JPH07127608A - 液圧回路 - Google Patents

液圧回路

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JPH07127608A
JPH07127608A JP27525993A JP27525993A JPH07127608A JP H07127608 A JPH07127608 A JP H07127608A JP 27525993 A JP27525993 A JP 27525993A JP 27525993 A JP27525993 A JP 27525993A JP H07127608 A JPH07127608 A JP H07127608A
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valve
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hydraulic
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Yoshihiko Kitadate
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Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 主ポンプ50からシリンダ5へ供給される作
動油の方向を切り換える主コントロール弁56のパイロ
ットポート60aに対しパイロットポンプ51が吐出す
る作動油を供給し得るリモコン弁62と、リモコン弁6
2とパイロットポート60aの間に設けられ且つ制御器
72より出力される指令信号74によって制御される電
磁弁66とを有する液圧回路において、リモコン弁62
とパイロットポート60aとの間に、リモコン弁62と
パイロットポート60aとを電磁弁66を介してあるい
は該電磁弁66を介さないで連通させる選択切換弁77
を設けている。 【効果】 選択切換弁77により液圧リモコン弁62と
パイロットポート60aとを直接連通させると、指令信
号74に関わりなくリモコン弁62からパイロットポー
ト60aへ作動油を供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液圧回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、側溝掘削作業を効率よく施工する
ために、オフセット形アタッチメントを装備した建設機
械が用いられている。
【0003】以下、図3及び図4によってオフセット形
アタッチメントの一例の構造を説明する。
【0004】1は主ブームであり、該主ブーム1の基端
部は、建設機械本体の旋回体2に設けたブラケット3の
後側上部に旋回体2の幅方向に略水平に延びるピン4に
よって枢着されている。
【0005】5はブーム起伏用シリンダであり、該ブー
ム起伏用シリンダ5のシリンダ本体6の基端部は、前記
のブラケット3の前側下部にピン4と平行なピン7によ
って枢着され、また、ブーム起伏用シリンダ5のピスト
ンロッド8の先端部は、前記の主ブーム1の先端部に設
けたブラケット9にピン4と平行なピン10によって枢
着されている。
【0006】11は中間ブームであり、該中間ブーム1
1の基端部は、前記の主ブーム1の先端部にピン4に対
して直交する方向へ延びるピン12によって枢着されて
いる。
【0007】16は先端ブームであり、該先端ブーム1
6は、前記の中間ブーム11の先端部にピン12と平行
なピン17によって枢着されている。
【0008】この先端ブーム16には、側方から見て該
先端ブーム16の基端部と先端部との中間部分から中間
ブーム11の基端部側へ向って該中間ブーム11の上方
に位置するように延びるシリンダ支持部18が設けられ
ている。
【0009】13はリンクバーであり、該リンクバー1
3は、中間ブーム11の左側に該中間ブーム11に対し
て略平行に配置されている。
【0010】このリンクバー13の基端部は、前記の主
ブーム1の先端左側部に設けたブラケット14にピン1
2と平行なピン15によって枢着され、また、リンクバ
ー13の先端部は、前記の先端ブーム16の左側部に設
けたブラケット19にピン12と平行なピン20によっ
て枢着されており、前記の中間ブーム11及びリンクバ
ー13等によって平行四辺形リンク21を形成してい
る。
【0011】22はオフセット用シリンダであり、該オ
フセット用シリンダ22は、前記の中間ブーム11の右
側に配置されている。
【0012】このオフセット用シリンダ22のシリンダ
本体23の基端部は、前記の主ブーム1の先端右側部に
設けたブラケット24にピン12と平行なピン25によ
って枢着され、オフセット用シリンダ22のピストンロ
ッド26の先端部は、前記の中間ブーム11の先端右側
部に設けたブラケット27にピン25と平行なピン28
によって枢着されている。
【0013】29はアームであり、該アーム29の基端
部は、前記の先端ブーム16の先端部にピン4と平行な
ピン30によって枢着されている。
【0014】31はアーム回動用シリンダであり、該ア
ーム回動用シリンダ31のシリンダ本体32の基端部
は、先端ブーム16のシリンダ支持部18にピン4と平
行なピン33によって枢着され、また、アーム回動用シ
リンダ31のピストンロッド34の先端部は、前記のア
ーム29の基端部に設けたブラケット35にピン4と平
行なピン36によって枢着されている。
【0015】37はバケットであり、該バケット37の
背面に設けたブラケット38は、前記のアーム29の先
端部にピン4と平行なピン39によって枢着されてい
る。
【0016】40はバケット回動用シリンダであり、該
バケット回動用シリンダ40のシリンダ本体41の基端
部は、前記のアーム29の基端部に設けたブラケット4
2にピン4と平行なピン43によって枢着されている。
【0017】バケット回動用シリンダ40のピストンロ
ッド44の先端部には、バケットリンク45及びアーム
リンク46のそれぞれの一端部がピン4と平行なピン4
7によって枢着されており、バケットリンク45の他端
部は、前記のバケット37の背面のブラケット38にピ
ン4と平行なピン48によって枢着され、またアームリ
ンク46の他端部は、前記のアーム29の先端部近傍に
ピン4と平行なピン49によって枢着されている。
【0018】図3及び図4に示すオフセット形アタッチ
メントにおいては、ブーム起伏用シリンダ5に対して建
設機械本体の旋回体2に設けた主油圧ポンプ(図示せ
ず)から作動油圧を付与すると、ピストンロッド8の前
進あるいは後退に伴い、ピン4を中心しとて主ブーム1
が起伏する。
【0019】また、オフセット用シリンダ22に対して
前記の主油圧ポンプから作動油圧を付与すると、ピスト
ンロッド26の前進あるいは後退に伴い、ピン12を中
心しとて中間ブーム11が左右へ揺動する。
【0020】このとき、先端ブーム16は、中間ブーム
11及びリンクバー13等により形成される平行四辺形
リンク21を介して主ブーム1に連結されているので、
主ブーム1に対し中間ブーム11が揺動しても、上方か
ら見た主ブーム1に対する先端ブーム16の角度は変化
しない。
【0021】一方、アーム回動用シリンダ31に対して
前記の主油圧ポンプから作動油圧を付与すると、ピスト
ンロッド34の前進あるいは後退に伴い、ピン30を中
心としてアーム29が回動する。
【0022】更に、バケット回動用シリンダ40に対し
て前記の主油圧ポンプから作動油圧を付与すると、ピン
39を中心としてバケット37が回動する。
【0023】上述したようなオフセット形アタッチメン
トでは、ブーム起伏用シリンダ5、オフセット用シリン
ダ22、アーム回動用シリンダ31、バケット回動用シ
リンダ40を作動させることにより、主ブーム1、中間
ブーム11、先端ブーム16、アーム29、バケット3
7等の各部材を旋回体2の旋回半径の内部に位置させる
と、狭い場所においても側溝掘削作業を効率よく施工す
ることができる。
【0024】また、近年、オフセット形アタッチメント
の特性を活用し、該オフセット形アタッチメントを旋回
半径が極めて小さい建設機械(超小旋回機)に適用して
幅の狭い道路等の掘削作業を施工することが行われてい
る。
【0025】一般に超小旋回機では、大形建設機械のよ
うな運転席を取り囲む密閉式キャブは設けられておら
ず、開放形キャブ(キャノピー)だけが運転者の保護手
段である場合が多いので、旋回体2に対する主ブーム1
の起伏角度、主ブーム1に対する中間ブームの揺動角
度、先端ブーム16に対するアーム29の回動角度、ア
ーム29に対するバケット37の回動角度の条件によっ
ては、バケット37の掘削爪がキャブに干渉したりある
いはキャブの内部に入り込むことがある。
【0026】そこで、運転者の保護を目的として、オフ
セット形アタッチメントを駆動する油圧回路に、バケッ
ト37等のオフセット形アタッチメントを構成する各部
材がキャブに干渉しないようにするための干渉防止機能
を具備させたものがある。
【0027】以下、図2によってキャブに対する干渉防
止機能を具備させたオフセット形アタッチメントの油圧
回路の一例の概要を、ブーム起伏用シリンダ5に関する
部分について説明する。
【0028】50は主ポンプ、51はパイロットポンプ
であり、両ポンプ50,51は、同一のエンジン52に
よって駆動されるようになっている。
【0029】53は油タンクであり、該油タンク53
は、作動油吸引管路54及び管路55a,55bを介し
て前記の両ポンプ50,51の油吸入口にそれぞれ接続
されている。
【0030】56は主コントロール弁(パイロット圧切
換方式の3位置切換弁)であり、該主コントロール弁5
6のポンプポートは、作動油供給管路57を介して前記
の主ポンプ50の油吐出口に接続され、タンクポート及
びバイパスポートは、作動油戻り管路58を介して前記
の油タンク53に接続されている。
【0031】また、主コントロール弁56の両切換ポー
トは、管路61a,61bを介してブーム起伏用シリン
ダ5の両流体室にそれぞれ接続されている。
【0032】59は主リリーフ弁であり、該主リリーフ
弁59の入口ポートは前記の作動油供給管路57に接続
され、出口ポートは前記の作動油戻り管路58に接続さ
れている。
【0033】前記の主コントロール弁56は、通常はば
ね等の弾性体によって入口ポートがブロックされる中立
位置に設定されており、パイロットポート60a,60
bのいずれか一方に流体圧が付与された際に、ポンプが
いずれか一方の切換ポートに連通する切換位置に設定さ
れるようになっている。
【0034】62は油圧リモコン弁(手動操作方式の2
方向パイロット圧切換弁)であり、該油圧リモコン弁6
2のポンプポートは、パイロット管路63を介して前記
のパイロットポンプ51の油吐出口に接続され、タンク
ポートは、パイロット管路64を介して前記の油タンク
53に接続されている。
【0035】65は一次パイロット圧設定リリーフ弁で
あり、該一次圧設定リリーフ弁65の入口ポートは前記
のパイロット管路63に、また出口ポートは作動油戻り
管路58にそれぞれ接続されている。
【0036】66は電磁比例減圧弁(電磁切換方式の2
位置比例減圧弁)であり、該電磁比例減圧弁66のポン
プポートは、前記の油圧リモコン弁62の一方の切換ポ
ートにパイロット管路67を介して接続され、タンクポ
ートは、パイロット管路68を介して前記の作動油戻り
管路58に接続されている。
【0037】前記の電磁比例減圧弁66は、ソレノイド
69が励磁されていない状態においては、ばね等の弾性
体によってポンプポートがブロックされ且つタンクポー
トに対して切換ポートが連通するように位置設定され
(図2参照)、また、ソレノイド69が励磁された際に
は、該ソレノイド69に通電される電流値に比例して入
口ポートから切換ポートへ流通する流体の圧力値が増加
するように位置設定が行われる。
【0038】70a,70bはパイロット管路であり、
パイロット管路70aは、前記の電磁比例減圧弁66の
切換ポートと主コントロール弁56の一方のパイロット
ポート60aとを接続し、また、パイロット管路70b
は、前記の油圧リモコン弁62の他方の切換ポートと主
コントロール弁56の他方のパイロットポート60bと
を接続している。
【0039】71a〜71dはポテンショメータ等の位
置検出センサであり、位置検出センサ71aは旋回体2
に対する主ブーム1の起伏角度を、位置検出センサ71
bは主ブーム1に対する中間ブーム11の揺動角度を、
位置検出センサ71cは先端ブーム16に対するアーム
29の回動角度を、位置検出センサ71dは、アーム2
9に対するバケット37の回動角度をそれぞれ検出する
ようになっている(主ブーム1、中間ブーム11、先端
ブーム16、アーム29、バケット37に関しては図3
及び図4参照)。
【0040】75はデータ記憶器であり、該データ記憶
器75には、オフセット形アタッチメントを構成する各
部材と建設機械のキャブとの干渉に関するデータ(旋回
体2に対する主ブーム1の起伏角度、主ブーム1に対す
る中間ブーム11の揺動角度、先端ブーム16に対する
アーム29の回動角度、アーム29に対するバケット3
7の回動角度をパラメータとしたデータ)がデータ信号
76としてメモリされている。
【0041】72は制御器であり、該制御器72は、前
記の各位置検出センサ71a〜71dより出力される位
置検出信号73a〜73dとデータ記憶器75にメモリ
されたデータ信号76とに基づき、前記の電磁比例減圧
弁66のソレノイド69へ指令信号74を出力するよう
になっている。
【0042】前記の制御器72は、位置検出センサ71
a〜71dが損傷した場合、あるいは位置検出センサ7
1a〜71dと制御器72とを接続するケーブルが断線
して制御器72に位置検出信号73a〜73dが入力さ
れなくなった場合や、制御器72自体が故障した際に
は、電磁比例減圧弁66のソレノイド69に指令信号7
4を出力しないように構成されている。
【0043】図2に示す油圧回路では、建設機械が起動
している状態においては、各位置検出センサ71a〜7
1dから制御器72に対して位置検出信号73a〜73
dが出力されており、制御器72において、前記の位置
検出信号73a〜73dとデータ記憶器75にメモリさ
れたデータ信号76とからオフセット形アタッチメント
を構成する主ブーム1、中間ブーム11、先端ブーム1
6、アーム29、バケット37等の各部材と建設機械の
キャブとの位置関係が求められる。
【0044】このとき、オフセット形アタッチメントを
構成する主ブーム1、中間ブーム11、先端ブーム1
6、アーム29、バケット37等が多少変位してもこれ
らの各部材がそれぞれ建設機械のキャブに対して干渉す
ることがない場合には、前記の制御器72から電磁比例
減圧弁66のソレノイド69へ大きな電流値の指令信号
74が出力され、電磁比例減圧弁66の入口ポートから
切換ポートへ流通する流体の圧力値が最大となるように
位置設定が行われる。
【0045】このような状態において、油圧リモコン弁
62を操作して該油圧リモコン弁62のポンプポートと
一方の切換ポートとを連通させると、パイロットポンプ
51が吐出する作動油の流体圧が、パイロット管路6
3、油圧リモコン弁62、パイロット管路67、電磁比
例減圧弁66、パイロット管路70aを経て主コントロ
ール弁56のパイロットポート60aに付与される。
【0046】その結果、主コントロール弁56のポンプ
ポートとブーム起伏用シリンダ5の管路61aに接続さ
れている切換ポートとが連通し、主ポンプ50が吐出す
る作動油が、作動油供給管路57、主コントロール弁5
6、管路61aを経てブーム起伏用シリンダ5のヘッド
側流体室に供給され、ピストンロッド8(図3参照)の
突出量が増大して主ブーム1の起伏角度が大きくなる。
【0047】一方、主ブーム1、中間ブーム11、先端
ブーム16、アーム29、バケット37がある位置へ変
位し且つ主ブーム1の俯仰角度がこれ以上大きくなると
バケット37がキャブに干渉する状態に近付くと、制御
器72から電磁比例減圧弁66のソレノイド69へ出力
される指令信号74の電流値が減少する。
【0048】よって、電磁比例減圧弁66の入口ポート
から切換ポートへ流通する作動油の圧力値が低下し、主
ポンプ50からブーム起伏用シリンダ5のヘッド側流体
室へ供給される作動油の流入量が少なくなり、主ブーム
1の変位速度が低くなる。
【0049】更に、バケット37がキャブの近傍に位置
すると、制御器72から電磁比例減圧弁66のソレノイ
ド69へ指令信号74が出力されなくなり、電磁比例減
圧弁66は、ばね等の弾性体によってポンプポートがブ
ロックされ且つタンクポートに対して切換ポートが連通
するように位置設定され、パイロットポンプ51が吐出
する作動油の流体圧が主コントロール弁56のパイロッ
トポート60aに付与されなくなる。
【0050】その結果、主コントロール弁56が中立位
置に設定され、主ポンプ50が吐出する作動油がブーム
起伏用シリンダ5のヘッド側流体室に供給されなくなっ
て主ブーム1の変位が停止しキャブとの干渉が抑止され
る。
【0051】このようなキャブに対する干渉防止機能を
備えたオフセット形アタッチメントの油圧回路では、ア
ーム29の引き動作を行うためのアーム回動用シリンダ
31(図3参照)の油圧回路の引き作動構成部分や、先
端ブーム16の左寄せ動作を行うためのオフセット用シ
リンダ22(図4参照)の油圧回路の押し作動構成部分
も、図2に示すものと略同様に構成されている。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に示す
キャブに対する干渉防止機能を備えたオフセット形アタ
ッチメントの油圧回路では、位置検出センサ71a〜7
1d等の損傷に起因して制御器72から電磁比例減圧弁
66のソレノイド69に指令信号74が出力されなくな
ると、電磁比例減圧弁66から主コントロール弁56の
パイロットポート60aに対して作動油の流体圧を付与
することができなくなる。
【0053】このため、オフセット形アタッチメントを
変位させて建設機械を速やかに作業現場から他の場所へ
移動させることができなかった。
【0054】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、主コントロール弁のパイロットポートと液圧リモコ
ン弁との間に制御器より出力される指令信号に従って駆
動される電磁弁を設けた液圧回路において、制御器から
指令信号が出力されなくなっても主コントロール弁のパ
イロットポートへ作動流体を供給することができるよう
にすることを目的としている。
【0055】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では主ポンプからアクチュエータへ供給され
る作動流体の方向を切り換える主コントロール弁のパイ
ロットポートに対しパイロットポンプが吐出する作動流
体を供給し得る液圧リモコン弁と、該液圧リモコン弁と
主コントロール弁のパイロットポートの少なくとも一方
との間に設けられ且つ制御器より出力される指令信号に
よって制御される電磁弁とを有する液圧回路において、
前記の液圧リモコン弁と主コントロール弁のパイロット
ポートとの間に、液圧リモコン弁とパイロットポートと
を電磁弁を介してあるいは該電磁弁を介さないで連通さ
せる選択切換弁を設けている。
【0056】
【作用】本発明の液圧回路では、選択切換弁を操作する
ことにより液圧リモコン弁と主コントロール弁のパイロ
ットポートとを電磁弁を介さないで連通させ、更に液圧
リモコン弁を操作すると、制御器から出力される指令信
号に左右されることなく、パイロットポンプが吐出する
作動流体が主コントロール弁のパイロットポートへ付与
される。
【0057】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0058】図1は本発明の液圧回路の一実施例を示す
もので、該液圧回路の基本構成は図2に示すものに準じ
ており、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表わ
している。
【0059】本実施例では、油圧リモコン弁62と主コ
ントロール弁56のパイロットポート60aとの間に選
択切換弁(手動操作方式の2位置切換弁)77を設けて
いる。
【0060】選択切換弁77の一方の入口ポートは、電
磁比例減圧弁66の切換ポートにパイロット管路78を
介して接続され、他方の入口ポートは、油圧リモコン弁
62の一方の切換ポートに接続されたパイロット管路6
7にパイロット管路79を介して接続され、更に出口ポ
ートは、主コントロール弁56の一方のパイロットポー
ト60aにパイロット管路80を介して接続されてい
る。
【0061】上記の選択切換弁77は、通常は一方の入
口ポートと出口ポートとが連通し且つ他方の入口ポート
がブロックされるように位置設定されており(図1参
照)、手動操作によって切換ハンドル81を操作する
と、他方の入口ポートと出口ポートとが連通し且つ一方
の入口ポートがブロックされるように位置設定が行われ
る。
【0062】以下、本実施例の作動を説明する。
【0063】位置検出センサ71a〜71d等に損傷が
なく、制御器72から電磁比例減圧弁66のソレノイド
69に対し指令信号74が通常通り出力されているとき
には、選択切換弁77を、該選択切換弁77の一方の入
口ポートと出口ポートとが連通し且つ他方の入口ポート
がブロックされるように位置設定しておく。
【0064】このとき、制御器72においては、各位置
検出センサ71a〜71dから制御器72に対して出力
される位置検出信号73a〜73dとデータ記憶器75
にメモリされたデータ信号76とに基づき、オフセット
形アタッチメントを構成する主ブーム1、中間ブーム1
1、先端ブーム16、アーム29、バケット37等の各
部材と建設機械のキャブとの位置関係が求められてい
る。
【0065】このような状態において、油圧リモコン弁
62を操作すると、先に述べた図2に示す油圧回路と同
様に、制御器72が出力する指令信号74によって電磁
比例減圧弁66が制御され、オフセット形アタッチメン
トを構成する各部材とキャブとの干渉が抑止される。
【0066】一方、位置検出センサ71a〜71d等の
損傷に起因して制御器72から電磁比例減圧弁66のソ
レノイド69に指令信号74が出力されなった場合に
は、選択切換弁77の切換ハンドル81を操作し、選択
切換弁77の他方の入口ポートと出口ポートとを連通さ
せ一方の入口ポートをブロックする。
【0067】このように選択切換弁77を設定すると、
油圧リモコン弁62の一方の切換ポートと主コントロー
ル弁56の一方のパイロットポート60aとが、パイロ
ット管路67、パイロット管路79、選択切換弁77、
パイロット管路80を介して連通する。
【0068】よって、油圧リモコン弁62を操作するこ
とにより該油圧リモコン弁62から主コントロール弁5
6の一方のパイロットポート60aへ作動油の流体圧を
付与することができるようになる。
【0069】このように、本実施例においては、選択切
換弁77を操作することにより油圧リモコン弁62から
主コントロール弁56の一方のパイロットポート60a
へ直接作動油の流体圧を付与できるので、位置検出セン
サ71a〜71d等の損傷に起因して制御器72から指
令信号74が出力されなくなっても、オフセット形アタ
ッチメントを変位させて建設機械を速やかに作業現場か
ら他の場所へ移動させることができる。
【0070】なお、図1に示す実施例は、図3に示すブ
ーム起伏用シリンダ5の油圧回路の上げ動作部分に関す
るものであるが、建設機械のキャブとオフセット形アタ
ッチメントを構成する各部材との干渉を完全に防止する
ためには、ブーム起伏用シリンダ5の油圧回路の上げ動
作部分に加え、アーム29の引き動作を行うためのアー
ム回動用シリンダ31(図3参照)の油圧回路の引き作
動構成部分や、先端ブーム16の左寄せ動作を行うため
のオフセット用シリンダ22(図4参照)の油圧回路の
押し作動構成部分も、図1に示すものと略同様の構成を
具備させるようにする。
【0071】このとき、各選択切換弁77の切換ハンド
ル81を一括的に操作できるように構成すれば、油圧回
路の切換作業を極めて簡単に行うことができる。
【0072】一方、各選択切換弁77の切換ハンドル8
1を箇別に操作できるように構成すれば、オフセット形
アタッチメントを作動させる特定のシリンダを制御器7
2に関わりなく作動させることができる。
【0073】なお、本発明の液圧回路は、上述した実施
例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液圧回路に
よれば、選択切換弁を操作することにより液圧リモコン
弁と主コントロール弁のパイロットポートとを電磁弁を
介さないで連通させることが可能であるので、制御器か
ら指令信号が出力されなくなっても主コントロール弁の
パイロットポートへ作動流体を供給することができ、制
御器の故障時においてもアクチュエータへの作動流体の
供給が確保される、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧回路の一実施例を示す概念図であ
る。
【図2】従来の液圧回路の一例を示す概念図である。
【図3】オフセット形アタッチメントの一例の左側面図
である。
【図4】オフセット形アタッチメントの中間ブーム部分
の部分切断平面図である。
【符号の説明】
5 ブーム起伏用シリンダ(アクチュエータ) 50 主ポンプ 51 パイロットポンプ 56 主コントロール弁 60a パイロットポート 62 油圧リモコン弁(液圧リモコン弁) 66 電磁比例減圧弁(電磁弁) 72 制御器 74 指令信号 77 選択切換弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主ポンプからアクチュエータへ供給され
    る作動流体の方向を切り換える主コントロール弁のパイ
    ロットポートに対しパイロットポンプが吐出する作動流
    体を供給し得る液圧リモコン弁と、該液圧リモコン弁と
    主コントロール弁のパイロットポートの少なくとも一方
    との間に設けられ且つ制御器より出力される指令信号に
    よって制御される電磁弁とを有する液圧回路において、
    前記の液圧リモコン弁と主コントロール弁のパイロット
    ポートとの間に、液圧リモコン弁とパイロットポートと
    を電磁弁を介してあるいは該電磁弁を介さないで連通さ
    せる選択切換弁を設けたことを特徴とする液圧回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000213506A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業用機械の油圧制御回路
JP2010185472A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Kawasaki Precision Machinery Ltd パイロット切換機構付き流量制御弁
WO2017164371A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 株式会社タダノ 油圧システム

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