JP2006044656A - 飲料用瓶の注ぎ口 - Google Patents

Abstract

【課題】この発明は、飲料用瓶から注ぎ出される飲料をより滑らかに注ぎ出すと共に、直接瓶に口を付けて飲料を飲む際、飲み易くする構造を有する注ぎ口に関するものである。
【解決手段】飲料用瓶の注ぎ口を、注ぎ口（２）の内側に、瓶中からの液体流出部（５）と瓶の外方向へ向かって開放された空気流入部（６）を分離させる、空気穴（４）の開いた仕切り（３）を有する構造にすることにより、飲料の流出を滑らかにし、直接瓶に口を付けて飲み易くする。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は飲料用瓶の注ぎ口において、注ぎ口の内側に空気穴の開いた仕切りを設けることにより、瓶中の液体の流出部と、瓶中への空気流入部を、仕切りによって分離した構造を持つ注ぎ口に関するものである。
また、本発明による構造の注ぎ口を有しない飲料用瓶に取り付ける、本発明による構造を持つ注ぎ口に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の飲料水や清涼飲料などの飲料用の瓶の注ぎ口は、飲料用瓶の注ぎ口に直接口を付けて飲む際に、注ぎ口全体に口を付けたり注ぎ口をくわえたりすることが困難であったり、体裁が悪いと考える人がいた。また、飲料用瓶の注ぎ口に直接口をつけて飲料を飲む際に、瓶中から流出する飲料と瓶中へ流入する空気が注ぎ口の部分で衝突し、液体の流出が波打つように流出するために、むせたり、周りにこぼれたりすることもあった。また、移動する車の中などで、飲料用瓶に直接口を付けて飲む際，乗り物の揺れのために，注ぎ口全体をくわえず注ぎ口の一部に口を付けて飲もうとすると、飲料がこぼれる事があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、飲料の入った瓶から、直接口をつけて飲料を飲もうとする際に、注ぎ口全体をくわえることが困難であったり体裁が悪いと考える人が、瓶の注ぎ口全体ではなく、液体流出部だけに口を当てて飲むことができ、同時に、瓶の注ぎ口部分で、瓶より流出する飲料と瓶中へ流入する空気の衝突を防ぐことにより、飲料の流出を滑らかにし、それらの人にとって飲み易くしたり、体裁よく飲めるようにするために発明された。また、飲料を瓶から容器に注ぐ際、瓶の注ぎ口で、瓶より流出する飲料と瓶中へ流入する空気の衝突により生じる注ぎ口での波打つような飲料の流出による飲料の出すぎや、周囲への飛散を防ぐために発明された。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明による注ぎ口について説明すると、二つの種類に大別できる。
一つは、飲料用プラスチック製瓶において、瓶本体と一体となった注ぎ口である。もう一つは、瓶の本体とは分かれた注ぎ口で、本発明による構造の注ぎ口を有しない飲料用瓶に取り付けて使用するための注ぎ口である。
本発明の注ぎ口の構造を説明すると、図１は、瓶本体と一体となった本発明の注ぎ口の斜視図であるが、注ぎ口（２）の内側に、注ぎ口内の空間を液体流出部（５）と空気流入部（６）に分割する仕切り（３）がある。仕切り（３）は空気流入部（６）側で、注ぎ口（２）の内壁とつながり袋状になって閉じており、空気穴（４）だけが仕切り（３）を貫通して、空気流入部（６）と瓶中を結ぶ空気の通路となる。空気穴（４）は、液体流出部（５）が下方に、空気流入部（６）が上方になるように瓶を横に倒したとき、仕切り（３）の上部に来る位置に設けらている。
また、本発明による構造を有しない飲料用瓶に取り付けて使用する注ぎ口も、注ぎ口（２）の内側に、注ぎ口内の空間を液体流出部（５）と空気流入部（６）に分割する仕切り（３）がある。仕切り（３）は空気流入部（６）側で注ぎ口（２）の内壁とつながり袋状になって閉じており、空気穴（４）だけが仕切り（３）を貫通して空気流入部（６）と瓶中を結ぶ空気の通路となっている。空気穴（４）は液体流出部（５）が下方に、空気流入部（６）が上方になるように瓶を横に倒したとき、仕切り（３）の上部にくる位置に設けられている。さらに、本発明による構造を有しない飲料用瓶に取り付けて使用する本発明による注ぎ口には、図５、図６に示されているように、本発明による構造を有しない飲料用瓶の注ぎ口（７）に取り付けるための取り付け部（８）がある。図５に示した注ぎ口（２）の取り付け部（８）は螺子式になっており、図６に示した注ぎ口（２）の取り付け部（８）ははめ込み式になっている。
他にも、取り付けられる瓶の注ぎ口の形状や大きさに合わせ、本発明の注ぎ口（２）の取り付け部（８）の取り付け形式も自由に変えることができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について説明すると、注ぎ口（２）の内側にある液体流出部（５）が下方に、空気流入部（６）が上方に来るようにして瓶本体（１）を傾けると、瓶中の飲料は液体流出部（５）から流出する。それにより、瓶中の圧力は瓶外の気圧に比べて低くなり、空気が空気流入部（６）と空気穴（４）を通って瓶中へ流入する。そのために、瓶から流出する飲料と瓶中へ流入する空気はぶつかり合うことがなく、滑らかな飲料の流出が得られる。そして、瓶に直接口を付けて飲料を飲む際、液体流出部（５）に口をつけ、瓶を空気流入部（６）が液体流出部（５）より上方に来るようにして瓶を傾けて飲む。液体流出部（５）の形状や大きさは、飲料の種類やデザインなどに応じて自由に決定することができる。図２、図７、図８はそれぞれ形状の異なる液体流出部（５）を有する注ぎ口（２）の正面図である。また、仕切り（３）の形状もデザインや飲料の種類や使用目的などに応じて自由に決定することができる。例えば、図３と図４では、仕切り（３）の形状は異なっている。また、図の例では仕切り（３）は空気流入部（６）から瓶中へとふくらむように湾曲しているが、その形状は平面でも、逆方向へ湾曲していてもよい。また、瓶を適度に傾けたとき、液体流出部（５）以外に、空気穴（４）からも瓶中の飲料が流出することがないように、空気穴（４）の位置や大きさ、形、数を決定することができる。また、空気穴（４）は瓶製造時から開通させておくこともでき、運搬時等の空気流入部（６）への飲料の漏れを防ぐために、瓶の開栓使用時に開通させることもできる。瓶の開栓使用時に、空気穴（４）を開通させる方法としては、空気穴（４）の部分に空気流入部（６）側からシールを貼っておき使用時にはがす方法やあらかじめ空気穴（４）部分を容易に切り取れるようにしておき、開栓使用時に空気穴（４）部分を切り取って開通させる方法などがある。
また、図４に示したのは、本発明による構造を有しない飲料用瓶の注ぎ口（７）に取り付ける注ぎ口（２）である。取り付け部（８）を本発明による構造を有しない瓶の注ぎ口（７）にねじ込んで装着し、使用する。 図５に示したのは、本発明による構造を有しない飲料用瓶の注ぎ口（７）にはめ込んで取り付ける注ぎ口（２）である。取り付け部（８）を本発明による構造を有しない瓶の注ぎ口（７）にはめ込んで装着する。いずれも、注ぎ口（２）の構造は、飲料用瓶と一体になった本発明による注ぎ口と同様である。注ぎ口（２）を装着した後は、瓶本体と一体となった本発明による注ぎ口と同様の使用方法で使用する。
【０００６】
【発明の効果】
本発明の注ぎ口の液体流出部の形状や大きさ、空気穴の大きさや数を変えることにより、飲料の種類や使用目的に応じた流量を得ることができる。
本発明の注ぎ口に直接口をつけて飲料を飲む際に、注ぎ口全体ではなく液体流出部のみに口をつけて飲むことができ、注ぎ口全体をくわえることが困難であったり体裁が悪いと考える人にとって飲みやすくなる。同時に、移動する乗り物の中など揺れる場所で飲料を飲むときも、液体流出部のみに口を付けて飲むことができ、こぼしたり、周囲への飛散を防ぐことができる。
本発明により、飲料を瓶から容器に注ぐ際、より滑らかに注ぐことが可能となり、注ぎ口での波打つような飲料の流出による、飲料の出すぎや周囲への飛散を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の斜視図
【図２】本発明の正面図
【図３】図２の断面ＡＡの断面図
【図４】本発明の断面図
【図５】本発明の断面図
【図６】本発明の断面図
【図７】本発明の正面図
【図８】本発明の正面図
【符号の説明】
１は瓶本体
２は注ぎ口
３は仕切り
４は空気穴
５は液体流出部
６は空気流入部
７は瓶の注ぎ口
８は取り付け部

Claims (2)

1. 飲料用プラスチック製瓶において、瓶中の液体の注ぎ口を、注ぎ口（２）の内側に、空気穴（４）の開いた仕切り（３）を有する構造にする事により、瓶中の液体の流出部（５）と瓶中への空気流入部（６）を分離した構造を持つ注ぎ口。
2. 飲料用瓶の注ぎ口（７）に取り付ける注ぎ口で、注ぎ口（２）の内側に、空気穴（４）の開いた仕切り（３）を有する構造にする事により、瓶中の液体流出部（５）と瓶中への空気流入部（６）を分離した構造を持つ注ぎ口。

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