JP2006035122A - 成形品の加飾方法および加飾成形品 - Google Patents

成形品の加飾方法および加飾成形品 Download PDF

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Norihito Morishima
憲仁 森島
Noriyasu Iwatsubo
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Abstract

【課題】不飽和ポリエステル樹脂からなる成形品の表面にバラツキなく、密着性に優れた加飾層を形成することができる成形品の加飾方法および密着性に優れた加飾層を有する加飾成形品を提供することを目的としている。
【解決手段】不飽和ポリエステル樹脂製の成形品の加飾面にプライマー層を形成する工程と、このプライマー層の上に加飾層を形成する加飾工程とを備える成形品の加飾方法において、プライマー層形成前に成形品の少なくとも加飾面をプラズマ処理することを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、成形品の加飾方法および加飾成形品に関する。
浴槽として、生産性、耐熱性、耐衝撃性等に優れていることから、不飽和ポリエステル樹脂にガラス短繊維等の充填材を混合して得られたSMCやBMCをプレス成形されて得られる繊維強化プラスチック製のものが主に使用されている。
そして、このような繊維強化プラスチック製浴槽の意匠性を高めるために、浴槽の一部に木目や大理石模様等の加飾を施したものも昨今提案されている。
また、たとえば、浴槽のような三次元物体の凹凸面形状に沿うように加飾を施す加飾方法としては、水圧転写印刷法が採用されているが、水圧転写印刷加飾された成形品、特に浴室で使用する浴槽などの場合、水の浸透による加飾層の剥離が問題となる。
そのため、水圧転写印刷層と基材である成形品との密着性を得るためにプライマー塗料(プライマーコート)を塗布し、まず、成形品表面にプライマー層を形成し、このプライマー層の上に水圧転写印刷するようにしている。
しかし、プライマー塗料としてエポキシアクリレート樹脂やエポキシ樹脂等を用いても、プライマー塗料と成形品との接着力は、相溶効果や分子間力によるところが大きく、通常使用条件下での密着性は高く維持されるが、浴室内の使用では水の浸透により、成形品とプライマー層との間で層間剥離が発生することが多い。
さらに、熱硬化性樹脂の成形には、型との離型性をよくするために、フッ素樹脂等を主成分とする離型剤が使用され、成形品表面にも付着している。
そこで、成形品表面をサンディング処理によりアンカー効果のような物理的接合を施したり、表面洗浄による異物除去により、密着性を向上させているが、アンカー効果も異物除去も人手によるところが大きく、バラツキも多かった。
一方、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂から形成された成形品表面に水圧転写印刷によって加飾を施す場合、成形品表面に低圧水銀灯の光を照射して表面を活性化させる方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−277479号公報
しかし、現在浴槽に、主に使用されている不飽和ポリエステル樹脂は、ほぼ完全に硬化し表面に化学結合をするための反応基がほとんどないため、上記のような処理方法では、密着性が確保できない。
本発明は、上記事情に鑑みて、不飽和ポリエステル樹脂からなる成形品の表面にバラツキなく、密着性に優れた加飾層を形成することができる成形品の加飾方法および密着性に優れた加飾層を有する加飾成形品を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の成形品の加飾方法(以下、「請求項1の加飾方法」と記す)は、不飽和ポリエステル樹脂製の成形品の加飾面にプライマー層を形成する工程と、このプライマー層の上に加飾層を形成する加飾工程とを備える成
形品の加飾方法において、プライマー層形成前に成形品の少なくとも加飾面をプラズマ処理することを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の成形品の加飾方法(以下、「請求項2の加飾方法」と記す)は、請求項1の加飾方法において、加飾層を水圧転写印刷法で形成するようにした。
一方、本発明にかかる加飾成形品は、請求項1または請求項2の加飾方法によって得られることを特徴としている。
本発明において、プライマー層を形成するプライマー塗料としては、加飾面を構成する樹脂に対して相溶性のある樹脂、水酸基やカルボニル基との結合能力のある樹脂であれば、特に限定されないが、たとえば、エポキシ樹脂系、エポキシアクリレート樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系のものが好適である。
また、水圧転写印刷層の密着性をより向上させるためにプライマー層の次にアンダーコート塗料を塗布するようにしても構わない。アンダーコート塗料としては、たとえば、エポキシ樹脂系、エポキシアクリレート樹脂系のものが好適である。
プラズマ処理方法としては、三次元曲面に対応すべく、リモート電極を用いる方法が望ましい。
水圧転写印刷法とは、印刷しようとする図柄があらかじめ印刷された転写シートの図柄部分にシンナー等の溶剤を噴霧し、図柄を構成する塗料やインクを溶解状態にしたのち、転写シートを図柄が上を向くように水に浮かべ、被塗装部を転写シートの図柄部分に押し当てながら、転写シートを水中に沈め、水圧によって転写シートから図柄を被塗装部に転写する方法をいう。
なお、転写シートとは、水溶性あるいは水膨潤性のベースフィルムの上に転写インキによって印刷絵柄が印刷されているものを言い、ベースフィルムの材質としては、特に限定されないが、ポリビニルアルコール(ポバール)を主成分とし、これにポリアクリル酸アミドや他の水溶性高分子、デンプン、ゼラチン、にかわ等を必要に応じて混合した公知のものが好適に使用される。
本発明の請求項1の加飾方法は、以上のように、不飽和ポリエステル樹脂製の成形品の加飾面にプライマー層を形成する工程と、このプライマー層の上に加飾層を形成する加飾工程とを備える成形品の加飾方法において、プライマー層形成前に成形品の少なくとも加飾面をプラズマ処理するようにしたので、プラズマ処理により、成形品の表面に水酸基やカルボニル基が形成される。そして、この水酸基やカルボニル基が表面に形成された成形品表面にプライマー塗料を塗布するようにしたので、これらの水酸基やカルボニル基によってプライマー塗料が化学吸着あるいは結合する。したがって、プライマー層と成形品表面との密着性が向上し、結果として加飾層の密着性も向上する。
本発明の請求項2の加飾方法は、以上のように、加飾層を水圧転写印刷法で形成するようにしたので、三次元曲面のある加飾面にも所定のパターンの図柄の加飾部を容易に形成することができる。
本発明にかかる加飾成形品は、以上のように、請求項1または請求項2の加飾方法を用いて得るようにしたので、加飾層の密着性がよい。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1および図2は、本発明にかかる加飾成形品の1つの実施の形態をあらわしている。
図1および図2に示すように、この加飾成形品としての加飾浴槽1は、成形品としての浴槽2の框部を含む浴槽上縁部11の表面にプライマー層3、アンダーコート層4、加飾層5、トップコート塗料層6が、順に積層されている。
浴槽2は、不飽和ポリエステルとガラス短繊維とを含むSMCやBMCをプレス成形することによって得られる。
プライマー層3は、まず、浴槽2をプラズマ処理装置内に入れて、プラズマ処理し、表面に水酸基やカルボニル基が形成された状態にしたのち、図示していないが、浴槽上縁部11以外の部分をマスキングした状態でプライマー塗料を浴槽上縁部11に吹き付け塗装後、硬化炉内で焼き付けすることによって得られる。
アンダーコート層4は、アンダーコート塗料をプライマー層3の上に吹き付け塗装後、硬化炉内で焼き付けすることによって得られる。
加飾層5は、アンダーコート層4上に水圧転写印刷法を用いて形成される。すなわち、図示していないが、アンダーコート層4の表面に転写インキ定着層形成用塗料を塗布して、転写インキ定着層を形成したのち、この転写インキ定着層に転写シートの転写インキを水圧転写することによって得られる。
トップコート層6は、トップコート塗料を加飾層5の上に吹き付け塗装後、硬化炉内で焼き付けすることによって得られる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、加飾層を水圧転写印刷法で形成するようにしていたが、スクリーン印刷や吹き付け塗装等によって加飾層を形成するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、加飾層の上にトップコート層を形成していたが、加飾層のみで十分な強度がある場合は、トップコート層を設けなくても構わない。
(実施例1)
不飽和ポリエステル樹脂およびガラス繊維を主成分とする熱硬化性樹脂組成物を高温に加熱した金型内に投入し、プレス成形により成形品としての浴槽を成形した。なお、樹脂組成物投入前にはフッ素系離型剤を金型の型面にスプレー塗布した。
つぎに、積水化学工業株式会社製のリモート電極式プラズマ処理装置にて下記条件で浴槽表面のプラズマ処理を行った。
(プラズマ処理条件)
・周波数:30kHz(パルス電源)
・電圧:250V
・電流:2.83A
・N2ガス:50L/min
そして、プラズマ処理済みの浴槽の框部を含む浴槽上縁部以外の部分(非加飾部)の表面にマスキングを施し、エポキシアクリレート樹脂系プライマーを塗布、硬化炉で焼き付けを行い、プライマー層を形成した。
さらに、プライマー層の表面にさらにエポキシアクリレート樹脂系アンダーコート塗料を塗布し、同様に硬化炉で焼き付けてアンダーコート層を形成した。
つぎに、水槽内で水圧転写印刷を行ってアンダーコート層の上に加飾層を形成したのち
、加飾層の上にエポキシアクリレート系クリアトップコートを塗布し、硬化炉で焼き付け処理を行ったのち、マスキングを取り除き、加飾された加飾浴槽を得た。
(比較例1)
プラズマ処理を行わず、プレス成形後の浴槽表面をイソプロピルアルコールにて脱脂処理をした以外は、実施例1と同様にして加飾された加飾浴槽を得た。
上記実施例1および比較例1で得られた加飾浴槽内に室温下にて80℃熱水を入れて満水にし、連続煮沸試験を行った後、2mm方眼の碁盤目剥離試験を行い、初期値とした。
碁盤目剥離試験は、JIS K 5600の方法に準拠して、四辺各10mmの四角形を2mm各にカッターナイフで塗膜に切れ目を入れ、25個に細分化する。これらの表面にセロハンテープを付着させた後、引き剥がす方法で行った。
Figure 2006035122
上記表1から本発明の成形品の加飾方法を用いれば、加飾層の密着性に優れた加飾成形品が得られることがよくわかる。
本発明にかかる加飾成形品の1つの実施の形態である加飾浴槽の斜視図である。 図1の加飾浴槽の加飾部の断面図である。
符号の説明
1 加飾浴槽(加飾成形品)
2 浴槽(成形品)
3 プライマー層
4 アンダーコート層
5 加飾層
6 トップコート層

Claims (3)

  1. 不飽和ポリエステル樹脂製の成形品の加飾面にプライマー層を形成する工程と、このプライマー層の上に加飾層を形成する加飾工程とを備える成形品の加飾方法において、
    プライマー層形成前に成形品の少なくとも加飾面をプラズマ処理することを特徴とする成形品の加飾方法。
  2. 加飾層を水圧転写印刷法で形成する請求項1に記載の成形品の加飾方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の成形品の加飾方法によって得られることを特徴とする加飾成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007268935A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及び化粧シートの製造方法
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CN113355010A (zh) * 2021-06-02 2021-09-07 山东丰普环保科技有限公司 一种用于水泵的超滑节能涂层材料及其制备方法

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