JP2006044172A - 画像形成装置及び画像形成媒体の検出位置補正方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成媒体の検出位置補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成媒体の先端部近傍及び後端部近傍での左右端部位置の誤検出が発生してもその検出値を補正して完全な画像画像形成を行う画像形成装置及び画像形成媒体の検出位置補正方法を提供する。
【解決手段】メモリに順次格納される媒体左右端部位置検出データを用い、先ず媒体先端部の画像形成開始タイミング前の不安定領域補正開始指示では、先端部補正であるので(S71がYES)、先端部近傍の左右端部位置検出データの中から不安定な値を示す「先端不安定領域」を選択し(S72)、それより後の安定な値を示す「先端安定領域」を選択し(S73)、先端不安定領域の検出データに先端安定領域の検出データを代入する。また媒体後端部の画像形成終了タイミング前の不安定領域補正開始指示では、後端部補正であるので(S71がNO)、後端部近傍の左右端部位置検出データの中から不安定な値を示す「後端不安定領域」を選択し(S75)、それより先の安定な値を示す「後端安定領域」を選択し(S76)、後端不安定領域の検出データに後端安定領域の検出データを代入する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成媒体の検出位置を適正に補正する画像形成装置及び画像形成媒体の検出位置補正方法に関する。
従来、画像形成装置において、カセットやトレイ等の画像形成媒体供給部から画像形成媒体を画像形成部に給送した際に、給送された画像形成媒体が搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に位置ずれてしまうことがある。そうすると、画像形成媒体には主走査方向に位置ずれした画像が形成される。
そこで、画像形成媒体の左右の端部を検出する例えばイメージセンサ又はラインセンサなどからなるセンサを設け、主走査方向の位置ずれを検出して、その検出結果に基づいて画像形成媒体への画像データの書き出し位置を補正する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
ところで、一般に、画像形成媒体供給部から画像形成部へと搬送されてくる画像形成媒体の端部をイメージセンサ又はラインセンサなどの受光素子によって検知する際に、画像形成媒体の先端付近と後端付近とでは、画像形成媒体の左右の端部位置の検出値が不安定になる。
図9(a) 〜(f) は、画像形成媒体の先端付近の左端部位置でセンサの検出値が不安定になる理由を説明する図である。尚、同図(a),(c),(e) は、いずれも、矢印Y方向(副走査方向)に搬送中の画像形成媒体1の搬送方向左側半面と、その先端部1a、及び左側ラインセンサ2を示し、同図(b),(d),(f) は、それぞれ同図(a),(c),(e) に示す左側ラインセンサ2の検出素子の出力のグラフを示している。グラフは、横軸に検出素子の位置を示し、縦軸に各検出素子のアナログ出力値から変換されたデジタル出力値を示している。
尚、画像形成媒体1の搬送方向右側半面と、その先端部、及び右側ラインセンサについては、同図(a) 〜(f) をそれぞれ左右反転させたものと同様であるので、ここでは、例として画像形成媒体1の搬送方向左側の端部位置の検出について考察する。尚、同図(a),(c),(e) に示す左側ラインセンサ2は、例えば0番目から2000番目まで、2001個の検出素子を備えているものとする。
同図(a) は、搬送中の画像形成媒体1は、未だ、左側ラインセンサ2の位置に達しておらず、したがって、同図(b) に示すように、左側ラインセンサ2の0番目から2000番目まで2001個の検出素子の出力値は未検出を示す出力値を示している。
同図(c) は、搬送が進行して、画像形成媒体1の先端部1aが丁度左側ラインセンサ2の位置に達した状態を示しており、このとき、同図(d) に示すように、左側ラインセンサ2の出力値は、例えば0番目〜i番目の検出素子の出力値は画像形成媒体未検出を示し、i+1番目〜j番目の検出素子の出力値は不安定な状態を示し、j+1番目以上2000番目までの検出素子の出力値は一定していて先端部1aが検出されたことを示してはいるが、i+1番目以上の検出素子の出力値は、不安定な出力値及び一定な出力値のいずれも図示していない左端部検知閾値よりも上であり、左端部位置の検出は明確ではない。
同図(e) は、更に画像形成媒体1の搬送が進んで、相対的に左側ラインセンサ2の位置が画像形成媒体1の先端部1aよりも内側に入って、左側ラインセンサ2が完全に画像形成媒体1の上に位置した状態を示している。このとき、同図(f) に示すように、左側ラインセンサ2からの出力値は画像形成媒体搬送ベルト(不図示)と画像形成媒体1との境界が、はっきりとした出力値の差で認識することが出来る。すなわちn番目の検出素子の出力値が左端部検知閾値よりも下であり、これにより、正確に画像形成媒体1の左端部の位置(n番目の素子位置)の検出が可能になる。
特開2003−223088号公報([要約]、図1)
しかしながら、図9(c),(d) に示したように、左側ラインセンサ2(右側ラインセンサについても同様)が画像形成媒体の先端付近に位置しているタイミングでは、検出素子(一般的には受光素子)の出力値は、非検出部の検出素子の出力値と検出部の検出素子の出力値との間には、はっきりとした差がみられなくなる。そのため、画像形成媒体の左端部位置にある検出素子が、まだ画像形成媒体の左端部を検出していないとして、画像形成媒体の左端部位置を実際の位置よりも画像形成媒体の内側であると誤認識してしまう。図示していないが、これは画像形成媒体の後端部分においても同様の誤認識が発生する。
図10(a) 〜(e) は、画像形成媒体の側端部の理想的な検出に基づく画像形成状態と、誤認識に基づく画像形成状態を説明する図である。同図(a) は、画像形成媒体1の大きさに対して、それよりもサイズの大きな画像データ3が画像形成装置のメモリに格納されている状態を示している。また、同図(b),(d) は、それぞれ横軸に画像形成媒体の搬送時間を示し、縦軸に画像形成媒体の左端部位置にある左側ラインセンサの検出素子の出力値と左端部検知閾値を基に、検知した端部位置を示しており、同図(b) は理想的に左端部位置を検出できた場合、同図(d) は左端部位置が先端部近傍と後端部近傍で不安定な状態つまり曲線状に検出された場合をそれぞれ示している。
もし、同図(b) に示すように、理想的に左端部位置が検出された場合は(右端部についても同様)、その検出位置に基づいて、画像形成媒体1の搬送速度と先端位置検出時の時間とから算出された画像形成媒体1の画像形成開始タイミング(画像形成終了タイミングについても同様)において、同図(a) の画像データ3から、画像形成媒体1の先端部(後端部についても同様)の実際の形状に沿って設定された画像マスク位置に従って、先ず画像形成媒体1の先端位置に対応する画像データから線順次に読み出され、その画像データが画像形成ヘッドに送信されて画像形成出力される。これにより同図(c) に示すように、画像形成媒体1の四隅に空きの無い画像3´が形成される。
しかし、実際には、同図(d) に示すように、左端部位置が先端部近傍と後端部近傍で不安定な状態つまり曲線状に検出される。尚、このように左端部位置が先端部近傍と後端部近傍で不安定な状態つまり曲線状に検出される理由は図9(c),(d) で説明した通りである。
図10(d) に示すように、左端部位置が先端部近傍で曲線状に検出されると、同図(a) の画像データ3に、画像形成媒体1の検出された曲線状の左右端部位置に基づいて画像マスク位置が設定され、この設定された画像マスク位置に基づいて順次画像データが読み出され、画像形成ヘッドに送信されて画像形成が実行される。これにより、同図(e) に示すように、画像形成媒体1の四隅に空きの有る画像3″が形成される。そして、このような不具合についての適正な補正方法等の解決策は特許文献1には開示されていない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、画像形成媒体の先端部近傍及び後端部近傍での左右端部位置の誤検出が発生しても、その検出値を適正に補正して、四隅の空きの無い画像の画像形成を行うことができる画像形成装置及び画像形成媒体の検出位置補正方法を提供することである。
先ず、第1の発明の画像形成装置は、供給部から供給される画像形成媒体を画像形成部に搬送する搬送機構と、該搬送機構上において画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、上記画像形成媒体の先端部を検出する第1の検出部と、該第1の検出部よりも搬送方向下流側で且つ上記画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、搬送中の上記画像形成媒体の左右端部位置を所定の時間間隔で検出する第2の検出部と、該第2の検出部により検出された検出情報を格納するメモリと、該メモリに格納された上記検出情報を補正する検出情報補正部と、該検出情報補正部により補正された補正検出情報に基づいて、上記画像形成媒体に対する画像形成範囲の情報を生成する画像形成範囲生成部と、を備え、上記画像形成部は上記画像形成範囲生成部により生成された上記画像形成範囲の情報に基づいて画像形成を実行するように構成される。
上記検出情報補正部は、例えば、上記画像形成媒体の先端付近又は後端付近の少なくとも一方の上記検出情報を補正するように構成され、また、例えば、上記所定の時間間隔で検出された一連の検出情報の中の不安定な値を示す検出情報を安定な値を示す検出情報に置き換えることにより上記検出情報を補正するように構成される。
次に、第2の発明の画像形成媒体の検出位置補正方法は、供給部から供給される画像形成媒体を画像形成部に搬送する搬送機構と、該搬送機構上において画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、上記画像形成媒体の先端部を検出する第1の検出部と、該第1の検出部よりも搬送方向下流側で且つ上記画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、搬送中の上記画像形成媒体の左右端部位置を所定の時間間隔で検出する第2の検出部と、該第2の検出部により検出された検出情報を格納するメモリと、該メモリに格納された上記検出情報を補正する検出情報補正部と、該検出情報補正部により補正された補正検出情報に基づいて、上記画像形成媒体に対する画像形成範囲の情報を生成する画像形成範囲生成部と、を備え、上記検出情報補正部は、上記画像形成媒体の先端付近又は後端付近の少なくとも一方の上記所定の時間間隔で検出された一連の検出情報の中の不安定な値を示す検出情報を安定な値を示す検出情報に置き換えることにより上記検出情報を補正するように構成される。
本発明によれば、画像形成媒体の先端部近傍及び後端部近傍での左右端部位置の誤検出が発生しても、その不安定な検出値を示す左右端部位置データをそれぞれ先端及び後端の安定した検出値を示す左右端部位置データで置き換えて補正するので、画像形成媒体の先端及び後端でも隅まで、すなわち四隅に空きの無いように画像の画像形成を行うことができるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては説明の簡易化のために、「印字」を「画像形成」と同義に用い、また「画像形成媒体」を単に「媒体」ということもある。更に、「用紙」を「画像形成媒体」又は「媒体」と同義に用いている。また、媒体の搬送方向をY方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をX軸方向又は主走査方向と定義する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成範囲可変システムを搭載する画像形成装置の構成ブロック図である。
同図に示すように、画像形成範囲可変システム5は、制御部6、搬送機構7、画像形成範囲生成部8を備えている。制御部6は、形成制御部10、メモリ11、検出情報補正部12を備え、この制御部6には、画像データメモリ13から画像データが入力される他に、第1の検出部14及び第2の検出部15から媒体端部の検出結果が入力される。また、制御部6には、ヘッド駆動部16を介しインクヘッド部17が接続されている。
搬送機構7は、搬送距離検出部18を備えている。搬送機構7は、特には図示しないが媒体の搬送と画像形成時のプラテンを兼ねるプラテンベルト機構を備え、プラテンベルト機構により、制御部6からの制御の下に不図示の媒体供給部より供給される媒体の搬送を行う。また、プラテンベルト機構の駆動部には、例えばエンコーダ等が取り付けられており、搬送機構7の搬送距離検出部18は、エンコーダの回転パルス数を検出し、この検出したエンコーダ回転パルス数を媒体の搬送量(移動量)の情報として制御部6に出力する。
上記第1の検出部14は、例えば光学式の透過型又は反射型のセンサ、静電容量式センサ等で構成される。この第1の検出部14は、媒体供給部の媒体搬送方向下流側に設けられ、搬送機構7に供給される媒体の先端部を検出して、その検出情報を制御部6に出力する。
また、第2の検出部15は、例えばラインセンサ、又はイメージセンサ等で構成される。この第2の検出部15は、第1の検出部14よりも媒体搬送方向下流側でかつインクヘッド部17が配置されている画像形成部よりも媒体搬送方向上流側に設けられ、媒体の左右(横幅方向つまり主走査方向)の端部を検出し、その検出情報を制御部6に出力する。
この制御部6に入力される第2の検出部15の検出情報はメモリ11に保持される。制御部6の検出情報補正部12は、第2の検出部15により得られた媒体の左右端部の位置情報に基づいて、メモリ11に保持された検出情報の一部を、所定の手順に基づいて書き換える。尚、これについては、詳しくは後述する。
画像形成範囲生成部8は、パラメータメモリ19とノズルアドレス抽出部21を備えている。パラメータメモリ19には、この画像形成装置の各部の機構的な補正値、すなわち仕上がりの寸法誤差などの各構成要素の製造誤差や装置製造上発生する構成要素の組み立て誤差すなわち装置毎に異なる機差に対して、予め設定される媒体搬送時におけるインクヘッド部17の各インクヘッドのインク液基準噴出タイミング情報が予め格納されている。このインク液基準噴出タイミング情報は、第1の検出部14による媒体先端部検出信号を卜リガとする搬送距離検出部18からのエンコーダ回転パルス数である。
この画像形成範囲生成部8は、補正部6のメモリ11に保持されている媒体の左右端部の検出情報又は補正された検出情報に基づいて、媒体の形状つまり非画像形成位置を抽出する。この抽出結果に基づいて、ノズルアドレス抽出部21は、インクヘッド部17の各インクヘッドの各インクヘッド毎に画像形成に使用しない、つまりインク滴を噴出しないインク噴出ノズルのノズルアドレス(ノズル番号)を抽出する。これにより、媒体上の画像形成範囲が規定される。
画像形成範囲生成部8は、上記生成された媒体上の画像形成範囲の情報(インク滴を噴出しないインク噴出ノズルのノズルアドレス情報)と共に、パラメータメモリ19のインク液基準噴出タイミング情報を読み出すことによって、インク液噴出タイミングを切り替えて、制御部6に通知する。
制御部6の形成制御部10は、システム全体を制御すると共に、ノズルアドレス抽出部21により抽出されたノズルアドレスにより決定される画像形成範囲に応じて、媒体に対する画像形成範囲を可変制御しながら、ヘッド駆動部16を介してインクヘッド部17を駆動する。
インクヘッド部17は、特には図示しないが、複数のインクヘッドを媒体の主走査方向に、インク噴出位置が途切れないように端部の一部が重複するように配置されて構成されたラインヘッドであり、全体としてノズルアドレス(=ノズル番号)に応じた数のインク噴出ノズルを備えており、制御部6の形成制御部10からの上記駆動制御の下に選択されたインク噴出ノズルからインク滴を噴出して画像形成を実行する。
図2は、媒体の搬送機構7及び画像形成範囲可変システムを構成する構成要素の配置例を示す図である。この図に示す例では、説明の便宜上、インクヘッド部17を1個のみ示しているが、これに限定されるものではない。
通常、1個のインクヘッド部により1色の画像が形成されるものとすると、カラー画像を形成するためには、最低でも減法混色の三原色であるシアン、マゼンタ、イエローの三色のインクを吐出する3個のインクヘッド部が必要である。更に、画像の暗黒部や文字に専用されるブラックのインクを吐出するインクヘッド部、あるいは高階調を得るために中間色のライトマゼンタ、ライトシアンなどのインクを使用する構成であると、インクヘッド部は全部で6個になる。
図2に示すように、本例の構成要素の配置例では、先ず、図の左から、多枚数の媒体22を収容する媒体供給カセット23、この媒体供給カセット23から媒体22を順次1枚ずつ取り出す供給ローラ24、回転を一時停止して供給ローラ24から給送されてくる媒体22の先端の進行を一旦制止して撓ませ、媒体22の傾きを補正すると共に給送タイミングを待機し、その給送タイミングに応じて媒体22を搬送機構部7へ給送する制止待機ローラ対25、この制止待機ローラ対25から給送される媒体22の搬送を引き継ぐ搬送機構7が配置されている。
搬送機構7は、駆動ローラ26と従動ローラ27、これら駆動ローラ26と従動ローラ27との間に扁平に掛け渡されて張設された無端ベルトからなるプラテンベルト28、駆動ローラ26の回転軸に一体に取り付けられたエンコーダ29、このエンコーダ29の回転パルスを検出するエンコーダセンサ31を備えている。これらエンコーダ29及びエンコーダセンサ31によって、図1に示した搬送機構7の搬送距離検出部18が構成されている。
また、図2において、搬送機構7の媒体搬送方向最上流側の上方には、待機ローラ対25を通過直後の媒体22の先端部エッジ22a及び後端部エッジ22bを検出する第1の検出部14としてのエッジセンサ32が設けられている。このエッジセンサ32は、本例においては光学式の透過型センサを用いている。これによりエッジセンサ32は、媒体22による遮光を検出している。
そして、このエッジセンサ32と媒体搬送方向下流側に配置されているインクヘッド部17との間には、媒体22の幅方向(左右方向、主走査方向)の端部を検出する第2の検出部15としてのイメージセンサ33及びイメージセンサ33の下方つまり被検出部を照明する照明部34が配置されている。
イメージセンサ33は、媒体22とプラテンベルト28とのコントラストの差による所謂エッジの検出を行っている。このため、例えば、媒体22が白色であれば、プラテンベルト28は、黒色などの暗い色すなわち媒体22の色に対してコントラストの差が出やすい色が好ましい。
図3は、上記のプラテンベルト28上における媒体22とイメージセンサ33(33h、33m)との配置関係を示す平面図である。尚、同図には、その他の構成部分において図2と同一構成部分には、図2と同一の番号を付与して示している。また、イメージセンサ33近傍に配置されているエッジセンサ32や照明部34の図示を省略している。
図3に示すように、イメージセンサ33は、左側イメージセンサ33hと右側イメージセンサ33mの2個のイメージセンサが媒体22の主走査方向に直列に並べて配置されている。これら左側イメージセンサ33hと右側イメージセンサ33mは、それぞれ図の左側端部から右側端部まで、0〜2000のアドレスを有する2001個の検出素子(CCD素子)を備えている。以下、これらの検出素子を、上記0〜2000のアドレスに対応して、0番目の検出素子〜2000番目の検出素子ということにする。
図4は、搬送機構7における上述したプラテンベルト28の表面の一部を切り出して示す平面図である。同図に示すように、プラテンベルト28の表面には、多数の孔35が形成されている。また、本例の搬送機構7においては、図2では図示を省略しているが、プラテンベルト28のループ状の内部に吸引ファンが配置されており、孔35を介してプラテンベルト28上の媒体22を吸引して、媒体22をプラテンベルト28上に吸着・固定させる機能を有している。したがって、プラテンベルト28上においては、媒体22の移動や位置ずれは発生しないものとして構成されている。
次に、上記構成の画像形成装置における画像データによる画像形成の流れについて、再び図1及び図2を用いて説明する。
まず、媒体22が媒体供給カセット23から供給ローラ24によって取り出されて制止待機ローラ対25に給送される。媒体22は、制止待機ローラ対25により主走査方向に対する斜行が補正された後、画像形成タイミングに合わせて搬送機構7に向けて搬送される。
そこで、媒体22の先端部エッジ22aがエッジセンサ32により検出される。このエッジセンサ32の検出信号(トリガ信号)が制御部6で受信されると、制御部6は照明部34を点灯してイメージセンサ33から出力される検出データの取得を開始する。
このように、必要なときだけ照明部34を点灯することによって照明部34の不必要な点灯を防止し、これにより、照明部34の長寿命化を図っている。
上記に続いて、媒体22がプラテンベルト28に引き渡され、媒体22がイメージセンサ33の下方を通過する。このときイメージセンサ33から出力される検出データ(媒体22の左右端部位置データ)は、搬送距離検出部18のエンコーダパルスの検出信号と同期してメモリ11に順次格納される。
その後、媒体22の先端部エッジ22aがインクヘッド部17の下方に到達する直前に、メモリ11に格納されている媒体22の左右端部位置データ群の中の、媒体22の先端付近に該当するデータ群の補正処理が、検出情報補正部12によって行われる。これについては詳しくは後述する。
そして、媒体22の上記補正された左右端部位置データを含む左右端部位置データ群は、メモリ11からノズルアドレス抽出部21へ送信される。ノズルアドレス抽出部21は、パラメータメモリ19よりインクヘッド部17における各インク液噴出タイミングを読み出し、これを上記の左右端部位置データ群情報に付加して画像形成範囲の可変情報とし、この画像形成範囲の可変情報を制御部6へ送信する。
制御部6では、上記ノズルアドレス抽出部21から入力される画像形成範囲の可変情報は形成制御部10へ移行される。この時、制御部6により画像形成装置の画像データメモリ13に格納されている画像データが形成制御部10に読み出される。
この画像データによる画像形成においては、画像形成範囲の可変情報に基づいて形成制御部10により、画像形成範囲外に該当するインクヘッド部17の各ノズルアドレスに対して当該ノズルアドレスのインク噴出ノズルからインク液を噴出しない処理(白データ処理と称する)が実施される。
この処理後、形成制御部10は、ヘッド駆動部16を介してインクヘッド部17を駆動制御する。これによりインクヘッド部17から上記画像形成範囲の可変情報に基づくインク滴が噴出され、媒体22上に、画像形成範囲が可変処理された画像が形成される。
次に、イメージセンサ33により検出され、メモリ11に格納される媒体22の左右端部位置データ(以下、媒体左右端部位置データという)の補正について説明する。
図5は、媒体左右端部位置データの補正に係わる前段の処理である媒体左右端部位置データの検出処理の動作を説明するフローチャートである。尚、この処理では、イメージセンサ33により取得された媒体左右端部位置データ(実際には非検知の中の最内側の検出素子の位置データ)は、搬送距離検出部18のエンコーダパルス検出信号と同期して、一定の時間、例えばエンコーダパルス数が30回カウントする毎(以下データ取得周期Dtとする)でメモリ11に順次格納される。
図6は、上記の媒体左右端部位置データの検出処理においてメモリ11に格納される媒体左右端部位置データのデータ構成の例を示す図である。なお、媒体22の左右の端部位置は、それぞれ第2の検出部15であるイメージセンサ33(33h、33m)の媒体側端部を検出した検出素子(非検出の検出素子の中の最内側の検出素子の次の内側位置の検出素子)の位置と同じである。
また、図6に示すメモリ11には、イメージセンサ33(33h、33m)の媒体22の左右端部位置を検出していない最内側位置の検出素子の位置データ(アドレス)が格納される。
例えば、図3に示した構成において、図9(a) に示したと同様に媒体22が未だイメージセンサ33の位置に達していないときは、左側イメージセンサ33hの場合であれば、媒体22の左端部位置を検出していない最内側位置の検出素子は2000番目の検出素子であり、したがって、図6のデータ構成において、読み出し回数「1」に対応する「非検知位置データ」項目の「左側」欄には、位置データ「2000」が格納される。
そして、例えば読み出し回数「9」に対応する「非検知位置データ」項目の「左側」欄に格納されている位置データ「400」は、0番目〜400番目までの検出素子が非検知であるので、媒体22の左端部位置は「401」であることを示している。
また、同様に右側イメージセンサ33mの場合であれば、媒体22が未だイメージセンサ33の位置に達していないときは、媒体22の右端部位置を検出していない最内側位置の検出素子は0番目の検出素子であり、したがって、図6のデータ構成において、読み出し回数「1」に対応する「非検知位置データ」項目の「右側」欄には、位置データ「0」が格納される。
そして、例えば読み出し回数「9」に対応する「非検知位置データ」項目の「右側」欄に格納されている位置データ「1600」は、1600番目〜2000番目の検出素子が非検知であるので、媒体22の右端部位置は「1599」であることを示している。
図5のフローチャートにおいて、図2に示したエッジセンサ32からの媒体22の先端エッジ22a検出のトリガー信号により、媒体端部(側端部)検出開始の指示がなされ、まず、照明部34が点灯される(ステップS51)。
続いて、イメージセンサ33(33h、33m)の検出素子(CCD)のアナログ出力値が読み出される(ステップS52)。
次に、このアナログ出力値がデジタル値に変換(A/D変換)される(ステップS53)。
そして、上記A/D変換された出力値に基づいて媒体端部位置検出処理が行われる(ステップS54)。
この処理では、上記A/D変換された出力値と、予めメモリ11の所定領域に設定されている所定の閾値とが比較され、閾値以上の出力であれば非検知とされ、その中の最内側位置の検出素子のアドレスが判別される。すなわち、実際には媒体端部位置ではないが、その媒体端部位置に代えて、媒体端部位置に隣接する非検知の検出素子、すなわち、非検知の中の最内側位置の検出素子のアドレスを判別する処理である。
続いて、媒体端部検出値を格納する(ステップS55)。
この処理は、上記非検知の中の最内側位置の検出素子のアドレスを、図6に示すようにメモリ11の所定の領域に格納する処理である。また、この処理では、上述したように、媒体22が未だイメージセンサ33の位置に達していないときは、左側イメージセンサ33hの場合は「非検知位置データ」項目の「左側」欄に位置データ「2000」が格納され、右側イメージセンサ33mの場合は「非検知位置データ」項目の「右側」欄に位置データ「0」が格納される。
上記に続いて、媒体22が未だ搬送中であるか否かを判別する(ステップS56)。
この処理は、エッジセンサ32によって、媒体22の後端部エッジ22b(図2参照)が検出された後、媒体22の後端部エッジ22bがイメージセンサ33の下方を通過するのに十分なエンコーダパルス数をカウントしたか否かを判別する処理である。
そして、未だエンコーダパルス数をカウントが終了していないときは(S56がYES)、ステップS52〜S56の処理を繰り返す。これにより、図6に示すように、媒体22の左右端部の位置データがメモリ11に順次格納されていく。
尚、上述したように、媒体22の左右端部の検出位置データは、実際には非検知の最内側の位置データであるが、以下の説明では、便宜上この位置データを媒体22の左右端部の検出位置データとして取り扱うことにする。
図6に示す例では、読み出し回数6回目で、媒体22の先端部エッジ22aがイメージセンサ33の下方を通過し始め、イメージセンサ33が媒体22の左右端部位置を検出し始めるが、この媒体22の先端付近の検出データは、媒体22の先端部エッジ22aとその搬送方向前方に位置するプラテンベルト28の露出部分の影響により、媒体22の左右端部位置は実際より媒体22の内側にあるように検知される。以下、このような実際より媒体22の内側にあるように検知される媒体22の前方領域(範囲)を「先端不安定領域」ということにする。
そして媒体22の先端部エッジ22aがイメージセンサ33の下方を完全に通過するとイメージセンサ33は、図6の読み出し回数「9」〜「93」に示すように、媒体22の実際の左右端部位置を検知するようになる。
なお、媒体22の後端部エッジ22bがイメージセンサ33の下方を通過する際にも同様に媒体22の後端部エッジ22bとその搬送方向後方に位置するプラテンベルト28の露出部分の影響により、媒体22の左右端部位置は実際よりも媒体22の内側にあるように検知される。以下、このような実際より媒体22の内側にあるように検知される媒体22の後方領域(範囲)を「後端不安定領域」ということにする。
上記のように、先端不安定領域、及び後端不安定領域で検出された媒体左右端部位置データをそのままにして、画像形成部において画像形成を実行すると、図10(f) に示したように用紙の四隅に空きのある画像が画像形成されてしまうことは前述した通りである。そこで、本発明による補正処理を行う。以下、これについて説明する。
図7は、上記の先端不安定領域、及び後端不安定領域の媒体左右端部位置データの補正処理を説明するフローチャートである。
図8は、上記の補正処理において、補正された媒体左右端部位置データが格納されたメモリ11のデータ構成を示す図である。
以下、図7のフローチャートに従って、図6及び図8を参照しながら先端不安定領域、及び後端不安定領域の媒体左右端部位置データの補正処理について説明する。
図7のフローチャートにおいて、先ず、不安定領域補正開始指示が出される。この不安定領域補正開始の指示は、先端不安定領域での媒体左右端部位置データの補正の場合は、例えば、媒体22の先端部エッジ22aがエッジセンサ32によって検出されてからインクヘッド部17の直前に来たとき、例えばインク噴出ノズルがインク滴を噴出するタイミングからエンコーダパルス数が100回前の時に行われる。
そして、先ず媒体22の先端側の補正であるかが判別される(ステップS71)。ここでは、上記のように媒体22の先端部エッジ22aが検出されてからのタイミングであるから媒体22の先端側の補正である(S71がYES)。したがって、この場合は、先端不安定領域の選択が行われる(ステップS72)。
この処理では、媒体22の先端付近、つまり、図6に示すメモリ11のデータ構成の中の読み出し回数1〜5のそれぞれ安定した非検知の値(左側の値「2000」及び右側の値「0」)と、読み出し回数9〜15、・・・のそれぞれ正確に媒体22の左右端部位置(以下、先端安定領域という)を検出できている安定した左側の値「400」及び右側の値「1600」の間にある読み出し回数6〜8の左側の値「1800」、「1300」、「800」及び右側の値「300」、「900」、「1200」が不安定な値であるので、これら読み出し回数6〜8の値を検出した検出位置が先端不安定領域を示すものとして選択される。
上記に続いて先端安定領域の選択が行われる(ステップS73)。
この処理では、上記先端不安定領域を示す値の後に続く正確に媒体22の左右端部位置を検出できている安定した左側の値「400」及び右側の値「1600」を検出した検出位置が先端安定領域を示すものとして選択される。
そして、その安定領域の値を基に不安定領域を補正する(ステップS74)。
この処理では、上記先端安定領域の左右端部位置を示す左側の値「400」及び右側の値「1600」が、先に選択した先端不安定領域の左右端部位置を示す左側の値「1800」、「1300」、「800」及び右側の値「300」、「900」、「1200」にそれぞれ代入される。
これにより、図6に示したように、読み出し回数6〜8における左右端部位置の不安定な値が、いずれも図8に示すように、それぞれ左側では値「400」に、右側では値「1600」に補正される。
そして、例えば、この先端部近傍の媒体左右端部位置データを基に、先に図10(a) に示した画像データ3に対して、画像形成媒体1に対応する先端部の画像マスクが設定される。
また、後端不安定領域の媒体左右端部位置データの補正では、不安定領域の補正開始の指示は、媒体22の後端部エッジ22bがエッジセンサ32によって検出されてからインクヘッド部17の直前に来たとき、例えばインク噴出ノズルがインク滴の噴出を終了するタイミングからエンコーダパルス数が100回前の時に行われる。
そして、上記のステップS71の先端側の補正か否かの判別処理においては、上記のように媒体22の後端部エッジ22bが検出されてからのタイミングであるから媒体22の後端部の補正である(S71がNO)。したがって、この場合は、後端不安定領域の選択が行われる(ステップS75)。
この処理では、媒体22の後端付近、つまり図6に示すメモリ11のデータ構成の中の読み出し回数86〜93のそれぞれ正確に媒体22の左右端部位置(以下、後端安定領域という)を検出できている安定した左側の値「400」及び右側の値「1600」と、読み出し回数97〜100のそれぞれ安定した非検知の値(左側の値「2000」及び右側の値「0」)の間にある読み出し回数94〜96の左側の値「700」、「1200」、「1700」及び右側の値「1300」、「800」、「300」が不安定な値であるので、これら読み出し回数94〜96の値を検出した検出位置が後端不安定領域を示すものとして選択される。
上記に続いて後端安定領域の選択が行われる(ステップS76)。
この処理では、上記後端不安定領域を示す値に先行する正確に媒体22の左右端部位置を検出できている安定した左側の値「400」及び右側の値「1600」を検出した検出位置が後端安定領域を示すものとして選択される。
そして、この場合も、ステップS74の処理において、その安定領域の値を基に不安定領域を補正する。すなわち、上記後端安定領域の左右端部位置を示す左側の値「400」及び右側の値「1600」が、先に選択した後端不安定領域の左右端部位置を示す左側の値「700」、「1200」、「1700」及び右側の値「1300」、「800」、「300」にそれぞれ代入される。
これにより、図6に示したように、読み出し回数94〜96における左右端部位置の不安定な値が、いずれも図8に示すように、それぞれ左側では値「400」に、右側では値「1600」に補正される。
そして、例えば、この後端部近傍の媒体左右端部位置データを基に、先に図10(a) に示した画像データ3に対して、画像形成媒体1に対応する後端部の画像マスクが設定される。これにより、図10(a) に示した画像データ3に対する画像形成媒体1の先端部と後端部に対応する画像マスクの設定が完了し、図10(c) に示したように、媒体22(図10(c) では画像形成媒体1に対して四隅に空きのない完全な画像3´が画像形成される。
ところで、上記の先端不安定領域の媒体22の左右端部位置データを補正するタイミングについては、先端安定領域でのデータ取得ができており、画像形成で該当左右端部位置データを使用する前であればいつでもよい。例えば、先端安定領域のデータ取得が済んだ直後に補正処理をおこなってもよい。
同様に、後端不安定領域の媒体22の媒体左右端部位置データを補正するタイミングについても、後端安定領域でのデータ取得ができており、画像形成で該当媒体左右端部位置データを使用する前であればいつでもよい。
例えば、エッジセンサ32により媒体22の先端部エッジ22aと後端部エッジ22bをそれぞれ検知したタイミングの差と、媒体22の搬送速度から、媒体22の副走査方向の長さLを計算する。そして、求められた媒体22の副走査方向の長さLをエンコーダパルス数Pに換算し、データ取得周期Tと後端不安定領域に該当する読み取り回数分Rとの積の値を引いた値Gを求める。

G=P−T×R ・・・・・ (1)

そして、イメージセンサ33が媒体22の先端部エッジ22aを検出してからGを経過した以降は、検出した媒体左右端部位置データの代わりに後端安定領域の媒体左右端部位置検出データで置き換える。これにより、一旦後端不安定領域の媒体左右端部位置データをメモリ11に書き込んで、その後補正処理をおこなう必要はなくなり、処理の簡素化ができる。
実施例1では、図6に例示したメモリ11のデータ構成における先端不安定領域及び後端不安定領域に該当する媒体左右端部位置データの数はそれぞれ3個であるが、この数はイメージセンサ33によるデータ取得周期T及び、媒体22の厚さ、媒体22の色、プラテンベルト28の色等により変動するものであり、3個に限定されるものではない。
そのためは、不安定領域のマージンを多めに取る方法もあるが、先端不安定領域及び後端不安定領域の媒体左右端部位置データの数を検出した媒体左右端部位置データから算出し、補正する媒体左右端部位置データの数を限定させることも可能である。
まず、媒体22の幅Wを取得する。取得する方法としては、特には図示しないが、媒体供給カセット23にガイドを設け、そのガイドの幅情報より取得する、または、ユーザにより設定された媒体の幅の値等既知の方法でよい。
媒体の幅Wより媒体がイメージセンサ33を通過する際の理想的な媒体左右端部位置WlaとWraを算出する。そして、イメージセンサ33により媒体22の媒体左右端部位置Wld、Wrdが検出される毎に、その媒体左端部位置Wldと理想的な媒体左端部位置Wlaとの差及び、媒体右端部位置Wrdと理想的な媒体右端部位置Wraとの差をそれぞれ算出し、それぞれの差が所定量以上の場合は、先端不安定領域又は後端不安定領域とみなし、補正処理対象データとする。
実施例1では、先端不安定領域及び後端不安定領域の補正をそれぞれ先端安定領域及び後端安定領域の1データで置き換えていたが、各安定領域内の複数データの平均値や移動平均を求めて、それぞれの値で補正してもよい。
また、媒体が斜行などしている場合を考慮すると、各安定領域内のデータから近似直線を求め、それを各不安定領域のデータに置き換えることもできる。
以上、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれる全ての実施形態を含むものである。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成範囲可変システムを搭載する画像形成装置の構成ブロック図である。 媒体の搬送機構及び画像形成範囲可変システムを構成する構成要素の配置例を示す図である。 プラテンベルト上における媒体とイメージセンサとの配置関係を示す平面図である。 搬送機構のプラテンベルトの表面の一部を切り出して示す平面図である。 媒体左右端部位置データの補正に係わる前段の処理である媒体左右端部位置データの検出処理の動作を説明するフローチャートである。 媒体左右端部位置データの検出処理においてメモリに格納される媒体左右端部位置データのデータ構成の例を示す図である。 先端不安定領域及び後端不安定領域の媒体左右端部位置データの補正処理を説明するフローチャートである。 補正処理において補正された媒体左右端部位置データが格納されたメモリのデータ構成を示す図である。 (a) 〜(f) は従来の画像形成装置において画像形成媒体の先端付近の左端部位置でセンサの検出値が不安定になる理由を説明する図である。 (a) 〜(e) は画像形成装置において用紙の側端部の理想的な検出に基づく画像形成状態と誤認識に基づく画像形成状態を説明する図である。
符号の説明
1 用紙(画像形成媒体)
1a 先端部
2 左側ラインセンサ
3 メモリ内の画像データ
3´ 四隅に空きの無い画像
3″ 四隅に空きの有る画像
5 画像形成範囲可変システム
6 制御部
7 搬送機構
8 画像形成範囲生成部
10 形成制御部
11 メモリ
12 検出情報補正部
13 画像データメモリ
14 第1の検出部(フォトセンサ)
15 第2の検出部(ラインセンサ)
16 ヘッド駆動部
17 インクヘッド部
18 搬送距離検出部
19 パラメータメモリ
21 ノズルアドレス抽出部
22 媒体
22a 先端部エッジ
22b 後端部エッジ
23 媒体供給カセット
24 供給ローラ
25 制止待機ローラ対
26 駆動ローラ
27 従動ローラ
28 プラテンベルト
29 エンコーダ
31 エンコーダセンサ
32 エッジセンサ
33(33h、33m) イメージセンサ
34 照明部
35 孔

Claims (4)

  1. 供給部から供給される画像形成媒体を画像形成部に搬送する搬送機構と、
    該搬送機構上において画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、前記画像形成媒体の先端部を検出する第1の検出部と、
    該第1の検出部よりも搬送方向下流側で且つ前記画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、搬送中の前記画像形成媒体の左右端部位置を所定の時間間隔で検出する第2の検出部と、
    該第2の検出部により検出された検出情報を格納するメモリと、
    該メモリに格納された前記検出情報を補正する検出情報補正部と、
    該検出情報補正部により補正された補正検出情報に基づいて、前記画像形成媒体に対する画像形成範囲の情報を生成する画像形成範囲生成部と、
    を備え、
    前記画像形成部は前記画像形成範囲生成部により生成された前記画像形成範囲の情報に基づいて画像形成を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出情報補正部は、前記画像形成媒体の先端付近又は後端付近の少なくとも一方の前記検出情報を補正する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記検出情報補正部は、前記所定の時間間隔で検出された一連の検出情報の中の不安定な値を示す検出情報を安定な値を示す検出情報に置き換えることにより前記検出情報を補正する、
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 供給部から供給される画像形成媒体を画像形成部に搬送する搬送機構と、
    該搬送機構上において画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、前記画像形成媒体の先端部を検出する第1の検出部と、
    該第1の検出部よりも搬送方向下流側で且つ前記画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、搬送中の前記画像形成媒体の左右端部位置を所定の時間間隔で検出する第2の検出部と、
    該第2の検出部により検出された検出情報を格納するメモリと、
    該メモリに格納された前記検出情報を補正する検出情報補正部と、
    該検出情報補正部により補正された補正検出情報に基づいて、前記画像形成媒体に対する画像形成範囲の情報を生成する画像形成範囲生成部と、
    を備え、
    前記検出情報補正部は、前記画像形成媒体の先端付近又は後端付近の少なくとも一方の前記所定の時間間隔で検出された一連の検出情報の中の不安定な値を示す検出情報を安定な値を示す検出情報に置き換えることにより前記検出情報を補正する、
    ことを特徴とする画像形成媒体の検出位置補正方法。

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