JP2003214305A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JP2003214305A
JP2003214305A JP2002014153A JP2002014153A JP2003214305A JP 2003214305 A JP2003214305 A JP 2003214305A JP 2002014153 A JP2002014153 A JP 2002014153A JP 2002014153 A JP2002014153 A JP 2002014153A JP 2003214305 A JP2003214305 A JP 2003214305A
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JP
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contact
pinion gear
energization
ring gear
motor
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Application number
JP2002014153A
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English (en)
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Mikio Saito
幹男 斎藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動接点11の発熱によるスタータ1への悪
影響を防止すること。 【解決手段】 本実施例のスタータ1は、ピニオンギヤ
4がリングギヤ7に噛み合うまでは、可動接点11の高
抵抗部材11aが固定接点10に接触しているので、ピ
ニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い不良が発生す
ると、高抵抗部材11aが固定接点10に接触したまま
始動用モータ2への通電が継続される。その結果、高抵
抗部材11aが発熱して高抵抗部材11aの温度が上昇
する。そこで、例えば高抵抗部材11aまたは固定接点
10の温度を検出する温度センサ18の検出温度が許容
温度を超えている場合は、ピニオンギヤ4とリングギヤ
7との噛み合い不良が発生したものと判断して、ECU
14により接点駆動用モータ13への通電を停止するこ
とにより、高抵抗部材11aの温度異常によるスタータ
1への悪影響を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転規制されたピ
ニオンギヤをヘリカルスプラインの作用により押し出し
てリングギヤに噛み合わせる回転規制噛合い式のスター
タに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人が既に出願した先願技術とし
て、特願2001-352030 にて開示したスタータがある。こ
のスタータは、始動用モータの通電回路に設けられた固
定接点に対向して可動する可動接点を有し、この可動接
点が高抵抗部材と低抵抗部材とで構成されている。高抵
抗部材は、回転規制されたピニオンギヤがエンジンのリ
ングギヤに噛み合うまでの間、始動用モータの通電電流
を抑えるために低抵抗部材より先に固定接点に接触し、
低抵抗部材は、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合った
後、固定接点に接触して、始動用モータの通電電流を大
きくする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の先願
技術では、何らかの理由でピニオンギヤがリングギヤに
当接したままリングギヤに噛み合うことができないと、
固定接点に接触している高抵抗部材を介して始動用モー
タへの通電が継続されるため、高低抵抗部材が発熱して
温度異常を生じる。その結果、高抵抗部材の発熱(温度
異常)がスタータ(特に始動用モータ)に悪影響を及ぼ
し、スタータの故障に繋がる可能性があった。本発明
は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、
可動接点の発熱によるスタータへの悪影響を防止するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)本発
明の回転規制噛合い式スタータは、始動用モータの通電
回路をON/OFF制御する通電制御手段を有し、その通電制
御手段は、通電回路に設けられた固定接点に対向して可
動する可動接点と、この可動接点を反固定接点方向に付
勢するリターンスプリングと、このリターンスプリング
の付勢力に抗して可動接点を固定接点側へ駆動する接点
駆動用モータと、ピニオンギヤとリングギヤとの噛合い
不良を検出する噛合い不良検出手段と、ピニオンギヤと
リングギヤとの噛合い不良が検出された時に接点駆動用
モータへの通電を停止する通電停止手段とを備えてい
る。
【0005】この構成によれば、ピニオンギヤとリング
ギヤとの噛合い不良が検出されると、通電停止手段によ
り接点駆動用モータへの通電が停止されるため、リター
ンスプリングの反力で可動接点が固定接点から引き離さ
れる。その結果、可動接点に通電されなくなり、可動接
点の発熱が抑制されるため、可動接点の温度異常による
スタータへの悪影響を防止できる。
【0006】(請求項2の発明)請求項1に記載したス
タータにおいて、噛合い不良検出手段は、可動接点また
は可動接点近傍の温度を検出する温度検出手段を有し、
通電停止手段は、温度検出手段の検出温度が所定値を超
えた時に接点駆動用モータへの通電を停止することを特
徴とする。
【0007】ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い不
良が発生すると、可動接点が固定接点に接触したまま始
動用モータへの通電が継続されるため、可動接点が発熱
して可動接点の温度が上昇する。そこで、可動接点の温
度異常が発生した時(可動接点の温度が所定値を超えた
時)には、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い不良
が発生したものと判断して接点駆動用モータへの通電を
停止することにより、可動接点の温度異常によるスター
タへの悪影響を防止できる。
【0008】(請求項3の発明)請求項2に記載したス
タータにおいて、可動接点は、ピニオンギヤがリングギ
ヤに噛み合うまでの間、固定接点に接触する高抵抗部材
と、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合った後、固定接
点に接触する低抵抗部材とで構成され、温度検出手段
は、高抵抗部材または高抵抗部材近傍の温度を検出する
ことを特徴とする。
【0009】この構成では、ピニオンギヤがリングギヤ
に噛み合うまでは、高抵抗部材が固定接点に接触してい
るので、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い不良が
発生すると、高抵抗部材が固定接点に接触したまま始動
用モータへの通電が継続されるため、高抵抗部材が発熱
して高抵抗部材の温度が上昇する。そこで、高抵抗部材
または高抵抗部材近傍の温度異常が発生した時は、通電
停止手段により接点駆動用モータへの通電を停止するこ
とにより、高抵抗部材の温度異常によるスタータへの悪
影響を防止できる。
【0010】(請求項4の発明)請求項1に記載したス
タータにおいて、噛合い不良検出手段は、始動用モータ
に印加されるモータ電圧を検出する電圧検出手段を有
し、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合いが正常に行
われた場合のモータ電圧を正常時モータ電圧と呼ぶ時
に、通電停止手段は、始動用モータに通電開始後、ピニ
オンギヤとリングギヤとの噛み合いが正常に行われるま
での推定時間を経過した時点で、電圧検出手段の検出電
圧が正常時モータ電圧から所定値以上ずれている時に接
点駆動用モータへの通電を停止することを特徴とする。
【0011】ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合いが
正常に行われた場合、無負荷トルクが発生することによ
りモータ電圧が変動する。従って、始動用モータに通電
開始後、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合いが正常
に行われるまでの推定時間を経過した時点で、電圧検出
手段の検出電圧が正常時モータ電圧と一致すれば、ピニ
オンギヤとリングギヤとの噛み合いが正常に行われてい
ると判断できるが、電圧検出手段の検出電圧が正常時モ
ータ電圧から所定値以上ずれている時には、ピニオンギ
ヤとリングギヤとの噛み合いが正常に行われていないと
判断できる。そこで、この場合(噛み合い不良が発生し
た場合)は、通電停止手段により接点駆動用モータへの
通電を停止して可動接点を固定接点から引き離すことに
より、可動接点の発熱が抑制されて、可動接点の温度異
常によるスタータへの悪影響を防止できる。
【0012】(請求項5の発明)請求項4に記載したス
タータにおいて、可動接点は、ピニオンギヤがリングギ
ヤに噛み合うまでの間、固定接点に接触する高抵抗部材
と、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合った後、固定接
点に接触する低抵抗部材とで構成され、通電停止手段
は、始動用モータに通電開始後、ピニオンギヤとリング
ギヤとの噛み合いが正常に行われるまでの推定時間を経
過した時点で、電圧検出手段の検出電圧が正常時モータ
電圧より所定値以上高い時に接点駆動用モータへの通電
を停止することを特徴とする。
【0013】この構成では、ピニオンギヤがリングギヤ
に噛み合うまでは、高抵抗部材が固定接点に接触してい
るので、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い不良が
発生すると、高抵抗部材が固定接点に接触したまま始動
用モータへの通電が継続される。これに対し、ピニオン
ギヤとリングギヤとの噛み合いが正常に行われた場合
は、低抵抗部材を介して始動用モータに通電されるた
め、高抵抗部材を介して始動用モータに通電されている
時よりモータ電圧が低下する。
【0014】そこで、本発明では、ピニオンギヤとリン
グギヤとの噛み合いが正常に行われるまでの推定時間を
経過した時点で、電圧検出手段の検出電圧が正常時モー
タ電圧より所定値以上高い時には、ピニオンギヤとリン
グギヤとの噛み合い不良が発生したものと判断して接点
駆動用モータへの通電を停止することにより、高抵抗部
材の温度異常によるスタータへの悪影響を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はスタータ1の全体構成図である。
本実施例のスタータ1は、エンジンを始動するための回
転力を発生する始動用モータ2、この始動用モータ2に
駆動されて回転する出力軸3、この出力軸3上に配置さ
れるピニオンギヤ4、出力軸3が回転する前にピニオン
ギヤ4の回転を規制する規制手段(図2参照)、この規
制手段により回転規制されたピニオンギヤ4に対しスラ
スト力を付与するヘリカルスプライン機構(後述す
る)、及び始動用モータ2の通電回路をON/OFF制御する
通電制御手段(後述する)等より構成される。
【0016】始動用モータ2は、周知の直流電動機であ
り、通電制御手段により通電回路が閉成されると、車載
バッテリ5から給電されてアーマチャ2aに回転力を発
生する。出力軸3は、モータ回転軸(アーマチャシャフ
ト)と同軸に設けられ、図示しない減速装置を介してモ
ータ回転軸に連結されている。ピニオンギヤ4は、一方
向クラッチ6を介してモータ回転力(出力軸3の回転)
が伝達され、そのモータ回転力をエンジンのリングギヤ
7に伝達する。一方向クラッチ6は、出力軸3の外周に
ヘリカルスプライン嵌合するスプラインチューブ6aを
有し、ピニオンギヤ4と一体に出力軸3上を軸方向に移
動可能に設けられている。
【0017】規制手段は、例えば図2に示す様に、一方
向クラッチ6に設けられた規制プレート8と、この規制
プレート8に係合する規制部材9とで構成される。規制
プレート8は、スプラインチューブ6aの外周に嵌合す
る中空円板形状を有し、自身の外径部に複数の凹部8a
が全周に渡って連続して設けられている。規制部材9
は、ピニオンギヤ4がリングギヤ7に噛み合うまでの
間、規制プレート8の凹部8aに係合して規制プレート
8の回転(即ち一方向クラッチ6とピニオンギヤ4の回
転)を規制するもので、図示しないアクチュエータによ
り駆動される。
【0018】ヘリカルスプライン機構は、出力軸3の外
周面に設けられた雄側ヘリカルスプライン(図示しな
い)と、スプラインチューブ6aの内周面に設けられた
雌側ヘリカルスプライン(図示しない)とで構成され、
スプラインチューブ6aのヘリカルスプラインが出力軸
3のヘリカルスプラインに噛み合わされて、出力軸3上
を一方向クラッチ6が移動可能に設けられている。
【0019】通電制御手段は、始動用モータ2の通電回
路に設けられた固定接点10に対向して可動する可動接
点11、この可動接点11を反固定接点10方向(図1
の上方)に付勢するリターンスプリング12、このリタ
ーンスプリング12の付勢力に抗して可動接点11を固
定接点10側へ駆動する接点駆動用モータ13、ピニオ
ンギヤ4とリングギヤ7との噛合い不良を検出する噛合
い不良検出手段(後述する)、ピニオンギヤ4とリング
ギヤ7との噛合い不良が検出された時に接点駆動用モー
タ13への通電を停止するECU14等より構成され
る。
【0020】可動接点11は、ピニオンギヤ4がリング
ギヤ7に噛み合うまでの間、固定接点10に接触する高
抵抗部材11aと、ピニオンギヤ4がリングギヤ7に噛
み合った後、固定接点10に接触する低抵抗部材11b
とで構成され、例えば図1に示す様に、棒状の可動ロッ
ド15に設けられている。リターンスプリング12は、
接点駆動用モータ13への通電が停止された時に、可動
接点11を固定接点10から引き離して初期位置へ戻す
ために設けられている。
【0021】接点駆動用モータ13は、ギヤ機構を介し
て可動ロッド15に連結され、ECU14により通電さ
れると、可動ロッド15と共に可動接点11を固定接点
10側( 図1の下方) に駆動する。なお、ギヤ機構は、
例えば可動ロッド15に設けられたラック16と、この
ラックに噛み合う小歯車17とで構成され、その小歯車
17が接点駆動用モータ13の回転軸13aに固定され
ている(図1参照)。
【0022】噛合い不良検出手段は、可動接点11の高
抵抗部材11aまたは高抵抗部材11aの近傍の温度
(本実施例では固定接点10の温度)を検出する温度セ
ンサ18を有し、この温度センサ18の検出温度に基づ
いてピニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い不良を
判断する。ECU14は、マイクロコンピュータを内蔵
した電子制御装置で、予めインプットされた制御プログ
ラムに従って上記のアクチュエータ及び接点駆動用モー
タ13の通電制御を行うと共に、ピニオンギヤ4とリン
グギヤ7との噛み合い不良を判断する判断回路(図示し
ない)を有している。
【0023】次に、本実施例のスタータ1の作動を説明
する。IGキー19がONされると、ECU14を介してア
クチュエータと接点駆動用モータ13に通電される。こ
の時、アクチュエータに駆動された規制部材9が規制プ
レート8の凹部8aに係合して一方向クラッチ6の回転
を規制した後、接点駆動用モータ13に駆動されて可動
接点11の高抵抗部材11aが固定接点10に接触す
る。これにより、始動用モータ2に給電されてアーマチ
ャ2aが回転を始めるが、高抵抗部材11aを介して通
電されているので、アーマチャ2aの回転力は小さくな
る。
【0024】アーマチャ2aの回転力が伝達されて出力
軸3が回転すると、回転規制されている一方向クラッチ
6にヘリカルスプライン機構を介してスラスト力が付与
されるため、一方向クラッチ6がピニオンギヤ4と一体
に出力軸3上をリングギヤ7側へ移動して、ピニオンギ
ヤ4がリングギヤ7に当接する。ピニオンギヤ4がリン
グギヤ7に当接して一方向クラッチ6及びピニオンギヤ
4の移動が一旦停止すると、出力軸3から伝達される回
転力によって規制部材9が弾性変形することにより、例
えばピニオンギヤ4の1ピッチ分だけ一方向クラッチ6
の回転を許容する。
【0025】これにより、ピニオンギヤ4がリングギヤ
7と噛み合い可能な位置まで回転してリングギヤ7に噛
み合うと、可動接点11の低抵抗部材11bが固定接点
10に接触して始動用モータ2に定格電流が通電され、
アーマチャ2aが高速回転する。その結果、アーマチャ
2aの高速回転が出力軸3から一方向クラッチ6を介し
てピニオンギヤ4に伝達され、更にピニオンギヤ4に噛
み合うリングギヤ7に伝達されてエンジンをクランキン
グさせる。
【0026】続いて、接点駆動用モータ13の通電制御
に係わる制御手順を図3に示すフローチャートに基づい
て説明する。 Step10…IGキー19がONされる。 Step20…車載バッテリ5よりECU14に通電される。 Step30…ECU14より接点駆動用モータ13に通電さ
れる。 Step40…温度センサ18により固定接点10の温度を検
出する。
【0027】Step50…温度センサ18の検出温度が予め
設定されている許容温度を超えているか否かを判断す
る。なお、この許容温度は、ピニオンギヤ4とリングギ
ヤ7との噛み合いが正常に行われているか否かを判断す
るための基準温度であり、温度センサ18の検出部位に
より異なる。 Step60…Step50の判定結果がNOの場合、つまり温度セン
サ18の検出温度が許容温度を超えていない場合は、接
点駆動用モータ13への通電を継続する。 Step70…Step50の判定結果がYES の場合、つまり温度セ
ンサ18の検出温度が許容温度を超えている場合は、接
点駆動用モータ13への通電を停止する。
【0028】(第1実施例の作用及び効果)本実施例の
スタータ1は、ピニオンギヤ4がリングギヤ7に噛み合
うまでは、高抵抗部材11aが固定接点10に接触して
いるので、ピニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い
不良が発生すると、高抵抗部材11aが固定接点10に
接触したまま始動用モータ2への通電が継続されるた
め、高抵抗部材11aが発熱して高抵抗部材11aの温
度が上昇する。そこで、温度センサ18の検出温度が許
容温度を超えている場合は、ピニオンギヤ4とリングギ
ヤ7との噛み合い不良が発生したものと判断して、EC
U14により接点駆動用モータ13への通電を停止する
ことにより、高抵抗部材11aの温度異常によるスター
タ1への悪影響を未然に防ぐことができる。
【0029】(第2実施例)図4はスタータ1の全体構
成図である。本実施例のスタータ1は、ピニオンギヤ4
とリングギヤ7との噛み合い不良を検出する噛み合い不
良検出手段として、始動用モータ2に印加されるモータ
電圧を検出する電圧検出器(図示しない)を用いた場合
の一例である。以下、接点駆動用モータ13の通電制御
に係わる制御手順を図5に示すフローチャートに基づい
て説明する。
【0030】Step10…IGキー19がONされる。 Step20…車載バッテリ5よりECU14に通電される。 Step30…ECU14より接点駆動用モータ13に通電さ
れる。 Step40…電圧検出器により始動用モータ2のモータ電圧
を検出する。 Step50…一定時間経過したか否かを判定する。この一定
時間は、例えば接点駆動用モータ13への通電後、ピニ
オンギヤ4とリングギヤ7との噛み合いが正常に行われ
るまでの推定時間であり、予め計測されてECU14に
インプットされている。
【0031】Step60…電圧検出器の検出電圧が閾値電圧
より低いか否かを判定する。この閾値電圧は、ピニオン
ギヤ4とリングギヤ7との噛み合いが正常に行われてい
るか否かを判断するための基準電圧であり、例えば高抵
抗部材11aを介して始動用モータ2に通電される時の
モータ電圧と、低抵抗部材11bを介して始動用モータ
2に通電される時のモータ電圧との間に設定される。 Step70…Step60の判定結果がNOの場合、つまり電圧検出
器の検出電圧が閾値電圧より低い場合は、接点駆動用モ
ータ13への通電を継続する。 Step80…Step60の判定結果がYES の場合、つまり電圧検
出器の検出電圧が閾値電圧より高い場合は、接点駆動用
モータ13への通電を停止する。
【0032】(第2実施例の作用及び効果)本実施例の
スタータ1は、ピニオンギヤ4がリングギヤ7に噛み合
うまでは、高抵抗部材11aが固定接点10に接触して
いるので、ピニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い
不良が発生すると、高抵抗部材11aが固定接点10に
接触したまま始動用モータ2への通電が継続される。こ
れに対し、ピニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い
が正常に行われた場合は、低抵抗部材11bを介して始
動用モータ2に通電されるため、高抵抗部材11aを介
して始動用モータ2に通電されている時よりモータ電圧
が低下する。
【0033】そこで、接点駆動用モータ13への通電
後、ピニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合いが正常
に行われるまでの推定時間(一定時間)を経過した時点
で、電圧検出器の検出電圧が、ピニオンギヤ4とリング
ギヤ7との噛み合いが正常に行われた場合のモータ電圧
より所定値以上高い時(閾値電圧より高い時)には、ピ
ニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い不良が発生し
たものと判断して接点駆動用モータ13への通電を停止
することにより、高抵抗部材11aの温度異常によるス
タータ1への悪影響を未然に防ぐことができる。
【0034】(変形例)第1及び第2実施例では、それ
ぞれ可動接点11を高抵抗部材11aと低抵抗部材11
bとで構成しているが、高抵抗部材11aを有していな
い可動接点11(低抵抗部材11b)でも良い。但し、
この場合、ピニオンギヤ4とリングギヤ7との噛み合い
不良が発生しても、低抵抗部材11bが固定接点10に
接触していることになる。従って、第1実施例では、St
ep50の処理で用いられる許容温度を低い値に設定する必
要がある。
【0035】また、第2実施例では、ピニオンギヤ4と
リングギヤ7との噛み合いが正常に行われた場合、無負
荷トルクが発生するため、モータ電圧は若干高くなる。
従って、Step60の処理では、電圧検出器の検出電圧が閾
値電圧より高い時にピニオンギヤ4とリングギヤ7との
噛み合い不良が発生したものと判断して接点駆動用モー
タ13への通電を停止することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの全体構成図である(第1実施例)。
【図2】規制手段の構成を示す図面である。
【図3】スタータの異常検出を実行するフローチャート
である(第1実施例)。
【図4】スタータの全体構成図である(第2実施例)。
【図5】スタータの異常検出を実行するフローチャート
である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動用モータ 3 出力軸 4 ピニオンギヤ 7 リングギヤ 8 規制プレート(規制手段) 9 規制部材(規制手段) 10 固定接点 11 可動接点 11a 高抵抗部材 11b 低抵抗部材 12 リターンスプリング 13 接点駆動用モータ 14 ECU(通電停止手段) 18 温度センサ(温度検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを始動するための回転力を発生す
    る始動用モータと、 この始動用モータの通電回路をON/OFF制御する通電制御
    手段と、 前記始動用モータに駆動されて回転する出力軸と、 この出力軸上に配置されるピニオンギヤと、 前記出力軸が回転する前に前記ピニオンギヤの回転を規
    制する規制手段と、 この規制手段により回転規制された前記ピニオンギヤに
    対し、前記出力軸の回転を受けてスラスト力を付与する
    ヘリカルスプライン機構とを備え、 前記スラスト力により前記ピニオンギヤが前記出力軸上
    を移動してエンジンのリングギヤに噛み合う回転規制噛
    合い式スタータであって、 前記通電制御手段は、 前記通電回路に設けられた固定接点に対向して可動する
    可動接点と、 この可動接点を反固定接点方向に付勢するリターンスプ
    リングと、 このリターンスプリングの付勢力に抗して前記可動接点
    を前記固定接点側へ駆動する接点駆動用モータと、 前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛合い不良を検
    出する噛合い不良検出手段と、 前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛合い不良が検
    出された時に前記接点駆動用モータへの通電を停止する
    通電停止手段とを備えていることを特徴とするスター
    タ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したスタータにおいて、 前記噛合い不良検出手段は、前記可動接点または前記可
    動接点近傍の温度を検出する温度検出手段を有し、 前記通電停止手段は、前記温度検出手段の検出温度が所
    定値を超えた時に前記接点駆動用モータへの通電を停止
    することを特徴とするスタータ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載したスタータにおいて、 前記可動接点は、前記ピニオンギヤが前記リングギヤに
    噛み合うまでの間、前記固定接点に接触する高抵抗部材
    と、前記ピニオンギヤが前記リングギヤに噛み合った
    後、前記固定接点に接触する低抵抗部材とで構成され、 前記温度検出手段は、前記高抵抗部材または前記高抵抗
    部材近傍の温度を検出することを特徴とするスタータ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載したスタータにおいて、 前記噛合い不良検出手段は、前記始動用モータに印加さ
    れるモータ電圧を検出する電圧検出手段を有し、 前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛み合いが正常
    に行われた場合のモータ電圧を正常時モータ電圧と呼ぶ
    時に、 前記通電停止手段は、前記始動用モータに通電開始後、
    前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛み合いが正常
    に行われるまでの推定時間を経過した時点で、前記電圧
    検出手段の検出電圧が前記正常時モータ電圧から所定値
    以上ずれている時に前記接点駆動用モータへの通電を停
    止することを特徴とするスタータ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載したスタータにおいて、 前記可動接点は、前記ピニオンギヤが前記リングギヤに
    噛み合うまでの間、前記固定接点に接触する高抵抗部材
    と、前記ピニオンギヤが前記リングギヤに噛み合った
    後、前記固定接点に接触する低抵抗部材とで構成され、 前記通電停止手段は、前記始動用モータに通電開始後、
    前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛み合いが正常
    に行われるまでの推定時間を経過した時点で、前記電圧
    検出手段の検出電圧が前記正常時モータ電圧より所定値
    以上高い時に前記接点駆動用モータへの通電を停止する
    ことを特徴とするスタータ。
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