JP2006036266A - 製造設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続的に充填ラインが運転されている状態であっても、クリーンブースの清浄度を低下させることなく充填機と缶蓋巻締機のタイミング調整作業を容易に行うことのできる製造設備を提供する。
【解決手段】 第1の処理機構1および第2の処理機構3と、コンベア2とが、所定の環境に維持されている隔室4,5内に収容されている製造設備において、一つの動力源14から前記第1の処理機構1および第2の処理機構3ならびに前記コンベア2に駆動力を分配して伝達する動力伝達機構8が、前記隔室4,5の外部に配置されているとともに、前記動力伝達機構8に、前記第1および第2の処理機構1,3と前記コンベア2との三者の内いずれか二者の相対回転位相を連続的に変化させる撓み噛み合い式歯車機構21から成る位相調整手段22が組み込まれていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、所定の内容物を充填、密封処理する装置などによる製造設備に関するものであり、特に、缶やペットボトル等の容器に飲料を無菌充填するラインに適用される製造設備に関する。
従来より、缶詰の製造方法においては、熱履歴を少なくして飲料本来の味や香りや色をできるだけ保つために、高温短時間で殺菌して急速に冷却した殺菌済みの飲料を、ほぼ無菌状態の雰囲気内で、殺菌済みの空缶に充填して、殺菌済みの缶蓋で密封するようにした、いわゆる無菌充填法が行われている。そのような無菌充填法では、缶詰にした後は加熱殺菌する工程がないことから、充填・密封(巻締め)工程での無菌化を確実に行うことが必要とされる。そのため、無菌充填法において無菌雰囲気を維持するための空気清浄化システムとして、クリーンルーム内の空間のうち、飲料の充填を行う充填領域や缶蓋の巻締めを行う巻締領域を、それぞれ個別に設けたヘパフィルタの面積を変えることにより、その他の空間よりも高いクラスの空気清浄度に維持するようにしたシステムもしくは設備の一例が、特許文献1および特許文献2に記載されている。
また、充填機から排出された充填済み缶は、メインターレットが更に回転すると充填機のディスチャージフィンガーから外され、搬送コンベヤ、いわゆるキャンフィードチェーンのフィンガーによって缶蓋巻締機の巻締領域まで搬送されることになる。そして、充填するときの充填機の駆動は、缶蓋巻締機側からの動力を得て、缶蓋巻締機と位相を合わせたタイミングで駆動される。このとき、充填済みの缶が、充填機の排出フィンガーによって排出されるタイミングと、缶蓋巻締機側の搬送コンベヤヘ供給されるタイミングとが合わないと、充填済みの缶が正確に受け渡されず、充填済みの容器胴部にフィンガーキズをつけたりすることがある。そこで、このタイミングを合わせるために、充填機と缶蓋巻締機の駆動を連結する動力伝達部でギヤを組み替えるか、あるいはタイミングベルトを緩め、タイミングプーリを回転させることによってタイミングを調整するようにした装置の一例が、特許文献3に記載されている。
特開平4−79956号公報 特開平10−211912号公報 特開平10−311393号公報
近年、一つの無菌充填ラインにおいて、ある範囲内で別の種類の容器に型替えして稼働することが行われているが、その場合、充填機、缶蓋巻締機および搬送コンベヤの各部品を、チェンジパーツに型替えする必要があり、容器の種類の急増にともなって、切替の頻度が増している。
そして、上述したような充填機から排出された容器が缶蓋巻締機側の搬送コンベヤヘ供給されるタイミングが合わず、容器胴部にフィンガーキズをつけたりすることを防ぐために、その切替の都度、充填機と缶蓋巻締機すなわち搬送コンベヤとの間における容器の受け渡しのタイミング調整、すなわちそれらの間の回転位相の調整を正確に行う必要がある。
従来の機構では、充填機と搬送コンベアとの容器の受け渡しのタイミングは、通称“インモーションタイマ”と呼ばれる回転位相調整機構で行われていた。この回転位相調整機構は、缶蓋巻締機側からの駆動軸と充填機側の駆動軸がスパイラル状に係合したスリーブで連結され、スリーブの一方をウォームギヤで回転させ両駆動軸間の間隔を近接・離間させて缶蓋巻締機側の駆動軸に対する充填機側の駆動軸の位相を調整する構成となっている。そのためスリーブの移動可能な範囲に制約があるので、調整代が狭く、容器の受け渡しのタイミング調整の自由度が低かった。その結果、調整代の範囲内でタイミングを合わすことができない場合には、カップリングやギヤ系を一旦組み外し、ギヤの噛み合わせを変えて対応しなければならず、その調整に時間がかかっていた。そこで、上記の特許文献3に記載されている装置のように、タイミングプーリを回転させてタイミングベルトの緊張状態を任意に調整することで、タイミング調整を行う装置が提案されている。
しかしながら、上記の特許文献3に記載された装置のように、充填機が、缶蓋巻締機側の動力をタイミング調整手段を介して得ることによって駆動される充填ラインでは、駆動機構のタイミングベルトで調整が行われるため、ラインを停止させて再度位相調整を行わなければならず、型替え時やオーバーホールなどのときしかタイミングの調整を行うことができないという不都合があり、また調整に労力と時間がかかったり、タイミングプーリの歯数によって段階的(不連続)に位相が決定されるため微妙な位相調整を行い難いという問題があった。さらに、無菌充填ラインでは、充填機、缶蓋巻締機および搬送コンベヤ全体をクリーンブース内に収容して充填を行うため、クリーンブース内の清浄度を一旦要求される清浄範囲に上げた後は、タイミングの調整ができないという問題があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、例えば、充填機および缶蓋巻締機などの処理機構と、それらの間で被加工物(容器)を搬送するコンベアとがクリーンブース内に収容された缶詰の無菌充填ラインなどの製造設備において、連続的に無菌充填ラインが運転されている状態であっても、充填機とコンベヤもしくは缶蓋巻締機との間における容器の受け渡しのタイミングを容易に調整することができ、クリーンブース内への駆動部分などから発生した粉塵の侵入や駆動部分の発熱による潤滑油等から発生し易い菌の侵入を抑制することで、クリーンブースの空気清浄度あるいは無菌状態を低下させることなくタイミング調整作業を容易に行うことのできる製造設備を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、第1の処理機構および第2の処理機構と、これらの処理機構の間で被加工物を搬送するコンベアとが、所定の環境に維持されている隔室内に収容されている製造設備において、一つの動力源から前記第1の処理機構および第2の処理機構ならびに前記コンベアに駆動力を分配して伝達する動力伝達機構が、前記隔室の外部に配置されているとともに、前記動力伝達機構に、前記第1および第2の処理機構と前記コンベアとの三者の内いずれか二者の相対回転位相を連続的に変化させる撓み噛み合い式歯車機構から成る位相調整手段が組み込まれていることを特徴とする製造設備である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1の処理機構が、殺菌処理された空缶に所定の内容物を充填する充填機であり、前記第2の処理機構が、前記内容物の充填された前記空缶を密閉する缶蓋巻締機であることを特徴とする製造設備である。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記隔室と前記動力源と前記動力伝達機構とが、天井にヘパフィルタが設けられダウンフローによって無菌雰囲気を維持するクリーンルームの内部に配置されるとともに、前記隔室が、圧力調整用のダンパを備え、かつ前記クリーンルームより空気清浄度が高いクリーンブースであることを特徴とする製造設備である。
またさらに、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記動力源と前記動力伝達機構とが、消毒ガス発生装置とその外部の雰囲気を吸気および排気するファンとが設けられかつ前記隔室の外側に設置される駆動ボックスの内部に収容されていることを特徴とする製造設備である。
そして、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記位相調整手段が、前記撓み噛み合い式歯車機構を遠隔作動させるサーボモータを備えていることを特徴とする製造設備である。
請求項1の発明によれば、隔室内に設置された第1の処理機構と第2の処理機構とコンベアとによる製造設備が稼働される場合、その隔室の外部に、位相調整手段が組み込まれた動力伝達機構が配置されていることによって、隔室の外部から容易に第1の処理機構と第2の処理機構もしくはコンベアとの相対回転位相、あるいは第2の処理機構とコンベアとの相対回転位相を調整することができる。また、位相調整手段が撓み噛み合い式歯車機構により構成されていることによって、位相調整のための分解作業が不要となると共に、製造設備の停止時あるいは稼働時(運転中)であっても、容易に微妙な位相の調整を連続的(無段階)に行うことが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、隔室内に設置された充填機と缶蓋巻締機とコンベアとによる製造設備が稼働される場合、隔室の外部から容易に充填機とコンベアもしくは缶蓋巻締機との相対回転位相、あるいはコンベアと缶蓋巻締機との相対回転位相を調整することができる。また、位相調整のための分解作業が不要となると共に、製造設備の停止時あるいは稼働時(運転中)であっても、容易に微妙な位相の調整を連続的(無段階)に行うことが可能となる。
さらに、請求項3の発明によれば、無菌雰囲気を維持するクリーンルームの内部に配置される第1の処理機構もしくは充填機と、第2の処理機構もしくは缶蓋巻締機と、コンベヤとが、その外部よりも陽圧調整されかつ空気清浄度が高いレベルに維持されたクリーンブースによって区画されることで、動力源や動力伝達機構から発生した粉塵が直接クリーンブース内へ侵入するのを防止することができる。また、クリーンブース内の空間を最小限にして無菌維持管理を容易かつ経済的に行うことができる。そして、位相調整手段がクリーンブースの外側に配置されていることで、第1の処理機構もしくは充填機とコンベアとの相対回転位相、あるいは第2の処理機構と缶蓋巻締機との相対回転位相を調整する際に、クリーンブース内の空気清浄度あるいは無菌状態が低下してしまうことを防止することができる。
またさらに、請求項4の発明によれば、動力源と動力伝達機構とが収容される駆動ボックス内を、隔室もしくはクリーンブースにより区画される領域とは別に、定期的に消毒ガス殺菌することが可能となり、動力源もしくは動力伝達機構からの発熱による菌の増殖・拡散を確実に防止することができる。また、この駆動ボックスは、駆動ボックスの外部の雰囲気を吸気および排気するファンが設けられているため、駆動ボックス内の圧力を負圧化することができ、動力源もしくは動力伝達機構からの粉塵や菌の拡散を防止することができる。したがって、この駆動ボックスがクリーンルームの内部に設置される場合は、クリーンルームの空気清浄度あるいは無菌状態を低下させることなく、動力源および動力伝達機構を稼働させることができる。
そして、請求項5の発明によれば、リモコン等の遠隔操作によりサーボモータを制御して撓み噛み合い式歯車機構を遠隔差動させることができるため、製造設備の停止時であっても、あるいは稼働時(運転中)であっても、隔室もしくはクリーンブースにより区画された領域の外側から、その内部の状態(例えば空気清浄度あるいは無菌状態)を維持させたまま、第1の処理機構と第2の処理機構もしくはコンベアとの相対回転位相、あるいは第2の処理機構とコンベアとの相対回転位相を容易に調整することができる。例えば、第1の処理機構が充填機である場合、充填機とコンベアとの間における充填済み缶の受け渡し状況を確認しながら、充填機とコンベアとの相対回転位相を容易に調整することができる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明にかかる製造設備の構成について説明する。図1は、その製造設備における無菌充填システムによる飲料缶詰製造ラインの一例を概略的に示すものであり、この飲料缶詰製造ラインにおいて、空缶殺菌装置(図示せず)から供給される殺菌済みの空缶に対して、飲料の殺菌装置(図示せず)から送給される殺菌済みの飲料を所定量づつ配分して充填するための充填機(フィラー)1が設置されている。そしてそのフィラー1には、フィラー1から排出された飲料充填済みの缶を搬送するコンベア(缶フィードコンベア)2が接続されて、その缶フィードコンベア2の末端側には、この缶フィードコンベア2により搬送されてくる飲料充填済みの缶に対して、缶蓋殺菌装置(図示せず)から供給される殺菌済みの缶蓋を巻き締めるための缶蓋巻締機(シーマー)3が設置されている。
ここで、フィラー1は、特には図示していないが、従来一般に使用されている水平ロータリータイプのものであり、具体的には、回転するメインターレットの周辺部に、空缶を受け取って保持するポケットが複数個形成され、それぞれのポケットの上方にそれらのポケットと同期的に公転移動する飲料充填用のノズルがそれぞれ配置されている。そして、中間ターレットから連続的に供給されてくる殺菌済みの各空缶が、メインターレットの各ポケットに順次保持されて、メインターレットの回転につれて公転搬送される間に、飲料の殺菌装置(図示せず)から送給された殺菌済みの飲料が、それぞれの充填用ノズルから所定量空缶内に充填され、飲料充填済みの缶は、メインターレットが更に回転するとポケットから外され、缶フィードコンベア2によってシーマー3に搬送される。
上記のフィラー1および缶フィードコンベア2およびシーマー3は、ほぼ無菌雰囲気(一例として空気清浄度がクラス100程度)の各クリーンブース4,5および搬送用トンネル6の内部にそれぞれ設置されている。すなわち、フィラー1を収容するクリーンブース4とシーマー3を収容するクリーンブース5とが、缶フィードコンベア2を収容する搬送用トンネル6によって接続されている。なお、空気清浄度のクラスについては後述する。
また、シーマー3を駆動させる駆動部7と、その駆動部7からフィラー1に動力を伝達する動力伝達部8とを格納する駆動ボックス9が、クリーンブース4,5および搬送用トンネル6の外側に設置されている。この駆動ボックス9には、駆動ボックス9の内部における菌の増殖を防止するため、ホルマリン薫蒸を行うためのホルマリン発生装置10が設けられている。さらに、この駆動ボックス9には、排気ファン11および排気フィルタ12および吸気フィルタ13が設けられており、排気ファン11を回転させることにより、駆動ボックス9の内部の圧力を、その周囲の圧力より若干低い圧力とすることができるように構成されている。そのため、駆動ボックス9の駆動系から発生した塵埃が外側に拡散することを防ぐことができる。
駆動部7は、この飲料缶詰製造ラインの一つの動力源であるメインモータ14と、マイタ歯車によるギヤボックス15とから構成されている。すなわち、メインモータ14の出力軸16とギヤボックス15の入力軸17とが連結されている。そしてこのギヤボックス15は、2つの駆動軸18,19を有していて、メインモータ14からの動力が、出力軸16と直交する駆動軸18と、出力軸16と平行な駆動軸19とに分配されて伝達されるように構成されている。これらの2つの駆動軸18,19のうち、一方の駆動軸18が、前記のシーマー3の駆動部分にクリーンブース5の隔壁を通して連結され、他方の駆動軸19が、動力伝達部8の入力軸20に連結されている。
動力伝達部8は、撓み噛み合い式歯車機構(いわゆるハーモニックドライブシステム社製のハーモニックドライブ)21による位相調整装置22とクラッチ23とオーバーロードクラッチ24とギヤボックス25とから構成されている。すなわち、前記駆動部7のギヤボックス15の駆動軸19に位相調整装置22(すなわち動力伝達部8)の入力軸20が連結されていて、位相調整装置22の出力軸26とギヤボックス25との間の動力伝達経路には、その間の動力の伝達を選択的に接続・遮断するクラッチ23と、メインモータ14が過負荷となることを防止するためのオーバーロードクラッチ24とが設けられている。そしてギヤボックス25(すなわち減速機)の出力軸27がクリーンブース4の隔壁を通して前記のフィラー1の駆動部分に連結されている。なお、フィラー1は図示しないサブモータの駆動により単独で運転可能となっている。
また、位相調整装置22には、位相調整用のサーボモータ28が接続されていて、この位相調整用サーボモータ28を制御することによって、位相調整装置22の出力側の回転、すなわち動力伝達部8からフィラー1に伝達されるトルクによる回転と、缶フィードコンベア2との回転位相を適宜に調整することができる。したがって、上記に説明したメインモータ14が、この発明における「一つの動力源」に相当し、ギヤボックス15を含む動力伝達部8が、この発明における「動力伝達機構」を構成している。なお、上記の位相調整装置22の詳細な構成・機能については後述する。
そして、これらのフィラー1およびシーマー3、またそれらを収容する各クリーンブース4,5、駆動ボックス9などから構成される上記の無菌充填システムによる飲料缶詰製造ラインが、その大部分が中レベルの空気清浄度(クラス1,000程度)のクリーンルーム29の内部に設置されている。
この無菌充填システムによる飲料缶詰製造ラインでは、図示していないが、缶外面の薬液噴霧装置において、缶胴の外周面および缶内面に殺菌処理用の薬液(例えば過酸化水素5重量%の水溶液)が噴霧され、缶底外面の薬液噴霧装置において、空缶の底外面に殺菌処理用の薬液(例えば過酸化水素5重量%の水溶液)が噴霧される。その後、加熱殺菌処理オーブン内において、内面と外面に薬液が噴霧された空缶が搬送されながら加熱炉による高温(250℃程度)の熱風で加熱されて、付着した薬液の過酸化水素が分解蒸発されることによって空缶の殺菌処理が完了する。そして、加熱殺菌処理オーブンから殺菌済みの空缶が搬送されながら、クリーンエアーによりその周辺の空気が清浄化されて、その後、殺菌済みの空缶に無菌水が噴霧されることで、加熱されている空缶が、内容物の充填温度付近にまで冷却される。
このように内容物の充填温度付近にまで冷却された殺菌済みの空缶が、ほぼ無菌雰囲気(一例として空気清浄度がクラス100程度)のクリーンブース4の内部に設置されたフィラー1に供給される。一方、飲料殺菌装置(図示せず)で高温短時間に加熱殺菌されて充填温度まで冷却された殺菌済み飲料が、予め殺菌された供給管(図示せず)を通してフィラー1に供給され、そのフィラー1で各空缶に所定量ずつ飲料が充填される。
そして、飲料が充填された各缶は、ほぼ無菌雰囲気(一例として空気清浄度がクラス100程度)のクリーンブース5内に設置されたシーマー3に供給され、そのシーマー3において、缶蓋殺菌装置(図示せず)からシュート(図示せず)を通して供給される殺菌済みの缶蓋が、飲料充填済みの缶に載置されてから巻き締められて密封される。そしてその後、飲料缶詰製品としてクリーンルーム29の外の所定場所までコンベア(図示せず)により搬出される。
前述したように、シーマー3の駆動部7および、その駆動部7からフィラー1に動力を伝達する動力伝達部8が、各クリーンブース4,5および搬送用トンネル6の外側に配置されている。そして、これらの動力伝達系は、ホルマリン発生装置10が設けられた駆動ボックス9内に格納され、フィラー1により空缶に飲料が充填される充填領域およびシーマー3により飲料が充填された缶に缶蓋が巻き締められる巻締領域とは切り離されて設置されている。
また、フィラー1とシーマー3との駆動により一体に駆動される缶フィードコンベア2との回転位相の調整は、動力伝達部8に組み込まれている撓み噛み合い式歯車機構21から成る位相調整装置22によって行われるが、これらの動力伝達部8は、駆動ボックス9の内壁および駆動部7とともにホルマリン薫蒸される構成となっている。これにより動力伝達部8あるいは駆動部7の発熱による潤滑油等の菌の増殖を防止することができる。
具体的には、駆動ボックス9に設けられたホルマリン発生装置10に、ホルマリン剤を投入して気化させ、ホルマリン発生装置10の送風手段(図示せず)により気化させたホルマリンガスを駆動ボックス9内に送風するとともに、駆動ボックス9の反対側に取り付けられた排気フィルタ12を通してクリーンルーム29内にホルマリンガスが排気される。
このホルマリン薫蒸は、図2に示すように、クリーンルーム29内の圧力調整用に複数箇所に設けられているダンパ30を閉じて、ダウンフローエアーを停止させ、排気用バルブ31を閉じることにより実施される。また、クリーンルーム29には排気用バルブ31を介して、排気ファン32を備えたホルマリン中和・浄化装置33が取り付けられている。そして、ホルマリン薫蒸が開始されると約12時間後に、ホルマリン発生装置10が停止させられ、排気用バルブ31が開放されるとともに、ホルマリン中和・浄化装置33が作動させられて、ホルマリンガスが中和・浄化された後、工場建屋の外に排気される。なお、ダウンフローはホルマリン中和・浄化装置33のファン排気量に見合った量が供給される。そして、ホルマリンガス濃度計(図示せず)でクリーンルーム29内および駆動ボックス9内のホルマリンガス濃度が測定され、その濃度が所定値(例えば0.08ppm)以下となった状態でホルマリン薫蒸処理作業が終了される。このようなホルマリン薫蒸は、例えば約1回/月程度行われる。
つぎに、この発明にかかる製造設備において、無菌充填システムによる飲料缶詰製造ラインの無菌充填エリアについて説明する。図3に示すように、この発明にかかる無菌充填システムによる飲料缶詰製造ラインは、その全体が工場建屋34内に設けられた空気清浄度が低レベル(クラス100,000程度)のクリーンルーム35の内部に設置されている。また、前述した製造ラインの充填・密封工程で使用するフィラー1やシーマー3を収容する各クリーンブースと、各クリーンブースに接続する搬送用トンネルについては、無菌充填エリアとして空気清浄度が高レベル(クラス100程度)の状態に維持されていて、この無菌充填エリア全体を囲むように、空気清浄度が中レベル(クラス1,000程度)のクリーンルーム29が、この空気清浄度が低レベル(クラス100,000程度)のクリーンルーム35の内部に更に画成されている。
また、空気清浄度が高レベルの無菌充填エリア(各クリーンブースとそれらに接続する搬送用トンネル)内の気圧は、空気清浄度が中レベルのクリーンルーム29の内部の気圧よりも僅かに高い気圧に維持されている。そして、その空気清浄度が中レベルのクリーンルーム29の内部の気圧は、空気清浄度が低レベルのクリーンルーム35の内部の気圧よりも僅かに高い気圧に維持されていて、その空気清浄度が低レベルのクリーンルーム35の内部の気圧は、工場建屋34の内部の気圧よりも僅かに高い気圧に維持されている。なお、クリーンルーム35の下方部分には、クリーンルーム35の内部の気圧を調整するためのダンパ36が複数箇所に設けられている。また、工場建屋34の内部には、外気を取り込んで工場建屋34の内部へ送る空気の清浄度、温度等を調整する空調機37、および空調機37から供給される空気の清浄度(クラス100,000程度)、温度等を調整してクリーンルーム35へ送る空調機38、および空調機38から供給される空気の清浄度(クラス1,000程度)、温度等を調整してクリーンルーム29へ送る空調機39が設けられいる。
なお、上記で説明している空気清浄度のクラスについては、NASA(アメリカ航空宇宙局)の規格によるものであり、所定空間(1ft3)当たりに存在する基準粒子(粒子径0.5ミクロン以上)の数により空気の清浄度を示すものであって、クラス100は基準粒子の数が11〜100個/ft3、クラス1000は101〜1000個/ft3、クラス100,000は10,001〜100,000個/ft3である。(クラス1は基準粒子の数が0〜1個/ft3、クラス10は2〜10個/ft3である。)
ところで、上記のような無菌充填システムによる飲料缶詰製造ラインの無菌充填エリアに設けられる各クリーンブースについては、図4に示すように、クリーンブース4とクリーンブース5とに、フィラー1からシーマー3への缶フィードコンベア2を覆う搬送用トンネル6が接続されている。そして、図3に示すように、各クリーンブース4,5の天井部分には、送風用ファンとフィルタ(ULPAフィルタやHEPA(ヘパ)フィルタ等)とからなるファン・フィルタユニット40が付設され、各クリーンブース4,5の下方部分には、微差圧により自重で開閉するダンパ41が複数箇所に設けられている。
それにより、ファン・フィルタユニット40のファンの回転でフィルタを通して各クリーンブース内に無菌エアー(空気清浄度がクラス100程度のほぼ無菌状態のエアー)が供給される。そして、各クリーンブースの気圧が所定以上となったときに、気圧によりダンパ41が自動的に開いて各クリーンブース内の無菌エアーを外部に逃がすことで、常に無菌エアーの入れ替えを行うと共に、各クリーンブース内の気圧を外部よりも僅かに高い状態に維持して、各クリーンブース内を高レベル(クラス100)の空気清浄度に維持している。
また、クリーンブース5の内部に配置されているシーマー3の表面に対して噴霧ノズルから薬液や洗浄水を噴霧するためのサニタリー管(図示せず)や、巻締作業領域内で回転するシーミングヘッドの巻締工具が複雑に入り組んで薬液や洗浄水では容易に洗い流すことができない箇所について、過熱された蒸気(例えば350℃のスーパースチーム)をクリーンブース5内に噴霧して本体自身を過熱殺菌するためのスーパースチーム管(図示せず)が配管されている。そして日常の作業運転時には、サニタリー管からの薬液や洗浄水の噴霧による殺菌・洗浄が行われると共に、ラインを設置した立ち上げ時や、オーバーホール後や、日常のメンテナンスで複雑な部品を交換した時、また1回/月を目安に、スーパースチーム管からの過熱蒸気の噴霧による殺菌が併せて行われている。
次に、位相調整装置22の構成・機能について説明する。前述したように、フィラー1と缶フィードコンベヤ2(もしくはシーマー3)との回転位相を調整する位相調整装置22は、主として撓み噛み合い式歯車機構21および位相調整用サーボモータ28によって構成されている。すなわち、撓み噛み合い式歯車機構21には、その撓み噛み合い式歯車機構21を作動させる位相調整用サーボモータ28が連結され、各クリーンブース4,5の外側および駆動ボックス9の外側から遠隔操作可能に構成されている。この位相調整のための操作は、フィラー1、シーマー3の停止時でも、あるいは運転時でも実施できる。
ここで、上記の位相調整装置22を構成している撓み噛み合い式歯車機構21について図5ないし7を参照にして動作原理を説明する。先ず、この撓み噛み合い式歯車機構21は、図5に示す基本要素によって構成されている。すなわち図5において、リング状部材42の内周面に内歯43が形成されており、その内歯43より歯数の少ない外歯44が形成された金属弾性体45が、前記リング状部材42の内周側に回転自在に配置されている。この金属弾性体45の内周側には、楕円形の回転部材46がベアリング47を介して配置されており、その長径の両端部で金属弾性体45がリング状部材42の内歯43に押し付けられて噛合させられている。したがって図5に示す機構では、金属弾性体45の歯数がリング状部材42の歯数より少ないので、回転部材46を1回転させるとリング状部材42は1回転せずに歯数の差だけ回転角度が少なくなるという原理構造となっている。
図6は、上記の撓み噛み合い式歯車機構21を分解して模式的に示す図であって、上記のリング状部材42に相当する一対のサーキュラースプライン48,49と、これらに噛合する前記金属弾性体45に相当するフレクスプライン50と、その内周側に嵌合させられた楕円形状の回転部材46に相当するウェーブジェネレータ51とを有している。すなわち内周面に内歯を形成した一対の円筒状のサーキュラスプライン48,49と、そのサーキュラスプライン48,49の内歯に噛合する外歯が外周面に形成され、かつ弾性のある円筒体であるフレクスプライン50と、楕円形のカムの外周面にボールベアリングがはめ込まれ、そのボールベアリングの外輪に前記フレクスプライン50が嵌合されるウェーブジェネレータ51とを備えている。
図7は、上記の撓み噛み合い式歯車機構21の詳細な構成を説明するための断面図であって、一方のサーキュラスプライン48の歯数とフレクスプライン50の歯数とが等しく(例えば200枚に)設定され、そのサーキュラスプライン48が入力歯車52の内周側に嵌合固定されている。これに対して他方のサーキュラスプライン49の歯数が、フレクスプライン50の歯数よりわずかに多く(例えば202枚に)設定されており、このサーキュラスプライン49が出力歯車53の内周側に嵌合固定されている。そしてウェーブジェネレータ51が調整軸54に嵌合固定され、かつその調整軸54が前記の位相調整用サーボモータに連結されている。
この撓み噛み合い式歯車機構21では、ウェーブジェネレータ51すなわち調整軸54を固定した状態で入力歯車52を回転させると、入力歯車52に固定したサーキュラスプライン48の歯数とフレクスプライン50の歯数とが等しいので、フレクスプライン50が入力歯車52と同一回転数で回転する。これに対して出力歯車53に固定してあるサーキュラスプライン49の歯数が、フレクスプライン50の歯数より多いので、出力歯車53がその歯数差に応じて減速されて回転する。上記の例では、フレクスプライン50の歯数が“200”に対して、サーキュラスプライン49の歯数が“202”であるから、出力歯車53は、200/202=100/101に減速されて回転する。
したがって、入力歯車52と出力歯車53との間に回転数の差が生じるが、その場合であっても、前記位相調整装置22の入力軸20の回転数と、前記位相調整装置22の出力軸26の回転数とに差が生じないように、入力歯車52と、入力軸20に連結されこの入力歯車52に噛合する入力軸歯車55との歯数比、および出力歯車53と、出力軸26に連結されこの出力歯車53に噛合する出力軸歯車56との歯数比が設定されている。一例として、入力歯車52の歯数が“100”で、入力軸歯車55の歯数が“200”の場合に、出力歯車53の歯数が“101”で、かつ出力軸歯車56の歯数が“200”に設定される。このような構成の場合、調整軸54すなわちウェーブジェネレータ51を固定した状態で例えば入力歯車52を101rpmで回転させれば、出力歯車53が100rpmで回転し、かつ入力軸歯車55が101/2rpmで回転する。そして出力歯車53が100rpmで回転することにより、これに噛合している出力軸歯車56が、100×101/200=101/2rpmで回転する。すなわち入力軸歯車55と出力軸歯車56とが同速度で回転する。
この位相調整装置22は、通常運転中は調整軸54すなわち位相調整用サーボモータ28の回動が固定されており、入力歯車52に入力されたトルクは出力歯車53へ同じトルクとして伝達される。一方、この位相調整装置22では、位相調整用サーボモータ28を制御することで、入力軸歯車55すなわち入力軸20の回転に対して、出力軸歯車56すなわち出力軸26に回転位相を生じさせて、それらの間の位相を調整することができる。
具体的には、フレクスプライン50と出力歯車53側のサーキュラスプライン49との歯数に相違があるために、フレクスプライン50の回転に対してサーキュラスプライン49の減速が生じ、その減速度は歯数の差に応じたものとなる。そして上記の例では、歯数の差が“2”であるから、位相調整用サーボモータ28を制御して調整軸54と共にウェーブジェネレータ51を時計方向または反時計方向に1回転(360°)回動させると、サーキュラスプライン49が歯数差2分だけ時計方向または反時計方向へ移動する。一方、入力歯車52側のサーキュラスプライン48とフレクスプライン50とは歯数が同じであるため、移動は生じない。結局、調整軸54と共にウェーブジェネレータ51を回動させることにより、入力歯車52と出力歯車53とに回転位相を生じさせることができる。
このように、位相調整用サーボモータ28と、撓み噛み合い式歯車機構21と、前記メインモータ14すなわち入力軸20からこの撓み噛み合い式歯車機構21にトルクを伝達する系統、およびこの撓み噛み合い式歯車機構21から出力軸26すなわち前記動力伝達部8の出力軸27にトルクを伝達する系統が、位相調整装置22、すなわち、この発明における位相調整手段を構成している。
なお、この具体例では、位相調整用サーボモータによる遠隔操作を可能とした構成としているが、これに限らず、例えば、手動ハンドルを駆動ボックスの外側まで延ばすようにして、調整軸54の回動を手動ハンドルで回して位相調整を行うようにしても良い。
そして、フィラーから排出された充填済み缶は、メインターレット(図示せず)が更に回転すると、図8に示すフィラーのディスチャージフィンガー57から外され、缶フィードコンベアのフィードフィンガー58に受け渡される。そしてこのフィードフィンガー58によってシーマーの巻締領域まで搬送されることになるが、位相調整用サーボモータを使用することによって、この受け渡し場所で、直接缶の受け渡し状態を確認しながら位相を調整できるため、その位相調整を確実にかつ容易に行うことができる。また、フィラーとシーマーとが稼働状態にあるときに正確なタイミング合わせが可能となる。
フィラーの駆動は、シーマー側からの動力を得て、シーマーと位相を合わせたタイミングで位相調整されて駆動されるため、フィラーのディスチャージフィンガーによって排出された充填済みの缶が、シーマー側の缶フィードコンベアヘ適切なタイミングで正確に受け渡され、充填済みの缶胴部にフィンガーキズをつけたりすることを防止できる。
また、例えばフィラーとシーマー(あるいはキャッパー)との間の缶フィードコンベヤのチェーンの伸びが発生したときや、型替え後の調整運転時などにおいても、各クリーンブースの清浄レベルを破壊することなく位相の調整を容易に実施することができる。
さらに、フィラーとシーマーの位相のタイミングの調整を、動力伝達部等をその都度分解しなくとも自由に位相調整を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、無菌充填ラインのフィラーとシーマーとの回転位相調整について例示したが、これに限定されず、本発明の製造設備は、缶胴の殺菌方法において一缶毎に分離して缶を次工程へ搬送するためのバキュームパッドとの位置合わせや、フィラーのインフィードスクリューから他の中間ターレットへの受け渡し、あるいは缶蓋の殺菌工程で缶蓋の搬送に使用される複数本のスクリューのタイミングを合わせる機構等にも適用可能である。また、ペットボトルの無菌充填ラインのフィラーとキャッパーとの回転位相調整やフィラーの中間ターレットとインフィードスクリューとの位相調整にも適用可能である。さらに、本実施形態では、消毒ガス殺菌にホルマリン薫蒸を用いているが、殺菌力の強いオゾン薫蒸を用いることも可能である。
本発明の製造設備の一例を示す概略説明図である。 駆動ボックスのホルマリン薫蒸系統を示す概略図である。 無菌充填法による製造設備において無菌充填エリアを設けるための構造を示す概略説明図である。 図1に示した製造設備の無菌充填エリアの部分を示す側面説明図である。 撓み噛み合い式歯車機構に使用されている基本的な機構を説明するための機構図である。 撓み噛み合い式歯車機構の構成要素を分解した状態で示す模式図である。 撓み噛み合い式歯車機構の詳細な構成を説明するための断面図である。 充填機(フィラー)と缶フィードコンベアとの間における缶の受け渡し状態を説明するための模式図である。
符号の説明
1…充填機(フィラー)、 2…コンベア(缶フィードコンベア)、 3…缶蓋巻締機(シーマー)、 4,5…クリーンブース、 9…駆動ボックス、 10…ホルマリン発生装置、 14…メインモータ、 21…撓み噛み合い式歯車機構、 28…位相調整用サーボモータ、 29,35…クリーンルーム、 30,36,41…ダンパ、 48,49…サーキュラースプライン、 50…フレクスプライン、 51…ウェーブジェネレータ、 52…入力歯車、 53…出力歯車、 54…調整軸。

Claims (5)

  1. 第1の処理機構および第2の処理機構と、これらの処理機構の間で被加工物を搬送するコンベアとが、所定の環境に維持されている隔室内に収容されている製造設備において、 一つの動力源から前記第1の処理機構および第2の処理機構ならびに前記コンベアに駆動力を分配して伝達する動力伝達機構が、前記隔室の外部に配置されているとともに、
    前記動力伝達機構に、前記第1および第2の処理機構と前記コンベアとの三者の内いずれか二者の相対回転位相を連続的に変化させる撓み噛み合い式歯車機構から成る位相調整手段が組み込まれていることを特徴とする製造設備。
  2. 前記第1の処理機構が、殺菌処理された空缶に所定の内容物を充填する充填機であり、 前記第2の処理機構が、前記内容物の充填された前記空缶を密閉する缶蓋巻締機であることを特徴とする請求項1に記載の製造設備。
  3. 前記隔室と前記動力源と前記動力伝達機構とが、天井にヘパフィルタが設けられダウンフローによって無菌雰囲気を維持するクリーンルームの内部に配置されるとともに、
    前記隔室が、圧力調整用のダンパを備え、かつ前記クリーンルームより空気清浄度が高いクリーンブースであることを特徴とする請求項1または2に記載の製造設備。
  4. 前記動力源と前記動力伝達機構とが、消毒ガス発生装置とその外部の雰囲気を吸気および排気するファンとが設けられかつ前記隔室の外側に設置される駆動ボックスの内部に収容されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の製造設備。
  5. 前記位相調整手段が、前記撓み噛み合い式歯車機構を遠隔作動させるサーボモータを備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の製造設備。
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