JP2012021666A - 温度調整システムおよび温度調整方法 - Google Patents

温度調整システムおよび温度調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学機器の計測精度を向上するとともに、光学機器における光路を囲繞するカバー内を、迅速に温度調整し温度の安定化を行う。
【解決手段】光路4を備えた光学機器Fが収容されるブースKと、光路4を囲繞するカバー3と、ブースK内でカバー3外のブース内温度を検出するブース内温度検出手段2と、カバー3内のカバー内温度を検出するカバー内温度検出手段5と、ブースK内に温調空気Pを通流させ温調空気Pの温度を調整可能な第1温度調整手段と、ブース内温度を制御対象温度として制御対象温度が設定温度になるように第1温度調整手段の運転を制御する制御手段Ebとを備えた温度調整システムDにて、制御手段Ebが、カバー内温度の設定温度に対する温度差が所定の基準値以上となる状態を温度乖離状態として判定し、温度乖離状態では制御対象温度をブース内温度からカバー内温度に切り替えるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出光の通路である光路を備えた光学機器と、光学機器が収容されるブースと、光路を囲繞するカバーと、ブース内でカバー外の温度をブース内温度として検出するブース内温度検出手段と、カバー内の温度をカバー内温度として検出するカバー内温度検出手段と、ブース内に温調空気を通流させ当該温調空気の温度を調整可能な第1温度調整手段と、ブース内温度を制御対象温度として制御対象温度が設定温度になるように第1温度調整手段の運転を制御する制御手段とを備えた温度調整システムおよび温度調整方法に関する。
従来、光路を備えた光学機器として、例えば、フォトリソグラフィー技術により半導体ウエハ上に集積回路を形成するための投影露光装置に設けられたレーザー干渉計が使用されている。この種の投影露光装置では、露光対象となる半導体ウエハを搭載して移動させるウエハステージを精度高く位置決めする必要があるため、レーザー干渉計によりステージ位置が検知されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、レーザーの通路である光路を備えたレーザー干渉計によるステージ位置の位置決めは、光の波長を検出することにより高精度な測定が可能であるが、実際の測定環境においては、光路における空気の屈折率の変化に伴い波長が変化する。この空気の屈折率の変化は、温度や気流などの変化に伴う空気密度の変化により発生し、それによって、計測誤差が発生する。
そのため、例えば、特許文献1においては、投影露光装置に加えて、温度変化に伴う計測誤差の発生を防止するために、ウエハステージ及びレーザー干渉計の光路等を隔壁及び架台等で囲繞した空間内に、その空間外(架台の外表面)の温度とほぼ等しい温度に制御した温度調整用の空気を供給する空気供給手段を備えた温度調整システムが開示されている。これにより、ウエハステージ及びレーザー干渉計の光路等を囲繞した空間内の温度を均一化することができ、レーザー干渉計の光路内の温度を安定化させて、ウエハステージの位置決め精度を向上できるとされている。
特開平9−82626号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、ウエハステージ及びレーザー干渉計の光路等が設置されている空間内に温度調整用の空気を送風し、当該空間内の温度を安定させることで、ある程度の計測精度は確保できるが、当該空気の送風等による気流の変化に伴い、空気密度の変化が発生して計測誤差が発生するという問題がある。
一方、気流変化に伴う計測誤差の発生を防止するために、レーザー干渉計の光路をカバー等により囲繞することが考えられる。この場合、気流等が、レーザー干渉計の光路内に外部から侵入することを防止して、光路内における空気密度を安定化させ、計測誤差の発生を抑制することができる。
しかしながら、この場合には、特許文献1に記載のように温度調整用の空気を光路内に直接送風することができず、カバー内である光路に存在する空気を、カバーの外からカバーを介して間接的に温度調整し安定化させることとなり、その安定化のために要する時間が非常に長くなるという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学機器の計測精度を向上するとともに、光学機器における光路を囲繞するカバー内を、迅速に温度調整し温度の安定化ができる温度調整システム及び温度調整方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る温度調整システムは、検出光の通路である光路を備えた光学機器と、前記光学機器が収容されるブースと、前記光路を囲繞するカバーと、前記ブース内で前記カバー外の温度をブース内温度として検出するブース内温度検出手段と、前記カバー内の温度をカバー内温度として検出するカバー内温度検出手段と、前記ブース内に温調空気を通流させ当該温調空気の温度を調整可能な第1温度調整手段と、前記ブース内温度を制御対象温度として当該制御対象温度が設定温度になるように前記第1温度調整手段の運転を制御する制御手段とを備えた温度調整システムであって、その特徴構成は、前記制御手段が、前記カバー内温度の前記設定温度に対する温度差が所定の基準値以上となる状態を温度乖離状態として判定し、当該温度乖離状態では前記制御対象温度を前記ブース内温度から前記カバー内温度に切り替えるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、光学機器の起動時や何らかの原因でカバー内温度に温度変化が生じて、カバー内温度の設定温度に対する温度差が所定の基準値を超えた状態においては、制御手段は、その状態を温度乖離状態として判定し、通常はブース内温度に設定されている制御対象温度をカバー内温度に切り替えて第1温度調整手段の運転を制御する。すると、ブース内を通流する温調空気は、第1温度調整手段により、ブース内温度の大きさに拘わらず、カバー内温度を設定温度に近づけるように調整されるから、カバー内温度の調整に必要な時間を短縮し、優先的に温度調整すべき対象であるカバー内温度をより迅速に設定温度近傍に安定化させることができる。すなわち、第1温度調整手段によって、ブース内温度が設定温度となるように温度調整するよりも、カバー内温度が設定温度となるように温度調整する方が、温調空気からカバーを介してカバー内に伝達する熱量をより多く維持することが可能となる。よって、光学機器における光路を囲繞するカバー内を迅速に温度調整しカバー内温度を安定化でき、光学機器の計測精度を向上することができる。
本発明に係る温度調整システムの更なる特徴構成は、前記制御手段が、前記温度乖離状態において当該温度乖離状態でない正常状態に遷移したことを判定する際の前記基準値である正常判定基準値を、前記正常状態において前記温度乖離状態に遷移したことを判定する際の前記基準値である乖離判定基準値よりも小さく設定している点にある。
上記特徴構成によれば、温度乖離状態でない正常状態においてカバー内温度の設定温度に対する温度差が増加傾向にある場合において、当該温度差が比較的大きめに設定された乖離判定基準値以上となるまでは制御対象温度を変動が少ないブース内温度に維持するから、カバー内温度の無用な変動を抑制することができる。
一方、温度乖離状態においてカバー内温度の設定温度に対する温度差が減少傾向にある場合では、当該温度差が比較的小さめに設定された正常判定基準値を下回ることで正常状態と判定され、制御対象温度をカバー内温度からブース内温度に切り替えられる。これにより、カバー内温度を早期且つ十分に設定温度に近づけることができ、更に、切り替えた直後は当該温度差が乖離判定基準値未満であって温度乖離状態と判定されることはないため、制御対象温度がブース内温度からカバー内温度に戻ってといった所謂ハンチング現象を抑制することができる。その結果、より迅速にカバー内温度を設定温度近傍に安定化させることができる。
本発明に係る温度調整システムの更なる特徴構成は、前記カバーに、ジャケット液が通流可能なジャケット部が形成され、前記ジャケット部に前記ジャケット液を通流させ当該ジャケット液の温度を調整可能な第2温度調整手段を備え、前記制御手段が、前記カバー内温度が設定温度になるように前記第2温度調整手段の運転を制御する点にある。
上記特徴構成によれば、光路を囲うカバーにジャケット液を通流させるジャケット部を有するため、ジャケット部に第2温度調整手段によって温度調整されたジャケット液を流すことで、カバー自身を直接温調して、カバー内にジャケット液の熱を、より効率的に伝熱することができる。これにより、カバー内温度はより直接的に温度調整されるため、カバー内温度を迅速に精度よく設定温度に安定させることが可能になる。
本発明に係る温度調整システムの更なる特徴構成は、前記制御手段が、前記温度乖離状態ではない正常状態では、前記第2温度調整手段による前記ジャケット液の温度調整を停止する点にある。
上記特徴構成によれば、温度乖離状態ではない正常状態ではジャケット液による温度調整が停止されるので、第2温度調整手段における温度調整のために消費されるエネルギーが使用されなくなるため、その分の省エネルギー化が可能となる。
本発明に係る温度調整システムの更なる特徴構成は、前記温調空気及び前記ジャケット液が、同一の熱媒により温度調整された流体である点にある。
上記特徴構成によれば、温度調整システム内において、同一の熱媒により温調空気及びジャケット液が温度調整される構成となるため、第1温度調整手段及び第2温度調整手段を、熱媒を共有する温度調整手段とすることができる。これにより、その温度調整手段を、簡単な構成で小型化できるとともに、省エネルギー化を図ることができる。
本発明に係る温度調整システムの更なる特徴構成は、前記光学機器が、光干渉計である点にある。
上記特徴構成によれば、高精度での計測が求められている光干渉計において、光路に存在する空気の気流や温度変化に起因する計測誤差の発生を確実に防止しつつ、光路を囲繞するカバー内をより迅速に温度調整することができる。その結果、光干渉計を迅速に計測可能な状態とし、高精度の計測が可能になる。
上記目的を達成するための本発明に係る温度調整方法は、検出光の通路である光路を備えた光学機器が収容されるブース内に温調空気を通流させ、前記ブース内のブース内温度を制御対象温度として当該制御対象温度が設定温度となるように温度調整可能な温度調整方法であって、
その特徴構成は、前記光路を囲繞するカバー内のカバー内温度の前記設定温度に対する温度差が所定の基準値以上となる状態を温度乖離状態として判定し、当該温度乖離状態では前記制御対象温度を前記ブース内温度から前記カバー内温度に切り替える点にある。
上記特徴構成によれば、光学機器の起動時や何らかの原因でカバー内温度に温度変化が生じて、カバー内温度の設定温度に対する温度差が所定の基準値を超えた状態においては、その状態を温度乖離状態として判定し、その判定前はブース内温度に設定されている制御対象温度を、カバー内温度に切り替える。そうすると、ブース内を通流する温調空気は、ブース内温度の大きさに拘わらず、カバー内温度を設定温度に近づけるように調整されるから、カバー内温度の調整に必要な時間を短縮し、優先的に温度調整すべき対象であるカバー内温度をより迅速に設定温度近傍に安定化させることができる。すなわち、第1温度調整手段によって、ブース内温度が設定温度となるように温度調整するよりも、カバー内温度が設定温度となるように温度調整する方が、温調空気からカバーを介してカバー内に伝達する熱量をより多く維持することが可能となる。よって、光学機器における光路を囲繞するカバー内を迅速に温度調整しカバー内温度を安定化でき、光学機器の計測精度を向上することができる。
本発明に係る温度調整システムの概略構成図 本発明に係る温度調整システムの概略構成図
本発明に係る温度調整システムDの実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1及び図2は温度調整システムDの概略構成図であり、特に、図1は温度調整システムDにおけるブースKの概略構成を、図2は温度調整システムDにおける温度調整装置Eの概略構成を主として示している。
この温度調整システムDは、図1に示すように、検出光の通路である光路4を備えたフィゾー光干渉計F(光学機器の一例)と、フィゾー光干渉計Fが収容されるブースKと、光路4を囲繞するカバー3と、ブースK内でカバー3外のブース内温度を検出するブース内温度検出手段2と、カバー3内のカバー内温度を検出するカバー内温度検出手段5と、ブースK内に空気P(温調空気)を通流させ当該空気Pの温度を調整可能な第1温度調整手段と、ブース内温度(制御対象温度)が設定温度になるように第1温度調整手段の運転を制御する制御部Eb(制御手段の一例)、及び設定温度値などを入力する操作部Eaを備えて構成されている。そして、第1温度調整手段、制御部Eb及び操作部Eaは、温度調整装置Eに一体として構成されている。また、図示を省略するが、操作部Eaの温度設定部はブース内温度の設定温度を自在に設定可能な構成となっており、さらに温度調整装置Eやフィゾー光干渉計Fの運転開始、停止を指令する運転スイッチ等が設けられている。
以下では、ブースKの構成及び温度調整装置Eの構成を説明した後、本願の特徴構成について説明する。
ブースKは、側面部及び天井部を囲繞する壁面K1により形成されており、ブースK内の内部空間1に外部から空気等が侵入しないように構成されている。ブースKには、温度調整装置Eから供給され、ブースK内を温度調整する空気Pの入口1aと出口1bとが形成されている。ブースKの内部空間1の底部には架台Gが配設され、当該架台G上にフィゾー光干渉計Fが載置された状態で内部空間1に収容されている。なお、ブースKの空気Pの入口1aには、HEPA等のフィルタが搭載され、ブースKはクリーンルームとされている。
図1に示したフィゾー光干渉計Fは、レーザー発振器21から発振されるレーザーを光源とする干渉計であり、図示しない発散レンズ,ビームスプリッター,コリメーターレンズ、結象レンズ、CCDカメラ、及び基準板25等を備えて構成されている。また、フィゾー光干渉計Fは、基準板25を設置するステージ26および被測定物Wを設置するステージ27を備えて、取得した干渉縞から被測定物Wの形状を計算するコンピュータなどの計算手段(図示せず)を備えている。本実施形態では、レーザーが通過するステージ26の基準板25から被測定物Wの間が、レーザーの通路である光路4となる。
フィゾー光干渉計Fにおいては、レーザーは発散レンズ、ビームスプリッター、コリメーターレンズを透過後に平行光となり、高精度に研磨された平面ガラス板である基準板25に到達する。一部の光は参照面25aで反射し、残りの光は基準板25を透過後に被測定物Wの被検面Waに到達して反射する。参照面25aからの反射光と被検面Waからの反射光は元の光路を逆戻りし、干渉してビームスプリッターにより結象レンズを経てCCDカメラへと導かれ、干渉縞画像が得られる。
フィゾー光干渉計Fには、レーザーが通過する光路4を覆う筒状のカバー3が設けられ、当該カバー3内には空間3aが形成されている。なお、カバー3の詳細な構成については、後述する。
ブースKの内部空間1内においてカバー3外には、当該箇所のブース内温度を検出するブース内温度検出手段2が配設され、カバー3内における空間3aには、当該箇所のカバー内温度を検出するカバー内温度検出手段5が配設されている。これらブース内温度検出手段2及びカバー内温度検出手段5による計測結果は、温度調整装置Eの制御部Ebに入力される構成となっている。制御部Ebに入力された温度計測結果のそれぞれは、ブース内温度及びカバー内温度を設定温度に制御するための温度(制御対象温度)として参照される。なお、制御部Ebは、入力されたブース内温度及びカバー内温度等に基づいて、温度調整装置Eによる空気Pや後述する水Q(ジャケット液の一例)の供給温度、供給流量等を決定可能に構成されている。
図2に示すように、温度調整装置Eは、圧縮機31、凝縮器32、第1膨張弁33、第1蒸発器34の順に冷媒A(図中点線矢印参照)を循環させる第1冷媒回路50を備えた第1冷凍サイクルC1を備えて構成されている。第1蒸発器34は、膨張された冷媒Aと空気Pとを熱交換させて空気Pを冷却させるように構成されている。なお、第1膨張弁33は、第1冷凍サイクルC1を通流する冷媒Aの流量を調整自在で、当該冷媒Aを膨張可能に構成されている。
第1冷凍サイクルC1の第1冷媒回路50には、凝縮器32と第1膨張弁33との間から分岐されて第1蒸発器34と圧縮機31との間に合流される第2冷媒回路51を備えた第2冷凍サイクルC2が接続されている。
この第2冷凍サイクルC2は、冷媒Aを凝縮器32と第1膨張弁33との間から分岐させて、第1膨張弁33及び第1蒸発器34に対して並列に設けられた第1電磁弁47、第2膨張弁36及び第2蒸発器37の順に通流させ、第1蒸発器34と圧縮機31との間に戻すように構成されている。すなわち、第2冷凍サイクルC2は、第1冷凍サイクルC1の圧縮機31及び凝縮器32を共用するように構成され、圧縮機31、凝縮器32、第1電磁弁47、第2膨張弁36、第2蒸発器37、圧縮機31の順に冷媒Aを通流可能に構成されている。なお、第2蒸発器37は、膨張された冷媒Aと水Qとを熱交換させて水Qを冷却させるように構成されている。また、第2膨張弁36は、第2冷凍サイクルC2を通流する冷媒Aの流量を調整自在で、当該冷媒Aを膨張可能に構成されている。さらに、第1電磁弁47は、第2冷凍サイクルC2を通流する冷媒Aの断続、すなわち、当該冷媒Aの通流の停止状態と通流状態とに切換できるように構成されている。なお、第1電磁弁47を、冷媒Aの通流状態では当該冷媒Aの流量を調整可能な構成としてもよい。
第1冷凍サイクルC1の第1冷媒回路50には、圧縮機31と凝縮器32との間から分岐される3つの第1分岐路52,第2分岐路53,第3分岐路54が設けられている。
第1分岐路52は、冷媒Aを圧縮機31と凝縮器32との間から分岐させて、空気Pを加熱する加熱用熱交換器35に通流させ、第1冷凍サイクルC1における第1膨張弁33と第1蒸発器34との間に戻すように構成されている。第1分岐路52には、冷媒Aの流れ方向の上流側から順に、空気Pを加熱する加熱用熱交換器35、第1分岐路52を通流する冷媒Aの流量を調整自在で、当該冷媒Aを膨張させることが可能な第3膨張弁42が配設されている。なお、加熱用熱交換器35は、第1蒸発器34で冷却された空気Pと圧縮機31から吐出された冷媒Aとを熱交換させて、空気Pを加熱させるように構成されている。
第2分岐路53は、冷媒Aを圧縮機31と凝縮器32との間から分岐させて、第2冷凍サイクルC2における第2膨張弁36と第2蒸発器37との間に戻すように構成されている。第2分岐路53には、冷媒Aの流れ方向の上流側から順に、第2蒸発器37にて冷却された水Qを、第2分岐路53を通流する冷媒Aと熱交換させて、水Qを温調する温調部38、第2分岐路53を通流する冷媒Aの断続、すなわち、当該冷媒Aの通流の停止状態と通流状態とに切換できるように構成された第2電磁弁48が配設されている。第2電磁弁48を、冷媒Aの通流状態では当該冷媒Aの流量を調整可能な構成としてもよい。
第3分岐路54は、冷媒Aを圧縮機31と凝縮器32との間から分岐させて、圧縮空気Rを温調する温調部40を通流させ、第1冷凍サイクルC1における第1膨張弁33と第1蒸発器34との間に戻すように構成されている。第3分岐路54には、冷媒Aの流れ方向の上流側から順に、冷却部39にて冷却された圧縮空気Rを、第3分岐路54を通流する冷媒Aと熱交換させて、圧縮空気Rを温調する温調部40、第3分岐路54を通流する冷媒Aの流量を調整自在で、当該冷媒Aを膨張させることが可能な第4膨張弁43、第3分岐路54を通流する冷媒Aの断続、すなわち、当該冷媒Aの通流の停止状態と通流状態とに切換できるように構成された第3電磁弁49が配設されている。なお、冷却部39は、圧縮空気Rと後述する第1蒸発器34にて冷却された第2分岐空気P2とを熱交換させて、圧縮空気Rを冷却させるように構成されている。
ブースK及び温度調整装置Eには、空気Pを、第1蒸発器34、加熱用交換器35及び冷却部39、ブロア7a、ブースK、第1蒸発器34の順に循環通流させる空気循環流路7が設けられている。なお、この空気循環流路7に設けられたブロア7aは、空気Pを空気循環流路7に循環通流させる循環手段として機能する。
この空気循環流路7において、第1蒸発器34と加熱用熱交換器35との間には、第1蒸発器34を通過した空気Pを、加熱用熱交換器35に供給する第1分岐空気P1と冷却部39に供給する第2分岐空気P2とに分岐する分岐手段61が設けられている。詳細な説明は省略するが、分岐手段61は、第1蒸発器34を通過した第1分岐空気P1を加熱用熱交換器35に導く第1流路61aと、第1蒸発器34を通過した第2分岐空気P2を冷却部39に導く第2流路61bとから構成されている。なお、第1流路61aと第2流路61bとは、第1流路61aを通流する第1分岐空気P1の流量と第2流路61bを通流する第2分岐空気P2の流量との関係が予め設定された関係(例えば、1対1)となるように流路面積等が調整されている。
さらに、この空気循環流路7において、加熱用熱交換器35及び冷却部39とブロア7aとの間には、加熱用熱交換器35を通過した第1分岐空気P1と冷却部39を通過した第2分岐空気P2とを合流させて、合流させた空気Pをブロア7aに供給する合流手段62が設けられている。詳細な説明は省略するが、合流手段62は、加熱用熱交換器35を通過した第1分岐空気P1をブロア7aに導く第3流路62aと、冷却部39を通過した第2分岐空気P2を第3流路62aの途中部分に供給する第4流路62bとから構成されている。
なお、図2に示すように、空気循環流路7に配設される加熱用熱交換器35及び冷却部39は一体の熱交換器として構成されている。
また、温度調整装置Eには、圧縮空気Rを、第1ポンプ9a、冷却部39、温調部40の順に循環通流させる圧縮空気循環流路9が設けられている。なお、この圧縮空気循環流路9に設けられた第1ポンプ9aは、圧縮空気Rを圧縮空気循環流路9に循環通流させる循環手段として機能する。なお、圧縮空気循環流路9は、圧縮空気RをブースK内の各種機器に供給可能に構成することができ、例えば、フィゾー光干渉計Fの周辺装置(図示せず)が圧縮空気Rを駆動源とする駆動機構(アクチュエータなど)を備える場合は、その駆動機構に圧縮空気Rを供給して駆動させることができる。
なお、制御部Ebは、ブロア7a、第1ポンプ9a及び第2ポンプ8aの制御のほかに、第1電磁弁47、第2電磁弁48、第3電磁弁49、圧縮機31、第1膨張弁33、第2膨張弁36、第3膨張弁42、第4膨張弁43等の動作を制御し、空気P、水Q及び圧縮空気Rの流量や温度制御等が可能に構成されている。
次に本願発明の特徴構成について図1に基づいて説明する。
図1に示すように、フィゾー光干渉計Fのレーザーの光路4を覆うカバー3は、カバー3内の空間3aを密封閉鎖するように形成されており、さらに、カバー3自身は、2重管構造に形成されたジャケット部6を備えて構成されている。そのジャケット部6には、第2温度調整手段として機能する温度調整装置Eから供給された水Qが通流可能に構成されている。そして、ジャケット部6には、ジャケット部6内を通流する水Qの入口6аと出口6bとが形成され、水Qによりカバー3を介してカバー3内の空間3aに存在する空気に伝熱して、空間3a内を温度調整可能に構成されている。なお、第2温度調整手段は、第1温度調整手段、制御部Eb及び操作部Eaとともに、温度調整装置Eに一体として構成されている。
また、ブースK及び温度調整装置Eには、水Qを、第2蒸発器37、温調部38、第2ポンプ8a、ジャケット部6の入口6a、出口6b、第2蒸発器37の順に循環通流させる水循環流路8が設けられている。この水循環流路8に設けられた第2ポンプ8aは、水Qを水循環流路8に循環通流させる循環手段として機能する。
なお、空気P及び水Qの温度調整を行う温度調整装置Eやブロア7a及び第2ポンプ8aをブースKの外に設けることで、それらの駆動による発熱がブースKの内部空間1の温度に影響を与えないように構成されている。
そして、ジャケット部6に水Qを通流させ当該水Qの温度を調整可能な第2温度調整手段は、第1温度調整手段と同じく制御部Ebによって制御されている。すなわち、制御部Ebが、カバー内温度が設定温度になるように第2温度調整手段の運転を制御する。また、制御部Ebは、カバー内温度と設定温度との温度差を検出する機能、及びその温度差と所定の判定基準値(基準値)とを比較して、カバー内温度が正常状態であるか温度乖離状態であるかを判定する機能を有しており、その判定結果に基づいて制御部Ebにより第1温度調整手段および第2温度調整手段を制御するように構成されている。具体的には、制御部Ebは、上記温度差が所定の判定基準値以上であるときは、温度乖離状態であると判定し、上記温度差が所定の判定基準値未満であるときは、温度乖離状態ではない正常状態であると判定する。上記所定の判定基準値は、正常状態において温度乖離状態に遷移したことを判定する際の判定基準値を正常判定基準値とし、温度乖離状態において正常状態に遷移したことを判定する際の判定基準値を乖離判定基準値として設定している。これら判定基準値及び設定温度は操作部Eaから入力可能であり、制御部Ebにおいて記憶可能な構成となっている。なお、装置の起動時については、制御部Ebに記憶された判定基準値(例えば、乖離判定基準値)及び設定温度に基づいて正常状態であるか温度乖離状態であるかが判定される。
次に、温度調整システムDの運転について説明する。
フィゾー光干渉計Fの起動時においては、ユーザが操作部Eaを操作して当該フィゾー光干渉計F及び温度調整装置Eを起動させると共に、フィゾー光干渉計Fのレーザーの光路4(空間3a)のカバー内温度が計測に最適な温度(設定温度:例えば23℃)となるように、当該設定温度を入力する。なお、フィゾー光干渉計F等の起動と同時に、予め設定された温度を記憶部(図示せず)から読み出して、設定温度として用いてもよい。
温度調整装置Eが起動されると、制御部Ebは、カバー内温度検出手段5により検出されたカバー内温度と設定温度との温度差を検出し、正常状態から温度乖離状態となる場合における判定基準値(乖離判定基準値)と上記温度差とを比較して、カバー内温度が温度乖離状態であるかを判定する。上記温度差が乖離判定基準値以上である場合は、制御部Ebは温度乖離状態と判定する。そして、制御部Ebは、カバー内温度検出手段5により検出されたカバー内温度を制御対象温度として、カバー内温度が設定温度となるように、第1温度調整手段を制御して空気Pを空気循環流路7に循環通流させてブースKの内部空間1に供給させることに加え、第2温度調整手段を制御して水Qを水循環流路8に循環通流させてカバー3のジャケット部6に供給させる。なお、本実施形態において、乖離判定基準値は、設定温度に対して±1.0℃程度となるように設定されている。これにより、カバー3の外側から空気Pによりカバー内温度が温度調整されるとともに、カバー3自身に形成されたジャケット部6を通流する水Qによってもカバー内温度が温度調整される。つまり、第1温度調整手段および第2温度調整手段の制御対象温度をカバー内温度とすることによって、空気Pおよび水Qによって同時に温度調整が行われ、より迅速に温度調整することが可能になる。
上記起動時において、温度乖離状態における温度制御装置Eの運転状態は、例えば、設定温度を23℃とすると、空気循環流路7における空気Pの温度は、第1蒸発器34を通過する前は21℃程度、加熱用熱交換器35を通過する前は17℃程度、加熱用熱交換器35を通過した後は20℃程度となる。また、水循環流路8における水Qの温度は、例えば、第2蒸発器37を通過する前は21℃、温調部38を通過する前は17℃、温調部38を通過した後は20℃程度となる。また、圧縮空気循環流路9における圧縮空気Rの温度は、例えば、冷却部39を通過する前は21℃程度、冷却部39を通過した後は17℃程度、温調部40を通過した後は20℃程度となる。なお、この時、空気Pと水Qとによる供給熱量の割合は、例えば、空気P:水Q=5:5の割合とされる。
次に、上記温度乖離状態と判定された場合において、第1温度調整手段及び第2温度調整手段による運転が継続して、制御対象温度であるカバー内温度が設定温度となるように温度調整される間、制御部Ebは、カバー内温度と設定温度との温度差を検出し、当該温度差が上記判定基準値としての正常判定基準値未満であるかを判定する。上記温度差が正常判定基準値未満である場合は、カバー内温度が正常状態に遷移したものとして、制御部Ebは正常状態と判定する。そして、制御部Ebは、制御対象温度をカバー内温度から、ブース内温度検出手段2により検出されたブース内温度に切り替え、当該ブース内温度が設定温度となるように、第1温度調整手段を制御して空気Pを空気循環流路7に循環通流させてブースKの内部空間1に供給させ、一方で、第2温度調整手段を制御して、当該第2温度調整手段による水Qの温度調整を停止する。このようにすることで、結果的にカバー内の空間3a及びブースKの内部空間1を迅速に設定温度に安定させることが可能となる。
ここで、上記正常判定基準値(例えば、±0.1℃程度)を、上記温度乖離状態を判定する乖離判定基準値(例えば、±1.0℃程度)より、小さな値に設定することで、制御部Ebがカバー内温度と設定温度の温度差が正常判定基準値内となったことを判定した時には、その温度差は乖離判定基準値未満であるので温度乖離状態と判定されることはなく、制御対象温度がブース内温度からカバー内温度に戻ってといった所謂ハンチング現象を抑制することができる。その結果、より迅速にカバー内温度を設定温度近傍に安定化させることができる。
制御対象温度をカバー内温度検出手段5の検出温度からブース内温度検出手段2の検出温度に切り替えた後の正常状態における温度制御装置Eの運転状態は、空気循環流路7における空気Pの温度は、例えば、第1蒸発器34を通過する前は21℃程度、加熱用熱交換器35を通過する前は17℃程度、加熱用熱交換器35を通過した後は20℃程度となる。また、圧縮空気循環流路9における圧縮空気Rの温度は、例えば、冷却部39を通過する前は21℃程度、冷却部39を通過した後は17℃程度、温調部40を通過した後は20℃程度となる。なお、この時、空気Pと水Qとによる供給熱量の割合は、例えば、空気P:水Q=10:0の割合とされる。
また、本実施形態における温度調整は、上記起動時に限らず、すでに正常状態に温度調整されたカバー内温度に、何らかの原因で変化が生じて、カバー内温度と設定温度との温度差が乖離判定基準値を超えた場合においても、制御部Ebは、制御対象温度をブース内温度からカバー内温度に切り替えて、第1温度調整手段による温度調整を実行し、さらに、正常状態では停止していた第2温度調整手段による温度調整を開始してカバー内温度が設定温度となるように制御を行う。従って、カバー内温度に何らかの原因により温度変化が生じたときでも、再度運転開始時と同様の温度調整を実施することでカバー内温度を設定温度に精度よく迅速に再調整できる。
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態においては、光路4を備えた光学機器としてフィゾー光干渉計Fを採用した例を述べたが、これに限らず、光学機器として、超精密な測定精度を必要とする測定器(例えば、分光器、エリプソメーター)やレーザー顕微鏡を採用することもでき、その他、ナノオーダの加工精度が要求される超精密な加工を行う加工機械等(例えば、半導体露光装置など)にも適用することができる。
(B)上記実施形態においては、温度調整装置Eを運転して、温調空気としての空気Pを用いてブースK内の内部空間1を冷房し、ジャケット液としての水Qを用いてカバー3内の空間3aを冷房する例を示したが、この構成に限らず、当該内部空間1や空間3aを暖房する構成とすることもできる。
(C)上記実施形態においては、温度調整装置Eを運転して、温調空気としての空気P、及びジャケット液としての水Qの両方を用い、それぞれ内部空間1、空間3aを温度調整する例を示したが、この構成に限らず、空気Pのみを用いて、内部空間1及び空間3aを設定温度に温度調整することができる。
(D)上記実施形態においては、第1温度調整手段及び第2温度調整手段の両方の機能を備えるように、一つの冷媒A(熱媒)を利用した温度調整装置Eを採用したが、両手段を別々の装置として構成としてもよい。この場合、第1温度調整手段及び第2温度調整手段に夫々異なる冷媒を用いてもよい。
(E)上記実施形態においては、空気P、水Q及び圧縮空気Rを各循環流路7、8、9において循環可能に構成したが、空気P、水Q及び圧縮空気Rを循環させないように構成してもよい。
(F)上記実施形態においては、ブースK内のブース内温度検出手段2をブースKの略中心部に設けたが、これに限らず、空気Pの入口1a付近に設けてもよい。また、カバー3内の空間3aのカバー内温度検出手段5を基準板25付近に設けたが、これに限らず、被測定物W付近に設けてもよい。
(G)上記実施形態においては、制御部Ebによって、カバー内温度と設定温度との温度差が所定の基準値以上(温度乖離状態)であると判定された場合に、第1温度調整手段及び第2温度調整手段に対して制御対象温度をカバー内温度とする制御を実行している。しかしながら、これに加えて、起動時における早期立上げを目的として、起動時において制御部Ebによるカバー内温度の設定温度に対する温度差が判定される前に(当該温度差の大小に拘わらず)、起動操作の一部として、制御部Ebが制御対象温度をカバー内温度とする制御を第1温度調整手段及び第2温度調整手段に対して実行させるように構成しても構わない。
(H)上記実施形態においては、制御部Ebが、カバー内温度が温度乖離状態から正常状態に遷移したと判定すると、第2温度調整手段による水Qの温度調整を停止したが、これに限らず、水Qによる温度調整を継続してもよい。この場合、空気Pと水Qとによる供給熱量の割合は、例えば、空気P:水Q=7:3の割合としてもよい。
以上説明したように、光学機器の計測精度を向上するとともに、光学機器における光路を囲繞するカバー内を、迅速に温度調整し温度の安定化ができる温度調整システム及び温度調整方法を提供することができる。
2 ブース内温度検出手段
3 カバー
4 レーザーの光路(検出光の通路)
5 カバー内温度検出手段
6 ジャケット部
E 温度調整装置(第1温度調整手段、第2温度調整手段)
Eb 制御部(制御手段)
D 温度調整システム
F フィゾー光干渉計(光学機器)
K ブース
P 空気(温調空気)
Q 水(ジャケット液)
A 冷媒(熱媒)

Claims (7)

  1. 検出光の通路である光路を備えた光学機器と、前記光学機器が収容されるブースと、前記光路を囲繞するカバーと、前記ブース内で前記カバー外の温度をブース内温度として検出するブース内温度検出手段と、前記カバー内の温度をカバー内温度として検出するカバー内温度検出手段と、前記ブース内に温調空気を通流させ当該温調空気の温度を調整可能な第1温度調整手段と、前記ブース内温度を制御対象温度として当該制御対象温度が設定温度になるように前記第1温度調整手段の運転を制御する制御手段とを備えた温度調整システムであって、
    前記制御手段が、前記カバー内温度の前記設定温度に対する温度差が所定の基準値以上となる状態を温度乖離状態として判定し、当該温度乖離状態では前記制御対象温度を前記ブース内温度から前記カバー内温度に切り替えるように構成されている温度調整システム。
  2. 前記制御手段が、前記温度乖離状態において当該温度乖離状態でない正常状態に遷移したことを判定する際の前記基準値である正常判定基準値を、前記正常状態において前記温度乖離状態に遷移したことを判定する際の前記基準値である乖離判定基準値よりも小さく設定している請求項1に記載の温度調整システム。
  3. 前記カバーに、ジャケット液が通流可能なジャケット部が形成され、
    前記ジャケット部に前記ジャケット液を通流させ当該ジャケット液の温度を調整可能な第2温度調整手段を備え、
    前記制御手段が、前記カバー内温度が設定温度になるように前記第2温度調整手段の運転を制御する請求項1又は2に記載の温度調整システム。
  4. 前記制御手段が、前記温度乖離状態ではない正常状態では、前記第2温度調整手段による前記ジャケット液の温度調整を停止する請求項3に記載の温度調整システム。
  5. 前記温調空気及び前記ジャケット液が、同一の熱媒により温度調整された流体である請求項3又は4に記載の温度調整システム。
  6. 前記光学機器が、光干渉計である請求項1から5の何れか一項に記載の温度調整システム。
  7. 検出光の通路である光路を備えた光学機器が収容されるブース内に温調空気を通流させ、前記ブース内のブース内温度を制御対象温度として当該制御対象温度が設定温度となるように温度調整可能な温度調整方法であって、
    前記光路を囲繞するカバー内のカバー内温度の前記設定温度に対する温度差が所定の基準値以上となる状態を温度乖離状態として判定し、当該温度乖離状態では前記制御対象温度を前記ブース内温度から前記カバー内温度に切り替える温度調整方法。
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