JP2006048259A - 病院情報システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、薬剤に対する各処理段階に於けるミスを削減することができ、また誤った薬剤がどのオーダーのものかを容易に確認することが出来る病院情報システムを提供することを課題とする。
【解決手段】 払い出し時には、薬剤管理端末3を用いて各薬剤に付与されているICタグ内から情報を読み出しこれをオーダー情報と照合してチェックし、オーダ情報に基づいた情報をICタグ内に書き込む。混注作業では、混注確認端末5を用いてICタグから情報を読み出して混注を行なう薬剤のチェックを行なう。薬剤投与時には、注射実施記録用ハンディターミナル7を用いて薬剤のICタグから情報を読み出して投与する薬剤のチェックを行なう。オーダー変更があった場合、ICタグ内の情報を書き換えることにより、新たなオーダーに薬剤を用いることが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、病院内で注射や点滴等によって患者に投与される薬剤の管理を行なう病院情報システムに関する。
従来の薬剤に関する管理を行なうシステムの1つとして、特許文献1に開示されているシステムがある。特許文献1のシステムによれば、各薬剤を識別する識別IDを含む読み取り専用の識別情報を薬剤や注射箋に添付し、患者に薬剤を投与する際には、携帯端末機でこの識別情報を読み出し、これを注射オーダーと照合することによって投与する薬剤の確認を行なっている。
特開2002−92104(図1、段落[0027]〜[0040])
特許文献1に開示されている従来のシステムには以下の問題点がある。
(1)薬剤に添付されている情報からは、その薬剤自体はどのような注射オーダーに属するものかが不明であった。よって複数の薬剤を混ぜて患者に投与する薬剤を作る混注を行なう場合等、複数の薬剤を用いる場合には、各薬剤の相互確認は行なえなかった。
(2)薬剤に付加されているのは識別情報のみであり、個々の業務に対する実施記録はシステム内の他の情報処理装置上に記録されている。よってこの実施記録に対してどの作業現場においても直ちに参照できるというわけではなかった。
(3)混注作業を行なった後、薬剤投与の前に注射オーダーに変更が生じて混注内容が変更が生じると、混注作業後の薬剤は、再利用されること無く破棄されていた。たとえ他のオーダーに同じ混注内容のものが有ったとしても、オーダー毎に薬剤の識別IDが異なるため、混注してしまった薬剤をそのオーダーの薬剤に使用することはできなかった。
本発明は、上記問題点を鑑みて成されたものであり、関連する薬剤の相互チェックとオーダーの確認が可能とする病院情報システムを提供することを課題とする。これにより、混注時に対象となっている薬剤についての確認をより確実に行なうことが出来、また紛れ込んでしまった他のオーダーに対する薬剤についても、どのオーダーのものかを判断することが出来る。
また薬剤に付加されている情報のみを読み取るだけで、即座にその薬剤に対する種々の情報を得ることが出来る病院情報システムを提供する。
更に混注作業を行なった後に薬剤投与の前に注射オーダーに変更が生じて混注内容が変更が生じた場合においても、他のオーダー用の薬剤として再利用することが出来るシステムを提供することを課題とする。
本発明による病院情報システムは、患者に投与される薬剤についての情報を管理することを前提とし、上記問題点を解決する為、オーダー情報記憶手段及び薬剤管理手段を備える。
オーダー情報記憶手段は、患者に対する薬剤投与の指示入力に基づいて、当該薬剤投与に関する指示を示すオーダー情報を生成し、記憶する。
薬剤管理手段は、前記オーダー情報に基づいて薬剤の払い出しを行なうとき、当該薬剤に付加されているICタグに、当該薬剤に関連する前記オーダー情報に基づいて生成される情報を書き込む。
この構成により、薬剤の払い出しの際に、オーダー情報に基づいた情報がICタグ内に書き込まれるので、必要なときにこの情報を読み出せばその薬剤についての種々の情報を容易に得ることが出来る。
また前記薬剤の払い出しを行なうとき、前記薬剤の払い出しの実施記録を示す情報を前記ICタグに書き込みように構成とすることも出来る。
或いは、前記オーダー情報に基づいて複数の薬剤を混ぜて患者に投与する薬剤を作る混注を行なうとき、前記混注後の薬剤に付加するICタグに前記薬剤の混注の実施記録を示す情報を書き込む混注情報書き込み手段を更に備える構成とすることも出来る。
更には前記患者へ前記薬剤の投与を行なうとき、当該投与を行なう薬剤に付加されているICタグに前記薬剤の実施記録を示す情報を書き込む薬剤投与情報記録手段を更に備える構成とすることも出来る。
これらの構成によって、払い出し、混注、薬剤投与のそれぞれに対する実施記録、例えば実施した時間や実施者を一意に識別する識別情報を薬剤に付加されているICタグに書き込むことが出来るので、必要に応じてICタグからこれらの情報を読み出すことにより、その薬品に対する各処理の実施記録を参照することが出来る。
また前記薬剤に付加されているICタグは、当該ICタグが付加されている薬剤を一意に識別する識別情報を記憶し、前記薬剤の払い出しを行なうとき、前記ICタグから前記薬剤の識別情報を読み出し、前記オーダー情報と参照することによって前記薬剤のチェックを行なう払い出しチェック手段を更に備える構成とすることも出来る。
この構成によって、払い出しを行なう際に薬剤のチェックを行なうことが出来る。
更には、前記オーダー情報に基づいて複数の薬剤を混ぜて患者に投与する薬剤を作る混注を行なうとき、当該薬剤に付加されているICタグから情報を読み出し、当該情報を前記オーダー情報と参照することによって前記薬剤のチェックを行なう混注チェック手段を更に備える構成とすることも出来る。
この構成によって、混注を行なう際に薬剤のチェックを行なうことが出来る。
また前記患者へ前記薬剤の投与を行なうとき、投与する薬剤に付加されているICタグから情報を読み出し、当該情報を前記オーダー情報と参照することによって前記薬剤のチェックを行なう、薬剤投与チェック手段を更に備える構成とすることも出来る。
この構成によって、薬剤投与を行なう際に薬剤のチェックを行なうことが出来る。
更には、前記オーダー情報に変更が生じたとき、当該変更を実施者に通知する通知手段を更に備える構成とすることも出来る。
この構成により、オーダー変更が生じても、実施者は、変更後のオーダーに基づいた対処を行なうことが出来る。
また、前記オーダー情報に変更が生じたとき、当該変更されたオーダー情報に基づいて、前記薬剤に付加されているICタグ内の情報を書き換えるオーダー変更処理手段を更に備える構成とすることも出来る。
この構成により、オーダ情報に変更が生じた際も、薬剤の無駄を最小限にすることが出来る。
また、本発明は、病院情報システムを構築する端末装置内で実行されるプログラムもその範囲に含む。
本発明によれば、患者に投与される薬剤に対する各処理段階に於けるミスを削減することができる。また、誤っている薬剤がどのオーダーのものかを容易に確認することが出来る。
また薬剤に付加されるICタグ内にその薬剤が使用される薬剤投与の指示及び各処理の実施記録についての情報が記憶されるので、このICタグから情報を読み出せば、システム内のサーバー等に依頼しなくても容易に情報を得ることが出来る。
更には、オーダー変更によって、従来、破棄されていた薬剤を、他のオーダーに再利用することが出来、薬剤の無駄を少なくすることが出来る。
以下に本発明に係る一実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態に於ける病院情報システムでは、病院内で扱われる薬剤の容器や混注後の容器に貼るボトルラベルにRFID(Radio Frequency Identification)等の技術による無線ICタグを付加する。このICタグは、リーダライタとの無線通信によって内部に記憶している情報の読み出しと書き込みを行なえるもので、本実施形態では、このICタグに、識別情報の他に、その薬剤等が関連するオーダーについての情報や、混注を行なうときに共に混注される薬剤についての情報、作業日時や作業者の識別情報等、その薬剤や注射箋に対する業務に関連する種々の情報を記憶し、この情報によって薬剤に対する管理を行なう。
図1は、本実施形態に於ける病院情報システムの構成例を示す図である。
図1の病院情報システムは、注射オーダー入力端末1、オーダー管理サーバー2、薬剤管理端末3、薬剤管理サーバー4、混注確認端末5、混注確認サーバー6、注射実施記録用ハンディターミナル7及びハンディターミナル管理サーバー8が病院内に敷設されているLAN10によって接続される構成となっている。尚注射実施記録用ハンディターミナル7は、アクセスポイント9と無線接続し、このアクセスポイント9を介してLAN10に接続される。
注射オーダー入力端末1は、医者が患者に注射や点滴等、薬剤の投与を行なうことを診断した際に、その投与指示(注射オーダー)を入力する端末である。オーダー管理サーバー2は、医者が注射オーダー入力端末1から入力したオーダーについての情報であるオーダー情報を蓄積、管理するサーバーである。このオーダー管理サーバー2は、注射オーダー入力端末1から新規のオーダーが通知されると、このオーダー情報をデータベース化して記憶すると共にそのオーダーに関連する薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8に通知したり、或いはオーダーについての問い合わせを受けると対応するオーダーを検索して応答する。
薬剤管理端末3は、薬剤部に設けられる端末装置で、薬剤に対する情報を表示して確認を行なったり、薬剤の払い出しを行なう際、払い出しに関する情報の入力を行なったりするのに用いられる端末装置である。薬剤管理サーバー4は、薬剤管理端末3によって通知された払い出しを行なった薬剤に関する情報を管理するサーバーである。
混注確認端末5は、薬剤の混注業務時に、混注を行なう薬剤のチェックを行なう端末装置である。混注確認サーバー6は、混注確認端末5が混注時のチェックを行なうのに用いる情報を管理するサーバーである。この混注確認サーバー6は、混注業務時に混注確認端末5が薬剤から読み出した情報とオーダーとの照合を行ない、混注を行なう薬剤の確認処理を行なう。
注射実施記録用ハンディターミナル7は、医療施設内で携帯される端末装置で、注射や点滴等、患者に薬剤を投与する際に病室等から情報を入力するものである。ハンディターミナル管理サーバー8は、患者への薬剤の投与の実施情報を管理するサーバーで、注射実施記録用ハンディターミナル7から入力された情報を蓄積、管理する。またこのハンディターミナル管理サーバー8は、薬剤の投与時に、オーダーの変更が生じたかどうかの確認を行なう。
図1の病院情報システムを構成する機器のうち、注射オーダー入力端末1、薬剤管理端末3、混注確認端末5の各端末装置は、図中では1つのみを記載しているが、病院の規模等に応じて1台または複数台設けられ、また、注射実施記録用ハンディターミナル7も1台または複数台使用される。またアクセスポイント9は、注射実施記録用ハンディターミナル7の使用場所が病院内の複数の病棟や病室にまたがることから、無線LAN通信が可能なように1台または複数設置される。
一方オーダー管理サーバー2、薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8の各サーバーは、論埋的にはそれぞれ1台づつが病院内に設置される。ただしこれらは物理的には、二重化などの安全対策のために複数の情報処理装置で構成されたり、或いは1つの情報処理装置が、オーダー管理サーバー2、薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8の各機能のいくつか、若しくは全てを実装する構成とすることも可能である。
また図1中、注射オーダー入力端末1は、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末本体11a、ディスプレイ12a、キーボード13a、マウス等のポインティングデバイス14aを備える構成となっている。また薬剤管理端末3は、注射オーダー入力端末1と同様の情報処理端末本体11b、ディスプレイ12b、キーボード13b及びポインティングデバイス14bの構成に加え、ICタグリーダライタ15b、注射箋を印刷出力する注射箋プリンタ16及びボトルラベルを印刷出力するボトルラベルプリンタ17を備える構成となっている。そして混注確認端末5は、注射オーダー入力端末1と同様の情報処理端末本体11c、ディスプレイ12c、キーボード13c、ポインティングデバイス14cの構成に加え、ICタグリーダライタ15cを備えている。この薬剤管理端末3と混注確認端末5に備えられているICタグリーダライタ15b、15cは、無線通信によって薬剤の容器に添付されているICタグから情報を読み出したり書き込んだりするものである。尚薬剤管理端末3に備えられる注射箋プリンタ16及びボトルラベルプリンタ17は、それぞれ別々の構成とするのではなく1つのプリンタ装置として構成しても良い。
図2は、図1に示した端末装置及びサーバーの構成例を示す図である。
同図の端末装置若しくはサーバーは、CPU21、ROMやRAM等のよって構成される主記憶装置22、ハードディスク等の大容量の補助記憶装置23、ディスプレイ、キーボード等を備えた入出力装置24、LAN10とネットワーク接続を行なうモデム等のネットワーク接続装置25及びCD、DVD、光ディスク、フレキシブルディスク、メモリカードなどの可搬記憶媒体27が装着され、それから記憶内容を読み出す媒体読取装置26を有し、これらが互いにバス28により接続される構成となっている。尚薬剤管理端末3及び混注確認端末5に場合には、同図の構成に加え、更にICタグリーダライタ15との接続を行なうインタフェースがバス28に接続される。また薬剤管理端末3は、注射箋プリンタ16及びボトルラベルプリンタ17との接続を行なうプリンタインタフェースを備える。
本実施形態における各端末及びサーバーで行なわれる各種処理は、CPU21が主記憶装置22若しくは補助記憶装置23上に記憶されたプログラムを実行して実現される。
また、本実施形態における各端末装置及びサーバーでは、媒体読み取り装置26により可搬記憶媒体27に記憶されているプログラムやデータを読み出し、これを主記憶装置22または補助記憶装置23にロードまたは格納する。そして後述する本実施形態におけるサーバー及び端末による各処理は、CPU21がプログラムやデータを可搬記憶媒体27から主記憶装置22上にロードして実行することにより、実現することも可能である。
図3は注射実施記録用ハンディターミナル7の構成例を示す図である。
注射実施記録用ハンディターミナル7は、情報表示用に液晶パネル71を備え、また情報入力用にハンディターミナル内に備えているICタグリーダライタにICタグの読み取りを実行させるICタグ72読み取りボタン、種々の入力指示や選択指示を入力するための入力・選択ボタン73及び電源ボタン74を備えている。
尚液晶パネル71の表示画面上にはタッチパネルが設けられており、画面上の文字や絵に触れることによって入力操作を行なえるように構成しても良い。また出力装置としては、液晶パネル71の他に音声によって操作者に通知を行なう手段を備える構成としても良い。
次に本システムを用いた薬剤とその薬剤についての情報の流れを説明する。
図4は本実施形態に於ける病院情報システムを用いた病院内で患者に投与される薬剤に対する情報と物の流れを示す図である。
注射オーダー入力端末1から医者が患者への薬剤投与のオーダーを入力すると、入力されたオーダー情報は、注射オーダー入力端末1からオーダー管理サーバー2へ送信される。
オーダー管理サーバー2は、送信されてきた注射オーダー情報を自己にデータベース化して蓄積すると共に薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8へそれぞれ送信する。
薬剤部では、薬剤管理端末3が薬剤管理サーバー4からの注射オーダーにいての情報を受信すると、これを自己のディスプレイ12b上に表示する。薬剤管理端末3を操作する薬剤師等の払い出し担当者は、ディスプレイ12b上に表示された注射オーダーに基づいて1乃至複数の薬剤31を選択して払い出しを行ない、またオーダー情報に基づいて注射箋32を注射箋プリンタ16から、ボトルラベル33をボトルラベルプリンタ17から印刷する。またその際、オーダーIDや混注についての情報等が薬剤31やボトルラベル33に付加されているICタグにタグ情報として書き込まれる。そして薬剤31、注射箋32及びボトルラベル33は、オーダー情報によって指定されている患者がいる病棟へ運ばれる。
看護師等の混注担当者は薬剤31、注射箋32及びボトルラベル33を薬剤部から受け取ると、混注確認端末5を用いて、ICタグリーダライタ15cによって、薬剤31の容器に付加されているICタグから読み出したタグ情報によってハンディターミナル管理サーバーに問い合わせてオーダー情報と照合し、また注射箋32と確認し、複数の薬剤31であれば混注作業を行なう。
混注作業後の薬剤はボトル34にまとめられる。このボトル34には、混注前の薬剤31の容器のうちメインボトルとなる一つの薬剤が入った容器がそのまま使用されるので、混注後ボトル34に混注後の薬剤についての情報が記載されているボトルラベル33を貼る。また混注を行なわない場合には薬剤31の容器がボトル34に対応する。
注射等の薬剤投与の実施時には、看護師等の注射担当者がボトル34を持って薬剤を投与する患者の病室へ行き、注射実施記録用ハンディターミナル7を用いてハンディターミナル管理サーバー8に混注後ボトル34のICタグから読み出したオーダーIDと患者リストバンド35のから読み出した患者IDを送り、この患者IDとオーダーIDに対応するオーダー情報内の患者IDの照合を行った上で、患者への注射を実施する。
このように本実施形態による病院情報システムでは、各薬品31等に付加されているICタグ内に記憶されるタグ情報に、その薬剤31に対応する注射オーダーのオーダーIDや、混注を行なう際にチェックに用いられる種々の情報が記憶されるので、各現場でこの情報をICタグリーダライタ15で読み出すことによって、サーバー等から情報を読み出さなくても、必要な情報を参照することが出来る。また薬剤部から薬剤31が払い出された後に、オーダーに変更があっても、このICタグ内のタグ情報を書き換えることによって対応することが出来る。
次に、図4に示した各処理の詳細を説明する。
図5は、薬剤払い出し業務時の処理の流れを示すフローチャートである。
同図中の右側はシステムの外で払い出し担当者である薬剤管理端末3の操作者が行なう処理、同図の左側は薬剤管理端末3において行なわれる処理を示している。
尚同図の処理が開始される前に、薬剤管理端末3は、注射オーダーが入力される度にLAN10を介してオーダー管理サーバー2からオーダー情報を受け取り、これを自己のメモリに記憶しているものとする。
払い出し担当者が薬剤払い出し業務を開始し、ステップS1として薬剤管理端末3の操作を開始すると、薬剤管理端末3は、薬剤管理サーバー4から受信しているオーダー情報から注射オーダーのリストをディスプレイ12b上に表示し、払い出し担当者は、ステップS2としてこの中から払い出し処理を行なうオーダーをポインティングデバイス14bを操作して表示画面上から選択する。
これを受けて薬剤管理端末3は、ステップS3として、ステップS2で選択されたオーダーの詳細情報をディスプレイ12bに表示し、払い出し担当者は、これを見てその内容を確認する。
ここで表示されるオーダーの詳細情報は、薬剤管理サーバー4から送信されたオーダー情報に基づくもので、例えば、注射予定日時、オーダー入力医(指名、ID情報等)、患者ID、患者氏名、1乃至複数の使用薬剤やその使用量を示す使用薬剤リストである。
払い出し担当者は、薬剤管理端末3のディスプレイ12b上に表示された使用薬剤リストを見て、ステップS4として使用薬剤リストで指示された薬剤31を用意する。
薬剤31一つ一つには、容器にICタグが貼られており、このICタグには薬剤の種類毎に(又は各薬剤の個々に)固有な値を持つ薬剤IDが記録されている。薬剤管理端末3は、ステップS5として全ての薬剤31のICタグから内部に記憶されているタグ情報をICタグリーダライタ15bを用いて読み取る。ICタグの特徴として、電波の届く範囲であれば複数のICタグから同時に情報を読み取ることができるので、払い出し担当者は、ステップS4で用意した薬剤31全てから同時にタグ情報を読み取らせる。
次に薬剤管理端末3は、ステップS5としてICタグから読み出した薬剤IDとオーダー情報内の薬剤IDとが一致するかどうかの照合してチェックを行なう。そして照合の結果、一致しなければ(ステップS6、NG)、ステップS7として、不足している薬剤31若しくは余分な薬剤31をディスプレイ12b上に表示する。払い出し担当者は、この表示内容を見て、ステップS4に戻り、薬剤31の払い出しをやり直す。
またステップS6の照合の結果、薬剤のICタグから読み出した薬剤IDとオーダー情報内の薬剤IDが一致すれば(ステップS6、OK)、ステップS8として薬剤管理端末3は、ICタグリーダライタ15bを用いて、薬剤31のICタグへの書き込み処理を行なう。
図6は、薬剤31及びボトルラベル33に付加されているICタグに記憶されているタグ情報を示す図である。
IDタグには、タグ情報として、薬剤ID50、オーダーID51、払いだし日時52、払い出し実施者ID53、混注日時54、混注者ID55、注射開始日時56、注射開始者ID57、患者ID58及び混注薬剤リスト59が記憶される。尚同図中の各情報のうち、薬剤ID50を除いて書き換え可能な構成でICタグ内に記憶されており、薬剤ID50のみはICタグリーダライタ15によっては書き換えが出来ないように記憶されている。
図6に示した情報中、薬剤ID50は、このICタグが添付されている薬剤を一意に識別する薬剤IDを示す情報である。オーダーID51は、この薬剤31が対応しているオーダーを一意に識別するオーダーIDを示す情報である。払いだし日時52は、薬剤の払い出し作業を行った日時を示す情報である。払い出し実施者ID53は、払い出し作業を行なった払い出し担当者を識別する担当者IDを示す情報である。混注日時54は、混注作業を行なった日時を示す情報である。混注者ID55は、混注作業を行なった担当者を識別する担当者IDを示す情報である。注射開始日時56は、患者に注射等の薬剤の投与を行なった日時を示す情報である。注射開始者ID57は、注射を行なった医師や看護師等を識別する注射開始者IDを示す情報である。患者ID58は、注射等の薬剤の投与を行なう患者を識別する患者IDを示す情報である。混注薬剤リスト59は、混注作業を行なう際共に混注される薬剤を示す情報である。
図5のステップS8では、薬剤管理端末3は、払い出しを行なう全ての薬剤31のICタグのオーダーID51に、この薬剤が用いられるオーダーのオーダーIDを、払いだし日時52に払い出し作業を行った日時を、払い出し実施者ID53に操作を行ったオペレータのID情報を書き込む。また混注薬剤リスト59には、混注する薬剤31があればその薬剤の薬剤IDを書き込む。例えば、薬剤A、B、Cの3種類の薬剤を混注して使用するときには、薬剤Aに付加されているICタグの混注薬剤リスト59には薬剤B、Cの薬剤IDを、薬剤BのICタグの混注薬剤リスト59には薬剤C、Aの薬剤IDを、薬剤CのICタグの混注薬剤リスト59には薬剤A、Bの薬剤IDを、それぞれ書き込む。
そしてステップS9において、薬剤管理端末3は、注射箋32を、注射箋プリンタ16から印刷し、次にステップS10として、ボトルラベル33を、ボトルラベルプリンタ17から印刷する。この注射箋32やボトルラベル33に印刷される情報としては、例えば、注射予定日時、患者ID、患者氏名及び薬剤名等で、これらは薬剤管理サーバー4から受信したオーダー情報に基づいたものが印刷される。
ステップS11でシステム上の操作が終了すると、払い出し担当者は、ステップS12として薬剤31、注射箋32、ボトルラベル33を箱に入れるなどしてひとつにまとめ、ステップS13としてこれを注射等の薬剤投与を実施する病棟へ発送する。
この様に本実施形態に於ける病院情報システムでは、薬剤の払い出し業務時に、薬剤に混注時に関連する薬剤についての情報を添付されているICタグ内に記憶するので、この情報を用いて混注時に相互チェックを行なうことが出来る。
次に混注時の業務について説明する。この混注業務は、複数の薬剤を混ぜて注射液等の患者に投与する薬剤を作成する作業で、ナースステーション等において行なわれる。本実施形態による病院情報システムを用いた混注業務は、看護師等の混注担当者がナースステーション等の設置された混注確認端末5を操作して行なう。
図7は混注業務時の処理の流れを示すフローチャートである。
同図中の右側はシステムの外で混注担当者である看護師等の混注確認端末5の操作者が行なう処理、同図の左側は混注確認端末5及び混注確認サーバー6において行なわれるの処理を示している。
混注担当者が混注業務を開始すると、ステップS21として薬剤部から薬剤31、注射箋32及びボトルラベル33を受け取る。
次にステップS22として混注担当者は混注確認端末5の操作を開始し、混注確認端末5を用いて混注処理を行なう。
この混注処理としては、まずステップS23で混注確認端末5のICタグリーダライタ15cを用いて薬剤31に付加されているICタグからタグ情報を読み出す。ICタグは、電波の届く範囲であれば複数のICタグから同時に読み出すことができるので、混注担当者は受け取った全ての薬剤31とボトルラベル32に付加されているICタグからを同時に情報を読み取る。
次に混注確認端末5は、ステップS24としてステップS23で読み出したタグ情報による照合処理を行なう。
各薬剤31に付加されているICタグには図6に示したタグ情報が書き込まれており、各タグ情報を比較することによって、この注射オーダーに関係する全ての薬剤31が揃っているかどうかが判定できる。
混注確認端末5は、ステップS23で読み出したタグ情報内のオーダーIDによって、その注射オーダーで用いられる薬剤31の薬剤IDを混注確認サーバー6へ問い合わせ、混注確認サーバー6は、問い合わされたオーダーIDに対応するオーダー情報からオーダー内容を調べ、そのオーダーで指定されている薬剤の薬剤IDを混注確認端末5に返信する。そして混注確認端末5は、混注確認サーバー6への問い合わせで得られた薬剤IDとステップS23で読み出したタグ情報内の薬剤IDを照合する。
この照合の結果、両者が一致しなければ(ステップS24、NG)、ステップS25として各薬剤31のICタグから読み出した薬剤ID(若しくはその薬剤IDに対応する薬剤名)と混注確認サーバー6から応答として得られたオーダー内容が示す薬剤ID(若しくはその薬剤IDに対応する薬剤名)を混注担当者が比較できるようにディスプレイ12cに表示し、これを見て混注担当者は、ステップS26として、どの薬剤31が多いか(或いは不足しているか)をチェックする。
ステップS24の照合の結果、薬剤31のICタグから読み取った薬剤IDとオーダー内容の薬剤IDが一致しない場合の原因としては、読み取り時に全ての薬剤31のICタグから情報を読み取れなかった場合、必要な薬剤31が揃っていない場合、余分な薬剤31が含まれていた場合の3つの場合があり得る。混注担当者は、ディスプレイ12cの表示画面上を見ながら、薬剤31をチェックして、薬剤31が多い場合はそれを取り除く等、適宜な処理を行なう。
また読み取り結果と受け取った薬剤31の数が違う等、単に読み取りミスであると判断できる場合には、ステップS23に戻り再度読み込みを行ない(ステップS27、Yes)、また余分な薬剤31が含まれていた場合も、ステップS26でその薬剤31を取り除いた後、ステップS23に戻って再度タグ情報の読み込みを行なう(ステップS27、Yes)。また必要な薬剤が揃っていない場合には、ステップS28として混注作業を中止する(ステップS27、No)。
ここでオーダーとは無関係な薬剤31が含まれていた場合にはステップS32でその薬剤31を取り除くが、薬剤31のICタグには図5に示した払い出し処理のステップS8で薬剤の払い出し、混注の履歴情報となるオーダーID、払い出し日時、払い出し実施者ID及び混注薬剤リストがタグ情報として書き込まれているので、混注確認端末5でこの取り除いた薬剤31のタグ情報を読み出すことによって、その薬剤31がどのオーダーで用いられるものなのかを認知することが出来、適宜な場所へ返却することが出来る。
またステップS24の照合の結果、混注を行なう薬剤31が全て揃っていることが確認できたら、混注確認端末5は、ステップS29としてICタグリーダライタ15cを用いて混注確認情報を各薬剤31とボトルラベル33に付加されているICタグに書き込む。ここでは、混注日時54及び混注者ID55を混注確認情報としてICタグに書き込む。
次にステップS30として、混注確認端末5の操作を終了すると、混注担当者は、ステップS31として、チェックが完了した薬剤31を用いて、これらを混合する混注作業を行なう。そして混注作業後にステップS32として、混合した薬剤を入れる、メインボトルとなる薬剤の容器に、ボトルラベル33を貼り本処理は完了する。
このように本実施形態に於ける病院情報システムを用いた混注処理では、誤った薬剤31によって混注作業が行なわれるのを防ぐことが出来る。また他のどの薬剤31と混合されるかを示す混注薬剤リスト等、混注作業に対する種々の情報が、各薬剤31それぞれに記憶されているので、薬剤31それぞれによって関係する薬剤31及びオーダー情報を相互にチェックを行なうことが出来、これにより混注を行なう薬剤31の過不足をチェックすることが出来る。よって従来より、より確実なチェックを行なうことが出来る。またこのとき、誤って送られてきた薬剤31は、タグ情報内のオーダーIDから本来どのオーダーに用いられるものなのか認知することが出来、本来の位置に容易に返却することが出来る。
次に患者に注射等の薬剤を投与する際の処理7について説明する。
図8は、注射実施時の処理を示すフローチャートである。
同図中の右側はシステムの外で注射担当者である医師や看護師等の注射実施記録用ハンディターミナル7の操作者が行なう処理、同図の左側は注射実施記録用ハンディターミナル7において行なわれるの処理を示している。
注射や点滴等の薬剤投与を行なう注射実施業務が開始されると、注射担当者は注射実施記録用ハンディターミナル7を用いて、患者のベッドサイド等において注射の実施を行なう。
患者はICタグが付加されいるリストバンド35を身につけており、このリストバンド35のICタグは、患者ID等のリストバンド35を身につけている患者を一意に識別する識別情報記憶している。
注射担当者に基づいて注射実施記録用ハンディターミナル7は、ステップS42として、このリストバンド35及び混注後ボトル34に添付されているボトルラベル33から、タグ情報を読み出す。そして注射実施記録用ハンディターミナル7は、ステップS43として、ボトルラベル34から読み出したタグ情報内のオーダーIDとリストバンド35から読み出したタグ情報内の患者IDを、アクセスポイント9を介してハンディターミナル管理サーバー8へ通知してオーダーの照合を行なう。これを受けてハンディターミナル管理サーバー8は、通知されたオーダーIDに対応するオーダー情報を検索し、そのオーダー内容を調べ、通知された患者IDの患者が薬剤投与の対象患者であるかどうか、薬剤投与の実施時刻等を判定し、判定結果を注射実施記録用ハンディターミナル7に通知する。
この通知結果に基づいて注射実施記録用ハンディターミナル7は、液晶パネル71上に判定結果等を表示し、リストバンド35を身につけている患者が薬剤投与の対象となっている患者でない、実施時刻が予定時刻と異なる等、判定の結果、薬剤投与が許可されないときは(ステップS43、NG)、注射等の薬剤の投与を止め、注射実施業務を中止する。
この中止の理由としては、薬剤投与を行なおうとしている患者とオーダーで指定されている患者の不一致、オーダーの実施予定時刻の不一致などが考えられるが、これらの理由は注射実施記録用ハンディターミナル7の液晶パネル71上に表示され、この表示内容を見て注射担当者は処置の中止等の処理を行なう。
またステップS43で、判定の結果が許可を与えるもので有れば(ステップS43、OK)、ステップS44として注射担当者は、注射や点滴等の薬剤の投与を患者に行ない、投与完了後、ステップS45として注射実施記録用ハンディターミナル7を用いて注射実施についての情報を混注後ボトル34のICタグに書き込むと本処理は終了する。尚このステップS45で書き込む情報は、図6に示した注射開始日時56として処置を実施した時刻を、注射開始者ID57として処置を行なった注射担当者のID情報を、そして患者ID58として患者リストバンド35から読み出した患者IDを書き込む。
この様に、本実施形態における病院情報システムを用いることによって、薬剤投与時において、投与する薬剤とオーダーを比較して判定を行なうので、誤った薬剤投与を防ぐことが出来る。
次に、注射オーダーの内容が変更があった場合の混注業務について説明する。
図9は通常のオーダー発行から患者への薬剤の投与実施までの処理フローの概略を示す図である。薬剤のオーダーの発行から薬剤投与までは、大まかに以下の流れで行なわれる。
医師がオーダー発行を実施する(ステップS51)。
オーダーを受けた薬剤を薬剤部で処方し、オーダーに指定されている病棟に対して発送する(ステップS52)。
薬剤部から薬剤を受けた病棟では、オーダーに基づいて薬剤の混注作業を実施する(ステップS53)。
混注した薬剤をオーダーで指定されている患者に対して、注射を行なう等投与を実行する(ステップS54)。
この処理フローの中で、何ら変更がないままステップS51で発行されたオーダーに基づいてステップS54の薬剤の投与実施まで完了する正常のパターンであれば問題は無いが、入院中の患者の容態の急変や術後の経過次第でオーダーに示されている内容から実際に投与される内容が変更になることが多々ある。
この様なとき、従来のシステムでは、薬剤部から病棟へ薬剤31等を発迭する前にオーダー変更があった場合は、薬剤31は薬剤部へ返却が行われて再利用されていたが、病棟に発送後、混注時や投与前にオーダー内容に変更があったり投与が中止されたりした場合に対しては未対応であり、薬剤を他のオーダーで利用することは出来ず、薬剤を破棄している。薬剤は大変高価であり、破棄した薬剤の料金は患者には請求できないので、このコストは病院にとって大きな損失となっている。
この点に対処するため本実施形態における病院情報システムでは、薬剤31の容器やボトルラベル33に付加したICタグに対応するオーダーのオーダーIDを記憶し、オーダーに変更があった場合には、このオーダーIDを変更後のオーダーに対応するものに書き換えることによりオーダーの変更に対処でき、より多くの薬剤を節約することが出来る。
オーダーに変更があった場合は、図9のステップS52〜S53の病棟へ薬剤を発送してから、混注作業を実施するまでの期間の場合と、ステップS53〜S54の混注作業を実施後、患者への投与前の期間の場合とでその対応が異なる。
前者の期間では、病棟に発送された薬剤に対して、薬剤投与の中止または投与する薬剤を変更するオーダー変更が発生した場合、変更があった薬剤を薬剤部に返却する。また投与する薬剤は変わらず投与方法を変更するオーダー変更があった場合は、従来のシステムではバーコードの張替えを実施していたが、本システムでは薬剤31に添付されているICタグのタグ情報を書き換えて対応する。尚このときタグ情報内のオーダーIDを、オーダー変更があったことが分かる新たなオーダーICに書き換えることにより、薬剤31を次の処理へ回すことが出来る。
また後者の期間に、中止若しくは薬剤の変更のオーダー変更が発生した場合、従来のシステムでは薬剤は全て破棄してオーダーを再発行していたが、本システムでは薬剤に対する条件付破棄処理を実施することにより、薬剤を条件付きで再利用可能にする。この条件付破棄処理については後述する。
また後者の期間において、投与する薬剤は変わらず投与方法のみが変わるオーダー変更が生じた場合には、タグ情報内のオーダーIDを、オーダー変更があったことが分かる新たなオーダーICに書き換えることにより、薬剤31を次の処理へ回すことが出来る。これにより従来は破棄されていた薬剤の無駄を節約することが可能となる。
次に上記した条件付破棄処理について説明する。この条件付破棄処理は、混注業務を実施後、患者への投与前に、投与の中止若しくは投与する薬剤を変更するオーダー変更が生じた場合に実施される。
図10はオーダー変更時の処理の説明図である。同図右側のフローチャートは、条件付破棄処理の概要を示している。同図の処理は、混注作業実施後の薬剤に対して、薬剤投与の中止若しくは薬剤の変更のオーダー変更が成された場合に実施される処理である。
同図の処理ではまずステップS61として、混注を指示した変更前のオーダー情報内の薬剤IDをキーに、同じ混注薬剤を使用するオーダーで、且つ混注作業実施前のオーダーを検索する。このとき混注作業を行なった混注後の薬剤の混注作業を行なった日時も検索要素に加味し、混注後の薬剤の有効期限が切れる時刻が薬剤投与実施時刻となっているオーダーは対象から除かれるようにする。
このステップS61の検索の結果、該当するオーダーが見つからない場合(ステップS61、無い)、該当するオーダーが発行されていないので、ステップS62として、混注してしまった薬剤は破棄する。
またステップS61の検索の結果、該当するオーダー見つかった場合(ステップS61、ある)、混注作業後の薬剤が利用可能なオーダーがあるので、ステップS63として混注後の薬剤を使用するオーダーが変更された旨を通知し、そしてステップS64として、混注済みの薬剤を変更後のオーダーが示す対象の患者に発送する処理を行なう。
このように、従来はオーダーに対して薬剤が1対1で結びついていた為、変更や中止に対して破棄を余儀なくされていた処理をシステムでフォローすることが可能となり、経費節約が可能になる。
次に図10に示したオーダーに変更が生じたときの処理についてより詳細に説明する。
図11及び図12は、薬剤払い出し後、混注作業前に注射オーダーが変更された場合の処理を示すフローチャートである。
図11は左側から、医師が注射オーダー入力端末1を操作することにより実現される注射オーダー業務、薬剤師等の払い出し担当者が薬剤管理端末3を操作することにより実現される払い出し業務、看護師等の混注担当者が混注確認端末5を操作することにより実現される混注業務を示している。
また図12は左側から、薬剤師等の払い出し担当者が薬剤管理端末3を操作することにより実現される返却薬剤業務、混注担当者が混注確認端末5を操作することにより実現される混注業務を示している。
医者が薬剤投与の指示依頼を行なうため注射オーダー入力端末1を操作し、ステップSA701として患者情報や投与する薬剤とその投与方法、投与日時等の情報を入力すると、ステップSA702として注射オーダー入力端末1は、この入力情報に基づいてオーダー情報を生成し、注射オーダー発行処理としてこのオーダー情報をオーダー管理サーバー2に送る。オーダー管理サーバー2はこれを受けて、このオーダー情報を自己のメモリに記録管理すると共に、薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8に通知する。
このオーダー情報の送信を受けて、払い出し業務がスタートし、薬剤師等の払い出し担当者は、ステップSB701として払い出し処理を実施する。この払い出し処理としては、図5を用いて説明した処理と同様の処理を行なう。
この払い出し処理が終了すると、払い出された薬剤31は、注射箋32及びボトルラベル33と共に病棟へ送られる。またこのとき薬剤31に添付されているICタグには、上記した払い出し処理によって、最初からICタグ内に記録されている薬剤ID50に加え、オーダーID51、払い出し日時52及び払い出し実施者ID53が記録される。
払い出し業務が終了すると、払い出された薬剤31等は、薬剤投与を行なう病棟に送られる。
この間に、注射オーダーに変更が生じると、医者はステップSA711として注射オーダー入力端末1から変更内容を入力すると、注射オーダー入力端末1はステップS712として注射オーダーの変更をオーダー管理サーバー2に通知し、オーダー管理サーバー2は、この変更を薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8に通知する。尚このとき通知される変更後の注射オーダーには、オーダー変更か成されたことが分かるような形の新たなオーダーIDが付される。
一方病棟では、ステップSC701として、看護師等の混注担当者が薬剤31等を受け取った後、混注業務が開始され、混注担当者は、混注確認端末5の操作を開始する。
混注担当者の操作によって混注確認端末5は、ステップSC702として、ICタグリーダライタ15cを用いてステップSC701で受け取った薬剤31からタグ情報を読み出す。タグ情報には、図5に示したオーダーID51が記録されているので、ステップSC703としてこのオーダーID51によって、混注確認サーバー6ヘの問い合わせを行い、オーダー情報を確認する。
この問い合わせより前に、混注確認サーバー6に上記したステップSA712のオーダー変更の通知が注射オーダー入力端末1から送られていたならば、混注確認サーバー6に記録されているオーダー情報はこのオーダー変更の通知に基づいてオーダー内容が変更されている。本例は、薬剤払い出し後、混注作業前に注射オーダーが変更された場合の処理を示すものなので、ステップSC703の問い合わせの時点で、この変更は既に行なわれているものとする。
混注確認端末5は、ステップSC704として、ステップS703のオーダー確認に対する応答から、オーダー変更が成されているか否かを判断し、オーダー変更が成されていないと判断すれば(ステップSC704、NO)、図7のステップS24に処理を移す。
またここでオーダー変更が成されていると判断すれば(ステップSC704、YES)、図12のステップSC705に処理を移す。
図12に示す処理に於いて、混注確認端末5は、オーダー変更の内容を判別する。オーダー変更の内容としては1)薬剤投与の中止、2)投与する薬剤の変更、3)薬剤そのものは変更せず投与方法のみ変更、の3種類に分類される。混注確認端末5は、ステップSC705としてオーダー変更の内容が1)薬剤投与の中止であるかどうかを判別し、中止であるならば(ステップSC705、YES)、ステップSC708として、ディスプレイ12cの表示画面上にオーダー中止の通知を表示する
ステップSC705でオーダー変更の内容が中止でないならば、ステップSC706として混注確認端末5は、オーダー変更内容が2)投与する薬剤の変更であるかどうかを判別し、薬剤の変更であるならば(ステップSC706、YES)、ステップSC709として、ディスプレイ12cの表示画面上にオーダー変更の通知を表示する。
またステップSC706において、オーダー変更の内容が投与する薬剤の変更でないならば(ステップSC706、NO)、変更の内容は3)投与の方法のみの変更となるので、ステップSC707として、薬剤31のICタグにオーダー番号を変更後のものに追記変更して書き込み、図7のステップS24に処理を移して薬剤の混注作業を行なう。
このステップSC707のRFIDの書き込み処理によって、オーダー変更に対して従来は薬剤を破棄していたのに対して、タグ情報内のオーダーIDを変更することによって、薬剤をそのまま利用できるようになる。
オーダー内容が、薬剤投与の中止や薬剤の変更であった場合はステップSC708で受け取った薬剤は使用しないので、ステップSC708若しくはSC709でディスプレイ12c上に表示して混注担当者に通知後、ステップSC710として薬剤の返却通知を表示しする。また、ステップSC711として薬剤31のICタグの書き込み処理を行ない、混注中止の日時及び実施者IDの変更、オーダーIDのクリアを行なう。
ステップSC711の通知を見て、混注担当者がステップSC711として薬剤31の返却を行なうと、薬剤部はステップSB711としてこの返却薬剤31を受け取り、薬剤管理端末3を操作して薬剤返却操作を開始する。
薬剤管理端末3は、ステップSB712として、ICタグリーダライタ15を用いて、返却された薬剤31のICタグからタグ情報を読み出し、薬剤IDを確認する。そしてステップSB713として、その薬剤IDに対して返却薬剤として薬剤管理サーバー4に登録する。
これによって、返却された薬剤は別の注射オーダーでその薬剤が必要なときは払い出しを行なうことができる。
図13及び図14は混注実施後に注射オーダーが変更された場合の処理を示すフローチャートである。
図13は左側から、医師が注射オーダー入力端末1を操作することにより実現される注射オーダー業務、薬剤師等の払い出し担当者が薬剤管理端末3を操作することにより実現される払い出し業務、看護師等の混注担当者が混注確認端末5を操作することにより実現される混注業務を示している。また図13の下段右側部分には、看護師等の注射担当者が注射実施記録用ハンディターミナル7を操作することにより実現される注射実施業務を示す。
また図14は、注射担当者が注射実施記録用ハンディターミナル7を操作することにより実現される注射実施業務のオーダー変更時の処理を示す。
医者が注射投与の指示依頼を行なうため注射オーダー入力端末1を操作し、ステップSA801として患者情報や投与する薬剤とその投与方法、投与日時等の情報を入力すると、ステップSA802として注射オーダー入力端末1は、この入力情報に基づいてオーダー情報を生成し、注射オーダー発行処理としてこのオーダー情報をオーダー管理サーバー2に送る。オーダー管理サーバー2はこれを受けて、このオーダー情報を薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8に通知する。
このオーダー情報の送信を受けて、払い出し業務がスタートし、薬剤師等の払い出し担当者は、ステップSB801として払い出し処理を実施する。この払い出し処理としては、図5を用いて説明した処理と同様の処理を行なう。
この払い出し処理が終了すると、払い出された薬剤31は、注射箋32及びボトルラベル33と共に病棟へ送られる。またこのとき薬剤31に添付されているICタグには、上記した払い出し処理によって、IDタグ内に最初から記録されている薬剤ID50に加え、オーダーID51、払い出し日時52及び払い出し実施者ID53が記録される。
払い出し業務が終了し、払い出された薬剤31等は、薬剤投与が実施される病棟に送られる。
そして病棟では、薬剤部から払い出された薬剤31等を受け取った後、看護師等の混注担当者が、混注確認端末5の操作を行なって混注業務を開始する。
この混注業務では、ステップSB801として、混注実施処理を行なう。この混注実施処理としては、図7を用いて説明した処理と同様の処理を行なう。
一方患者の容態の急変等の理由で注射オーダーに変更が生じると、注射オーダーの変更処理が実施される。この処理では、ステップSB811として医者が注射オーダー入力端末1を操作して、注射オーダー変更処理を行なう。この注射オーダー変更処理は、図11のステップSA711〜SA712と同様の処理である。
医者が注射オーダー入力端末から、オーダーの変更内容を入力すると、この変更内容は、オーダー管理サーバー2を介して、薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8に通知される。またこのとき通知される変更後の注射オーダーには、新たなオーダーIDが付される。尚本例では、この通知は、ステップSC801の混注実施処理が完了し、変更前の旧オーダーによって投与が指定されていた薬剤の混注作業が終了後に、薬剤管理サーバー4、混注確認サーバー6及びハンディターミナル管理サーバー8に通知されたものとする。
一方病棟では、混注業務の終了を受けて、注射等の患者への薬剤の投与の実施が開始される。
看護師等の注射担当者は、注射実施記録用ハンディターミナル7での注射実施時の操作して処理を開始し、ステップSD801において、注射実施記録用ハンディターミナル7は薬剤31に添付されているICタグ及び患者がつけている患者リストバンド35からタグ情報を読み込む。このとき、薬剤31のタグ情報には薬剤IDだけでなく、オーダーIDが書き込まれているので、次に注射実施記録用ハンディターミナル7は、ステップSD802としてこのオーダーIDによってハンディターミナル管理サーバー8にオーダー内容の問い合わせを行なう。
次に注射実施記録用ハンディターミナル7は、ステップSD803として、ステップSD802の問い合わせに対する応答から、オーダー変更が行なわれたかどうかを判断し、変更が行なわれていなければ(ステップSD803、NO)、図8のステップS44に処理を移し、患者への薬剤の投与を実行する。
またステップSD803において、オーダーの変更が行なわれたと判断したならば、注射実施記録用ハンディターミナル7は、図14のステップSD804に処理を移す。
図14に示す処理に於いて、注射実施記録用ハンディターミナル7は、まずオーダー変更の内容を判別する。オーダー変更の内容としては1)薬剤投与の中止、2)投与する薬剤の変更、3)薬剤そのものは変更せず投与方法のみ変更、の3種類に分類される。混注確認端末5は、ステップSD804としてオーダー変更の内容が、1)薬剤投与の中止であるかどうかを判別し、中止であるならば(ステップSD804、YES)、ステップSC808として、オーダー変更によって薬剤投与が中止されたことを液晶パネル71上に表示する等の方法で注射担当者に通知する。
またステップSB804でオーダー変更の内容が中止でないならば、注射実施記録用ハンディターミナル7はステップSD805として、オーダー変更内容が2)投与する薬剤の変更であるかどうかを判別し、2)薬剤の変更であるならば(ステップSD805、YES)、ステップSD809として、オーダー変更によって投与する薬剤が変更されたことを液晶パネル71上に表示する等の方法で注射担当者に通知する。
またステップSD805において、オーダー変更の内容が2)投与する薬剤の変更でないならば(ステップSD805、NO)、変更の内容は3)投与の方法のみの変更なので、ステップSD806として、画面表示や音声等によってオーダーの変更があったことを注射担当者に通知し、また変更された薬剤投与の方法を液晶パネル71に表示して通知する。そしてステップSD807として薬剤31に添付されているICタグにオーダーIDを変更されたオーダーのものに追記変更して書き込み、図8のステップS44へ処理を移して注射等の薬剤の投与を実行する。
このステップSD807のICタグへの書き込み処理によって、オーダー変更に対して従来は薬剤を破棄していたのを、タグ情報内のオーダーIDを更新して変更後のオーダー情報に対応させることによって、薬剤31をそのまま利用できる。
オーダー内容が、1)薬剤投与の中止や2)薬剤の変更であった場合は薬剤部から受け取った薬剤は使用しないので、注射実施記録用ハンディターミナル7は、ステップSD808若しくはSD809で画面上表示する等の方法で注射担当者に通知後、ステップSC810としてハンディターミナル管理サーバー8を介してオーダー管理サーバー2に問い合わせを行ない、これを受けてオーダー管理サーバー1はこの混注後の薬剤が使用できる他の注射オーダーの検索を行ない、結果を注射実施記録用ハンディターミナル7に通知する。このときの検索条件は、1)混注後の薬剤と同一種類同一の量、割合で混注をした薬剤の投与が行なわれるもの、2)混注作業の実施前のもの、3)投与を行なう日時が同一日、同一勤務帯のもの等、混注後の薬剤の使用期限内に薬剤投与が行なわれるもの、となり、この3つの条件全てを満たすオーダーを検索する。
注射実施記録用ハンディターミナル7は、ステップSD811として、オーダー管理サーバー1からの応答を判定し、該当する注射オーダーが存在するかどうかを判断する。その結果、該当するオーダーが無ければ(ステップSD810、NO)、ステップSD812として、注射担当者に画面表示や音声等によって薬剤の廃棄を通知し、注射実施記録用ハンディターミナル7は、注射実施時の処理を終了する。そして注射担当者は、ステップS812の通知を受けて、患者に投与を行なうために保持していた、混注が実施された薬剤31を破棄する。そして注射オーダー変更の場合は、あらためて薬剤が送られてくるので、病棟でその薬剤31等が薬剤部から送られてくるのを待って、上述した混注及び注射の実施を行なう。
またステップSD811において、注射実施記録用ハンディターミナル7は、該当する注射オーダーが存在すると判断したときは(ステップSD811、YES)、対応する注射オーダーを変更して他のオーダーに薬剤を用いるので、ステップS813として、薬剤に添付されているボトルラベル33のICタグ内に記憶されているオーダーIDを新たな注射オーダーのオーダーIDに書き換える。そして注射実施記録用ハンディターミナル7は、メッセージ表示等によって、注射担当者に薬剤再配を行なうよう通知し、また患者ID、患者名、実施予定日時、再配先である実施病棟等の新たな注射オーダーの詳細情報を画面表示等によって注射担当者に通知して、注射実施記録用ハンディターミナル7は、注射実施時の処理を終了する。そして注射担当者は、ステップS814の通知を受けて、該当オーダーの病棟へ、薬剤を発送する。
また変更された注射オーダーの薬剤31は、あらためて薬剤管理端末3によって払い出し処理が行われ薬剤31が送られてくるので、病棟ではその薬剤を待って、混注及び注射の実施を行なう。
この様日本実施形態に於ける病院情報システムを用いることによって、途中で注射オーダーに変更が生じても、破棄する薬剤を最小限にとどめることが出来る。
本実施形態に於ける病院情報システムの構成例を示す図である。 端末装置及びサーバーの構成例を示す図である。 注射実施記録用ハンディターミナルの構成例を示す図である。 本実施形態に於ける病院情報システムを用いた病院内で患者に投与される薬剤に対する情報と物の流れを示す図である。 薬剤払い出し業務時の処理の流れを示すフローチャートである。 薬剤及びボトルラベルに付加されているICタグに記憶されているタグ情報を示す図である。 混注業務時の処理の流れを示すフローチャートである。 注射実施時の処理を示すフローチャートである。 オーダー変更時の処理の説明図である。 条件付破棄処理の概要を示すフローチャートである。 薬剤払い出し後、混注作業前に注射オーダーが変更された場合の処理を示すフローチャート(その1)である。 薬剤払い出し後、混注作業前に注射オーダーが変更された場合の処理を示すフローチャート(その2)である。 混注実施後に注射オーダーが変更された場合の処理を示すフローチャート(その1)である。 混注実施後に注射オーダーが変更された場合の処理を示すフローチャート(その2)である。
符号の説明
1 注射オーダー入力端末
2 オーダー管理サーバー
3 薬剤管理端末
4 薬剤管理サーバー
5 混注確認端末
6 混注確認サーバー
7 注射実施記録用ハンディターミナル
8 ハンディターミナル管理サーバー
9 アクセスポイント
10 LAN
21 CPU
22 主記憶装置
23 補助記憶装置
24 入出力装置
25 ネットワーク接続装置
26 媒体読取装置
27 可搬記憶媒体
28 バス
50 薬剤ID
51 オーダーID
52 払いだし日時
53 払い出し実施者ID
54 混注日時
55 混注者ID
56 注射開始日時
57 注射開始者ID
58 患者ID
59 混注薬剤リスト

Claims (16)

  1. 患者に投与される薬剤についての情報を管理する病院情報システムにおいて、
    患者に対する薬剤投与の指示入力に基づいて、当該薬剤投与に関する指示を示すオーダー情報を生成し、記憶するオーダー情報記憶手段と、
    前記オーダー情報に基づいて薬剤の払い出しを行なうとき、当該薬剤に付加されているICタグに、当該薬剤に関連する前記オーダー情報に基づいて生成される情報を書き込む薬剤管理手段と、
    を備えることを特徴とする病院情報システム。
  2. 前記薬剤の払い出しを行なうとき、前記薬剤管理手段が前記ICタグに書き込む情報は、前記薬剤の払い出しの実施記録を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の病院情報システム。
  3. 前記オーダー情報に基づいて複数の薬剤を混ぜて患者に投与する薬剤を作る混注を行なうとき、前記混注後の薬剤に付加するICタグに前記薬剤の混注の実施記録を示す情報を書き込む混注情報書き込み手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の病院情報システム。
  4. 前記患者へ前記薬剤の投与を行なうとき、当該投与を行なう薬剤に付加されているICタグに前記薬剤の実施記録を示す情報を書き込む薬剤投与情報記録手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の病院情報システム。
  5. 前記実施記録を示す情報は、実施した時間及び実施者を一意に識別する識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の病院情報システム。
  6. 前記薬剤に付加されているICタグは、当該ICタグが付加されている薬剤を一意に識別する識別情報を記憶し、前記薬剤の払い出しを行なうとき、前記ICタグから前記薬剤の識別情報を読み出し、前記オーダー情報と参照することによって前記薬剤のチェックを行なう払い出しチェック手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の病院情報システム。
  7. 前記オーダー情報に基づいて複数の薬剤を混ぜて患者に投与する薬剤を作る混注を行なうとき、当該薬剤に付加されているICタグから情報を読み出し、当該情報を前記オーダー情報と参照することによって前記薬剤のチェックを行なう混注チェック手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つに記載の病院情報システム。
  8. 前記患者へ前記薬剤の投与を行なうとき、投与する薬剤に付加されているICタグから情報を読み出し、当該情報を前記オーダー情報と参照することによって前記薬剤のチェックを行なう、薬剤投与チェック手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1つに記載の病院情報システム。
  9. 前記オーダー情報に変更が生じたとき、当該変更を実施者に通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載の病院情報システム。
  10. 前記オーダー情報に変更が生じたとき、当該変更されたオーダー情報に基づいて、前記薬剤に付加されているICタグ内の情報を書き換えるオーダー変更処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1つに記載の病院情報システム。
  11. 前記オーダー変更処理手段は、前記混注を行なうとき、前記薬剤に付加されているICタグから読み出した情報から前記オーダー情報に変更が生じたかどうかを判定し、当該変更生じたときは、変更後のオーダー情報に基づいて、前記薬剤に付加されているICタグ内の情報を書き換えることを特徴とする請求項10に記載の病院情報システム。
  12. 前記オーダー変更処理手段は、前記患者へ前記薬剤の投与を行なうとき、前記薬剤に付加されているICタグから読み出した情報から前記オーダー情報に変更が生じたかどうかを判定し、当該変更が薬剤の投与方法の変更であるときは、前記薬剤に付加されているICタグ内の情報を書き換えることを特徴とする請求項10又は11に記載の病院情報システム。
  13. 前記混注情報書き込み手段は、混注で共に用いる他の薬剤を示す情報をも書き込むことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1つに記載の病院情報システム。
  14. 前記ICタグは、にRFID(Radio Frequency Identification)技術によるものであることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1つに記載の病院情報システム。
  15. 患者に投与される薬剤についての情報を管理する病院情報システムを構築する端末装置内で実行されるプログラムであって、
    ネットワークを介して、薬剤投与に関する指示を示すオーダー情報を受信しメモリに記憶する機能と、
    前記オーダー情報に基づいた情報を、薬剤に付加されているICタグに書き込む機能と、
    を実現するプログラム。
  16. 患者に投与される薬剤についての情報を管理する病院情報システムを構築する端末装置内で実行されるプログラムであって、
    薬剤に付加されているICタグ内から情報を読み出す機能と、
    前記ICタグから読み出した情報を用いて、薬剤投与に関する指示を示すオーダー情報を参照する機能と、
    前記参照結果に基づいて、前記薬剤のチェックを行なう機能と、
    を実現するプログラム。

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