JP2006047506A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 量産性の向上および低コスト化を図ることができ、かつ、作業性および生産安定性に優れる光導波路の製造方法を提供すること。
【解決手段】 長尺の基材1の上に、フルオレン誘導体層2を連続して塗工し、これを硬化させてアンダークラッド層3を形成する。次いで、アンダークラッド層3の上に、感光性フルオレン誘導体層4を連続して塗工し、フォトマスク5を介して連続して所定のパターンで露光した後、連続して露光後加熱する。その後、連続して現像し、感光性フルオレン誘導体層4を所定のパターンに形成した後、連続して硬化させ、アンダークラッド層3の上にコア層6を所定のパターンで形成する。その後、アンダークラッド層3の上に、コア層6を被覆するように、フルオレン誘導体層8を連続して塗工し、これを硬化させて、オーバークラッド層7を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光導波路の製造方法に関し、詳しくは、複数の光デバイスの間を光接続するための光導波路の製造方法に関する。
光導波路は、複数の光デバイスの間を光接続するために用いられ、光ファイバの開発による光通信システムの実用化に伴なって、その開発が進められている。
このような光導波路は、例えば、エポキシ系オリゴマーやアクリル系オリゴマーなどの液状の感光性樹脂を用いて、これを下部クラッド層に塗布し、マスクを介して露光した後、溶媒にて現像することによって、コア層をパターン形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−268152号公報
しかし、特許文献1に記載される方法では、光導波路をシリコン基板の上に枚様式(バッチ式)にて製造しており、量産性の向上およびその量産性に基づく低コスト化を図るには限界がある。
さらに、液状の感光性樹脂では、取扱においてフォトマスクを汚染したり、液体流動性に起因して光導波路を安定した形状で形成することができない、という不具合がある。
本発明の目的は、量産性の向上および低コスト化を図ることができ、かつ、作業性および生産安定性に優れる光導波路の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の光導波路の製造方法は、長尺の基材の上に、フルオレン誘導体層を連続して塗工し、これを硬化させることにより、下部クラッド層を形成する工程、下部クラッド層の上に、感光性フルオレン誘導体層を連続して塗工する工程、塗工後の感光性フルオレン誘導体層を、フォトマスクを介して連続して所定のパターンで露光する工程、露光後の感光性フルオレン誘導体層を、連続して露光後加熱する工程、加熱後の感光性フルオレン誘導体層を連続して現像することにより、感光性フルオレン誘導体層における未露光部分を除去して、感光性フルオレン誘導体層を所定のパターンに形成する工程、現像後の感光性フルオレン誘導体層を硬化させることにより、下部クラッド層の上に、コア層を所定のパターンで形成する工程、下部クラッド層の上に、コア層を被覆するように、フルオレン誘導体層を連続して塗工し、これを硬化させることにより、上部クラッド層を形成する工程を含んでいることを特徴としている。
また、本発明では、フルオレン誘導体層および感光性フルオレン誘導体層が、下記一般式(1)で示されるフルオレン誘導体を含むことが好適である。
Figure 2006047506
(式中、R1〜R4は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、R5およびR6は、同一または異なって水素原子またはメチル基を示し、nは、各々独立して0〜10の整数を示す。)
また、この場合には、一般式(1)において、R1〜R6が、すべて水素原子であり、nが、各々独立して0または1であることが好適である。
本発明の光導波路の製造方法によれば、基材の上に下部クラッド層を連続して形成し、その下部クラッド層の上にコア層を所定のパターンで連続して形成し、また、下部クラッド層の上に、上部クラッド層をコア層を被覆するように連続して形成する。つまり、下部クラッド層、コア層および上部クラッド層を連続して形成するので、枚様式(バッチ式)に比べて、量産性の向上を顕著に図ることができる。そのため、フルオレン誘導体樹脂からなる光導波路を、効率よく低コストで製造することができる。
また、感光性フルオレン誘導体層からコア層を形成すれば、露光時に、フォトマスクと、感光性フルオレン誘導体層との間に所定の間隔を設けずとも、フォトマスクを感光性フルオレン誘導体層に接触させて露光することができる。そのため、生産効率の向上を図ることができる。
さらに、フルオレン誘導体層および感光性フルオレン誘導体層は流動しにくいので、光導破路を安定した形状で、形成することができる。
図1は、本発明の光導波路の製造方法の一実施形態を概念的に示す製造工程図である。
図1に示すように、この方法では、2つのロールRを、互いに所定間隔を隔てて対向配置して、一方のロールRを送り出すために用い、他方のロールRを巻き取るために用いて、後述する各工程を、それらロールRの間で連続して実施するか、あるいは、いずれかのロールRに巻き取った状態で実施する。より具体的には、連続して実施する場合には、一方のロールRに、当該工程以前の工程が終了している製造途中の光導波路9を巻回しておき、当該工程において、その一方のロールRからそれを送り出し、他方のロールRでそれを巻き取ることにより、それら2つのロールRの間において、当該工程を連続して実施する。
なお、図1では、すべての工程を、便宜上、一方のロールRから送り出し、他方のロールRで巻き取るように記載しているが、実際の工程においては、他方のロールRから送り出し、一方のロールRで巻き取る場合や、送り出しと巻き取りとを、一方のロールRおよび他方のロールRの間で交互に実施する場合などもあり、それらは、実際の工程により、適宜決定される。
まず、この方法では、図1(a)に示すように、長尺の基材1を用意する。基材1は、長尺の平板帯状をなし、例えば、ステンレス、42アロイなどの金属箔、例えば、ポリイミド樹脂、フルオレン誘導体樹脂などの耐熱性樹脂フィルムなどが用いられる。その厚さは、例えば、5〜200μm、好ましくは、10〜50μm、その幅は、例えば、50〜500mm、好ましくは、125〜250mm、その長さは、例えば、5〜200m、好ましくは、10〜100mである。
そして、長尺の基材1は、例えば、一方のロールRにロール状に巻回された状態で用意され、他方のロールRに掛け渡されて、その他方のロールRに向けて送り出し可能な状態で用意される。
次いで、この方法では、図1(b)に示すように、基材1の上に、アンダークラッド層3を形成するためのフルオレン誘導体層2を連続して塗工する。フルオレン誘導体層2を連続して塗工するには、まず、一方のロールRから他方のロールRに向かって送り出される基材1の上に、フルオレン誘導体を含むワニスを連続して塗工し、次いで、これを連続して予備乾燥する。
フルオレン誘導体を含むワニスは、フルオレン誘導体が溶媒で溶解されている溶液であって、フルオレン誘導体は、例えば、下記一般式(1)で示される。
Figure 2006047506
(式中、R1〜R4は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、R5およびR6は、同一または異なって水素原子またはメチル基を示し、nは、各々独立して0〜10の整数を示す。)
一般式(1)において、R1〜R4で示される炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられる。
また、一般式(1)においては、R1〜R6が、すべて水素原子であり、nが、各々独立して0または1であることが好適である。このようなフルオレン誘導体は、より具体的には、例えば、R1〜R6がすべて水素原子でありnがともに1であるビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテル(エポキシ当量320)、R1〜R6すべてが水素原子でありnがともに0であるビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテル(エポキシ当量234)などが挙げられる。これらフルオレン誘導体は、単独使用または2種類以上併用することができる。また、このようなフルオレン誘導体は、公知の方法により製造することができる。
フルオレン誘導体の配合割合は、例えば、フルオレン誘導体を含むワニス全量に対して、50〜99.9重量%、好ましくは、80〜99重量%である。50重量%より少ないと、塗工後に成膜しにくくなる場合がある。99.9重量%より多いと、硬化が不十分となる場合がある。
溶媒としては、例えば、2−ブタノン、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジグライム、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールメチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラメチルフラン、ジメトキシエタンなどが用いられる。これら溶媒は、単独使用または2種類以上併用して、塗工に好適な粘度が得られるように、適量用いられる。
また、フルオレン誘導体を含むワニスは、フルオレン誘導体とともに、光酸発生剤を含んでもよい。
光酸発生剤としては、特に制限されず、例えば、オニウム塩などの従来公知のものが用いられる。オニウム塩としては、例えば、ジアゾニウム塩、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、ホスホニウム塩、セレニウム塩などが挙げられる。また、これらの塩(対イオン)としては、例えば、CFSO 、BF 、PF 、AsF 、SbF などのアニオンが挙げられる。
より具体的には、例えば、4,4-ビス[ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフィニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート、アリルスルフォニウムヘキサフルオロフォスフェイト、トリフェニルスルホニウムトリフレート、4−クロロベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート、ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサフルオロホスフェート、(4−メトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、(4−メトキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、ベンジルトリフェニルホスホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルセレニウムヘキサフルオロホスフェートなどが挙げられる。これら光酸発生剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
また、光酸発生剤の配合割合は、例えば、フルオレン誘導体100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜5重量部である。
また、フルオレン誘導体を含むワニスには、本発明の優れた効果を阻害しない範囲において、上記成分以外に、例えば、反応性オリゴマー、希釈剤などの各種成分を含ませることができる。
反応性オリゴマーとしては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート、ブタジエンアクリレート、オキセタンなどが用いられる。好ましくは、オキセタンが用いられる。オキセタンは、少量添加するのみで、後述の感光性フルオレン誘導体層4の硬化を促進させることができる。より具体的には、例えば、3−エチルー3−ヒドロキシメチルオキセタン、3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン、ジ(1−エチル(3−オキセタニル))メチルエーテル、3−エチル−3−(2−エチルヘキシルメチル)オキセタンなどが挙げられる。これら反応性オリゴマーは、単独使用または2種類以上併用することができる。また、反応性オリゴマーの配合割合は、例えば、フルオレン誘導体100重量部に対して、5〜100重量部である。
希釈剤としては、例えば、炭素数2〜25のアルキルモノグリシジルエーテル(例えば、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテルなど)、ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ドデカンジオールジグリシジルエーテル、ペンタエチルトリオールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、レゾルシングリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、テトラフルオロプロピルグリシジルエーテル、オクタフルオロプロピルグリシジルエーテル、ドデカフルオロペンチルグリシジルエーテル、スチレンオキシド、1,7−オクタジエンジエポキシド、リモネンジエポキシド、リモネンモノオキシド、α−ピネンエポキシド、β−ピネンエポキシド、シクロヘキセンエポキシド、シクロオクテンエポキシド、ビニルシクロヘキセンオキシドなどが挙げられる。耐熱性、透明性を考慮すると、好ましくは、3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキセニルエチル−8,4−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオキシド、アリルシクロヘキセンジオキシド、8,4−エポキシ−4−メチルシクロヘキシル−2−プロピレンオキシド、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)エーテルなどの分子内に脂環式構造を有するエポキシが挙げられる。
これら希釈剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。また、希釈剤の配合割合は、例えば、フルオレン誘導体100重量部に対して、5〜200重量部である。
また、希釈剤の配合割合を適宜調整することにより、後述するアンダークラッド層3およびオーバークラッド層7と、コア層6との屈折率を調整することができる。
そして、フルオレン誘導体は、上記した各成分を、上記した溶媒に配合して、溶解混合することにより、ワニスとして調製することができる。フルオレン誘導体を含むワニスの固形分濃度は、例えば、30〜90重量%、好ましくは、50〜80重量%である。
なお、フルオレン誘導体を含むワニスは、溶媒を用いずに、例えば、希釈剤を溶媒の代わりとして、希釈剤により他の成分を溶解混合することにより、調製することもできる。
また、アンダークラッド層3を形成するためのフルオレン誘導体層2は、アンダークラッド層3の形成後に、コア層6よりも、屈折率が低くなるように処方される。より具体的には、下記(2)式において、シングルモードの場合、Δが0.2〜0.8となるように、マルチモードの場合、Δが0.5〜3.0となるように、コア層6とアンダークラッド層3との屈折率を調整する。
Δ=(n−n)/n×100 (2)
(n=コア層の屈折率、n=アンダークラッド層の屈折率)
コア層6とアンダークラッド層3との屈折率の調整は、各層を形成するためのフルオレン誘導体層2および感光性フルオレン誘導体層4において、複数種類のフルオレン誘導体を用いて、それらの組成比を適宜変更して調整する。コア層6よりも低い屈折率でアンダークラッド層3を形成するには、フルオレン誘導体層2を形成するためのワニスにおいて、例えば、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテルとビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテルとを、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテル100重量部に対して、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテルを10〜70重量部の割合で用いる。これによって、硬化後のアンダークラッド層3の屈折率は1.55〜1.90となる。
そして、基材1の上に、フルオレン誘導体を含むワニスを連続して塗工するには、キャスティング法、スプレーコート法、または、ダムコーター法、コンマコーター法、リバースロールコーター法などのコーター法などの公知の塗工方法が用いられる。また、その後、予備乾燥は、例えば、路長2〜5mの乾燥炉を2つのロールRの間に設置し、乾燥温度50〜120℃、搬送速度0.1〜0.5m/分に設定して、フルオレン誘導体を含むワニスが塗工された基材1を、連続して乾燥炉に通過させるようにする。これによって、フルオレン誘導体層2はその表面に粘着性(表面タック性)が実質的には残存しないフィルムとして形成される。
また、この工程において、乾燥炉を通過した基材1を他方のロールRで巻き取るときには、基材1の上に形成されたフルオレン誘導体層2に、その上から巻回される基材1が接触することを防止するために、各基材1の間には、スペーサを介装して、巻回される各層の間を所定間隔に保持するようにする。なお、以後の工程において、巻き取り時には、すべてスペーサを介装して、巻回される各層の間を所定間隔に保持するようにする。
次いで、この方法では、基材1の上に形成したフルオレン誘導体層2を、硬化することにより、下部クラッド層としてのアンダークラッド層3を形成する。
フルオレン誘導体層2を硬化させるには、特に制限されず、好ましくは、例えば、露光法や露光法と加熱法の併用などの公知の方法が用いられる。
露光法により、フルオレン誘導体層2を硬化させる場合には、例えば、2つのロールRの間に自動搬送機能を備えた紫外線照射装置を配置し、フルオレン誘導体層2を通過させることにより、露光する。紫外線照射量は、例えば、10〜10000mJ/cm、好ましくは、50〜5000mJ/cmである。
露光法と加熱法との併用により、フルオレン誘導体層2を硬化させる場合には、例えば、上記した露光法により露光した後、連続して、下記の加熱法により加熱する。
加熱法により、フルオレン誘導体層2を硬化させる場合には、例えば、2つのロールRの間に自動搬送機能を備えた乾燥炉を配置し、フルオレン誘導体層2を通過させることにより加熱したり、他方のロールRにおいて巻き取ったフルオレン誘導体層2を、その巻回状態のまま、ロールRごと加熱炉内に配置して、加熱する。加熱温度は、例えば、80〜250℃であり、フルオレン誘導体層2を通過させることにより加熱する場合には、搬送速度は、例えば、0.1〜0.5m/分に設定される。
これによって、フルオレン誘導体層2が硬化して、フルオレン誘導体樹脂からなるアンダークラッド層3が形成される。
なお、アンダークラッド層3の厚みは、マルチモード光導波路の場合には、例えば、5〜100μm、シングルモード光導波路の場合には、例えば、1〜20μmである。
その後、この方法では、図1(c)に示すように、アンダークラッド層3の上に、コア層6を形成するための感光性フルオレン誘導体層4を、連続して塗工する。
感光性フルオレン誘導体層4を連続して塗工するには、まず一方のロールRから他方のロールRに向かって送り出される基材1の上に形成されたアンダークラッド層3の上に、感光性フルオレン誘導体を含むワニスを連続して塗工し、次いで、これを予備乾燥する。
感光性フルオレン誘導体は、上記したフルオレン誘導体と光酸発生剤とを必須成分とするものであって、感光性フルオレン誘導体を含むワニスは、フルオレン誘導体と光酸発生剤とが、溶媒で溶解されている溶液として調製される。
なお、感光性フルオレン誘導体を含むワニスは、光酸発生剤を必須成分とする以外は、上記したフルオレン誘導体層2を形成するためのフルオレン誘導体を含むワニスと、同様に調製される。
コア層6を形成するための感光性フルオレン誘導体層4は、上記したようにコア層6の形成後に、アンダークラッド層3よりも、屈折率が高くなるように処方される。感光性フルオレン誘導体層4の硬化後の屈折率は、上記したフルオレン誘導体層2と同様に、複数のフルオレン誘導体の種類を用いて、それらの組成比を適宜変更して、調整する。アンダークラッド層3よりも高い屈折率でコア層6を形成するには、感光性フルオレン誘導体層4を形成するためのワニスにおいて、例えば、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテルとビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテルとを、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテル100重量部に対して、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテルを10〜70重量部の割合で用いる。これによって、硬化後のコア層6の屈折率は1.55〜1.62となる。
そして、アンダークラッド層3の上に、感光性フルオレン誘導体を含むワニスを連続して塗工するには、キャスティング法、スプレーコート法、または、ダムコーター法、コンマコーター法、リバースロールコーター法などのコーター法などの公知の塗工方法が用いられる。また、その後、予備乾燥は、例えば、路長2〜5mの乾燥炉を2つのロールRの間に設置し、乾燥温度50〜120℃、搬送速度0.1〜0.5m/分に設定して、アンダークラッド層3の上に感光性フルオレン誘導体を含むワニスが塗工された基材1を、連続して乾燥炉に通過させるようにする。これによって、感光性フルオレン誘導体層4は、その表面に、粘着性(表面タック性)が実質的に残存しないフィルムとして形成される。
その後、この方法では、図1(d)に示すように、塗工後の感光性フルオレン誘導体層4を、フォトマスク5を介して連続して所定のパターンで露光する。
フォトマスク5は、次の現像において露光部分が残存するような、光透過部分がコア層6として形成される所定のパターンと、同一のパターンで形成されたフォトマスクが用いられる。
露光は、2つのロールRの間に、フォトマスク5を配置して、一方のロールRから他方のロールRに向かって送り出される基材1の上のアンダークラッド層3の上に形成された感光性フルオレン誘導体層4を、連続して露光する。露光装置として、自動搬送機能を備えた露光装置などが用いられる。
また、露光方法は、特に制限されず、例えば、感光性フルオレン誘導体層4とフォトマスク5とを直接接触させるコンタクト露光方法、感光性フルオレン誘導体層4とフォトマスク5との間に若干の隙間を設けるプロキシミティ露光方法、さらには、投影露光方法など、公知の露光方法が用いられる。感光性フルオレン誘導体層4には、表面タック性が実質的にないので、フォトマスク5を感光性フルオレン誘導体層4に接触させるコンタクト露光法が好適に用いられる。コンタクト露光法では、フォトマスク5を感光性フルオレン誘導体層4に直接接触させるので、作業効率の向上を図りつつ、潜像の確実なパターン形成を図ることができる。
露光する照射線としては、例えば、可視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線などが用いられる。好適には、紫外線が用いられる。紫外線を用いれば、大きなエネルギーを照射して、大きな硬化速度を得ることができる。また、照射装置も小型かつ安価であり、生産コストの低減化を図ることができる。より具体的には、例えば、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯などの光源を用いて、紫外線を照射する。紫外線の照射量は、例えば、10〜10000mJ/cm、好ましくは、50〜5000mJ/cmである。
その後、この方法では、図1(e)に示すように、露光後の感光性フルオレン誘導体層4を、連続して露光後加熱する。露光後加熱は、例えば、路長2〜5mの加熱炉を2つのロールRの間に設置し、加熱温度80〜250℃、好ましくは、100〜200℃で、搬送速度0.1〜0.5m/分に設定して、アンダークラッド層3の上に感光性フルオレン誘導体層4が形成された基材1を、連続して加熱炉を通過させるようにする。この露光後加熱によって、現像液に対する露光部分の溶解性が低減され、次の現像において、未露光部分が溶解されるネガ型の潜像が形成される。
次いで、この方法では、図2(f)に示すように、露光後の感光性フルオレン誘導体層4を連続して現像する。現像は、例えば、路長2〜5mの現像槽を2つのロールRの間に設置し、搬送速度0.2〜0.5m/分に設定して、アンダークラッド層3の上に感光性フルオレン誘導体層4が形成された基材1を、連続して現像槽に通過させるようにする。現像方法は、特に制限されず、例えば、浸漬法やスプレー法などの公知の方法が用いられる。現像温度は、通常、25〜50℃である。また、現像液として、例えば、アセトリニトリルなどの極性有機溶媒が用いられる。なお、現像槽は、現像室と水洗室とを備えるものが好適である。
この現像によって、感光性フルオレン誘導体層4における未露光部分が除去されて、感光性フルオレン誘導体層4が所定のパターンに形成される。
そして、この方法では、現像後の感光性フルオレン誘導体層4を硬化することにより、アンダークラッド層3の上に、コア層6を所定のパターンで形成する。感光性フルオレン誘導体層4を硬化させるには、加熱法や露光法、さらにはそれらの併用などの公知の方法が用いられる。
加熱法により、感光性フルオレン誘導体層4を硬化させる場合には、例えば、2つのロールRの間に自動搬送機能を備えた乾燥炉を配置し、感光性フルオレン誘導体層4を通過させることにより加熱したり、他方のロールRにおいて巻き取ったフルオレン誘導体層8を、その巻回状態のまま、ロールRごと加熱炉内に配置して、加熱する。加熱温度は、例えば、80〜250℃であり、感光性フルオレン誘導体層4を通過させることにより加熱する場合には、搬送速度は、例えば、0.1〜0.5m/分に設定される。
露光法により、感光性フルオレン誘導体層4を硬化させる場合には、例えば、2つのロールRの間に自動搬送機能を備えた紫外線照射装置を配置し、フルオレン誘導体層4を通過させることにより、露光する。紫外線照射量は、例えば、10〜10000mJ/cm、好ましくは、50〜5000mJ/cmである。
加熱法と露光法との併用により、感光性フルオレン誘導体層4を硬化させる場合には、例えば、上記した露光法により露光した後、連続して、上記した加熱法により加熱する。
これによって、感光性フルオレン誘導体層4が硬化して、フルオレン誘導体樹脂からなるコア層6が、所定のパターンとして形成される。
コア層6の厚みは、マルチモード光導波路の場合、例えば、20〜100μm、シングルモード光導波路の場合、2〜10μmである。
次いで、この方法では、図2(g)に示すように、アンダークラッド層3の上に、コア層6を被覆するように、フルオレン誘導体層8を連続して塗工する。フルオレン誘導体層8を連続して塗工するには、上記と同様に、一方のロールRから他方のロールRに向かって送り出される基材1の上に形成されたアンダークラッド層3の上に、コア層6を被覆するように、フルオレン誘導体を含むワニスを連続して塗工し、次いで、これを連続して予備乾燥する。
フルオレン誘導体を含むワニスは、上記と同様のフルオレン誘導体を含むワニスであって、オーバークラッド層7の形成後に、コア層6よりも屈折率が低くなるように処方される。好ましくは、フルオレン誘導体層2を形成するためのフルオレン誘導体を含むワニスと、同じ処方のものが用いられる。
そして、アンダークラッド層3の上に、フルオレン誘導体を含むワニスを連続して塗工するには、上記と同様に、キャスティング法、スプレーコート法、または、ダムコーター法、コンマコーター法、リバースロールコーター法などのコーター法などの公知の塗工方法が用いられる。また、その後、予備乾燥も、上記と同様に、例えば、路長2〜5mの乾燥炉を2つのロールRの間に設置し、乾燥温度50〜120℃、搬送速度0.1〜0.5m/分に設定して、アンダークラッド層3の上にフルオレン誘導体を含むワニスが塗工された基材1を、連続して乾燥炉に通過させるようにする。
次いで、この方法では、アンダークラッド層3の上に形成したフルオレン誘導体層8を、硬化することにより、上部クラッド層としてのオーバークラッド層7を形成する。
フルオレン誘導体層8を硬化させるには、特に制限されないが、好ましくは、上記と同様に、例えば、加熱法や露光法、さらにはそれらの併用などの公知の方法が用いられる。
なお、オーバークラッド層7の厚みは、マルチモード光導破路の場合には、例えば、5〜100μm、シングルモード光導波路の場合には、例えば、1〜20μmである。
次いで、この方法では、図2(h)に示すように、基材1を、各光導波路9に対応するパターンとなるように、連続してエッチングする。エッチングは、特に制限されないが、例えば、基材1の表面を、ドライフィルムなどからなるエッチングレジストで、上記したパターンとなるように連続して被覆し、その後、例えば、塩化第二鉄溶液などを用いて、連続してウエットエッチングし、その後、連続してエッチングレジストを剥離する。
その後、この方法では、図2(i)に示すように、カッターや高精度金型などにより、各光導波路9ごとに切り出して、光導波路9を得る。光導波路9の切り出しは、各光導波路9のパターンに対応して切り出すようにする。
なお、上記の説明において、基材1とアンダークラッド層3との間の密着力が不十分な場合には、それらの間に、例えば、フルオレン誘導体樹脂からなる密着層を設けてもよく、あるいは、基材1の表面に密着力を高めるための表面処理を施してもよい。
このような光導波路9の製造方法によれば、基材1の上にアンダークラッド層3を連続して形成し、そのアンダークラッド層3の上にコア層6を所定のパターンで連続して形成し、また、アンダークラッド層3の上にオーバークラッド層7をコア層6を被覆するように連続して形成する。つまり、アンダークラッド層3、コア層6およびオーバークラッド層7を連続して形成するので、枚様式(バッチ式)に比べて、量産性の向上を顕著に図ることができる。そのため、フルオレン誘導体樹脂からなる光導波路9を、効率よく低コストで製造することができる。
また、このような光導波路9の製造方法では、コア層6を形成するための感光性フルオレン誘導体層4を、フルオレン誘導体と光酸発生剤とを含む感光性フルオレン誘導体から形成するので、実質的に表面タック性のない感光性フルオレン誘導体層4を形成することができる。そのため、コア層6の形成時において、露光するときには、フォトマスク5と感光性フルオレン誘導体層4との間に、所定の間隔を設けずとも、コンタクト露光法により、フォトマスク5を感光性フルオレン誘導体層4に接触させて露光することができる。
そのため、確実なパターン形成を確保しつつ、フォトマスク5を感光性フルオレン誘導体層4に接触させても、フォトマスク5の汚染を低減することができる。その結果、光導破路9の製造方法において、品質および生産効率の向上を図ることができる。
また、この光導破路9の製造方法によれば、フルオレン誘導体および感光性フルオレン誘導体を含むワニスを高い粘度で調製することができるので、厚く塗工して、フルオレン誘導体層2または感光性フルオレン誘導体層4を厚く形成することができる。また、フルオレン誘導体層2または感光性フルオレン誘導体層4を流動しにくく形成することができるので、光導破路9を安定した形状で形成することができる。
そして、この方法により得られる光導波路9は、形状安定性に優れる品質の良好な光導波路9として、種々の分野で用いることができる。
得られた光導波路9は、特に制限されることなく、種々の光デバイスを光接続するために用いられ、具体的には、直線光導波路、曲がり光導波路、交差光導波路、Y分岐導波路、スラブ光導波路、マッハツェンダー型光導波路、AWG型光導波路、グレーティング、光導波路レンズなどとして用いられる。
また、これらの光導波路により接続される光デバイスとして、例えば、波長フィルタ、光スイッチ、光分岐器、光合成器、光合分波器、光アンプ、波長変換器、波長分割器、光スプリッタ、方向性結合器、さらには、レーザダイオードやフォトダイオードをハイブリッド集積した光伝送モジュールなどが挙げられる。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、何ら実施例に限定されることはない。
(ワニスの調製)
表1に示す処方で、各成分を、溶媒としてシクロヘキサノンを用いて混合溶解して、フルオレン誘導体ワニスAおよび感光性フルオレン誘導体ワニスBを調製した。なお、各ワニスを硬化した硬化物の、測定波長633nmにおける屈折率を併せて表1に示す。
Figure 2006047506
(光導波路の作製)
下記の工程を、ロールツーロールで実施することにより、光導波路を作製した。
まず、ロールに巻回された、厚さ25μm、幅125mm、長さ100mのステンレス箔からなる基材を用意した(図1(a)参照)。次いで、この基材の上に、上記で調製したフルオレン誘導体ワニスAを連続して塗工し、その後、これを、2つのロールの間に路長2mの乾燥炉(乾燥温度100℃、搬送速度0.2m/分)を配置して、これを通過させて予備乾燥することにより、フルオレン誘導体層を形成し(図1(b)参照)、その後、これをロールに巻き取った。なお、巻き取りにおいては、各層の巻回時に厚さ1mmのスペーサを介装した(なお、記載は省略するが、以下の工程においても同様にスペーサを介装した)。
次いで、自動搬送機能を備えた紫外線照射装置を用いて、2000mJ/cmの照射量にて、フルオレン誘導体層の全面に紫外線を照射し、ロールに巻き取った後、さらに、2つのロールの間に路長2mの加熱炉(乾燥温度150℃、搬送速度0.2m/min)を配置して、これを通過させることにより、フルオレン誘導体層を硬化させ、アンダークラッド層を形成した。なお、アンダークラッド層の厚みは、20μmであった。
その後、このアンダークラッド層の上に、上記で調製した、感光性フルオレン誘導体ワニスBを連続して塗工し、その後、これを、2つのロールの間に路長2mの乾燥炉(乾燥温度100℃、搬送速度0.2m/分)を配置して、これを通過させて予備乾燥することにより、感光性フルオレン誘導体層を形成した(図1(c)参照)。
次いで、これを、自動搬送機能を備えた紫外線照射装置を用いて、連続して露光した(図1(d)参照)。露光方法は、10cm×10cmの領域内に50μm幅の直線の光導波路のパターンが形成された合成石英系のクロムフォトマスクを用いて、i線(365nm)を照射線として、5000mJ/cmの照射量で、12cm間隔でコンタクト露光する方法を採用した。
その後、露光後の感光性フルオレン誘導体層を、2つのロールの間に路長2mの加熱炉(加熱温度100℃、搬送速度0.1m/分)を配置して、これを通過させることにより、連続して露光後加熱した(図1(e)参照)。
次いで、露光後加熱後の感光性フルオレン誘導体層を、2つのロールの間に設置された、路長1mの現像槽、路長1mの1次水洗槽、路長3mの2次水洗槽を備えるスプレー式現像槽を用いて、連続して現像した(図2(f)参照)。現像は、現像液として、アセトニトリルを用いて、現像槽の液温20℃、1次水洗槽の水温35℃、2次水洗層の水温25℃に設定して、搬送速度1.0m/分で、これら各槽を連続して順次通過させた。その後、水切りをして、これをロールに巻き取った。なお、現像後の感光性フルオレン誘導体層の厚みは、約50μmであり、現像により未露光部分が全て溶解されていることを確認した。
次いで、現像後の感光性フルオレン誘導体層を、2つのロールの間に路長2mの乾燥炉(乾燥温度150℃、搬送速度0.2m/min)を配置して、これを通過させて硬化することにより、感光性フルオレン誘導体層からなるコア層を形成した。なお、コア層は、幅50μm、厚み50μmの方形の断面形状を有するパターンとして形成された。
その後、アンダークラッド層の上に、コア層を被覆するように、フルオレン誘導体ワニスAを連続して塗工し、次いで、これを、2つのロールの間に路長2mの乾燥炉(乾燥温度100℃、搬送速度0.2m/分)に通過させて、予備乾燥することにより、フルオレン誘導体層を形成し(図2(g)参照)、その後、これをロールに巻き取った。
次いで、自動搬送機能を備えた紫外線照射装置を用いて、2000mJ/cmの照射量にて、フルオレン誘導体層の全面に紫外線を照射し、ロールに巻き取った後、さらに、2つのロールの間に路長2mの加熱炉(加熱温度150℃、搬送速度0.2m/分)を配置して、これを通過させることにより、フルオレン誘導体層を硬化させ、オーバークラッド層を形成した(図1(h)参照)。なお、オーバークラッド層の厚みは、80μmであった。
次いで、基材の表面を、ドライフィルムからなるエッチングレジストで、各光導波路に対応するパターンとなるように連続して被覆し、その後、塩化第二鉄溶液を用いて、連続してウエットエッチングした後、連続してエッチングレジストを剥離した(図2(h)参照)。これによって、基材が、各光導波路に対応するパターンとして形成された。
そして、カッターにより、各光導波路ごとに切り出して光導波路を得た(図2(i)参照)。
本発明の光導波路の製造方法の一実施形態を概念的に示す製造工程図であって、(a)は、長尺の基材を用意する工程、(b)は、基材の上に、フルオレン誘導体層を連続して塗工する工程、(c)は、アンダークラッド層の上に、感光性フルオレン誘導体層を連続して塗工する工程、(d)は、塗工後の感光性フルオレン誘導体層を、フォトマスクを介して連続して所定のパターンで露光する工程、(e)は、露光後の感光性フルオレン誘導体層を、連続して露光後加熱する工程を示す。 図1に続いて、本発明の光導波路の製造方法の一実施形態を概念的に示す製造工程図であって、(f)は、加熱後の感光性フルオレン誘導体層を連続して現像する工程、(g)は、アンダークラッド層の上に、コア層を被覆するように、フルオレン誘導体層を連続して塗工する工程、(h)は、基材を、各光導波路に対応するパターンとなるように、連続してエッチングする工程、(i)は、各光導波路ごとに切り出して、光導波路を得る工程を示す。
符号の説明
1 基材
2 フルオレン誘導体層
3 アンダークラッド層
4 感光性フルオレン誘導体層
5 フォトマスク
6 コア層
7 オーバークラッド層
8 フルオレン誘導体層
9 光導波路

Claims (3)

  1. 長尺の基材の上に、フルオレン誘導体層を連続して塗工し、これを硬化させることにより、下部クラッド層を形成する工程、
    前記下部クラッド層の上に、感光性フルオレン誘導体層を連続して塗工する工程、
    塗工後の感光性フルオレン誘導体層を、フォトマスクを介して連続して所定のパターンで露光する工程、
    露光後の感光性フルオレン誘導体層を、連続して露光後加熱する工程、
    加熱後の感光性フルオレン誘導体層を連続して現像することにより、前記感光性フルオレン誘導体層における未露光部分を除去して、前記感光性フルオレン誘導体層を所定のパターンに形成する工程、
    現像後の感光性フルオレン誘導体層を硬化させることにより、前記下部クラッド層の上に、コア層を所定のパターンで形成する工程、
    前記下部クラッド層の上に、前記コア層を被覆するように、フルオレン誘導体層を連続して塗工し、これを硬化させることにより、上部クラッド層を形成する工程
    を含んでいることを特徴とする、光導波路の製造方法。
  2. 前記フルオレン誘導体層および前記感光性フルオレン誘導体層が、下記一般式(1)で示されるフルオレン誘導体を含むことを特徴とする、請求項1に記載の光導波路の製造方法。
    Figure 2006047506
    (式中、R1〜R4は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、R5およびR6は、同一または異なって水素原子またはメチル基を示し、nは、各々独立して0〜10の整数を示す。)
  3. 前記一般式(1)において、R1〜R6が、すべて水素原子であり、nが、各々独立して0または1であることを特徴とする、請求項2に記載の光導波路の製造方法。
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