JP2016150842A - 搬送装置、画像記録装置、および補正方法 - Google Patents

搬送装置、画像記録装置、および補正方法 Download PDF

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宏昭 臼本
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宏昭 臼本
正喜 吉岡
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Abstract

【課題】長尺帯状体が搬送方向に加速または減速されるときにも、長尺帯状体の幅方向の位置ずれを適切に補正できる搬送装置、画像記録装置、および補正方法を提供する。【解決手段】印刷用紙9の搬送経路上に、エッジセンサ40を配置する。エッジセンサ40は、印刷用紙9の幅方向のエッジ位置を検出する。制御ユニット50は、エッジセンサ40の検出結果に基づいて、補正速度を算出する。その際、検出結果の単位時間あたりの変化量が増加するほど、補正機構30における印刷用紙9の幅方向の移動速度を増加させる。補正機構30は制御ユニット50の算出結果に基づいて補正動作を行う。このため、加速時や減速時のように、印刷用紙9の幅方向の位置が短時間に大きくずれやすい状況において、補正の速度を上げて、当該位置ずれを適切に補正できる。【選択図】図5

Description

本発明は、長尺帯状体をその長手方向に搬送する搬送装置、当該搬送装置を備えた画像記録装置、および、これらの装置に用いられる長尺帯状体の補正方法に関する。
従来、長尺帯状の印刷用紙を搬送しつつ、複数のヘッドからインクを吐出することにより、印刷用紙に画像を記録するインクジェット方式の画像記録装置が知られている。この種の画像記録装置は、印刷用紙の蛇行を抑制するために、搬送に伴う印刷用紙の幅方向の位置ずれを補正する補正機構を有している。補正機構としては、エッジセンサにより印刷用紙のエッジの位置を検出し、印刷用紙の当該エッジの位置が目標位置に近づくように、ガイドローラを操作するものが知られている。
特許文献1には、長尺帯状のストリップに対する蛇行補正の例が示されている。
特開昭61−95717号公報
画像記録装置では、画像記録時の印刷用紙の搬送が常に定速でされるとは限らない。すなわち、印刷用紙を加速または減速させつつ、印刷用紙に画像を記録する場合がある。印刷用紙が加速または減速される時には、定速時と比べて、印刷用紙の幅方向の位置が、短時間に大きくずれることがある。これは、加速や減速に伴う搬送方向の急激な張力変化により、印刷用紙が伸縮することによると考えられる。このため、加速時や減速時には、印刷用紙の位置ずれにガイドローラの動きが追いつかない場合がある。
図1は、ガイドローラの幅方向のピーク速度を一定として蛇行補正を行った場合の、印刷用紙の幅方向の位置ずれに対するガイドローラの挙動の例を示した図である。図1中の実線A1は、印刷用紙が静止状態から搬送方向に加速され定速に至るまでの、エッジセンサにより検出された、印刷用紙の幅方向の位置ずれ量の経時変化を示している。破線A2は、当該位置ずれに対する、ガイドローラの幅方向の動きを示している。時刻t1以降の定速時では、印刷用紙の幅方向の位置ずれに対して、ガイドローラの動きが追従している。しかしながら、時刻t1より前の印刷用紙の加速時には、印刷用紙に幅方向の大きな位置ずれが発生し、ガイドローラの動作が位置ずれに対して追従できていない。その結果、印刷用紙の位置ずれとガイドローラの動きとの間に差異B1が生じている。したがって、当該時間において、適切な蛇行補正がなされていないこととなる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、長尺帯状体が搬送方向に加速または減速されるときにも、長尺帯状体の幅方向の位置ずれを適切に補正できる搬送装置、画像記録装置、および補正方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、長尺帯状体をその長手方向に搬送する搬送装置であって、前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正機構と、前記補正機構を制御する制御部と、前記長尺帯状体の前記幅方向の位置を検出する検出部と、を有し、前記補正機構は、前記長尺帯状体に接触しつつ回転するガイドローラと、前記ガイドローラを前記幅方向に移動させる移動機構と、を有し、前記制御部は、前記検出部の検出結果の単位時間あたりの変化量が増加するほど、前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度を段階的または連続的に増加させる。
本願の第2発明は、第1発明の搬送装置において、前記制御部は、前記検出結果の単位時間あたりの変化量と、前記移動速度と、の関係を示す参照データまたは関数を有し、前記参照データまたは前記関数に基づいて前記移動速度を算出する。
本願の第3発明は、長尺帯状体をその長手方向に搬送する搬送装置であって、前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正機構と、前記補正機構を制御する制御部と、を有し、前記補正機構は、前記長尺帯状体に接触しつつ回転するガイドローラと、前記ガイドローラを前記幅方向に移動させる移動機構と、を有し、前記制御部は、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度よりも、前記長尺帯状体の加速時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度を、速くする。
本願の第4発明は、第3発明の搬送装置において、前記制御部は、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度よりも、前記長尺帯状体の減速時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度を、速くする。
本願の第5発明は、画像記録装置であって、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の搬送装置と、前記長尺帯状体にインクを吐出する記録ヘッドと、を備える。
本願の第6発明は、長尺帯状体をその長手方向に搬送しつつ、前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正方法であって、a)前記長尺帯状体の幅方向の位置を検出する工程と、b)前記工程a)の検出結果に基づいて、前記長尺帯状体を幅方向に移動させる移動速度を算出する工程と、c)前記移動速度に基づいて、前記長尺帯状体の幅方向の位置を補正する工程と、を含み、前記工程b)では、前記検出結果の単位時間あたりの変化量が増加するほど、前記移動速度を段階的または連続的に増加させる。
本願の第7発明は、第6発明の補正方法において、前記工程b)では、前記検出結果の単位時間あたりの変化量と、前記移動速度と、の関係を示す参照データまたは関数に基づいて前記移動速度を算出する。
本願の第8発明は、長尺帯状体をその長手方向に搬送しつつ、前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正方法であって、a)前記長尺帯状体を幅方向に移動させる移動速度を算出する工程と、b)前記移動速度に基づいて、前記長尺帯状体の幅方向の位置を補正する工程と、を含み、前記工程a)では、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動速度よりも、前記長尺帯状体の加速時における前記移動速度を、速くする。
本願の第9発明は、第8発明の補正方法において、前記工程a)では、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動速度よりも、前記長尺帯状体の減速時における前記移動速度を、速くする。
本願の第1発明〜第9発明によれば、長尺帯状体の幅方向の位置が短時間に大きくずれやすい状況において、補正の速度を上げて、当該位置ずれを適切に補正できる。
特に、本願の第2発明によれば、ガイドローラの幅方向の移動速度を、制御部が有する参照データまたは関数に基づいて、自動的に算出することができる。
特に、本願の第7発明によれば、長尺帯状体の幅方向の移動速度を、制御部が有する参照データまたは関数に基づいて、自動的に算出することができる。
印刷用紙の位置ずれに対するガイドローラの挙動を示した図である。 画像記録装置の構成を示した図である。 補正機構の例を示した図である。 エッジセンサの例を模式的に示した図である。 画像記録装置のうち、蛇行補正に関わる部分の構成を示した図である。 補正処理の流れを示したフローチャートである。 参照データの例を示した図である。 参照データの例を示した図である。 参照データの例を示した図である。 印刷用紙の位置ずれに対するガイドローラの挙動を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.画像記録装置の構成について>
図2は、本発明の一実施形態に係る画像記録装置1の構成を、概念的に示した図である。この画像記録装置1は、長尺帯状体である印刷用紙9を搬送しつつ、複数の記録ヘッド21〜24から印刷用紙9にインクを吐出することにより、印刷用紙9にカラー画像を記録するインクジェット方式の印刷装置である。図2に示すように、画像記録装置1は、搬送機構10、画像記録部20、補正機構30、エッジセンサ40、および制御ユニット50を備えている。本実施形態では、搬送機構10、補正機構30、エッジセンサ40、および制御ユニット50が、本発明に係る搬送装置を構成している。
搬送機構10は、印刷用紙9をその長手方向に搬送するための機構である。本実施形態の搬送機構10は、巻き出し部11、複数のローラ12、および巻き取り部13を有する。印刷用紙9は、巻き出し部11から繰り出され、複数のローラ12により構成される搬送経路に沿って、巻き取り部13へ搬送される。各ローラ12は、水平軸を中心として回転することによって、印刷用紙9を搬送経路の下流側へ案内する。また、複数のローラ12に印刷用紙9が接触することで、印刷用紙9に張力が与えられる。搬送後の印刷用紙9は、巻き取り部13へ回収される。
画像記録部20は、搬送機構10により搬送される印刷用紙9に対して、インクの吐出を行う部位である。本実施形態の画像記録部20は、第1ヘッド21、第2ヘッド22、第3ヘッド23、および第4ヘッド24を有する。これらの記録ヘッド21〜24は、印刷用紙9の幅方向(長手方向に直交する水平方向)と平行に配列された複数の吐出口を有する。各記録ヘッド21〜24は、複数の吐出口から印刷用紙9の上面へ向けて、カラー画像の色成分となるK(Black)、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)の各色のインクを、それぞれ吐出する。それにより、印刷用紙9の上面に、カラー画像が記録される。
補正機構30は、印刷用紙9の幅方向の位置を補正するための機構である。補正機構30は、エッジセンサ40の検出信号に基づいて、印刷用紙9を幅方向に変位させる。
図3は、補正機構30の例を示した図である。図3の補正機構30は、一対の固定ローラ31の間に、一対のガイドローラ32を有している。一対の固定ローラ31および一対のガイドローラ32は、それぞれ、印刷用紙9に接触しつつ回転することによって、印刷用紙9を下流側へ案内する。また、図3中に概念的に示したように、一対のガイドローラ32には、移動機構33が接続されている。移動機構33は、制御ユニット50からの駆動信号に基づき、ピボット330を中心として、一対のガイドローラ32を幅方向に揺動させる。これにより、印刷用紙9の幅方向の位置を補正する。ただし、本発明の補正機構は、図3の構造に限定されるものではない。例えば、ガイドローラを幅方向にスライド移動させて、印刷用紙9を幅方向に変位させるものであってもよい。
エッジセンサ40は、補正機構30の近傍において、印刷用紙9の幅方向の位置を検出する検出部である。印刷用紙9の幅方向の位置が標準位置からずれると、エッジセンサ40に対する印刷用紙9のエッジ91の位置が変化する。エッジセンサ40は、当該エッジ91の位置を検知することにより、印刷用紙9の幅方向の位置ずれ量を検出する。
図4は、エッジセンサ40の例を示した図である。図4のエッジセンサ40は、印刷用紙9のエッジ91の上方に位置する投光器41と、エッジ91の下方に位置するラインセンサ42とを有する。投光器41は、下方へ向けて平行光を照射する。ラインセンサ42は、幅方向に配列された複数の受光素子421を有する。図4のように、エッジ91よりも外側においては、投光器41から照射された光が受光素子421に入射し、受光素子421が光を検出する。一方、エッジ91よりも内側においては、投光器41から照射された光が印刷用紙9に遮られるため、受光素子421は光を検出しない。ラインセンサ42は、このような各受光素子421における検出の有無に基づいて、印刷用紙9のエッジ91の位置を検出する。
ただし、本発明の検出部は、図4の構造に限定されるものではない。例えば、図4の構造に代えて、反射式の光学センサや、接触式のセンサを用いてもよい。また、超音波センサを用いてもよく、検出の方式は問わない。
制御ユニット50は、画像記録装置1内の各部を動作制御するための制御部である。図2中に破線で示したように、制御ユニット50は、上述した巻き出し部11、巻き取り部13、第1ヘッド21、第2ヘッド22、第3ヘッド23、第4ヘッド24、補正機構30、およびエッジセンサ40と、それぞれ電気的に接続されている。制御ユニット50は、外部から入力された印刷データに基づいて、上記の各部を動作制御する。これにより、画像記録装置1における印刷処理が進行する。つまり、搬送機構10により印刷用紙9が搬送されるとともに、各記録ヘッド21,22,23,24から各色のインクが吐出される。その結果、印刷データにより指定される画像が、印刷用紙9の上面に記録される。
なお、制御ユニット50は、CPU等の演算処理部やメモリを有するコンピュータにより構成されていてもよく、あるいは、マイクロコントローラを含む電子回路により構成されていてもよい。
<2.印刷用紙の蛇行補正について>
続いて、上述した画像記録装置1における印刷用紙9の蛇行補正について、説明する。図5は、画像記録装置1のうち、蛇行補正に関わる部分の構成を示した図である。図6は、画像記録装置1における蛇行補正処理の流れを示したフローチャートである。
図5に示すように、本実施形態の制御ユニット50は、演算器51と制御器52とを有する。演算器51は、エッジセンサ40と、電気的に接続されている。また、制御器52は、補正機構30および演算器51と、電気的に接続されている。演算器51および制御器52の各機能は、別個のハードウエアにより実現されていてもよく、あるいは、単一のコンピュータにより実現されていてもよい。
この画像記録装置1において、蛇行補正を行うときには、まず、エッジセンサ40が、印刷用紙9のエッジ91の幅方向の位置(以下「エッジ位置」と称する)を検出する(ステップS1)。そして、エッジセンサ40から演算器51へ、エッジ位置を示す検出信号が送信される。これにより、演算器51が、エッジ位置およびエッジ位置の標準位置からの位置ずれ量を、検出結果として取得する。演算器51は、当該検出結果に基づいて、ガイドローラ32の幅方向の移動量およびガイドローラ32の幅方向の移動速度を算出する。
演算器51内の記憶部には、ガイドローラ32の幅方向の移動速度を算出する際に参照される参照データDが、記憶されている。図7は、参照データDの例を示した図である。図7の横軸は、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWを示している。図7の縦軸は、補正時におけるガイドローラ32の幅方向のピーク速度V(以下、単に「移動速度V」と称する)を示している。すなわち、参照データDは、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWと、ガイドローラ32の幅方向の移動速度Vとの関係を、規定している。
演算器51は、エッジセンサ40からエッジ位置の情報を継続的に取得しながら、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWを演算する。そして、当該単位時間あたりの変化量ΔWに応じたガイドローラ32の移動速度Vを、参照データDに基づいて算出する(ステップS2)。また、演算器51は、エッジ位置の標準位置からの位置ずれ量に基づいて、ガイドローラ32の幅方向の移動量を算出する。そして、算出されたガイドローラ32の幅方向の移動速度Vおよび移動量を、制御器52へ出力する。
図7の例では、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWが0以上かつΔW1未満のときには、ガイドローラ32の移動速度VをV1とする。また、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWがΔW1以上かつΔW2未満のときには、ガイドローラ32の移動速度Vを、V1よりも速いV2とする。また、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWがΔW2以上かつΔW3未満のときには、ガイドローラ32の移動速度Vを、V2よりもさらに速いV3とする。このように、図7の例では、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWに対して、ガイドローラ32の移動速度Vを3段階に変化させる。ただし、算出される移動速度Vは、2段階であってもよく、4段階以上であってもよい。
また、図7の例では、ΔWが大きくなるにつれて、ガイドローラ32の幅方向の移動速度Vを段階的に変化させている。しかしながら、図8や図9に示すように、ガイドローラ32の移動速度Vを、ΔWに対して線形的あるいは非線形的に連続変化させてもよい。あるいは、段階的な変化と連続的な変化とを組み合わせて、ガイドローラ32の幅方向の移動速度Vを算出するようにしてもよい。
続いて、制御器52は、演算器51において算出されたガイドローラ32の幅方向の移動速度Vおよび移動量を、演算器51から取得する。そして、取得した移動速度Vおよび移動量に従って、ガイドローラ32を動作制御する(ステップS3)。
印刷用紙9が搬送方向に加速または減速されるときには、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWが大きくなりやすい。そのような場合に、この画像記録装置1では、上述のように、ガイドローラ32の移動速度Vを速くする。そうすると、図10に示すように、エッジ位置の標準位置からの位置ずれに対して、ガイドローラ32の移動が追従する。すなわち、図10中に実線A3で示すエッジ位置の変化と、破線A4で示すガイドローラ32の動きとの間に、差異が生じにくくなる。これにより、加速時または減速時の印刷用紙9に対して、適切な蛇行補正を行うことができる。
このように、この画像記録装置1では、エッジセンサ40から検出されたエッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWに基づいて、補正機構30におけるガイドローラ32の移動速度Vを制御する。これにより、エッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWに対して最適なガイドローラ32の移動速度Vで、印刷用紙9の幅方向の位置ずれを、補正することができる。その結果、加速時や減速時のように印刷用紙9の幅方向の位置が短時間に大きくずれやすい状況において、補正の速度を上げて、当該位置ずれを適切に補正できる。
したがって、本実施形態の画像記録装置1によれば、印刷用紙9の加速時、定速時、および減速時のいずれにおいても、最適なガイドローラ32の移動速度Vで幅方向の位置ずれが補正される。その結果、高品質な画像を記録することができる。
また、従来の画像記録装置では、加速時や減速時にエッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWが大きくなり、蛇行補正が不十分のまま画像記録された印刷用紙9は、不良品として廃棄される場合があった。これに対し、この画像記録装置1では、加速時や減速時においても、最適なガイドローラ32の移動速度Vで蛇行補正を行うことで、印刷用紙9上の適切な位置に画像を記録することができる。したがって、印刷用紙9の廃棄に伴うコストを低減することができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、制御ユニット50が、ΔWとVとの関係を規定した参照データDに基づいて、ガイドローラ32の移動速度Vを自動的に算出していた。しかしながら、このような参照データDに代えて、ΔWとVとの関係を規定した関数や、数字を配列したテーブル形式の参照データを用いてもよい。
また、上記の実施形態では、エッジセンサ40の検出結果から演算されるエッジ位置の単位時間あたりの変化量ΔWに基づいて、ガイドローラ32の移動速度Vを算出していた。しかしながら、印刷用紙9の搬送方向の加速度に対する印刷用紙9の幅方向の変位の傾向が予め分かっていれば、制御ユニット50は、エッジセンサ40の検出結果に依らず、印刷用紙9の搬送方向の加速度に基づいて、ガイドローラ32の移動速度Vを算出してもよい。具体的には、印刷用紙9の定速搬送時におけるガイドローラ32の幅方向の移動速度Vよりも、印刷用紙9の加速時および減速時におけるガイドローラ32の幅方向の移動速度Vを、速くすればよい。
印刷用紙9の搬送方向の加速度は、例えば、巻き出し部11または巻き取り部13部からの信号に基づいて検出すればよい。また、印刷用紙9の搬送経路上にエンコーダを設置し、エンコーダの検出値から、印刷用紙9が定速搬送、加速、および減速のいずれの状態であるかを判断してもよい。
また、上記の実施形態では、エッジセンサ40が、印刷用紙9の一方の端部付近にのみ設けられていた。しかしながら、印刷用紙9の幅方向の位置を検出するセンサは、印刷用紙9の他方の端部付近、中央部付近など、印刷用紙9の幅方向において、いずれの位置に設けられていてもよい。また、幅方向に複数のセンサを配置してもよい。幅方向に複数のセンサを配置する場合は、各センサの検出結果を用いて、各センサの検出位置における印刷用紙9の幅方向の変位量を求めることができる。したがって、各センサの検出結果から、印刷用紙9の幅方向の平均的な変位量を求めることもできる。
また、上記の実施形態では、画像記録装置1内に4つの記録ヘッド21〜24が設けられていた。しかしながら、画像記録装置1内の記録ヘッドの数は、1〜3つであってもよく、5つ以上であってもよい。例えば、K,C,M,Yの各色に加えて、特色のインクを吐出する記録ヘッドが設けられていてもよい。
また、上記の画像記録装置1は、長尺帯状体としての印刷用紙9に画像を記録するものであった。しかしながら、本発明の画像記録装置は、一般的な紙以外の長尺帯状体(例えば、樹脂製のフィルム等)に、画像を記録するものであってもよい。また、本発明の搬送装置は、金属製またはガラス製の長尺帯状体を搬送するものであってもよい。また、本発明の搬送装置は、印刷以外の目的で、長尺帯状体を搬送するものであってもよい。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 画像記録装置
9 印刷用紙
10 搬送機構
11 巻き出し部
12 ローラ
13 巻き取り部
20 画像記録部
21 第1ヘッド
22 第2ヘッド
23 第3ヘッド
24 第4ヘッド
30 補正機構
31 固定ローラ
32 ガイドローラ
33 移動機構
40 エッジセンサ
41 投光器
42 ラインセンサ
50 制御ユニット
51 演算器
52 制御器
91 エッジ
D 参照データ

Claims (9)

  1. 長尺帯状体をその長手方向に搬送する搬送装置であって、
    前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正機構と、
    前記補正機構を制御する制御部と、
    前記長尺帯状体の前記幅方向の位置を検出する検出部と、
    を有し、
    前記補正機構は、
    前記長尺帯状体に接触しつつ回転するガイドローラと、
    前記ガイドローラを前記幅方向に移動させる移動機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果の単位時間あたりの変化量が増加するほど、前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度を段階的または連続的に増加させる搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記制御部は、前記検出結果の単位時間あたりの変化量と、前記移動速度と、の関係を示す参照データまたは関数を有し、前記参照データまたは前記関数に基づいて前記移動速度を算出する搬送装置。
  3. 長尺帯状体をその長手方向に搬送する搬送装置であって、
    前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正機構と、
    前記補正機構を制御する制御部と、
    を有し、
    前記補正機構は、
    前記長尺帯状体に接触しつつ回転するガイドローラと、
    前記ガイドローラを前記幅方向に移動させる移動機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度よりも、前記長尺帯状体の加速時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度を、速くする搬送装置。
  4. 請求項3に記載の搬送装置において、
    前記制御部は、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度よりも、前記長尺帯状体の減速時における前記移動機構による前記ガイドローラの前記幅方向の移動速度を、速くする搬送装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の搬送装置と、
    前記長尺帯状体にインクを吐出する記録ヘッドと、
    を備えた画像記録装置。
  6. 長尺帯状体をその長手方向に搬送しつつ、前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正方法であって、
    a)前記長尺帯状体の幅方向の位置を検出する工程と、
    b)前記工程a)の検出結果に基づいて、前記長尺帯状体を幅方向に移動させる移動速度を算出する工程と、
    c)前記移動速度に基づいて、前記長尺帯状体の幅方向の位置を補正する工程と、
    を含み、
    前記工程b)では、前記検出結果の単位時間あたりの変化量が増加するほど、前記移動速度を段階的または連続的に増加させる補正方法。
  7. 請求項6に記載の補正方法において、
    前記工程b)では、前記検出結果の単位時間あたりの変化量と、前記移動速度と、の関係を示す参照データまたは関数に基づいて前記移動速度を算出する補正方法。
  8. 長尺帯状体をその長手方向に搬送しつつ、前記長尺帯状体の前記長手方向に直交する幅方向の位置を補正する補正方法であって、
    a)前記長尺帯状体を幅方向に移動させる移動速度を算出する工程と、
    b)前記移動速度に基づいて、前記長尺帯状体の幅方向の位置を補正する工程と、
    を含み、
    前記工程a)では、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動速度よりも、前記長尺帯状体の加速時における前記移動速度を、速くする補正方法。
  9. 請求項8に記載の補正方法において、
    前記工程a)では、前記長尺帯状体の定速搬送時における前記移動速度よりも、前記長尺帯状体の減速時における前記移動速度を、速くする補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018135206A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 理想科学工業株式会社 搬送装置
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