JP2006045573A - 香料組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】特有の香りをあまり有せず、しかも少ない使用量でも鎮静効果を示す化合物を提供すること。また、調合香料内で、調合香料の香質に影響を与えず、鎮静効果を示すとともに嗜好性の高い調合香料を創香することを可能とする技術を提供すること。
【解決手段】香料組成物に、該組成物の全重量の0.5%未満の量でトリメトキシベンゼンを添加・配合する。
【選択図】 なし
【解決手段】香料組成物に、該組成物の全重量の0.5%未満の量でトリメトキシベンゼンを添加・配合する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、トリメトキシベンゼンを有効成分として含有することを特徴とする鎮静作用を有する香料組成物に関する。また、その香料組成物を含有するパーソナルケア製品に関する。
近年、社会情勢の大きな変動、価値観や個性の多様化など複雑な要因が錯綜するなか、日常生活においてもいろいろなストレスが原因で、たとえば不眠症など多種類の症状が発生している。
このようなストレスに対応するため、鎮静作用を有するラベンダー油またはカモミール油などの天然精油が使用されている。しかし、これらの精油は多種類の混合物であるから、鎮静作用を有さない化合物を含有すると共に、特有の香りを有している。
したがって、ストレスを受けた者が上記精油特有の香りを好まない場合、上記天然精油を用いることができにくくなる。
さらに、精油によっては、調合香料中に精油を共存させると、調合香料の香質を大きく変える場合があるという問題点もある。
したがって、特有の香りをあまり有せず、しかも鎮静作用を有する物質を見出すことが重要である。そのうえ、多くの種類の香料組成物中に使用することができ、これらの組成物の芳香作用には影響を与えない鎮静物質を見いだす必要がある。
このようなストレスに対応するため、鎮静作用を有するラベンダー油またはカモミール油などの天然精油が使用されている。しかし、これらの精油は多種類の混合物であるから、鎮静作用を有さない化合物を含有すると共に、特有の香りを有している。
したがって、ストレスを受けた者が上記精油特有の香りを好まない場合、上記天然精油を用いることができにくくなる。
さらに、精油によっては、調合香料中に精油を共存させると、調合香料の香質を大きく変える場合があるという問題点もある。
したがって、特有の香りをあまり有せず、しかも鎮静作用を有する物質を見出すことが重要である。そのうえ、多くの種類の香料組成物中に使用することができ、これらの組成物の芳香作用には影響を与えない鎮静物質を見いだす必要がある。
なお、鎮静物質としての合成化合物は、すでに提案されている。
例えば、特許文献1には、3−メチル−ヘキセン酸および/または7−オクテン酸を含有する香料組成物が記載されている。
これらの組成物は、使用者に対して興奮作用および/または鎮静作用などの心理的作用を与えることができる。
特許文献2には、香料中に鎮静物質としての1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの使用が記載されている。
特許文献3には、式:
(式中、R1、R2およびR3は同じ基または異なる基、好ましくは同じ基であり、CH3またはC2H5である)のトリアルコキシベンゼン0.5〜50重量%を含有する鎮静作用のある香料組成物が記載されている。
上記鎮静物質としての合成化合物はそれなりの鎮静効果を有するものの、鎮静効果を発揮させるためには化合物の使用量を比較的多量に使用しているため、これらの化合物を調合香料中に有効量存在させると調合香料の香質に影響を及ぼし、嗜好性の高い香りを有する調合香料を創香しにくいという問題点を有している。
例えば、特許文献1には、3−メチル−ヘキセン酸および/または7−オクテン酸を含有する香料組成物が記載されている。
これらの組成物は、使用者に対して興奮作用および/または鎮静作用などの心理的作用を与えることができる。
特許文献2には、香料中に鎮静物質としての1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの使用が記載されている。
特許文献3には、式:
(式中、R1、R2およびR3は同じ基または異なる基、好ましくは同じ基であり、CH3またはC2H5である)のトリアルコキシベンゼン0.5〜50重量%を含有する鎮静作用のある香料組成物が記載されている。
上記鎮静物質としての合成化合物はそれなりの鎮静効果を有するものの、鎮静効果を発揮させるためには化合物の使用量を比較的多量に使用しているため、これらの化合物を調合香料中に有効量存在させると調合香料の香質に影響を及ぼし、嗜好性の高い香りを有する調合香料を創香しにくいという問題点を有している。
したがって、本発明の課題は、特有の香りをあまり有せず、しかも少ない使用量でも鎮静効果を示す化合物を提供することにある。また、調合香料内で、調合香料の香質に影響を与えず、鎮静効果を示すとともに嗜好性の高い調合香料を創香することを可能とする技術を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究する最中、トリメトキシベンゼンに着目し、その化合物を香料組成物中に極めて少ない量だけ存在させてみたところ、意外にもその香料組成物は有効な鎮静効果を示すとの知見を得た。その知見に基づきさらに研究し、遂に本発明を完成させた。
すなわち、本発明の請求項1の発明は、トリメトキシベンゼンを香料組成物1重量部に対して0.5重量%未満含有させることを特徴とする鎮静作用を有する香料組成物である。とくに、パーソナルケア製品用香料組成物として有効である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、トリメトキシベンゼンの量が、0.01重量%以上0.4重量%以下である発明である。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンである発明である。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の香料組成物を含有するパーソナルケア製品の発明である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、トリメトキシベンゼンの量が、0.01重量%以上0.4重量%以下である発明である。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンである発明である。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の香料組成物を含有するパーソナルケア製品の発明である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でのトリメトキシベンゼンは公知の化合物である。この香料組成物はトリメトキシベンゼンの量が極めて少量であるが、鎮静作用を有する。ここでいう、「鎮静作用」は、健康の心理学的側面を意味しており、静める、落ち着かせる、弛緩する、またはストレスを発散させる作用が含まれる。
トリメトキシベンゼンの鎮静作用は、鳥居の方法「非特許文献1」により「随伴性陰性変動」(CNV)と呼ばれる負電位の変動を測定することによって確かめられる。
随伴性陰性変動は、注意、待機、期待などの心理作用、ならびに意識の状態の変化に関連する脳電位の小さな変動である。
随伴性陰性変動の測定から、香料組成物中に0.5重量%未満の量、好ましくは0.01重量%以上で0.4重量%以下の間の量で使用した場合に、トリメトキシベンゼン、特に1,3,5−トリメトキシベンゼンが鎮静作用を有することが分かった。
この化合物を香料組成物の重量に対して0.5重量%未満となるように香料組成物中に存在させることが本発明のひとつの特徴である。上記化合物の下限量は香料組成物の重量に対して0.01重量%とする。とくに、上記化合物を香料組成物の1重量部に対して0.01重量%以上で0.4重量%以下とすることが有利である。
上記トリメトキシベンゼンは、例えば非特許文献2記載の方法など既知の方法で容易に調製できるが、市販品を購入しても良い。
本発明でのトリメトキシベンゼンは公知の化合物である。この香料組成物はトリメトキシベンゼンの量が極めて少量であるが、鎮静作用を有する。ここでいう、「鎮静作用」は、健康の心理学的側面を意味しており、静める、落ち着かせる、弛緩する、またはストレスを発散させる作用が含まれる。
トリメトキシベンゼンの鎮静作用は、鳥居の方法「非特許文献1」により「随伴性陰性変動」(CNV)と呼ばれる負電位の変動を測定することによって確かめられる。
随伴性陰性変動は、注意、待機、期待などの心理作用、ならびに意識の状態の変化に関連する脳電位の小さな変動である。
随伴性陰性変動の測定から、香料組成物中に0.5重量%未満の量、好ましくは0.01重量%以上で0.4重量%以下の間の量で使用した場合に、トリメトキシベンゼン、特に1,3,5−トリメトキシベンゼンが鎮静作用を有することが分かった。
この化合物を香料組成物の重量に対して0.5重量%未満となるように香料組成物中に存在させることが本発明のひとつの特徴である。上記化合物の下限量は香料組成物の重量に対して0.01重量%とする。とくに、上記化合物を香料組成物の1重量部に対して0.01重量%以上で0.4重量%以下とすることが有利である。
上記トリメトキシベンゼンは、例えば非特許文献2記載の方法など既知の方法で容易に調製できるが、市販品を購入しても良い。
前記トリメトキシベンゼンを含む香料組成物は少なくとも1種のトリメトキシベンゼンと、それ以外の任意の成分からなる。具体的には、例えば、トリメトキシベンゼンと、その担体とから構成される香料組成物が挙げられる。担体としては、トリメトキシベンゼンを溶解させる溶媒を例示でき、溶媒としては、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール(DPG)等が挙げられ、好ましくはジプロピレングリコール(DPG)等である。
本発明が規定する香料組成物は、既知の数多くのフレグランスと共存して、調合香料を創り上げることができる。トリメトキシベンゼンの使用量は極めて少ないので、調合香料の香質に影響することはほとんどない。
上記フレグランスとしては、炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類および/またはアセタール類、ケトン類および/またはケタール類、エーテル類、合成ムスク類、酸類、ラクトン類、エステル類、含ハロゲン化合物などが挙げられる。なお、必要に応じ天然香料を使用してもよい。
上記フレグランスとしては、炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類および/またはアセタール類、ケトン類および/またはケタール類、エーテル類、合成ムスク類、酸類、ラクトン類、エステル類、含ハロゲン化合物などが挙げられる。なお、必要に応じ天然香料を使用してもよい。
上記香料組成物をパーソナルケア製品に含有することも本発明の一つの特徴である。このパーソナルケア製品は鎮静作用を有しており、ストレスが原因で色々な症状に悩み、苦しんでいる人々に心の安らぎなどを与える効果を有する。
上記香料組成物をパーソナルケア製品に添加・配合する方法は、とくに制限されない。例えば、香料組成物をそのままパーソナルケア製品に添加・配合してもよいし、香料組成物に他の化合物を添加・配合した後に、パーソナルケア製品に添加・配合してもよい。
パーソナルケア製品の上記香料組成物の含有量は、その製品の種類により前後するが、通常は、パーソナルケア製品の全重量に対して0.001重量%〜50重量%の間とすることが好ましい。
パーソナルケア製品の上記香料組成物の含有量は、その製品の種類により前後するが、通常は、パーソナルケア製品の全重量に対して0.001重量%〜50重量%の間とすることが好ましい。
本発明でいうパーソナルケア製品としては、シャンプー、リンス、コンディショナー、セッケン、浴用製品、消臭剤、ボディクリーム、ボディソープなどのボディケア製品、フェースケア製品、香水、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロンなどのフレグランス製品、ならびに衛生および美容製品などの化粧品が挙げられる。
上記パーソナルケア製品には、上記調合香料の他に、慣用されている他の成分を添加・配合することができる。それら成分としては、抗菌剤、油脂類、高級アルコール類、界面活性剤、シリコーンに代表される珪素原子含有化合物、保湿剤、紫外線吸収剤、水溶性高分子類、ビタミン類、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、各種粉末、美白剤、細胞賦活剤、pH調整剤、消炎剤、収斂剤、活性酸素除去制、キレート剤、抗アレルギー剤等が配合されていても良い。
本発明により、鎮静効果に優れる香料組成物が提供される。この香料組成物はトリメトキシベンゼンの存在が少量であるにもかかわらず、鎮静効果に優れ、しかも嗜好性のある香料を創香することができる。従来のような天然精油の場合と異なり、本発明の香料組成物は特有の香りを有していないので使用が制限されることもない。したがって、日常生活の中でのストレスを受け、悩んでいる人々に対して、ストレスによる症状を軽減することを可能とし、きわめて実用的な発明である。
「随伴性陰性変動」(CNV)と呼ばれる負電位の変動を測定するひとつの方法を詳述する。この方法によると、音響信号の約2秒後に光信号が発せられ、被験者は、光信号を認識したらすぐにボタンを押すことによって光信号を停止させる必要がある。
これらの実験を行う場合、試験される試料(香料組成物)または参照試料(匂いなし)を、これらの実験に参加する被験者の鼻から約10cm離して配置し、被験者の呼吸によって常に化合物が認識されるようにする。
随伴性陰性変動測定用の電極を被験者の額に取り付ける。なお、参照電極は耳たぶに取り付ける。
音響信号の400msec〜1000msec後の早期に測定される随伴性陰性変動、およびこれらの変動の大きさは、0%の値が得られる参照試料を基準にして表現する。
大きさが0%を超える試験試料は覚醒組成物であり、大きさが0%未満の試験試料は鎮静組成物である。
これらの実験を行う場合、試験される試料(香料組成物)または参照試料(匂いなし)を、これらの実験に参加する被験者の鼻から約10cm離して配置し、被験者の呼吸によって常に化合物が認識されるようにする。
随伴性陰性変動測定用の電極を被験者の額に取り付ける。なお、参照電極は耳たぶに取り付ける。
音響信号の400msec〜1000msec後の早期に測定される随伴性陰性変動、およびこれらの変動の大きさは、0%の値が得られる参照試料を基準にして表現する。
大きさが0%を超える試験試料は覚醒組成物であり、大きさが0%未満の試験試料は鎮静組成物である。
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
合成例1 香料化合物の調製
非特許文献2の方法により、1,3,5−トリメトキシベンゼンを合成した。
実施例1 香料組成物の調製
表1の成分を混合することによって、ローズ調のフルーティ様およびフローラル様の香料組成物を調製した。
非特許文献2の方法により、1,3,5−トリメトキシベンゼンを合成した。
実施例1 香料組成物の調製
表1の成分を混合することによって、ローズ調のフルーティ様およびフローラル様の香料組成物を調製した。
次に上記香料組成物の1重量部を基準として0.4重量%の1,3,5−トリメトキシベンゼンを上記香料組成物に加えて、香料組成物Aを得た。
また、同様に1重量%の1,3,5−トリメトキシベンゼンを上記香料組成物に加えて、香料組成物Bを得た。
また、同様に1重量%の1,3,5−トリメトキシベンゼンを上記香料組成物に加えて、香料組成物Bを得た。
(試験例1) 香料組成物の鎮静試験
前述した実験方法に従って5人の日本人女性の随伴性陰性変動(CNV)の大きさを測定した。
前述した実験方法に従って5人の日本人女性の随伴性陰性変動(CNV)の大きさを測定した。
測定結果を図1および2に示した。
図1および2は、参照試料を基準にして表現される香料組成物A(図1)および香料組成物B(図2)のCNVの大きさをグラフで表している。
図中のAは、被験者5名のCNVの相加平均値(相対値)を示す。なお、0%がコントロールであり、0%よりも上のときは覚醒であることを意味し、0よりも下のときは鎮静であることを意味する。
図中のBは、被験者5名のCNVの相加平均値のずれの範囲を示す値であり、標準偏差値/2で示す。
驚くべきことに、0.4%の量の1,3,5−トリメトキシベンゼン(香料組成物A)も、1%の量の1,3,5−トリメトキシベンゼン(従来技術による香料組成物B)と同様の鎮静(弛緩)作用を示すことが分かった。
図1および2は、参照試料を基準にして表現される香料組成物A(図1)および香料組成物B(図2)のCNVの大きさをグラフで表している。
図中のAは、被験者5名のCNVの相加平均値(相対値)を示す。なお、0%がコントロールであり、0%よりも上のときは覚醒であることを意味し、0よりも下のときは鎮静であることを意味する。
図中のBは、被験者5名のCNVの相加平均値のずれの範囲を示す値であり、標準偏差値/2で示す。
驚くべきことに、0.4%の量の1,3,5−トリメトキシベンゼン(香料組成物A)も、1%の量の1,3,5−トリメトキシベンゼン(従来技術による香料組成物B)と同様の鎮静(弛緩)作用を示すことが分かった。
本発明を次のように記載することができる。
(1) 香料組成物中の鎮静剤としての、前記香料組成物の重量に対して0.5%未満の量の少なくとも1種類のトリメトキシベンゼンの使用。
(2) トリメトキシベンゼンの量が前記香料組成物の0.01〜0.4重量%の間であることを特徴とする上記(1)に記載の使用。
(3) 前記トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンであることを特徴とする上記(1)または(2)のいずれかに記載の使用。
(4) 0.5重量%未満のトリメトキシベンゼンを含有することを特徴とするパーソナルケア製品用の香料組成物。
(5) 0.01〜0.4重量%のトリメトキシベンゼンを含有することを特徴とする上記(4)に記載の組成物。
(6) 前記トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンであることを特徴とする上記(4)または(5)のいずれかに記載の組成物。
(1) 香料組成物中の鎮静剤としての、前記香料組成物の重量に対して0.5%未満の量の少なくとも1種類のトリメトキシベンゼンの使用。
(2) トリメトキシベンゼンの量が前記香料組成物の0.01〜0.4重量%の間であることを特徴とする上記(1)に記載の使用。
(3) 前記トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンであることを特徴とする上記(1)または(2)のいずれかに記載の使用。
(4) 0.5重量%未満のトリメトキシベンゼンを含有することを特徴とするパーソナルケア製品用の香料組成物。
(5) 0.01〜0.4重量%のトリメトキシベンゼンを含有することを特徴とする上記(4)に記載の組成物。
(6) 前記トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンであることを特徴とする上記(4)または(5)のいずれかに記載の組成物。
A:被験者5名のCNVの大きさ(相加平均値)を示す。
B:被験者5名のCNVの大きさ(相加平均値)のずれを標準偏差値/2で示す。
B:被験者5名のCNVの大きさ(相加平均値)のずれを標準偏差値/2で示す。
Claims (4)
- トリメトキシベンゼンを有効成分として香料組成物1重量部に対して0.5重量%未満含有することを特徴とする鎮静作用を有する香料組成物。
- トリメトキシベンゼンの量が、0.01重量%以上0.4重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の鎮静作用を有する香料組成物。
- トリメトキシベンゼンが1,3,5−トリメトキシベンゼンである請求項1または2記載の鎮静作用を有する香料組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の鎮静作用を有する香料組成物を含有するパーソナルケア製品。
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- 2006-06-30 US US11/428,101 patent/US7968606B2/en not_active Expired - Fee Related
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