JP2001523145A - 飲料ボトル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 飲料容器は、飲料液体を収容する本体部１０と、本体部の頂部を密封的に閉じるように構成した蓋３０と、本体部の内部空間の下方領域に向かって下方へ伸びる液体の出口通路５０・５２と、本体部の内部空間の下方領域に向かって下方へ伸びる空気取入通路５４とを有している。ユーザが液体出口通路５０・５２を介して液体を容器から吸い出すときは図１のように、置換空気が空気取入通路５４を通って入り、容器内の液体を通って上方に向かって泡立つようにされる。

Description

【発明の詳細な説明】 飲料ボトル ［技術分野］ 本発明は飲料ボトルまたは他の飲料容器さらに詳しくはシールされていてユー ザが吸引管で液体を吸引するという飲料容器に関する。 ［背景技術］ 飲料ボトルまたはシールされていてユーザが吸引管で液体を吸引するという飲 料容器は、こぼす危険が減少するのでとくに幼い子供に有用である。従来、シー ルされたボトルから液体を吸い出すことのできる、しかも、液体の消費に応じて 空気を内部へ取り込むことのできる種々のボトルが提案されてきた。これらのボ トルは、空気入口オリフィスからの液体のこぼれを防ぐことができなかったり複 雑で効果な構造のものであったりした。 ［発明の開示］ 本発明者らは相対的に単純かつ安価な構造で、しかも有効にシールされる飲料 容器を開発した。この容器はさらに、ユーザにとって魅力的である視覚上の特徴 をもつように構成されたものである。 本発明によれば、飲料液体を収容する容器を構成する本体部と、本体部の頂部 を密封的に閉じるように構成された蓋と、本体部の内部空間の下方領域に向かっ て下方へ伸びる液体の出口通路と、本体部の内部空間の下方領域に向かって下方 へ伸びる空気取入通路とを有する飲料容器が提供される。 使用において置換空気は、ユーザが液体出口通路を介して容器から液体を吸い 出すにつれ空気取入通路を通って容器内へ入り、容器内の液体を通って上方に向 かって泡立つ。好ましくは容器の本体部の側壁の少なくとも一部は透明であり、 これによりユーザは液体を通って上方向への置換空気の泡立ちを観察することが できる。ユーザは、また、容器の魅力のほかに空気が液体を通って泡立つ際に振 動効果を感じる。ある場合には、液体を介しての空気の泡立ちは液体自体を（た とえば液体が炭酸ガス飽和される場合に）を強め得る。 好ましくは蓋の少なくとも一部は透明である。好ましくは蓋は、エラストマー 材料の周囲シール部材を備えたメイン部を備えている。代わりに、シール部材は 容器の本体部の縁部に設けられ得る。代わりに、蓋は容器の本体の内面に押し嵌 めて直接シールするように構成され得る。 好ましくは液体出口通路は、容器の内部空間の底部または実質的に底部まで伸 びている。空気取入通路は好ましくは、容器の内部空間の底部までの少なくとも 中程まで伸び、最も好ましくは空気取入通路は、容器の内部空間の底部または実 質的に底部まで伸びている。 液体出口および空気取入通路は、蓋に接続されて飲料容器の本体部の内部空間 内を下方へ伸びる管を備えている。液体出口および空気取入管は、蓋のほぼ直径 上に相対した位置で蓋に係合され得る。この場合、空気取入管は、空気取入管自 体の直径すなわち横断面に比べ相対的に寸法の小さいものであって、蓋を通って 伸びる導管に結合される。 蓋の上側には凹部が形成され得るし、この凹部は液体出口管の上端に接続され た回動支持された口部を受けるようにされている。すなわち凹部は、凹部を閉じ かつ口部を包囲する回動支持されたカバーを備えている。好ましくは、カバーは 口部に結合される。それにより口部は、カバーを開放位置まで回動する際に、使 用準備位置まで上方へ回動される。カバーは蓋の凹部を覆うときに蓋と密封する ように構成され得る。 蓋をそれらの上端で接続する代わりに、液体出口および空気取入管のどちらか 一方または両方は、上端に隣接して飲料容器の本体部の壁を介して接続され得る 。いずれにしても、液体出口および空気取入管のどちらか一方または両方は、真 直ぐでも螺旋状でもよく、液体出口および空気取入管の両方が螺旋状である場合 には、それらは好ましくは、逆回りの螺旋通路に追従する。 液体出口および空気取入管のどちらか一方または両方は、それらの通路の少な くとも一部において本体部の外部上で下向きに伸び、そして容器の壁を通って容 器の本体部の内部空間に入り得る。本体部には二重側壁が形成され得る。その場 合、液体出口および空気取入管のどちらか一方または両方は、それらの通路の少 なくとも一部について二重側壁の中空空間内に配置され得る。この中空空間はそ れ自体液体の出口用かまたは空気の取り入れ用の通路を形成し、または、液体の 出口用および空気取入用の通路を形成し得る。 以下添付図面を参照して単に例として本発明の実施の形態について説明する。 ［図面の簡単な説明］ 図１は本発明に係る飲料ボトルまたは容器の第１の実施の形態を示す断面図、 図２は図１に示す容器の上面図、図３は本発明に係る飲料容器の第２の実施形態 を示す断面図、図４は図３に示した容器の上面図である。 ［発明を実施するための最良の形態］ 添付図面の図１・図２を参照すると、円筒状本体部１０を有する飲料ボトルま たは容器が示されている。円筒状本体部１０の底部にはベース部２０が取付けら れ、また円筒状本体部１０の上端部は取り外し可能な蓋３０で閉じられている。 円筒状本体部１０の底端部は外側へドーム状をなす壁１２で閉塞され、また突出 縁部１４を備え、この突出縁部１４は本体部の主側壁の伸長部を形成している。 ベース部２０はほぼリング形状であり、半径方向内周部にＵ形部分２２を備え、 円筒状本体部１０の縁部１４を受ける環状溝を画定している。外周壁２４はＵ形 部分２２の外周部の上縁部から下方かつ外方へ湾曲して伸びて底縁部２６で終端 する。ボトルはこの底縁部２６により平坦な表面上に静置し得る。ベース部２０ は縁部１４に押し嵌められ、接着剤でその位置に保持されている。 蓋３０はメイン部３２を備え、このメイン部３２は付随したスカート部３４と 半径方向外方へ突起したリブ３６とを備えている。蓋はさらに、エラストマー材 料の周囲シール３８を備え、この周囲シール３８はメイン部３２に成形されてい てスカート部３４および半径方向外方へ突起したリブ３６の外側を覆っている。 周囲シール３８は、蓋のメイン部のリブ３６と整列した半径方向外方へ突起した フランジ４０を備え、このフランジ４０は離間した拡大部４１（図２）を備えて いる。蓋は、容器の本体部１０の内面と蓋のメイン部３２のスカート３４との間 にシール３８を部分的に押圧して容器の本体部１０の頂端部に嵌合し、シールの フランジ４０は容器の本体部１０の頂縁部に密封されることが認められる。 蓋のメイン部３２はその下側および直径上に相対した位置に、スカート３４の 壁厚の拡大部４２・４４を形成されている。拡大部４２は貫通孔を備えている。 この貫通孔の下方端部には液体出口管５０の一端が取付けられ、かつ、貫通孔の 上方端部には吸引管５２の一端が取付けられている。拡大部４４はソケットを備 えている。該ソケットは蓋の下側からほとんど頂部まで伸び、そこに形成された 小さなオリフィス４６が空気入口を構成している。空気取入管５４の一端は拡大 部４４のソケットに嵌合されている。液体出口５０および空気取入管５４は、こ れらに対応するそれぞれのソケットに接着剤で固定されている。吸引管５２は同 様に適位置に固定され得るかまたは取り外し可能にされ得る。 液体出口５０や空気取入管５４のそれぞれは容器の底部に直角な（逆回りの） 螺旋通路に追従していることが認められる。 容器の本体部１０および好ましくは蓋のメイン部３２は、透明なプラスチック 材料たとえばポリカーボネートで構成され、ベース部２０は着色プラスチック材 料で構成され得る。液体出口管５０・吸引管５２・空気取入管５４は、透明・半 透明・不透明などのプラスチック材料で構成され得る。少なくとも吸引管および 好ましくは三つ全ての管は可撓性を有するものである。 使用する際には、ユーザは吸引管５２をくわえて容器内から液体出口管５０お よび吸引管５２を介して口内に液体を吸い込む。容器から吸い出される液体の体 積を置換するために、オリフィス４６および空気取入管５４を通って空気が流入 し、容器の底部に直角に空気取入管５４からあらわれる。この空気はボトル内の 液体を通って上方へ泡立っていく。 こうしてユーザが容器から飲料を飲むにつれ、空気は液体を通り上方へ泡立っ ていく。これは液体自体を強調するし、いずれにしてもユーザにとっては容器の 透明な壁を通して魅力的な特徴を観察することができ、また、液体を通過する泡 の振動効果を感じることができる。 図３・図４は本発明によるボトルすなわち飲料容器の第２の実施形態を示して いる。この容器は透明なカップ形の本体部６０を備え、本体部６０の上端部は取 り外し可能な蓋７０で閉じられる。蓋７０の下側には周囲溝が形成され、この周 囲溝はベース部６０の周囲縁部６２に密封嵌合する。蓋７０の上側には凹部７２ が形成され、この凹部７２内に口部７４が回動自在に取付けられている。蓋はさ らに、凹部７２に対するヒンジ付きカバーすなわちフリップトップ７６を備え、 カバー７６は二股リンク７８によって口部７４に結合されている。貯蔵または輸 送のために、カバー７６は凹部７２を閉じるように下方に回動され、そして口部 ７４は凹部７２内に受けられかつカバー７６で包囲される。ラッチ７９はカバー を閉じた状態に保持し、カバー７６は蓋に対して密封するように構成され得る。 容器の使用ではラッチ７９が解放され、カバー７６が開放状態に回動される。そ うすると、口部はリンク７８によって上方へ回動され、図３に示す上方へ傾斜し た状態となる。 口部７４は長手方向の通路を備え、それの下方端部は可撓管８０を介して液体 出口管８２の上端に接続され、この液体出口管８２は蓋の下側からほぼ容器の底 部まで伸びている。空気取入管８４は蓋の下側からほぼ容器の底部まで伸び、蓋 には容器へ空気を通す限定通路が形成されている。 図３・図４に示す容器には図１・図２の容器と同じ有利な特徴をもつことが認 められる。つまりユーザが口部７４を吸うと、液体は容器から液体出口管８２や 口部を介して吸い出され、置換空気が空気取入管８４より容器に入り、液体を介 して上方へ泡立つ。ユーザはこの泡立ち作用を観察し感じることができる。 図３・図４の容器は、真直ぐな液体出口および空気取入管を備えて示されてい るが、それらの管は代わりに、図１・図２に示す相応した管と同じ螺旋形態でも よい。同様に図１・図２の容器の液体出口および空気取入管は螺旋状の代わりに 真直ぐでもよい。 図示の実施形態では、液体出口や空気取入管は蓋から下方へ伸びて飲料容器の 本体部内に配置されている。代わりに、液体出口および空気取入管のいずれか一 方または両方は、本体部自体の上方領域から下方へ伸びることができ、そして蓋 には接続されない。液体出口および空気取入管のいずれか一方または両方は、容 器本体部の内部空間内に下方へ伸びることができ、または代わりに、液体出口お よび空気取入管のいずれか一方または両方は本体部の外部において下方へ伸び、 本体部の壁を介して内部へ入り得る。容器の本体部には二重すなわち中空側壁が 形成され得る。この場合、液体出口および空気取入管のいずれか一方または両方 は側壁の中空空間内に配置され、実際に該空間はそれ自体液体の出口または空気 取入用の通路を形成し得る。（または液体の出口および空気の取り入れ用の通路 を形成するように仕切られ得る。）

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．飲料液体を収容する容器を構成する内部空間を備えた本体部と、本体部の頂 部を密封的に閉じるように構成された蓋と、本体部の内部空間の下方領域に向 かって下方へ伸びかつ開放された液体の出口通路と、本体部の内部空間の下方 領域に向かって下方へ伸びかつ開放された空気取入通路とを有し、ユーザが液 体出口通路を介して本体部の下方領域から液体を吸い出す際に、置換空気が空 気取入通路を通って本体部の下方領域内へ入り、容器内の液体を通って上方に 向かって泡立つように構成したことを特徴とする飲料容器。 ２．上記本体部が側壁を備え、その少なくとも一部が透明である請求の範囲１記 載の飲料容器。 ３．蓋の少なくとも一部が透明である請求の範囲１または２記載の飲料容器。 ４．蓋が、エラストマー材料の周囲シール部材を備えたメイン部を備えている請 求の範囲１〜３いずれかに記載の飲料容器。 ５．エラストマー材料の周囲シール部材が、蓋と密封するために容器の本体部の 縁部に設けられる請求の範囲１〜３いずれかに記載の飲料容器。 ６．液体出口通路が、容器本体部の内部空間の底部または実質的に底部まで伸び ている請求の範囲１〜５いずれかに記載の飲料容器。 ７．空気取入通路が、容器本体部の内部空間の底部または実質的に底部まで伸び ている請求の範囲１〜６いずれかに記載の飲料容器。 ８．液体出口および空気取入通路が蓋に接続され、そして飲料容器本体部の内部 空間内に下方へ伸びるそれぞれ管を備えている請求の範囲１〜７いずれかに記 載の飲料容器。 ９．液体出口および空気取入管が、蓋のほぼ直径上相対した位置で蓋に係合され る請求の範囲９に記載の飲料容器。 10．空気取入管が、空気取入管の横断面に比べて横断面寸法の小さい、蓋を通っ て伸びる導管に結合されている請求の範囲８または９記載の飲料容器。 11．蓋の上側に凹部が形成され、この凹部が液体出口管に接続された回動支持さ れた口部を受けるようにされている請求の範囲１〜10いずれかに記載の飲料容 器。 12．凹部を閉じかつ口部を包囲する回動支持されたカバーを有する請求の範囲11 記載の飲料容器。 13．カバーが口部に結合され、それによりカバーを開放位置まで回動する際に、 口部が使用準備位置まで上方へ回動される請求の範囲12記載の飲料容器。 14．液体出口および／または空気取入通路が、本体部の上端に隣接して本体部の 壁を介して接続される管を備えている請求の範囲１〜13いずれかに記載の飲料 容器。 15．液体出口および／または空気取入通路が、螺旋状形態の管を備えている請求 の範囲１〜14のいずれか一項に記載の飲料容器。 16．液体出口および空気取入通路が、逆回りの螺旋状通路に従う管を備えている 請求の範囲１〜14いずれかに記載の飲料容器。 17．液体出口および／または空気取入通路が、その通路の少なくとも一部に対し て本体部の外部において下向きに伸び、そして本体部の壁を介して本体部の内 部空間に入る管を備えている請求の範囲１〜16いずれかに記載の飲料容器。 18．本体部に二重側壁が形成され、液体出口および／または空気取入通路が側壁 の中空空間内に形成される請求の範囲１〜14いずれかに記載の飲料容器。