート検出センサ106から位置情報を取得し、その位置情報を含む電文を、アンテナ104を介して中央制御盤3へ送信する。また、制御ユニット119は、各種情報を含む電文を、アンテナ104を介して中央制御盤3から受信し、それら情報を解析した上で、AGV10内の各構成に動作指示する。更に、制御ユニット119は、ID記憶部107に書き込まれた生産情報を取得し、その生産情報を情報表示用モニタ103に出力する。
また、制御ユニット119は、走行起動ボタン118aがオンされた場合に、モータ(不図示)やバッテリ110等の駆動手段を制御し、AGV10を発進させ、他方、非常停止ボタン118bがオンされた場合には、駆動手段を制御し、AGV10を停止させる。更に、制御ユニット119は、組立ライン1における各種状態に応じて、駆動手段を制御し、AGV10の走行速度を制御する。基本的に、制御ユニット119は、AGV10が一定の走行速度で走行するように駆動手段を制御するが、例えば、障害物センサ108により障害物が検出された場合には、AGV10を減速させる若しくは停止させるように駆動手段を制御する。また、更に、制御ユニット119は、AGV10を誘導路9に沿って走行させるべく、磁気誘導センサ105による誘導路9の検出状態が維持されるように、操舵用前輪109fをステアリング制御する。
続いて、自動充電ステーション70において中央制御盤3により実行される充電制御について説明する。この充電制御に伴い、中央制御盤3,AGV10及び充電装置73Aの間では、各種情報を含む電文,指示信号及び供給電力がやり取りされる。図4は、中央制御盤3による充電制御に伴い、中央制御盤3,AGV10及び充電装置73Aの間で実現される各種情報を含む電文,指示信号及び供給電力の流れを概略的に示す説明図である。なお、この図4では、分岐経路74Aに沿って設置された充電器71A及び充電制御盤72Aから構成される充電装置(符号73Aであらわす)を取り上げて説明するが、電文,指示信号及び供給電力の流れは、充電器71B〜71D及び充電制御盤72B〜72Dからなる充電装置についても同様であるため、その説明を省略する。
充電制御に際し、中央制御盤3は、矢印R1であらわすように、AGV10との間で各種情報を含む電文の送受信を行う。まず、AGV10から中央制御盤3へ送信される電文として、番地プレート検出センサ106から取得した位置情報を含む電文と、充電時に利用すべき充電装置を問い合わせる問合せ情報を含む電文と、充電開始時刻又は充電終了時刻を通知する情報を含む電文とが用いられる。他方、中央制御盤3からAGV10へ送信される電文としては、AGV10からの問合せ情報を含む信号に応じた、充電位置での停止又は通過を指示する情報を含む電文が用いられる。
中央制御盤3は、常時、各AGV10の位置をあらわすデータP(a),各AGV10を運行し部品組付けを行う組立ライン1の生産タクト(設定された時間)内において、1台の充電装置で充電可能な最大の充電時間をあらわす予め設定された最大充電時間i,互いに比較した各充電装置の充電実績時間を降順であらわす充電実績時間降順記憶データTc(n)、及び、各充電装置について設定している充電動作状態をあらわす充電動作設定データL(n)等の充電制御のための各種情報データを保持している。これら情報データは、充電装置の稼働状態又は休止状態を設定する上で若しくは自動充電ステーション70における各AGV10の進入先を決定する上で考慮され、例えばAGV10からの各種信号の受信時など所定のタイミングで更新される。
更に、中央制御盤3は、矢印R2であらわすように、充電装置に対して充電を指示する信号、充電装置を稼働状態又は休止状態に設定するための信号等の指示信号を所定のタイミングで送信する。例えば充電装置73Aについて説明すると、かかる指示信号は充電装置73A内の充電制御盤72Aにより受信され、指示信号の内容が解析される。そして、その指示信号の内容に従い、充電制御盤72Aから、矢印R3であらわすように、充電器71Aに対して、充電開始又は充電終了を指示する信号、及び、充電器71Aを稼働モード又は休止モードに設定するためのモード設定信号が送信される。
充電器71Aでは、充電制御盤72Aからのモード設定信号に応じて、稼働モード又は休止モードが設定される。また、稼働モードの設定時には、充電制御盤72Aからの充電開始を指示する信号に応じて、矢印R4であらわすように、AGV10に対して、充電開始信号が出力されるとともに、電力供給が開始される。その後、充電制御盤72Aからの充電終了を指示する信号に応じて、電力が供給停止され、AGV10へ充電終了信号が出力される。
以下、図5A〜7を参照しながら、自動充電ステーション70において中央制御盤3により実行される充電制御に伴い、AGV10側,中央制御盤3側、充電装置側で行われる処理について説明する。
まず、図5A〜5Cは、AGV10が自動充電ステーション70に進入してきた場合に、AGV10側で行われる処理についてのフローチャートである。この処理では、まず、AGV走行起動ボタン118aがオンされたか否かが判断される(♯11)。♯11の結果、走行起動ボタン118aがオンされていないと判断された場合には、再度♯11が繰り返され、他方、AGV走行起動ボタン118aがオンされたと判断された場合には、AGV10が発進させられ(♯12)、♯13へ進む。
続いて、♯13では、番地プレート8u又は8d若しくは他の所定位置をあらわす番地プレートが検出されたか否かが判断され、その結果、番地プレート8u又は8d若しくは他の番地プレートが検出されていないと判断された場合には、丸数字1を介して、図5C中の♯41へ進む。他方、番地プレート8u又は8d若しくは他の番地プレートが検出されたと判断された場合には、引き続き、AGV10の現在地を中央制御盤3に通知する電文に、AGV10を識別するための号車情報が設定され(♯14)、更に、その電文が中央制御盤3へ送信される(♯15)。
その後、各動作が指示されたか否かが判断され(♯16)、その結果、各動作が指示されていないと判断された場合には、♯18へ進み、他方、各動作が指示されたと判断された場合には、引き続き、各動作が設定された上で(♯17)、♯18へ進む。
♯18では、AGV10が、充電ステーション70の開始位置、すなわち、各充電装置が設置された分岐経路への分岐地点に到着したか否かが判断され、分岐地点に到着していないと判断される場合、丸数字1を介して、図5C中の♯41へ進む。他方、分岐地点に到着したと判断される場合には、AGV10が即時に停止させられる(♯19)。
その後、自動充電ステーション70における充電動作に関して中央制御盤3に問い合わせする電文に、AGV10を識別するための号車情報が設定され(♯20)、更に、その電文が中央制御盤3へ送信される(♯21)。そして、♯21での電文送信に対する返信電文が中央制御盤3から受信されたか否かが判断され(♯22)、その結果、返信電文が受信されていないと判断された場合には、再度♯22が繰り返され、他方、返信電文が受信されたと判断された場合には、引き続き、その返信電文が解析される(♯23)。その後、丸数字2を介して、図5B中の♯24へ進む。
♯24では、返信電文の解析結果に基づき、AGV10に対して充電位置での停止が指示されているか否かが判断され、その結果、停止が指示されていないと判断された場合には、♯27へ進み、他方、停止が指示されていると判断された場合には、AGV10の制御ユニット119により制御される充電モードが“有効”に設定される(♯25)。これにより、AGV10が充電位置に到着した時点で停止させられ充電が実行されることが予め設定される(♯26)。
その後、返信電文の解析結果に基づき、AGV10に対して充電位置での通過が指示されているか否かが判断され(♯27)、その結果、通過が指示されていないと判断された場合には、♯30ヘ進み、他方、通過が指示されていると判断された場合には、充電モードが“無効”に設定され(♯28)、これにより、AGV10が充電位置に到着した時点で停止させられることなく通過させられることが予め設定される(♯29)。返信電文の解析結果に基づく設定が終了すると、AGV10が発進させられる(♯30)。
その後、AGV10が、番地プレート78a〜78dで特定される充電位置に到着した否かが判断され(♯31)、充電位置に到着していないと判断された場合には、丸数字1を介して、図5C中の♯41へ進み、他方、充電位置に到着したと判断された場合には、更に、充電モードが有効であるか無効であるかが判断される(♯32)。その結果、充電モードが無効であると判断された場合には、丸数字1を介して、図5C中の♯41へ進み、他方、充電モードが有効であると判断された場合には、AGV10が停止させられる(♯33)。その後、丸数字3を介して、図5C中の♯34へ進む。
♯34では、AGV10が充電位置に到着し停止したことを中央制御盤3に通知するための電文が送信される。そして、充電装置から充電開始を指示する信号が受信されたか否かが判断される(♯35)。その結果、信号が受信されていないと判断された場合には、再度♯35が繰り返され、信号が受信されたと判断された場合には、充電開始時刻を中央制御盤3に通知するための電文が送信される(♯36)。その後、自動充電が行われる(♯37)。
その後、充電装置から充電終了を指示する信号が受信されたか否かが判断される(♯38)。その結果、信号が受信されていないと判断された場合には、再度♯38が繰り返され、信号が受信されたと判断された場合には、充電終了時刻を中央制御盤3に通知するための電文が送信される(♯39)。その後、AGV10が発進させられる(♯40)。
そして、AGV走行停止ボタン118cがオンされたか否かが判断され(♯41)、その結果、AGV走行停止ボタン118cがオンされていないと判断された場合には、丸数字4を介して、図5A中の♯11へ進む。他方、AGV走行停止ボタン118cがオンされたと判断された場合には、AGV10が即時に停止させられる(♯42)。以上で、中央制御盤3による充電制御に伴うAGV10側での処理が終了する。
続いて、図6A〜6Dは、AGV10が自動充電ステーション70に進入してきた場合に、中央制御盤3側で行われる充電制御処理についてのフローチャートである。この処理では、まず、中央制御盤3がAGV10の運用に際して起動しているか否かが判断される(♯51)。その結果、中央制御盤3が起動していないと判断された場合には、再度♯51が繰り返され、他方、中央制御盤3が起動していると判断された場合には、引き続き、AGV10の現在地をあらわすデータP(a),充電装置の最大充電時間i,充電実績時間降順記憶データTc(n)および充電動作設定データL(n)が読み込まれる(♯52〜♯55)。
その後、AGV10からその現在地を通知する電文が受信されたか否かが判断され(♯56)、その結果、電文が受信されていないと判断された場合には、♯59へ進み、他方、電文が受信されたと判断された場合には、引き続き、現在地を通知する電文が解析され(♯57)、AGV10の現在地をあらわすデータP(a)が更新される(♯58)。そして、充電に関する問合せ用にAGV10から送信されてきた電文が受信されたか否かが判断され(♯59)、その結果、電文が受信されていないと判断される場合には、丸数字5を介して、図6B中の♯67へ進み、他方、電文が受信されたと判断された場合には、AGV10の号車に基づき特定された充電装置番号kが読み出される(♯60)。その後、丸数字6を介して、図6B中の♯61へ進む。
♯61では、♯55で読み込まれた充電動作設定データL(n)から充電装置番号kの設定値mが読み出される。その後、m=1であるか否かが判断され(♯62)、その結果、m=1でないと判断された場合には、♯64へ進み、他方、m=1であると判断された場合には、引き続き、充電に関する問合せ用にAGV10から送信されてきた電文に対する返信電文に、充電位置での停止の指示が設定される(♯63)。
続いて、m=0であるか否かが判断され(♯64)、その結果、m=0でないと判断された場合には、♯66へ進み、他方、m=0であると判断された場合には、引き続き、AGV10が走行すべき分岐経路について問い合わせすべくAGV10から送信されてきた電文に対する返信電文に、充電位置での通過の指示が設定される(♯65)。そして、充電位置での停止の指示又は通過の指示が設定された返信電文が、AGV10へ送信される(♯66)。
その後、AGV10から充電位置に到着し停止したことを通知するための電文が受信されたか否かが判断される(♯67)。その結果、電文が受信されていないと判断された場合には、丸数字7を介して、図6D中の♯88へ進み、他方、電文が受信されたと判断された場合には、引き続き、充電位置に停止したAGV10の号車に基づき特定された充電装置番号kが読み出される(♯68)。更に、充電装置番号kに対応する充電装置へ充電の指示信号が出力される(♯69)。
続いて、AGV10から充電開始時刻を通知するための電文が受信されたか否かが判断される(♯70)。その結果、電文が受信されていないと判断された場合には、丸数字8を介して、図6C中の♯73へ進み、他方、電文が受信されたと判断された場合には、充電位置に停止したAGV10の号車に基づき特定された充電装置番号kが読み出される(♯71)。その後、充電開始時刻Ts(k)が書き込まれる(♯72)。
♯73では、AGV10から充電終了時刻を中央制御盤3に通知するための電文が受信されたか否かが判断される。その結果、電文が受信されていないと判断された場合には、丸数字7を介して、図6D中の♯88へ進み、他方、電文が受信されたと判断された場合には、引き続き、充電位置に停止したAGV10の号車に基づき特定された充電装置番号kが読み出される(♯74)。その後、充電終了時刻Tp(k)が書き込まれる(♯75)。
続いて、♯72及び♯75で書き込まれたTs(k)及びTp(k)が用いられ、充電時間tj(=Tp(k)−Ts(k))が算出される(♯76)。また、充電時間tjが、充電実績時間降順記憶データTc(k)に書き込まれる(♯77)。更に、実績時間降順記憶データTc(n)が降順へ並び替えられる(♯78)。そして、充電に必要な充電装置の台数j(=(ΣTc(n))/i=INT(j))が算出される(♯79)。すなわち、充電に必要な充電装置の台数は、各充電装置の累積充電時間(ΣTc(n))を最大充電時間iで除算することで求めることができる。
その後、n−jが0より大きいか否かが判断され(♯80)、その結果、n−jが0以下であると判断された場合には、丸数字7を介して、図6D中の♯88へ進み、他方、n−jが0より大きいと判断された場合には、充電実績時間降順記憶データTc(n)の最下位から(n−j)台分の充電装置の充電動作設定データL(n)に対して休止状態をあらわす「0」が設定される(♯81)。また、充電実績時間降順記憶データTc(n)の最下位から(n−j)台分の充電装置に対して、該充電装置を休止状態に設定するための非スタンバイ指示信号が出力される(♯82)。他方、充電実績時間降順記憶データTc(n)の最上位からj台分の充電装置の充電動作設定データL(n)に対して稼働状態をあらわす「1」が設定される(♯83)。また、充電実績時間降順記憶データTc(n)の最上位からj台分の充電装置に対して、稼働指示信号が出力される(♯84)。その後、丸数字9を介して、図6D中の♯85へ進む。
♯85では、n−jが0以下であるか否かが判断され、その結果、n−jが0より大きいと判断された場合には、♯88へ進み、他方、n−jが0以下であると判断された場合には、充電実績時間降順記憶データTc(n)の最上位からj台分の充電装置の充電動作設定データL(n)に対して稼働状態をあらわす「1」が設定される(♯86)。また、充電実績時間降順記憶データTc(n)の最上位からj台分の充電装置に対して、稼働指示信号が出力される(♯87)。
♯88では、中央制御盤3によるAGV10の運用が停止されたか否かが判断される。その結果、運用が停止されていないと判断された場合には、丸数字10を介して、図6A中の♯56へ戻り、それ以降のステップが繰り返される。他方、運用が停止されたと判断された場合には、AGV10の現在地データP(a),充電装置の最大充電時間i,充電実績時間降順データTc(n)及び充電動作設定データL(n)が書き込まれる(♯89〜♯92)。以上で、中央制御盤3による充電制御処理が終了する。
最後に、図7は、中央制御盤3による充電制御に伴い、充電装置側で行われる処理についてのフローチャートである。この処理では、まず、充電装置が起動されているか否か判断され(♯101)、その結果、起動されていないと判断された場合には、再度♯101が繰り返され、他方、起動されていると判断された場合には、更に、充電装置が非スタンバイ状態にあるか否かが判断される(♯102)。その結果、充電装置が稼働状態にあると判断された場合には、♯105へ進み、他方、充電装置が非スタンバイ状態にあると判断された場合には、引き続き、中央制御盤3から稼働指示信号が受信されたか否かが判断される(♯103)。その結果、稼働指示信号が受信されていないと判断された場合には、再度♯103が繰り返され、他方、稼働指示信号が受信されたと判断された場合には、充電装置の非スタンバイ状態が解除される(♯104)。
その後、中央制御盤3から充電指示信号が受信されたか否かが判断され(♯105)、その結果、充電指示信号が受信されていないと判断された場合には、♯110へ進み、他方、充電指示信号が受信されたと判断された場合には、引き続き、AGV10に対して、充電開始指示信号が出力される(♯106)。これにより、充電が開始される(♯107)。
その後、充電が終了したか否かが判断され、充電が終了していないと判断された場合には、再度♯108が繰り返され、他方、充電が終了したと判断された場合には、引き続き、充電終了を通知する信号がAGV10に対して出力される(♯109)。その後、中央制御盤2から非スタンバイ指示信号が受信されたか否かが判断され(♯110)、その結果、受信されていないと判断された場合には、♯112へ進み、他方、受信されたと判断された場合には、充電装置が非スタンバイ状態に設定される(♯111)。そして、充電装置が停止されたか否かが判断され(♯112)、その結果、停止されていないと判断された場合には、♯102へ戻り、それ以降のステップが繰り返され、他方、停止されたと判断された場合には、即時に処理が終了される。以上で、中央制御盤3による充電制御に伴う充電装置側での処理が終了する。
以上の説明から明らかなように、中央制御盤3による充電制御によれば、各充電装置の充電実績を考慮して、複数の充電装置の中から、充電時間の多い方から必要最小限の台数の充電装置を稼働させるため、充電装置の稼働効率を向上させ、稼働率の低い充電装置におけるエネルギー浪費を回避することができる。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係るAGVを用いた組立ラインシステムのレイアウトを示す図である。 中央制御盤及び情報端末からなる制御システム及びそれにより制御されるAGVを概略的に示す図である。 AGVの側面図である。 AGVの平面図である。 AGVの正面図である。 中央制御盤による充電制御に伴い、中央制御盤,AGV及び充電装置の間で実現される各種情報を含む電文,指示信号及び供給電力の流れを概略的に示す説明図である。 中央制御盤による充電制御に伴い、AGV側で行われる処理についての第1のフローチャートである。 AGV側で行われる処理についての第2のフローチャートである。 AGV側で行われる処理についての第3のフローチャートである。 中央制御盤による充電制御処理についての第1のフローチャートである。 中央制御盤による充電制御処理についての第2のフローチャートである。 中央制御盤による充電制御処理についての第3のフローチャートである。 中央制御盤による充電制御処理についての第4のフローチャートである。 中央制御盤による充電制御に伴い、充電装置側で行われる処理についてのフローチャートである。
符号の説明
1…組立ライン
2…ID書込みユニット
3…中央制御盤
8u,8d…番地プレート
10…AGV
20…移載ステーション
30,40,50…部品ピッキングステーション
32,42,52…ID読取りユニット
60…部品組立ステーション
70…自動充電ステーション
71A,71B,71C,71D…充電器
72A,72B,72C,72D…充電制御盤
73A…充電装置
74A,74B,74C,74D…分岐経路
78a,78b,78c,78d…充電位置用番地プレート
39,49,59,69A,69B,69C,69D…作業者
101…AGV本体
102f,102r…部品棚
103…情報表示用モニタ
104…アンテナ
105…磁気誘導センサ
106…番地プレート検出センサ
107…ID記憶部
108…障害物センサ
110…バッテリ
119…制御ユニット

Claims (3)

  1. 所定のライン上で運行制御されるバッテリ搭載型の複数の無人搬送車に対して、該バッテリの自動充電を行う複数の充電装置を稼働制御する充電制御システムにおいて、
    上記各充電装置の累積充電時間を検出する充電時間検出手段と、
    上記充電時間検出手段により検出された累積充電時間を、予め設定された充電装置の最大充電時間で除算して、充電装置の必要台数を算出する演算手段と、
    上記演算手段により算出された充電装置の必要台数と、稼働状態にある充電装置台数とを比較する比較手段と、
    上記比較手段の出力に基づき、稼働状態にある充電装置の総台数が、上記演算手段により算出された充電装置の必要台数より多い場合には、各充電装置の充電時間が少ない方から充電装置を休止状態とする一方、稼働状態にある充電装置の総台数が、上記演算手段により算出された充電装置の必要台数より少ない場合には、稼働状態にある充電装置の台数を増加させる稼働制御手段と、を有していることを特徴とする充電制御システム。
  2. 上記無人搬送車は、ワークを積載し所定の走行経路に沿って搬送する搬送車であって、該走行経路の一部に、該走行経路が分岐されてなる複数の分岐経路が設定され、該分岐経路毎に、上記充電装置が設置されていることを特徴とする請求項1記載の充電制御システム。
  3. 上記無人搬送車は、該無人搬送車に積載されるワークに組み付けられるワーク組付部品を収納する部品棚を備えていることを特徴とする請求項2に記載の充電制御システム。
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