JP2006028742A - 油圧シリンダの保持弁取付構造 - Google Patents

油圧シリンダの保持弁取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】径寸法が異なる油圧シリンダにおいて弁取付用部品を共通化することができ、コスト低減が図れる油圧シリンダの弁取付構造を提供する。
【解決手段】アーム用油圧シリンダ20の給排ポート20aと油圧配管37Aとの間に設けられ、操作レバー装置32Lの操作パイロット圧に応じて給排ポート20aから油圧配管37Aに流出する圧油の流量を制御する配管破断制御弁24を取り付けたアーム用油圧シリンダ20の弁取付構造において、シリンダ外周部20cに所定の径角度間隔θ及び所定の軸方向間隔Lで配設した2つのねじ座52と、配管破断制御弁24の挿通孔に対応して形成されたねじ座54、アーム用油圧シリンダ20のねじ座52に対応して形成されアーム用油圧シリンダ20の接線方向に長い長穴56を有する弁取付具50と、弁取付具50の長穴56に挿通し対応するアーム用油圧シリンダ20のねじ座52にねじ込む固定ボルト57とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、作業機を駆動する油圧シリンダの弁取付構造に係わり、特に、シリンダ用油圧配管の破断時に負荷の落下を防止する配管破断制御弁を油圧シリンダに取り付けた油圧シリンダの弁取付構造に関する。
油圧機械、例えば油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に接続され、ブーム、アーム、及び作業具(例えばバケット、ブレーカ、破砕機等)を含む多関節型の作業機とを備えている。また、例えばオフセット式油圧ショベルは、ブームをロアブームとアッパーブームに分割し、アッパーブームをロアブームに対し左右方向に回動可能に取り付けたものである。これら油圧ショベルにおいては、ブーム、アーム等の負荷を駆動する油圧シリンダに圧油を輸送する油圧配管(ホース又は鋼管)が万一破損した場合でも、負荷の落下(移動)を防止したいというニーズがあり、これに対応するため、油圧シリンダと油圧配管との間に配管破断制御弁(ホースラプチャバルブ)を設けている。
配管破断制御弁は、油圧シリンダ側と油圧配管側とを遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、このポペット弁体の背圧室に接続されたパイロット弁としてのスプール弁体とを有する。そして、通常動作時は、外部信号(油圧パイロット方式の操作レバー装置からのパイロット圧)によりスプール弁体を作動することでポペット弁体を連通状態とし、油圧シリンダからの圧油を流出するようになっている。また、油圧配管の破断時は、ポペット弁体を遮断位置に保持し、ロードチェック弁として機能することで油圧シリンダからの圧油の流出を防止し、ブーム、アーム等の負荷の落下を防止するようになっている。
ここで従来、例えばアッパーブームを駆動するオフセット用油圧シリンダと油圧配管との間に配管破断制御弁(保持機能弁)を設けた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、オフセット用油圧シリンダに巻かれたバンド部材により、配管破断制御弁をオフセット用油圧シリンダに取り付けている。
特開2000−64345号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、油圧ショベル等の油圧機械は、その仕様(質量や馬力等)に応じて油圧シリンダの大きさが異なり、配管破断制御弁を取り付けるための上記バンド部材を油圧シリンダの径寸法に応じてそれぞれ用意しなければならないため、コストの面で改善の余地があった。
本発明の目的は、径寸法が異なる油圧シリンダにおいて弁取付用部品を共通化することができ、コスト低減が図れる油圧シリンダの弁取付構造を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、作業機を駆動する油圧シリンダの給排ポートと油圧配管との間に設けられ、外部信号に応じて前記給排ポートから前記油圧配管に流出する圧油の流量を制御する配管破断制御弁を前記油圧シリンダに取り付けた油圧シリンダの弁取付構造において、前記油圧シリンダのシリンダ外周部に所定の径角度間隔で配設した少なくとも2つのねじ座と、前記配管破断制御弁を取り付け可能な弁取付手段、前記油圧シリンダのねじ座に対応して形成され前記油圧シリンダの接線方向に長い長穴を有する弁取付具と、前記弁取付具の長穴に挿通し対応する前記油圧シリンダのねじ座にねじ込む固定ボルトとを備える。
本発明においては、油圧シリンダのシリンダ外周部に少なくとも2つのねじ座を配設し、それらねじ座の径角度間隔(及び軸方向間隔)を共通とする。そして、配管破断制御弁を取り付け可能な弁取付具には、機体や用途等によって径寸法が異なる油圧シリンダのねじ座に対応可能とするため、油圧シリンダの接線方向に長い長穴を形成する。これにより、油圧シリンダの径寸法が異なる場合でも、固定ボルトを弁取付具の長穴に挿通し対応する油圧シリンダのねじ座にねじ込み、弁取付具を油圧シリンダに固定することができる。したがって、径寸法が異なる油圧シリンダにおいて弁取付具を共通化することができ、コスト低減が図れる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記配管破断制御弁を覆うための保護具をさらに備え、前記弁取付具は、前記保護具を取り付け可能な保護具取付手段を有する。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記油圧シリンダのねじ座は、前記油圧シリンダのシリンダ外周部に90度の径角度間隔で配設する。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記配管破断制御弁は、前記油圧シリンダの左右側面側に配置されるように取り付ける。
本発明によれば、径寸法が異なる油圧シリンダにおいて弁取付用部品を共通化することができ、コスト低減が図れる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用対象となる吊り荷作業が行える小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1において、この油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履帯(クローラ)1L,1R(但し1Lのみ図1に図示)を備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト5と、このスイングポスト5に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)設けられた多関節型のフロント作業機6と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室7と、旋回フレーム4上の運転室7以外の大部分を覆う上部カバー8とを備えている。
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側に回転自在に支持された駆動輪10L,10R(但し10Lのみ図1に図示)と、駆動輪10L,10Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ11L,11R(但し11Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9の左・右両側に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し駆動輪10L,10Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)12L,12R(但し12Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ(図示せず)により上下動する排土用のブレード13とを備えている。また下部走行体2の中央部には旋回台軸受(旋回輪)14が配置され、この旋回輪14の中心近傍に、下部走行体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モータ(図示せず)が内蔵されている。
スイングポスト5は、垂直ピン(図示せず)を介し旋回フレーム4に対し水平に回動可能となっている。またスイングポスト5は、旋回フレーム4に設けられたスイング用油圧シリンダ15に、連結ピン(図示せず)を介して連結されており、スイング用油圧シリンダ15の伸縮でスイングポスト5全体が鉛直方向の軸心まわりに回動することによって、フロント作業機6が左・右にスイングするようになっている。
フロント作業機6は、ブーム16と、ブーム16に回動可能に結合されたアーム17と、アーム17に回動可能に結合されたバケット18とを備えている。そして、ブーム16、アーム17、及びバケット18は、それぞれブーム用油圧シリンダ19、アーム用油圧シリンダ20、及びバケット用油圧シリンダ21により動作する。また、アーム17の先端部付近には、後述する吊り荷作業時に吊り荷22を吊るフック23が設けられている。但し通常、吊り荷作業時には、バケット用油圧シリンダ21は駆動しない。また、ブーム用油圧シリンダ19及びアーム用油圧シリンダ20には、油圧配管が万一破損した場合でも圧油の流出を防止するための配管破断制御弁(ホースラプチャバルブ)24がそれぞれ設けられている。
また、ブーム16の回動基部には、旋回フレーム4に対するブーム16の回動角度を検出するブーム角度センサ25が取り付けられ、アーム17の回動基部には、ブーム16に対するアーム17の回動角度を検出するアーム角度センサ26が取り付けられている。また、上記ブーム用油圧シリンダ19のロッド側油室及びボトム側油室の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ(図示せず)が取り付けられている。
そして、図示しない制御装置は、それら検出したブーム16及びアーム17の回動角度、ブーム用油圧シリンダ19のロッド側油室及びボトム側油室の圧力を入力して所定の演算処理を行い(詳細には、ロッド側油室及びボトム側油室の圧力からブーム用油圧シリンダ19の保持力モーメントを算出し、ブーム角度及びアーム角度等からフロント作業機6のモーメント及び吊り荷22位置を算出する。そして、前記保持力モーメントとフロント作業機6のモーメントとの差が吊り荷22のモーメントとなり、このモーメントにより)吊り荷重Wを算出するようになっている。
運転室7は、上記した旋回フレーム4上の左側に設けられており、操作者が着
座する座席(運転席)27と、この座席27の上方に設けられたルーフ28と、このルーフ28を支持する支柱29とを有している。
座席27より前方には、左・右走行用油圧モータ11L,11Rをそれぞれ駆動し油圧ショベルの前進又は後進走行等をさせるための手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー30L,30R(但し30Lのみ図1に図示)とを備えている。また、座席27の左側には、左側又は右側に操作することで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるとともに、前側又は後側に操作することでアーム用油圧シリンダ20を駆動しアーム17をダンプ又はクラウドさせる十字操作式の旋回・アーム用手動操作レバー31Lを備えた操作レバー装置32L(後述の図2参照)を備えている。また、座席27の右側には、左側又は右側に操作することでバケット用油圧シリンダ21を駆動しバケット18をクラウド又はダンプさせるとともに、前側又は後側に操作することでブーム用油圧シリンダ19を駆動しブーム16を下げ又は上げる十字操作式のバケット・ブーム用手動操作レバー31R(図示せず)を備えた操作レバー装置32R(図示せず)と、各種表示(吊り荷22位置、吊り荷22の定格荷重Wm、吊り荷重W等の表示)を行う表示装置33とを備えている。
上部カバー8は、その内部に、エンジン(図示せず)、このエンジンに駆動される油圧ポンプ34(後述の図2参照)、及び油圧ポンプ34の圧油源となる作動油タンク35(後述の図2参照)等の機器を収納している。
以上説明した構成において、左・右無限軌道履帯1L,1R、上部旋回体3、スイングポスト5、ブレード13、ブーム16、アーム17、及びバケット18は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置により駆動される被駆動部材を構成している。
図2は、上記油圧駆動装置のうちアーム17の駆動に係わる要部構成を例にとって表す油圧回路図である。
この図2において、上記作動油タンク35と、上記油圧ポンプ34と、この油圧ポンプ34から吐出された圧油により駆動される上記アーム用油圧シリンダ20と、油圧ポンプ34からアーム用油圧シリンダ20に供給される圧油の流れを制御する油圧パイロット式のアーム用コントロールバルブ36と、このアーム用コントロールバルブ36のアクチュエータポート36a,36bにそれぞれ接続された油圧配管(アクチュエータライン)37A,37Bと、これら油圧配管37A,37Bに設けられ、回路内の最大圧力を制限するメインのオーバーロードリリーフバルブ38A,38Bと、アーム17の動作を指示する上記手動操作レバー31Lを備えた操作レバー装置32Lと、上記配管破断制御弁24とが設けられている。
操作レバー装置32Lは、上記手動操作レバー31Lと、その操作量に応じてパイロットポンプ(図示せず)からの1次パイロット圧を減圧した操作パイロット圧(2次パイロット圧)を出力する減圧弁(図示せず)とを備えている。そして、手動操作レバー31Lを例えば図2中矢印A方向(又は矢印B方向、以降かっこ内対応同じ)に操作すると、その操作量に応じて減圧弁で生成した操作パイロット圧をアーム用コントロールバルブ36のパイロット受圧部36c(又は36d)へ出力し、これによってアーム用コントロールバルブ36を図2中上側位置(又は下側位置)に切り換えるようになっている。なお、手動操作レバー31Lを矢印B方向に操作したときの操作パイロット圧は、配管破断制御弁24にも出力されるようになっている。
配管破断制御弁24は、入出力ポート39a,39b、パイロットポート39c、ドレンポート39dを備えたハウジング40(後述の図5参照)を有する。入出力ポート39aは、油圧配管41を介しアーム用油圧シリンダ20のロッド側油室に開口する第1給排ポート20aに接続され、入出力ポート39bは、油圧配管37Aを介しアーム用コントロールバルブ36のアクチュエータポート36aに接続されている。アーム用コントロールバルブ36のアクチュエータポート36bは、油圧配管37Bを介しアーム用油圧シリンダ20のボトム側油室に開口する第2給排ポート20bに接続されている。パイロットポート39cは、油圧配管(パイロットライン)42を介し操作レバー装置32Lに接続され、ドレンポート39dは、油圧配管(ドレンライン)43を介し作動油タンク35に接続されている。
配管破断制御弁24には、主弁としてのポペット弁体44と、操作レバー装置32Lからの操作パイロット圧等によって作動するパイロット弁としてのスプール弁体45と、オーバーロードリリーフバルブの機能を有する小リリーフバルブ46を備えている。ポペット弁体44には、入出力ポート39aに接続されたシリンダ接続室47aと、入出力ポート39bに接続された配管接続室47bと、入出力ポート39aにスプール弁体45を介し接続された背圧室47cと、この背圧室47cに配設されたバネ47dとが備えられている。そして、ポペット弁体44は、シリンダ接続室47a及び配管接続室47bの圧力による作用力と背圧室47cの圧力及びバネ47dの付勢力による作用力とのバランスで移動し、シリンダ接続室47aと配管接続室47bとを遮断状態(図2で示す位置)及び連通状態に切り換えかつ移動量に応じて開口面積を変化させるようになっている。
スプール弁体45は、その閉弁方向作動端部に初期開弁力を設定するバネ48aが設けられ、開弁方向作動端部にはパイロットポート39cに接続され、操作レバー装置32Lからの操作パイロット圧が入力されるパイロット受圧部48bが設けられている。そして、スプール弁体45は、パイロット受圧部48bの操作パイロット圧(外部信号)による制御力とバネ48aの付勢力とによって移動し、ポペット弁体44の背圧室47cを入出力ポート39aに連通した状態(図2中左側位置)及びドレンポート39dに連通した状態(図2中右側位置)に切り換えかつ移動量に応じて開口面積を変化させるようになっている。
小リリーフバルブ46の入側は、入出力ポート39aに接続され、小リリーフバルブ46の出側は、ドレン通路49aを介しドレンポート39dに接続されている。ドレン通路49aには、圧力発生手段である絞り49bが設けられ、また小リリーフバルブ46と絞り49bとの間には、絞り49bで発生した圧力をスプール弁体45のパイロット受圧部48c(上述した操作パイロット圧と同じ側の駆動力として作用するパイロット受圧部)に導入する信号通路49cが分岐して設けられている。
次に、上記配管破断制御弁24の動作を以下に説明する。
(1)通常動作時
例えば手動操作レバー31Lを図2中矢印A方向に操作し、アーム用コントロールバルブ36を図2中上側位置に切り換える場合、油圧ポンプ34からの圧油がアーム用コントロールバルブ36を介しポペット弁体44の配管接続室47bに供給され、この配管接続室47bの圧力が上昇する。このとき、ポペット弁体44のシリンダ接続室47aの圧力はアーム用油圧シリンダ20のロッド側油室の圧力になり、スプール弁体45は図2中左側位置で背圧室47cが連通しているから、ポペット弁体44の背圧室47cの圧力もロッド側油室の圧力になる。そのため、配管接続室47bの圧力がロッド側油室の圧力より低い間は、ポペット弁体44は遮断位置に保たれる。一方、配管接続室47bの圧力がロッド側油室の圧力より高くなると、直ちにポペット弁体44は図2中右側へ移動し、配管接続室47bからシリンダ接続室47aに圧油が流出可能となり、油圧ポンプ34からの圧油はアーム用油圧シリンダ20の給排ポート20aに供給される。これと同時に、アーム用油圧シリンダ20の給排ポート20bからの圧油はアーム用コントロールバルブ36を介し作動油タンク35に排出される。
また、例えば手動操作レバー31Lを図2中矢印B方向に操作し、アーム用コントロールバルブ36を図2中下側位置に切り換える場合、油圧ポンプ34からの圧油がアーム用コントロールバルブ36を介しアーム用油圧シリンダ20の給排ポート20bに供給される。これと同時に、操作レバー装置32Lからの操作パイロット圧がスプール弁体45のパイロット受圧部48bに入力され、この操作パイロット圧によってスプール弁体45が図2中左側へ移動し、ポペット弁体44の背圧室47cからドレンポート39dに圧油が流出可能となり、背圧室47cの圧力が低下する。これにより、ポペット弁体44は図2中右側へ移動し、シリンダ接続室47aから配管接続室47bに圧油が流出可能となり、アーム用油圧シリンダ20の給排ポート20aからの圧油はアーム用コントロールバルブ36を介し作動油タンク35に排出される。
(2)配管破断時
万一、油圧配管37Aが破断した場合、ポペット弁体44が遮断位置に保たれ、アーム用油圧シリンダ20の給排ポート20aからの圧油の流出を防止し、アーム17の落下(移動)を防止する。
次に、本発明の要部である上記配管破断制御弁24の取付構造について説明する。
図3は、図1中III部の部分拡大側面図で、本実施形態による配管破断制御弁24の取付構造を表しており、図4は、図3中断面IV−IVにおける断面図(なお、便宜上、配管等を図示せず)であり、図5は、図4中矢印V方向から見た矢視側面図で、後述の保護具を取り外した状態を表しており、図6は、図5中断面VI−VIによる断面図である。
これら図3〜図6において、配管破断制御弁24が取り付けられ、アーム用油圧シリンダ20に固定された弁取付具50と、この弁取付具50に取り付けられ配管破断制御弁24を覆うための保護具51とが設けられている。
アーム用油圧シリンダ20のシリンダ外周部20cには、所定の径角度間隔θ(例えば90°)及び所定の軸方向間隔Lで、2つのねじ座52が配設されている。
弁取付具50は、配管破断制御弁24を取り付け可能な第1平面部53aと、この第1平面部53aの一端側(図6中上側)から角度(180°−θ)=90°で内側(図6中右側)に曲げられた第2平面部53bと、第1平面部53aの他端側(図6中下側)から外側(図6中左側)に曲げられた第3平面部53cとで構成されている。このとき、第1平面部53a及び第2平面部53bは、それぞれアーム用油圧シリンダ20のねじ座52のねじ込み方向に対し垂直となっている。
弁取付具50の第1平面部53aには、配管破断制御弁24のハウジング40に形成された2つの貫通孔(図示せず)に対応する位置に、2つのねじ座54が設けられている。そして、取付ボルト55を配管破断制御弁24のハウジング40の貫通孔に挿通し、対応する弁取付具50のねじ座54にねじ込むことで、配管破断制御弁24が弁取付具50に取り付けられるようになっている。
また、弁取付具50の第1平面部53a及び第2平面部53bには、それぞれアーム用油圧シリンダ20のねじ座52に対応する位置に、アーム用油圧シリンダ20の接線方向(図6中左右方向、上下方向)に長い長穴56が形成されている。そして、固定ボルト57を弁取付具50の長穴56に挿通し、対応するアーム用油圧シリンダ20のねじ座52にねじ込むことで、弁取付具50がアーム用油圧シリンダ20に固定されるようになっている。このとき、本実施形態では、配管破断制御弁24がアーム用油圧シリンダのほぼ左側面側に配置されるようになっている(図4参照)。なお、第1平面部53aに形成された長穴56は、配管破断制御弁24に干渉しない位置となっている。
また、弁取付具50の第2平面部53b及び第3平面部53cには、2つのねじ座58が設けられており、取付ボルト59を保護具51に形成された貫通穴(図示せず)に挿通し対応する弁取付具50のねじ座58にねじ込むことにより、保護具51が弁取付具50に取り付けられるようになっている。
なお、弁取付具50及び保護具51は、配管破断制御弁24の上記ポート(詳細には、入出力ポート39a,39b、パイロットポート39c、ドレンポート39d)及びそれらに接続された油圧配管に干渉しないような構造となっている。
なお、上記において、弁取付具50のねじ座54及び取付ボルト55は、特許請求の範囲記載の配管破断制御弁を取り付け可能な弁取付手段を構成し、弁取付具50のねじ座58及び取付ボルト59は、特許請求の範囲記載の保護具を取り付け可能な保護具取付手段を構成する。
なお、以上においては、アーム用油圧シリンダ20を例にとって配管破断制御弁24の取付構造の詳細を説明したが、ブーム用油圧シリンダ19における配管破断制御弁24の取付構造も同様の構成としており、説明を省略する。
以上のように本実施形態においては、ブーム用油圧シリンダ19及びアーム用油圧シリンダ20のシリンダ外周部にそれぞれ2つのねじ座52を配設し、それらねじ座52の径角度間隔θ及び軸方向間隔Lを共通とする。そして、配管破断制御弁24が取り付け可能な弁取付具50には、機体によって径寸法が異なる油圧シリンダ19,20のねじ座52に対応可能とするため、油圧シリンダ19,20の接線方向に長い長穴56を形成する。これにより、機体によって油圧シリンダ19,20の径寸法が異なる場合でも、固定ボルト57を弁取付具50の長穴56に挿通し対応する油圧シリンダ19,20のねじ座52にねじ込み、弁取付具50を油圧シリンダ19,20に固定することができる。したがって、径寸法が異なる油圧シリンダ19,20において弁取付具50を共通化することができ、コスト低減が図れる。
また、配管破断制御弁24が油圧シリンダ19,20の左右側面側(本実施形態では、ほぼ左側面側)に配置されるように弁取付具50を固定することにより、配管破断制御弁24が吊り荷22や周囲障害物などに干渉し損傷するのを防止することができる。また、配管破断制御弁24を覆うための保護具51を取り付けるので、さらに配管破断制御弁24の損傷を防止することができる。
なお、上記一実施形態においては、アーム用油圧シリンダ20のロッド側の給排ポート20aと油圧配管37Aとの間に接続した配管破断制御弁24を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば配管破断制御弁24を油圧シリンダのボトム側の給排ポートと油圧配管との間に接続したり、また両方ともに設けてもよく、これらの場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、吊り荷作業が行える油圧ショベルにおいてブーム用油圧シリンダ19及びアーム用油圧シリンダ20に配管破断制御弁24を取り付けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばオフセット式油圧ショベルのオフセット用油圧シリンダに配管破断制御弁24を取り付けた場合に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の油圧シリンダの弁取付構造の適用対象である小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 本発明の油圧シリンダの弁取付構造の適用対象である油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置のうちアームの駆動に係わる要部構成を表す油圧回路図である。 図1中III部による部分拡大側面図であり、本発明の油圧シリンダの弁取付構造の一実施形態を表す。 図3中断面IV−IVによる断面図である。 図4中矢印V方向から見た矢視側面図で、保護具を取り外した状態を表す。 図5中断面VI−VIによる断面図である。
符号の説明
6 フロント作業機
19 ブーム用油圧シリンダ
20 アーム用油圧シリンダ
20a,20b 給排ポート
20c シリンダ外周部
24 配管破断制御弁
37A 油圧配管
L 軸方向間隔
θ 径角度間隔
50 弁取付具
51 保護具
52 ねじ座
54 ねじ座(弁取付手段)
55 取付ボルト(弁取付手段)
56 長穴
57 固定ボルト
58 ねじ座(保護具取付手段)
59 取付ボルト(保護具取付手段)

Claims (4)

  1. 作業機を駆動する油圧シリンダの給排ポートと油圧配管との間に設けられ、外部信号に応じて前記給排ポートから前記油圧配管に流出する圧油の流量を制御する配管破断制御弁を前記油圧シリンダに取り付けた油圧シリンダの弁取付構造において、
    前記油圧シリンダのシリンダ外周部に所定の径角度間隔で配設した少なくとも2つのねじ座と、
    前記配管破断制御弁を取り付け可能な弁取付手段、前記油圧シリンダのねじ座に対応して形成され前記油圧シリンダの接線方向に長い長穴を有する弁取付具と、
    前記弁取付具の長穴に挿通し対応する前記油圧シリンダのねじ座にねじ込む固定ボルトとを備えたことを特徴とする油圧シリンダの弁取付構造。
  2. 請求項1記載の油圧シリンダの弁取付構造において、前記配管破断制御弁を覆うための保護具をさらに備え、前記弁取付具は、前記保護具を取り付け可能な保護具取付手段を有することを特徴とする油圧シリンダの弁取付構造。
  3. 請求項1又は2記載の油圧シリンダの弁取付構造において、前記油圧シリンダのねじ座は、前記油圧シリンダのシリンダ外周部に90度の径角度間隔で配設したことを特徴とする油圧シリンダの弁取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の油圧シリンダの弁取付構造において、前記配管破断制御弁は、前記油圧シリンダの左右側面側に配置されるように取り付けたことを特徴とする油圧シリンダの弁取付構造。
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JP2021025607A (ja) * 2019-08-07 2021-02-22 ナブテスコ株式会社 流体アクチュエータ

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