JP2006027778A - 高所作業車の作業台レベリング装置 - Google Patents

高所作業車の作業台レベリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブームの作動に対するレベリングの応答性を向上させる。
【解決手段】 フートスイッチ73が踏み込まれ、かつブーム操作レバー71によるブーム30の操作入力が行われたとき、ブーム30を作動させるとともに、レベリングシリンダ35を伸縮作動させて作業台40の水平姿勢を保持する構成において、第2油圧ポンプP2とレベリングシリンダ35とを繋ぐ油路L1,L2中にアンロードバルブ56を備える。このアンロードバルブ73は、作業台40上の作業者OPがフートスイッチ73を踏み込んでいないときには第2油圧ポンプP2の吐出油を油タンクTに逃がすアンロード状態に(アンロード位置56aに)切り換えられ、作業者OPがフートスイッチ73を踏み込んでいるときには第2油圧ポンプP2の吐出油をレベリングシリンダ35に供給する供給状態に(供給位置56bに)切り換えられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、作業台をブームの姿勢によらずほぼ水平に保持する高所作業車の作業台レベリング装置に関する。
高所作業車は、走行体に設けたブームの先端部に作業者搭乗用の作業台を有しており、ブームを起伏、伸縮、旋回作動させることにより作業台を所望の位置に移動させて高所作業を行うことができるようになっている。ブームの作動操作は作業台に設けられたブーム操作手段(レバー等)の操作により行うことができるため、作業台に搭乗した作業者は自ら作業台を所望の位置に移動させて作業を行うことができる。また、誤ってブーム操作手段が操作されたとき等にはブームが作動しないようにするため、作業台に備えられたスイッチ手段(例えば足で踏み込んで操作するフートスイッチ)を操作しながらブーム操作手段の操作を行ったときにのみ、その操作入力が有効となるようになっている。
作業台はブームの先端部に取り付けられたレベリングシリンダと呼ばれる油圧アクチュエータの伸縮作動により上下に揺動させることができるようになっており、ブームの作動に合わせてこのレベリングシリンダを伸縮作動させることにより、ブームの姿勢によらず作業台(作業台の床面)を常時ほぼ水平にすることができる。レベリングシリンダの伸縮作動は上記のようにブームの作動に合わせて行われるため、ブームの作動がなされていないとき、例えば作業台を一定の位置に停止させた状態で作業を行うような場合には、レベリングシリンダに圧油を供給する必要がない。このため、油圧ポンプとレベリングシリンダとを繋ぐ油路中にアンロードバルブを設け、ブーム操作手段を中立位置に位置させた状態では吐出油を油タンクに逃がし、ブーム操作手段を中立位置から動かすと同時に吐出油がレベリングシリンダに供給されるようにする構成が知られている(例えば下の特許文献1参照)。このような構成では作業台が停止している間はアンロードされるので、油圧ポンプの負荷が軽減されて動力ロスを節減することができるとともに、油温の上昇を抑えることができる。
特開平11−180695号公報 特開平9−100804号公報
しかしながら、上記のようにブーム操作手段を中立位置から動かしてブームを作動させるとき、これに合わせてアンロードバルブをアンロード状態から供給状態(圧油をレベリングシリンダへ供給する状態)にすると、レベリングシリンダの制御バルブ(方向切り換えバルブ)のスプール切り換え動作はアンロードバルブの切り換え後に行う必要があるため、レベリングシリンダの実際の作動開始がブームの作動開始に対して遅れてしまい、レベリング(作業台の平衡取り)の追従遅れが生じる場合があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、アンロードバルブを用いて動力ロスの低減と油温の上昇防止とを図りつつ、ブームの作動に対するレベリングの応答性を向上させることが可能な構成の高所作業車の作業台レベリング装置を提供することを目的としている。
本発明に係る高所作業車の作業台レベリング装置は、走行体と、走行体上に設けられたブームと、ブームを作動させるアクチュエータと、ブームの先端部に取り付けられた作業台と、ブームの操作入力を行うブーム操作手段(例えば、実施形態におけるブーム操作レバー71)と、作業台を上下に揺動させるレベリングシリンダと、ブーム操作手段の近傍位置に備えられ、操作されているときのみブーム操作手段の操作によるブームの作動を可能にするスイッチ手段(例えば、実施形態におけるフートスイッチ73)と、スイッチ手段が操作され、かつブーム操作手段によるブームの操作入力が行われたとき、アクチュエータを作動させてブームを作動させるとともに、レベリングシリンダを伸縮作動させて作業台の水平姿勢を保持する制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ60)とを備えて構成される高所作業車の作業台レベリング装置において、レベリングシリンダに圧油を吐出供給する油圧ポンプ(例えば、実施形態における第2油圧ポンプP2)と、油圧ポンプとレベリングシリンダとを繋ぐ油路中に設けられ、油圧ポンプの吐出油を油タンクへ逃がすアンロード状態と油圧ポンプの吐出油をレベリングシリンダへ供給する供給状態とに切り換えが可能なアンロードバルブとを備え、制御手段は、スイッチ手段が操作されていない状態においてはアンロードバルブをアンロード状態に切り換え、スイッチ手段が操作された状態においてはアンロードバルブを供給状態に切り換えるようになっている。また、上記アンロードバルブは走行体に備えられていることが好ましい。
本発明に係る高所作業車の作業台レベリング装置は、スイッチ手段が操作され、かつブーム操作手段によるブームの操作入力が行われたとき、制御手段がアクチュエータを作動させてブームを作動させるとともに、レベリングシリンダを伸縮作動させて作業台の水平姿勢を保持する構成において、油圧ポンプとレベリングシリンダとを繋ぐ油路中にアンロードバルブを備える。そして、このアンロードバルブは、作業者がスイッチ手段を操作していない状態では油圧ポンプの吐出油を油タンクに逃がすアンロード状態に切り換えられ、作業者がスイッチ手段を操作している状態では油圧ポンプの吐出油をレベリングシリンダに供給する供給状態に切り換えられるようになっている。このような構成では、レベリングシリンダの不作動時には油圧ポンプをアンロード状態にして動力ロスの低減と油温の上昇防止とを図ることができるのであるが、更に、ブーム操作手段の操作前に行う、スイッチ手段を操作する段階において既にレベリングシリンダを作動可能な状態とすることができるので、ブーム操作手段の操作開始と同時にレベリングシリンダを作動させることが可能となり、ブームの作動に対するレベリング(作業台の平衡取り)の応答性を向上させることができる。また、アンロードバルブが走行体に備えられているのであれば、このアンロードバルブが作業台に備えられた場合よりも作業台を軽量にすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実施形態に係る作業台レベリング装置を備えた高所作業車1である。本発明に係る作業台レベリング装置の説明をする前に、先ずこの高所作業車1の構成について説明する。
高所作業車1は走行用車輪11,11,…を備えて運転キャビン12から走行運転が可能なトラック式の走行体10と、走行体10上に設けられた旋回台20と、この旋回台20から上方に延びて設けられた支柱21の上部にフートピン22を介して基端部が支持されたブーム30と、このブーム30の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台40とを有して構成される。
旋回台20は走行体10の後部に上下軸まわり360度回動自在に取り付けられている。走行体10の内部にはブーム旋回モータ(油圧モータ)23が設けられており、このブーム旋回モータ23を回転作動させることにより、図示しないギヤを介して旋回台20を水平旋回動させることができる。ブーム30は基端ブーム30a、中間ブーム30b及び先端ブーム30cが入れ子式に構成されており、内部に設けられたブーム伸縮シリンダ(油圧シリンダ)31の伸縮作動により各ブーム30a,30b,30cを相対的に移動させてブーム30全体を軸方向に伸縮動させることができる。また、基端ブーム30aと旋回台20の支柱21との間にはブーム起伏シリンダ(油圧シリンダ)24が跨設されており、このブーム起伏シリンダ24を伸縮作動させることによりブーム30全体を上下に起伏動させることができる。
先端ブーム30cの先端部には垂直ポスト保持金具32が取り付けられており、この垂直ポスト保持金具32には垂直ポスト33の下端部が枢支されている。垂直ポスト32の上端部には作業台支持プレート34が固定されており、作業台40はこの作業台支持プレート34の上面側に設けられている。作業台支持プレート34はレベリングシリンダ(油圧シリンダ)35により垂直ポスト保持金具32と連結されており、このレベリングシリンダ35を伸縮作動させることにより垂直ポスト33を(作業台40を)上下に揺動させることができる。このため、ブーム30の起伏作動(ブーム起伏シリンダ24の伸縮作動)、伸縮作動(ブーム伸縮シリンダ31の伸縮作動)若しくは旋回作動(ブーム旋回モータ23の回転作動)に合わせてレベリングシリンダ35を伸縮作動させることにより、ブーム30の姿勢によらず、垂直ポスト33を常に垂直姿勢にして作業台40(作業台40の床面)を常時水平に保持することが可能である。なお、ブーム30の伸縮作動においてレベリングシリンダ35が作動するのは、ブーム30の伸長量が大きくなってブーム30に下方撓みが生じるような場合であり、ブーム30の旋回作動においてレベリングシリンダ35が作動するのは、走行体10が斜面上に位置している状態からブーム30を旋回作動させたような場合である。
作業台40は作業台支持プレート34の上面側に上下軸まわり回動自在に取り付けられており、作業台支持プレート34内に設けられた作業台旋回モータ(油圧モータ)36を回転作動させるることにより、図示しないギヤを介して作業台40を垂直ポスト33まわりに水平旋回させることができる。
作業台40には上部操作装置70が設けられており、ここにはブーム30の起伏、伸縮、旋回操作を行うためのブーム操作レバー71及び作業台40の水平旋回操作を行うための作業台操作レバー72が設けられている。ブーム操作レバー71の操作により出力されたブーム操作信号及び作業台操作レバー72の操作により出力された作業台操作信号は、それぞれ走行体10内に設置されたコントローラ60に入力される(図3参照)。コントローラ60はブーム操作レバー71の操作により出力されるブーム操作信号に基づいてブーム起伏シリンダ24に対応する第1制御バルブ51、ブーム伸縮シリンダ31に対応する第2制御バルブ52及びブーム旋回モータ23に対応する第3制御バルブ53の各スプール(図示せず)を電磁駆動する。また、コントローラ60は、作業台操作レバー72の操作により出力される作業台操作信号に基づいて作業台旋回モータ36に対応する第4制御バルブ54のスプール(図示せず)を電磁駆動する。
作業台40の床面には、作業台40に搭乗した作業者OPが足で踏み込んで操作するフートスイッチ73が備えられている(このフートスイッチ73も上部操作装置70の一部とする)。このフートスイッチ73は、操作されているときのみブーム操作レバー71の操作によるブーム30の作動を可能にするスイッチであり、作業者OPが足で踏み込んでいるオンの状態(操作状態)では信号(これをスイッチ操作信号とする)を出力し、踏み込みを解除しているオフの状態(非操作状態)ではスイッチ操作信号を出力しない。このフートスイッチ73から出力されるスイッチ操作信号は図3に示すようにコントローラ60に入力され、コントローラ60は、フートスイッチ73からスイッチ操作信号が出力されているときにのみ、ブーム操作レバー71の操作により出力されたブーム操作信号と作業台操作レバー72により出力された作業台操作信号とをそれぞれ有効なものとして扱う。
走行体10内に設けられた第1油圧ポンプP1はエンジンE(或いは電動モータ等でもよい)により回転駆動され、上記第1〜第4制御バルブ51,52,53,54経由でブーム起伏シリンダ24、ブーム伸縮シリンダ31、ブーム旋回モータ23及び作業台旋回モータ36に圧油を供給する。このためブーム起伏シリンダ24、ブーム伸縮シリンダ31及びブーム旋回モータ23はブーム操作レバー71の操作により所望に作動させることができ、作業台旋回モータ36は作業台操作レバー72の操作により所望に作動させることができる。但し、上述のように、作業台40上の作業者OPがブーム操作レバー71或いは作業台操作レバー72の操作を行ったとしても、これがフートスイッチ73を踏み込んだ状態(フートスイッチ73をオンにした状態)で行ったものでなければその操作は有効とはならないため、作業者OPは、先ずフートスイッチ73を踏み込んだ上で、ブーム操作レバー71或いは作業台操作レバー72の操作を行う必要がある。高所作業車1は上記構成であるため、作業台40に搭乗した作業者OPは、ブーム操作レバー71及び作業台操作レバー72の操作により作業台40を移動させて任意の高所位置で作業を行うことが可能である。
また、図2及び図3に示すように、走行体10上には下部操作装置13が設けられており、ここには上部操作装置70のブーム操作レバー71と同様、ブーム30の起伏、伸縮、旋回操作を行うための下部ブーム操作レバー14と、上部操作装置70の作業台操作レバー72と同様、作業台40の水平旋回操作を行うための下部作業台操作レバー15とが設けられている。そして、下部ブーム操作レバー14の操作により出力されたブーム操作信号及び下部作業台操作レバー15の操作により出力された作業台操作信号はそれぞれコントローラ60に入力され(図3参照)、コントローラ60は下部ブーム操作レバー14の操作により出力されるブーム操作信号に基づいて第1制御バルブ51、第2制御バルブ52及び第3制御バルブ53の各スプールを電磁駆動してブーム30を起伏、伸縮、旋回作動させるようになっている。また、コントローラ60は、下部作業台操作レバー15の操作により出力される作業台操作信号に基づいて第4制御バルブ54のスプールを電磁駆動し、作業台40を水平旋回作動させる。
これら下部ブーム操作レバー14及び下部作業台操作レバー15は始業前点検など、主として作業台40上に作業者が搭乗しない状態でブーム30及び作業台40を作動させるためのものであり、下部操作装置13内に設けられた下部優先スイッチ16をオンにした状態で操作することによりその操作信号が有効となる。すなわち、上記上部操作装置70におけるフートスイッチ73と同等の役割を果たす。但し、この下部優先スイッチ16がオンにされた状態では、仮に作業台40上に作業者OPがいてフートスイッチ73が踏み込まれていたとしても(フートスイッチ73がオンにされていたとしても)、上部操作装置70内のブーム操作レバー71及び作業台操作レバー72の操作により出力された操作信号は無効となる(下部操作装置13からの操作が優先される)。
また、コントローラ60は、ブーム30の先端部が走行体10を転倒させる位置に位置しないように、すなわちブーム30を伸長等させることにより発生した転倒モーメントにより走行体10が転倒することがないように規制を働かせつつブーム30の作動制御を行う。コントローラ60はブーム30の基端部に設けられてブーム30の起伏角度を検出する起伏角度検出器61a、ブーム30内に設けられてブーム30の長さを検出するブーム長さ検出器61b及び走行体10内に設けられてブーム30の(旋回台20の)走行体10に対する旋回角度を検出するブーム旋回角度検出器61cの3つの検出器からの検出情報に基づいて走行体10の基準位置に対するブーム30の先端部の位置を算出し、このブーム30先端部の位置がコントローラ60において予め設定されている許容作業範囲内に収まるように第1〜第3制御バルブ51,52,53のスプール動作をコントロールする。なお、走行体10の前後左右4箇所には下方に張り出して(伸長作動して)走行体10を安定的に支持するアウトリガジャッキ50,50,・・・が設けられている(図2参照)。
次に、この高所作業車1に備えられた作業台レベリング装置について説明する。高所作業車1の作業台レベリング装置は、図1に示すように、上記ブーム操作レバー71、フートスイッチ73、コントローラ60、レベリングシリンダ35のほか、作業台傾き角度検出器62、第2油圧ポンプP2、レベリングシリンダ制御バルブ55、アンロードバルブ56、ダブルパイロットチェックバルブ57を有して構成される。
作業台傾き角度検出器62は作業台40に取り付けられており、作業台40(作業台40の床面)の地面Gに対する傾き角度を検出して、その検出情報をコントローラ60に出力する。第2油圧ポンプP2は図3にも示すように、第1油圧ポンプP1と同様エンジンEにより駆動され、レベリングシリンダ35に圧油を供給する。レベリングシリンダ制御バルブ55は第2油圧ポンプP2とレベリングシリンダ35とを繋ぐ油路L1,L2中に介装された方向切り換えバルブであり、コントローラ60によりスプールが電磁駆動されることにより、第2油圧ポンプP2からの吐出油のレベリングシリンダ35への供給(方向切り換えを含む)及び停止を行う。アンロードバルブ56は上記油路L1,L2におけるブーム30よりも上流側(具体的には走行体10内)の位置に介装されており、第2油圧ポンプP2の吐出油を油タンクTに逃がすアンロード位置56aと、第2油圧ポンプP2の吐出油をレベリングシリンダ35へ供給する供給位置56bとの間で切り換えが可能な構成となっている。また、ダブルパイロットチェックバルブ57は上記油路L1,L2におけるブーム30よりも下流側(具体的には作業台40内)の位置に介装されており、レベリングシリンダ35に圧油が供給されていないときにレベリングシリンダ35が外力により伸縮作動してしまわないよう、これをロックする働きをする。また、このダブルパイロットチェックバルブ57は、レベリングシリンダ制御バルブ55との間の油路L1,L2のうちのいずれか一方が破損したとしても、作業台40が自重により下方に揺動しないようにする働きもしている。
コントローラ60は、ブーム操作レバー71によるブーム30の操作入力が行われたときには、上記アクチュエータ(ブーム起伏シリンダ24、ブーム伸縮シリンダ31、ブーム旋回モータ23)を作動させてブーム30を起伏、伸縮、旋回作動させるとともに、レベリングシリンダ35を伸縮作動させることにより、作業台40の水平姿勢を保持する。すなわち、ブーム30の作動に合わせて作業台40のレベリング(平衡取り)を行う。具体的には、作業台傾き角度検出器62からの検出情報に基づいてレベリングシリンダ制御バルブ55を電磁駆動してレベリングシリンダ35を伸縮作動させ、これにより、作業台傾き角度検出器62により検出される作業台40の傾き角度がほぼ零になるようにする。
また、コントローラ60は、フートスイッチ73が作業者OPにより踏み込まれておらず、フートスイッチ73からスイッチ操作信号が出力されていない状態ではアンロードバルブ56をアンロード状態に(アンロード位置56aに)切り換え、フートスイッチ73が踏み込まれており、フートスイッチ73からスイッチ操作信号が出力されている状態ではアンロードバルブ56を供給状態に(供給位置56b)に切り換えるようになっている。このため、作業者OPにブーム30或いは作業台40を作動させようとする意志がなくフートスイッチ73を踏み込んでいないときには、アンロードバルブ56はアンロード状態になる(アンロード位置56aに位置する)ので、第2油圧ポンプP2の吐出圧はレベリングシリンダ35へは供給されず、油タンクTにそのまま逃がされる。すなわち第2油圧ポンプP2はアンロード(無負荷運転)される。また、この状態ではブーム操作レバー71或いは作業台操作レバー72が操作されても、その操作は無効となるので、実際にブーム30や作業台40が作動することはない。
一方、作業者OPがブーム30或いは作業台40を作動させようとする意志があり、ブーム操作レバー71或いは作業台操作レバー72の操作前にフートスイッチ73を踏み込んでいるときには、アンロードバルブ56は供給状態になる(供給位置56bに位置する)ので、第2油圧ポンプP2の吐出油はレベリングシリンダ35に供給される。この状態ではコントローラ60からの制御によりレベリングシリンダ35の伸縮作動が可能となる。また、この状態ではブーム操作レバー71或いは作業台操作レバー72の操作は有効となり、実際にブーム30や作業台40が作動する。そして、ブーム30の作動に応じて、作業台40のレベリングがなされる。
上記のように本高所作業車1に備えられた作業台レベリング装置は、フートスイッチ73が踏み込まれ(操作され)、かつブーム操作レバー71によるブーム30の操作入力が行われたとき、コントローラ60がアクチュエータ(ブーム起伏シリンダ24、ブーム伸縮シリンダ31及びブーム旋回モータ23)を作動させてブーム30を作動させるとともに、レベリングシリンダ35を伸縮作動させて作業台40の水平姿勢を保持する構成において、第2油圧ポンプP2とレベリングシリンダ35とを繋ぐ油路L1,L2中にアンロードバルブ56を備える。そして、このアンロードバルブ56は、作業者OPがフートスイッチ73を踏み込んでいない(操作していない)状態では第2油圧ポンプP2の吐出油を油タンクTに逃がすアンロード状態に(アンロード位置56aに)切り換えられ、作業者OPがフートスイッチ73を踏み込んでいる(操作している)ときには第2油圧ポンプP2の吐出油をレベリングシリンダ35に供給する供給状態に(供給位置56bに)切り換えられるようになっている。
このような構成では、レベリングシリンダ35の不作動時には第2油圧ポンプP2をアンロード状態にして動力ロスの低減と油温の上昇防止とを図ることができるのであるが、更に、ブーム操作レバー71の操作前に行うフートスイッチ73の踏み込みの段階(フートスイッチ73を操作する段階)において既にレベリングシリンダ35を作動可能な状態とすることができるので、ブーム操作レバー71の操作開始と同時にレベリングシリンダ35を作動させることが可能となり、ブーム30の作動に対するレベリングの応答性を向上させることができる。また、アンロードバルブ56はブーム30よりも下流側、すなわち作業台40に備えることもできるが、図1に示すように、ブーム30よりも上流側、すなわち走行体10に備えるのであれば、このアンロードバルブ58を作業台40に備えた場合よりも作業台40を軽量にすることができる。
また、コントローラ60は、下部優先スイッチ16がオフにされているときにはフートスイッチ73から出力されるスイッチ操作信号を有効にし、フートスイッチ73からのスイッチ操作信号の出力・非出力に従ってアンロードバルブ56の位置切り換えを行う一方で、下部優先スイッチ16がオンにされているときにはフートスイッチ73からのスイッチ操作信号を無効にしつつ、アンロードバルブ56を供給位置56bに切り換えるようになっている。このため高所作業車1では、上記のように、フートスイッチ73のオンオフ状態に応じてアンロードバルブ56の位置切り換えがなされる構成を有しつつも、フートスイッチ73のオンオフ操作によらずアンロードバルブ56を供給位置56bに切り換える手段を有しており、下部ブーム操作レバー14の操作によりブーム30の作動を行ったときには、フートスイッチ73のオンオフ操作を介することなく、下部ブーム操作レバー14の操作に応じた作業台40のレベリングを行うことができるようになっている。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態において述べたものに限定されない.例えば、ブームの操作入力を行うブーム操作手段は、上述の実施形態ではレバー(ブーム操作レバー71)であったが、これはレバーに限られず、つまみなど他の操作手段であっても構わない。また、ブーム30は伸縮ブームであったが、屈伸ブームなど他の形態のブームであっても構わない。このときコントローラ60は、ブームの屈伸作動に応じてレベリングシリンダ35を作動させることになる。また、作業者OPによりオンにされた状態で行われたブーム操作手段の操作入力のみを有効なものとするスイッチ手段は、上述の実施形態では作業者OPが足で踏み込んで操作するフートスイッチ73であったが、ブーム操作手段の近傍位置に備えられており、操作されているときのみブーム操作手段の操作によるブームの作動を可能にすることが可能なものであれば他のスイッチ手段、例えば手で操作するレバーやボタンスイッチ等であっても構わない。
また、前述の実施形態では、スイッチ手段の操作によるスイッチ操作信号が出力されているか否かをコントローラ60が判断し、これによりコントローラ60は、フートスイッチ73からスイッチ操作信号が出力されているときにのみ、ブーム操作レバー71の操作により出力されたブーム操作信号と作業台操作レバー72により出力された作業台操作信号とをそれぞれ有効なものとして扱う構成となっていたが、ブーム操作レバー71とコントローラ60との間を繋ぐ信号線の中間部及び作業台操作レバー72とコントローラ60との間を繋ぐ信号線の中間部それぞれにフートスイッチの操作により開閉されるスイッチ機構を設置し、フートスイッチが操作されているときにのみこれらスイッチ機構が両信号線を閉じるようにすることでブーム操作信号と作業台操作信号とが有効となるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る作業台レベリング装置の構成を示すブロック図である。 上記作業台レベリング装置を備えた高所作業車の一実施形態を示す側面図である。 上記高所作業車における動力伝達系統の構成の一部を示すブロック図である。
符号の説明
1 高所作業車
10 走行体
23 ブーム旋回モータ(アクチュエータ)
24 ブーム起伏シリンダ(アクチュエータ)
30 ブーム
31 ブーム伸縮シリンダ(アクチュエータ)
35 レベリングシリンダ
40 作業台
60 コントローラ(制御手段)
55 レベリングシリンダ制御バルブ
56 アンロードバルブ
56a アンロード位置
56b 供給位置
71 ブーム操作レバー(ブーム操作手段)
73 フートスイッチ(スイッチ手段)
P2 第2油圧ポンプ(油圧ポンプ)
L1,L2 油路

Claims (2)

  1. 走行体と、前記走行体上に設けられたブームと、前記ブームを作動させるアクチュエータと、前記ブームの先端部に取り付けられた作業台と、前記ブームの操作入力を行うブーム操作手段と、前記作業台を上下に揺動させるレベリングシリンダと、前記ブーム操作手段の近傍位置に備えられ、操作されているときのみ前記ブーム操作手段の操作による前記ブームの作動を可能にするスイッチ手段と、前記スイッチ手段が操作され、かつ前記ブーム操作手段による前記ブームの操作入力が行われたとき、前記アクチュエータを作動させて前記ブームを作動させるとともに、前記レベリングシリンダを伸縮作動させて前記作業台の水平姿勢を保持する制御手段とを備えて構成される高所作業車の作業台レベリング装置において、
    前記レベリングシリンダに圧油を吐出供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプと前記レベリングシリンダとを繋ぐ油路中に設けられ、前記油圧ポンプの吐出油を油タンクへ逃がすアンロード状態と前記油圧ポンプの吐出油を前記レベリングシリンダへ供給する供給状態とに切り換えが可能なアンロードバルブとを備え、
    前記制御手段は、前記スイッチ手段が操作されていない状態においては前記アンロードバルブを前記アンロード状態に切り換え、前記スイッチ手段が操作された状態においては前記アンロードバルブを前記供給状態に切り換えるようになっていることを特徴とする高所作業車の作業台レベリング装置。
  2. 前記アンロードバルブが前記走行体に備えられたことを特徴とする請求項1記載の高所作業車の作業台レベリング装置。
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