JP2006042538A - 超小型電力変換装置及び磁気デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイルを集積回路基板に一体に搭載して小型化し且つ電磁波ノイズを抑制した電力変換装置または磁気デバイスを提供する。
【解決手段】 フェライトなどの磁性材料からなる第1の磁性基板の第1の面にコイル用導体パターンを形成し、第1の磁性基板の第2の面に集積回路基板を搭載すると共に入出力用導体パターンを設け、集積回路基板とコイル用導体パターンとは第1の磁性基板のスルーホールを介して接続し、前記コイル用導体パターン上に第2の磁性基板を設け、第1の磁性基板の第2の面側の集積回路基板と入出力用導体パターンの一部とを磁性材料を含有する封止材で封止すると共に、第1の磁性基板の第1の面と第2の磁性基板との間のコイル用導体パターン間を前記封止材で充填する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、超小型の電力変換装置に関し、特に、コイルを一体に搭載して小型化し且つ電磁波ノイズを抑制した電力変換装置に関する。
小型の電力変換装置、例えばDC−DCコンバータICは、電池などの直流電源を所望の電圧レベルの直流電源に、エネルギーロスをほとんど生じることなく変換することができ、バッテリーで駆動される携帯電子機器に広く利用されている。また、DVDレコーダなどは多数の集積回路を搭載し、それら集積回路が種々の電源レベルを要求することから、小型のDC−DCコンバータが利用されている。従来の三端子レギレータは、抵抗成分を利用して電圧レベルの変換を行うため、抵抗成分によるエネルギーロスが伴いバッテリーの電力消費が大きく、省電力化の要請がある電子機器には使用することができない。それに対して、DC−DCコンバータは、第1の直流電源を、スイッチング動作により当該直流電源から電流を間欠的に供給することで、電圧レベルを下降または上昇させた第2の直流電源に変換するため、エネルギーロスがほとんどない。但し、スイッチング動作により生成される脈流を平滑化するために、出力側にはインダクタンスとコンデンサからなるフィルタ回路が設けられる。
従来のDC−DCコンバータは、例えば、プリント配線基板上にコンバータICと、インダクタンスと、コンデンサを実装してモジュール化したものがある。かかる構成のモジュールでは、小型化の要請に応えることができない。
小型化の要請に応えるDC−DCコンバータとして、コンバータICのシリコン基板上面に、磁性膜で挟まれたコイルパターンを搭載し、それを積層セラミックコンデンサ上に搭載したモジュールが提案されている。例えば、特許文献1に示される通りである。この例では、シリコン基板にコンバータ回路を形成し、その表面上に磁性膜/コイル用導体パターン/磁性膜(またはフェライト基板)を設け、それを積層セラミックコンデンサ上に搭載している。
更に、別の例として、コンバータICのシリコン基板上面に磁性膜で挟まれたコイルパターンを形成し、それをプリント配線基板またはリードフレーム上にマウントし、磁性粒を含む封止樹脂で全体を封止することが提案されている。例えば、特許文献2に示される通りである。
特開2002−23314号公報 特開2001−284123号公報
DC−DCコンバータには、その出力段に所定のインダクタンスを有するコイルと所定のキャパシタンスを有するコンデンサが必要である。そこで、コンバータモジュールを小型化するために、コンバータのスイッチング周波数を高くし、コイルサイズを小さくすることが考えられる。周波数を高くすれば、コイルサイズを小さくしてそのインダクタンスが小さくなっても、そのインピーダンス成分jωLは高周波ωにより所定のインピーダンスレベルにすることができるからである。しかも、スイッチング周波数を高くすることにより、電源要求レベルが急激に増大した場合も対応することが可能になる。
しかしながら、スイッチング周波数が1MHz以上となると、入出力端子とそれに接続される配線から電磁波が発生し電磁波ノイズの増大を招く。従って、小型化と共に電磁波ノイズを抑制できるDC−DCコンバータが必要になる。
更に、電力変換のためには、所定レベル以上の電流をコイルを介して供給する必要があるが、かかる駆動電流に対して、コイルの磁性体が磁束飽和を生じないようにすることが必要である。コイルの小型化をめざすあまり、前述の特許文献1,2では、コンバータICのシリコン基板上に磁性薄膜を介してコイルパターンを形成している。そのため、所定レベル以上の電流に対してその磁性体が磁束飽和を起こし、逆にコイルのインダクタンス成分の低下を招くおそれがある。つまり磁性薄膜ではコイルの許容電流を大きくすることができない。
そこで、本発明の目的は、コイルを集積回路基板に一体に搭載して小型化し且つ電磁波ノイズを抑制した電力変換装置または磁気デバイスを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、コイルを集積回路基板に一体に搭載して小型化し且つコイルの許容電流を大きくした電力変換装置または磁気デバイスを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面では、フェライトなどの磁性材料からなる第1の磁性基板の第1の面にコイル用導体パターンを形成し、第1の磁性基板の第2の面に集積回路基板を搭載すると共に入出力用導体パターンを設け、集積回路基板とコイル用導体パターンとは第1の磁性基板のスルーホールを介して接続し、前記コイル用導体パターン上に第2の磁性基板を設け、第1の磁性基板の第2の面側の集積回路基板と入出力用導体パターンの一部とを磁性材料を含有する封止材で封止すると共に、第1の磁性基板の第1の面と第2の磁性基板との間のコイル用導体パターン間を前記封止材で充填する。
第1の側面によれば、所定の厚さを持つ第1の磁性基板をベースにして、その第1の面にコイル用導体パターン設けると共に第2の磁性基板を重ね、その第2の面に集積回路基板を搭載し、集積回路基板とコイル用導体パターン間とを磁性材料を含有する封止材で封止及び充填している。したがって、高周波信号が伝播するコイルや集積回路基板とその配線が磁性基板や磁性材料含有封止材で閉じこめられ、高周波ノイズが外部に漏れることが抑えられる。また、コイル用導体パターンが第1及び第2の磁性基板で挟まれ、コイル用導体パターン間が磁性材料含有封止材で充填されているので、コイル用導体パターンの周囲に閉磁路を形成し、所定電流に対して磁束飽和が生ぜず許容電流レベルを高くすることができる。そして、2つの磁性基板と集積回路基板の積層構造は、モジュールの小型化に寄与することができる。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、第1の磁性基板には、接続用のスルーホールに加えて、封止材の通過を可能にする封止用ホールが形成され、第2の磁性基板にも、コイル用導体パターンへの封止材の充填を可能にする充填用ホールが形成されている。このような封止用ホールと充填用ホールを設けることで、封止工程において、第1の磁性基板の第2の面上の集積回路基板の磁性材料含有封止材による封止と、コイル用導体パターン間への前記封止材の充填とを同時に行うことができるという、メリットを有する。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、第1及び第2の磁性基板は、フェライトなどの磁性材料を成形した所定の厚みを有する基板である。これにより、コイル用導電パターンの周囲に充分なボリュームの磁性体が配置され、有効に磁束が閉じこめられ、許容電流以下の電流に対して磁束飽和を起こすことがない。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、第1の磁性基板の第2の面側に集積回路基板を収納するためのキャビティが設けられ、当該キャビティが磁性材料含有封止材により埋められている。そして、キャビティの底面及び斜面から上面にかけて集積回路基板に接続される入出力用導体パターンが設けられ、底面及び斜面上の入出力用導体パターンは封止材により封止され、露出された入出力用導体パターンにより外部との接続が行われる。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の側面によれば、集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した磁気デバイスにおいて、
第1の磁性基板と、
前記第1の磁性基板の第1の面上に形成されたコイル用導体パターンと、
前記第1の磁性基板の第1の面上に、前記コイル用導体パターンを挟むように配置された第2の磁性基板と、
前記第1の磁性基板の第2の面上に搭載され、前記コイル用導体パターンと当該第1の磁性基板のスルーホールを介して接続された集積回路基板と、
前記第1の磁性基板の第2の面上に形成された前記集積回路基板の入出力用導体パターンとを有し、
前記第1の磁性基板の第2の面において前記集積回路基板が磁性材料を含有する封止材で封止され、更に、前記第1及び第2の磁性基板間の前記コイル用導体パターン間が前記封止材で充填されていることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第3の側面によれば、集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した磁気デバイスの製造方法において、
第1の面上にコイル用導体パターンが形成され、第2の面上に入出力用導体パターンが形成され、前記コイル用導体パターンと前記入出力用導体パターンとを接続するスルーホールと、封止材が通過可能な封止用ホールとを有する第1の磁性基板の、前記第2の面上に、集積回路基板を搭載する工程と、
前記第1の磁性基板の第1の面上及び前記コイル用導体パターン上に、封止材が通過可能な充填用ホールを有する第2の磁性基板を重ねた状態で、磁性材料を含有する封止剤により前記第1の磁性基板の第2の面上の前記集積回路基板と入出力用導体パターンの一部とを封止すると共に、前記封止材を前記コイル用導体パターン間に充填する封止工程とを有することを特徴とする。
本発明の側面によれば、高周波ノイズが発生する可能性のある集積回路基板、その入出力用導体パターン、コイル用導体パターンが全て磁性基板上に形成され、磁性基板間に形成され、磁性材料含有封止材により被覆されているので、高周波ノイズが外部に漏れることが抑えられる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本実施の形態の電力変換装置の一例であるDC−DCコンバータの構成図である。図1には、2種類のDC−DCコンバータが示されている。図1(A)は、降圧型DC−DCコンバータ回路であり、DC−DCコンバータIC(集積回路装置)10と、その出力端子に接続されたコイルLとによりDC−DCコンバータモジュール20が構成される。このモジュール20の出力Voutには、平滑化コンデンサCが接続されている。DC−DCコンバータIC10は、内部にCMOSトランジスタP1,N1によるスイッチング回路を有し、第1の直流電源VDDを降圧して第2の直流電源を出力Voutに生成する。トランジスタP1,N1により、コイルLに間欠的に電流が供給され、コイルLとコンデンサCとによるフィルタ特性により出力端Lxの交番電流の脈流が平滑化され、出力Voutに直流電圧が生成される。DC−DCコンバータIC10には、電源端子VDDと、グランド端子Gと、制御端子CNTと、基準電圧端子VREFと、フィードバック端子OUTとを有する。
図1(B)は、昇圧型DC−DCコンバータであり、同様に、DC−DCコンバータIC(集積回路装置)10と、その外部端子12に接続されたコイルLとで、DC−DCコンバータモジュール20が構成される。このDC−DCコンバータIC10も、内部にCMOSトランジスタP3,N4を有し、コイルLに対して交互に電流を供給し、第1の直流電源VDDを昇圧して第2の直流電源を出力Voutに生成する。この出力Voutには、平滑化コンデンサCが接続される。
いずれのDC−DCコンバータにおいても、DC−DCコンバータICのスイッチング動作により生成される交番電圧が、コイルLとコンデンサCからなるフィルタにより平滑化され、直流電圧が生成される。そこで、スイッチング周波数(f=2πω)を増大することで、コイルLのインピーダンス(jωL)を増大することができ、逆に言えば、コイルLのインダクタンスを小さくすることができ、よって、コイルLのサイズを小さくすることができる。このように、コンバータICのスイッチング周波数を増大することで、コイルLのサイズを小さくすることができるので、DC−DCコンバータの極小化のためには、スイッチング周波数の増大が有効である。また、スイッチング周波数を高くすることにより、出力側の急激な要求電力の変化に対しても柔軟に対応することができる。
しかしながら、スイッチング周波数の増大に伴い、集積回路装置10の入出力端子やそれに接続されるモジュールの入出力端子、コイルL、電源端子VDD、GNDなどに高周波成分の信号が伝播し、そこから高周波信号が送出され、周辺機器へのノイズ源となる。このような高周波ノイズの問題は、コイルのサイズを小さくするためにスイッチング周波数を高くすることにより生じる問題であり、従来のDC−DCコンバータにはない新規な課題である。そこで、DC−DCコンバータなどの電力変換装置を小型化するためには、この高周波ノイズを抑制できる構造が必要である。
更に、コイルLに電流を供給するとコイル用導電パターンの周囲の磁性体に磁束が発生する。電流を増加させると発生する磁束も増加し、磁性体の体積が少ないと磁束飽和が生じ、それ以上電流を増加させるとインダクタンスが低下してゼロになるという磁気飽和現象が知られている。従って、実質的にインダクタンス素子として機能させるためには、コイルの構成において、許容電流の範囲では磁束飽和が生じないような構成にすることが望まれる。
[電力変換装置の構造]
図2は、本実施の形態における電力変換装置の断面図及び平面図である。図2(B)の平面図のA−A'の位置の断面図が図2(A)に示される。本実施の形態における電力変換装置は、フェライトなどの磁性材料により形成された磁性基板1をベースに、コイルLと集積回路基板8とがその表側と裏側にそれぞれ設けられ、全体が磁性材料を含有する樹脂封止剤22により封止されている。磁性基板1には、上側の第1の面に渦巻き状のコイル用導体パターンLが形成されている。一方、磁性基板1の下側の第2の面には、集積回路基板8の入出力端子や基板裏面と接続される入出力用導体パターンI/Oが形成され、その入出力パターンの一部のパターン32が、磁性基板1の中央に設けられたスルーホール24により、第1の面のコイル用導体パターンLの一端と接続される。これらのコイル用導体パターンLや入出力用導体パターンI/Oは、磁性基板1表面に形成されたシリコン酸化膜やタンタル酸化膜などの絶縁膜2上に、後述するメッキ工程により積層された、メッキ下地層3、Cuメッキ層4、半田付け用のNi/Sn層5からなる。スルーホール24の積層構造も同じである。
また、磁性基板1の第1の面上には、第2の磁性基板7が設けられ、コイル用導体パターンLが第1の磁性基板1と第2の磁性基板7とにより挟まれている。
さらに、磁性基板1の第2の面には、集積回路基板8を収納するためのキャビティが形成され、キャビティの底面1aから斜面1b、上面1cに延びて入出力用導体パターンI/Oが形成されている。そして、キャビティ内の集積回路基板8と底面1a、斜面1b上の入出力用導体パターンI/Oが、磁性材料を含有する樹脂封止剤22により封止され、上面1c上の入出力用導体パターンのみが外部に露出されている。そして、第1及び第2の磁性基板1,7の間であって、コイル用導体パターンLの間にも、同じ樹脂封止剤22が充填されている。この樹脂封止剤22による封止工程を簡単にするために、第1の磁性基板1には、封止剤が通過可能な封止用ホールが形成され、第2の磁性基板7には封止剤が通過可能な充填用ホール28が形成される。これらの封止用ホールと充填用ホール28を利用して、上方から下方への樹脂封止剤を供給する封止工程により、集積回路基板8の封止と、コイル用導体パターンL間の充填とが行われる。この工程については、後に詳述する。
上記の電力変換装置モジュールは、例えば3.5mm角、第1の磁性基板1の厚さは0.7mm、キャビティの深さは0.4mm、スルーホールの径は0.3mm程度である。したがって、非常に小型化された電力変換装置が提供可能である。また、第1の磁性基板1の第1の面(上側面)は、第2の磁性基板7が設けられ、第1の磁性基板1の第2の面(下面側)には、磁性材料を含有する封止剤22が設けられていて、唯一外部との接続用の入出力用導体パターンのみが外部に露出している。したがって、回路全体が磁気的に有効に遮蔽され、高周波ノイズが外部に漏れることが効果的に抑えられ、また外部からの高周波ノイズからも保護される。高周波信号が伝播するコイル用導体パターンLは、第1及び第2の磁性基板1,7及びその間に充填された磁性材料含有封止剤22により完全に囲まれて閉磁路が形成され、磁束は有効に内部に閉じこめられている。同様に、入出力用導体パターンI/Oは、第1の磁性基板1と磁性材料含有封止剤22とにより完全に囲まれて閉磁路が形成され、磁束は有効に内部に閉じこめられている。したがって、高周波ノイズが外部に漏れることが抑制される。
また、第1、第2の磁性基板1,7は、フェライトなどの磁性材料を成形、焼成して形成された比較的厚い磁性基板であり、充分な体積の磁性材料をコイル用導体パターンLの周辺に設けることができ、また、コイル用導体パターンLの間にも磁性材料含有封止剤22が充填されている。従って、上記インダクタンス素子は、充分な磁束を生成するに足りる磁性体を有し、許容電流の範囲内において、磁束飽和が生じることが防止されている。
このように、電力変換装置モジュールが、第1の磁性基板1をベースにして、コイルパターンと集積回路基板とが積層され、封止された構成であるので、非常に効果的に小型化を図ることができ、また機械的強度も充分である。しかも、高周波成分の外部への漏れが抑えられ、磁束飽和も回避可能である。以下、上記のモジュールの製造工程について説明する。
[電力変換装置の製造工程]
図3は、第1の磁性基板の製造を示す図である。図3には、第1の磁性基板1の斜視図とそのA−A'断面図が示されている。磁性基板1は、NiZn系フェライト、MnZn系フェライト、センダスト系フェライトのいずれかの粉体を、圧粉成形し、焼成して形成される。あるいは、磁性基板1は、所定の厚さの板状に圧粉成形し焼成した基板を、サンドブラスト法によりパターン成形して形成される。図3の例では、比較的大きな基板内に、3×3の電力変換モジュール用基板が同時に形成されている。斜視図から明らかなとおり、磁性基板1には深さ0.4mm程度のキャビティCVが形成され、磁性基板1の厚さは、例えば0.7mmである。キャビティCVの斜面は、例えば20度程度の傾斜を有する。また、キャビティCV内の底面には、スルーホール24が形成され、キャビティCVの4角には封止剤が通過可能な封止用ホール26及び別のスルーホール(図示せず)が形成される。断面図には、キャビティCVとスルーホール24とが示され、スルーホールには、面取りが施されている。このような第1の磁性基板1は、後述する製造工程の最後に、破線で示す位置で切断され、合計で9個のモジュールに分割される。
図4は、本実施の形態における電力変換装置の製造工程を示す断面図である。以下、順に説明する。図4Aは、図3の断面図を上下逆にしたものである。フェライト材料からなる第1の磁性基板1には、キャビティCVとスルーホール24が形成され、基板表面を平滑化するために、及び基板1が導電性を有する場合の絶縁のために、酸化シリコンや酸化タンタルなどの絶縁膜2が、スパッタリング法により、0.5〜1.0μmの厚みに形成される。磁性基板1が絶縁性の高いNiZn系のフェライトからなる場合は、上記絶縁層2の形成を省略することができる。
図4Bでは、後述するメッキ工程の種層として、磁性基板1の表面に、スパッタリング法により、Ti/Cr/Cuの金属層3を成膜する。Ti/Cr膜はCuの密着性を向上させる目的で下地膜として500〜1000Å程度形成し、Cu膜は0.5〜数μm程度の厚さ形成する。この金属層3は、第1の磁性基板1の両面、スルーホール24内、キャビティCVの底面1a、斜面1b、上面1cの全てに形成される。
次に、図4Cでは、第1の磁性基板1の両面にフォトレジストRSをスプレーコーティングまたはスピンコーティングによって塗布し、所定の温度で乾燥させた後、フォトリソグラフィ工程によりパターンニングし、コイル用導体パターンと入出力用導体パターンが形成される領域、及びスルーホール24の領域のフォトレジストを除去して、金属層3を部分的に露出させる。
次に、図4Dでは、露出された金属層3上に電解メッキ法によりCu導体層4を所望の厚さ析出させ、堆積させる。磁性基板1の第1の面(上方の面)に形成されるコイル用導体パターンとして、Cu導体層4は30〜100μm程度の厚さに堆積させる。さらに、引き続き電解メッキ法により、Cu導体層4の上に、ハンダ付けのためのNi/Sn層5を堆積する。この厚さは、Niを0.5μm程度、Snを数μm程度である。このNi/Sn層5に対して、表面に半田ボールが設けられたフリップチップがフェースダウンで接続される。また、キャビティの底面1aには、Ni/Snメッキ層5の代わりにNi/Auメッキ層を設けても良い。その場合は、集積回路基板は半田付けではなく後述する導電性接着剤によりボンディングされる。そして、ワイヤーボンディングにより接続される。
なお、この工程において、スルーホール24の孔がメッキ層で塞がらないようにする必要があり、最低100μm以上の孔が確保されるように、磁性基板1のスルーホール24のサイズとメッキ層の膜厚を決める。
そして、図4Eにて、フォトレジストRSを除去し、露出されたメッキ下地膜3を化学エッチング法またはバックスパッタリング法により除去し、コイル用導体パターンL、キャビティの底面1a、斜面1b上の入出力用導体パターンI/O、スルーホール部24のパターン、キャビティCVの上面1c上の入出力端子用導体パターンが電気的に分離される。
最後に、図4Fにて、キャビティの底面1aのスルーホール24の導体パターン上に、スパッタリング法によりシリコン酸化膜などの絶縁膜6を部分的に形成する。この絶縁膜6は、スルーホール24の導体パターンと、搭載される集積回路基板(シリコン基板)との絶縁を確保するために形成される。
以上により、第1の磁性基板1の第1の面には、コイル用導体パターンLが形成され、第2の面のキャビティCVには、入出力用導体パターンI/Oが形成され、スルーホール24にはコイル用導体パターンLと入出力用導体パターンI/Oとを接続するパターンが形成される。
図5は、図4の工程を終了した第1の磁性基板1の第1の面と第2の面の導体パターンを示す図である。図5(A)は図4の第2の面(下側の面)を、図5(B)は図4の第1の面(上側の面)をそれぞれ示している。図5(A)の第2の面には、キャビティの底面には、集積回路基板が搭載されるマウント用導体パターン30と、スルーホール24につながる導体パターン32とが形成され、導体パターン32は、絶縁膜6により被覆されている。また、キャビティCVの底面1a、斜面1b、上面1cに沿って、入出力用導体パターンI/Oが形成されている。キャビティCVの四隅には、別のスルーホール25と、3個の封止用ホール26とが形成されている。図5(B)の第1の面には、スルーホール24と25との間に、渦巻き状のコイル用導体パターンLが形成されている。また、3個の封止用ホール26も形成されている。
図4Fと図5から明らかなとおり、導体パターン32は、スルーホール24を介してコイル用導体パターンLの一端に接続され、コイル用導体パターンLの他端は、スルーホール25を介して、出力端子Voutに接続されている。
図6は、本実施の形態における製造工程を示す断面図である。図6には、図3のA−A'断面図と、B−B'断面図とが示されている。B−B'断面図には、スルーホール25と封止用ホール26が明確に示されている。そして、第1の磁性基板1のキャビティCV内のマウント用導体パターン30上に、DC−DCコンバータ回路を有する集積回路基板8が、導電性接着剤9によりボンディングされる。または、半田付けされても良い。このとき、導電性接着剤9や半田の余剰分は、スルーホール24内に吸収され、良好なボンディングが施される。更に、集積回路基板8と入出力用導体パターンI/Oおよび導体パターン32とが、導電性ワイヤーWにより接続される。
図7は、本実施の形態における封止工程を示す断面図である。図7には、図6のB−B'断面図の封止状態が示されている。封止工程では、図6の集積回路基板8を搭載した状態で、第1の磁性基板1のコイル用導体パターンL上に第2の磁性基板7を重ねて、封止用金型40内に配置する。第2の磁性基板7の中心には、封止剤22を注入するための約0.3mm程度の空気抜き用の孔7aが設けられている。そして、矢印42の方向に磁性材料を含有する封止剤22を注入し、キャビティ内の集積回路基板8を封止剤により封止する。更に、第1の磁性基板1に形成したスルーホール25と封止用スルーホール26とを介して封止剤22を第1の磁性基板1の反対側にも回り込ませて、第1の磁性基板1と第2の磁性基板7との間のコイル用導体パターンL間にも磁性材料を含む封止剤22を充填する。封止剤は、例えば、NiZn系フェライト粉末を混ぜたエポキシ樹脂であり、約150℃程度でエポキシ樹脂を硬化させる。この封止工程により、第2の磁性基板7が第1の磁性基板1と一体化する。従って、封止用スルーホール26は、封止剤22が有効に回り込めるようなサイズと位置に形成される必要がある。
図8は、分離された後の電力変換モジュールの断面図である。断面図の方向は、図6と同じである。製造工程の最後に、図3で示した一点鎖線に沿ってダイシングソーあるいはレーザにより切断して、個別の電力変換モジュールに分離する。電力変換モジュールは、第1の磁性基板1の第2の面(上面)のキャビティ内にDC−DCコンバータの集積回路基板8が搭載され、第1の磁性基板2の第1の面(下面)にはコイル用導体パターンLが形成され、そのコイル用導体パターンLは、第1及び第2の磁性基板1,7により挟まれている。そして、コイル用導体パターンLと集積回路基板8とはスルーホールの導体パターンを介して接続され、集積回路基板8と入出力用導体パターンI/Oとは、第1の磁性基板1上で磁性材料含有封止剤22により封止され、コイル用導体パターンLの間にも磁性材料含有封止剤22が充填されている。
このように、第1の磁性基板1をベースにして、その両面を利用して集積回路基板8とコイル用導体パターンLとを設け、それらを磁性材料含有封止剤22と第2の磁性基板7とで閉じこめているので、小型で構造が頑丈で、高周波成分の漏れを抑制することができる。つまり、高周波成分が伝播する伝播路が、接続用の入出力端子部を除いて、全て磁性材料で閉じこめられているのである。
[実施の形態の変形例]
図9は、本実施の形態の変形例1を示す図である。この変形例1では、第1の磁性基板1にキャビティを設けずに、集積回路基板を搭載する面に、入出力端子用導体パターンを形成した入出力端子用磁性基板を設け、その入出力端子用磁性基板で囲まれたキャビティ内に集積回路基板を搭載する。それ以外の構成は、図2〜図8の実施例と同じである。
図9(A)は、第1の磁性基板1の両面に、導体パターンL,30,I/Oを形成した状態の断面図である。この断面図は図4Fの状態に対応し、第1の磁性基板1にはキャビティが設けられず、平坦である。図9(B)は、入出力端子用磁性基板44の断面図及び平面図である。断面図に示されるように、基板44には、4つのスルーホール46が形成され、それらスルーホールには、基板44の両面をつなぐ入出力端子用導体パターンIOTが形成されている。この導体パターンの膜構造は、第1の磁性基板1に形成した導体パターンと同じである。図9(C)には、変形例1における電力変換モジュールの断面図が示される。第1の磁性基板1の集積回路基板8が搭載される面に、図9(B)で示した入出力端子用磁性基板44が導電性接着剤9により、または半田付けにより、接着されている。その結果、入出力端子用磁性基板44により、第1の磁性基板1の下面にキャビティが形成される。そして、そのキャビティ内に集積回路基板8が搭載され、磁性材料含有封止剤22により封止される。図2(B)に示されるように、入出力端子用磁性基板44は、4つの入出力端子用導体パターンIOTを有する基板を2個と、2つの入出力端子用導体パターンIOTを有する基板を2個とを、第1の磁性基板1の周囲に接着することで、キャビティを形成することができる。
また、第1の磁性基板1の上面側には、コイル用導体パターンL上に第2の磁性基板7が載せられ、封止剤22により一体化されている。コイル用導体パターンL間にも磁性材料含有封止剤22が充填される。封止工程は、図7で示した方法と同じである。
かかる変形例1の構成において、入出力端子用磁性基板44のスルーホールにより入出力端子用導体パターンI/Oと入出力端子用導体パターンIOTとが接続されている。従って、高周波成分が伝搬する配線は、全て磁性基板上または磁性基板内に形成され、更に、磁性材料含有封止剤22により閉じこめられているので、高周波ノイズが外部に漏れることが抑制される。また、第1の磁性基板1の加工工程において、キャビティを形成する必要はなく、スルーホール用の孔を形成するだけである。
図10は、本実施の形態の変形例2を示す図である。この変形例2では、変形例1の入出力端子用磁性基板44の代わりに、Ni/Snメッキなどで表面加工したCuボール電極50を、入出力用導体パターンI/O上に半田付けまたは導電性接着剤9により接着している。それ以外は、変形例1と同じである。
図11は、本実施の形態の変形例3を示す図である。この変形例3は、図9の変形例と同様に、第1の磁性基板1にキャビティを設けるのではなく、入出力端子用基板44を入出力用導体パターンI/O上に形成すると共に、電源入力端子Vinまたは電源出力端子Voutとグランド端子GNDとを隣接して設け、それらの端子の間に所定のサイズの積層セラミックチップコンデンサC1,C2,C3を導電性接着剤9により接着する構成を有する。
図11(A)は入出力端子側の平面図、図11(B)は平面図におけるD−D'の断面図である。第1の磁性基板1上に形成された入出力用導電パターンI/O上に、チップコンデンサC2,C3の電極の一端を導電性接着剤9により接着し、そのチップコンデンサC2,C3の電極の他端を外部との接続端子にしている。また、チップコンデンサが必要ない入出力端子には、入出力端子用基板44を設けている。断面図に示されるように、入出力端子用基板44の高さと、チップコンデンサC1,C2,C3の高さとを同等にして、外部との接続端子の高さを同じレベルにしている。そして、集積回路基板(図示せず)と、チップコンデンサC1,C2,C3と、入出力端子用基板44とが、磁性材料含有封止材22により、外部との接続領域を除いて封止される。
変形例3では、入出力端子用基板44に代えて、高周波成分が伝播する電源入力端子Vinと電源出力端子Voutにチップコンデンサを設けているので、電源の高周波ノイズを除去することができる。それ以外の入出力端子は、磁性基板に入出力端子用導電パターンIOTを形成した構成と、磁性材料含有封止材22による封止の構成とにより、高周波ノイズを閉じこめるようにし、高周波ノイズの漏れを抑制することができる。
以上の実施の形態では、DC−DCコンバータの集積回路基板を搭載する電力変換装置を例にして説明した。しかしながら、集積回路基板を搭載し、それにインダクタンス素子が接続される磁気デバイスにおいても、同様のモジュール構成を適用することができる。その場合も、高周波ノイズを抑制することができ、インダクタンス素子を囲む磁性材料層の磁束飽和を防止することができる。
以上の実施の形態をまとめると以下の付記の通りである。
(付記1)スイッチング動作を行う集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した電力変換装置において、
第1の磁性基板と、
前記第1の磁性基板の第1の面上に形成されたコイル用導体パターンと、
前記第1の磁性基板の第1の面上に、前記コイル用導体パターンを挟むように配置された第2の磁性基板と、
前記第1の磁性基板の第2の面上に搭載され、前記コイル用導体パターンと当該第1の磁性基板のスルーホールを介して接続された集積回路基板と、
前記第1の磁性基板の第2の面上に形成された前記集積回路基板の入出力用導体パターンとを有し、
前記第1の磁性基板の第2の面において前記集積回路基板が磁性材料を含有する封止材で封止され、更に、前記第1及び第2の磁性基板間の前記コイル用導体パターン間が前記封止材で充填されていることを特徴とする電力変換装置。
(付記2)付記1において、
前記第1の磁性基板には、前記封止材の通過を可能にする封止用ホールが形成されていることを特徴とする電力変換装置。
(付記3)付記1または2において、
前記第2の磁性基板には、前記コイル用導体パターンへの封止材の充填を可能にする充填用ホールが形成されていることを特徴とする電力変換装置。
(付記4)付記1において、
前記第1及び第2の磁性基板は、磁性材料を成形し焼成した所定の厚みを有する基板であることを特徴とする電力変換装置。
(付記5)付記1において、
前記第1の磁性基板の第2の面側に、前記集積回路基板を収納するキャビティが設けられ、当該キャビティが磁性材料含有封止材により埋められて前記集積回路基板が封止され、前記キャビティの底面及び斜面から上面にかけて前記集積回路基板に接続される入出力用導体パターンが設けられ、底面及び斜面上の入出力用導体パターンは前記封止材により封止され、上面に露出された入出力用導体パターンにより外部との接続が行われることを特徴とする電力変換装置。
(付記6)付記1において、
前記第1の磁性基板の第2の面上に、前記入出力用導体パターンに接続され、スルーホールを有する第3の磁性基板からなる入出力端子部材を有し、当該入出力端子部材により囲まれた凹部に前記集積回路基板が収容され、前記封止材により封止されていることを特徴とする電力変換装置。
(付記7)付記6において、
前記第1の磁性基板の第2の面上に、前記入出力用導体パターンのうち電源用入出力用導電パターンとグランド用導電パターンとの間に接続され、前記入出力端子部材と同等の高さを有するコンデンサ部材を有することを特徴とする電力変換装置。
(付記8)付記1において、
前記第1の磁性基板の第2の面上であって、前記入出力用導体パターン上に設けられた複数の導体ボール端子を有することを特徴とする電力変換装置。
(付記9)付記1において、
前記集積回路基板は、第1の直流電源を供給され、前記コイル用導体パターンの一端側に間欠的に電流を供給するスイッチング回路を有し、前記コイル用導体パターンの他端側に前記第1の直流電源と異なる電圧レベルの第2の直流電源を生成することを特徴とする電力変換装置。
(付記10)集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した磁気デバイスにおいて、
第1の磁性基板と、
前記第1の磁性基板の第1の面上に形成されたコイル用導体パターンと、
前記第1の磁性基板の第1の面上に、前記コイル用導体パターンを挟むように配置された第2の磁性基板と、
前記第1の磁性基板の第2の面上に搭載され、前記コイル用導体パターンと当該第1の磁性基板のスルーホールを介して接続された集積回路基板と、
前記第1の磁性基板の第2の面上に形成された前記集積回路基板の入出力用導体パターンとを有し、
前記第1の磁性基板の第2の面において前記集積回路基板が磁性材料を含有する封止材で封止され、更に、前記第1及び第2の磁性基板間の前記コイル用導体パターン間が前記封止材で充填されていることを特徴とする磁気デバイス。
(付記11)集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した磁気デバイスの製造方法において、
第1の面上にコイル用導体パターンが形成され、第2の面上に入出力用導体パターンが形成され、前記コイル用導体パターンと前記入出力用導体パターンとを接続するスルーホールと、封止材が通過可能な封止用ホールとを有する第1の磁性基板の、前記第2の面上に、集積回路基板を搭載する工程と、
前記第1の磁性基板の第1の面上及び前記コイル用導体パターン上に、封止材が通過可能な充填用ホールを有する第2の磁性基板を重ねた状態で、磁性材料を含有する封止剤により前記第1の磁性基板の第2の面上の前記集積回路基板と入出力用導体パターンの一部とを封止すると共に、前記封止材を前記コイル用導体パターン間に充填する封止工程とを有することを特徴とする磁気デバイスの製造方法。
(付記12)付記11において、
前記封止工程において、前記封止材が前記第1の磁性基板の第2の面側から供給され、前記第2の磁性基板の封止用ホールを介して前記封止材が前記第2の面から第1の面に向けて供給され、前記第1の磁性基板の充填用ホールを介して前記封止材が供給されることを特徴とする磁気デバイスの製造方法。
本実施の形態の電力変換装置の一例であるDC−DCコンバータの構成図である。 本実施の形態における電力変換装置の断面図及び平面図である。 第1の磁性基板の製造を示す図である。 本実施の形態における電力変換装置の製造工程を示す断面図である。 図4の工程を終了した第1の磁性基板1の第1の面と第2の面の導体パターンを示す図である。 本実施の形態における製造工程を示す断面図である。 本実施の形態における封止工程を示す断面図である。 分離された後の電力変換モジュールの断面図である。 本実施の形態の変形例1を示す図である。 本実施の形態の変形例2を示す図である。 本実施の形態の変形例3を示す図である。
符号の説明
1:第1の磁性基板、7:第2の磁性基板、8:集積回路基板
22:磁性材料含有封止材、24:スルーホール、25:スルーホール
26:封止用ホール、28:充填用ホール
L:コイル用導体パターン、I/O:入出力用導体パターン

Claims (5)

  1. スイッチング動作を行う集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した電力変換装置において、
    第1の磁性基板と、
    前記第1の磁性基板の第1の面上に形成されたコイル用導体パターンと、
    前記第1の磁性基板の第1の面上に、前記コイル用導体パターンを挟むように配置された第2の磁性基板と、
    前記第1の磁性基板の第2の面上に搭載され、前記コイル用導体パターンと当該第1の磁性基板のスルーホールを介して接続された集積回路基板と、
    前記第1の磁性基板の第2の面上に形成された前記集積回路基板の入出力用導体パターンとを有し、
    前記第1の磁性基板の第2の面において前記集積回路基板が磁性材料を含有する封止材で封止され、更に、前記第1及び第2の磁性基板間の前記コイル用導体パターン間が前記封止材で充填されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の磁性基板には、前記封止材の通過を可能にする封止用ホールが形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2の磁性基板には、前記コイル用導体パターンへの封止材の充填を可能にする充填用ホールが形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した磁気デバイスにおいて、
    第1の磁性基板と、
    前記第1の磁性基板の第1の面上に形成されたコイル用導体パターンと、
    前記第1の磁性基板の第1の面上に、前記コイル用導体パターンを挟むように配置された第2の磁性基板と、
    前記第1の磁性基板の第2の面上に搭載され、前記コイル用導体パターンと当該第1の磁性基板のスルーホールを介して接続された集積回路基板と、
    前記第1の磁性基板の第2の面上に形成された前記集積回路基板の入出力用導体パターンとを有し、
    前記第1の磁性基板の第2の面において前記集積回路基板が磁性材料を含有する封止材で封止され、更に、前記第1及び第2の磁性基板間の前記コイル用導体パターン間が前記封止材で充填されていることを特徴とする磁気デバイス。
  5. 集積回路基板とその出力端に接続されるインダクタンス素子とを一体にモジュール化した磁気デバイスの製造方法において、
    第1の面上にコイル用導体パターンが形成され、第2の面上に入出力用導体パターンが形成され、前記コイル用導体パターンと前記入出力用導体パターンとを接続するスルーホールと、封止材が通過可能な封止用ホールとを有する第1の磁性基板の、前記第2の面上に、集積回路基板を搭載する工程と、
    前記第1の磁性基板の第1の面上及び前記コイル用導体パターン上に、封止材が通過可能な充填用ホールを有する第2の磁性基板を重ねた状態で、磁性材料を含有する封止剤により前記第1の磁性基板の第2の面上の前記集積回路基板と入出力用導体パターンの一部とを封止すると共に、前記封止材を前記コイル用導体パターン間に充填する封止工程とを有することを特徴とする磁気デバイスの製造方法。
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