JP2006044045A - 画像形成装置及び方法、画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホスト装置においてハーフトーン処理を行い、その処理結果に圧縮処理を施してプリンタ装置に送信する場合に、圧縮率の低下を回避しつつ、プリンタ装置においてトーンジャンプによる画質劣化を抑制して印刷を行うことができる技術を提供する。
【解決手段】イメージデータにハーフトーン処理を施して得られるハーフトーンデータの圧縮データを受信する手段と、前記受信したハーフトーンデータの圧縮データを伸長し、ハーフトーンデータを復元する手段と、前記復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加するノイズ付加手段と、ノイズを付加したハーフトーンデータに基づきレーザビームによって感光体上に潜像を形成する手段と、を備えること特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】イメージデータにハーフトーン処理を施して得られるハーフトーンデータの圧縮データを受信する手段と、前記受信したハーフトーンデータの圧縮データを伸長し、ハーフトーンデータを復元する手段と、前記復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加するノイズ付加手段と、ノイズを付加したハーフトーンデータに基づきレーザビームによって感光体上に潜像を形成する手段と、を備えること特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、画像形成技術に関し、特に、レーザビームを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式のプリンタシステムでは、通常、1)ホスト装置において、テキスト、図形、画像等を含む印刷データに対してラスタライズ処理を実行して(ビットマップに展開して)印刷イメージを生成し、2)印刷イメージに圧縮処理を施してプリンタ装置へ送信し、3)プリンタ装置において、伸長処理を施して印刷イメージを復元し、4)復元した印刷イメージに対して色変換処理等を行い、更にハーフトーン処理を行ってハーフトーンデータを生成し、4)印刷エンジンの同期信号に従ってハーフトーンデータに基づく駆動パルス信号を印刷エンジンへ転送し、5)印刷エンジンが印刷を実行する、という枠組みを採る。
このようなプリンタシステムにおいて、ハーフトーン処理時に低ビット化を行う(すなわち、印刷イメージの各画素について、Mビットの画像データをN(M>N)ビットのハーフトーンデータに変換することで、パルス幅変調器の構成を簡単化し、コストダウンを図る技術が提案されている(特許文献1)。
特開2004−42325号公報
プリンタ装置の低コスト化を図る方法として、プリンタ装置が備える機能をホスト装置に移すことが考えられる。具体的には、ホスト装置において、色変換処理、ハーフトーン処理を行ってハーフトーンデータを生成し、かかるハーフトーンデータに対して圧縮処理を施してプリンタ装置へ送信する構成を考えることができる。
この場合、特許文献1のようにハーフトーン処理時に低ビット化を行うことで、ハーフトーンデータ自体のデータ量を低減でき、ひいてはホスト装置からプリンタ装置へ送信する圧縮データのデータ量をも低減できるため、送信時間を短縮してスループットを向上させることができる。また、低ビット化により、プリンタ装置においてハーフトーンデータを記憶するためのメモリ容量を減らすことができるため、コストダウンにもつながる。
しかし、ハーフトーン処理において低ビット化を行った場合、印刷を行う際に階調の連続性を表現しきれず、部分的に境界ができ縞模様が見えてしまう状態(トーンジャンプ)が生じてしまうおそれがある。このようなトーンジャンプは、特に画像の濃度が淡い(薄い)場所において大きく目立つ傾向があり、画質劣化の大きな要因となっていた。
ここで、トーンジャンプを改善する一つの方法として、ハーフトーン処理を行う際にランダムノイズを付加(加算又は減算)する方法がある。例えば特許文献1では、ハーフトーン処理に用いる閾値または画像データにランダムなノイズを重畳し、両者を比較してハーフトーンデータ(駆動パルス幅データ)を生成することで、トーンジャンプを抑制し、擬似輪郭の発生を抑えている。
しかし、上記のように、ホスト装置においてハーフトーン処理を行い、その処理結果に圧縮処理を施してプリンタ装置に送信する場合、ハーフトーン処理に用いる閾値または画像データにランダムなノイズを重畳すると、圧縮対象となるハーフトーンデータのエントロピーが増大してしまうため、圧縮率が低下(悪化)してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は、ホスト装置においてハーフトーン処理を行い、その処理結果に圧縮処理を施してプリンタ装置に送信する場合に、圧縮率の低下を回避しつつ、プリンタ装置においてトーンジャンプによる画質劣化を抑制して印刷を行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、イメージデータにハーフトーン処理を施して得られるハーフトーンデータの圧縮データを受信する手段と、前記受信したハーフトーンデータの圧縮データを伸長し、ハーフトーンデータを復元する手段と、前記復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加するノイズ付加手段と、ノイズを付加したハーフトーンデータに基づきレーザビームによって感光体上に潜像を形成する手段と、を備えること特徴とする。前記ノイズ付加手段は、平均値が0となるようにランダムノイズを発生させて付加することが望ましい。
かかる構成によれば、画像形成装置においてハーフトーン処理後のデータを受信するように構成しているため、画像形成装置の機能を簡略化して、コストダウンを図ることができる。更に、ハーフトーンデータにランダムノイズを付加することでトーンジャンプを改善して画質向上を図る枠組みを採用しつつ、そのランダムノイズの付加をハーフトーン処理時に行うのではなく、画像形成装置においてハーフトーンデータを伸長した後に行う構成としているため、例えばホスト装置においてハーフトーン処理時にノイズを付加し、その処理結果に圧縮処理を施して画像形成装置に送信する場合に生じる問題、すなわち圧縮率の低下(悪化)という問題を回避することができる。
好適には、更に、各画素について、該画素に対応する潜像形成可能領域内における潜像形成位置を決定する手段を備え、前記決定手段は、潜像形成位置を決定しようとする注目画素の隣接画素のハーフトーンデータに基づいて、該注目画素の潜像形成位置を決定することが望ましい。
かかる構成によれば、画像形成装置においてハーフトーンデータにランダムノイズを付加した後、そのノイズを付加したハーフトーンデータに基づいて各画素の潜像形成位置を決定する構成としているため、ランダムノイズの付加によって孤立潜像が増えてしまうことはなく、複数画素の潜像を統合して、静電潜像面積が小さいことによるトナーのノリの不良を回避し、高品質な画像を形成することが可能となる。
本発明の画像形成システムは、ホスト装置と、本発明の画像形成装置とを備える画像形成システムであって、前記ホスト装置は、イメージデータに対してハーフトーン処理を施してハーフトーンデータを生成する手段と、前記生成したハーフトーンデータに対して圧縮処理を施して圧縮データを生成する手段と、前記圧縮データを前記画像形成装置に送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、イメージデータにハーフトーン処理を施して得られるハーフトーンデータの圧縮データを受信する工程と、前記受信したハーフトーンデータの圧縮データを伸長し、ハーフトーンデータを復元する工程と、前記復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加するノイズ付加工程と、ノイズを付加したハーフトーンデータに基づきレーザビームによって感光体上に潜像を形成する工程と、を備えること特徴とする。
本発明の画像形成方法は、コンピュータにより実施することができるが、そのためのコンピュータプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じてコンピュータ(プリンタ装置内の情報処理部など)にインストールまたはロードすることができる。また、コンピュータプログラムが、プリンタ用カードやプリンタ用オプションボードに記録されて流通する場合も含む。
以上、本発明によれば、ホスト装置においてハーフトーン処理を行い、その処理結果に圧縮処理を施してプリンタ装置に送信する場合に、圧縮率の低下を回避しつつ、プリンタ装置においてトーンジャンプによる画質劣化を抑制して印刷を行うことができる。
図1は、本発明の実施形態のプリンタシステム1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、プリンタシステム1は、ホスト装置10と、通信ネットワーク(LAN、インターネット、専用線、パケット通信網、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線、無線の両方を含む)を介して該ホスト装置10と通信可能に構成されるプリンタ装置(画像形成装置)20とを含んでいる。
ホスト装置10は、CPU、ROM、RAM、HDD、通信インタフェース、ユーザインタフェース等のハードウェアを備えている。また、プリンタ装置20に印刷を実行させるため必要な通常の制御機能として、図2に示すプリンタドライバ手段11を備えている。
プリンタドライバ手段11は、通常のプリンタドライバと同様の機能構成であり、例えば、ホスト装置10上で動作するアプリケーションプログラムからの印刷要求に応じて、ポストスクリプト等の所定のプリンタ制御言語により記述された印刷対象データに基づいてラスタ形式の印刷イメージを生成するRIP手段12、印刷イメージに対して色変換処理(例えばRGB/CMYK変換処理)、ハーフトーン処理などの所定の画像処理を施して印刷イメージを作成する画像処理手段13、画像処理後のハーフトーンデータに対して所定の圧縮処理を施して圧縮データを生成する圧縮手段14、圧縮データをプリンタ装置20に対して送信する送信手段15などを備える(図2参照)。
なお、これらの各手段は、専用ユニット、又はホスト装置10内のROMやRAM、HDD、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより、実現される。
プリンタ装置20は、プリンタエンジン21、プリンタコントローラ22等を備えている。ただし、プリンタコントローラ22はプリンタ装置20と別体となされていてもよい。
プリンタエンジン21は、電子写真方式の通常のプリンタエンジンであり、レーザダイオード、感光体、転写ベルト等とそれらの駆動部などを備えている。
プリンタコントローラ22は、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース、ユーザインタフェース、PWM(Pulse Width Modulation)ユニット等を備えている。
プリンタコントローラ22は、通常のプリンタにおけるプリンタコントローラと同様の機能構成であり、例えば、ホスト装置10から通信インタフェースを介してコマンドやデータを受信してRAMに格納する受信手段23、受信したデータが圧縮データの場合、これを伸長して元データを復元する伸長手段24、プリンタエンジン21を制御して印刷を実行させるエンジン制御手段25などを備える。
ただし、本実施形態のプリンタコントローラ22は、伸長手段24によって復元したデータがハーフトーンデータである場合、かかる復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加(加算又は減算)するノイズ付加手段26と、各画素について、該画素に対応する潜像形成可能領域(ドット)内における潜像形成位置(レーザビームの照射位置)を決定する際に、潜像形成位置を決定しようとする画素(注目画素)の隣接画素のハーフトーンデータに基づいて、該注目画素の潜像形成位置を決定する潜像形成位置決定手段27とを備えている点で、従来の構成と異なっている(図2参照)。
なお、これらの各手段は、専用ユニット、又はプリンタコントローラ22のRAMやROM、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより、実現される。
以下、図3等に示すフローチャートや説明図を参照して、プリンタシステム1における印刷処理について説明する。なお、各工程(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
プリンタドライバ手段11は、外部又はホスト装置10上で動作しているアプリケーションプログラムから印刷要求を受け付けると、プリンタ装置20(プリンタコントローラ22)に対して印刷指示コマンドを送信するとともに、RIP手段12などに対して処理の開始を指示する(図3:ステップS100)。
RIP手段12は、処理開始の指示を受け付けると、アプリケーションプログラムから受け取った、ポストスクリプト等の所定のプリンタ制御言語により記述された印刷対象データに基づいて、ラスタ形式の印刷イメージを生成する(図3:ステップS101)。なお、アプリケーションプログラム等からラスタ形式の印刷イメージを受け取ることができる場合は、RIP手段12による処理は省略できる。
次に、画像処理手段13は、前記生成された印刷イメージに対して所定の画像処理(解像度変換処理、色変換処理など)を施し、更にハーフトーン処理を施して、ハーフトーンデータ(PWMユニットのパルス幅値を決定するためのデータ)を生成する(図3:ステップS102)。これら解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理としては周知の手法(例えば、ハーフトーン処理について、本出願人が特開2000−228728号公報に示されたで提案した、パターンマトリクスとガンマテーブルを用いる手法など)を用いることができる)。
なお、各画素のハーフトーンデータのビット長(表現ビット数)はハーフトーン処理に依存し、設計に応じて自由に定めることができるが、本実施形態では1画素あたり3ビット、すなわち8階調で表現されているものとする。
次に、圧縮手段14は、ハーフトーンデータに対して所定の圧縮処理を施して圧縮データを生成し(図3:ステップS103)、送信手段15は、該圧縮データをプリンタ装置20(プリンタコントローラ22)に対して送信する(図3:ステップS104)。
プリンタコントローラ22は、受信手段23が印刷指示コマンドを受信した場合、エンジン制御手段25によりプリンタエンジン21を制御して印刷の準備を整える。また、受信手段23がハーフトーンデータの圧縮データを受信した場合、伸長手段24等に対して処理の開始を指示する。
伸長手段24は、前記受信したハーフトーンデータの圧縮データに対して、圧縮処理に応じた伸長処理を施してハーフトーンデータを復元し、RAMに格納する(図4:ステップS200)。
次に、ノイズ付加手段26は、RAMに格納されている前記復元したハーフトーンデータに対して、画素ごとにランダムノイズを付加(加算又は減算)し、ノイズ付加後のハーフトーンデータをRAMの所定領域に記憶する(図4:ステップS201)。このとき、各画素のハーフトーンデータにランダムノイズを付加した値が、許容の階調範囲外となる場合は、許容範囲内となるように修正してから記憶する。本実施形態のように1画素8階調で表現する場合、ノイズ付加後のハーフトーンデータが−1以下の場合は0に、8以上の場合は7に修正することになる。
ランダムノイズは、例えば既知の乱数発生方式により乱数を発生させ、かかる乱数に基づき平均値が0となるように発生させる。例えば、付加するランダムノイズが2ビット長であるとすると、0〜3の範囲の乱数を発生させて、該乱数に基づいて図7に示すような対応関係でランダムノイズを発生させることが考えられる。
乱数は、例えば擬似乱数発生回路を用いて発生させることができる。この場合、平均採中法、混合型線形合同法、Lagged Fibonacci生成法、Knuthのアルゴリズム(例えば「The artof computer programming」第3版(1997年)参照」、メルセンヌ素数を用いる方法、M系列、Gold系列などの周知の技術を用いることができる。乱数発生回路のサイズを考慮すると、乗算を用いる平均採中法、混合型線形合同法などよりは、それ以外の方法のほうが好ましい。特に、シフトレジスタにより構成できるM系列は、回路化が容易で回路サイズも小さくて済みながら、乱数の周期が長いため繰り返しが目立たないという点で好ましい。一例としては、特性多項式が
f(x)=x31+z3+1
であるものを使えば、31ビットのシフトレジスタと1つの排他的論理和回路で構成できる。なお、M系列に基づく乱数の発生方法については、例えば、「計測自動制御学会論文集2−4、283−288頁、1966年」などに示されている。
f(x)=x31+z3+1
であるものを使えば、31ビットのシフトレジスタと1つの排他的論理和回路で構成できる。なお、M系列に基づく乱数の発生方法については、例えば、「計測自動制御学会論文集2−4、283−288頁、1966年」などに示されている。
なお、乱数発生回路を備える代わりに、ROM等に予め発生させた乱数値を記憶しておき、これを順番に読み出して付加していく構成としてもよい。
次に、潜像形成位置決定手段27は、RAMに格納されているノイズ付加後のハーフトーンデータを参照し、各画素について、該画素に対応する潜像形成可能領域(ドット)内における潜像形成位置(レーザビームの照射位置)を決定する(図4:S202)。本実施形態のように多値のハーフトーンデータに基づき潜像を形成する場合、その潜像をドット内のどの位置に形成するかを制御することで、複数画素の潜像を統合し、静電潜像面積が小さいことによるトナーのノリの不良を回避して、高品質な画像を形成することが可能となる。
以下、例えば、左右の2画素のハーフトーンデータに基づいて潜像形成位置を決定する場合について説明する。
潜像形成位置決定手段27は、RAMに格納されているノイズ付加後のハーフトーンデータについて、副走査方向の順に走査ラインを選択する(図5:ステップS300)。
次に、潜像形成位置決定手段27は、前記選択した走査ラインにおいて、走査方向の順に画素を選択する(図5:ステップS301)。
次に、潜像形成位置決定手段27は、前記選択した画素(注目画素に相当)が走査ラインの開始画素であるかどうかを判断する(図5:ステップS302)。
そして、走査ラインの開始画素である場合、注目画素の潜像形成位置を“右寄せ”に決定し、該潜像形成位置の情報を該画素に対応するRAMの所定領域に記憶する(図5:ステップS303)。なお、本実施形態では、走査ラインが左から右へ水平に走査されることを前提として、左右という概念を用いている。従って、“左寄せ”とは自分より前の画素に寄せた位置を指し、”右寄せ”とは自分より後の画素に寄せた位置を指す。
一方、走査ラインの開始画素でない場合、注目画素の隣接画素(左右の2画素)について、RAMからノイズ付加後のハーフトーンデータを読み出す(図5:ステップS304)。
そして、前記読み出した左右の2画素のノイズ付加後ハーフトーンデータを比較し、ハーフトーンデータが高階調の(すなわち潜像サイズの大きい)隣接画素の近くに注目画素の潜像が形成されるように該注目画素の潜像形成位置を決定して、かかる潜像形成位置の情報をRAMの注目画素に対応する所定領域に記憶する(図5:ステップS305)。具体的には、左隣接画素のハーフトーンデータの方が高階調の場合は“左寄せ”に、右隣接画素のハーフトーンデータの方が高階調の場合は“右寄せ”に決定することになる。
潜像形成位置決定手段27は、前記選択した走査ラインについて未選択の画素がある場合はS301へ戻り(図5:ステップS306)、そうでない場合であって未選択の走査ラインがある場合は、次の走査ラインを選択すべくS300に戻る(図5:ステップS307)。
なお、図5に示すフローに代えて、特許文献1に開示されるように、3つのバッファに走査順に連続する3画素のハーフトーンデータが順送りに格納されるように制御し、逐次的に注目画素の潜像形成位置を決定するように構成してもよい。
一方、プリンタコントローラ22は、所定数の走査ライン(例えば1バンド分)についてノイズ付加手段26、潜像形成位置決定手段27の処理が終了した段階で、エンジン制御手段25に対してプリンタエンジン21への信号送出処理の開始を指示する。
エンジン制御手段25は、処理開始の指示を受け取ると、RAMから走査順に各画素のノイズ付加後のハーフトーンデータ及び潜像形成位置の情報を読み出し(図6:ステップS400)、ハーフトーンデータに応じたパルス幅値、潜像形成内位置に応じたパルス位置を決定し(図6:ステップS401)、パルス幅値及びパルス位置の情報を対にしてPWMユニットに供給する(図6:ステップS402)。PWMユニットは、パルス幅値及びパルス位置に応じてパルス幅変調されたレーザ駆動パルスを生成し(図6:ステップS403)、プリンタエンジン21からの同期信号に応じて該レーザ駆動パルスをプリンタエンジン21へ送出する(図6:ステップS404)。
プリンタエンジン21では、受け取ったレーザ駆動パルスに基づきレーザダイオードを駆動し、レーザビームを感光ドラムに照射する。これにより、一つ一つの画素に対応したドット内の、パルス位置によって定められた右側または左側に、パルス幅値によって定められた面積領域だけにレーザビームが照射され、トナーが付着される。そして、印刷用紙への転写、定着が行われて画像形成が行われることになる。
かかる構成によれば、ホスト装置10においてハーフトーン処理を行う構成としているため、プリンタ装置20における機能を簡略化して、コストダウンを図ることができる。更に、ハーフトーン処理により低ビット化を行なっているため、ハーフトーンデータ自体のデータ量を低減し、ひいてはホスト装置からプリンタ装置へ送信する圧縮データのデータ量をも低減して、送信時間を短縮してスループットを向上させることができる。また、低ビット化により、プリンタ装置においてハーフトーンデータを記憶するためのメモリ容量を減らすこともできる。
更に、本実施形態では、ランダムノイズを付加することで低ビット化に伴うトーンジャンプを改善して画質向上を図る枠組みを採用しつつ、そのランダムノイズの付加をホスト装置10におけるハーフトーン処理時に行うのではなく、プリンタ装置20においてハーフトーンデータを伸長した後に行う構成としているため、ホスト装置10においてハーフトーンデータに対して圧縮処理を施す場合に問題となる圧縮率の低下(悪化)を回避することができる。
また、本実施形態では、プリンタ装置20においてハーフトーンデータにランダムノイズを付加した後、そのノイズを付加したハーフトーンデータに基づいて各画素の潜像形成位置を決定する構成としているため、ランダムノイズの付加によって孤立潜像が増えてしまうことはなく、複数画素の潜像を統合して、静電潜像面積が小さいことによるトナーのノリの不良を回避し、高品質な画像を形成することが可能となる。
(その他)
本発明は、上記実施の形態例に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。例えば、上記実施形態ではハーフトーン処理において低ビット化を行う構成としているが、本発明は必ずしもそのような構成に限られるものではない。すなわち、ハーフトーン処理において低ビット化を行わない場合でも、ハーフトーンデータを復元した後にランダムノイズを付加するという本発明の構成を採ることで、圧縮率の低下を回避するという効果は得ることができる。
本発明は、上記実施の形態例に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。例えば、上記実施形態ではハーフトーン処理において低ビット化を行う構成としているが、本発明は必ずしもそのような構成に限られるものではない。すなわち、ハーフトーン処理において低ビット化を行わない場合でも、ハーフトーンデータを復元した後にランダムノイズを付加するという本発明の構成を採ることで、圧縮率の低下を回避するという効果は得ることができる。
また、上記実施形態では、左右の隣接画素を参照する場合を例に潜像形成位置を決定する方法について説明したが、より多くの画素、例えば注目画素の周囲に隣接する8画素のハーフトーンデータを参照する方法や、より少数の画素、例えば隣接する片側の画素のハーフトーンデータだけを参照する方法も可能である。周囲8画素を参照する場合には、左右の画素のデータが同じであっても、左上下、右上下の画素のデータを参照して、より静電潜像面積が大きくなるように潜像形成位置を決定することができる。また、片側の画素として、例えば直前に処理された画素(すなわち、注目画素の左の画素)を参照する場合には、左隣接画素が所定値以上ならば“左寄せ”に、所定値未満であれば“右寄せ”に決定する方法や、左隣接画素の潜像形成位置が“右寄せ”ならば注目画素の潜像形成位置を“左寄せ”に決定するといった方法を採用することができる。この場合は、回路構成をより単純にすることができる。
また、上記実施形態では、ハーフトーンデータの値によらずにランダムノイズを付加する構成について説明したが、ハーフトーンデータの値によってランダムノイズの付加を制御するように構成してもよい。例えば、背景領域に相当すると考えられる部分(ハーフトーンデータが最小階調値(すなわち0)となる部分)や、文字領域と考えられる部分(ハーフトーンデータ最大階調値となる部分)については、背景や文字に対するノイズの影響を防ぐべく、ランダムノイズの付加を行わないようにすることが考えられる。
また、上記実施形態では、S100以降の処理についてソフトウェアによる処理として説明したが、例えば伸長手段、ノイズ付加手段、潜像形成位置決定手段等をハードウェアユニットとして構成してもよい。この場合、各ユニットの処理結果のRAMへの記憶は行わずに、プリンタエンジン21への出力にあわせて、各ユニットの処理結果が次のユニットの入力となるように構成することができる(図8参照)。
1 プリンタシステム、10 ホスト装置、11 プリンタドライバ手段、20 プリンタ装置、21 プリンタコントローラ、 22 プリンタエンジン
Claims (6)
- イメージデータにハーフトーン処理を施して得られるハーフトーンデータの圧縮データを受信する手段と、
前記受信したハーフトーンデータの圧縮データを伸長し、ハーフトーンデータを復元する手段と、
前記復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加するノイズ付加手段と、
ノイズを付加したハーフトーンデータに基づきレーザビームによって感光体上に潜像を形成する手段と、を備えること特徴とする画像形成装置。 - 前記ノイズ付加手段は、平均値が0となるようにランダムノイズを発生させて付加することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 更に、各画素について、該画素に対応する潜像形成可能領域内における潜像形成位置を決定する手段を備え、
前記決定手段は、潜像形成位置を決定しようとする注目画素の隣接画素のノイズ付加後のハーフトーンデータに基づいて、該注目画素の潜像形成位置を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - ホスト装置と、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置とを備える画像形成システムであって、
前記ホスト装置は、イメージデータに対してハーフトーン処理を施してハーフトーンデータを生成する手段と、前記生成したハーフトーンデータに対して圧縮処理を施して圧縮データを生成する手段と、前記圧縮データを前記画像形成装置に送信する手段とを備えることを特徴とする、画像形成システム。 - イメージデータにハーフトーン処理を施して得られるハーフトーンデータの圧縮データを受信する工程と、
前記受信したハーフトーンデータの圧縮データを伸長し、ハーフトーンデータを復元する工程と、
前記復元したハーフトーンデータに対して画素ごとにランダムノイズを付加するノイズ付加工程と、
ノイズを付加したハーフトーンデータに基づきレーザビームによって感光体上に潜像を形成する工程と、を備えること特徴とする画像形成方法。 - 請求項5記載の画像形成方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
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