JPH11158939A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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Publication number
JPH11158939A
JPH11158939A JP32634897A JP32634897A JPH11158939A JP H11158939 A JPH11158939 A JP H11158939A JP 32634897 A JP32634897 A JP 32634897A JP 32634897 A JP32634897 A JP 32634897A JP H11158939 A JPH11158939 A JP H11158939A
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JP
Japan
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valve
bleed
hydraulic
hydraulic pump
pressure
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Application number
JP32634897A
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English (en)
Inventor
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Junichi Hosono
純一 細野
Toshiaki Nishida
利明 西田
Shigetaka Takahashi
重任 高橋
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業フロントの姿勢に係わらず旋回起動時のシ
ョックの発生を防止し、かつそれを簡単かつ低コストの
構造で実現できるようにする。 【解決手段】ブリードオフ弁35を油圧ポンプ20と方
向制御弁23とを連絡する吐出路20aに介在させ、ブ
リードオフ弁35の下流側にリリーフ弁30を設置し、
ブリードオフ弁35の開度を作業フロント3のリーチr
に応じて変化させるためのコントローラ31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の油圧制
御装置に係わり、特に、上部旋回体と多関節型の作業フ
ロントを有する油圧ショベル等の建設機械に設けられ、
上部旋回体を駆動する旋回モータを備えた油圧制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】多関節型の作業フロントを備えた建設機
械の代表例に油圧ショベルがある。近年、この油圧ショ
ベルの活躍の場が広がって行くにつれて、狭い作業現場
でも作業のし易い小型系油圧ショベルの需要が高まって
いる。図12にこの小型系油圧ショベルの外観を示す。
【0003】図12において、小型系油圧ショベルA
は、下部走行体1と上部旋回体2と作業フロント3とを
備えており、下部走行体1は前部(図示右方)に排土ブ
レード5を備え、上部旋回体2は下部走行体1上に旋回
可能に搭載され、作業フロント3は上部旋回体2の前部
(図示右方)に上下方向に回動可能に支持されている。
【0004】油圧ショベルに搭載される油圧制御装置
は、これらの下部走行体1、上部旋回体2、作業フロン
ト3の各フロント部材を駆動するものであり、下部走行
体1は走行モータ1a(片側のみ図示)によって駆動さ
れ、上部旋回体2は旋回モータ24(図13参照)によ
って駆動され、作業フロント3の各フロント部材はブー
ムシリンダ16、アームシリンダ17、バケットシリン
ダ18によって駆動される。
【0005】ところで、小型系油圧ショベルの油圧制御
装置にあっては、2ポンプ又は3ポンプシステムが主流
であり、例えば特開平7―71055号公報には3ポン
プシステムが開示されている。この2ポンプ又は3ポン
プシステムは、作業フロント・走行用の油圧制御装置と
旋回用の油圧制御装置とを分離、独立させ、作業フロン
ト・走行用の油圧制御装置は1つまたは2つの油圧ポン
プを備えた油圧回路で構成し、旋回用の油圧制御装置は
それと独立したもう1つの油圧ポンプを備えた油圧回路
で構成したものである。このような2ポンプ又は3ポン
プシステムにおける旋回用の油圧制御装置の回路構成を
図13に示す。
【0006】図13において、原動機119により固定
容量型の油圧ポンプ120が回転駆動され、油圧ポンプ
120から吐出された圧油は方向制御弁123を介して
旋回モータ124に供給される。方向制御弁123はセ
ンタバイパスライン126が貫通するセンターバイパス
タイプである。センタバイパスライン126の上流側は
油圧ポンプ120の吐出路120aに接続され、下流側
はタンクに接続されている。油圧ポンプ120の吐出路
120aにはメインの安全弁としてのリリーフ弁122
が設けられ、方向制御弁123と旋回モータ124との
間のアクチュエータライン127、128にはオーバロ
ードリリーフ弁125、125が設けられている。
【0007】更に、旋回モータ124の操作手段として
旋回操作レバー装置121が設けられている。オペレー
タが旋回操作レバー装置121の操作レバーを操作する
と、その操作方向と操作量に応じて方向制御弁123が
切り換え操作され、油圧ポンプ120からの圧油が方向
制御弁123を経由して旋回モータ124に導かれ、旋
回モータ124が回転駆動することで旋回体2(図12
参照)が起動される。
【0008】以上のような小型系油圧ショベルの旋回用
の油圧制御装置において、旋回モータ124の駆動圧を
制御し、小旋回姿勢(図14参照)での旋回操作性の向
上を図るものとして下記の従来技術がある。
【0009】特開平6―173299号公報 この従来技術では、作業フロントのリーチに応じて旋回
モータのオーバロードリリーフ弁の設定圧を変化させて
おり、これにより小旋回姿勢での起動時のショックを低
減しようとしている。
【0010】特開平6―159314号公報 この従来技術では、旋回操作レバー装置のレバー操作量
に応じて同じく旋回モータのオーバロードリリーフ弁の
設定圧を変化させることで、円滑に起動できるようにし
ている。
【0011】特開平6―330540号公報 この従来技術では、アームとブームの角度がともに所定
の角度に達した時点で方向制御弁を操作して流量を減ら
し、微速旋回とする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0013】図13に示す従来の小型系油圧ショベルの
旋回用の油圧制御装置においては、上述したようにオペ
レータが旋回操作レバー装置121の操作レバーを操作
することで旋回モータ124が回転駆動し、旋回体2が
起動される。このとき、旋回体2は慣性負荷であるた
め、通常動き始めにおいては駆動圧はかなり高い値とな
る。つまり、例えば瞬時にフルレバー操作をしたとする
と、旋回体2が回り始める直前では、油圧ポンプ120
から吐出され行き場のなくなった圧油は、図15に模式
的に示すようにメインのリリーフ弁122より全量Qが
リリーフすることになり、このとき旋回モータ124の
駆動圧は、図16(a)に示すようにリリーフ弁122
で設定された最大圧力Prとなり、旋回モータ124の
駆動トルクも最大(一定)となる。
【0014】油圧ショベルの作業フロント3は多関節型
であり、作業フロント3の姿勢によってリーチが変化
し、旋回体2の慣性負荷が変化する。このため、旋回起
動時に旋回モータ124の駆動トルクが最大となると、
作業フロント3の姿勢によって旋回の加速度が変化して
しまう。即ち、図12のごとく作業フロント3を伸ばし
た姿勢では、旋回体2の慣性負荷も大きいため、図16
(b)に実線で示すように、旋回起動時に旋回モータ1
24の駆動トルクが最大となっても旋回の加速度はさほ
ど大きくはならない。ところが、図14のごとく作業フ
ロント3を巻き込み、いわゆる小旋回姿勢とした場合
は、慣性負荷が著しく小さくなり、図16(b)に一点
鎖線で示すように、同時に加速度も極めて大きくなる。
この場合、オペレータはこの大きな加速度をショック
感、すなわち操作感の悪化として感じてしまう。
【0015】特開平6―173299号公報や特開平6
―159314号公報に記載の従来技術では、作業フロ
ントのリーチ又は旋回操作レバー装置のレバー操作量に
応じて旋回モータのオーバーロードリリーフ弁の設定圧
を変化させることにより、小旋回姿勢での起動時の旋回
駆動圧(旋回駆動トルク)を低減し、旋回加速度を小さ
くしており、これにより小旋回姿勢での起動時のショッ
クを低減している。
【0016】しかし、オーバーロードリリーフ弁の設定
圧を変化させるには可変リリーフ弁を用いる必要があ
る。可変リリーフ弁はバネ側の設定部に油圧信号により
動作するスプールを配置するなど、機構が極めて複雑で
あり、かつ高価であると共に、可変リリーフ弁はそれを
駆動する電磁弁が必要である。
【0017】ここで、オーバーロードリリーフ弁は図1
3に示すように2個配置する必要がある。従って、オー
バーロードリリーフ弁を可変リリーフ弁とすることは、
上記のような複雑で高価な可変リリーフ弁を2個配置
し、更に、それぞれを駆動する電磁弁を2個配置する必
要があり、多大なコストがかかる。
【0018】特開平6―330540号公報に記載の従
来技術では、アームとブームの角度がともに所定の角度
に達した時点で方向制御弁を操作して流量を減らし、微
速旋回としている。しかし、方向制御弁で流量を減らし
ても旋回モータの駆動圧力は制御できず、旋回起動時に
おける旋回モータの駆動圧力はメインのリリーフ弁で設
定された最大圧力まで上昇してしまう。このため、小旋
回姿勢での急加速の問題は実質的に解決できない。ま
た、オンオフのタイミングで速度が切換るため、操作性
に違和感を生じる。
【0019】本発明の目的は、作業フロントの姿勢に係
わらず旋回起動時にショックを発生せず、かつそれを簡
単かつ低コストの構造で実現できる建設機械の油圧制御
装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、下部走行体に旋回可能に搭載され
た上部旋回体と、この上部旋回体に上下方向に回動可能
に支持された少なくともブーム及びアームを含む多関節
型の作業フロントとを有する建設機械に設けられ、原動
機と、この原動機によって駆動される固定容量型の油圧
ポンプと、この油圧ポンプから供給される圧油によって
駆動され、前記上部旋回体を駆動する旋回モータと、前
記油圧ポンプから旋回モータに供給される圧油の流れを
制御する方向制御弁とを備え、前記ブーム及びアームを
駆動する各アクチュエータを前記固定容量型の油圧ポン
プ以外の油圧源に接続した油圧制御装置において、前記
油圧ポンプと方向制御弁とを連絡する主管路に設けら
れ、油圧ポンプから供給される圧油をタンクへブリード
するブリードオフ弁と、前記ブリードオフ弁の下流に設
置され、前記上部旋回体の旋回駆動圧の下限を設定する
リリーフ弁と、前記作業フロントの姿勢を検出する姿勢
検出手段と、この姿勢検出手段の検出値に基づき前記作
業フロントのリーチを計算し、このリーチに応じて前記
ブリードオフ弁の開度を変化させる制御手段とを備える
ものとする。
【0021】以上のようにブリードオフ弁と姿勢検出手
段を設け、制御手段によりブリードオフ弁の開度を変化
させることにより、作業フロントのリーチに応じて油圧
ポンプから吐出された圧油の一部がブリードオフ弁から
抜かれ、油圧ポンプの吐出圧が小さくなるよう制御され
る。このため、旋回体の起動時に作業フロントのリーチ
に応じた旋回駆動圧の設定が可能となり、作業フロント
の姿勢に係わらず起動時のショックを防止することがで
きる。
【0022】また、ブリードオフ弁だけを設けた場合
は、ブリードオフ弁の開口面積(開度)で決まる圧力以
上に旋回駆動圧は上がらない。また、作業フロントのリ
ーチを小さくすると、上記のようにブリードオフ弁の開
度が大きくなり、旋回駆動圧が小さくなる。このため、
上部旋回体の重量が加わる傾斜地での旋回等、旋回負荷
が大きくなるような旋回操作では、旋回駆動圧が小さい
ために旋回できなくなることがある。しかし、本発明で
はブリードオフ弁の下流にリリーフ弁を設け、このリリ
ーフ弁で旋回駆動圧の下限を設定したので、ブリードオ
フ弁の開度が大きくなっても旋回駆動圧はリリーフ弁の
設定圧以下には低下せず、常に必要な旋回駆動圧が確保
されることとなり、傾斜地での旋回等、旋回負荷が大き
くなる場合でも確実に旋回できるようになる。
【0023】更に、ブリードオフ弁は単なる可変絞りで
あり、リリーフ弁は普通のリリーフ弁であると共に、そ
れらを一組設けるだけでよいので、簡単かつ低コストの
構造で信頼性の高い制御が可能となる。
【0024】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記制御手段は、前記リーチが小さくなるに従って前記
ブリードオフ弁の開度が大きくなるようにブリードオフ
弁の開度を変化させる。
【0025】これにより、作業フロントのリーチが小さ
くなるに従って旋回駆動圧力が低下するよう設定され、
小旋回起動時のショックを低減できる。
【0026】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記原動機の回転数を検出する回転数検出手段を
更に備え、前記制御手段は、前記リーチが小さくなるに
従って前記ブリードオフ弁の開度が大きくなるように、
また前記回転数が低下するに従って前記ブリードオフ弁
の開度が小さくなるようにブリードオフ弁の開度を変化
させる。
【0027】これにより、原動機の回転数を低く設定し
た場合でも、旋回駆動圧は、回転数が定格の場合と同じ
圧力まで上昇でき、旋回体の加速度を維持できる。
【0028】(4)また、上記(1)において、好まし
くは、前記ブリードオフ弁及びリリーフ弁は、前記主管
路から分岐した管路に設けられている。
【0029】これにより吐出路にバルブを設けることな
くブリードオフ弁及びリリーフ弁を配置でき、吐出路を
簡素化できる。
【0030】(5)また、上記(1)において、好まし
くは、前記ブリードオフ弁は油圧パイロット駆動方式で
あり、前記制御手段は、コントローラとこのコントロー
ラからの信号により駆動され前記ブリードオフ弁に油圧
信号を出力する電磁比例減圧弁とを有する。
【0031】これによりブリードオフ弁の駆動手段を安
価に製作できる。
【0032】(6)また、上記(1)において、好まし
くは、前記ブリードオフ弁は電磁比例方式であり、前記
制御手段は前記ブリードオフ弁に指令信号を出力するコ
ントローラを有する。
【0033】これによりブリードオフ弁の駆動手段を簡
素化できる。
【0034】(7)また、上記(1)において、好まし
くは、前記姿勢検出手段は前記作業フロントの所定の関
節角度を検出する複数の角度センサを有する。
【0035】これにより作業フロントのリーチを計算す
るための検出信号を出力できる。
【0036】(8)また、上記目的を達成するために、
本発明は、下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回
体と、この上部旋回体に上下方向に回動可能に支持され
た多関節型の作業フロントとを有する建設機械に設けら
れ、原動機と、この原動機によって駆動される2つの可
変容量型の油圧ポンプ及び1つの固定容量型の油圧ポン
プと、前記可変容量型の油圧ポンプから供給される圧油
によって駆動され、前記下部走行体及び作業フロントを
駆動する複数のアクチュエータと、前記可変容量型の油
圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧
油の流れを制御する複数の方向制御弁と、前記固定容量
型の油圧ポンプから供給される圧油によって駆動され、
前記上部旋回体を駆動する旋回モータと、前記固定容量
型の油圧ポンプから旋回モータに供給される圧油の流れ
を制御する方向制御弁とを備えた油圧制御装置におい
て、前記固定容量型の油圧ポンプと方向制御弁とを連絡
する主管路に設けられ、前記固定容量型の油圧ポンプか
ら供給される圧油をタンクにブリードするブリードオフ
弁と、前記ブリードオフ弁の下流に設置され、前記上部
旋回体の旋回駆動圧の下限を設定するリリーフ弁と、前
記作業フロントの姿勢を検出する姿勢検出手段と、この
姿勢検出手段の検出値に基づき前記作業フロントのリー
チを計算し、このリーチに応じて前記ブリードオフ弁の
開度を変化させる制御手段とを備えるものとする。
【0037】これにより上記(1)で述べたように、作
業フロントの姿勢に係わらず上部旋回体の起動時のショ
ックを防止することができ、かつ、傾斜地での旋回等、
旋回駆動圧が大きくなる場合でも確実に旋回できると共
に、簡単かつ低コストの構造で信頼性の高い制御が可能
となる。
【0038】また、下部走行体や作業フロントのアクチ
ュエータは可変容量型の油圧ポンプによって駆動される
ため、ブリードオフ弁の開度が変化し固定容量型の油圧
ポンプの吐出圧が低下しても下部走行体や作業フロント
のアクチュエータはその吐出圧の低下に影響されずに駆
動することができ、旋回と下部走行体・作業フロントと
の優れた複合操作性を確保できる。
【0039】(9)上記(8)において、好ましくは、
前記複数のアクチュエータはブームシリンダ及びアーム
シリンダを含む。
【0040】これにより上記(8)で述べた旋回と作業
フロントの複合操作として、旋回ブーム上げ、旋回アー
ムクラウドの優れた複合操作性を確保できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0042】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
6により説明する。
【0043】図1は、多関節型の作業フロントを有する
油圧ショベルの全体図と旋回用の油圧制御装置の回路構
成を示している。
【0044】図1において、油圧ショベルAは、下部走
行体1と上部旋回体2と作業フロント3とを備えてお
り、下部走行体1は前部に排土ブレード5を備え、上部
旋回体2は下部走行体1上に旋回可能に搭載され、作業
フロント3は上部旋回体2の前部に上下方向に回動可能
に支持されている。
【0045】また、油圧ショベルAには、下部走行体
1、上部旋回体2、作業フロント3の各フロント部材
(ブーム10,アーム11,バケット12)、排土ブレー
ド5を駆動するための油圧制御装置が搭載され、この油
圧制御装置は、下部走行体1を走行駆動する走行モータ
1a(片側のみ図示)と、上部旋回体2を旋回駆動する
旋回モータ24と、作業フロント3の各フロント部材を
上下動させるブームシリンダ16と、アームシリンダ1
7と、バケットシリンダ18と、排土ブレード5を上下
動させる排土ブレードシリンダ(図示せず)を備えてい
る。
【0046】また、油圧制御装置は、図2に示すよう
に、可変容量型の油圧ポンプ101a,101b、固定
容量型の油圧ポンプ20、パイロットポンプ33と、こ
れらポンプ101a,101b,20,33を回転駆動
するエンジン19と、油圧ポンプ101a,101bに
接続された弁装置104と、油圧ポンプ20に接続され
た弁装置105とを備えている。
【0047】弁装置104は方向制御弁106〜109
と方向制御弁110〜113の2つの弁グループを有
し、方向制御弁106〜109は油圧ポンプ101aの
吐出路114aにつながるセンタバイパスライン115
a上に位置し、方向制御弁110〜113は油圧ポンプ
101bの吐出路114bにつながるセンタバイパスラ
イン115b上に位置している。方向制御弁106〜1
09はそれぞれ走行右用、バケット用、第1ブーム用、
第2アーム用であり、方向制御弁110〜113は第1
アーム用、第2ブーム用、予備用、走行左用であり、第
1及び第2ブーム用の方向制御弁108,111でブー
ムシリンダ16に供給される圧油の流量が制御され、第
1及び第2アーム用の方向制御弁110,109でアー
ムシリンダ17に供給される圧油の流量が制御され、バ
ケット用の方向制御弁107でバケットシリンダ18に
供給される圧油の流量が制御され、走行右、左用の方向
制御弁106,113で右、左走行モータ1a(片側の
み図示)に供給される圧油の流量が制御される。
【0048】また、弁装置105は方向制御弁23,1
17を有し、これら方向制御弁は油圧ポンプ20の吐出
路20aにつながるセンタバイパスライン26上に位置
している。方向制御弁23は旋回用、方向制御弁117
は排土ブレード用であり、旋回用の方向制御弁23で旋
回モータ24に供給される圧油の流量が制御され、排土
ブレード用の方向制御弁117で排土ブレードシリンダ
(図示せず)に供給される圧油の流量が制御される。
【0049】パイロットポンプ33の吐出路33aには
パイロットポンプ33の吐出圧力を一定圧に保持するパ
イロットリリーフ弁34が接続されている。
【0050】図1の旋回用の油圧制御装置は、図2に示
す固定容量型の油圧ポンプ20に接続された油圧回路の
うち旋回用の方向制御弁23に関する部分のみを抽出し
て示したものである。
【0051】旋回用の油圧制御装置は、上記のように、
固定容量型の油圧ポンプ20と、油圧ポンプ20から吐
出される圧油によって回転駆動される旋回モータ24
と、油圧ポンプ20から伸びた吐出路20aにつながる
センタバイパスライン26と、旋回用の方向制御弁23
とを備えている。この方向制御弁23はセンタバイパス
ライン26が貫通するセンターバイパスタイプの弁であ
り、センタバイパスライン26の下流側はタンクに接続
されている。また、方向制御弁23に対しこれを駆動操
作する旋回操作レバー装置21が設けられている。
【0052】油圧ポンプ20の吐出路20aからは管路
20b, 20cが分岐しており、管路20bにはメイン
の安全弁としてのリリーフ弁22が設けられ、管路20
cには可変的に動作する油圧駆動方式の可変絞り弁であ
るブリードオフ弁35と、このブリードオフ弁35の下
流側に設置され、ブリードオフ弁でブリードされる圧油
の圧力の下限(旋回駆動圧の下限)を設定するリリーフ
弁30とが設けられている。方向制御弁23と旋回モー
タ24とは、アクチュエータライン27,28によって
接続されるとともに、アクチュエータライン27, 28
には、オーバロードリリーフ弁25, 25が設けられて
いる。
【0053】更に、作業フロント3には、上部旋回体2
に対するブーム10の角度θ1を検出するブーム角度セ
ンサ13と、ブーム10に対するアーム11の角度θ2
を検出するアーム角度センサ14と、この角度θ1, θ
2の検出信号を入力しその演算処理を行うコントローラ
31と、このコントローラ31から出力される指令信号
により動作する電磁比例減圧弁32とが設けられてい
る。
【0054】電磁比例減圧弁32はパイロットポンプ3
3, パイロットリリーフ弁34で生成されたパイロット
圧に基づき、指令信号の電流値に応じた圧力をパイロッ
ト圧力として出力する。このパイロット圧力は、パイロ
ット管路36を介してブリードオフ弁35の油圧駆動部
37に導かれ、ブリードオフ弁35を切り換え操作す
る。
【0055】コントローラ31の処理機能の概要を機能
ブロック図で図3に示す。図3において、コントローラ
31は、リーチ演算部31aと、ブリードオフ弁の目標
開度演算部31bと、指令信号演算部31cの各処理機
能を有している。
【0056】リーチ演算部31aは、ブーム角度センサ
13, アーム角度センサ14で検出した角度θ1, θ2
と、予め記憶しておいた作業フロント3の寸法に基づき
作業フロント3のフロントリーチrを算出する。
【0057】ブリードオフ弁の目標開度演算部31b
は、リーチ演算部31aにより算出されたフロントリー
チrと、図4に示した関数関係とに基づいてブリードオ
フ弁35の目標開度Aoを算出する。図4に示した関数
関係は、目標開度演算部31bで用いるテーブルとして
メモリに記憶されており、この関数関係は、フロントリ
ーチrが小さくなるに従って目標開度Aoが大きくなる
ように設定されている。
【0058】指令信号演算部31cは、目標開度演算部
31bにより算出されたブリードオフ弁の目標開度Ao
を電磁比例減圧弁32の指令信号に変換し、この指令信
号に応じた電流値が電磁比例減圧弁32のソレノイド3
2aに出力される。
【0059】以上のように構成した本実施形態の動作を
説明する。
【0060】まず、本発明の動作原理を説明する。図5
は、図1に示した本実施形態に係わる油圧回路を模式化
して示すものである。図中、図1に示す部材と同等の部
材には同じ符号を付している。
【0061】図5において、上部旋回体の起動時におけ
る旋回モータ24の瞬間的な停止状態を考える。このと
きのブリードオフ弁35の開度(開口面積)をf、メイ
ンのリリーフ弁22がないと仮定した場合の油圧ポンプ
20の吐出圧力をPt、油圧ポンプ20の吐出流量を
Q、ブリードオフ弁35の絞りの流量係数をc、ブリー
ドオフ弁35の下流側のリリーフ弁30の設定圧をPb
とすると、Pt≧Pbの場合はQの全量がブリードオフ
弁35とリリーフ弁30を通過するのであるから、 Q=f・c√(Pt−Pb) …(1) という関係式が成り立つ。ここで、油圧ポンプ20は固
定容量型であるので、原動機19の回転数が一定である
限り、Qも一定であるので、(1)式を変形すると、 Pt=Q2/(f・c)2 +Pb …(2) となる。ここで、図5に示すようにリリーフ弁22があ
る実際の油圧回路での油圧ポンプ20の吐出圧力をP
d、リリーフ弁22の設定圧をPaとすると、 Pt≧Paならば Pd=Pa …(3) Pt<Paならば Pd=Pt …(4) となる。即ち、PtがPa未満ではPdはPtとなり、
ブリードオフ弁35の開度(開口面積)により油圧ポン
プ20の吐出圧力を任意に設定することができる。
【0062】したがって、作業フロントのリーチrの関
数f(r)として開度を設定すれば(2)式は、 Pd=Q2/(f(r)・c)2 +Pb …(5) となり、Qが一定であるときは、作業フロントのリーチ
rに応じて油圧ポンプ20の吐出圧力Pd、すなわち上
部旋回体の起動時における旋回駆動圧を設定することが
可能である。
【0063】一方、旋回モータ24が回転を始め、Qが
減少しても、作業フロントのリーチrに係わらずPdの
下限はPbである。従って、旋回駆動圧の下限はリリー
フ弁30によって決まる。
【0064】本実施形態の油圧制御装置は、上記原理に
基づいて動作するものであり、図6(a),(b)は、
そのときの上部旋回体2の起動時の旋回モータ24の駆
動圧(旋回駆動圧)の変化と旋回速度の変化を示すもの
である。図中、実線は作業フロント3を伸ばした姿勢で
の変化であり、一点鎖線は、作業フロント3を巻き込ん
だ姿勢での変化である。
【0065】図6(a)に実線で示すように、作業フロ
ント3を伸ばした姿勢(リーチr最大)では、ブリード
オフ弁35の開度が最小になるため、上部旋回体2の旋
回起動時の旋回駆動圧は、リリーフ弁22の設定リリー
フ圧Paまで上昇する。
【0066】また、作業フロント3を伸ばした姿勢では
上部旋回体2の慣性負荷が大きいため、旋回駆動圧(旋
回駆動トルク)が最大となっても、図6(b)に示すよ
うに旋回速度は直ちには目標速度(旋回操作レバー装置
21の指令速度)まで増大せず、旋回の加速度は大きく
ならない。
【0067】一方、作業フロント3を巻き込んだ姿勢
(リーチr最小)では、ブリードオフ弁35の開度が最
大になるため、図5に一点鎖線で示すように、上部旋回
体2の旋回起動時の旋回駆動圧はリリーフ弁22の設定
リリーフ圧Paまでは上昇せず、ブリードオフ弁35と
リリーフ弁30により設定された圧力となる。
【0068】従って、作業フロント3を巻き込んだ姿勢
では上部旋回体2の慣性負荷が小さいにも係わらず、作
業フロント3を伸ばした姿勢のときと同様に、図6
(b)に示すように旋回速度は直ちには目標速度(旋回
操作レバー装置21の指令速度)まで増大せず、旋回起
動時の加速度は大きくならない。
【0069】また、図6(a)に示すように、作業フロ
ント3の姿勢に係わらず旋回駆動圧の下限は、ブリート
オフ弁35の下流側に設置されたリリーフ弁30のリリ
ーフ圧Pbとなる。
【0070】以上のように本実施形態によれば、上部旋
回体の起動時に作業フロントのリーチに応じた旋回駆動
圧の設定が可能となり、作業フロントの姿勢に係わらず
起動時のショックを防止することができる。
【0071】また、ブリードオフ弁だけを設けた場合
は、ブリードオフ弁の開口面積(開度)で決まる圧力以
上に旋回駆動圧は上がらない。また、作業フロントのリ
ーチを小さくすると、上記のようにブリードオフ弁の開
度が大きくなり、旋回駆動圧が小さくなる。このため、
上部旋回体の重量が加わる傾斜地での旋回等、旋回負荷
が大きくなるような旋回操作では、旋回駆動圧が小さい
ために旋回できなくなることがある。しかし、本発明で
はブリードオフ弁の下流にリリーフ弁を設け、このリリ
ーフ弁で旋回駆動圧の下限を設定したので、ブリードオ
フ弁の開度が大きくなっても旋回駆動圧はリリーフ弁の
設定圧以下には低下せず、常に必要な旋回駆動圧が確保
されることとなり、傾斜地での旋回等、旋回負荷が大き
くなる場合でも確実に旋回できるようになる。
【0072】また、ブリードオフ弁は単なる可変絞りで
あり、リリーフ弁は普通のリリーフ弁であるので、簡単
かつ低コストの構造で信頼性の高い制御が可能となる。
【0073】また、旋回モータ24の油圧制御装置は、
下部走行体1や作業フロント3に係わるアクチュエータ
(走行モータ1a、ブームシリンダ16、アームシリン
ダ17等)の油圧制御装置とは別回路で構成され、下部
走行体1や作業フロント3に係わるアクチュエータは油
圧ポンプ101a,101bからの圧油により駆動され
るため、上記のようにブリードオフ弁の開度の変化で油
圧ポンプ20の吐出圧が低下しても下部走行体1や作業
フロント3のアクチュエータはその吐出圧の低下に影響
されず駆動することができ、旋回ブーム上げ、旋回アー
ムクラウド等、旋回と下部走行体・作業フロントとの優
れた複合操作性を確保できる。
【0074】次に、本発明の第2の実施形態を図7〜図
9により説明する。図中、図1に示す部材と同等の部材
には同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、
油圧ポンプを駆動する原動機の回転数によってもブリー
ドオフ弁の開度を変化させるようにしたものである。
【0075】図7において、油圧ポンプ20を回転駆動
する原動機19には、原動機19の回転数(以下、回転
数という)Nを検出する回転数センサ15が設けられ、
コントローラ31Aには、作業フロント3に設けられた
ブーム角度センサ13とアーム角度センサ14による角
度θ1, θ2の検出信号に加えて、この回転数センサ1
5による回転数Nの検出信号も入力される。
【0076】コントローラ31Aは、図8に示すよう
に、リーチ演算部31aと、ブリードオフ弁の目標開度
演算部31Bbと、指令演算部31cに加え、回転数セ
ンサ15で検出したエンジン回転数Nを基にして油圧ポ
ンプ20の吐出流量Qを計算するポンプ流量計算部31
dの処理機能を有し、ブリードオフ弁の目標開度演算部
31Bbは、リーチ演算部31aに計算されたフロント
リーチrと、このポンプ流量計算部31dで計算された
回転数Nとにより、ブリードオフ弁35の開度を計算す
る。
【0077】ポンプ流量計算部31dは、回転数Nに油
圧ポンプ20の容量(押しのけ容積)と所定の係数を乗
ずることにより油圧ポンプ20の吐出流量を計算する。
ブリードオフ弁の目標開度演算部31Bbは、フロント
リーチrと、回転数Nと、図8に示す関数関係とに基づ
いて目標開度Aoを計算する。図9に示した関数関係
は、ブリードオフ弁の目標開度演算部31Bbで用いる
テーブルとしてメモリに記憶されており、この関数関係
は、フロントリーチrが小さくなるに従って目標開度A
oが大きくなると共に、回転数Nが低下するに従って目
標開度Aoが小さくなるように設定されている。
【0078】以上のように構成した本実施形態の動作を
説明する。
【0079】原動機の回転数Nが定格(回転数Nrにあ
る)である場合は、第1の実施形態と同様に動作する。
【0080】原動機の回転数NをNrより低く設定した
場合は、油圧ポンプ20の吐出流量が減少する。このと
き、第1の実施形態では、回転数Nが変わっても目標開
度Aoは変わらないので、油圧ポンプ20の吐出圧力が
低下し、フロントの加速度は小さくなってしまう。
【0081】本実施形態では目標開度Aoは、回転数N
が低下するに従って小さくなるように制御されるので、
回転数Nが低下し油圧ポンプ20の吐出流量が減少して
も油圧ポンプ20の吐出圧力は、回転数NがNrにある
ときと同じ圧力に制御でき、旋回体の加速度を維持でき
る。
【0082】したがって、本実施形態によれば、第1の
実施形態と同様な効果を得られるだけでなく、回転数N
の変化に係わらず旋回体の起動時に作業フロントのリー
チに応じた旋回駆動圧の設定が可能となり、作業フロン
トの姿勢に係わらず起動時のショックを防止することが
できる。
【0083】本発明の第3の実施形態を図10により説
明する。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符
号を付し、説明を省略する。本実施形態は、第1の実施
形態に対してブリードオフ弁の取り付け位置を変更した
ものである。
【0084】即ち、図10において、ブリードオフ弁3
5Aは油圧ポンプ20の吐出路20a上に直接取り付け
られている。
【0085】このように構成した本実施形態も第1の実
施形態とほぼ同様に動作し、第1の実施形態と同様の効
果が得られる。また、本実施形態では分岐管路を使わず
にブリードオフ弁を設置できるので、回路構成を簡素化
できる。
【0086】本発明の第4の実施形態を図11により説
明する。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符
号を付し、説明を省略する。本実施形態は、第1の実施
形態に対してブリードオフ弁の操作方法を変更したもの
である。
【0087】即ち、図11において、ブリードオフ弁3
5Bは電磁比例方式であり、このブリードオフ弁35B
の油圧駆動部37Bには、コントローラ31から直接指
令信号が伝えられる。
【0088】このように構成した本実施形態は、第1の
実施形態とほぼ同様に動作し、第1の実施形態と同様の
効果が得られる。また、本実施形態ではブリードオフ弁
の駆動手段を簡素化できる。
【0089】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
によって説明したが、本発明はこれらの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更や追加があってもよい。
【0090】例えば、本発明はリーチrとブリードオフ
弁の開度との間に関数関係f(r)が成立することが重
要であり、これは吐出流量Qが一定で、その全量が旋回
モータに供給されることを前提とする。このため、上記
実施形態では、旋回用の油圧制御装置の油圧回路に、旋
回モータ以外のアクチュエータとして旋回モータ24と
同時に駆動される機会の少ない排土ブレード用油圧シリ
ンダを備えるものとしたが、旋回モータ24と同時に駆
動される機会の少ないアクチュエータであれば排土ブレ
ード用油圧シリンダ以外のアクチュエータを備えていて
もよい。
【0091】また、上記実施形態では、作業フロントの
姿勢を検出する姿勢検出手段として角度センサを用いた
が、ブームシリンダ及びアームシリンダのそれぞれのス
トロークを検出するストロークセンサを用いてもよい。
【0092】更に、図7に示す第2の実施形態のブリー
ドオフ弁を図10に示すように、油圧ポンプの吐出路上
に配置してもよいし、図7に示す第2の実施形態のブリ
ードオフ弁の操作方法を図11に示すように、電磁比例
方式にしてもよいし、図10に示す第3の実施形態のブ
リードオフ弁の操作方法を図11に示すように、電磁比
例方式にしてもよい。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、作業フロントの姿勢に
係わらず旋回起動時にショックを発生しないようにし、
かつそれを簡単かつ低コストの構造で実現できる。
【0094】また、傾斜地での旋回等、旋回駆動圧が大
きくなる場合でも確実に旋回できる。
【0095】また、ブリードオフ弁の開度の変化で固定
容量型の油圧ポンプの吐出圧が低下しても下部走行体や
作業フロントのアクチュエータはその吐出圧の低下に影
響されずに駆動することができ、旋回と下部走行体・作
業フロントとの優れた複合操作性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルの全体図と旋回用の油圧
制御装置の回路構成を示す図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルの油圧制御装置全体の
概念を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルの制御装置の処理内容を
示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルのブリードオフ弁の目標
開度演算部で用いるテーブルに記憶した関数関係を示す
図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルの旋回モータの駆動トル
クが最大(一定)である時の油圧回路の状態を模式化し
た図である。
【図6】(a)は本発明の第1の実施形態による多関節
型の作業フロントを有する油圧ショベルの旋回体の旋回
起動時における旋回モータの駆動圧(旋回駆動圧)の変
化を示す図であり、(b)は同じく旋回速度の変化を示
す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルの全体図と旋回用の油圧
制御装置の回路構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルの制御装置の処理内容を
示す機能ブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による多関節型の作業
フロントを有する油圧ショベルのブリードオフ弁の目標
開度演算部で用いるテーブルに記憶した関数関係を示す
図である。
【図10】本発明の第3の実施形態による多関節型の作
業フロントを有する油圧ショベルの全体図と旋回用の油
圧制御装置の回路構成を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態による多関節型の作
業フロントを有する油圧ショベルの全体図と旋回用の油
圧制御装置の回路構成を示す図である。
【図12】従来の多関節型の作業フロントを有する油圧
ショベルの作業フロントを伸ばした姿勢を示す全体図で
ある。
【図13】従来の多関節型の作業フロントを有する油圧
ショベルの旋回用の油圧制御装置の回路構成を示す図で
ある。
【図14】従来の多関節型の作業フロントを有する油圧
ショベルの小旋回姿勢を示す全体図である。
【図15】従来の多関節型の作業フロントを有する油圧
ショベルの旋回モータの駆動トルクが最大(一定)であ
る時の油圧回路の状態を模式化した図である。
【図16】(a)は従来の多関節型の作業フロントを有
する油圧ショベルの旋回体の旋回起動時における旋回モ
ータの駆動圧(旋回駆動圧)の変化を示す図であり、
(b)は同じく旋回速度の変化を示す図である。
【符号の説明】
A 小型系油圧ショベル 1 下部走行体 2 上部旋回体 3 作業フロント 10 ブーム 11 アーム 12 バケット 13 ブーム角度センサ 14 アーム角度センサ 15 エンジン回転数センサ 16 ブームシリンダ 17 アームシリンダ 18 バケットシリンダ 19 原動機 20 固定容量型の油圧ポンプ 21 旋回操作レバー 22 メインのリリーフ弁 23 方向制御弁 24 旋回モータ 30 リリーフ弁 31, 31A コントローラ 32 電磁比例減圧弁 35, 35A, 35B ブリードオフ弁 37, 37A, 37B 油圧駆動部 101a,101b 可変容量型の油圧ポンプ 106〜113 下部走行体及び作業フロントのブリー
ドオフ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 重任 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋
    回体と、この上部旋回体に上下方向に回動可能に支持さ
    れた少なくともブーム及びアームを含む多関節型の作業
    フロントとを有する建設機械に設けられ、原動機と、こ
    の原動機によって駆動される固定容量型の油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプから供給される圧油によって駆動さ
    れ、前記上部旋回体を駆動する旋回モータと、前記油圧
    ポンプから旋回モータに供給される圧油の流れを制御す
    る方向制御弁とを備え、前記ブーム及びアームを駆動す
    る各アクチュエータを前記固定容量型の油圧ポンプ以外
    の油圧源に接続した油圧制御装置において、 前記油圧ポンプと方向制御弁とを連絡する主管路に設け
    られ、油圧ポンプから供給される圧油をタンクへブリー
    ドするブリードオフ弁と、 前記ブリードオフ弁の下流に設置され、前記上部旋回体
    の旋回駆動圧の下限を設定するリリーフ弁と、 前記作業フロントの姿勢を検出する姿勢検出手段と、 この姿勢検出手段の検出値に基づき前記作業フロントの
    リーチを計算し、このリーチに応じて前記ブリードオフ
    弁の開度を変化させる制御手段とを備えることを特徴と
    する建設機械の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記制御手段は、前記リーチが小さくなるに従
    って前記ブリードオフ弁の開度が大きくなるようにブリ
    ードオフ弁の開度を変化させることを特徴とする建設機
    械の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記原動機の回転数を検出する回転数検出手段
    を更に備え、前記制御手段は、前記リーチが小さくなる
    に従って前記ブリードオフ弁の開度が大きくなるよう
    に、また前記回転数が低下するに従って前記ブリードオ
    フ弁の開度が小さくなるようにブリードオフ弁の開度を
    変化させることを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記ブリードオフ弁及びリリーフ弁は、前記主
    管路から分岐した管路に設けられていることを特徴とす
    る建設機械の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記ブリードオフ弁は油圧パイロット駆動方式
    であり、前記制御手段は、コントローラとこのコントロ
    ーラからの信号により駆動され前記ブリードオフ弁に油
    圧信号を出力する電磁比例減圧弁とを有することを特徴
    とする建設機械の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記ブリードオフ弁は電磁比例方式であり、前
    記制御手段は前記ブリードオフ弁に指令信号を出力する
    コントローラを有することを特徴とする建設機械の油圧
    制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記姿勢検出手段は前記作業フロントの所定の
    関節角度を検出する複数の角度センサを有することを特
    徴とする建設機械の油圧制御装置。
  8. 【請求項8】下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋
    回体と、この上部旋回体に上下方向に回動可能に支持さ
    れた多関節型の作業フロントとを有する建設機械に設け
    られ、原動機と、この原動機によって駆動される2つの
    可変容量型の油圧ポンプ及び1つの固定容量型の油圧ポ
    ンプと、前記可変容量型の油圧ポンプから供給される圧
    油によって駆動され、前記下部走行体及び作業フロント
    を駆動する複数のアクチュエータと、前記可変容量型の
    油圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される
    圧油の流れを制御する複数の方向制御弁と、前記固定容
    量型の油圧ポンプから供給される圧油によって駆動さ
    れ、前記上部旋回体を駆動する旋回モータと、前記固定
    容量型の油圧ポンプから旋回モータに供給される圧油の
    流れを制御する方向制御弁とを備えた油圧制御装置にお
    いて、 前記固定容量型の油圧ポンプと方向制御弁とを連絡する
    主管路に設けられ、前記固定容量型の油圧ポンプから供
    給される圧油をタンクにブリードするブリードオフ弁
    と、 前記ブリードオフ弁の下流に設置され、前記上部旋回体
    の旋回駆動圧の下限を設定するリリーフ弁と、 前記作業フロントの姿勢を検出する姿勢検出手段と、 この姿勢検出手段の検出値に基づき前記作業フロントの
    リーチを計算し、このリーチに応じて前記ブリードオフ
    弁の開度を変化させる制御手段とを備えることを特徴と
    する建設機械の油圧制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、前記複数のアクチュエータはブームシリンダ及
    びアームシリンダを含むことを特徴とする建設機械の油
    圧制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007010064A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の油圧制御装置
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