JP2006048203A - サーボ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ異常が発生した場合に生じる指令位置の推定誤差の収束を早くして、ノイズの多い環境で使用された場合の制御特性の劣化を抑制する。
【解決手段】指令位置データが更新されるタイミングを検出する更新タイミング検出手段16と、NC演算周期毎に更新される指令位置データをサーボ演算周期に応じて内挿処理する内挿手段18とを備え、データの非更新タイミングで受信した指令位置データが正常で、かつ、前回の更新タイミングで異常であった場合には、内挿処理の再演算を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、NC装置からの指令位置の伝達に通信を用いたサーボ制御装置に関する。
近年、省配線化などを目的として、NC装置からの指令位置の伝達に通信を用いたサーボ制御装置が広く使われるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
図11はこのようなサーボ制御装置の概要を示す構成図であり、NC装置1から通信線2を介してサーボ制御装置3は指令位置データを受け取り、この指令に従ってモータ4を駆動制御する。エンコーダ5はモータ4の現在位置を検出するもので、この現在位置が指令位置と一致するようにサーボ制御装置は閉ループ制御を行う。なお、図示していないが、通常は1台のNC装置1に対して複数台のサーボ制御装置3が接続されるケースが多く、この接続のための通信線2の構成にはバス型やリング型、スター型など様々な形態がある。しかし、本願の主旨はサーボ制御装置3の台数や通信線2の構成には特に関与しないので、NC装置1とサーボ制御装置3が1対1に接続された図を用いて以降の説明を行う。
図12はNC装置1からサーボ制御装置3への指令位置の伝達を示すブロック図である。NC装置1の内部のNC演算手段6から出力される指令位置はデータ送信器7に入力され、通信線2を経由してサーボ制御装置3の内部のデータ受信器8に伝達される。さらに、指令位置中継手段9を経由して内挿手段10に指令位置は伝達される。この内挿手段10はNC演算周期よりも短いサーボ演算周期に合わせて指令位置を内挿処理するもので、この内挿された指令位置がサーボ演算手段11に伝えられてサーボ制御がなされる。データ異常検出手段12は、指令位置と共に通信データとして送信される異常チェックコードを用いてデータの異常の有無を検出するもので、その異常チェックコードとしては例えばCRCやチェックサムなどが一般的によく使われている。ここで、データ異常には異常チェックコードで検出されるもの以外にも抜けなど様々な異常があるが、本願においては、データ異常はこれらすべてを含んだ広義の意味を持つ用語として以降の説明を行う。指令位置推定手段13は過去の指令位置に基づいて指令位置を推定するもので、簡単な方法としては、例えば、前回における指令位置の変化量、すなわち変位を前回の指令位置に加算して今回の推定指令位置とするなどの演算がなされる。指令位置中継手段9は、データ異常の場合には受信した指令位置に代えて推定指令位置を内挿手段10に伝達することで、ノイズ等により一時的に通信データが化けた場合でもサーボ演算手段11がサーボ制御を継続できるようにしている。
制御周期については、NC装置1からサーボ制御装置3の内挿手段10まではNC演算周期、すなわちNC演算手段6が指令位置を更新する周期で実行される。具体的なNC演算周期の値としては、数百μsから数ms程度が一般的である。指令位置が更新される毎に通信が行われるので、NC演算周期と通信周期は同じである。但し、ここで言う通信周期とは、1つのサーボ制御装置側から見た場合における自分宛ての通信データを受信する周期を意味しており、1台のNC装置に対して複数台のサーボ制御装置が接続される場合においては全サーボ制御装置に対しての通信が完了するスキャン周期に相当する。内挿手段10以降のサーボ演算手段11では、NC演算周期よりも短いサーボ演算周期で実行される。また、NC演算とサーボ演算の同期をとるために、NC演算周期はサーボ演算周期の整数倍に設定されている。以降ではNC演算周期がサーボ演算周期の4倍の場合を例にして説明を行う。
なお、各ブロック間に伝達される指令位置については、基準位置に対する絶対的な位置に代えて前回の位置からの相対的な変化量、すなわち変位を用いて制御される場合も多いが、混乱を避けるため図面上の指令位置はすべて絶対的な位置であるとして以降の説明を行う。
図13は内挿手段10の内部構成例を示すもので、第1の分割手段14と内挿された指令位置を格納するメモリ15で構成されている。このメモリ15は4個の配列で構成されており、第1の分割手段14が内挿処理して格納した指令位置をサーボ演算周期毎に順に出力する動作を行う。
図14は指令位置の時間の経過に伴う推移の例を示すグラフであり、縦軸が位置で横軸が時間である。本グラフにおいて、縦の細い点線はサーボ演算周期毎に引かれており、その上方にある黒の逆三角記号はNC演算周期を示している。このグラフ上に描かれた太い点線はNC演算手段6からの指令位置であり、加速中の様子を示している。その指令位置波形の上の黒丸はそのタイミングにおいてデータ受信器8が正常なデータを受信したことを、また、×記号はデータが異常であったことを表している。また、グラフ上の太い実線はサーボ演算手段11が受け取る内挿後の指令位置を示している。
本グラフにおいて、矢印で示す部分でデータ異常が発生したため、受信した指令位置に代えて推定指令位置がサーボ演算手段11に伝達されている。この推定は、今回の変位は前回と同じ変位Pdであるとして演算する簡単な処理で行われているため、データ異常を検出したNC演算周期の末尾では指令位置の推定誤差Peが生じている。本例よりも推定のアルゴリズムを高度化して推定精度を向上すれば誤差Peを小さくできる可能性はあるが、あくまで推定であるので完全に誤差Peを0にすることはできない。この誤差Peは次の正常データを受信した周期の末尾で解消される。したがって、1度データ異常が発生すると、その発生からそれにより生じた誤差の収束までにはNC演算の2周期分の時間を要することになる。
特開平11−149308号公報
ノイズの多い環境で使用された場合には複数の周期に渡って連続的にデータ異常が発生することもあるが、このような場合には、従来の構成では誤差の収束時間がNC演算の2周期分の時間よりもさらに長くなって無視できない制御誤差を招いてしまう。すなわち、NC装置からの指令位置どおりではなく、これに誤差が加わった指令でサーボ制御がなされる時間が長くなってしまうのである。特に、1台のNC制御装置で多数のサーボ制御装置に対して指令位置データを伝送する場合には、NC演算の処理能力の問題からNC演算周期を長くせざるを得ないため、この問題はより大きくなる。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、データ異常が発生した場合に生じる推定誤差の収束を早くして、劣悪なノイズ環境で使用された場合の制御特性の劣化を抑制できるサーボ制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、通信線を介してNC装置からの指令位置データを受信するデータ受信器と、受信データの異常を検出するデータ異常検出手段と、過去の指令位置データから今回の指令位置を推定する指令位置推定手段と、指令位置データが更新されるタイミングを検出する更新タイミング検出手段と、NC演算周期毎に更新される指令位置データをサーボ演算周期に応じて内挿処理する内挿手段と、この内挿手段にて内挿処理された指令位置に基づいてサーボ演算を行うサーボ演算手段と、データ更新タイミン
グにて指令位置データが正常の場合には前記データ受信器からの指令位置を、異常の場合には前記指令位置推定手段からの推定指令位置を前記内挿手段に中継伝達する指令位置中継手段とを備え、NC演算周期は通信周期の2倍以上の整数倍で、かつ、通信周期はサーボ演算周期の整数倍で制御され、さらに、データの非更新タイミングにおいて受信した指令位置データが正常、かつ、前回の更新タイミングにおいて異常であった場合には、今回の正常な指令位置とサーボ演算手段に出力済みの指令位置とを用いて内挿処理の再演算を行う構成としている。
1回のNC演算に付き複数回の通信を行い、さらに、指令位置データの更新タイミングでデータ異常であっても、その後の非更新タイミングで正常なデータが得られれば、その時点ですぐにサーボ演算に反映されるので、データ異常が発生した場合に生じる推定誤差の収束を早くすることができる。
本発明のサーボ制御装置によれば、1回のNC演算に付き複数回の通信を行い、さらに、指令位置データの更新タイミングでデータ異常であっても、その後の非更新タイミングで正常なデータが得られれば、その時点ですぐにサーボ演算に反映されるので、データ異常が発生した場合に生じる誤差の収束が早く、制御特性の劣化を従来よりも小さくすることができる。
また、第1の更新検出カウンタと第2の更新検出カウンタとを組み合わせて更新タイミングの判定を行う構成としたことにより、通信異常が発生した場合であっても指令位置の更新タイミングの検出を確実に行うことができる。
さらに、予め設定した時間内に第1の更新検出カウンタが変化しなかった場合に、モータを停止させる構成としたことにより、NC装置側において万一異常な処理がなされた場合でも安全性を確保することができる。
本発明は、通信線を介してNC装置からの指令位置データを受信するデータ受信器と、受信データの異常を検出するデータ異常検出手段と、過去の指令位置データから今回の指令位置を推定する指令位置推定手段と、指令位置データが更新されるタイミングを検出する更新タイミング検出手段と、NC演算周期毎に更新される指令位置データをサーボ演算周期に応じて内挿処理する内挿手段と、この内挿手段にて内挿処理された指令位置に基づいてサーボ演算を行うサーボ演算手段と、データ更新タイミングにて指令位置データが正常の場合には前記データ受信器からの指令位置を、異常の場合には前記指令位置推定手段からの推定指令位置を前記内挿手段に中継伝達する指令位置中継手段とを備え、NC演算周期は通信周期の2倍以上の整数倍で、かつ、通信周期はサーボ演算周期の整数倍で制御され、さらに、データの非更新タイミングにおいて受信した指令位置データが正常、かつ、前回の更新タイミングにおいて異常であった場合には、今回の正常な指令位置とサーボ演算手段に出力済みの指令位置とを用いて内挿処理の再演算を行う構成としている。
また、NC装置が指令位置の更新毎にインクリメントもしくはデクリメントし、指令位置と共に通信データとして送信される第1の更新検出カウンタと、更新タイミング検出手段の内部に配設され、通信周期毎にインクリメントもしくはデクリメントする第2の更新検出カウンタとを備え、更新タイミング検出手段は、前回と今回のデータが共に正常で、かつ、今回の第1の更新検出カウンタが変化した場合に第2の更新検出カウンタに対して更新タイミングを意味する値を設定し、この第2の更新検出カウンタの値に基づき更新タイミングか否かを判定する構成としている。
また、予め設定した時間内に第1の更新検出カウンタが変化しなかった場合に、モータを停止させる構成としている。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1はNC装置1からサーボ制御装置3への指令位置の伝達を示すブロック図で、従来例の説明に使用した図12とは、指令位置データが更新されるタイミングを検出する更新タイミング検出手段16が追加されている点が異なる。また、指令位置中継手段17と内挿手段18についても従来例とは機能が一部異なるので従来例とは別の符号を付与している。さらに、制御周期が従来例ではNC演算周期と通信周期が同じであったのに対して、本実施例ではNC演算周期を通信周期の整数倍(倍数:2,3,4,・・・)としている。以降においては説明を簡単にするため、NC演算周期は通信周期の2倍の例を示す。NC装置1のNC演算手段6はNC演算周期で処理を実行し、そこからサーボ制御装置3の内挿手段18までは通信周期で処理を行う。内挿手段18以降のサーボ演算手段11では、従来例と同様にサーボ演算周期で実行される。ここで、通信周期はサーボ演算周期の整数倍(倍数:1,2,3,・・・)としており、通信周期とサーボ演算周期は同じであっても構わない。以降においては説明を簡単にするため、通信周期はサーボ演算周期の2倍の例を示す。したがって、以降の説明では、NC演算周期:通信周期:サーボ演算周期=4:2:1の比率であるとして説明する。
NC演算周期が通信周期の2倍なのでNC演算1回あたり2回の通信が行われ、よって、サーボ制御装置3では同じ指令位置データを2回ずつ受信する構成となっている。サーボ制御装置3側では、いつ指令位置データが更新されるのかが不明のため、これを検出するのが更新検出タイミング検出手段16である。図2は通信線2を介してデータ送信器7からデータ受信器8に伝送される通信フレームの構成を示している。このフレームの中の要素として指令位置と共に第1の更新検出カウンタを設けている。NC演算手段6は指令位置をデータ送信器7に伝える際に、同時に第1の更新検出カウンタもインクリメントして伝える。このNC演算手段6からデータ送信器7への指令位置と第1の更新検出カウンタの伝達はNC演算周期毎に行われるが、データ送信器7は通信周期毎にフレームを送信するので、前述したようにデータ受信器8では全く同じフレームを2回ずつ受信することになる。NC演算手段6は前回と同じ値の指令位置で更新することがあるので、指令位置からは更新されたのかどうかを判別できないが、第1の更新検出カウンタはNC演算手段6が指令位置を更新する都度、インクリメントされるので、これを見れば更新タイミングかどうかの判別を行うことができる。更新タイミング検出手段16はこのようにして判別を行っている。なお、第1の更新検出カウンタは説明を簡単にするために、インクリメントするものとして説明したが、デクリメントしても構わないし、その変化量は1でなくても構わない。また、カウンタの幅についても少なくとも1ビットあれば機能する。第1の更新検出カウンタの値が変化するかどうかで判別が付くからである。したがって、NC演算周期毎に必ず変化することが保証されるデータが他に存在するならば、特に第1の更新検出カウンタを設けずにそのデータで代用しても構わない。また、図2で示したフレームには異常チェックコードも要素として示しているが、これはデータ異常検出手段12が異常の有無の判別に使用するもので、従来例で説明したものと同じである。
図3は内挿手段18の構成例を示している。図13で示した従来例における内挿手段10とは、第2の分割手段19が追加されている点が異なる。この第2の分割手段19は、データの非更新タイミングにおいて受信した指令位置データが正常、かつ、前回の更新タイミングにおいて異常であった場合に働き、内挿処理後の指令位置はメモリ15の後段の要素2と3に格納される。他の場合には従来例と同じ動作を行う。
図4はデータ受信時の指令位置中継手段17と内挿手段18が行う処理を示すフローチャートである。まず、データ更新タイミングにおける処理は従来例で説明したのと同様に、データが正常の場合に受信した指令位置データを内挿処理し、異常の場合には以前に得た指令位置に基づき推定指令位置データを内挿処理する。これらの内挿処理では第1の分割手段14を用いる。次に、データの非更新タイミングにおける処理が、従来例にはなく新規に追加された部分である。データが正常で、かつ、前回の更新タイミングで異常であった場合に、受信した指令位置データとすでに出力した指令位置を用いて内挿処理を再演算する。この内挿処理には前述した第2の分割手段19を用いる。前回の更新タイミングですでにメモリ5に推定指令位置が格納されているので、これを正しく得られた指令位置で格納し直すのである。但し、タイミングが更新タイミングではなく非更新タイミングなので、メモリ5の要素0と1はすでに出力されサーボ演算手段11が制御に用いている。よって、内挿処理ではすでにサーボ演算手段11に出力した指令位置を考慮して演算し、内挿後の指令位置をメモリ5の残りの要素2と3に格納する。
図5は指令位置の時間の経過に伴う推移の例を示すグラフで、縦軸が位置で横軸が時間である。従来例の説明に用いた図14とほぼ同様の表記をしているが、NC演算周期と通信周期が異なるので、グラフの上方に白の逆三角記号を追加し、これにより通信が行われるが前回と同じデータを伝送される非更新タイミングを表している。NC演算手段6からの指令位置を表す太い点線上には、非更新タイミングでも受信があるので黒丸を追加記入している。
本グラフにおいて、円で囲んでいる部分が従来例とは異なる部分である。矢印で示す部分でデータ異常が発生するが、次の非更新タイミングでは正常なデータが得られたため、この時点ですぐに本来の正しい指令位置がサーボ演算手段11に伝えられており、従来例で生じていた誤差Peは発生しない。すなわち、データ異常が発生してからそれにより生じた誤差の収束はNC演算の1周期分の時間で完結しており、次の周期には影響を与えていない。また、図面には示していないが、データ異常が非更新タイミングで発生した場合には、前回の更新タイミングで得られた正常な指令位置で動作するので、制御には全く影響を及ぼさない。これは、データ異常の発生頻度に比例して誤差Peが発生する従来例に対しての大きな利点である。これらのことにより、ノイズの大きな環境下においても制御特性に与える影響を大幅に低減することができる。
本実施例の構成によれば、NC演算の1周期あたりに複数回の通信を行うことにより、ノイズ等によるデータ異常の発生が誤差を引き起こす確率を低下させることができる。さらに、データ異常により誤差が生じても、正常なデータが得られた時点ですぐに内挿処理を再演算するので、データ異常が発生した場合に生じる誤差の収束が早くなり、制御特性の劣化を従来よりも小さくすることができる。しかも、その内挿処理はすでにサーボ演算手段11に出力した指令位置を考慮して演算するので、急に指令位置が変化してモータに振動を与えるようなことはなく、円滑に誤差を収束させることができる。
実施例1で示した構成では更新タイミング検出手段16が重要な働きをしているが、この更新タイミングの判定には、通信データ内の第1の更新検出カウンタを用いているので、通信データが異常であった場合には正確な判定ができない可能性がある。この課題を解決するのが本実施例2である。
図6が実施例2の構成を示すブロック図で、通信フレーム内の第1の更新検出カウンタ20とデータ異常検出手段12の結果を受けて第2の更新検出カウンタ22を制御するカウンタ制御手段21と、第2の更新検出カウンタ22の結果から更新タイミングか否かを判定する判定手段23とで、更新タイミング検出手段16が構成されている。
通信周期毎にカウンタ制御手段21が行う制御のフローチャートを示した図7を用いて動作を説明する。第2の更新検出カウンタ22は初期状態において負の値に設定されている。説明を容易にするため、この値を−1であるとして以降の説明を行う。この値が負の場合には第2の更新検出カウンタ22は停止しており、値が0もしくは正の場合に通信周期毎にインクリメント動作する構成になっている。また、動作時にインクリメントした結果がNC演算周期/通信周期となった場合、すなわち本実施例においては2になった場合には、カウンタの値を0にする。よって、第2の更新検出カウンタ22は、動作時には通信周期毎に0と1を交互に繰り返す。前述したように、初期状態では第2の更新検出カウンタ22は停止しているので、この起動に第1の更新検出カウンタ20を用いる。前回と今回の通信データが共に正常で、かつ、今回の第1の更新検出カウンタが変化した場合に第2の更新検出カウンタ22の値を0に設定する。これにより、値が負ではなくなるので、次回の周期以降では動作するようになる。動作中にも第1の更新検出カウンタ20による第2の更新検出カウンタ22の0に設定する処理が行われるが、これは何らかの理由により生じるかも知れないタイミングずれを防止するリフレッシュ的な意味合いを持つ。しかし、念のための意味合いであるから動作中のこの操作は無くても構わない。
このような動作を行う第2の更新検出カウンタ22の値に基づいて判定手段23が更新タイミングの判定を行うが、この処理のフローチャートを図8に示す。カウンタの値が0ならば更新タイミングと判定し、これ以外の正の値であれば非更新タイミングと判定する。また、負の値ならば、起動後の第1の更新カウンタ20が変化していない状態なので、有効な指令位置がまだ得られていない状態であると判定する。そのため、NC演算手段6は、最初の有効な指令位置を伝送する際に初めて第1の更新カウンタ20を変化させ、それまでは一定値を保つ処理を行う。
図9は第1の更新検出カウンタ20と第2の更新検出カウンタ22の起動時を含めた動作を示すタイムチャートである。×はその時点でデータ異常が発生したことを、また、矢印はカウンタ制御手段21による第2の更新カウンタ22を0に設定する操作を、それぞれ表している。第1の更新検出カウンタ20が0から1に変化した時に第2の更新検出カウンタ22が起動し、通信周期毎に0と1を繰り返す動作を行っており、前述した通り、この値0が更新タイミングを示している。データ異常が発生して第1の更新検出カウンタ20の値が不明となっても、第2の更新検出カウンタ22は通信周期毎に動作を続けているので確実に更新タイミングを検出することができる。
なお、第1の更新検出カウンタ20を最初の有効な指令位置を伝送する際にだけ変化させ、それにより第2の更新検出カウンタ22が起動した後は変化させず一定を保つ構成であっても構わない。第2の更新検出カウンタ22は一度起動すれば、その後は自走するので問題なく動作する。このようにすれば、NC演算手段6が行う第1の更新検出カウンタ20の操作を簡素にできる利点がある。また、言うまでもないことであるが、第1の更新検出カウンタ20と第2の更新検出カウンタ22はインクリメントではなく、デクリメントであっても構わないし、その変化量は1でなくても構わない。第1の更新検出カウンタ20は変化を検出することができればよく、その幅は1ビットであっても構わない。さらに、第2の更新検出カウンタ22の初期値は負ではなくても、動作中にはとらない値であれば判別が付くので何であっても構わない。
NC演算手段6はCPUのソフトウェアで構成されるのが一般的であるが、プログラムミスなどの理由により第1の更新検出カウンタ20のインクリメント操作が、正規のタイミングである指令位置の更新毎、すなわちNC演算周期毎には行われない可能性がある。この場合の不具合の対策例を示すのが本実施例3の構成である。
図10は実施例3を示すタイムチャートであり、第1の更新検出カウンタ20がある時点で停止してしまった場合の様子を示している。サーボ制御装置3においては、事前にNC演算周期よりも長い値で異常検出時間Teが設定されている。本図ではNC演算周期の1.5倍に設定されている例を示している。そして、この時間内に第1の更新検出カウンタ20が変化するかどうかを常に確認しており、変化しなかった場合に異常検出信号を1にしてモータを停止させる処理が実行される。
この構成により、第1の更新検出カウンタ20のインクリメント操作が正規のタイミングでなされなかった場合には、モータを停止させることで安全性を確保することができる。第1の更新検出カウンタ20が停止してしまう原因には、プログラムミス以外にCPUの暴走もあり得る。本実施例は非常に簡単な構成であるにも関わらず、NC装置1のCPUの暴走をも検出して、安全にモータを停止させることができる。
本発明の実施例1における指令位置の伝達を示すブロック図 本発明の実施例1における通信フレームの構成図 本発明の実施例1における内挿手段の構成を示すブロック図 本発明の実施例1における処理を示すフローチャート 本発明の実施例1における指令位置の時間推移を示すグラフ 本発明の実施例2における構成を示すブロック図 本発明の実施例2におけるカウンタ制御手段のフローチャート 本発明の実施例2における判定手段のフローチャート 本発明の実施例2における動作を示すタイムチャート 本発明の実施例3における動作を示すタイムチャート 通信を用いたサーボ制御装置の概要図 従来例における指令位置の伝達を示すブロック図 従来例における内挿手段の構成を示すブロック図 従来例における指令位置の時間推移を示すグラフ
符号の説明
8 データ受信器
9、17 指令位置中継手段
10、18 内挿手段
11 サーボ演算手段
12 データ異常検出手段
13 指令位置推定手段
16 更新タイミング検出手段
20 第1の更新検出カウンタ
22 第2の更新検出カウンタ

Claims (3)

  1. 通信線を介してNC装置からの指令位置データを受信するデータ受信器と、受信データの異常を検出するデータ異常検出手段と、過去の指令位置データから今回の指令位置を推定する指令位置推定手段と、指令位置データが更新されるタイミングを検出する更新タイミング検出手段と、NC演算周期毎に更新される指令位置データをサーボ演算周期に応じて内挿処理する内挿手段と、この内挿手段にて内挿処理された指令位置に基づいてサーボ演算を行うサーボ演算手段と、データ更新タイミングにて指令位置データが正常の場合には前記データ受信器からの指令位置を、異常の場合には前記指令位置推定手段からの推定指令位置を前記内挿手段に中継伝達する指令位置中継手段とを備え、NC演算周期は通信周期の2倍以上の整数倍で、かつ、通信周期はサーボ演算周期の整数倍で制御され、さらに、データの非更新タイミングにおいて受信した指令位置データが正常、かつ、前回の更新タイミングにおいて異常であった場合には、今回の正常な指令位置とサーボ演算手段に出力済みの指令位置とを用いて内挿処理の再演算を行う構成としたことを特徴とするサーボ制御装置。
  2. NC装置が指令位置の更新毎にインクリメントもしくはデクリメントし、指令位置と共に通信データとして送信される第1の更新検出カウンタと、更新タイミング検出手段の内部に配設され、通信周期毎にインクリメントもしくはデクリメントする第2の更新検出カウンタとを備え、更新タイミング検出手段は、前回と今回のデータが共に正常で、かつ、今回の第1の更新検出カウンタが変化した場合に第2の更新検出カウンタに対して更新タイミングを意味する値を設定し、この第2の更新検出カウンタの値に基づき更新タイミングか否かを判定する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のサーボ制御装置。
  3. 予め設定した時間内に第1の更新検出カウンタが変化しなかった場合に、モータを停止させることを特徴とする請求項2に記載のサーボ制御装置。
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