JPH08502010A - 流体収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 流体４０が収納される収納部４１と、収納部４１の一側で分離され上方へ延長され、その先端に空間流入部４３を有し、この空気流入部４３から流入された空気がその中を通過して収納部４１へ通じるようになっている把手部４２と、収納部４１の他側で分離されて上方へ延長され、その先端に把手部４２の空気流入部４３の底面を貫通して空気流入部４３へ突出され、収納部４１内の流体４０を外部へ排出するための流体排出部４５を有するネック部４４とを含んで構成されることを特徴とする流体収納容器を提供する。前記流体収納容器は空気流入部と流体排出部とを同時にカバーできるヒンジ構造を有する蓋４６を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 流体収納容器 技術分野 本発明は水、油、または液状洗剤などの流体を収納する容器に係り、特に流体 の排出時に内部圧力が低くならなく流体がゴボゴボ音を立てなくて、スムーズに 排出されるように改良された流体収納容器に関する。 背景技術 従来の流体収納容器は、一般的に図１に示したように、流体が収納される収納 部１１の上部に流体排出部１２が形成され、この収納部１１の一側には把手部１ ３が形成されている。他の例として、図２に示したように、把手２３が取り付け られている収納部２１と蓋２４とが分離され得る構造からなる流体収納容器も広 く用いられている。 しかしながら、図１および図２に示したこのような構造の従来の流体収納容器 において、収納部１１，２１内の流体１０，２０が外部へ排出される際、外部の 空気は発生した圧力差を均一にするために、１つの流体排出部１２，２２を通じ て収納部１１，２１内へ流入されなければならない。これと同時に収納部１１， ２１内の流体１０，２０が容器の外部へ排出されるべきである。従って、容器か ら外部へ排出される流体の量が多い場合には収納部１１，２１内へ空気の流入が 遮断されたり不完全であったりして容器内外に圧力の差が発生し、圧力差により 流体を注ぐ時、流体および空気の噴出のような動作が交互に起こり、流体がゴボ ゴボ音を立てるようになるという問題点を持っていた。 このような問題点を解決するための流体収納容器としては、図３に示したよう に、スパウトキャップ３７を有する流体排出部３２と分離されている空気流入孔 ３５をその上部に持っているものがあり、このような構造の流体収納容器は、外 部の異物の容器内部への流入と、容器運搬時の溢れとを防止するために、空気流 入孔の蓋３６を持っているのが普通である。 しかしながら、このような流体収納容器は流体の排出時に流体がゴボゴボ音を 立てるのは防止できるが、空気流入孔３５が流体排出部３２と別に設けられてい るために、流体を排出する度に一々空気流入孔の蓋３６とスパウトキャップ３７ とを開けなければならない不便さをもたらす。 発明の開示 本発明は従来の流体収納容器のこのような問題点を解決するために案出された ものであり、本発明の目的は、空気流入部と流体排出部とを一体で形成すること により、別の空気流入孔を備えなくても流体の排出時に内部圧力が低くならなく 流体がゴボゴボ音を立てなくて、スムーズに排出されるように改良された流体収 納容器を提供することにある。 このような目的を達成するために、本発明の一態様による流体収納容器は、流 体が収納される収納部と、該収納部の一側で分離され上方へ延長され、その先端 に空間流入部を有し、この空気流入部から流入された空気がその中を通過して収 納部へ通じるようになっている把手部と、収納部の他側で分離されて上方へ延長 され、その先端に収納部内の流体を外部へ排出するための流体排出部を有し、前 記把手部の上部に形成された空気流入部の底面を貫通して前記空気流入部内へ突 出されるネック部とを含んで構成される。 本発明の他の態様による流体収納容器は、流体が収納され上部が開放された収 納部と、該収納部の開放された上部をカバーできるようになっており、その一側 に空気流入部を有する蓋と、該蓋の下面にその上面が取り付けられ、前記蓋の空 気流入部を通じて流入された空気を収納部内へ案内する少なくとも１つの空気流 入溝を有する中間部材とを含め、この中間部材は前記蓋の空気流入部に対応する 位置に空気流入部を貫通し容器の外へ突出して収納部内の流体を外部へ排出する ための流体排出部を含んで構成される。 図面の簡単な説明 図１は従来の流体収納容器の一例を示した断面図である。 図２は従来の流体収納容器の他の例を示した断面図である。 図３は流体排出部と分離された空気流入孔を有する従来の流体収納容器のまた 他の一例を示した断面図である。 図４は本発明による流体収納容器の第１実施例を示した断面図である。 図５は図４の流体収納容器の斜視図である。 図６は図４の流体収納容器から流体が排出されている状態を説明するための図 である。 図７は本発明による流体収納容器の第２実施例を示した断面図である。 図８は本発明による流体収納容器の第３実施例を示した断面図である。 図９は図８に示した流体収納容器の分解断面図である。 図１０は本発明による流体収納容器の第４実施例を示した断面図である。 図１１は図１０の流体収納容器内の中間部材の一部切除斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、添付した図面に基づいて本発明による望ましい実施例を説明する。 本発明による流体収納容器の第１実施例は、図４および図５に示したように、 流体収納容器は、流体４０が収納される収納部４１と、該収納部４１の一側で分 離され上方へ延長され、その先端に空気流入部４３を有し、この空気流入部４３ から流入された空気がその中を通過して収納部４１へ通じるようになった把手部 ４２と、収納部４１の他側で分離され上方へ延長され、その先端に収納部４１内 の流体４０を外部へ排出するための流体排出部４５を有し、把手部４２の空気流 入部４３の底面を貫通して前記流入部４３内へ突出するネック部４４とを含んで 構成される。そして、把手部４２は空気流入部４３と流体排出部４５との間に形 成される空間に流入された外部の空気がこの把手部４２を通じて収納部４１内へ 流入され得る構造からなる。 外部の異物の容器内部への流入と容器運搬時の溢れとを防止するための手段の 一例として、図４および図５に示したように、空気流入部４３と流体排出部４５ とを同時にカバーできるヒンジ構造の蓋４６が備えられている。 図６は前述した第１実施例の流体収納容器から流体が排出されている状態を示 したものである。 図６に示したように、容器の上端にある蓋４６を開けて容器を傾けると、収納 部４１内の流体４０は流体排出部４５を通じて外部へ排出され（Ａ方向）、外部 の空気は空気流入部４３から把手部４２を通じて容器の内部へ流入される（Ｂ方 向）。この時、外部の空気の容器内部への流入は、外部へ排出される流体により 全然妨げられないので、容器内部の圧力は大気圧と常に同一の状態を保つように なり、流体が安定に外部へ排出され得る。また、流体排出部４５と空気流入部４ ３とが同一の位置にあって、流体の排出時に１つの蓋４６のみ開ければ十分なの で、図３の従来の流体収納容器とは異なり、別の空気流入孔３５とこれをカバー するための空気流入孔の蓋３６を備える必要がない。 図７は本発明の第２実施例である。図７において、把手部７２が収納部７１の 一側の上面で上方へ延長され実質的に収納部７１の上面と平行に曲がっている。 ネック部７４はその他側の上面で第１実施例のネック部４４（図４）より短く上 方へ延長されており、該ネック部７４の先端にある流体７０排出用の流体排出部 ７５は、空気流入部７３の底面を貫通して外部へ突出されている。ここで、蓋７ ６は空気流入部７３と流体排出部７５とを同時にカバーできるように備えられて いる。 図８は本発明による流体収納容器の第３実施例を示した断面図であり、図９は 図８の容器の分解断面図である。 図４と異なる点は、ネック部８４の先端が把手部８２の先端にある空気流入部 ８３の底面と連通されるようになっており、別の流体排出部８５がネック部８４ の先端に着脱可能に嵌まれる構造からなる点である。この構造はネック部と流体 排出部とが一体でなっており、この流体排出部が空気流入部の底面を貫通するよ うになっている第１および第２実施例の製作の困難さを相当除くことができる。 また、収納部８１の流体８０排出用の流体排出部８５は、空気流入部８３の先 端の大きさに相当する大きさを有し、その空気流入部８３の先端に結合されるフ ランジ８７をその上端に持つこともできる。この場合は外部の空気が容器内部へ 通じるようにフランジ８７はその面に１つ以上の空気流入孔８８を有する。 この実施例では流体排出部８５がネック部８４と容易に着脱され得るように、 流体排出部８５の下部は望ましくはゴムなどのように弾力のある材質からなる。 ここで、蓋８６は空気流入部８３および／またはフランジ８７をカバーできるよ うに備えられる。 図１０は本発明による流体収納容器の第４実施例の断面図であり、蓋１０２が 収納部１０１と分離され得る構造のものを示している。 第１、第２および第３実施例とは異なり、図１０の流体収納容器において外部 の空気の収納部１０１内への流入と収納部１０１内の流体１００の外部への排出 とは、蓋１０２に備えられている中間部材１０４の空気流入溝１０６とこの中間 部材１０４の一側へ備えられている流体排出部１０５とを通じてそれぞれなされ る。 すなわち、蓋１０２はその一側に空気流入部１０３を持っており、中間部材１ ０４はその上面に空気流入部１０３および容器の内部を連結する少なくとも１つ の空気流入溝１０６を有する。該空気流入溝１０６を除いた前記中間部材１０４ の全部分は蓋１０２の下面に取り付けられているために、外部からの空気はその 空気流入溝１０６を通じてのみ容器の内部へ入ることができる。また、この中間 部材１０４は収納部１０１内の流体１００が外部に排出されるように前記蓋１０ ２の空気流入部１０３と対応する位置に流体排出部１０５を有し、該流体排出部 １０５は空気流入部１０３を貫通して外部に突出されている。図１０において、 参照番号１０７は蓋１０２に形成された空気流入部１０３をカバーするためのラ ンヤード１０８を有するエンドキャップである。また、参照番号１０９は収納部 １０１に形成され流体収納容器を操るための把手部１０９である。 図１１は図１０に示した蓋１０２内の中間部材の一例を示した部分切除斜視図 である。図１１に示したように、空気流入溝１０６は望ましくはその断面が三日 月形の通路である。 前述したような第２、第３および第４実施例の流体収納容器においても流体が 容器内部から外部へ排出される状態は第１実施例に対して説明した所と完全に同 一である。 前述したように、本発明による流体収納容器は１つの蓋でカバーされるように 収納部の所定位置に流体排出部と空気流入部とを備えることにより、別の空気流 動孔と空気流入孔蓋を設けなくても容器内の流体を安定に外部へ排出することが できる。 産業上の利用可能性 本発明は水、油または液状洗剤のような液体を収納するための、例えばガラス 、プラスチック、金属などのような物質からなる瓶、フラスコ、ジャグ(jug)の ようなさまざまな大きさの容器に適用され得る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１０月７日 【補正内容】 部の異物の容器内部への流入と、容器運搬時の溢れとを防止するために、空気流 入孔の蓋３６を持っているのが普通である。 しかしながら、このような流体収納容器は流体の排出時に流体がゴボゴボ音を 立てるのは防止できるが、空気流入孔３５が流体排出部３２と別に設けられてい るために、流体を排出する度に一々空気流入孔の蓋３６とスパウトキャップ３７ とを開けなければならない不便さをもたらす。 発明の開示 本発明は従来の流体収納容器のこのような問題点を解決するために案出された ものであり、本発明の目的は、空気流入部と流体排出部とを一体で形成すること により、別の空気流入孔を備えなくても流体の排出時に内部圧力が低くならなく 流体がゴボゴボ音を立てなくて、スムーズに排出されるように改良された流体収 納容器を提供することにある。 このような目的を達成するために、本発明の一態様による流体収納容器は、流 体が収納される収納部と、該収納部の一側で分離され上方へ延長され、その先端 に空間流入部を有し、この空気流入部から流入された空気がその中を通過して収 納部へ通じるようになっている把手部と、収納部の他側で分離されて上方へ延長 され、その先端に収納部内の流体を外部へ排出するための流体排出部を有し、前 記把手部の上部に形成された空気流入部の底面を貫通して前記空気流入部内へ突 出されるネック部とを含んて構成される。 本発明の他の態様による流体収納容器は、流体が収納され上部が開放された収 納部と、該収納部の開放された上部をカバーできるようになっており、その一側 に空気流入部を有する蓋と、上面と下面と上下面から上方に延長された中空流体 排出部とを有する中間部材とを含め、前記中間部材はその上面に少なくとも１つ の溝を持つように形成されており、その上面が蓋の下面に取り付けられ、前記蓋 の空気流入部に対応する位置に流体排出部が空気流入部を貫通して収納部外へ突 出されており、そして蓋の下面と、前記蓋の空気流入部を通じて流入された空気 を収納部内へ案内する中間部材の溝との間に少なくとも１つの空気流入溝が形成 されて構成される。 この実施例では流体排出部８５がネック部８４と容易に着脱され得るように、 流体排出部８５の下部は望ましくはゴムなどのように弾力のある材質からなる。 ここで、蓋８６は空気流入部８３および／またはフランジ８７をカバーできるよ うに備えられる。 図１０は本発明による流体収納容器の第４実施例の断面図であり、蓋１０２が 収納部１０１と分離され得る構造のものを示している。 第１、第２および第３実施例とは異なり、図１０の流体収納容器において外部 の空気の収納部１０１内への流入と収納部１０１内の流体１００の外部への排出 とは、蓋１０２に備えられている中間部材１０４の空気流入溝１０６とこの中間 部材１０４の一側へ備えられている流体排出部１０５とを通じてそれぞれなされ る。 すなわち、蓋１０２はその一側に空気流入部１０３を持っており、中間部材１ ０４はその上面に空気流入部１０３および容器の内部を連結する少なくとも１つ の溝１０６を有する。この溝１０６を除いた前記中間部材１０４の全部分が 蓋１ ０２の下面に取り付けられているために、外部からの空気はその空気流入溝１０ ６を通じてのみ容器の内部へ入ることかできる。また、この中間部材１０４は収 納部１０１内の流体１００が外部に排出されるように前記蓋１０２の空気流入部 １０３と対応する位置に流体排出部１０５を有し、該流体排出部１０５は空気流 入部１０３を貫通して外部に突出されている。図１０において、参照番号１０７ は蓋１０２に形成された空気流入部１０３をカバーするためのランヤード１０８ を有するエンドキャップである。また、参照番号１０９は収納部１０１に形成さ れ流体収納容器を操るための把手部１０９である。 図１１は図１０に示した蓋１０２内の中間部材の一例を示した部分切除斜視図 である。図１１に示したように、空気流入溝１０６は望ましくはその断面が三日 月形の通路である。 前述したような第２、第３および第４実施例の流体収納容器においても流体が 容器内部から外部へ排出される状態は第１実施例に対して説明した所と完全に同 一である。 前述したように、本発明による流体収納容器は１つの蓋でカバーされるように 徴とする請求項１に記載の流体収納容器。 ５．前記流体収納容器は、前記空気流入部４３，７３，８３と流体排出部４５ ，７５，８５とを同時にカバーできる蓋４６，７６，８６をさらに含むことを特 徴とする請求項２に記載の流体収納容器。 ６．前記流体収納容器は、前記空気流入部４３，７３，８３と流体排出部４５ ，７５，８５とを同時にカバーできる蓋４６，７６，８６をさらに含むことを特 徴とする請求項３に記載の流体収納容器。 ７．流体１００が収納され上部が開放された収納部１０１と、 前記収納部１０１の開放された上部をカバーできるようになっており、その一 側に空気流入部１０３を有する蓋１０２と、 上面と下面と前記上下面から上方へ延長された中空流体排出部１０５とを有す る中間部材１０４とを含め、前記中間部材はその上面に少なくとも１つの溝１０ ６を持つように形成されており、前記上面が前記蓋の下面に取り付けられ、前記 蓋の空気流入部に対応する位置に前記流体排出部が前記空気流入部を貫通して前 記収納部外へ突出されており、そして前記蓋の下面と、前記蓋の前記空気流入部 を通じて流入された空気を前記収納部内へ案内する前記中間部材の前記溝との間 に少なくとも１つの空気流入溝１０６’が形成されて構成されていることを特徴 とする流体収納容器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 １９９３／１１１８７Ｕ (32)優先日 1993年６月23日 (33)優先権主張国 韓国（ＫＲ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ， ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．流体４０，７０，８０が収納される収納部４１，７１，８１と、 前記収納部４１，７１，８１の一側で分離され上方へ延長され、その先端に空 間流入部４３，７３，８３を有し、この空気流入部４３，７３，８３から流人さ れた空気がその中を通過して収納部４１，７１，８１へ通じるようになっている 把手部４２，７２，８２と、 前記収納部４１，７１，８１の他側で分離されて上方へ延長され、その先端に 前記収納部４１，７１，８１内の流体４０，７０，８０を外部へ排出するための 流体排出部４５，７５，８５を有し、前記把手部４２，７２，８２の空気流入部 ４３，７３，８３の底面を貫通して前記空気流入部４３，７３，８３内へ突出さ れるネック部４４，７４，８４とを含んで構成されることを特徴とする流体収納 容器。 ２．前記流体排出部８５は、前記ネック部８４と分離形成され前記ネック部８ ４の先端と脱着可能に嵌まれるようになっていることを特徴とする請求項１に記 載の流体収納容器。 ３．前記流体排出部８５はその先端に前記空気流入部８３の先端と結合される フランジ８７を含め、前記フランジ８７は外部の空気が流入され得る１つ以上の 空気流入孔８８を有することを特徴とする請求項２に記載の流体収納容器。 ４．前記流体収納容器は、前記空気流入部４３，７３，８３と流体排出部４５ ，７５，８５とを同時にカバーできる蓋４６，７６，８６をさらに含むことを特 徴とする請求項１に記載の流体収納容器。 ５．前記流体収納容器は、前記空気流入部４３，７３，８３と流体排出部４５ ，７５，８５とを同時にカバーできる蓋４６，７６，８６をさらに含むことを特 徴とする請求項２に記載の流体収納容器。 ６．前記流体収納容器は、前記空気流入部４３，７３，８３と流体排出部４５ ，７５，８５とを同時にカバーできる蓋４６，７６，８６をさらに含むことを特 徴とする請求項３に記載の流体収納容器。 ７．流体１００が収納され上部が開放された収納部１０１と、 前記収納部１０１の開放された上部をカバーできるようになっており、その一 側に空気流入部１０３を有する蓋１０２と、 前記蓋１０２の下面にその上面が取り付けられ、前記蓋１０２の空気流入部１ ０３を通じて流入された空気を前記収納部１０１内へ案内する少なくとも１つの 空気流入溝１０６を有する中間部材１０４とを含め、 前記中間部材１０４は前記蓋１０２の空気流入部１０３に対応する位置に前記 空気流入部１０３を貫通し容器の外へ突出して前記収納部１０１内の流体１００ を外部へ排出するための流体排出部を含むことを特徴とする流体収納容器。