JP2006044290A - ウェザーストリップ及びその製造方法 - Google Patents

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Tsutomu Takahara
強 高原
Yoji Yano
洋二 矢野
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【課題】コーナー部での凹凸の生じ難いウェザーストリップであり、かつコーナー部において中空シール部が幅を減少させてシール効果が低下することのないウェザーストリップ並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】自動車のサンルーフの開口部に装着されて略台形となってリッド13とボデー1開口部の間をシールする環状のウェザーストリップ30であり、長辺部31a、両斜辺部31b,31c、長辺部31aと斜辺部31b,cとを接続する長辺側コーナー部33及び短辺部31dは中空シール部14cを有する押出成形部にて形成されており、斜辺部31b,cと短辺部31dとを接続する短辺側コーナー部37は型成形部41にて形成されており、長辺側コーナー部33及び短辺側コーナー部37のすべての中空シール部に詰め物35、39が挿入されている構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車のサンルーフ部のシールに使用するウェザーストリップ及びその製造方法に関するものである。
図1に示す自動車MのサンルーフSの周縁に取り付けられるウェザーストリップの取付構造として、例えば図8に示すような構造のものが知られている。すなわち、自動車ボデー1のサンルーフ内周縁に、ステー(支持部)2とサンルーフを構成するガラスリッド3の周縁との間にウェザーストリップ4が配置されるようになっていて、ステー2はガラスリッド3の室内面にせん断変形可能な弾性接着剤5を介して接合・固着されている。
ステー2は、ガラスリッド3に平行でガラスリッド3と弾性接着剤5を介して接合する接着部2aとウェザーストリップ4を嵌合装着するウェザーストリップ装着部2bとを備えており、ウェザーストリップ装着部2bは、ガラスリッド3の端部より外側のボデー開口端部側に対向するように形成されている。ウェザーストリップ4は、ステー2のウェザーストリップ装着部2bに嵌着されると同時に一方側がガラスリッド3をカバー部41にてガラスリッド3の上面をカバーして挟持するように装着されている。
ウェザーストリップ4には、ガラスリッド3の外方に膨出するように中空シール部が設けられており、自動車ボデー1の開口端部に弾接してシール性を確保する構成になっている。ウェザーストリップ4は、ガラスリッド3を挟持する部材が別部材となっていて、プラスチックフレームから構成されている場合もある(例えば、特許文献1)。
このようなウェザーストリップ4は、サンルーフSの周囲に沿って隅部で折り曲げて装着されるため、直線状に形成された物について隅部に相当する箇所に曲げ加工が施されることになる。その際、図9に示すように、ガラスリッドを挟持する部材、特にカバー部41の内周側に波形のしわが生じる。そこで、サンルーフ全周にシール性と外観を維持するため、ウェザーストリップの各隅部では、圧縮力の作用する内周側に曲げ変形にしわが形成されることなく滑らかな円弧を形成するように、加熱しつつ形状保持加工、いわゆる「くせ付け加工」を施すようにしている。
特開平1−153328号公報(FIG.2〜5,FIG.8〜9)
しかしながら、近年、車両の軽量化に対する強い要請から、ガラスリッドに代えてより軽量な透明樹脂製のリッドの使用が検討されているが、透明樹脂製リッドはガラスリッドに比べて温度変化に対する寸法変化量が大きく、四季の温度変化による最大の寸法変化量は、ガラスリッドでは3mm程度であるのに対して透明樹脂製リッドでは6mm程度となる。そのため、図8に示す樹脂製リッドの挟持代(カバー部41の幅)bを6mm程度に長くする必要があり、ステー2への嵌め込み部からの距離cは9〜10mm程度を要することになる。このように挟持代bを長くすると、くせ付け加工を行っても図9に示すように隅部でのカバー部41に波形凹凸の発生は避けられず、外観を損なうと共にシール性が悪くなるという問題が生じ、改善が強く要請されていた。
係る要請に対応するシール構造として、カバー41に代えてリッドの下面側からウェザーストリップを弾接させる構造、即ち、ステーのボデー開口端部に対向するウェザーストリップ装着部をリッドの下部車内側に形成し、ソリッドゴム基部(ステー取付部)の上部にリッドに弾接するシール部とボデーの開口端部に弾接する中空シール部とを有するウェザーストリップとすることが考えられる。
しかし、係る構成のウェザーストリップでは、図9に示したカバー部41がないためにコーナー部においてくせ付け加工の必要がないものであるが、シール部においてリッドとボデーの外面より低い溝ができるために水が溜まりやすいという問題を有するものである。また従来品と同様に連続押出成形品を湾曲させて形成するコーナー部においては、該コーナー部形成時の外周側の伸長応力が大きいことによって中空シール部が幅を減少する変形を生じ、シール効果が十分ではないことが判明した。
そこで本発明は、コーナー部での凹凸の生じ難いウェザーストリップであり、かつコーナー部において中空シール部が幅を減少させてシール効果が低下することのないウェザーストリップ並びにその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、自動車のサンルーフの開口部に装着されて装着後は略台形となってリッドとボデー開口部の間をシールする環状のウェザーストリップであって、
長辺部、斜辺部及び短辺部は中空シール部を有する押出成形部にて形成されており、
前記斜辺部と前記短辺部を接続する短辺側コーナー部は中空シール部を有する型成形部にて形成されており、
前記長辺部両端の長辺側コーナー部及び前記短辺側コーナー部のすべての前記中空シール部に詰め物が挿入されていることを特徴とする。
係る構成のウェザーストリップは、コーナー部での凹凸の生じ難く、しかもコーナー部において中空シール部が幅を減少させてシール効果が低下することのないものである。
上記のウェザーストリップにおいては、前記ウェザーストリップの前記押出成形部は、ステー嵌合凹部を有するソリッドゴム基部、前記ソリッドゴム基部の前記リッドの中央部側に位置するように立設され、前記リッドの室内側表面に少なくとも先端部が前記リッドの端部方向に向かって傾斜して弾接するリップシール部、及び前記ソリッドゴム基部の前記リッドの端部側に位置するように形成され、サンルーフの閉鎖時にボデーの開口端部に弾接する中空シール部とを有することが好適である。
係る構成のウェザーストリップは、特許文献1記載のようにリッドをシールするためのカバー部を有さずに、リッドの車内面側のリップシール部によってシールを行うために、線膨張率の大きな樹脂製リッドを使用した場合においてもコーナー部でのカバー部による凹凸の発生を効果的に抑制することができる。また上記構成のウェザーストリップは、斜辺部と接続する長辺部両端のコーナー部のくせ付け加工が不要であり、製造工程も簡素化されたものである。
上記のウェザーストリップにおいては、前記型成形部は、ソリッドゴムにて一体成形されており、前記押出成形部のソリッドゴム基部のステー嵌合凹部が充填された断面形状を有し、前記ソリッドゴム基部には、前記リップシール部の車外側から前記中空シール部に至る上部貫通孔が形成されており、
前記型成形部の中空シール部、前記押出成形部の中空シール部の下部に下部貫通孔が形成されていることが好ましい。
係る構成のウェザーストリップを使用することにより、サンルーフの閉鎖時においてウェザーストリップの上面、リッド端部及びボデー開口端部により形成される凹部に貯留した雨水などの水をボデー側に設けた水受けを通じて車外に排出することができ、雨上がりなどにおいてサンルーフを開放したときに水滴が車内に落下することを防止することができる。
上記のウェザーストリップにおいては、前記詰め物は押出成形された発泡弾性体であることが好ましい。
係る詰め物を使用することにより、中空シール部の有する弾性に基づくシール性を阻害することなくコーナー部において中空シール部が幅を減少させてシール効果が低下することのないウェザーストリップが形成される。
別の本発明は、自動車のサンルーフの開口部に装着されて装着後は略台形となってリッドとボデー開口部の間をシールする略台形環状のウェザーストリップの製造方法であって、
長辺部、両斜辺部、及び短辺部を構成する中空シール部を有する押出成形部を成形する押出成形品とする押出工程、前記押出成形品を裁断して前記長辺部と両斜辺部とを構成する第1部材と前記短辺部を構成する第2部材とする裁断工程、前記第1部材の斜辺形成部の前記中空シール部の端部近傍にコア孔及び治具挿入孔とを形成する穿孔工程、前記第1部材の前記中空シール部に4個の詰め物を挿入する挿入工程、前記短辺側のコーナー部をコアと外型とからなる金型を使用して型成形部を形成して接続する型成形工程、前記コアを前記コア孔から取り出すコア取り出し工程、前記コア孔と前記治具挿入孔との間に配置してある詰め物を治具にて前記型成形部に移動させる詰め物移動工程を有することを特徴とする。
係る構成を備えた製造方法により、コーナー部での凹凸の生じ難く、しかもコーナー部において中空シール部が幅を減少させてシール効果が低下することのないウェザーストリップを製造することができる。
本発明のウェザーストリップを構成する材料は、公知のウェザーストリップ用の材料を使用することができ、一般的にはポリクロロプレンゴムやエチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム材料にて、押出成形法によって連続的に製造される。リップシール部と中空シール部は発泡ゴムにて形成されていることが好ましい。架橋加硫するゴム材料に熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂を添加してくせ付け加工を容易に行える組成としてもよい。
型成形部を構成するゴム材料は、ウェザーストリップ構成材料と同じゴム材料を使用することが、押出成形部との接着性が良好であり、好ましい。型成形部を構成するゴムは、発泡体であってもソリッドであってもよいが、ソリッドゴムであることが好ましい。
詰め物を構成するゴム材料は耐候性を求められることはないので、特に限定されるものではないが、ウェザーストリップを構成するゴム材料と同じものを使用することにより工程が簡便となり、好ましい。
図1は、自動車のサンルーフを示したものであり、リッド13とボデーのルーフ部1により形成されている。サンルーフの開口部は、一般的に車両前方側を短辺とし、後方側を長辺とする略台形に形成されている。図2は、サンルーフ開口部においてリッド13とボデー1の間に装着されて開口部の形状に沿って略台形となり、シールを行うウェザーストリップ14の装着後の形状を示した平面図である。ウェザーストリップ30は、長辺部31と両斜辺部31b,31c、及び短辺部31dとからなる環状エンドレスに形成されている。長辺部31aと両斜辺部31b,31c並びに短辺部31dは押出成形により製造された押出成形部である。連続して成形された長辺部31aと両斜辺部31b,31cのコーナー部の中空シール部内に詰め物35が配設されている。また短辺部31dと両斜辺部31b,31cにより形成されるコーナー部37は、型成形部により形成されている。即ち、開口部装着前のウェザーストリップは、所定角度の2つの短辺側コーナー部とこれにより接続された押出成形部からなる環状体である。該ウェザーストリップは、短辺部と型成形部をサンルーフ開口部の車両前方側に合わせて装着する。長辺部31aと短辺部31dの断面形状は同一であっても異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。
型成形部である短辺側のコーナー部37の中空シール部内にも、詰め物35が配設されている。長辺部31aは自動車のリア側、短辺部31dは自動車のフロント側に位置するように装着される。
2つの斜辺部31a,31bには、コーナー部37に近傍位置に中空シール部の成形において金型のコアを取り出すためのコア孔43と型成形部37形成後に詰め物39を移動させるための治具挿入孔45が形成されている。
図3は、図1のA−A断面(図2に示したウェザーストリップの長辺部の位置)におけるウェザーストリップ(イ)及びシール構造(ロ)を示したものである。本発明の実施において好適なウェザーストリップ30の長辺部31a並びに両斜辺部31b,31c、短辺部31dを構成する押出成形部14は、図3(イ)に示すように、ステー2のウェザーストリップ装着部2bに嵌着可能なステー嵌合凹部Gと凸部を形成した広い頂部とを有し、断面形状が下向きに開口した略「コ」字状をするソリッドゴム基部14bと、ソリッドゴム基部14bの頂部14b1にステー2に装着後にリッドの中央部側に位置するようにリップシール部14aとソリッドゴム基部14bの凸部14b1の側面部上端近傍に端を発してループ状をなし、ステー2に装着後に樹脂製リッドの端部より外方に膨出する中空シール部14cを有する。
リップシール部14aは、断面略「く」の字状になっており、ウェザーストリップ14をステー2に装着してリッド13にアセンブリーすることにより、図2(ロ)に示すように、リッド13の下面(車内側表面)との間で弾接してシール性を発揮するようになる。したがって、リップシール部14aの先端はアセンブリー後のリッド13の下面位置より上方に突出した高さとなるように形成されていることが必要であり、その突出高さはリッド13の厚さバラツキを考慮して、リッド13の下面位置から0.5mm以上、上方に突出する高さとなるように形成されていることが好ましい。
ステー2は、その形状は特に限定されるものではないが、図3(ロ)に示した例では、リッドと平行な接着部2aとウェザーストリップ装着部2bとを有し、ウェザーストリップ装着部2bは、リッド方向に対して略直角に立設され、アセンブリー後はリッド13の端部より室内側面中央部側に位置するように形成されている。
図3(ロ)にはリップシール部14aの断面形状が「く」字状である例を示したが、少なくとも先端部がリッド13に対して端部方向に向かって傾斜し、先端部ほど樹脂製リッドの端部側となるように弾接可能であれば、その形状は限定されるものではない。
本実施形態では、ウェザーストリップ30の押出成形部14とリッド13とのシールは、リップシール部14aのリップ部先端がリッド13の下面に弾接することによってなされるため、温度変化によってリッド13が樹脂で形成されていてガラス製リッドより大きな寸法変化をしたとしても、リップシール部14aのリップ部先端がリッド13の下面と弾接した状態で摺動することによりシール性が確実に保持される。しかも、ステー2のウェザーストリップ装着部2bがリッド13の下方に位置するように構成され、ソリッドゴム基部14bを嵌合してウェザーストリップ30を装着し、リッド13にアセンブリーされるので、ウェザーストリップ30の押出成形部14の幅を、ガラス製リッドを用いていた従来技術以上に広くする必要がない。
リップシール部14aの自由端14a1のR(曲率半径)は、約0.3mm程度とされている。リップシール部14aのリップ部先端である自由端14a1の先端形状におけるRは、小さい程シール性に優れて好ましいが、あまりRが小さいと押出成形する際に亀裂(いわゆるダイカット)が入るおそれがあるため、通常は0.2〜1.0mm程度とすることが好ましく、0.5〜0.7mm程度とすることが一層好ましい。
中空シール部14cはループ状に成形されたゴム材料にて中空部を形成しており、該中空シール部14cと弾接することになる自動車ボデー1との間にシール性を保持できる空間が広くなっている。つまり、図3(ロ)に示すような、撓ませた状態で自動車ボデー1と弾接させる。
また、リッド13は、接着剤5によりステー2と固着される。リッド13とステー2とが所定の強度で接着されるものであれば、接着剤としては特に限定されるものではなく、加硫ゴムの両端面に粘着剤層を設けたものであってもよく、シーラントのように全体が反応硬化する弾性接着剤でもよい。市販されている弾性接着剤を用いると一層好ましい。図番15は、樹脂製リッド13を開口した際に、溜まった水が直接車内に落下するのを防止可能にする水受けである。
図4にはサンルーフのフロント側コーナー部(図2におけるウェザーストリップのC−C断面相当位置)のシール構造を示した。装着前のウェザーストリップの型成形部の断面構造は図5に示した。ウェザーストリップの型成形部41a,41bは射出成形により形成されるので、ゴム発泡体又はソリッドゴムにて一体に形成されており、その断面形状は基部21b、リップシール部21a及び中空シール部21cとから構成される。型成形部41aの断面形状は、ステーのウェザーストップ装着部に装着するステー嵌合凹部(溝;図3中のG)がゴムの充填により消失して基部21bが形成されている点を除いて押出成形部と同一である。ここにいう同一とは、押出成形部を構成する発泡ゴム材料と型成形部を構成するソリッドゴム材料の硬化収縮の差による寸法変化などを含むことを意味する。
この型成形部37が配設される部分においては、ステー2のウェザーストリップ装着部は図4のように切欠きが形成されている。中空シール部21cの中空部には詰め物25が挿入されている。基部21bには、リップシール部のボデー側位置から中空シール部21cの中空部に及ぶ上部貫通孔50が形成されている。上部貫通孔50は、ボデー1開口端部、リッド13端部及びウェザーストリップの上面によりサンルーフのシール部全周に及んで形成される凹溝Rに貯留される雨水、車両洗浄水などを中空シール部21cの中空部に導き、下部貫通孔から排出するためのものである。下部貫通孔は、型成形部37に設けてもよく、斜辺部31b,31cに設けてもよい。
図5には、図2のB−B部位のウェザーストリップ(イ)並びにサンルーフのシール構造(ロ)を断面図にて示した。この部位においては、ウェザーストリップ14の中空シール部14cの下部に下部貫通孔48が形成されており、型成形部に形成された上部貫通孔50より中空部に流入した水が中空部を流動して下部貫通孔48よりボデーに設けられた水受け15上に排出され、水受け15は、車外に通じる排出孔(図示せず)に連設しており、水は該排出孔を通じて車外に排出されるように構成されている。
図2に例示のウェザーストリップ30では、斜辺部に形成したコア孔43ないし治具挿入孔45を下部貫通孔48として利用しているが、下部貫通孔は、短辺部に形成しても良い。ただし、自動車のサイド部に位置するウェザーストリップの斜辺部に形成すると、排水孔を形成することが設計上容易であり、排出される水が視界の妨げにならないことから、型成形部又は斜辺部に形成することが好ましい。
本発明のウェザーストリップの製造方法は、長辺部、両斜辺部、及び短辺部を構成する中空シール部を有する押出成形部を成形する押出成形品とする押出工程、押出成形品を裁断して長辺部と両斜辺部とを構成する第1部材と短辺部を構成する第2部材とする裁断工程、第1部材の斜辺形成部の端部近傍にコア孔及び治具挿入孔とを形成する穿孔工程、第1部材に4個の詰め物を挿入する挿入工程、短辺側のコーナー部をコアと外型とからなる金型を使用して型成形部を形成して接続する型成形工程、コアをコア孔から取り出すコア取り出し工程、コア孔と治具挿入孔との間に配置してある詰め物を治具にて型成形部に移動させる詰め物移動工程を有することを特徴とする。
押出成形品を製造する押出工程、裁断工程は周知である。係る工程により図2に示した斜辺部31b、コーナー部33、長辺部31a、コーナー部33及び斜辺部31cが連続して製造される。第2部材はそのまま短辺部31d構成材料として使用する。第1部材と第2部材とを型成形工程により型成形部を形成することにより、本発明のウェザーストリップを製造することができる。
図6には、本発明の型成形工程〜詰め物移動工程を概略図にて示した。図6(a)は押出成形により形成された押出成形部からなる短辺部31dを構成する第2部材の端部と第1部材の斜辺部31bの端部を成形金型のコア52にて接続した状態である。斜辺部の接続端部近傍にはコア取り出し用のコア孔43が形成されており、コア孔43の長辺部側に詰め物39が配置され、詰め物39aの長辺部側に詰め物を移動させる治具を挿入するための治具挿入孔45が形成されている。図6においては、コア孔43は長孔に形成されているが、丸孔であってもよい。コーナー部37の「近傍」とは、この図に示されるように、型成形部から、コア52の取り出しのためのコア孔と詰め物の長さを足した位置である。
上述の斜辺部の中空シール部に設けられる下部貫通孔48は、コア孔43もしくは治具挿入孔45をそのまま利用することが、工程が簡便であり、好ましい。コア孔43並びに治具挿入孔45の形成は、公知の方法で行うことができ、リューター加工、ドリル加工、レーザー加工等が例示される。
第1部材に4個の詰め物を挿入する挿入工程、コア孔及び治具挿入孔とを形成する穿孔工程は、順序を問わない。即ち穿孔工程は押出成形において成形後に裁断前に行ってもよく、裁断後に行ってもよく、挿入工程の後でもよい。長辺側コーナー部33に位置する詰め物は、直線状の第1部材に開口端部から長辺側コーナー部33の形成位置に挿入する。押出成形品製造工程の後に穿孔工程を設け、所定長さに裁断する裁断工程により第1部材、第2部材をそれぞれ製造し、直線状態のままで第1部材の所定位置に詰め物を挿入し(挿入工程)、その後に型成形工程を設けることが工程上好ましい。
図6(a)の状態から成形金型の外型をセットして射出成形により型成形部が形成される(型成形工程)。型成形工程は、射出成形法によりソリッドゴムにて前記型成形部を成形するものであり、型成形部は押出成形部のソリッドゴム基部のステー嵌合凹部が充填された断面形状を有し、さらにソリッドゴム基部に、リップシール部の車外側から中空シール部に至る上部貫通孔を形成する上部貫通孔形成工程を有することが好ましい。
係る構成により、図4に示した上部貫通孔を有する型成形部を有するウェザーストリップを製造することができる。
本発明のウェザーストリップの製造方法においては、さらに詰め物を成形する詰め物成形工程を有することが好ましい。
詰め物は、断面形状が中空シール部に挿入して所定の作用を奏するものであれば特に限定されるものではないが、図4に例示したように円筒部とこれに立設したリブとからなる断面形状を有する連続ストリップ状であることが、ウェザーストリップの押出成形部と同様に製造することができるので好ましい。詰め物のリブを中空シール部の中空部下方に配設すると、サンルーフ閉鎖時において中空シール部が弾接により中空部を閉鎖するように変形した場合において、上部貫通孔50から中空部に流入した水が斜辺部に形成されたコア孔43や治具挿入孔45を下部貫通孔48として排出される流路を確保できるので好ましい。上部貫通孔50、下部貫通孔48は、円形である場合には直径が2.5〜4.5mm,好ましくは2.5〜3.5mmであり、長孔である場合には、長さが5〜15mm、好ましくは7〜12mmであり、幅が2.5〜4.5mm,好ましくは2.5〜3.5mmである。
図6(b)は型成形部41aの成形後にコア孔43aからコア52を取り出し(コア取り出し工程)、その後に詰め物39aを治具60にて移動させる工程(詰め物移動工程)を示した図である。詰め物を挿入する挿入工程において、サンルーフ開口部への装着後に略台形となるウェザーストリップ30の長辺部のコーナー部33に位置するべき詰め物35は、型成形工程の前に斜辺部の開口端部から挿入される。また短辺部両端のコーナー部37に位置するべき詰め物39は、詰め物35の挿入後に斜辺部の開口端部からコア孔43と治具挿入孔45との間に位置するように挿入する。コア孔43と治具挿入孔45との間隔は、詰め物39の長さと略同一にしておくことが好ましい。
治具は図7に例示した。治具60は屈曲部66を備えたロッド64と把持部62とからなる。屈曲部66は、ロッド64の先端を治具挿入孔45に挿入して、詰め物39配設位置の反対側の中空部を圧縮変形させて、把持部を手で把持したまま詰め物39を中空部の形成方向に真っ直ぐに押し込むことにより、詰め物の移動を容易にする作用を有する。ロッド64の屈曲部66から先端までの長さLは、図6(a)に示したように、詰め物39の長さとコア孔43の長孔の長さ(丸孔の場合には直径)との和に等しいことが好ましい。
係る構成により、容易に詰め物39を所定位置に押し込んで配設することができるという作用効果が得られる。
サンルーフを有する自動車の斜視図 2箇所の型成形部を有し、サンルーフ開口部装着後の略台形のウェザーストリップを示した正面図 図1のA−A位置のウェザーストリップ及びシール構造を示した断面図 サンルーフのフロント側コーナー部のシール構造を示した断面図 図2のB−B位置のウェザーストリップ並びにサンルーフのシール構造を示した断面図 本発明の型成形工程〜詰め物移動工程を示した概略図 詰め物移動工程に使用する治具を例示した斜視図 従来のサンルーフ用ウェザーストリップを示した断面図 従来のサンルーフ用ウェザーストリップのコーナー部内周側に波形のしわが生じた状態を示した図
符号の説明
1 ボデー
13 リッド
30 ウェザーストリップ
31a 長辺部
31b,31c 斜辺部
31d 短辺部
33 長辺側コーナー部
37 短辺側コーナー部
35、39 詰め物

Claims (7)

  1. 自動車のサンルーフの開口部に装着されて装着後は略台形となってリッドとボデー開口部の間をシールする環状のウェザーストリップであって、
    長辺部、斜辺部及び短辺部は中空シール部を有する押出成形部にて形成されており、
    前記斜辺部と前記短辺部を接続する短辺側コーナー部は中空シール部を有する型成形部にて形成されており、
    前記長辺部両端の長辺側コーナー部及び前記短辺側コーナー部のすべての前記中空シール部に詰め物が挿入されていることを特徴とするウェザーストリップ。
  2. 前記ウェザーストリップの前記押出成形部は、ステー嵌合凹部を有するソリッドゴム基部、前記ソリッドゴム基部の前記リッドの中央部側に位置するように立設され、前記リッドの室内側表面に少なくとも先端部が前記リッドの端部方向に向かって傾斜して弾接するリップシール部、及び前記ソリッドゴム基部の前記リッドの端部側に位置するように形成され、サンルーフの閉鎖時にボデーの開口端部に弾接する中空シール部とを有することを特徴とする請求項1に記載のウェザーストリップ。
  3. 前記型成形部は、ソリッドゴムにて一体成形されており、前記押出成形部のソリッドゴム基部のステー嵌合凹部が充填された断面形状を有し、前記ソリッドゴム基部には、前記リップシール部の車外側から前記中空シール部の中空部に至る上部貫通孔が形成されており、
    前記型成形部の中空シール部又は前記押出成形部の中空シール部の下部に下部貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェザーストリップ。
  4. 前記詰め物は押出成形された発泡弾性体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のウェザーストリップ。
  5. 自動車のサンルーフの開口部に装着されて装着後は略台形となってリッドとボデー開口部の間をシールする略台形環状のウェザーストリップの製造方法であって、
    長辺部、両斜辺部、及び短辺部を構成する中空シール部を有する押出成形部を成形する押出成形品とする押出工程、前記押出成形品を裁断して前記長辺部と両斜辺部とを構成する第1部材と前記短辺部を構成する第2部材とする裁断工程、前記第1部材の斜辺形成部の前記中空シール部の端部近傍にコア孔及び治具挿入孔とを形成する穿孔工程、前記第1部材の前記中空シール部に4個の詰め物を挿入する挿入工程、前記短辺側のコーナー部をコアと外型とからなる金型を使用して型成形部を形成して接続する型成形工程、前記コアを前記コア孔から取り出すコア取り出し工程、及び前記コア孔と前記治具挿入孔との間に配置してある詰め物を治具にて前記型成形部に移動させる詰め物移動工程を有することを特徴とするウェザーストリップの製造方法。
  6. 前記型成形工程は、射出成形法によりソリッドゴムにて前記型成形部を成形するものであり、前記型成形部は前記押出成形部のソリッドゴム基部のステー嵌合凹部が充填された断面形状を有し、さらに前記ソリッドゴム基部に、前記リップシール部の車外側から前記中空シール部の中空部に至る上部貫通孔を形成する上部貫通孔形成工程を有することを特徴とする請求項5に記載のウェザーストリップの製造方法。
  7. さらに前記詰め物を成形する詰め物成形工程を有することを特徴とする請求項5又は6に記載のウェザーストリップの製造方法。
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