JP3805669B2 - 油圧機械の配管破断制御弁装置及びオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダ装置 - Google Patents

油圧機械の配管破断制御弁装置及びオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の油圧機械に設けられ、シリンダ用ホースの破断時に負荷の落下を防止する配管破断制御弁装置(ホールディングバルブ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧機械、例えば油圧ショベルにおいては、ブーム等の負荷を駆動するアクチュエータである油圧シリンダに圧油を輸送するホース又は鋼管が万一破損した場合でも、負荷の落下を防止できるようにしたいというニーズがあり、このようなニーズに対してホールディングバルブと呼ばれる配管破断制御弁装置が設けられている。従来の配管破断制御弁装置を図8に油圧回路で示す。この配管破断制御弁装置は、特開平11−303810号公報に記載されているものである。
【0003】
図8において、200は従来の配管破断制御弁装置であり、この弁装置200は、2つの入出力ポート201,202を備えたハウジング203を有し、入出力ポート201は油圧シリンダ102のボトムポートに直接取り付けられ、入出力ポート202はアクチュエータライン105を介してコントロールバルブ103のアクチュエータポートの1つに接続されている。ハウジング203内には、主弁としてのポペット弁体255と、外部信号である操作レバー装置108からのパイロット圧によって作動しポペット弁体255を作動させるスプール弁体260と、小リリーフバルブ207を有し、小リリーフバルブ207のドレン通路215dに圧力発生手段である絞り234が設けられている。また、スプール弁体260はパイロット圧(外部信号)が導かれる受圧部217に加え、受圧部217と同じ側にこれと並列にもう1つの受圧部235を有し、この受圧部235に絞り234の上流側を信号通路236を介して接続し、絞り234で発生した圧力を外部信号であるパイロット圧と同じ側の駆動力として作用させる構造となっている。
【0004】
操作レバー装置108からのパイロット圧(外部信号)は配管である信号ライン170を介してスプール弁体260の受圧部217に導かれ、スプール弁体260のバネ室側の漏れ油は、絞り234を通過した小リリーフバルブ207からの圧油と共にドレンライン171を介してタンク109に戻される。
【0005】
アクチュエータライン105が破断していない通常時、配管破断制御弁装置200は次のように動作する。
【0006】
油圧シリンダ102のボトム側へ圧油を供給するときは、操作レバー装置108の操作レバーを図示A方向に操作し、コントロールバルブ103を図示右側の位置に切り換えると、油圧ポンプ101の圧油がコントロールバルブ103及びアクチュエータライン105を介して弁装置200の配管接続室209に供給され、この配管接続室209の圧力が上昇する。このとき、弁装置200のシリンダ接続室208の圧力は油圧シリンダ102のボトム側の負荷圧になっており、配管接続室209の圧力が負荷圧より高くなるとポペット弁体255は図示上方へ移動し、シリンダ接続室208に圧油が流入し、油圧ポンプ101の圧油は油圧シリンダ102のボトム側に供給される。
【0007】
油圧シリンダ102のボトム側から圧油をコントロールバルブ103ヘ排出するときは、操作レバー装置108の操作レバーを図示B方向に操作し、コントロールバルブ103を図示左側の位置に切り換えると、油圧ポンプ101の圧油がコントロールバルブ103及びアクチュエータライン106を介して油圧シリンダ102のロッド側に供給され、これと同時に操作レバー装置108からのパイロット圧がスプール弁体260の受圧部217に導かれ、パイロット圧によりスプール弁体260が開弁するため、シリンダ接続室208から、フィードバックスリット211、パイロットライン215a、可変絞り部260a、パイロットライン215bを通り、アクチュエータライン105へ至るパイロット流れが形成され、可変絞り部260a及びフィードバックスリット211の作用により背圧室210の圧力が低下し、可変絞り部260aの開度に比例した開度でポペット弁体255が開弁する。このため、油圧シリンダ102のボトム側の圧油は流量制御されながらコントロールバルブ103へと排出され、更にタンク109に排出される。
【0008】
コントロールバルブ103の中立位置で吊り荷を保持する場合のように、油圧シリンダ102のボトム側の負荷圧が高圧となる状態では、遮断位置にあるポペット弁体255が従来のホールディングバルブと同様に負荷圧を保持し、リーク量を減少させる機能(ホールディングバルブ機能)を果たす。
【0009】
油圧シリンダ102に過大な外力が作用し、シリンダ接続室208が高圧になると、小リリーフバルブ207の入力側の圧力が上昇して小リリーフバルブ207が開き、絞り234を設けたドレン通路215dに圧油が流れ込むため、信号通路236の圧力が上昇し、スプール弁体260を開弁し、シリンダ接続室208から、フィードバックスリット211、背圧室210、パイロットライン215a,215bを通り、アクチュエータライン105へと至るパイロット流れが形成され、ポペット弁体255も開弁し、外力により生じた高圧の圧油をアクチュエータライン105に接続されたオーバーロードリリーフバルブ107aによりタンク109ヘと排出し、機器の破損を防止する。
【0010】
万一、アクチュエータライン105が破断したとき、油圧シリンダ102が例えば油圧ショベルを上下動するブームシリンダである場合、もし配管破断制御弁装置200が設けられていないと、油圧シリンダ102のボトム側の圧油が破断したアクチュエータライン105から流出し、ブームが落下するため安全上好ましくない。配管破断制御弁装置200はそのような事態に安全性を確保するものであり、上述した吊り荷を保持する場合と同様に、遮断位置にあるポペット弁体255がホールディングバルブとして機能し、油圧シリンダ102のボトム側の圧油の流出を阻止し、ブームの落下を防止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
【0012】
上記従来技術では、油圧シリンダ102として、例えばブームシリンダのように吊り荷の保持時にボトム側の負荷圧が高圧となるアクチュエータを想定しており、配管破断制御弁装置100は油圧シリンダ102のボトムポートに接続されている。しかし、油圧機械、特に油圧ショベルのような建設機械に用いられる油圧シリンダには、作業機の姿勢によって負荷圧が高圧となる側がボトム側とロッド側で入れ替わるものがあり、その一例として、オフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダがある。
【0013】
オフセット式油圧ショベルとは、一般的な油圧ショベルのフロント作業機に備えられるブームをロアブームとアッパーブームとに分割し、アッパーブームをロアブームに左右方向に回動可能に取り付け、アッパーブームの先端にシリンダステーを介してアームを上下方向に回動可能に取り付けたものである。シリンダステーはアッパーブームに対して左右方向に回動可能であり、かつリンク機構によりロアブームに対して平行移動する。アッパーブームはオフセットシリンダによりロアブームに対して左右に駆動される。
【0014】
このようなオフセット式油圧ショベルにおいては、フロント作業機により吊り荷を保持するとき、アッパーブームが水平よりも下向きに傾いた姿勢にありかつアッパーブームがショベル本体の右側に回動するとき、或いは、アッパーブームが水平よりも上向きに傾いた姿勢にありかつアッパーブームがショベル本体の左側に回動したときは、オフセットシリンダのボトム側が高負荷圧側となるのに対して、アッパーブームが水平よりも下向きに傾いた姿勢にありかつアッパーブームがショベル本体81の左側に回動するとき、或いは、アッパーブームが水平よりも上向きに傾いた姿勢にありかつアッパーブームがショベル本体の右側に回動するときは、オフセットシリンダのロッド側が高負荷圧側となる。このため、オフセットシリンダに圧油を供給するボトム側のアクチュエータライン105、ロッド側のアクチュエータライン106のいずれが破損した場合でも、圧油が流出し、吊り荷やバケットが斜め下方に移動(落下)する可能性があり、それを防止するためにオフセットシリンダのボトム側とロッド側の両方に配管破断制御弁装置を設ける必要がある。
【0015】
しかし、配管破断制御弁装置には、図8を用いて説明したように、入出力ポート202をコントロールバルブ103に接続するアクチュエータライン105に加えて、信号ライン170及びドレンライン171が接続されており、これらアクチュエータライン105、信号ライン170及びドレンライン171は配管(ホース)で構成される。このため、1つの油圧シリンダに2つの配管破断制御弁装置を設ける場合は、シリンダまわりの配管が複雑となり、オフセットシリンダなど、配管やバルブの配置に制約が多い場合は、設計が困難になる場合がある。
【0016】
本発明の目的は、油圧シリンダのボトム側とロッド側に2つの配管破断制御弁装置を配置する場合に、シリンダまわりの配管を簡素化し、かつコストの低減及び小型化を図れる油圧機械の配管破断制御弁装置及びオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダ装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、油圧シリンダのボトムポートとボトム側油圧配管の間に設けられ、前記ボトムポートに接続されるシリンダ接続室、前記ボトム側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたボトム側配管破断制御弁装置を備えた油圧機械の配管破断制御弁装置において、前記油圧シリンダのロッドポートとロッド側油圧配管の間に設けられ、前記ロッドポートに接続されるシリンダ接続室、前記ロッド側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、前記外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたロッド側配管破断制御弁装置を更に備え、前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体及び前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体は、それぞれ、開方向作動側端部に設けられた受圧部と、閉方向作動側端部に設けられたバネ室とを有し、前記ボトム側配管破断制御弁装置のハウジングと前記ロッド側配管破断制御弁装置のハウジングを単一のハウジングで構成し、前記ボトム側配管破断制御弁装置の各構成要素と前記ロッド側配管破断制御弁装置の各構成要素をその単一のハウジング内に配置、形成し、前記単一のハウジングに信号ライン用の単一の配管とドレンライン用の単一の配管を接続し、前記単一のハウジング内に、前記ハウジングに接続される信号ライン用の単一の配管に接続され、この単一の配管に導かれる前記外部信号としてのパイロット圧を分配して前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体の受圧部と前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体の受圧部とのそれぞれに導く信号ラインと、前記ハウジングに接続されるドレンライン用の単一の配管に接続され、前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体のバネ室と前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体のバネ室とに漏れたそれぞれの圧油を集合して前記ドレンライン用の単一の配管に導くドレンラインとを形成するものとする。
【0018】
このようにボトム側配管破断制御弁装置のハウジングとロッド側配管破断制御弁装置のハウジングを単一のハウジングで構成し、それぞれの制御弁装置の各構成要素をその単一のハウジング内に配置、形成し、信号ラインとドレンラインをそれぞれ単一の配管で構成することにより、ボトム側油圧配管及びロッド側油圧配管以外の配管は信号ライン用とドレンライン用の2本となり、シリンダまわりの配管を簡素化することができ、かつコストの低減及びバルブの小型化を図ることができる。
【0019】
(2)また、上記目的を達成するために、本発明は、油圧シリンダのボトムポートとボトム側油圧配管の間に設けられ、前記ボトムポートに接続されるシリンダ接続室、前記ボトム側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたボトム側配管破断制御弁装置を備えた油圧機械の配管破断制御弁装置において、前記油圧シリンダのロッドポートとロッド側油圧配管の間に設けられ、前記ロッドポートに接続されるシリンダ接続室、前記ロッド側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、前記外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたロッド側配管破断制御弁装置を更に備え、前記ボトム側配管破断制御弁装置のハウジングと前記ロッド側配管破断制御弁装置のハウジングを単一のハウジングで構成し、前記ボトム側配管破断制御弁装置の各構成要素と前記ロッド側配管破断制御弁装置の各構成要素をその単一のハウジング内に配置、形成し、前記単一のハウジングに信号ライン用の単一の配管とドレンライン用の単一の配管を接続し、前記信号ライン用の単一の配管により前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体とロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体に前記外部信号を導き、前記ドレンライン用の単一の配管により前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体とロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体から余分の圧油をタンクに戻す構成とし、更に、前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体と前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体とを単一のスプール弁体で構成し、前記外部信号を前記単一の信号ラインにより前記単一のスプール弁体に導くものとする。
【0020】
これによりハウジング内の部品数及び油通路が更に少なくなり、バルブを更に小型化することができる。
【0021】
(3)また、上記目的を達成するために、本発明は、アッパーブームをロアブームに対して左右に回転駆動するオフセットシリンダを備えたオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダ装置において、前記オフセットシリンダに上記(1)又は(2)の配管破断制御弁装置を取り付け、前記ボトム側配管破断制御弁装置のボトム側シリンダ接続室を前記オフセットシリンダのボトムポートに接続し、前記ロッド側配管破断制御弁装置のロッド側シリンダ接続室を前記オフセットシリンダのロッドポートに接続したものとする。
【0022】
これにより配管やバルブの配置に制約が多いオフセットシリンダにおいて、上記(1)で述べたようにシリンダまわりの配管を簡素化することができ、かつコストの低減及びバルブの小型化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施形態による配管破断制御弁装置を油圧回路で示す図である。
【0025】
図1において、1は油圧シリンダであり、油圧シリンダ1は油圧ポンプ2から吐出された圧油により駆動される。油圧ポンプ2から油圧シリンダ1に供給される圧油の流れはコントロールバルブ3により制御され、コントロールバルブ3は操作レバー装置4により切り換え操作される。コントロールバルブ3はメインスプール3aと受圧部3b,3cを有し、操作レバー装置4はパイロットライン5,6を介してコントロールバルブ3の受圧部3a,3bに接続されている。また、コントロールバルブ3は配管(ホース)であるアクチュエータライン7,8に接続される2つのアクチュエータポート3d,3eを有し、油圧シリンダ1には配管破断制御弁装置10が設けられている。アクチュエータライン7は配管破断制御弁装置10を介して油圧シリンダ1のボトム側1aに接続され、アクチュエータライン8は配管破断制御弁装置10及び配管(鋼管)11を介して油圧シリンダ1のロッド側1bに接続されている。
【0026】
配管破断制御弁装置10はボトム側配管破断制御弁装置21とロッド側配管破断制御弁装置22との複合体であり、次のように構成されている。
【0027】
配管破断制御弁装置10はボトム側配管破断制御弁装置21とロッド側配管破断制御弁装置22とに共通の単一のハウジング23を備えている。
【0028】
また、配管破断制御弁装置10は、ボトム側配管破断制御弁装置21の構成要素として、ハウジング23に形成された2つの入出力ポート24,25と、入出力ポート24に接続されるシリンダ接続室26と、入出力ポート25に接続される配管接続室27と、背圧室28とを有し、かつハウジング23内には背圧室28の圧力を背面で受け、配管接続室27とシリンダ接続室28との間を遮断及び連通しかつ移動量に応じて開口面積を変化させるよう、主弁としてのポペット弁体30が摺動自在に配置されている。入出力ポート24は油圧シリンダ1のボトムポート1cに直接接続され、入出力ポート25はアクチュエータライン7に接続されている。ポペット弁体30内には、シリンダ接続室26と背圧室28を連通させる通路31が形成され、通路31に固定絞り部32が設けられている。背圧室28内にはポペット弁体30を図示の遮断位置に保持するバネ33が配設されている。
【0029】
また、ハウジング23には、背圧室28と配管接続室27とを接続するパイロットライン35,36が形成され、かつパイロット弁としてのスプール弁体37がこれらパイロットライン35,36間を連通及び遮断するように設けられている。スプール弁体37は外部信号である操作レバー装置4からのパイロット圧によって作動しポペット弁体30を作動させるものであり、開方向作動側端部にパイロット圧の受圧部38を備え、閉方向作動側端部にバネ39を収納したバネ室40を備えている。スプール弁体37の下流側のパイロットライン36には配管接続室から背圧室への圧油の流れを遮断する逆止弁41が配置されている。
【0030】
また、配管破断制御弁装置10は、ロッド側配管破断制御弁装置22の構成要素として、ボトム側配管破断制御弁装置21と同様に、ハウジング23内に入出力ポート124,125、シリンダ接続室126、配管接続室127、背圧室128、主弁としてのポペット弁体130、通路131、固定絞り部132、バネ133、パイロットライン135,136、パイロット弁としてのスプール弁体137、スプール弁体137の受圧部138、バネ139及びバネ室140、逆止弁141を備えている。シリンダ接続室126の入出力ポート124は配管(鋼管)11を介して油圧シリンダ1のロッドポート1dに接続されている。
【0031】
更に、ハウジング23内には、スプール弁体37,137の受圧部38,138にパイロット圧を導く信号ライン45,145,46と、バネ39,139を収納するバネ室40,140に漏れた余分の圧油をタンク9に戻しスプール弁体37,137の動きをスムーズにするためのドレンライン47,147,48とが形成され、ハウジング23には1本の配管(ホース)からなる信号ライン50と1本の配管(ホース)からなるドレンライン51を接続し、信号ライン46は1本の配管(ホース)からなる信号ライン50に接続され、ドレンライン48は1本の配管(ホース)からなるドレンライン51に接続されている。操作レバー装置4のパイロットライン5,6には操作レバー装置4により生成されたパイロット圧を検出するためのシャトル弁53が接続され、信号ライン50はシャトル弁53の出力ポートに接続されている。
【0032】
油圧シリンダ1は、本実施の形態では、オフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダとして用いられる。図2及び図3にオフセット式油圧ショベルの外観を示す。これらの図ではオフセットシリンダに油圧シリンダ1と同じ符号1を付している。
【0033】
図2及び図3において、オフセット式油圧ショベルは、ショベル本体81と、ショベル本体81の前端部に支持されたオフセット式フロント作業機82とを有し、オフセット式フロント作業機82は、ショベル本体81に上下方向に回動可能に取り付けられたロアブーム83と、ロアブーム83に左右方向に回動可能に取り付けられたアッパーブーム84と、アッパーブーム84に左右方向に回動可能に取り付けられたシリンダステー85と、シリンダステー85に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム86と、アーム86に上下方向に回動可能に取り付けられたアタッチメント例えばバケット87と、ロアブーム83とシリンダステー85とをリンク結合するロッド88とで構成されている。ロアブーム83はブームシリンダ89により駆動され、アッパーブーム84は上記のオフセットシリンダ1により駆動され、アーム86はアームシリンダ91(図3参照)により駆動され、バケット87はバケットシリンダ92により駆動される。
【0034】
ショベル本体81は走行体81aと旋回体81bとからなり、旋回体81bには運転室81cが備えられている。旋回体81bは図示しない旋回モータにより駆動される。
【0035】
このようなオフセット式油圧ショベルでは、オフセットシリンダ1を伸縮することによりオフセット式フロント作業機82のオフセット位置が変わり、作業範囲を変更することができる。つまり、図3において、オフセットシリンダ1を伸び方向に駆動するとアッパーブーム84が図示A方向に回動し、図中(a)のようにフロント作業機82のアーム86とバケット87部分がショベル本体81の右側(図示上側)に平行移動し、ショベル本体81を移動させることなくショベル本体81の右側を掘削することができる。逆にオフセットシリンダ1を縮み方向に駆動するとアッパーブーム84が図示B方向に回動し、図中(b)のようにフロント作業機82のアーム86とバケット87部分がショベル本体81の左側(図示下側)に平行移動し、ショベル本体81を移動させることなくショベル本体81の左側を掘削することができる。
【0036】
また、オフセット式油圧ショベルにおいては、フロント作業機82の先端(バケット87)の吊り荷を保持するとき、アッパーブーム84が図2に示すように水平よりも下向きに傾いた姿勢にありかつ図3の(a)のようにアッパーブーム84が図示A方向に回動しアーム86がショベル本体81の右側にあるとき、或いは、アッパーブーム84が水平よりも上向きに傾いた姿勢にありかつ図3の(b)のようにアッパーブーム84が図示B方向に回動しアーム86がショベル本体81の左側にあるときは、オフセットシリンダ1のボトム側1aが高負荷圧側となるのに対して、アッパーブーム84が図2に示すように水平よりも下向きに傾いた姿勢にありかつ図3の(b)のようにアッパーブーム84が図示B方向に回動しアーム86がショベル本体81の左側にあるとき、或いは、アッパーブーム84が水平よりも上向きに傾いた姿勢にありかつ図3の(a)のようにアッパーブーム84が図示A方向に回動しアーム86がショベル本体81の右側にあるときは、オフセットシリンダ1のロッド側1bが高負荷圧側となる。このため、オフセットシリンダ1に圧油を供給するアクチュエータライン7,8(図1参照)のいずれが破損した場合でも、圧油が流出し、吊り荷やバケット87が斜め下方に移動(落下)する可能性があり、それを防止するためにオフセットシリンダ1のボトム側1aとロッド側1bの両方に配管破断制御弁装置を設ける必要がある。
【0037】
例えば、アッパーブーム84が水平よりも上向きに傾いた姿勢にありかつ図3の(b)のようにアッパーブーム84が図示B方向に回動しアーム86がショベル本体81の左側にあるときは、上記のようにオフセットシリンダ1のボトム側1aが高負荷圧側となり、このとき、万一、アクチュエータライン7が破損すると、オフセットシリンダ1のボトム側1aの圧油が流出してオフセットシリンダ1が縮み、オフセットシリンダ1がボトム側1aのストロークエンドに達するまでアッパーブーム84が図3(b)のB方向に回動し、アーム86及びバケット87が本体左側で斜め下方に移動し、吊り荷も同様に斜め下方に移動する。オフセットシリンダ1のロッド側1bが高負荷圧側であるときに、万一、アクチュエータライン8が破損した場合も同様であり、オフセットシリンダ1のロッド側1bの圧油が流出してオフセットシリンダ1が伸び、オフセットシリンダ1がロッド側1bのストロークエンドに達するまでアッパーブーム84が図3(b)のA方向に回動し、アーム86及びバケット87が本体右側で斜め下方に移動し、吊り荷も同様に斜め下方に移動する。
【0038】
このように吊り荷やバケット87が移動(落下)すると、周囲にある器物に接触し破損事項等を起こす可能性がある。よって、このような配管破断時の吊り荷やバケット87の移動は極力防止しなければならない。
【0039】
本実施の形態に係わる配管破断制御弁装置10はそのような現象を防止するためオフセットシリンダ1に備えられるものであり、アクチュエータライン7,8のいずれが破損した場合でも圧油の流出を防止し、吊り荷の落下を防止できるようにするためにボトム側配管破断制御弁装置21とロッド側配管破断制御弁装置22とを備えている。
【0040】
図4に本実施の形態に係わる配管破断制御弁装置10を装着したオフセットシリンダ装置の外観を示す。オフセットシリンダ1のシリンダ本体外周面のボトム側エンド付近には配管破断制御弁装置10のハウジング23が溶接或いはボルト止めでなどにより取り付けられている。ハウジング23内に形成されたボトム側配管破断制御弁装置21のシリンダ接続室側入出力ポート24(図1参照)はオフセットシリンダ1のボトムポート1cに直接接続され、ロッド側配管破断制御弁装置22のシリンダ接続室側入出力ポート124(図1参照)は、鋼管からなる配管11を介してオフセットシリンダ1のロッドポート1dに接続されている。配管11は邪魔にならないようにシリンダ本体外周面にはわせている。また、図示はしないが、ハウジング23からはアクチュエータライン7,8の配管(ホース)及び信号ライン50及びドレンライン51の配管(ホース)が伸びている。
【0041】
図5は、配管破断制御弁装置10の取り付け位置の変更例である。配管破断制御弁装置10のハウジング23はオフセットシリンダ1のシリンダ本体外周面の軸方向中央付近に溶接或いはボルト止めなどにより取り付けられ、ハウジング23内に形成されたボトム側配管破断制御弁装置21のシリンダ接続室側入出力ポート24(図1参照)及びロッド側配管破断制御弁装置22のシリンダ接続室側入出力ポート124(図1参照)は、共に、オフセットシリンダ1のボトムポート1c及びロッドポート1dに鋼管からなる配管11a,11bを介して接続されている。
【0042】
次に、以上のように構成した配管破断制御弁装置10の動作を説明する。
【0043】
1)油圧シリンダ1のボトム側1aへの圧油供給時(伸び方向作動時)
アクチュエータライン7,8が破断していない通常時、操作レバー装置4の操作レバーを図示A方向に操作すると、パイロット圧がコントロールバルブ3の受圧部3bに導かれ、メインスプール3aを図示右側の位置に切り換え、油圧ポンプ2の吐出油がコントロールバルブ3及びアクチュエータライン7を介してボトム側配管破断制御弁装置21の配管接続室27に供給される。これと同時に操作レバー装置4により生成されたパイロット圧がシャトル弁53により検出され、スプール弁体37,137の受圧部38,138に導かれ、スプール弁体37,137を開弁する。このとき、シリンダ接続室26には油圧シリンダ1のボトム側1aの負荷圧が導かれており、この負荷圧は通路31及び固定絞り部32を介して背圧室28に伝えられ、更にパイロットライン35,36を介して配管接続室27に伝えられる。このため、油圧ポンプ2の吐出圧が油圧シリンダ1のボトム側1aの負荷圧より高くなるまでの間は、配管接続室27の圧力はシリンダ接続室26及び背圧室28の圧力より低いかそれと同圧であり、ポペット弁体30はバネ33により図示の遮断位置に保たれる。油圧ポンプ2の吐出圧が油圧シリンダ1のボトム側1aの負荷圧とバネ33の圧力換算値との合計より高くなると、ポペット弁体30は図示上方へ移動して開弁し、油圧ポンプ2の吐出油は配管接続室27からシリンダ接続室26に流入し、更に油圧シリンダ1のボトム側1aに供給される。
【0044】
一方、ロッド側配管破断制御弁装置22では、上記のようにスプール弁体137が開弁しているので、油圧シリンダ1のロッド側1bからの圧油が配管11を介してシリンダ接続室126に導かれると、シリンダ接続室126から通路131及び固定絞り部132、背圧室128、パイロットライン135,136を通り、アクチュエータライン8へと至るパイロット流れが形成され、固定絞り部132の絞り作用により背圧室128の圧力が低下し、ポペット弁体130が開弁する。このため、油圧シリンダ1のロッド側1bの圧油はコントロールバルブ3へと排出され、更にタンク9に排出される。これにより油圧シリンダ1は伸び方向に動作する。
【0045】
2)油圧シリンダ1のボトム側1bへの圧油供給時(縮み方向作動時)
操作レバー装置4の操作レバーを図示B方向に操作すると、パイロット圧がコントロールバルブ3の受圧部3cに導かれ、メインスプール3aを図示左側の位置に切り換え、油圧ポンプ2の吐出油がコントロールバルブ3及びアクチュエータライン8を介してボトム側配管破断制御弁装置22の配管接続室127に供給される。これと同時に操作レバー装置4により生成されたパイロット圧がシャトル弁53により検出され、スプール弁体37,137の受圧部38,138に導かれ、スプール弁体37,137を開弁する。このため、油圧シリンダ1のボトム側1aへの圧油供給時(伸び方向作動時)と同様に、油圧ポンプ2の吐出圧が油圧シリンダ1のロッド側1bの負荷圧とバネ133の圧力換算値との合計より高くなると、ポペット弁体130が開弁し、油圧ポンプ2の吐出油が油圧シリンダ1のロッド側1bに供給されるとともに、ボトム側配管破断制御弁装置21では固定絞り部32、背圧室28、パイロットライン35,36を通るパイロット流れが形成され、固定絞り部32の絞り作用によりポペット弁体30が開弁し、油圧シリンダ1のボトム側1aの圧油はコントロールバルブ3を介してタンク9に排出される。これにより油圧シリンダ1は縮み方向に動作する。
【0046】
3)油圧シリンダ1の負荷圧を保持する場合
フロント作業機82を空中で停止させておくときは、フロント作業機82の自重(アッパーブーム84,シリンダステー85,アーム86,バケット87の重量)により、吊り荷がある場合と同様にオフセットシリンダ1のボトム側1aかロッド側1bのいずれかが高負荷圧側となる。
【0047】
油圧シリンダ1のボトム側1aの負荷圧が高圧となるときは、ボトム側配管破断制御弁装置21の遮断位置にあるポペット弁体30が従来のホールディングバルブと同様に負荷圧を保持し、リーク量を減少させる機能(ホールディングバルブ機能)を果たす。
【0048】
油圧シリンダ1のロッド側1bの負荷圧が高圧となるときは、ロッド側配管破断制御弁装置22の遮断位置にあるポペット弁体130が従来のホールディングバルブと同様に負荷圧を保持し、リーク量を減少させる機能(ホールディングバルブ機能)を果たす。
【0049】
フロント作業機82を空中で停止させておく例として、オフセット式油圧ショベルを夜間駐機させておく場合がある。オフセット式油圧ショベルを市街地等の狭所スペースで駐機させるとき、もしオフセットシリンダ1の高負荷圧側の圧油の漏れを防止できないと、オフセットシリンダ1が少しづつ動き、アッパーブーム84回動しアーム86及びバケット87が移動して近隣の塀、家屋の壁、或いは他の機械などに接触し、破損事故を起こす可能性がある。
【0050】
上記のように配管破断制御弁装置10がホールディングバルブ機能を果たすことにより、オフセット式フロント作業機82のアッパーブーム84がどのような姿勢にあってもオフセットシリンダ1の高負荷圧側の圧油のリークを防止でき、接触破損事故を起こすことを防止することができる。
【0051】
4)アクチュエータラインが破損した場合
オフセットシリンダ1のボトム側1aが高負荷圧側となる作業時に、万一、アクチュエータライン7が破断したときは、上述したオフセットシリンダ1の負荷圧を保持する場合と同様に、ボトム側配管破断制御弁装置21の遮断位置にあるポペット弁体30がホールディングバルブとして機能し、オフセットシリンダ1のボトム側1aの圧油の流出が阻止され、オフセットシリンダ1の縮み動作を防止する。これによりアッパーブーム84がオフセットシリンダ1のストロークエンド位置まで回動しアーム86及びバケット87が斜め下方に移動することを防止し、吊り荷やバケット87が下方或いは側方に位置するものに接触し、破損事項等を起こすことを防止することができる。
【0052】
オフセットシリンダ1のロッド側1bが高負荷圧側となる作業時に、万一、アクチュエータライン8が破断したときも同様であり、ロッド側配管破断制御弁装置22によりオフセットシリンダ1のロッド側1bの圧油の流出が阻止され、オフセットシリンダ1の伸び動作を防止し、吊り荷やバケット87が下方或いは側方に位置するものに接触し、破損事項等を起こすことを防止することができる。
【0053】
5)逆止弁41,141の作用
アクチュエータライン7又は8が破断していない通常の操作時に、アッパーブームの回転方向を逆方向に急に変えるため、操作レバー装置4の操作レバーを逆方向に急操作することがある。このような急な逆操作をした場合、スプール弁体30又は130が閉弁する前にアクチュエータライン7又は8からの油圧ポンプ2の吐出油が配管破断制御弁装置21又は22の配管接続室27又は127へと導かれ、もし逆止弁41,141がない場合は、更にその吐出油の一部がパイロットライン35,36又は135,136を介してポペット弁体30又は130の背圧室28又は128へと押し込み圧として導かれ、ポペット弁体30又は130が開弁できなくなり、開弁遅れが生じる可能性がある。
【0054】
パイロットライン36,136に逆止弁41,140を設けることにより、スプール弁体37又は137が閉弁する前に油圧ポンプ2の吐出油が配管接続室27又は127に導かれても、逆上弁41又は141により背圧室28又は128にはその押し込み圧が導かれないため、ポペット弁体30又は130は確実に開弁し、アッパーブームの起動が遅れることなくスムーズに操作できる。
【0055】
次に、本実施の形態における配管の簡素化について説明する。
【0056】
上述したように、オフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダのように作業機の姿勢によって高負荷圧となる側がボトム側とロッド側とで入れ替わる油圧シリンダでは、油圧シリンダのボトム側とロッド側の両方に配管破断制御弁装置を設ける必要がある。この場合、一般的に考える構成は、油圧シリンダのボトム側とロッド側の両方に個別に配管破断制御弁装置を設けることである。図6はそのような構成を油圧回路で示すものである。図中、図1に示した部材と同等のものには同じ符号を付し、説明を省略する。
【0057】
図6において、油圧シリンダ1にはボトム側配管破断制御弁装置121とロッド側配管破断制御弁装置122とが個別に設けられている。ボトム側配管破断制御弁装置121とロッド側配管破断制御弁装置122は、それぞれ、独立したハウジング55,155を有し、ハウジング55内にボトム側配管破断制御弁装置121の各構成要素が形成、配置され、ハウジング155内にロッド側配管破断制御弁装置122の各構成要素が形成、配置されている。
【0058】
また、ハウジング55,155内には、それぞれ、スプール弁体37,137の受圧部38,138にパイロット圧を導く信号ライン60,160と、スプール弁体37,137の動きをスムーズにするためバネ39,139を収納するバネ室40,140をタンク9に接続するドレンライン61,161とが形成されている。信号ライン60,160はそれぞれ配管(ホース)である信号ライン62,162に接続され、信号ライン62,162は更に配管である信号ライン63を介してシャトル弁53の出力ポートに接続されている。ドレンライン61,161はそれぞれ配管(ホース)であるドレンライン66,166に接続され、ドレンライン66,166は更に配管である信号ライン67を介してタンク9に接続されている。
【0059】
このように1つの油圧シリンダに2つの配管破断制御弁装置121,122を設ける場合は、アクチュエータライン7,8の配管に加え、信号ライン62,162とドレンライン66,166の4本の配管が必要となり、シリンダまわりの配管が複雑となり、オフセットシリンダなど、配管やバルブの配置に制約が多い場合は、設計が困難になる場合がある。
【0060】
これに比べて、本実施の形態では、単一のハウジング23で2つの配管破断制御弁装置21,22を構成したので、ハウジング23の外側に伸びる信号ライン50及びドレンライン51もそれぞれ1本の配管で構成することができ、アクチュエータライン7,8以外の配管は信号ライン50及びドレンライン51の2本となり、シリンダまわりの配管を簡素化でき、コストの低減及びバルブの小型化も図れる。
【0061】
本発明の第2の実施の形態を図7により説明する。図中、図1に示した部材と同等のものには同じ符号を付している。本実施の形態は、ハウジングに加えパイロット弁としてのスプール弁体もボトム側とロッド側で共用にし、更に配管の簡素化を図るものである。
【0062】
図7において、本実施の形態に係わる配管破断制御弁装置10Aは、第1の実施の形態のものと同様、ボトム側配管破断制御弁装置21とロッド側配管破断制御弁装置22との複合体として構成され、単一のハウジング23を有している。ハウジング23内には、第1の実施の形態にあったボトム側及びロッドのパイロット弁としてのスプール弁37,137の代わりに、ボトム側のパイロットライン35,36間及びロッド側のパイロットライン135,136間を同時に連通及び遮断する単一のスプール弁70が配置されている。スプール弁体70は外部信号である操作レバー装置4からのパイロット圧によって作動しボトム側とロッド側の両方のポペット弁体30,130を作動させるものであり、開方向作動側端部にパイロット圧の受圧部71を備え、閉方向作動側端部にバネ72を収納したバネ室73を備えている。
【0063】
また、ハウジング23内には、スプール弁体70の受圧部71にパイロット圧を導く単一の信号ライン74と、スプール弁体70の動きをスムーズにするためバネ72を収納するバネ室73をタンク9に接続する単一のドレンライン75とが形成され、信号ライン74は1本の配管(ホース)からなる信号ライン50に接続され、ドレンライン75は1本の配管(ホース)からなるドレンライン51に接続されている。
【0064】
このように構成した第2の実施の形態では、第1の実施形態と比べスプール弁体の数が1つ減り、かつハウジング23内の信号ライン74及びドレンライン75も簡素化する。このため、ハウジング23内の部品数及び油通路が更に少なくなり、バルブを更に小型化することができる。
【0065】
なお、以上の実施の形態においては、パイロット弁としてのスプール弁体をパイロットラインを連通及び遮断する開閉弁として構成し、ポペット弁体に固定絞り部を設け、ポペット弁体を開閉弁として構成したが、図8或いは特開平11−303810号公報に記載のようにスプール弁体に可変絞り部を設け、ポペット弁体に、ポペット弁体の移動量に応じて開口面積を増大させ、その開口面積に応じてシリンダ接続室から背圧室へ流出するパイロット流量の通過量を制御するフィードハックスリットを設け、スプール弁体及びポペット弁体を操作レバー装置からのパイロット圧(外部信号)に応じて通過流量を制御する可変絞り弁として構成してもよく、このような配管破断制御弁装置に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
【0066】
また、上記実施の形態では、本発明をオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダに適用した場合について説明したが、オフセットシリンダ以外にも、ボトム側とロッド側の両方に配管破断制御弁装置を設ける必要がある他の油圧シリンダに本発明を適用し同様の効果が得られるものである。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、ボトム配管破断制御弁装置とロッド配管破断制御弁装置のハウジングを単一のハウジングで構成し、信号ラインとドレンラインを単一配管で構成することにより、シリンダまわりの配管を簡素化することができ、かつコストの低減及びバルブの小型化を図することができる。
【0068】
また、ボトム配管破断制御弁装置とロッド配管破断制御弁装置のスプール弁体をを単一のスプール弁体で構成することにより、ハウジング内の部品数及び油通路が更に少なくなり、バルブを更に小型化することができる。
【0069】
更に、配管やバルブの配置に制約が多いオフセットシリンダにおいて、シリンダまわりの配管を簡素化することができ、かつコストの低減及びバルブの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による配管破断制御弁装置を油圧駆動装置とともに油圧回路で示す図である。
【図2】図1に示した配管破断制御弁装置が装着されるオフセットシリンダを備えたオフセット式油圧ショベルの外観を示す図である。
【図3】オフセット式油圧ショベルのフロント作業機のオフセット動作を示す図である。
【図4】配管破断制御弁装置を装着した本発明の一実施の形態による油圧シリンダ装置の外観を示す図である。
【図5】配管破断制御弁装置を装着した本発明の他の実施の形態による油圧シリンダ装置の外観を示す図である。
【図6】配管破断制御弁装置を油圧シリンダのボトム側とロッド側の両方に個別に設けた場合の構成を油圧駆動装置とともに油圧回路で示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による配管破断制御弁装置を油圧駆動装置とともに油圧回路で示す図である。
【図8】従来の配管破断制御弁装置を油圧駆動装置とともに油圧回路で示す図である。
【符号の説明】
1 油圧シリンダ(オフセットシリンダ)
2 油圧ポンプ
3 コントロールバルブ
4 操作レバー装置
5,6 パイロットライン
7,8 アクチュエータライン
9 タンク
10 配管破断制御弁装置
11 配管(鋼管)
11a,11b 配管(鋼管)
21 ボトム側配管制御弁装置
22 ロッド側配管制御弁装置
23 (単一の)ハウジング
24,25 入出力ポート
26 シリンダ接続室
27 配管接続室
28 背圧室
30 ポペット弁体
31 通路
32 固定絞り部
35,36 パイロットライン
37 スプール弁体
38 受圧部
39 バネ
40 バネ室
41 逆止弁
45,46 信号ライン
47,48 ドレンライン
50 信号ライン(単一の配管)
51 ドレンライン(単一の配管)
53 シャトル弁
81 ショベル本体
82 オフセット式フロント作業機
83 ロアブーム
84 アッパーブーム
85 シリンダステー
86 アーム
87 バケット
88 ロッド
89 ブームシリンダ
91 アームシリンダ
92 バケットシリンダ
124,125 入出力ポート
126 シリンダ接続室
127 配管接続室
128 背圧室
130 ポペット弁体
131 通路
132 固定絞り部
135,136 パイロットライン
137 スプール弁体
138 受圧部
139 バネ
140 バネ室
141 逆止弁
145 信号ライン
147 ドレンライン

Claims (3)

  1. 油圧シリンダのボトムポートとボトム側油圧配管の間に設けられ、前記ボトムポートに接続されるシリンダ接続室、前記ボトム側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたボトム側配管破断制御弁装置を備えた油圧機械の配管破断制御弁装置において、
    前記油圧シリンダのロッドポートとロッド側油圧配管の間に設けられ、前記ロッドポートに接続されるシリンダ接続室、前記ロッド側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、前記外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたロッド側配管破断制御弁装置を更に備え、
    前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体及び前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体は、それぞれ、開方向作動側端部に設けられた受圧部と、閉方向作動側端部に設けられたバネ室とを有し、
    前記ボトム側配管破断制御弁装置のハウジングと前記ロッド側配管破断制御弁装置のハウジングを単一のハウジングで構成し、前記ボトム側配管破断制御弁装置の各構成要素と前記ロッド側配管破断制御弁装置の各構成要素をその単一のハウジング内に配置、形成し、
    前記単一のハウジングに信号ライン用の単一の配管とドレンライン用の単一の配管を接続し、前記単一のハウジング内に、前記ハウジングに接続される信号ライン用の単一の配管に接続され、この単一の配管に導かれる前記外部信号としてのパイロット圧を分配して前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体の受圧部と前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体の受圧部とのそれぞれに導く信号ラインと、前記ハウジングに接続されるドレンライン用の単一の配管に接続され、前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体のバネ室と前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体のバネ室とに漏れたそれぞれの圧油を集合して前記ドレンライン用の単一の配管に導くドレンラインとを形成したことを特徴とする油圧機械の配管破断制御弁装置。
  2. 油圧シリンダのボトムポートとボトム側油圧配管の間に設けられ、前記ボトムポートに接続されるシリンダ接続室、前記ボトム側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたボトム側配管破断制御弁装置を備えた油圧機械の配管破断制御弁装置において、
    前記油圧シリンダのロッドポートとロッド側油圧配管の間に設けられ、前記ロッドポートに接続されるシリンダ接続室、前記ロッド側油圧配管に接続される配管接続室及び背圧室を形成したハウジングと、このハウジングに摺動自在に配置され、前記シリンダ接続室と前記配管接続室との間を遮断及び連通させる主弁としてのポペット弁体と、前記背圧室と前記配管接続室との間を接続するパイロットラインと、このパイロットラインに設けられ、前記外部信号で作動し前記パイロットラインを遮断及び連通させるスプール弁体とを備えたロッド側配管破断制御弁装置を更に備え、
    前記ボトム側配管破断制御弁装置のハウジングと前記ロッド側配管破断制御弁装置のハウジングを単一のハウジングで構成し、前記ボトム側配管破断制御弁装置の各構成要素と前記ロッド側配管破断制御弁装置の各構成要素をその単一のハウジング内に配置、形成し
    前記単一のハウジングに信号ライン用の単一の配管とドレンライン用の単一の配管を接続し、前記信号ライン用の単一の配管により前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体とロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体に前記外部信号を導き、前記ドレンライン用の単一の配管により前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体とロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体から余分の圧油をタンクに戻す構成とし、
    更に、前記ボトム側配管破断制御弁装置のスプール弁体と前記ロッド側配管破断制御弁装置のスプール弁体とを単一のスプール弁体で構成し、前記外部信号を前記単一の信号ラインにより前記単一のスプール弁体に導くことを特徴とする油圧機械の配管破断制御弁装置。
  3. アッパーブームをロアブームに対して左右に回転駆動するオフセットシリンダを備えたオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダ装置において、前記オフセットシリンダに請求項1又は2記載の配管破断制御弁装置を取り付け、前記ボトム側配管破断制御弁装置のボトム側シリンダ接続室を前記オフセットシリンダのボトムポートに接続し、前記ロッド側配管破断制御弁装置のロッド側シリンダ接続室を前記オフセットシリンダのロッドポートに接続したことを特徴とするオフセット式油圧ショベルのオフセットシリンダ装置。
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