JP2007261639A - 殺菌洗浄方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安価な殺菌媒体を使用し、設備をコンパクトにして回流するエア、水を少なくし、消費熱量を減少できる殺菌洗浄設備を提供する。
【解決手段】 2室に仕切られている無菌のエアを満たした陽圧のチャンバ内にPETボトルを搬入し、第1のチャンバ内で無菌の温風によりPETボトルを予備加熱し、第2のチャンバ内で無菌の温水により殺菌洗浄を行うPETボトルの殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける温風の温度を設定値に制御して設定時間保持し、第2のチャンバ内の無菌洗浄水の温度を設定値に制御してPETボトルの内外に噴射し、設定時間保持する。
【選択図】図1
【解決手段】 2室に仕切られている無菌のエアを満たした陽圧のチャンバ内にPETボトルを搬入し、第1のチャンバ内で無菌の温風によりPETボトルを予備加熱し、第2のチャンバ内で無菌の温水により殺菌洗浄を行うPETボトルの殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける温風の温度を設定値に制御して設定時間保持し、第2のチャンバ内の無菌洗浄水の温度を設定値に制御してPETボトルの内外に噴射し、設定時間保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は飲料充填工程前のPETボトル及びキャップの殺菌洗浄方法と装置に関し、特に殺菌洗浄の時間を短縮し、殺菌洗浄用の無菌水を節約する殺菌洗浄方法と殺菌洗浄装置に関する。
従来例の飲料充填システム用機器の殺菌方法は、特許文献1に示すような、容器の洗浄、
充填処理作業場所を囲って密封空間にし、この密封空間に陽圧の無菌エアを送って無菌状態を維持できるようにした無菌チャンバ内で固定ノズルと回転ノズルより温水又は水蒸気を噴出して飲料充填用の各機能装置を殺菌するものであり、その温水温度は60℃以上としている。 充填処理の設備容器の殺菌のみならず、この殺菌方法を飲料を充填作業中において容器の殺菌洗浄にも使用したいときは、搬送するPETボトルに熱水を注水するための熱水ノズルと該ノズルに熱水を供給するための付帯設備が要となる。
充填処理作業場所を囲って密封空間にし、この密封空間に陽圧の無菌エアを送って無菌状態を維持できるようにした無菌チャンバ内で固定ノズルと回転ノズルより温水又は水蒸気を噴出して飲料充填用の各機能装置を殺菌するものであり、その温水温度は60℃以上としている。 充填処理の設備容器の殺菌のみならず、この殺菌方法を飲料を充填作業中において容器の殺菌洗浄にも使用したいときは、搬送するPETボトルに熱水を注水するための熱水ノズルと該ノズルに熱水を供給するための付帯設備が要となる。
特許文献2に示す従来例の容器殺菌方法及び装置は、回動するリング状の天井板に殺菌剤を噴霧するノズルと空容器の首をグリップするグリッパを等角度ピッチに取り付け、天井板と外部に固定した2重の円筒面に囲われたリング空間を、容器の出入り口を明けて囲い、この囲われたリング空間を加熱エアを保持できる空間とし、ノズルから正立容器に向けて45〜95℃の殺菌剤を噴霧して、容器の内外を殺菌する方法と装置であり、天井板とリング状の囲いによって殺菌作業空間を小さくしたことと、殺菌剤を噴霧状態にすることにより殺菌剤の使用量を低減することが狙いとしたものである。
特許文献1の従来例は、容器の搬送手段、洗浄手段が具体的に示されず、このままでは容器の殺菌、洗浄に不適当である。また使用する温水、又は、水蒸気温度は60℃以上としているが60〜65℃の温度は殺菌するには殺菌時間が長くなって不経済である。
特許文献2の従来例は殺菌剤を容器内に噴霧する構成であるが、容器は正立したままなので容器内に溜まるような殺菌剤は使用できない。また、時間経過により殺菌剤が無害な物質に変化するものでないと使用できない。
特許文献2の従来例は殺菌剤を容器内に噴霧する構成であるが、容器は正立したままなので容器内に溜まるような殺菌剤は使用できない。また、時間経過により殺菌剤が無害な物質に変化するものでないと使用できない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提案されるもので、安価な殺菌媒体を使用し、
設備をコンパクトにして回流するエア、水を少なくし、消費熱量を減少できる殺菌洗浄設備を提供することを目的とする。
設備をコンパクトにして回流するエア、水を少なくし、消費熱量を減少できる殺菌洗浄設備を提供することを目的とする。
上記の課題に対し、本発明は以下の各手段により問題点の解決を図る。
(1)第1の手段の殺菌洗浄方法は、2室に仕切られている無菌のエアを満たした陽圧のチャンバ内にPETボトルを搬入し、第1のチャンバ内で無菌の温風によりPETボトルを予備加熱し、第2のチャンバ内で無菌の温水により殺菌洗浄を行うPETボトルの殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける温風の温度を設定値に制御して設定時間保持し、第2のチャンバ内の無菌洗浄水の温度を設定値に制御してPETボトルの内外に噴射し、設定時間保持することを特徴とする。
(1)第1の手段の殺菌洗浄方法は、2室に仕切られている無菌のエアを満たした陽圧のチャンバ内にPETボトルを搬入し、第1のチャンバ内で無菌の温風によりPETボトルを予備加熱し、第2のチャンバ内で無菌の温水により殺菌洗浄を行うPETボトルの殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける温風の温度を設定値に制御して設定時間保持し、第2のチャンバ内の無菌洗浄水の温度を設定値に制御してPETボトルの内外に噴射し、設定時間保持することを特徴とする。
(2)第2の手段の殺菌洗浄方法は、上記第1の手段の殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける無菌温風の温度を70℃以上に設定制御して5〜10秒保持し、第2のチャンバの陽圧エアの圧力を10mmAqに設定制御し、PETボトルの内外に67±2℃に設定制御した無菌洗浄水を噴射して3〜9秒保持することを特徴とする。
(3)第3の手段の殺菌洗浄方法は、PETボトルに飲料を充填後にPETボトルの首部に被せ容器口を液封するキャップの殺菌洗浄方法において、キャップに80℃以上に温度制御された無菌水を10〜30秒噴射し、又は、キャップを無菌水中に15〜30秒浸漬した後、常温の無菌水を噴射、又は無菌水中を通して冷却しキャッパに供給することを特徴とする。
(4)第4の手段の殺菌洗浄装置は、PETボトルを殺菌洗浄する殺菌洗浄装置において、無菌の陽圧のエアを満たし搬送されるPETボトルに無菌の温風を吹き付けて予備加熱する第1チャンバと、該第1チャンバに隣接し無菌の陽圧のエアを満たし搬送されるPETボトルに無菌の温水を注いで殺菌洗浄を行う第2チャンバと、前記第1チャンバのPETボトル入り口側に接続しボトル供給コンベアを通し第1チャンバから漏れ出たエアを回収する回収ダクトが取り付けてある第1回収チャンバと、PETボトル出口コンベアから漏れ出たエアを回収する回収ダクトが取り付けてある第2回収チャンバと、第1回収チャンバと第2回収チャンバのエア排出ダクトと第2チャンバにエアを供給する供給ダクトを連結する回収ダクトとにより構成された無菌エア回流系統と、無菌温水供給源と、キャップを加熱殺菌するキャップ殺菌洗浄装置と、上記の各機能装置及び機能部品を制御する制御装置とを設置して、請求項1〜3に記載する殺菌洗浄方法によりPETボトル及びキャップを殺菌洗浄することを特徴とする。
(5)第5の手段の殺菌洗浄装置は、上記第4の手段の殺菌洗浄装置において、各チャンバの適所に設置した温度センサ、エア圧センサと、第1チャンバ、第2チャンバにそれぞれ設けたブロワーと熱交換器と、回収ダクトから分岐して第1チャンバ、第2チャンバのそれぞれのブロワーへ連結する連結ダクトと、第1回収チャンバ、第2回収チャンバと前記回収ダクトを連結する第1回収連結ダクト、第2回収連結ダクトと、各連結ダクトのそれぞれに設けられたダンパーと、該ダンパーを切り換えて各ブロワーと熱交換機の運転制御を行う制御装置とよりなるエア温度・圧力制御システムを備え、各チャンバ内の温度センサとエア圧センサの検出値を各チャンバ内のエア温度、エア圧の設定値と比較して、ブロワーの回転、熱交換器の熱媒量の増減、ダンパーの開閉をプログラム制御、又は、設定値に対するフィードバック制御をすることを特徴とする。
(6)第6の手段の殺菌洗浄方法は、上記第5の手段の殺菌洗浄装置のエア温度、圧力制御システムにおいて、第1回収チャンバのエア圧をp1、第1チャンバのエア圧をp2、第2チャンバのエア圧をp3、充填チャンバのエア圧をp4、第2回収チャンバのエア圧をp5としたとき、当該殺菌洗浄装置を請求項1及び請求項2の方法により稼働中の各チャンバのエア圧は、大気圧<p1<p2<p3≦p4>p5>大気圧となるようにエア圧制御をすることを特徴とする。
(7)第7の殺菌洗浄装置は、上記第4及び第5の手段の殺菌洗浄装置において、第1チャンバ内に設けられPETボトルに向かって噴出するエアノズルのエアは、第1チャンバ内のエアを回流し、ブロワーにより加圧し、熱交換器により温度制御して前記エアノズルへ熱風を供給することを特徴とする。
(8)第8の殺菌洗浄装置は、上記第4、5及び第7の手段の殺菌洗浄装置において、第2チャンバ内にPETボトルの内外に噴射して殺菌洗浄する無菌洗浄水用ノズルと、洗浄水を回流し温度制御して前記ノズルへ供給するポンプと、洗浄水用熱交換器とを設置したことを特徴とする。
(9)第9の手段の殺菌洗浄装置は、上記第4、5、7、8の殺菌洗浄装置の第2チャンバのPETボトルの内側に噴射する殺菌洗浄水用ノズルは、該ノズルの先端をPETボトルの中に適当な長さ挿入する昇降手段を備えたノズルであることを特徴とする。
(10)第10の手段の殺菌洗浄装置は、上記第4、5、7、8、9の手段の殺菌洗浄装置のキャップ殺菌手段が、殺菌タンクと、殺菌タンク内の水、又は、熱水ノズルへ供給する水を加熱する熱交換器と、熱水の温度を検出する温度センサと、前段のキャップフィーダから整列して供給されキャップを連続搬送手段で殺菌タンク内を搬送しながらキャップの両側から温度制御された熱水を注水する熱水ノズル、又は、搬送しながら設定時間熱水中を通す搬送手段と、殺菌タンクに隣接して設けられキャップに冷水を注水、又は、連続搬送しながらキャップを浸漬する冷水タンクと、により構成され、請求項3の殺菌洗浄方法でキャップを殺菌することを特徴とする。
(11)第11の手段の殺菌洗浄装置は、上記第4、5、7、8、9、10の手段の殺菌洗浄装置の第1チャンバ内のPETボトル加温ゾーンの搬送手段は、他の機能装置間のスターホイールと同じ等ピッチの複数の容器ポケットを備えたスターホイールを配列したものであることを特徴とする。
請求項1に係わる発明は上記第1の手段の殺菌洗浄方法であり、PETボトルを、第1のチャンバ内で温風によりPETボトルを予備加熱し、第2のチャンバ内での温水により殺菌洗浄を行い、使用する温風も温水も請求項2に係わる第2の手段の指定する滅菌温度に制御して設定時間保持するので、殺菌剤を使用する必要がないので洗浄水も少なくて済み、安価にボトルの内外を滅菌し、洗浄することができる。
請求項3に係わる発明は上記第3の手段のキャップの殺菌洗浄方法であり、キャップを殺菌温度の温水に曝して設定時間保持してキャップの内外を滅菌後、冷却して液封することにより、飲料を充填したPETボトルにキャップを締まりが緩むことなく、無菌状態で液封することができ、また、殺菌剤を使用しないので、安価に滅菌洗浄ができる。
請求項4に係わる発明は上記第4の手段の殺菌洗浄装置であり、該装置は上記第1〜第3の手段のPETボトルとキャップの殺菌洗浄方法を実施するためのものであり、請求項5に係わる発明の上記第5の手段のPETボトル殺菌洗浄装置のエア温度、圧力制御システム(温度センサ、エア圧センサと、各チャンバに設けたブロワーと熱交換器と、各回収チャンバに設けたダンパーと、回収ダクトと、制御装置)と、請求項7に係わる発明の上記第7の手段の温風エアノズルと、請求項8に係わる発明の上記第8の手段の殺菌洗浄水用ノズルとを使用して、始動時にはプログラム制御、運転中は設定値に対するフィードバック制御をすることができ、また、温エアが回収できるので効率のよい殺菌洗浄ができる。
請求項6に係わる発明は上記第6の手段の殺菌洗浄方法であり、上記第4の手段の殺菌洗浄装置おいて、中央に位置する第2チャンバのエア圧を陽圧にし、入り口の第1回収チャンバと出口の第2回収チャンバのエア圧を逓減させるように制御することにより、外気が無菌洗浄ゾーンに入り込むことを避けることができる。
請求項9に係わる発明は上記第9の手段の殺菌洗浄装置であり、上記各手段の殺菌洗浄装置のPETボトルの中に噴射する殺菌洗浄水用ノズルの先端をPETボトルの中に適当な長さ挿入することにより出入りする温水の干渉が無くなり、温水の流れがスムーズとなって洗浄効果が改善される。
請求項10に係わる発明は上記第10の手段の殺菌洗浄装置のキャップ殺菌タンクであり、上記第3の手段のPETボトル用のキャップの殺菌洗浄方法を実現するためのキャップ殺菌タンクを具体的な構成で示したもので、効率のよい殺菌洗浄ができる。 請求項11に係わる発明は上記第11の手段の殺菌洗浄装置であり、上記第4の手段の殺菌洗浄装置の温風によるPETボトル加温ゾーンのPETボトル搬送手段は、他の機能装置間の転送スターホイールと同じ構成のものを使用してコスト低減を可能とする効果を有する。
本発明の殺菌洗浄方法及び殺菌洗浄装置は、空気中を浮遊する主要な細菌が殺菌可能な温度の温風及び温水等を使用して殺菌洗浄を行うもので、使用する温風、温水等を指定する滅菌温度に制御して設定時間保持することにより、殺菌剤を使用しない安価な殺菌洗浄方法と装置である。
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は殺菌洗浄充填装置におけるPETボトルの殺菌洗浄充填工程と温風の回流、洗浄水の回流を示す模式図、図2は図1の殺菌洗浄充填装置の平面レイアウト図、図3は図2のA−A断面を示す側面図、図4は図2のB−B断面を示す側面図、図5は図2のC−C断面を示す側面図である。
図1、図2において、PETボトルの殺菌洗浄充填装置10の主要な処理室(チャンバ)は、図
2において、破線のハッチングで示したように、PETボトル20を予備加熱する第1チャンバ4と、殺菌温度に加熱した洗浄水をPETボトル20の内外に噴射して殺菌する第2チャンバ5と、フィラー35とキャッパ36が設置してあってPETボトル20に飲料を充填しキャッパ36で液封する充填チャンバ6と、第1チャンバ4の入り口側に隣接し第1チャンバ4から排出される温風を回収ダクト9へ回収する第1回収チャンバ3と、充填チャンバ6の出口側に隣接し充填チャンバ6から排出される温風を回収ダクト9へ回収する第2回収チャンバ7とにより構成される。実線で囲われ破線のハッチングされていない空間部分は回収ダクト9となっている。
2において、破線のハッチングで示したように、PETボトル20を予備加熱する第1チャンバ4と、殺菌温度に加熱した洗浄水をPETボトル20の内外に噴射して殺菌する第2チャンバ5と、フィラー35とキャッパ36が設置してあってPETボトル20に飲料を充填しキャッパ36で液封する充填チャンバ6と、第1チャンバ4の入り口側に隣接し第1チャンバ4から排出される温風を回収ダクト9へ回収する第1回収チャンバ3と、充填チャンバ6の出口側に隣接し充填チャンバ6から排出される温風を回収ダクト9へ回収する第2回収チャンバ7とにより構成される。実線で囲われ破線のハッチングされていない空間部分は回収ダクト9となっている。
第1チャンバ4のエア導入ダクト9c、第2チャンバ5、充填チャンバ6のエア導入ダクトはそれぞれ回収ダクト9に連結されており、その各連結ダクトにダンパー52、56、83が設けられ、各連結ダクトと各チャンバが繋がる部分に、それぞれブロワー17、31、82と、エア熱交換器18、32、87と、エアフィルタ19、33、81が備えられ、また、圧力センサ66、68、67と、温度センサ63、64、65が設けてある。第1回収チャンバ3、第2回収チャンバ7から回収ダクト9へ連結するダクト9a、9bにそれぞれダンパー51、57が設けられ、これらの各ダクトに設けられたダンパーの開き度の調整によりそれぞれのチャンバのエア圧力を調整し、温度センサの検出温度と設定温度を比較してエア熱交換器の交換熱量を加減することにより、各チャンバ内のエア温度を制御することができる。
第1チャンバ4とエア導入ダクト9との連結ダクト9cから、第1チャンバ4へバイパスダクト9dが設けられている。エア導入ダクト9cにはダンパー52、バイパスダクト9dにはダンパー53がそれぞれ設けられ、ダンパー52を明け、ダンパー53を閉めると回収ダクト9と第1チャンバ4が繋がり、ダンパー52を閉め、ダンパー53を明けると第1チャンバ4内とエア熱交換器18との間でエアが回流し、効率の良い熱交換ができる。9eは排気ダクトであり、9fは補給ダクトで、それぞれダンパー54、55を備え、補給ダクト9fにはブロワー47とエアフィルタ48が設置されている。
殺菌洗浄充填装置10を稼働中の各チャンバの室内エアの圧力は、第1回収チャンバ3のエア圧をp1、第1チャンバ4のエア圧をp2、第2チャンバ5のエア圧をp3、充填チャンバ6のエア圧をp4、第2回収チャンバ7のエア圧をp5としたとき、大気圧<p1<p2<p3≦p4>p5>大気圧となるようにエア圧制御をする。このとき、p3、または、p4の圧力は10〜20mmAqに設定制御し、入り口側の第1回収チャンバ3と出口側の第2回収チャンバ7からエアが吸い込まれないようにして、外気が無菌洗浄ゾーンに入り込むことを避けるようにする。また、第1チャンバ4の室内温度は、後述のPETボトルの予備加熱温度(略70℃)付近を保つようにする。
第1チャンバ4にはPETボトル20に温風を吹き付ける複数のエアノズル11とこれらのエアノズル11に温風を分配するマニホールド12が設けられ、第1チャンバ4内のエアをエア配管16で取り込み、上記のブロワー17、エア熱交換器18、エアフィルタ19とは別に設けられたブロワー13、エア熱交換器14、エアフィルタ15を使用して、別個に温度制御されたエアをマニホールド12を経由し、複数のエアノズル11に供給することができる。
第2チャンバ5には、PETボトル20の内外に殺菌用に加熱された洗浄水を吹き付け
る複数の洗浄水ノズル21、22と、洗浄水ノズル22に洗浄水を分配する洗浄水マニホールド23が設けられている。洗浄水は洗浄水タンク27からポンプ24で吸い上げられ、水熱交換器25で殺菌温度まで加熱され、洗浄水マニホールド23を経由して複数の洗浄水ノズル22からPETボトル20の外周を殺菌洗浄する。
る複数の洗浄水ノズル21、22と、洗浄水ノズル22に洗浄水を分配する洗浄水マニホールド23が設けられている。洗浄水は洗浄水タンク27からポンプ24で吸い上げられ、水熱交換器25で殺菌温度まで加熱され、洗浄水マニホールド23を経由して複数の洗浄水ノズル22からPETボトル20の外周を殺菌洗浄する。
また、洗浄水ノズル21はPETボトル20の内部に挿入して洗浄水を噴射することができるノズルであり、加熱された洗浄水の1部がバイパス配管28へバイパスし、噴射のための加圧用ポンプ26を通して洗浄水ノズル21へ送られる。62は温度センサ、69は圧力センサを示す。PETボトル20を殺菌洗浄し終わった洗浄水は第2チャンバ5の下部に集められ、排水配管29により洗浄水タンク27に回収される。
PETボトル20の搬送と処理について説明する。空のPETボトル20は供給コンベア2によって太い矢印で示した方向から送られて第1回収チャンバ3に入り、図2に示す、ピッチ割り出しスクリュ71によってPETボトル20が一定間隔に割り出され、第1チャンバ4へ搬入されて転送スターホイール72に受け渡される。
第1チャンバ4内でPETボトル20が転送スターホイール72、72で転送される間に、図3に示すように配設されたエアノズル11、11、11、11から温風がPETボトル20に向かって吹き出し、PETボトル20を略70℃に予備加熱する。このような予備加熱する範囲は図2に斜めにハッチングした範囲である。
図3によって、スターホイール72とその周辺の構成を説明すると、スターホイール72は、基礎に固定された縦軸92に回転本体91が回転自由に軸支され、回転本体91に一定角度ピッチの複数の容器(PETボトル20)ポケットを有するスターホイール72a、72bとPETボトル20の底を支える底支え板72cが取付けられ、回転本体91は駆動源により歯車93を介して設定されたPETボトル20のピッチ速度に同調駆動される。転送スターホイール72とエアノズル11、11、11、11とエアマニホールド12は囲い4aで囲われた空間4(第1チャンバ)内に設置されている。
第1チャンバ4内で予備加熱されたPETボトル20は、第1チャンバ4内の転送スターホイール72から第2チャンバ5内の倒立回転ホイール74(E)へ転送される。倒立回転ホイール74(E)は、スターホイール72と同じ角度ピッチの複数の図示しないボトルグリッパを備え、PETボトル20の首部をボトルグリッパで受け取り、同ボトルグリッパをボトルの移動接線を回転軸にして180度回転させて倒立状態として温水殺菌洗浄装置73のボトルグリッパ70に受け渡す。温水殺菌洗浄装置73は無菌の温水をPETボトル20の内外に注いで殺菌洗浄する。この温水の温度は67±2℃に設定制御し、噴射を3〜9秒保持する(後述の実施例に温水の温度と殺菌性能を示す)。
図4は図2のB−B断面側面図であり、図4により温水殺菌洗浄装置73及びその周辺の構成を説明する。基礎に固定された縦軸97に回転本体96が回転自由に軸支され、回転本体96に回転板上94と回転板下95が取付けられる。回転板上94には一定角度ピッチで複数のボトルグリッパ70が取付けられ、回転板下95にはボトルグリッパ70と同じ一定角度ピッチで複数のノズルリフト103が取付けられる。回転本体96は駆動源により歯車101、回転板下95を介して設定されたPETボトル20のピッチ速度に同調駆動される。
縦軸97にロータリジョイント98が回転自由に軸支され、洗浄水供給配管28から受け取った温水を可撓管99を介してノズルリフト103に取付けた洗浄水ノズル21に結合されている。ノズルリフト103は回転板下95に固設されたガイド軸102にガイドされて上下に移動可能で、圧縮ばね109により上方に付勢され、カムフォロワ104を介して外部固定部材106に固設されたカム105により上下に移動し、洗浄水ノズル21をPETボトル20の口から内部へ挿入するようになっている。また加熱された洗浄水は洗浄水供給配管28から洗浄水マニホールド23を経て洗浄水ノズル22、22、22、22から噴出してPETボトル20を外から加熱殺菌することができる。
温水殺菌洗浄装置73と洗浄水ノズル22、22、22、22と洗浄水マニホールド23は固定囲い5aと回転囲い上107、回転囲い下107bで囲われた空間5(第2チャンバ)内に設置されている。固定囲い5aは基礎に固定された外部固定部材106に固設され、PETボトル20の出入り部が明けてある。回転囲い上107は回転板上94に取付けられた円筒形の囲いである。また、回転囲い下107bは回転板上94と回転板下95に取付けられた円筒形の囲いである。回転囲い上107の上部にエア遮断板107aが回転囲い上107の円筒形の外周の沿って取付けられ、固定囲い5aの上部に設けられたリング状のエア遮断溝5cに溜められた水中に浸されて、第2チャンバ5内と外の回収ダクト9間をエア遮断する。また、回転板下95の外周面にエア遮断板108が取付けられ、外部固定部材106の内周に設けられたリング状のエア遮断溝106aに溜められた水中に浸されて第2チャンバ5内と外の回収ダクト9間をエア遮断する。
温水殺菌洗浄装置73の殺菌洗浄を終わったPETボトル20は倒立回転ホイール74(F)の図示しないボトルグリッパに受け渡される。倒立回転ホイール74(F)は、倒立回転ホイール74(E)と同じ構成のスターホイールであり、温水殺菌洗浄装置73から受け渡された倒立のPETボトル20を180度回転して正立させ、転送スターホイール72に受け渡す。このときは、倒立回転ホイール74(F)は図示しないボトルグリッパを開いてボトル20を離し、転送スターホイール72を経由して充填チャンバ6の中に設置されたフィラー35へ転送する。
図5は図2のC−C断面側面図であり、図5によりフィラー35及び充填チャンバ6のエア遮断構成を説明する。フィラー35は円筒形の充填チャンバ外囲い6aと、同じく円筒形の充填チャンバ中囲い6bによって囲われている。充填チャンバ外囲い6aはPETボトル20の出入り部が明けてある。フィラーバルブ35aは液通路35bにより充填チャンバ中囲い6bに支えられている。35cはフィラーバルブ35aを開閉するエアアクチュエータ、35fはエア作動電磁弁、35dは液流量計、35eは飲料を貯溜するフィラーボウルである。また、80はフィラー35と共に回転する回転制御盤である。
112はボトルリフトでフィラー35の底板111に固設されたリフトガイド113にガイドされて上下に移動可能である。114はボトルリフト112を上昇させるように付勢された圧縮ばね、115は軸がボトルリフト112に固設されたカムフォロワ、116は基礎に固定されている固定板117に固設しているボトルリフト112を作動するカムである。
充填チャンバ中囲い6bの上部にはエア遮断板118が、充填チャンバ外囲い6aの円筒形の内周に沿って取付けられ、充填チャンバ外囲い6aの上部に設けられたリング状のエア遮断溝6cに溜められた水中に浸されて、充填チャンバ6内と外の回収ダクト9間をエア遮断する。また、底板111の円筒形の外周面に沿ってエア遮断板119が取付けられ、固定板117の円筒形の内周に沿って設けられたリング状のエア遮断溝117aに溜められた水中に浸されて、充填チャンバ6内と外の回収ダクト9間をエア遮断する。
飲料充填時に、フィラー35とボトルリフト112が回動するとき、PETボトル20の供給、排出工程でカム116に係合するカムフォロワ115がリフトガイド113に明けられた長孔113aに沿って下降し、飲料充填時には圧縮ばね114の付勢力で押し上げられてPETボトル20がフィラーバルブ35aに嵌着し、回転制御盤80の指令によりエア作動電磁弁35fのエア回路が開いて、フィラーバルブ35aを開とし、液流量計35dが飲料の設定充填量を検出して回転制御盤80に信号を送り回転制御盤80の指令によりエア作動電磁弁35fのエア回路を切り換えて、フィラーバルブ35aを閉じるようになっている。
キャップ殺菌洗浄装置60について説明する。ランダムに送られて来たキャップ40はキャップフィーダ37で1列にキャップ40の開口方向を揃えられ、キャップ殺菌洗浄装置60に送られる。キャップ殺菌装置60は、殺菌タンク41と、殺菌タンク41内の水、又は、熱水ノズル85へ供給する水を加熱する水熱交換器44と、熱水の温度を検出する温度センサ88と、キャップ40を連続搬送手段38で殺菌タンク41内を搬送しながらキャップ40の両側から温度制御された熱水を注水する熱水ノズル85と(又は、搬送しながら設定時間熱水中を通すようにしても良い)、殺菌タンク41を仕切って設けた冷水タンク41aと、冷水タンク41a内でキャップ40に冷水を注水する冷水ノズル86と(又は、連続搬送しながらキャップを冷水タンク41aに浸漬しても良い)により構成されている。なお、42は洗浄水タンク、43は水ポンプを示す。
上記のキャップ殺菌洗浄装置60によるキャップ40の殺菌洗浄方法は、キャップ40に80℃以上に温度制御された無菌水を10〜30秒間噴射し(又は、キャップ40を80℃以上の熱水中に15〜30秒浸漬し)た後、常温の無菌水を噴射し(又は無菌水中を通し)て冷却し、キャッパ36に供給する。キャッパ36で液封されたPETボトル20は、排出コンベア8により後工程へ搬送される。
500mlのPETボトルの内外に温水を注いで、殺菌洗浄試験をした成績を示す。
供試体及び数量:容量500mlのPETボトル、100本
内洗:ノズルをボトル口より23mm挿入し、68℃の温水を流速3.5l/分で8秒間吹付け
外洗:数個のコーンノズルを、温水がボトルの全面に流れるように配置し、
68℃の温水を、コーンノズル1個当たり流速0.7〜1.0l/分で0.7秒間吹付け、0.7秒間停止を5回繰り返す。
供試菌:Cladosporium cladosporioides
初発菌数:5.0×104CFU
殺菌後培養確認期間:6週間
殺菌性能:100本中に出た生菌数の合計:0 (D>6.7)であった。
供試体及び数量:容量500mlのPETボトル、100本
内洗:ノズルをボトル口より23mm挿入し、68℃の温水を流速3.5l/分で8秒間吹付け
外洗:数個のコーンノズルを、温水がボトルの全面に流れるように配置し、
68℃の温水を、コーンノズル1個当たり流速0.7〜1.0l/分で0.7秒間吹付け、0.7秒間停止を5回繰り返す。
供試菌:Cladosporium cladosporioides
初発菌数:5.0×104CFU
殺菌後培養確認期間:6週間
殺菌性能:100本中に出た生菌数の合計:0 (D>6.7)であった。
500mlのPETボトルのキャップに熱水を注いで、殺菌洗浄試験をした成績を示す。
供試体及び数量:容量500mlのPETボトル用キャップ、12個
殺菌洗浄:キャップの両側からジェットノズルより80℃の熱水を
ノズル1個当たり流速912mlで15秒、20秒、25秒間吹付け
供試菌:Cladosporium cladosporioides
初発菌数:4.5×106CFU
殺菌後培養確認期間:4週間
殺菌性能:各殺菌時間、15秒、20秒、25秒間吹付けにおいて全てのキャップにおいて生菌数の合計:0 (D>6.7)であった。
供試体及び数量:容量500mlのPETボトル用キャップ、12個
殺菌洗浄:キャップの両側からジェットノズルより80℃の熱水を
ノズル1個当たり流速912mlで15秒、20秒、25秒間吹付け
供試菌:Cladosporium cladosporioides
初発菌数:4.5×106CFU
殺菌後培養確認期間:4週間
殺菌性能:各殺菌時間、15秒、20秒、25秒間吹付けにおいて全てのキャップにおいて生菌数の合計:0 (D>6.7)であった。
3 第1回収チャンバ
4 第1チャンバ
4a 囲い
5 第2チャンバ
5a 固定外囲い
5c、6c、106a エア遮断溝
6 充填チャンバ
6a 充填チャンバ外囲い
6b 充填チャンバ中囲い
7 第2回収チャンバ
9 回収ダクト
10 殺菌洗浄充填装置
4 第1チャンバ
4a 囲い
5 第2チャンバ
5a 固定外囲い
5c、6c、106a エア遮断溝
6 充填チャンバ
6a 充填チャンバ外囲い
6b 充填チャンバ中囲い
7 第2回収チャンバ
9 回収ダクト
10 殺菌洗浄充填装置
11 エアノズル
13、17、31、47、82 ブロワー
14、18、32、87 エア熱交換器
15、19、33、48、81 エアフィルタ
20 PETボトル
21、22 洗浄水ノズル
25、44 水熱交換器
13、17、31、47、82 ブロワー
14、18、32、87 エア熱交換器
15、19、33、48、81 エアフィルタ
20 PETボトル
21、22 洗浄水ノズル
25、44 水熱交換器
35 フィラー
36 キャッパ
38 連続搬送手段
40 キヤップ
41 殺菌タンク
42 洗浄水タンク
51、52、53、54、55、56、57、83 ダンパー
60 キャップ殺菌洗浄装置
62、63、64、65、88 温度センサ
66、67、68、69 圧力センサ
70 ボトルグリッパ
36 キャッパ
38 連続搬送手段
40 キヤップ
41 殺菌タンク
42 洗浄水タンク
51、52、53、54、55、56、57、83 ダンパー
60 キャップ殺菌洗浄装置
62、63、64、65、88 温度センサ
66、67、68、69 圧力センサ
70 ボトルグリッパ
72 転送スターホイール
73 温水殺菌洗浄装置
74(E)、74(F) 倒立回転ホイール
80 回転制御盤
85 熱水ノズル
86 冷水ノズル
98 ロータリジョイント
103 ノズルリフト
107a、108、118、119 エア遮断板
73 温水殺菌洗浄装置
74(E)、74(F) 倒立回転ホイール
80 回転制御盤
85 熱水ノズル
86 冷水ノズル
98 ロータリジョイント
103 ノズルリフト
107a、108、118、119 エア遮断板
Claims (11)
- 2室に仕切られている無菌のエアを満たした陽圧のチャンバ内にPETボトルを搬入し、
第1のチャンバ内で無菌の温風によりPETボトルを予備加熱し、第2のチャンバ内で無菌の温水により殺菌洗浄を行うPETボトルの殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける温風の温度を設定値に制御して設定時間保持し、第2のチャンバ内の無菌洗浄水の温度を設定値に制御してPETボトルの内外に噴射し、設定時間保持することを特徴とする殺菌洗浄方法。 - 請求項1に記載する殺菌洗浄方法において、第1のチャンバ内でPETボトルに吹き付ける無菌温風の温度を70℃以上に設定制御して5〜10秒保持し、第2のチャンバの陽圧エアの圧力を10mmAqに設定制御し、PETボトルの内外に67±2℃に設定制御した無菌洗浄水を噴射して3〜9秒保持することを特徴とする殺菌洗浄方法。
- PETボトルに飲料を充填後にPETボトルの首部に被せ容器口を液封するキャップの殺菌洗浄方法において、キャップに80℃以上に温度制御された無菌水を10〜30秒噴射し、又は、キャップを無菌水中に15〜30秒浸漬した後、常温の無菌水を噴射、又は無菌水中を通して冷却しキャッパに供給することを特徴とする殺菌洗浄方法。
- PETボトルを殺菌洗浄する殺菌洗浄装置において、無菌の陽圧のエアを満たし搬送されるPETボトルに無菌の温風を吹き付けて予備加熱する第1チャンバと、該第1チャンバに隣接し無菌の陽圧のエアを満たし搬送されるPETボトルに無菌の温水を注いで殺菌洗浄を行う第2チャンバと、前記第1チャンバのPETボトル入り口側に接続しボトル供給コンベアを通し第1チャンバから漏れ出たエアを回収する回収ダクトが取り付けてある第1回収チャンバと、PETボトル出口コンベアから漏れ出たエアを回収する回収ダクトが取り付けてある第2回収チャンバと、第1回収チャンバと第2回収チャンバのエア排出ダクトと第2チャンバにエアを供給する供給ダクトを連結する回収ダクトとにより構成された無菌エア回流系統と、無菌温水供給源と、キャップを加熱殺菌するキャップ殺菌洗浄装置と、上記の各機能装置及び機能部品を制御する制御装置とを設置して、請求項1〜3に記載する殺菌洗浄方法によりPETボトル及びキャップを殺菌洗浄することを特徴とする殺菌洗浄装置。
- 請求項4に記載する殺菌洗浄装置において、各チャンバの適所に設置した温度センサ、エア圧センサと、第1チャンバ、第2チャンバにそれぞれ設けたブロワーと熱交換器と、回収ダクトから分岐して第1チャンバ、第2チャンバのそれぞれのブロワーへ連結する連結ダクトと、第1回収チャンバ、第2回収チャンバと前記回収ダクトを連結する第1回収連結ダクト、第2回収連結ダクトと、各連結ダクトのそれぞれに設けられたダンパーと、該ダンパーを切り換えて各ブロワーと熱交換機の運転制御を行う制御装置とよりなるエア温度・圧力制御システムを備え、各チャンバ内の温度センサとエア圧センサの検出値を各チャンバ内のエア温度、エア圧の設定値と比較して、ブロワーの回転、熱交換器の熱媒量の増減、ダンパーの開閉をプログラム制御、又は、設定値に対するフィードバック制御をすることを特徴とする殺菌洗浄装置。
- 請求項5に記載する殺菌洗浄装置のエア温度、圧力制御システムにおいて、第1回収チャンバのエア圧をp1、第1チャンバのエア圧をp2、第2チャンバのエア圧をp3、充填チャンバのエア圧をp4、第2回収チャンバのエア圧をp5としたとき、当該殺菌洗浄装置を請求項1及び請求項2の方法により稼働中の各チャンバのエア圧は、大気圧<p1<p2<p3≦p4>p5>大気圧となるようにエア圧制御をすることを特徴とする殺菌洗浄方法。
- 請求項4及び請求項5に記載する殺菌洗浄装置において、第1チャンバ内に設けられPETボトルに向かって噴出するエアノズルのエアは、第1チャンバ内のエアを回流し、ブロワーにより加圧し、熱交換器により温度制御して前記エアノズルへ熱風を供給することを特徴とする殺菌洗浄装置。
- 請求項4、5、7に記載する殺菌洗浄装置において、第2チャンバ内にPETボトルの内外に噴射して殺菌洗浄する無菌洗浄水用ノズルと、洗浄水を回流し温度制御して前記ノズルへ供給するポンプと、洗浄水用熱交換器とを設置したことを特徴とする殺菌洗浄装置。
- 請求項4、5、7、8に記載する殺菌洗浄装置の第2チャンバのPETボトルの内側に噴射する殺菌洗浄水用ノズルは、該ノズルの先端をPETボトルの中に適当な長さ挿入する昇降手段を備えたノズルであることを特徴とする殺菌洗浄装置。
- 請求項4、5、7、8、9に記載する殺菌洗浄装置に備えたキャップ殺菌手段は、殺菌タンクと、殺菌タンク内の水、又は、熱水ノズルへ供給する水を加熱する熱交換器と、熱水の温度を検出する温度センサと、前段のキャップフィーダから整列して供給されキャップを連続搬送手段で殺菌タンク内を搬送しながらキャップの両側から温度制御された熱水を注水する熱水ノズル、又は、搬送しながら設定時間熱水中を通す搬送手段と、殺菌タンクに隣接して設けられキャップに冷水を注水、又は、連続搬送しながらキャップを浸漬する冷水タンクと、により構成され、請求項3の殺菌洗浄方法でキャップを殺菌することを特徴とする殺菌洗浄装置。
- 請求項4、5、7〜10に記載する殺菌洗浄装置の第1チャンバ内のPETボトル加温ゾーンの搬送手段は、他の機能装置間のスターホイールと同じ等ピッチの複数の容器ポケットを備えたスターホイールを配列したものであることを特徴とする殺菌洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006089831A JP2007261639A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | 殺菌洗浄方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007261639A true JP2007261639A (ja) | 2007-10-11 |
Family
ID=38635026
Family Applications (1)
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014051293A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Dainippon Printing Co Ltd | キャップの殺菌方法及び装置 |
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US10556028B2 (en) | 2014-09-25 | 2020-02-11 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method and apparatus for sterilizing filling nozzle |
CN113894124A (zh) * | 2021-08-26 | 2022-01-07 | 天津津科生物科技有限责任公司 | 一种基于瓶装生物医药试剂的抽取装置及操作方法 |
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-
2006
- 2006-03-29 JP JP2006089831A patent/JP2007261639A/ja active Pending
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US11103607B2 (en) | 2014-09-25 | 2021-08-31 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method and apparatus for sterilizing filling nozzle |
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CN113894124B (zh) * | 2021-08-26 | 2024-04-26 | 北京津科谱析生物科技有限公司 | 一种基于瓶装生物医药试剂的抽取装置及操作方法 |
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