JP2006029579A - 電磁アクチュエータ、並びに、これを用いた電磁クラッチ及びデファレンシャル装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ、並びに、これを用いた電磁クラッチ及びデファレンシャル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 クラッチを確実に作動させると共に、電力消費と発熱を抑制し、システムの大型化を防止する。
【解決手段】 互いに相対回転関係にある第1部材と第2部材との間の相対回転を制御するクラッチ7に、供給されたソレノイド電流に応じた操作力を与えて作動させる電磁コイル73と、クラッチ7が作動状態になったことを検知して検知信号を発生する検知装置15と、検知装置15の検知信号に応じて前記ソレノイド電流を制御する制御装置11とを含む電磁アクチュエータ。
【選択図】 図3

Description

本発明は、相対回転部材間の相対回転をロック又はフリーにするための電磁アクチュエータと、これを用いた電磁クラッチに関し、さらには、この電磁クラッチを用いた車両用のデファレンシャル装置に関する。
関連文献としての特開平11−186031号公報は、「ソレノイドの駆動方法および駆動装置」を記載する。
一般の電磁アクチュエータで、例えば、噛み合いクラッチ(クラッチ装置)を作動させるときは、先ず大きなソレノイド電流を電磁ソレノイドに供給する。これにより、電磁ソレノイドを励磁して、噛み合いクラッチを噛み合わせる。その後、ソレノイド電流は、噛み合いクラッチを噛み合い状態に保持するのに充分な保持電流にまで低減される。
噛み合いクラッチを噛み合わせるときに励磁電流を供給する目的は、以下のとおりである。第1の目的は、電磁ソレノイドを大型化せずに、大きな操作力を与えて噛み合いクラッチを確実に噛み合わせるためである。第2の目的は、その後ソレノイド電流を保持電流に低減させるのは、電力消費と発熱などを低減するためである。
上記関連文献のソレノイド駆動方法では、励磁中に少なくとも2つの時点(Ta,Tb)で測定した電磁ソレノイドの励磁電流(Ia,Ib)から励磁電流が所定値に達する終了時点(Tg)を予測する(図6のグラフ501参照)。予測したこの終了時点(Tg)で励磁電流を保持電流に切り換える。これにより、ソレノイド電流を励磁電流から保持電流に切り換えるタイミングを確立する。
特開平11−186031号公報
関連文献のソレノイド駆動方法のように励磁電流が所定値に達する終了時点を予測する構成では、例えば、噛み合いクラッチが実際に噛み合うまでに予想以上の時間が掛かった場合は、噛み合いクラッチの噛み合う前にソレノイド電流が保持電流にまで低減される。これにより、操作力を不足させ、噛み合いクラッチを噛み合わせできない。
しかし、操作力の不足を防止するには、電磁ソレノイドに励磁電流を常時供給を必要とされ、それだけ消費電流と発熱を増大させる。
このように電磁ソレノイドに励磁電流を常時供給する場合のソレノイド電流(励磁電流)を下げるためには、電磁ソレノイドを大型にすることを必要とされる。それだけ装置を大型化させ、レイアウト性と車載性を低下させる。
この発明の目的は、クラッチ装置を確実に作動させると共に、電力消費と発熱を抑制し、システムの大型化を防止する電磁アクチュエータ、これを用いた電磁クラッチ及びデファレンシャル装置の提供を目的とする。この電磁アクチュエータは、電磁石の操作力により差動制限用のクラッチ装置を作動させ、検知装置によってクラッチ装置の作動の実体を正確に検知する。
発明の特徴の主な原理によれば、クラッチが作動状態になったことを検知装置(切換の実体を検知する検知装置)が検知すると、制御装置がソレノイド電流を制御する。この構成は、切換(の実体)を検知せず切換を予測する従来例と異なり、クラッチが作動状態になったことを正確に判断することを可能にする。これにより、クラッチが実際に作動する前にソレノイド電流が保持電流まで低減されるエラーを防止し、操作力不足によるクラッチの作動不能を防止する。
従って、操作力不足を防止する目的で電磁コイルに励磁電流を供給し続ける必要がなくなる。これにより、それに伴う消費電流及び発熱の増大を防止しすると共に、励磁電流の常時供給を不要にする。これにより、ソレノイド電流(励磁電流)を下げるための電磁石及びこれを用いた装置の大型化を防止し、レイアウト性及び車載性の低下を防止する。
また、このようにクラッチを作動させるときだけ電磁コイルに励磁電流を加え、後は必要なタイミングで保持電流に低減する。これにより、高めの励磁電流を設定し、それだけ電磁石の小型化と軽量化を可能にする。
そのために各々の発明の特徴として、発明の第1の特徴は、次の電磁アクチュエータを提供する。電磁アクチュエータは、互いに相対回転関係にある第1部材と第2部材との間の相対回転を制御するクラッチに、供給されたソレノイド電流に応じた操作力を与えて作動させる電磁コイルを含む。電磁アクチュエータは、クラッチが作動状態になったことを検知し、検知信号を発生する検知装置とを含む。電磁アクチュ−タは、前記検知装置の検知信号に応じて前記ソレノイド電流を制御する制御装置を含む。
第1及び第2の部材は、車両用のデファレンシャル装置に用いた場合、例えば、一対のサイドギア、ピニオンギアとサイドギア、サイドギアとインプット部材、ピニオンギアとインプット部材の組合せを含む。インプット部材は、例えば、リングギア、デフハウジングを含む。なお、上記第1及び第2の部材は、設計的な配慮によれば、上記組合せに用いられる第1の部材や第2の部材と一体に回転する他の部材も含む。
前記電磁アクチュエータは、前記クラッチを作動するために前記電磁コイルによって移動可能な操作部材を含んでもよい。
検知装置が、前記操作部材が前記クラッチを作動する位置に移動したことを検知するポジションスイッチを含んでもよい。
「操作部材」は、実施形態で、クラッチを作動させるために電磁コイルからクラッチ部材までの作動経路に存在する部材の1つが該当する。複数の部材が直列に作動力を及ぼす場合には、複数の部材のうちいずれか一つの部材でもよい。例えば、電磁ソレノイドのコイルハウジング、プランジャ、プレッシャプレート、クラッチリングのいずれかが該当する。
前記電磁アクチュエータは、前記操作部材を原状態に復帰する弾発部材を含んでもよい。
前記制御装置は、電磁コイルにソレノイド電流を供給した後、検知装置がクラッチの切り換えの実体を検知してから、所定の待ち時間だけ待って、前記ソレノイド電流を保持電流まで低減してもよい。
発明の第2の特徴は、次のデファレンシャル装置を提供する。このデファレンシャル装置は、互いに相対回転可能な第1の部材と第2の部材とを含む。デファレンシャル装置は、前記第1の部材と第2の部材とを連結可能なクラッチを含む。デファレンシャル装置は、前記クラッチを作動する電磁アクチュエータを含む。
前記電磁アクチュエータは、前記クラッチを作動する第1の状態と作動された前記クラッチを保持する第2の状態とに励磁される電磁石を含む。電磁アクチュエータは、前記クラッチの作動を検知する検知装置を含む。電磁アクチュエータは、前記クラッチの作動を検知した前記検知装置に応答して、前記電磁石を前記第1の状態から第2の状態へ変更する制御装置とを含む。
発明の第3の特徴は、次の電磁クラッチを含む。この電磁クラッチは、互いに相対回転可能な第1の部材と第2の部材とを連結可能なクラッチを含む。電磁クラッチは、前記クラッチを作動する電磁アクチュエータを含む。
前記電磁アクチュエータは、前記クラッチを作動する第1の状態と作動された前記クラッチを保持する第2の状態とに励磁される電磁石を含む。電磁アクチュエータは、前記クラッチの作動を検知する検知装置を含む。電磁アクチュエータは、前記クラッチの作動を検知した前記検知装置に応答して、前記電磁石を前記第1の状態から第2の状態へ変更する制御装置とを含む。
発明の第4の特徴は、電磁アクチュエータを提供する。電磁アクチュエータは、クラッチを作動する第1の状態と、作動された前記クラッチを保持する第2の状態とに励磁されて、第1の部材と第2の部材の相対回転を制御する電磁石を含む。電磁アクチュエータは、前記クラッチの作動を検知する検知装置を含む。電磁アクチュエータは、前記クラッチの作動を検知した前記検知装置に応答して、前記電磁石を前記第1の状態から第2の状態へ変更する制御装置とを含む。
前記クラッチは、前記第1及び第2の部材の一方と連結して前記電磁アクチュエータによって第1の位置と第2の位置の間で移動可能なクラッチ部材を含んでもよい。
前記クラッチ部材は、前記第1の位置で前記クラッチを解除する一方、前記第2の位置で前記クラッチを締結する。前記検知装置が前記クラッチ部材について前記第1及び第2の位置の間の移動を検知した検知信号を供したときに、前記制御装置は前記検知信号に応答して前記電磁石を第1の状態から第2の状態にする。
前記検知装置は、前記クラッチ部材の位置を測定してもよい。
前記制御装置は、前記検知装置による前記クラッチの作動の検知から所定時間だけ遅延して前記電磁石を第1の状態から第2の状態へ変更してもよい。
前記第1及び第2の部材は、車両用デファレンシャル装置における第1及び第2の差動回転部材を含んでもよい。前記クラッチは、前記第1及び第2の差動回転部材間の差動回転を制御する。
以下、実施形態について説明する。
図1〜図5によって電磁アクチュエータ1(本発明の一実施形態)、電磁クラッチ及びこれを用いたデファレンシャル装置3の説明をする。以下の説明の中で左右の方向はデファレンシャル装置3が用いられた車両及び図1での左右の方向である。
電磁アクチュエータ1を記述する。
図1を参照して、電磁アクチュエータ1は、差動機構5の差動回転をロックするクラッチとしてのドッグクラッチ7に、ソレノイド電流に応じた操作力を与えて作動させるデフロック電磁石9(以下、電磁石と称する)を含む。
差動機構5は一手段としてベベルギヤ機構を採用した。電磁アクチュエータ1は、ドッグクラッチ7が作動状態になったことを検知し、検知信号を発生する検知装置10(クラッチの切り換えの実体を検知する;図3参照)を含む。
電磁アクチュエータ1は、前記検知装置10の検知信号に応じて電磁石9に供給する電流を制御するデフロックECU11(以下、ECUと称する;制御装置;図3参照)を含む。
前記検知装置10が、ドッグクラッチ7のクラッチリング13(操作部材)が噛み合い位置(作動位置)側に移動したことを検知するデフロックポジションスイッチ15(以下、ポジションスイッチと称する)を含む。
その特徴は、電磁石9にソレノイド電流を供給した後、ポジションスイッチ15がドッグクラッチ7の切り換えの実体を検知してから、ソレノイド電流を保持電流まで低減するまでの間に所定の待ち時間(t1)をECU11が設定したことである。
「切り替えの実体」とは、例えば、クラッチリング13の実質的な移動位置、又は、クラッチリング13と軸方向に連動する部材としてのプレッシャプレート81の位置移動である。組み付け状態で、クラッチリング13の変位とクラッチ7の締結・解除の関係を得る。この関係を参照してクラッチリング13の作動位置に基づいて、クラッチ7の実質的な切り替えを把握する。
「保持電流」とは、リターンスプリング19に抗してドッグクラッチ7の締結を維持する程度の電流である。
デファレンシャル装置3の構成を記述する。
図1を参照して、デファレンシャル装置3は、電磁アクチュエータ1と、差動機構5と、ドッグクラッチ7と、リターンスプリング19と、デフケース21と、下記の各種ECU(electric control unit;制御装置)を統合したコントローラを含む。
デフケース21は、ボルト27で固定したケーシング本体23と左カバー25を含む。
デフケース21は、オイル溜りが形成されると共に前述した検知装置10としてのポジションスイッチ15が固定された静止部材の1つとしてのデフキャリヤ29の内部に配置される。デフケース21は、カバー25とケーシング本体23に形成された各ボス31,33を含む。ボス31、33のそれぞれは、テーパーローラーベアリング35を使用してそれぞれデフキャリヤ29に支承される。デフケース21はボルトで固定されたリングギアを含む。リングギアは動力伝達系のギヤと噛み合っている。この動力伝達系は、トランスミッションに連結され、デフケース21は、トランスミッションとこの動力伝達系とを介して伝達されるエンジンの駆動力によって回転駆動される。デフケース21は、これを貫通する開口46を有して、潤滑油をデフケース21の内側と外側との間で流通させる。
差動機構5は、デフケース21に固定された複数のピニオンシャフト37を含む。差動機構は5と、各ピニオンシャフト37上に支承されたピニオンギア39を含む。差動機構5は、左右からそれぞれ各ピニオンギア39と噛み合った出力側のサイドギア41,43を含む。各ピニオンシャフト37は、デフケース21(ケーシング本体23)に設けられた貫通孔45に係合する端部を有する。この端部はスプリングピン47によって抜け止めされる。デフケース21と各ピニオンギア39とは、それらの間に配置された球面ワッシャ49を含む。球面ワッシャ49は、ピニオンギア39から遠心力と噛み合い反力を受ける。この噛み合い反力は、ピニオンギア39とサイドギア41,43との噛み合いによって生じる。
各サイドギア41,43のボス51,53は、カバー25とケーシング本体23に形成された支承部55,57によって回転自在に支承される。
各ボス51,53は、車軸とスプライン連結され、左右の車輪に連結されている。左サイドギア41とデフケース21とは、その間に配置された環状のスラストワッシャ59を有する。右サイドギア43とデフケース21とは、その間に配置されたスラストワッシャ61,61を有する。それぞれのスラストワッシャ59、61はサイドギア41,43から噛み合い反力を受けている。
ドッグクラッチ7は、右サイドギア43に形成された噛み合い歯63を有する。ドッグクラッチ7は、クラッチリング13に形成された噛み合い歯65を含む。クラッチリング13は、ケーシング本体23の各開口69にそれぞれ貫通する複数の脚67を有する。この脚67は、デフケース21に回り止めされ、軸方向移動自在に配置される。図2に示すように、クラッチリング13が左に移動すると、ドッグクラッチ7が噛み合って差動機構5を差動回転についてロックする。図1に示すのように、クラッチリング13が右に戻ると、ドッグクラッチ7が外れて差動ロックを解除する。
リターンスプリング19は、右サイドギア43とクラッチリング13との間に配置され、クラッチリング13をドッグクラッチ7の噛み合い解除位置(右方)へ向けて付勢する。
先ず、電磁アクチュエータ1の機能的概念を説明する。
電磁アクチュエータ1は、電磁石9に電流を通じることによってクラッチリング13を作動する力を発生する。従って、電磁石9への通電よって、クラッチリング13を直接的に又は媒体を用いて間接的に作動させるかは、設計に関わる選択事項である。
次に、電磁アクチュエータ1の構成を記述する。
電磁アクチュエータ1は、図1のように、電磁石9と、ECU11と、ポジションスイッチ15と、デフロック作動スイッチ17(以下、作動スイッチと称する)を含む。
電磁石9は、図1のように、磁性材料のコイルハウジング71に収容された電磁コイル73を含む。電磁石9は、磁性材料のガイド部材75と、磁性材料のプランジャ77と、非磁性材料のスライドリング79を含む。コイルハウジング71は連結部材を介して回転方向でデフキャリヤ29に回り止めされる。ガイド部材75はコイルハウジング71の内周部に溶接される。 ガイド部材75はケーシング本体23のボス33とテーパーローラーベアリング35との間で軸方向に位置決めされる。プランジャ77は、コイル31の通電の間コイルハウジング71と共に磁束ループを構成し、軸方向へ移動する。プランジャ77はスライドリング79の外周に固定されている。プランジャ77及びスライドリング79はコイルハウジング71の内周とガイド部材75の外周との間に配置される。スライドリング79の内周はガイド部材75の外周によって軸方向移動自在に支承されている。
電磁石9は、第1の状態に励磁されてクラッチ7を作動する。電磁石9は、第2の状態に励磁されて作動したクラッチ7をリターンスプリング19に抗して保持する。
回転すべきクラッチリング13の脚67は、プレッシャプレート81と内周側の腕83によって連結されており、静止した上記スライドリング79と対向している。プレッシャプレート81は電磁コイル3への通電によってクラッチリングと軸方向に一体に連動する部材である。クラッチリング13は、リターンスプリング19によって付勢力の下押圧され、プレッシャプレート81を使用してスライドリング79(プランジャ77)を右方に付勢している。
なお、リターンスプリング19は、急激な噛み合いを防止するため、クラッチ7の待ち機構として機能する。すなわち、リターンスプリング19は、クラッチリング13が軸方向移動したとき、ドッグクラッチ7のスムーズな噛合いが得られない場合、噛み合い可能な状態になるまで、クラッチリング13に形成された噛合い歯65の先端とサイドギヤ43に形成された噛合い歯63の先端とが当接する。リターンスプリング19により両先端部が緩衝的に付勢され相対回転しているので、ドグクラッチ7の噛合いが不完全な状態でクラッチリング13とサイドギヤ43が一体回転することなく、噛合い可能な状態を得るまでドグクラッチ7の噛合いを待機させる。
ECU11は、図3のように、電源回路85と、CPU87(中央処理ユニット)を含む。ECU11は、電磁石9(電磁コイル73)の駆動回路である電磁石ドライバ89を含む。ECU11は、電流モニタ回路91と、スイッチ入力回路93と、保持移行タイマーT1(以下、タイマーと称する)と、励磁制限タイマーT2(以下、タイマーと称する)を含む。ECU11は、外部ECUとのインターフェースである他ECUとの通信回路99を含む。
電源回路85は、供給されたバッテリー電圧(Vcc)を所定の電圧に変換して安定化し、コネクターを介してイグニション側に電圧(VIGN)を供給する。CPU87は、電磁石ドライバ89と、電流モニタ回路91と、スイッチ入力回路93と、タイマーT1と、タイマーT2と他ECUとの通信回路99と接続される。CPU87は、バッテリー電圧(Vcc)によって駆動される。
電磁石ドライバ89は、CPU87によって制御される。電磁石ドライバ89は、上流のコネクターを介して接続された電磁石9(電磁コイル73)に電源回路85からのソレノイド電流を供給して作動させる。ソレノイド電流は、励磁電流と、この励磁電流よりも小さい保持電流を含む。励磁電流は、電磁石9を前記第1の状態に励磁する。保持電流は電磁石9を前記第2の状態に励磁する。電流モニタ回路91は、下流のコネクターを介して接続された電磁石9(電磁コイル73)の上記ソレノイド電流値を電流検出抵抗101を使用してモニタし、CPU87にソレノイド電流値をフィードバックする。 電流検出抵抗101と電磁石ドライバ89の上流コネクター側とは、その間に接続された逆起電電圧対策用ダイオード103を有し、これにより、逆電流を防止する。
スイッチ入力回路93は、バッテリー電圧(Vcc)との比較によって電圧変化を検知する3個の電圧変換ユニット105,107,109を内蔵する。電圧変換ユニット105,107は、作動スイッチ17のオン側端子とオフ側端子にオンコネクターとオフコネクターを介してそれぞれ接続される。電圧変換ユニット105、107は、作動スイッチ17がオンであるかオフであるかの信号をCPU87にフィードバックする。電圧変換ユニット109は、ポジションスイッチ15のオンとオフによる電圧変化をモニタし、CPU87にフィードバックする。
他ECUとの通信回路99は警告灯制御ECU111に接続されている。CPU87は、下記のような不具合を検知したときは必要に応じて警告灯を点灯させ、乗員の注意を喚起する。
ポジションスイッチ15は、図1のように、デフキャリヤ29を貫通して螺着されている。プローブ113は、プレッシャプレート81の左側面と対向していると共に、内部に設けられた適度な強さのリターンスプリングによって右方に付勢される。ドッグクラッチ7が噛み合うと、プローブ113はプレッシャプレート81の移動に伴って破線の位置まで左へ移動し、ドッグクラッチ7の噛み合いが解除されると、上記のリターンスプリング19によって実線の位置に戻る。
ポジションスイッチ15の検知対象は、クラッチリング13自体、クラッチリング13と一体に移動する部材、プランジャ77でもよい。
電磁石9が軸方向に移動可能となってクラッチリング13を直接移動させる場合、検知対象は電磁石9のコイルハウジング71でもよい。
ポジションスイッチ15は、実施形態の接点接触式のように、検知対象の実際の移動位置を検出するセンサを含んでよい。
ポジションスイッチ15は、デフキャリヤ29などの静止部材に取り付けられ、移動部材と接触せずにその相対移動距離を検知する非接触のセンサ、例えば、パルスセンサ、近接スイッチを含んでもよい。
他の例として、検知装置10は、回転軸の回転数の変化を入力して、クラッチの断続状態を推定判断してもよい。
検知装置10は、電磁石9への電流の変化をモニタして電流変化値からクラッチの断続状態を推定判断してもよい。
上記センサ類を含めた検知装置10は、検知信号をCPU87へ出力する。CPU87は、この検知信号に基づいて、電流値を決定する。
電流値を付与にあたって、PWM制御を用いてもよい。
また、トランスミッションの変速状態、車速、エンジン回転数、ABS、車両傾斜状態、加速状態等を検知するセンサ類から信号をCPU87に入力してもよい。
これにより、クラッチ制御のためにより総合的なアクチュエータ制御を達成する。
作動スイッチ17は、運転席に配置されており、必要に応じてドライバーによって操作される。
タイマーT1は、ポジションスイッチ15の作動から電磁コイル73のソレノイド電流の保持電流への低減までに必要な所定の待ち時間(t1)に設定される。タイマーT1は、ポジションスイッチ15が作動するとカウントを開始する。例えば、停車の間にドライバーがデファレンシャル装置3の差動をロックした場合、待ち時間(t1)が経過するとソレノイド電流が保持電流に切り換えられる。
タイマーT2は、作動スイッチ17が作動して電磁コイル73にソレノイド電流(励磁電流)が供給されると、カウントを開始する。タイマーT2は、タイマーT1の待ち時間(t1)が経過してソレノイド電流が保持電流に切り換えられるとリセットされる。
タイマーT2は、所定の待ち時間t2に設定される。タイマーT2は、ドライバーが作動スイッチ17によってドッグクラッチ7の噛み合い(差動機構5の差動ロック)を支持してから待ち時間t2が経過してもポジションスイッチ15が作動しないときは、その旨を通知する信号をCPU87に送る。
次に、図1、2を参照してデファレンシャル装置3の動作を説明する。
エンジンは、トランスミッションを介してデフケース21を回転する。デフケース21の回転により差動機構5も同期して回転する。左右の車軸の間に回転差が生じると、ピニオンギア39が回転し、サイドギア41、43の相対回転を許容する。ここで、電磁石9に通電して電磁コイル73を励磁すると、プランジャ77はスライドリング79と共にサイドギア43へ向けて軸方向に移動する。
スライドリング79は、プレッシャプレート81をサイドギア43へ向けて押し、これに伴って、クラッチリング13をサイドギア43へ移動させる。
クラッチリング13がサイドギア43に当たり、歯63、65同士を噛み合わせてドッグクラッチ7を締結する。ドッグクラッチ7の締結は、サイドギア41、43の相対回転を制限する。ここで、ポジションスイッチ15のプローブ113は、プレッシャプレート81に伴って、軸方向へ移動する。
プローブ113が、ドッグクラッチ7の締結に相当する位置に移動すると、ポジションスイッチ15はオンとなる。一方、電磁石9に対する通電を止めて電磁コイル73を消磁すると、リターンスプリング19はクラッチリング13を元の位置に押し戻し、ドッグクラッチ7を解除する。プローブ113も、ポジションスイッチ15のリターンスプリングで、元の位置に戻る。
次に、図5を参照して、作動スイッチ17と、電磁コイル73のソレノイド電流と、ポジションスイッチ15と、タイマーT1と、タイマーT2と、警告灯(またはブザー)の制御を説明する。
タイミングt11で、ドライバーが作動スイッチ17を入れると、電磁コイル73に励磁電流が供給され第1の状態に励磁され、タイマーT2が作動を開始する。電磁石9は、プローブ113とともにクラッチリング13を右サイドギア43へ向かって移動させ、ドッグクラッチ7を締結する。その後、タイミングt13で、ドッグクラッチ7の締結によりプローブ113が原位置から一定距離変位されると、ポジションスイッチ15が入り、タイマーT1が作動を開始する。
その後、タイミングt17でタイマーT1が閾値に達する。
即ち、待ち時間t1が経過すると、電磁石9の電流が励磁電流から保持電流に切り換えられ、電磁石9を前記第1の状態から第2の状態へ励磁する。このとき、タイマーT2もリセットされる。これにより、電磁石9は保持制御へ移行する。 この保持制御によりドッグクラッチ7は、リターンスプリング19に抗して締結し続ける。
タイミングt19で、ドッグクラッチ7の解除によりポジションスイッチ15が切れると、励磁電流が電磁石9に再度供給される。このとき、タイマーT1はリセットされ、タイマーT2は作動開始する。
タイミングt21で、ドグクラッチ7の締結により、ポジションスイッチ15が入ると、以下、タイミングt21、t23で、タイミングt13、17と同様の制御が実行される。
タイミングt25で、作動スイッチ17が切れると、電磁石9の通電は止まり、タイマーT1はリセットされる。
タイミングt27で、ドライバーが作動スイッチ17を再度入れる。このとき、電磁石9に励磁電流が通電され、タイマーT2が作動開始する。 一方、ドッグクラッチ7は締結しないため、ポジションセンサT1は入らずに、タイマーT1は切れたままである。
この後、タイマーT2が閾値に達する。即ち、タイミングt29で待ち時間t2が経過すると、警告灯が点灯する。
警告灯は、差動をロックしようとしてもドッグクラッチ7が噛み合わず差動をロックできないことをドライバーに警告して注意を喚起する。
タイミングt31で、作動スイッチ17を切ると、警告灯も消灯し、タイマーT2もリセットされる。
図4のフローチャートを参照して、ECU11による電磁コイル73の電流制御を説明する。
ステップS1で、スイッチ入力回路93の電圧変換ユニット105,107からの信号によって作動スイッチ17がオンか否かを確認する。作動スイッチ17がオンであれば、電磁石9に励磁電流を供給し、励磁タイマーT2をオンにして、ステップS4に移行する。作動スイッチ17がオンでなければステップS2に移行する。
ステップS2では、タイマーT1、T2をリセットし、ステップS3に移行する。
ステップS3では、電磁コイル73への電流供給を停止する。以上のステップS1〜S3の内容は、例えば、タイミングt11の前及びタイミングt25〜t27の制御に相当する。
ステップS4では、ステップS2で作動スイッチ17がオンであったことから、ポジションスイッチ15がオンか否かを確認する。オンであればステップS5へ移行し、オンでなければステップS8に移行する。
ステップS8では、電磁コイル73に励磁電流が既に供給されているが、ポジションスイッチ15はまだ作動していない。タイマーT1をリセットし、ステップS9に移行する。
ステップS9では、タイマーT2の経過時間を確認する。つまり、待ち時間t2が経過したか否かを判定する。待ち時間t2が経過していなければステップS10へ移行する。待ち時間t2が経過していればステップS11へ移行する。
ステップS10では、電磁コイル73に励磁電流を供給し、リターンに移行する。以上のステップS8〜S10は、タイミングt11〜t13及びタイミングt19〜t21の制御に相当する。
ステップS5では、タイマーT1の経過時間を確認する、つまり、待ち時間t1が経過したか否かを判定する。待ち時間t1が経過していれば(保持電流への移行条件が整えば)ステップS6へ移行する。待ち時間t1が経過していなければステップS9へ移行する。
ステップS5からS9への移行及びステップS10の内容は、タイミングt13とt17の間、例えばタイミングt15及びタイミングt21とt23の間の制御に相当する。
ステップS6では、タイマーT1の待ち時間t1が経過したことに伴いタイマーT2をリセットし、ステップS7へ移行する。
ステップS7では、ステップS5で条件が満たされたことに伴って、電磁コイル73に供給されている励磁電流をリターンスプリング19に抗してドッグクラッチ7の噛み合いの保持に必要で充分な保持電流まで低減する。これらステップS6、S7の内容は、タイミングt17及びt23の制御に相当する。
ステップS9でタイマーT2の待ち時間t2が経過する。その後、ステップS11では、電磁コイル73への通電を停止し、ステップS12に移行する。
ステップS12では、タイマーT2の待ち時間t2が経過したことに応じ、他ECUとの通信回路99から警告灯制御ECU111を介して警告灯を点灯(または、警告ブザーを作動)させる。その後、リターンへ移行する。以上のステップS9、S11、S12の内容は、タイミングt27〜t31の制御に相当する。
以後、ECU11はスタートからリターンまでの上記各ステップを所定の周期(周波数)で繰り返す。
電磁アクチュエータ1は次の効果を達成する。
ポジションスイッチ15を用いてドッグクラッチ7の切換の実体を検知し、ECU11が電磁コイル73のソレノイド電流を制御する。
この制御では、関連例と異なって、ECU11はドッグクラッチ7が噛み合ったことを正確に判断する。この判断は、ドッグクラッチ7が実際に噛み合う前にソレノイド電流が保持電流に低減されるというエラーを防止し、操作力不足によるドッグクラッチ7の噛み合い不能を防止する。
従って、操作力不足を防止するために電磁コイル73に励磁電流を供給し続ける必要がなくなるから、それに伴う消費電流及び発熱の増大を防止する。励磁電流の常時供給が不要になるから、ソレノイド電流(励磁電流)を下げるために電磁コイル73を大型にする必要がなくなる。これにより、デファレンシャル装置3の大型化と、レイアウト性及び車載性の低下を防止する。
安価な検知装置であるポジションスイッチ15を用いたことにより、それだけ安価に実施できる。
ポジションスイッチ15がドッグクラッチ7の切り換えの実体を検知してから、電磁コイル73のソレノイド電流を保持電流に低減するまでに、所定の待ち時間(t1)を設定した。
この待ち時間t1により、ドッグクラッチ7が噛み合ったことをさらに正確に判断することを許容する。
このようにドッグクラッチ7を噛み合わせるときだけ電磁コイル73に励磁電流を加え、後は保持電流に低減できる。
この低減は、励磁電流を高めに設定することを供し、それだけ電磁コイル73及びデファレンシャル装置3の小型化と軽量化を許容する。
励磁電流を高めに設定すれば、ドッグクラッチ7でチャタリングが生じても、これを迅速に収束させる。
本発明の電磁アクチュエータでは、電磁コイル73の操作力をドッグクラッチ7に伝達する待ち機構(スプリング)を用いてもよい。
待ち機構が用いられてチャタリングを抑制してドッグクラッチ7を確実に噛み合わせる。
これにより、チャタリングに伴う騒音及び噛み合い歯63,65の摩耗、耐久性低下などを軽減する。
特に、本発明は、電磁コイル73のソレノイド電流を保持電流に低減するまでに所定の待ち時間(t1)を設定する。
この待ち時間(t1)を待ち機構による待機時間に応じて変えることにより、異なったシステム構成(仕様の異なったクラッチ装置及び待ち機構の組合せ)でも、ソレノイド電流を保持電流に切り換えるタイミングを正確に検知するように調整可能である。
一実施形態である電磁アクチュエータを用いたデファレンシャル装置を示す断面図である。 図1のデファレンシャル装置ついて回転方向に90°変位させたデファレンシャル装置の断面図である。 図1のデファレンシャル装置に用いたデフロックECUなどの回路構成を示すブロック図である。 デフロックECUによる電磁石の電流制御の手順を示すフローチャートである。 デフロックECUによる電磁石の電流制御に伴うタイミングチャートである。 関連例の電磁石の電流制御を示すグラフである。
符号の説明
1 電磁アクチュエータ
3 デファレンシャル装置
5 差動機構
7 ドッグクラッチ(クラッチ)
9 デフロック電磁石(電磁石)
11 デフロックECU11(制御装置)
13 クラッチリング(操作部材;クラッチ部材)
15 デフロックポジションスイッチ(検知装置)
t1 ソレノイド電流を保持電流に切り換えるまでの待ち時間

Claims (13)

  1. 互いに相対回転関係にある第1部材と第2部材との間の相対回転を制御するクラッチに、供給されたソレノイド電流に応じた操作力を与えて作動させる電磁コイルと、
    クラッチが作動状態になったことを検知し、検知信号を発生する検知装置と、
    前記検知装置の検知信号に応じて前記ソレノイド電流を制御する制御装置とを含む電磁アクチュエータ。
  2. 前記クラッチを作動するために前記電磁コイルによって移動可能な操作部材を含み、
    検知装置が、前記操作部材が前記クラッチを作動するために移動したことを検知するポジションスイッチを含む請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記操作部材を原状態に復帰する弾発部材を含む請求項2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 請求項1に記載された発明であって、
    前記電磁コイルにソレノイド電流を供給した後、検知装置がクラッチの切り換えの実体を検知してから、前記制御装置は所定の時間だけ待って、前記ソレノイド電流を保持電流まで低減する電磁アクチュエータ。
  5. 互いに相対回転可能な第1の部材と第2の部材と;
    前記第1の部材と第2の部材とを連結可能なクラッチと;
    前記クラッチを作動する電磁アクチュエータとを含み、
    前記電磁アクチュエータは、
    前記クラッチを作動する第1の状態と作動された前記クラッチを保持する第2の状態とに励磁される電磁石と;
    前記クラッチの作動を検知する検知装置と;
    前記クラッチの作動を検知した前記検知装置に応答して、前記電磁石を前記第1の状態から第2の状態へ変更する制御装置とを含むことを特徴とするデファレンシャル装置。
  6. 前記クラッチは、前記第1及び第2の部材の一方と連結して前記電磁アクチュエ−タによって第1の位置と第2の位置の間で移動可能なクラッチ部材を含み、
    前記クラッチ部材は、前記第1の位置で前記クラッチを解除する一方、前記第2の位置で前記クラッチを締結し、
    前記検知装置が前記クラッチ部材について前記第1及び第2の位置の間の移動を検知して検知信号を供したときに、前記制御装置は前記検知信号に応答して前記電磁石を第1の状態から第2の状態にすることを特徴とする請求項5に記載のデファレンシャル装置。
  7. 互いに相対回転可能な第1の部材と第2の部材とを連結可能なクラッチと;
    前記クラッチを作動する電磁アクチュエータとを含み、
    前記電磁アクチュエータは、
    前記クラッチを作動する第1の状態と作動された前記クラッチを保持する第2の状態とに励磁される電磁石と;
    前記クラッチの作動を検知する検知装置と;
    前記クラッチの作動を検知した前記検知装置に応答して、前記電磁石を前記第1の状態から第2の状態へ変更する制御装置とを含むことを特徴とする電磁クラッチ。
  8. 前記クラッチは、前記第1及び第2の部材の一方と連結して前記電磁アクチュエータによって第1の位置と第2の位置の間で移動可能なクラッチ部材を含み、
    前記クラッチ部材は、前記第1の位置で前記クラッチを解除する一方、前記第2の位置で前記クラッチを締結し、
    前記検知装置が前記クラッチ部材について前記第1及び第2の位置の間の移動を検知して検知信号を供したときに、前記制御装置は前記検知信号に応答して前記電磁石を第1の状態から第2の状態にすることを特徴とする請求項7に記載の電磁クラッチ。
  9. クラッチを作動する第1の状態と、作動された前記クラッチを保持する第2の状態とに励磁されて、第1の部材と第2の部材の相対回転を制御する電磁石と;
    前記クラッチの作動を検知する検知装置と;
    前記クラッチの作動を検知した前記検知装置に応答して、前記電磁石を前記第1の状態から第2の状態へ変更する制御装置とを含むことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  10. 前記クラッチは、前記第1及び第2の部材の一方と連結して前記電磁アクチュエータによって第1の位置と第2の位置の間で移動可能なクラッチ部材を含み、
    前記クラッチ部材は、前記第1の位置で前記クラッチを解除する一方、前記第2の位置で前記クラッチを締結し、
    前記検知装置が前記クラッチ部材について前記第1及び第2の位置の間の移動を検知した検知信号を供したときに、前記制御装置は前記検知信号に応答して前記電磁石を第1の状態から第2の状態にすることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  11. 前記検知装置は、前記クラッチ部材の位置を測定することを特徴とする請求項10に記載の電磁アクチュエータ。
  12. 前記制御装置は、前記検知装置による前記クラッチの作動の検知から所定時間だけ遅延して前記電磁石を第1の状態から第2の状態へ変更することを特徴とする請求項9に記載の電磁アクチュエータ。
  13. 前記第1及び第2の部材は、車両用デファレンシャル装置における第1及び第2の差動回転部材を含み、
    前記クラッチは、前記第1及び第2の差動回転部材間の差動回転を制御することを特徴とする請求項9に記載の電磁アクチュエータ。


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