JP5134938B2 - 組立作業支援方法及び組立作業支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部品を接続する組立作業を支援する方法及びシステムに関し、特に個々の部品に取り付けられたICタグを利用して、組立作業において正しい部品の接続が行われるように支援する方法及びシステムに関する。
ICタグを利用して、器具の構成が正しいかどうかを確認する方法として、例えば特許文献1、2がある。
また、従来の医療分野においては、医療従事者の行為の確認は目視等で行われ、医療器具の取り違え、患者の取り違えなどの医療過誤を防止するには不十分であった。そのため、最近ではバーコードやICタグを利用した医療現場のIT化により医療過誤を防止する動きが強まっている。医療器具、薬剤、患者の組合せが正しいかを確認する方法としては、例えば、特許文献3、4がある。
また、複数のICタグの読み取りを行う場合に利用されている衝突回避の方法としては、例えば特許文献5がある。
特開2007−151383号公報 特開2006−268079号公報 特開2004−287616号公報 特開2005−157936号公報 特許第3565217号公報
特許文献1は、ケーブルと端子を接続後、ケーブルと端子に取り付けられたICタグを別々に順次読み取り、ケーブルが接続されるべき端子のIDと読み取られた端子のIDとが一致するかを確認し、接続正否を検知する。この方法は、端子のICタグの読み取り時に複数のタグを読み取ってしまった場合、接続が正しいかどうかを判定できない。また、1個ずつ順にICタグを読取るために、複数個のICタグを一括で読み取る場合に比べ手間がかかる。さらに、1個ずつ確実にICタグを読み取る必要があるため、誤ったICタグを読み取る可能性が高く作業のやり直しが発生する確率も高くなる。
特許文献2は、各部品の接続部分にICタグを取り付け、各ICタグには自己のIDと接続すべき相手のIDを予め記憶させておく。接続時に互いにICタグを交信させ、読み取られたIDが正しいID(接続すべき部品)かどうかをICタグが判定する。この方法は、予め部品のICタグに対応する部品のICタグのIDを記憶させておく必要があるため、設計変更、例えば同じ形状だが異なる材質の部品を使用する、といった変更があった場合、各部品のICタグの内容を書き換えなければならない。そのため、急な設計変更に柔軟に対応できない。
特許文献3は、ICタグを付帯した患者、治療剤、看護士が、ベッド付近に設置されたICタグ読取装置に十分近づいた場合に各ICタグからのIDを取得し、取得した各ID情報から患者、治療剤、看護士が正しいか否かを判断する。しかし、この方法では、読取り領域内に存在すべきICタグが全てあれば「正しい」と判断される。ただし、その「正しさ」は患者、治療剤、看護士や器具等が医療行為を行う場所、例えばベッド付近に存在しているかどうかである。そのため、医療装置が正しく構成されているか、例えば、患者と点滴装置と点滴用の薬剤の組合せが正しいか(薬剤が正しく点滴装置にセットされているか)などの確認はできない。
特許文献4も、患者のベッド等に設けられたICタグリーダで、患者、医療従事者、医療媒体に装着されたICタグのIDを一定時間以内に読み取ったかどうか判定する。この方法でも、特許文献3と同様に読み取り領域内に存在すべきICタグが全てあれば「正しい」と判断され、看護士や器具等の存在確認はできるが、医療装置が正しく構成されているかなどの確認はできない。
このように従来技術では、個々のICタグを確実に読み取る必要があるため、複数のICタグを読み取った場合に器具の構成・組合せが正しいかを判定できず、誤って読み取る可能性も高い。また、部品の接続正否が判定できたとしても、設計変更等に柔軟に対応できない。さらに、組立に必要な器具等が広い空間内に存在することを確認できたとしても器具の構成・組合せが正しいかどうか判定できない。
本発明は、組立作業における構成部品の組合せ・接続の正否を、正確かつ簡便な操作で検知し、構成部品の変更等の設計変更に柔軟に対応し得る組立作業支援方法及び組立作業支援システムを提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。本発明の組立作業支援方法は、第1の部品の接続部分に取り付けられた第1のICタグと第2の部品の接続部分に取り付けられた第2のICタグとを衝突を回避して一括して読み取り、予め記録されたICタグの対応関係を示す情報に基づいて、第1の部品と第2の部品の接続正否を判定する。
本発明によれば、組立作業における各部品の接続部分に取り付けられたICタグを一括して読み取ることにより、部品の組合せ・接続の正否を正確に検知することができる。
以下、本発明を実施するための一実施形態を、図1を用いて説明する。特に、本実施形態では、複数部品を組み合わせて器具を構成する場合に、部品を接続した後、接続部分に取り付けられた複数のICタグを一括して読み取り、予め作業管理サーバMNSに記録されたICタグの対応関係を示す情報と照合することにより、部品の接続正否を判定することを特徴とする。ここで、一括とは、接続部分に相当する狭い領域内に存在する各部品のICタグを1回の操作で読み取ることを意味する。接続部分に相当する領域は、読み取り対象である接続部分に取り付けられた複数のICタグを含む狭い領域である。なお、一括して読み取られるICタグの個数は特に限定されるものではなく、接続部分に取り付けられた複数個のICタグであればよい。
また、ICタグを一括して読み取る際に、衝突回避技術を用いる。衝突回避技術とは、一般には密集して配置されている複数のICタグを見分ける技術である。従来は、物流における検品作業のように、多数のICタグが配置された広い範囲を、読み取り距離の長いICタグリーダ機能を用いて、各ICタグを区別して読み取るために利用する。一方、本実施形態では、部品等の接続部分に取り付けられたICタグのみを限定的に読み取るために、ICタグリーダ機能として読み取り距離の短いものを利用することを前提とし、接続部分に取り付けられた複数のICタグを確実にまとめて読み取るために利用する。読み取り距離としては、例えば、数ミリメートルから数センチメートルに設定されていればよい。
また、本実施形態では、部品の接続部分に取り付けられるICタグは、部品の大きさにもよるが、点滴器具のような小さな部品で構成される器具等ではアンテナも含めた小型のICタグを利用する。
<第1の実施形態>
以下、作業者が複数の部品を組み合わせる器具の組立作業に本発明を適用する例について説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を示した図である。図2は、本実施形態の処理フローを示した図である。
図1に基づいてシステム全体の構成を説明する。作業管理サーバMNSは、記録部MEMに格納された情報に基づいて作業正否を判定するシステム制御部CMFを有する。システム制御部CMFは、作業工程管理部WMFを通じて作業者NDの作業内容を作業工程データベースWDBに登録・管理し、作業履歴を履歴データベースLDBに登録・管理する。また、部品管理部SMFを通じて、部品の在庫、各部品の接続部分と接続対象になる部品との対応関係を示す情報などを部品データベースIDBに登録・管理する。さらに、携帯端末HRDとの間で各種データを送受信する。また、作業管理サーバの記録部MEMには、接続部分に取り付けられたICタグのID(識別情報)の対応関係を示す情報が格納される。なお、作業管理サーバMNSは1台のサーバでもよいし、複数のサーバに分散させてもよく、その形態を限定するものではない。上記各機能を別個のサーバに分散させれば、大規模な工場や医療施設などでは処理のスループットの効率化をはかれる効果が期待できる。
作業に関連する器具、器具を構成する部品、各部品の接続部分、作業者にはそれぞれ固有のIDが割り当てられ、それら固有のIDを格納したICタグを取り付けておく。それら固有のIDは、部品データベースIDB、作業者データベースNDDBにそれぞれ格納されている。これらのデータベースはネットワークNWKを介して作業管理サーバMNSと接続されている。
さらに作業者NDは、携帯端末HRD、例えばPDAやPHSをそれぞれ所有する。携帯端末HRDは、ICタグリーダ機能を有するICタグ読み取り部RDFのほか、作業管理サーバMNSからの指示を表示・通知する表示通知部DPF、ネットワークNWKを介して作業管理サーバMNSと通信する制御通信部CCF、作業管理サーバMNSからの指示に対して作業者NDが応答するためのボタン等の入力部IDFを有する。ICタグ読み取り部RDFには後述する衝突回避機能も含まれる。
携帯端末HRDと作業管理サーバMNSの通信は、無線を利用して常時通信可能な状態にしてもよいし、必要に応じて有線でネットワークNWKに接続し、必要な情報をダウンロードあるいはアップロードするようにしてもよく、その形態を限定するものではない。本実施形態では携帯端末HRDとして無線で常時通信可能なPDAを利用する例を示す。
次に作業者NDが複数部品を利用して器具の組立作業を作業場所SRで行う場合の業務の概略を図2に示す処理フローSFLを用いて説明する。以下説明する処理フローの各処理は、作業管理サーバ又は携帯端末が種々のプログラムを実行することにより行われる。また、これらのプログラムは一般のコンピュータシステムと同様に作業管理サーバ又は携帯端末に記録されており、CPU(非表示)が記録されたプログラムを読み込んで実行される。
まず、作業管理サーバMNSから器具の組立作業の開始指示がネットワークNWKを介して作業者NDの所持する携帯端末HRDに送られる。携帯端末HRDの表示通知部には作業の開始の指示が表示される(SS21)。なお、画面に指示の表示がされるとともに、携帯端末HRDについているLEDを発光させたり、ブザー等の音声で通知したりしてもよい。これにより、作業者NDに対して業務開始の指示をより確実に伝達することができる。
作業者NDは、開始指示の発行を確認し、指示に従って作業を行う。本実施形態では作業の各接続工程に接続部品の指示があるものとする。これにより、接続工程ごとの接続正否を確認した後、次の接続部品の指示を出すことができるので、接続の誤りを減らすことができる。
作業者NDは、携帯端末HRDの作業の開始ボタンを押し(SS22)、接続部品の指示がある場合には(SS23)、指示に従ってその部品の接続を行い(SS24)、各部品に付けられた接続部分のICタグを携帯端末HRDのICタグリーダ機能により一括で読み取る(SS25)。複数のICタグを読み取る場合、携帯端末HRDのICタグ読み取り部において衝突回避処理が行われる。読み取り結果は作業管理サーバMNSに通知され、システム制御部CMFは、部品接続の正否を判定し(SS26)、判定結果を作業者NDの携帯端末HRDに通知する。
接続に誤りがあると判定された場合、携帯端末HRDの表示部には誤りがあったことが表示され(SS27)、作業者NDは接続をやり直す(SS24)。接続に誤りがないと判定された場合、作業者NDは接続終了ボタンを押す(SS28)。この作業を接続部品指示がなくなるまで繰り返し、作業員NDは携帯端末HRDの終了ボタンを押し(SS29)、部品接続が終了する。
以上のICタグの読み取り結果、読み取り時刻、携帯端末HRDのボタンの操作、判定結果等はすべて作業管理サーバMNSの作業工程管理部WMFを通じて履歴データベースLDBに格納される。
さらに、接続作業のフロー(SS23〜SS28)の詳細を図1を用いて説明する。作業の内容は、図1に示す部品1〜部品4を接続して器具を構成するというものである。各部品の接続箇所は接続部分1〜3の3箇所であり、部品1と部品2の接続部分1には、部品1にID0001を持つICタグ、部品2にID0010を持つICタグが付けられているとする。部品2と部品3の接続部分2には、部品2にID0011を持つICタグ、部品3にID0100を持つICタグが付けられており、部品3と部品4の接続部分3には、部品3にID0101を持つICタグ、部品4にID0110を持つICタグが付けられているとする。
作業者NDに対して、作業管理サーバMNSから部品1と部品2を接続する指示があったものとする(SS23)。作業者NDは、部品1と部品2を接続し(SS24)、接続部分1のICタグの一括読み取りを行う。すなわち、ID0001とID0010が1回の操作で読み取られる。
ここで、複数個のタグを確実にまとめて読み取るために衝突回避処理が行われる。本実施形態における衝突回避処理について説明する。まず、IDの最初の2ビットをタイムスロットとしてICタグリーダ読み取り部で指定する。これは、ICタグリーダ読み取り部の読み出し要求に対して、タイムスロットの値ごとに、ICタグに時間をずらして応答させることを意味する。この時間のずれの大きさは、予めタイムスロットの値ごとに決定されており、各ICタグに記録されている。ICタグリーダ読み取り部は、読み取りエリア内にある各ICタグにIDの読み出し要求を送信する。本例では、読み取りエリア内にあるICタグのIDが0001、0010であり、何れもタイムスロットの値が00である。そのため、両方が同時にIDを送信することになり、衝突が発生する。
そこで、ICタグリーダ読み取り部はタイムスロットを2ビット後ろにずらし(IDの後半2ビット)、ICタグリーダ読み取り部が読み取りエリア内にある各ICタグにIDの読み出し要求を送信する。本実施形態では、タイムスロットの値01、10のICタグが存在するため、タイムスロットの値01に対してはID0001を持つICタグが、タイムスロットの値10に対してはID0010を持つICタグがIDを送信することになる。次に、ICタグリーダ読み取り部は、読み取られたIDを指定して読み取りエリア内にあるICタグに対して、一定時間IDを送信しないよう要求を行う。これにより、異なるタイムスロットで2個のICタグのIDが読み取られる。予め指定すべきタイムスロットの総ビット数が決められており、タイムスロットを計4ビット分指定して読み取りが行われたため、全てのICタグのIDを読み取ったと判定する。
その後、読み取られた2個のICタグのIDである0001、0010が作業管理サーバMNSに通知され、システム制御部CMFは、記録部MEMに格納されているICタグの対応関係を示す情報を参照して接続部分1の接続正否を判定し(SS26)、判定結果を携帯端末に通知する。接続が正しいと判定された場合には、携帯端末HRDの表示通知部には接続が正しいことが表示され(SS27)、作業者NDは接続終了ボタンを押す(SS28)。
次に、部品2と部品3の接続指示が携帯端末HRDの表示通知部に表示され、作業者NDは同様の作業を接続作業が終了するまで続ける。
このように、衝突回避技術を用いることにより、接続部分に取り付けられた複数のICタグを確実にまとめて読み取ることが可能となる。そして、複数のICタグを一括して読み取る作業を繰り返すことにより、各部品の接続正否を正確に、かつ、簡便な操作で検知することができる。さらに、作業者が保有する携帯端末に作業内容、接続正否の判定結果等が通知・表示されるため、作業の誤りを防止することができる。
また、以上のフローは携帯端末と作業管理サーバが通信を行いながら順次行われる方法を説明したが、携帯端末が作業管理サーバからICタグの対応関係を示す情報を受信して記録しておき、制御通信部が接続正否の判定処理を行い、その結果を作業管理サーバに送信するようにしてもよい。これにより、携帯端末と作業管理サーバの通信を常時行う必要が無く、作業管理サーバの処理負荷を低減するとともに、通信負荷を軽くすることができる。
次に、狭い領域内に存在する複数のICタグを一括して読み取り、部品等の接続正否を判定する場合において、本来読み取るべきICタグ以外のICタグが読み取られたときの正否判定方法について説明する。本来読み取るべきICタグとは、作業管理サーバ又は携帯端末に格納されている対応関係を示すIDを持つICタグを意味する。
本実施形態では、読み取るべきICタグ以外に読み取りを許容するICタグの閾値、あるいは、一括読み取りで許容するICタグの閾値を予め定めておく。システム制御部は、読み取られたICタグの数がその閾値を超えない場合で、読み取るべきICタグが全て含まれているときには、部品等の接続が正しいと判定する。また、読み取られたICタグがその閾値を超える場合、あるいは、読み取るべきICタグが含まれていないときには、部品等の接続が誤りであると判定する。図9を用いて具体的に説明する。図9において、3箇所の接続部分があり、本来読み取るべきICタグの組合せが接続部分1(C61)では(ID00A、ID00B)、接続部分2(C62)では(ID00C、ID00D)、接続部分3(C63)では(ID00E、ID00F)、であるとする。また、読み取るべきICタグ以外に読み取りを許容するICタグの閾値が1であるとする。
作業者が、接続部分1では(ID00A、ID00B、ID00C)、接続部分2では(ID00C、ID00D)、接続部分3では(ID00E、ID00F)のIDを有するICタグを読み取ったとする。この場合、何れの接続部分の読み取りにおいても、読み取るべきICタグのIDが全て含まれている。また、接続部分1の読み取りにおいて、読み取るべきICタグ以外のICタグの数が1であるため、全ての接続は正しいと判定される。
また、組立作業ごとに、読み取るべきICタグ以外に読み取りを許容するICタグの合計数、あるいは、一括読み取りで許容するICタグの合計数の閾値を設定してもよい。上述した場合において、読み取るべきICタグ以外に読み取りを許容するICタグの合計数の閾値を0と設定すれば、接続部分1から3において読み取るべきICタグ以外のICタグの総数が1であるため、組立作業は誤りであると判定される。この場合、作業者は組立作業をやり直し、読み取るべきICタグのみ読み取られた場合に、組立作業が正しいと判定されることになる。
このように、各接続部分で読み取るICタグの閾値又は組立作業全体で読み取るICタグの閾値を設定しておくことにより、ICタグが誤って読み取られる確率を低減することができ、より正確に部品等の接続正否(組立作業の正否)を検知することが可能となる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、医療分野において行われる点滴装置の組立作業に本発明を適用する例について説明する。
まず、図3に基づいて本実施形態のシステム構成を説明する。なお、図1のシステム構成と同一のものについては同一符号を付し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。医療管理サーバDMNSのシステム制御部CMFは、オーダー管理部OMFを通じて医療従事者Nに対する医療指示内容をオーダーデータベースODBに登録・管理し、電子カルテ部RMFを通じて医師の作成するカルテをカルテデータベースRDBに登録・管理する。また、部品管理部SMFを通じて医薬品や医療器具の在庫や器具を構成する部品の接続部分と接続対象になる部品との対応関係を示す情報などを医療器具データベースDIDB、薬剤データベースMDBに登録・管理する。さらに、医療従事者及び患者に関する情報を医療従事者データベースNDB、患者データベースPDBに登録・管理する。
また、医師や看護師など医療従事者が利用するユーザ端末UDT、情報管理者のための管理端末ADTがネットワークNWKを介して医療管理サーバDMNSや各データベースと接続されている。
各データベースの内容を図5a及び図5bに示す。これらのデータベースは医師がオーダーを発行する前に、予め登録・管理されているものである。
医療器具データベースDIDBは医療に用いる器具の種類や構成部品、それら器具や部品の在庫を格納するデータベースであり、以下に示すテーブルで構成される。器具名を格納する器具名テーブルITB1、器具が単独の部品で構成される場合、あるいは医療現場では組み立てる必要がない場合に器具のIDを在庫数分格納する器具IDテーブルITB2、器具を複数の部品で構成する場合に部品名を格納する構成部品名テーブルITB3、各部品のIDを在庫数分格納し、部品の接続部分名とそのIDを格納する部品テーブルITB4、器具を構成する接続部分名と接続対象になる部品との対応関係を格納する接続情報テーブルITB5、である。
テーブルITB1〜ITB5はポインタで関連付けられる。例えば、器具名テーブルITB1に登録されている器具名I1は組み立てる必要のない器具であり、器具IDテーブルITB2へのポインタが張られている。器具IDテーブルITB2をポイントする範囲は器具IDがI101〜I104の範囲であり、すなわち、器具名I1はI101〜I104のIDがついた4個の在庫があることを示す。
また器具名テーブルITB1に登録されている器具名I2は複数部品で構成される器具であり、構成部品名テーブルITB3のポインタと接続情報テーブルITB5へのポインタが張られている。構成部品名テーブルITB3のポインタは部品名B1〜B4を指しており、これら4個の部品で器具I2を構成することを示す。部品B1からは部品テーブルITB4へのポインタが張られており、部品IDがB101〜B103の範囲を示していることから、部品B1にはB101〜B103のIDがついた3個の在庫があることを示す。さらに部品IDがB101の部品には接続部分名B1−1およびB1−2の接続部分があり、その接続部分にはそれぞれB1011およびB1012のIDを有するICタグがついていることを示す。他の部品にも重複しないIDを有するICタグがついている。
一方、器具I2は4個の部品で構成されているため、各部品の接続部分に1個のICタグを取り付けた場合、8個のICタグが存在することになる。よって、器具名I2の器具名テーブルITB1の接続情報テーブルITB5へのポインタは8個の接続部分名をポイントしている。接続部分名B1−1、すなわち部品B1の1つの接続部分には薬剤を、接続部分名B1−2、すなわち部品B1のもう1つの接続部分には部品B2を接続することを示す。薬剤には部品B2のような部品名称がつけられていない。同様に、接続部分名B2−1、すなわち部品B2の1つの接続部分には部品B1を、接続部分名B2−2、すなわち部品B2のもう1つの接続部分には部品B3を接続することを示す。その他も同様である。薬剤データベースMDBは医療に用いる薬剤と在庫を格納するデータベースであり、薬剤名と分量、保管場所、さらにそのID(同一薬剤の在庫が複数ある場合にはそれぞれのID)が格納されている。
医療従事者データベースNDBは医療従事者の情報を格納するデータベースであり、医療従事者の氏名、職務、担当、およびIDが格納されている。
患者データベースPDBは患者情報を格納するデータベースであり、患者の氏名、患者のID、カルテのID、病室名、病室ID、ベッド、ベッドIDが格納されている。
カルテデータベースRDBはカルテ情報を格納するデータベースであり、カルテIDとカルテ内容へのポインタが格納されている。ここではカルテ内容の詳細の説明は省略する。カルテIDは、後述するオーダーIDと関連づけられているため、医療管理サーバは、医師が発行するオーダーに対してどのような処方がなされたかを管理し得る。
また、オーダーデータベースODBはオーダーを格納するデータベースであり、オーダーのIDと対応するカルテID、およびオーダー内容へのポインタが格納されている。オーダー内容としては、例えば図6に示すようなものが格納される。
次に、医師がユーザ端末を通じて図6に示す点滴オーダー(ODR)を発行した場合に、医療管理サーバが各データベースを参照して作成するオーダーテーブル群ODTBについて、図7a及び図7bを用いて説明する。これらのオーダーテーブル群は、医療従事者Nが実行するオーダーの各工程の正否を検知するためのものであり、医療管理サーバによって作成され、医療管理サーバの記録部MEMに格納される。医療管理サーバは、オーダーごとに各データベースを参照してオーダーテーブル群を作成、更新するため、オーダーの変更等に柔軟に対応することができる。
オーダー格納テーブルODTB1は、医療従事者データベースNDBに基づいて作成され、オーダー名称、オーダーID、カルテID、オーダーを発行した医師の名前とID、担当看護士の名前とID、患者情報を格納する患者テーブルODTB2へのポインタ、作業工程を格納するテーブルODTB3へのポインタ、使用薬剤の情報を格納する薬剤テーブルODTB4へのポインタ、使用器具の情報を格納する使用器具テーブルODTB6へのポインタからなる。
患者テーブルODTB2は、患者データベースPDBに基づいて作成され、患者名、患者ID、病室ID、ベッドIDからなる。
作業工程テーブルODTB3は、医療器具データベースDIDB、薬剤データベースMDB、患者データベースPDBに基づいて作成され、一連の作業工程、作業場所からなる。
薬剤テーブルODTB4は、薬剤データベースMDBに基づいて作成され、薬剤名、分量、薬剤の在庫のID一覧を格納した薬剤IDテーブルODTB5へのポインタ、選択した薬剤IDからなる。選択した薬剤IDには、看護士が工程2(薬剤準備)において選択した薬剤のIDが格納される。
使用器具の情報を格納する使用器具テーブルOTDB6は、医療器具データベースDIDB、医療従事者データベースNDB、患者データベースPDBに基づいて作成され、使用器具名称、器具を構成する各部品の在庫のID一覧を格納した部品IDテーブルODTB7へのポインタ、その他の情報(薬剤、患者、看護士)、選択IDからなる。B1〜B4及びM1に対応する選択IDには、看護士が工程1(点滴器具準備)及び工程2(薬剤準備)において選択した各部品のIDと薬剤のIDが格納される。
接続テーブルODTB8は、医療器具データベースDIDBに基づいて作成され、部品の接続部分、患者に取り付けられたICタグのIDの対応関係を示すものである。医療従事者が選択した部品や薬剤等に基づいて、各接続部分とIDが接続対象になる接続部分とIDに対応するように格納される。次に、図6に示す点滴オーダーが発行された場合の看護士Nの業務フローを、各工程の業務フローを示す図4と装置の概要を示す図8を用いて説明する。
発行されたオーダーは、システム制御部から看護士の所持する携帯端末に送られる。この携帯端末の表示通知部にはオーダーが発行されたことが表示され、業務の開始の指示が表示される(S21)。本実施形態では作業工程ごとに内容の指示があるものとする。看護士は携帯端末の作業の開始ボタンを押し(S22)、その結果が医療管理サーバに送信される。
工程1では、医療管理サーバは作業工程テーブルODTB3を参照し、点滴装置I2の部品を取り出す指示、及び、点滴装置I2の部品が点滴チューブa(B1)、点滴プローブ(B2)、点滴チューブb(B3)、点滴針(B4)であるという情報を携帯端末に送り、工程1の指示を行う(S23)。
看護士は、携帯端末に表示された部品情報に基づいて、倉庫IWHで点滴装置I2を構成する部品を選択する。まず、点滴チューブa(B1)はB101、B102、B103の3個あるが、B101を選択したものとする(S24)。看護士は、部品を選択するごとに部品に付けられたICタグを携帯端末のICタグリーダ機能で読み取る。
医療管理サーバは、作成した部品IDテーブルODTB7に格納されている点滴チューブa(B1)のIDであるB101〜B103と読み取り結果を比較する。読み取り結果B101がその3種の中に含まれているので正しいと判定され、その判定結果は携帯端末に送信され、携帯端末の表示通知部に表示される。もしB101〜B103でない点滴チューブが選択された場合、医療管理サーバは選択が誤りであると判定する。その場合、携帯端末には誤りと表示されるため(S25)、看護士Nは部品選択をやり直す(S24)。このように、各部品を選択する処理を繰り返す。ここで、選択された部品のIDは、点滴チューブa(B1)がB101、点滴プローブ(B2)がB201、点滴チューブb(B3)がB301、点滴針(B4)がB401であるとする。全ての部品が正しく選択された場合、携帯端末にはその旨が表示されるため、看護士は工程終了ボタンを押す(S26)。
工程2では、システム制御部が、薬剤M1の準備を携帯端末に指示する(S23)。看護士は、薬剤保管庫MWHにおいて選択した薬剤のICタグを読み取る(S24)。医療管理サーバは、薬剤テーブルODTB3を参照して読み取り結果の正否を判定し、その判定結果が携帯端末に表示される(S25)。看護士が、薬剤M1が500cc入った容器を選択した場合、すなわちM0020又はM0021のIDが読み取られた場合、正しいと判定される。正しいと判定された結果が携帯端末に表示されると、看護士は工程終了ボタンを押す(S26)。ここでは、M0020のIDを持つ薬剤が選択されたものとする。
なお、上述したように、工程1及び2において看護士が選択した各部品及び薬剤のIDは、使用器具テーブルの選択IDの欄に格納されるとともに、接続テーブルには接続部分
名とそのIDが格納される。
工程3では、医療管理サーバが、病室Eへの移動を携帯端末に指示する(S23)。看護士Nは、病室Eの入り口に設置されたICタグ、患者AのICタグ、看護士の名札に付けられたICタグを読み取る(S24)。医療管理サーバは、オーダー格納テーブルODTB1と患者テーブルODTB2を参照し、読み取り結果の正否を判定し、その判定結果が携帯端末に表示される(S25)。R005、P002、N002のIDが読み取られた場合、正しいと判定される。その判定結果が携帯端末に表示されると、看護士は工程終了ボタンを押す(S26)。
工程4では、点滴装置の部品の組立作業が携帯端末に指示される(S23)。組立作業は、点滴チューブa、点滴プローブ、点滴チューブb、点滴針の順に接続していくものとする。B101、B201、B301、B401のIDを持つ部品、M0020のIDを持つ薬剤が選択された場合、各接続部分のICタグのIDは、図8に示すようになる。すなわち、薬剤と点滴チューブの接続部分は薬剤がM0020、点滴チューブaがB1011、点滴チューブaと点滴プローブの接続部分は点滴チューブaがB1012、点滴プローブがB2011、点滴プローブと点滴チューブbの接続部分は点滴プローブがB2012、点滴チューブbがB3011、点滴チューブbと点滴針の接続部分は点滴チューブbがB3012、点滴針がB4011となる。
まず、点滴チューブaと点滴プローブを接続し、その接続部分のICタグを読み取る。ここで、上述したように衝突回避技術を用いて、接続部分に存在する複数のICタグを一括して読み取る作業が行われる(S24)。読み取られたIDを医療管理サーバが接続テーブルODTB8を参照して接続正否の判定を行い、判定結果を携帯端末に知らせる。読み取られたIDがB1012とB2011の場合、接続が正しいことが携帯端末に通知・表示され、そうでない場合は接続が誤りであることが通知・表示される(S25)。同様に、点滴プローブと点滴チューブb、点滴チューブbと点滴針、薬剤と点滴チューブaを順次接続し、接続するごとにICタグの一括読み取りを行い、接続正否の判定処理を行い、判定結果が通知・表示される。
看護士は、各部品が正しく接続されたことを確認後、点滴チューブbと患者のリストバンドを接続し、点滴チューブbと患者1のリストバンドに付けられたICタグを一括して読み取る。医療管理サーバは、接続テーブルを参照して、読み取られたIDがそれぞれB3012、P002の場合には、部品と患者の組合せが正しいと判定する。その判定結果が携帯端末に表示されると、看護士は工程終了ボタンを押す(S26)。
このように、衝突回避技術を用いて、点滴器具の各部品、薬剤の接続部分及び患者に取り付けられたICタグを一括して読み取る作業を繰り返すことにより、各部品、薬剤、患者の組合せの正否判定を正確かつ容易に行うことができる。さらに、看護士が保有する携帯端末に作業内容、作業の正否判定結果が表示されるため、医療過誤を未然防止することができる。なお、看護士の名札を患者のリストバンドに近づけて、両者のICタグを一括して読み取るようにしてもよく、接続テーブルに格納されているICタグの組合せに限定されることはない。また、各部品を接続する順番は上述したものに限定されることはない。
また、接続するごとに正否判定を行うようにしたが、接続が一通り完了した時点で医療管理サーバが正否判定を行ってもよい。作業に習熟した看護士の場合、点滴器具を組み立た後に接続正否判定をまとめて行うことにより、作業時間の短縮を図ることができる。
工程5では、医療管理サーバから携帯端末に15時から点滴を開始する指示がなされ(S23)、看護士は、点滴プローブを開き点滴を開始し(S24)、携帯端末の工程終了ボタンを押す(S26)。医療管理サーバは、工程終了ボタンが押された時刻を確認し、オーダーの終了を携帯端末に表示させ、看護士は終了ボタンを押す(S27)。以上で、オーダーに基づく一連の業務が終了する。
なお、本実施形態では、工程5のみ作業開始時刻を指定するオーダーとしたが、その他の工程においても開始時刻を指定してもいいし、作業終了時刻を指定してもよい。これにより、担当看護士が作業時間の予定を立てることができ、作業を円滑に進めることができる。
また、すべてのICタグ読み取り結果、読み取り時刻、携帯端末のボタンの操作、判定結果等は、履歴データベースLDBに格納される。すべての操作記録が履歴データベースLDBに記録されるので、業務記録の一部として利用できるばかりでなく、誤りやすい工程、看護士ごとの習熟度、など様々な業務分析に利用することが可能になる。
<第3の実施形態>
本実施の形態では点滴時の薬剤の交換方法について図10を用いて説明する。ここでの薬剤の交換は、同一患者に対するものであり、薬剤がなくなり点滴を継続する場合又は別種の薬剤に交換する場合であり、点滴装置の交換・変更を含まないものとする。なお、医療管理サーバとの通信や看護士のボタン操作など第2の実施形態と重複する説明は、省略するものとする。
医師によるオーダーが、患者Aの15時からの点滴が終了するので、引き続き500ccの薬剤M1を点滴装置I2を利用して継続する、という内容であるとする。発行されたオーダーは看護士の所持する携帯端末に送られる。看護士の作業の内容は、以下の工程(1)〜(5)からなるものとする。
(1) 薬品保管庫MWHから薬剤M1が500cc入った容器を取り出す
(2)点滴装置I2での薬剤M1の点滴が終了したことを確認して点滴プローブを閉じる
(3)薬剤M1の容器を取り外す
(4)新しい薬剤M1をセットする
(5)点滴プローブを開き点滴を再開する
(1)においては、薬品保管庫MWHから薬剤M1が500cc入った容器を取り出し、ICタグを読み取る。薬剤は第2の実施形態と同じ種類・量ではあるが、現在使用している薬剤M1のID(M0020)とは異なるID(M0021又はM0022)が付与されている。看護士によりM0021又はM0022のIDを持つICタグが読み取られると、医療管理サーバは使用器具テーブル及び部品IDテーブルを参照することによって現在利用されている薬剤M1とは異なる容器に入っている同種の薬剤M1であることが判定できる(図10の交換用薬剤準備)。ここでは、M0021のIDを持つ薬剤M1が選択されたとする。この場合、使用器具テーブル、接続テーブルなどに格納された薬剤M1に関する情報が更新される。
(2)においては、現在行われている点滴が終了したら、看護士は点滴プローブを閉じ、工程終了ボタンを押す。
(3)においては、看護士は、薬剤M1の容器を取り外しその容器のICタグ(M0020)を読み取る。医療管理サーバは、履歴データベースを参照することにより現在まで点滴をおこなっていた薬剤容器であることを判定できる。
(4)においては、看護士は、新しい薬剤M1(M0021)の容器を点滴装置Bにセットするため、点滴チューブ1と接続する。このとき、薬剤容器と点滴チューブとの接続部分の2個のICタグを衝突回避機能を用いて一括して読み取る。(図7の右側の薬剤交換後)。医療管理サーバは、更新された接続テーブルを参照することにより、読み取り結果を判定する。これまで使用していた点滴チューブ1が異なるものになっている場合、誤りと判定される。また、上述したように、すべての接続部分において一括読み取り操作を再度行うことにより、点滴装置の構成の正否を確認することができ、医療過誤の更なる防止に繋がる。
(5)においては、点滴プローブを開き点滴を再開し、看護士は工程終了ボタンを押す。
以上のように、同種の薬剤の交換においても接続部分のICタグを一括して読むことで、医療過誤を検知できる。さらに、異なる種類の薬剤の交換、点滴器具の交換など、各種オーダーの変更に対してオーダーテーブル群が更新されるため、ICタグの内容を書き換える必要はない。これにより、医療従事者は、オーダーの変更に対しても作業を円滑に進めることができる。
以上、点滴を例に実施形態を説明したが、オーダーの内容は点滴に種類を限定するものではない。
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、接続すると読み取り可能になるICタグの例を説明する。
第2の実施形態で、患者のリストバンドと点滴チューブを接続したが、接続方法として、図11に示すように、リストバンドF3に面ファスナーF1を取り付ける。
面ファスナーF1は、通常はリストバンドF3のa側に一端が固定され、面ファスナーF1の裏側にICタグT1をつけておく。面ファスナーF1内部に金属フィルムを入れておけば、その状態でICタグT1を読み取ることはできない。点滴チューブF2を接続する場合、点滴チューブF2をリストバンドF3に載せ、面ファスナーF1のa側をはがし、点滴チューブF2の上側をまたぐようにしてb側に裏返して固定する。点滴チューブF2のICタグT2と面ファスナーF1は近接するようにリストバンドF3の位置を調節する。面ファスナーF1は裏返しになるので、ICタグT1を読み取ることが可能となり、点滴チューブF2のICタグT2と面ファスナーF1のICタグT1、さらにリストバンドのICタグT3を一括して読み取ることが可能となる。
また、接続のために動かす固定具があれば、接続後に固定具が動くことによりICタグを初めて読み取るようにすることができる。例えば、図12に示すように、部品1(G1)と部品2(G2)を接続し、部品1(G1)側の固定具G3をスライドさせて両部品G1、G2を固定させる場合、スライド前は固定具G3によって読み取ることができないようになっている部品1(G1)のICタグTG2が、スライド後に読み取ることができるようになる。また、部品2(G2)のICタグTG3とICタグTG2が近接するように配置しておけば、ICタグTG3とICタグTG2を一括して読めるようにできる。
このように、接続部分に可動式の固定具を利用し、固定具を移動することで初めて読み取り可能となるICタグを利用することにより、看護士の誤動作によって接続前に読み取られる可能性がなくなる。その結果、確実に部品の接続正否を確認することができ、医療過誤を防止することができる。
以上、実施形態2から4では医療分野を例に説明したが、医療分野に限定されるものではないことはいうまでもない。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく種々変形実施可能であり、上述した各実施形態を適宜組み合わせることが可能であることは、当業者に理解されよう。
本発明は、複数の部品を接続する組立作業の管理に係り、ICタグを利用して部品の接続正否を検知する組立作業支援システムに利用可能である。
第1の実施形態に係るシステムの構成を示す図の一例。 第1の実施形態に係る処理フローを示す図の一例。 第2の実施形態に係るシステムの構成を示す図の一例。 第2の実施形態に係る業務フローを示す図の一例。 第2の実施形態に係る医療器具データベースを示す図の一例。 第2の実施形態に係る各データベースを示す図の一例。 第2の実施形態に係る点滴オーダーを示す図の一例。 第2の実施形態に係るオーダーテーブル群を示す図の一例。 第2の実施形態に係るオーダーテーブル群を示す図の一例。 第2の実施形態に係る点滴装置の組立を示す図の一例。 第1の実施形態に係る接続正否の判定方法の説明図の一例。 第3の実施形態に係る薬剤交換を示す図の一例。 第4の実施形態に係る接続後読み取り可能になるICタグを示す図の一例。 第4の実施形態に係る接続後読み取り可能になるICタグを示す図の一例。
符号の説明
MNS:作業管理サーバ
NWK:ネットワーク
IDB:部品データベース
NDDB:作業者データベース
WDB:作業工程データベース
LDB:履歴データベース
HRD:携帯端末
ND:作業者。

Claims (10)

  1. 複数の部品を接続する組立作業の支援方法であって、
    上記複数の部品の接続部分にはそれぞれICタグが取り付けられ、
    上記取り付けられたICタグの対応関係を示す情報が予め記録されており、
    第1の部品と第2の部品が接続された後、上記第1の部品の接続部分に取り付けられた第1のICタグと上記第2の部品の接続部分に取り付けられた第2のICタグとを、衝突を回避して一括して読み取り、
    上記一括して読み取られた上記第1のICタグの識別情報、上記第2のICタグの識別情報、及び上記記録されたICタグの対応関係を示す情報に基づいて、上記第1の部品と上記第2の部品の接続正否を判定し、
    上記第1のICタグ又は上記第2のICタグは、上記第1の部品と上記第2の部品が接続された後、読み取り可能となる組立作業支援方法。
  2. 請求項1に記載の組立作業支援方法であって、
    上記第1のICタグと第2のICタグの読み取りはICタグリーダ機能を有する端末により行われ、上記接続正否の判定結果は上記端末の表示通知部に表示される組立作業支援方法。
  3. 請求項2に記載の組立作業支援方法であって、
    上記端末は、上記ICタグの対応関係を示す情報を格納し、上記第1のICタグの識別情報、上記第2のICタグの識別情報、及び上記端末に格納されたICタグの対応関係を示す情報に基づいて上記接続正否の判定を行う組立作業支援方法。
  4. 請求項1に記載の組立作業支援方法であって、
    上記一括して読み取られるICタグの数が所定の閾値を超える場合には、上記第1の部品と上記第2の部品の接続が誤りであると判定する組立作業支援方法。
  5. 請求項1に記載の組立作業支援方法であって、
    上記複数の部品が接続された後、上記複数の部品の接続部分に取り付けられたICタグを接続部分ごとに一括して読み取り、上記読み取られたICタグの合計数が所定の閾値を超える場合には、上記組立作業が誤りであると判定する組立作業支援方法。
  6. 複数の部品を接続する組立作業を支援する組立作業支援システムであって、
    接続された第1の部品と第2の部品それぞれの接続部分に取り付けられた第1のICタグと第2のICタグとを、衝突を回避して一括して読み取るICタグ読み取り部と、
    上記一括して読み取られた上記第1のICタグの識別情報と上記第2のICタグの識別情報とをネットワークを介してサーバに送信する制御通信部と、を有する端末と、
    上記複数の部品の接続部分に取り付けられたICタグの対応関係を示す情報を記録する記録部と、
    上記第1のICタグの識別情報及び上記第2のICタグの識別情報とを受信し、上記記録されたICタグの対応関係を示す情報に基づいて、上記第1の部品と上記第2の部品の接続正否を判定するシステム制御部と、を有するサーバ、からなり、
    上記第1のICタグ又は上記第2のICタグは、上記第1の部品と上記第2の部品が接続された後、読み取り可能となることを特徴とする組立作業支援システム。
  7. 請求項に記載の組立作業支援システムであって、
    上記端末は表示通知部をさらに有し、
    上記システム制御部は上記接続正否の判定結果を上記端末に送信し、
    上記表示通知部は、上記送信された接続正否の判定結果を表示する組立作業支援システム。
  8. 請求項に記載の組立作業支援システムであって、
    上記制御通信部は、上記ICタグの対応関係を示す情報を上記サーバから受信し、上記第1のICタグの識別情報、上記第2のICタグの識別情報及び上記受信したICタグの対応関係を示す情報に基づいて上記接続正否の判定を行い、上記接続正否の判定結果を上記サーバに送信する組立作業支援システム。
  9. 請求項に記載の組立作業支援システムであって、
    上記システム制御部は、上記一括して読み取られるICタグの数が所定の閾値を超える場合に、上記第1の部品と上記第2の部品の接続が誤りであると判定する組立作業支援システム。
  10. 請求項に記載の組立作業支援システムであって
    上記システム制御部は、上記複数の部品が接続された後に接続部分ごとに一括して読み取られるICタグの合計数が所定の閾値を超える場合に、上記組立作業が誤りであると判定する組立作業支援システム。
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