JP2006026780A - 軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置 - Google Patents

軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の軸状部品を組み合わせた状態で嵌め込む場合においても、効率良く、比較的短時間に嵌入孔へ嵌め込むことのできる軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置を提供する。
【解決手段】 嵌入孔(バルブ孔51)の軸心が鉛直方向となるように本体部品(バルブボディ5)を位置決めして、軸状部品(スプールバルブ41など)を落とし込むことにより該バルブ孔51に嵌め込む鉛直方向嵌め込み方法と、バルブ孔51の軸心が水平方向または略水平方向となるようにバルブボディ5を位置決めして、軸状部品(スリーブ42とプランジャ43などの組み合わせ部品)を押し込むことによりバルブ孔51に嵌め込む水平または略水平方向嵌め込み方法とを選択的に採用する軸状部品の嵌め込み方法である。バルブボディ5を固定している組付け用治具3が回動することで嵌め込み方向の調整をおこなう。
【選択図】 図4

Description

本発明は、嵌入孔を有する本体部品の該嵌入孔に軸状部品を嵌め込む軸状部品の嵌め込み方法と該軸状部品の嵌め込み方法に使用される軸状部品嵌め込み装置に係り、特に複数の軸状部品を組み合わせた状態で嵌め込む場合においても、効率良く、比較的短時間に嵌入孔へ嵌め込むことのできる軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置に関するものである。
例えばスプリングやスプールバルブなどの軸状部品を車輌用自動変速機のコントロールバルブのバルブボディに穿設されたバルブ孔などの嵌入孔に嵌め込む場合には、原則として該嵌入孔が鉛直方向となるように本体部品を載置した状態で軸状部品の嵌め込み作業が行われている。嵌入孔を鉛直方向とすることにより、軸状部品をアクチュエータやロボットなどで孔位置まで運んだ後は、該軸状部品の自重によって自由落下させることで軸状部品の嵌め込みが行われることとなり、効率的に軸状部品の嵌め込み作業を行うことができるからである。
しかし、一方の軸状部品が他方の軸状部品に穿設された挿入孔に遊嵌した状態で、遊嵌する一方の軸状部品から本体部品の嵌入孔に嵌め込むといった作業においては、上記するような嵌入孔を鉛直方向に向けた状態での嵌め込み作業は極めて困難となる。例えば、上記と同様に車輌用自動変速機のコントロールバルブのバルブボディに穿設されたバルブ孔に対して、所定深度の挿入孔を有するスリーブにプランジャを遊嵌した状態で該プランジャの一端から順にプランジャおよびスリーブをバルブ孔に嵌め込む作業などが考えられる。ここで、一方の軸状部品(プランジャ)の一部が他方の軸状部品(スリーブ)に遊嵌し、該他方の軸状部品(スリーブ)を外部から押圧保持した状態で(かかる押圧によって一方の軸状部品(プランジャ)が落下しないように保持している)、一方の軸状部品(プランジャ)から嵌入孔に嵌め込もうとすると、今度は押圧保持した部分が軸状部品の嵌め込みの障害となり、効率的な嵌め込み作業ができなくなってしまう。
特許文献1では、嵌入孔を有する本体部品を、該嵌入孔が水平方向となるように載置し、軸状部材を鉛直方向に振動させながら本体部品の嵌入孔に押圧挿入する軸状部品の嵌入方法および装置に関する発明が開示されている。かかる発明によれば、嵌入孔とそれに嵌入する軸状部品の位置に多少のばらつきがある場合であっても、水平に載置された軸状部品に鉛直方向に振動を与えることにより、軸状部品の傾きによる孔への食いつきが比較的短時間で解消されることとなる。さらに、嵌入孔が水平方向となるように本体部品を載置した状態で軸状部品を押圧挿入する方法であれば、上記するように2つの軸状部品が嵌め合わされた状態であっても一方の軸状部品を落下させることなく嵌入孔に嵌め込むことが可能となる。
特開平8−132323号公報
特許文献1の軸状部品の嵌入方法および装置によれば、嵌入孔とそれに嵌入する軸状部品の位置に多少のばらつきがある場合であっても、水平に載置された軸状部品に鉛直方向に振動を与えることにより、確実に軸状部品を嵌入孔に嵌め込むことができる。さらに2つの軸状部品が嵌め合わされた状態であってもその一方の軸状部品を落下させずに嵌入孔に嵌め込むことが可能となる。しかし、上記するように、軸状部品を嵌入孔に嵌めこんでなる組立て製品を順次生産していく生産ラインにおいてその生産性の向上を実現するためには、原則として、軸状部品の自重を効果的に利用して該軸状部品を鉛直方向の嵌入孔に自由落下させながら嵌め込むことが好ましい。軸状部品を鉛直方向とした場合に嵌め込み作業が極めて困難となる場合に限って、適宜、水平方向ないし略水平方向に嵌め込む方法を採用するのが最も効果的な方法であるものと考えられる。したがって、水平方向のみの嵌め込み方式を対象とする上記発明の嵌入装置および方法では、組立て部品の生産ラインの生産性の向上を図ることが極めて難しいものと考えられる。
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、組立て部品の生産ラインのうち、本体部品の嵌入孔に軸状部品を嵌め込む工程において、該生産ラインの生産性の向上を図ることのできる軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置を提供することを目的とする。また、2つの軸状部品において一方の軸状部品を他方の軸状部品の挿入孔に遊嵌した状態で該2つの軸状部品を本体部品の嵌入孔に嵌め込む場合においても、効率的でかつ嵌め込み速度が比較的速い軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による軸状部品の嵌め込み方法は、嵌入孔を有する本体部品の該嵌入孔に軸状部品を嵌め込む軸状部品の嵌め込み方法であって、前記軸状部品の嵌め込み方法は、前記嵌入孔の軸心が鉛直方向となるように前記本体部品を位置決めして、前記軸状部品を落とし込むことにより該嵌入孔に該軸状部品を嵌め込む鉛直方向嵌め込み方法と、前記嵌入孔の軸心が水平方向または略水平方向となるように前記本体部品を位置決めして、前記軸状部品を押し込むことにより該嵌入孔に該軸状部品を嵌め込む水平または略水平方向嵌め込み方法と、を選択的に採用しておこなうことを特徴とする。
本発明は、例えば複数の軸状部品を複数の嵌入孔(を有する本体部品)に嵌め込む作業ユニットを複数繋げてなる生産ラインに適用される軸状部品の嵌め込み方法である。かかる嵌入孔への軸状部品の嵌め込みに際しては、原則として嵌入孔の軸心が鉛直方向となるように本体部品を位置決めした状態で、該嵌入孔へ軸状部品を嵌め込むことが、嵌入孔を水平方向とした状態で水平方向に軸状部品を押し込みながら嵌め込むことに比べて嵌め込み作業に要する時間を短縮できる。軸状部品の自重を利用できるため、嵌入孔に軸状部品がうまく収まることができればスムーズに嵌め込みがおこなわれるからである。
しかし、軸状部品がその長手方向にわたって複数の段付きを有する段付き形状に形成されている場合や、嵌入孔が段付き孔の場合、さらにはそれらが組み合わされた場合の嵌め込み作業などでは、嵌入孔を鉛直方向に位置決めした状態で軸状部品を嵌め込むよりも水平方向または水平に近い略水平方向に嵌め込む方が嵌め込み作業が容易で、かつ嵌め込みに要する時間が短縮される場合もあり得る。さらには、本体部品の上面と下面、すなわち反対の面から複数の軸状部品を嵌め込むような作業においては、該本体部品を嵌入孔が水平方向となるように位置決めした状態で、軸状部品を左右の方向からそれぞれの嵌入孔へ嵌め込むことがより効率的な方法と考えられる。
そのために本発明では、複数の嵌入孔を有する本体部品において、原則としては嵌入孔を鉛直方向に位置決めした状態で軸状部品の嵌めこみをおこないながらも、選択的に嵌入孔が水平方向または略水平方向となるように本体部品を位置決めした状態で軸状部品を嵌め込むようにしている。本発明は特に、精密な複数の軸状部品を嵌め込み方向が多様に相違するような本体部品に嵌め込む場合などに使用されるのが好適である。
また、本発明による軸状部品の嵌め込み方法の好ましい実施形態は、前記軸状部品が少なくとも、所定深度の挿入孔を有する第一軸状部品と該挿入孔に遊嵌可能な第二軸状部品とからなり、該第二軸状部品を該第一軸状部品に遊嵌した状態で該第二軸状部品の端部から該第一軸状部品および該第二軸状部品を前記嵌入孔に嵌め込む際には、前記水平または略水平方向嵌め込み方法を使用することを特徴とする。
上記するように、本発明の軸状部品の嵌め込み方法は、原則として、嵌入孔の軸心が鉛直方向となるように本体部品を位置決めした状態で該嵌入孔に軸状部品を嵌め込むこととしながらも、適宜、嵌入孔の軸心が水平方向または略水平方向となるように本体部品を位置決めした状態で軸状部品を嵌め込むようにする方法である。特に本発明では、例えば2つの軸状部品を組み合わせた状態で嵌入孔へ嵌め込む場合を対象としており、かかる2つの軸状部品を鉛直方向に嵌め込もうとした際に嵌め込み作業の効率が低下する恐れのある場合には、水平方向に嵌め込みをおこなうこととするものである。
例えば、所定深度の挿入孔を有する第一軸状部品(小型で容器状の蓋材など)の該挿入孔に、第二軸状部品の一部を遊嵌させた状態で2つの軸状部品を組み合わせ(この2つの軸状部品は何ら固定されていない)、第二軸状部品の端部(第一軸状部品に遊嵌している端部とは反対側の端部)から軸心を鉛直方向に向けた嵌入孔へこの2つの軸状部品を嵌め込もうとする場合を想定する。この場合、第一軸状部品を比較的強固に把持することによって第二軸状部品が第一軸状部品から離れ落ちることを防止しながら2つの軸状部品を嵌め込もうとすると、かかる把持部が障害となって第一軸状部品を効率よく嵌入孔へ嵌め込むことができない。尤も、上記する遊嵌部を接着等することにより2つの軸状部品を固着する方法では作業効率が低下してしまう。
そこで、このような2つの軸状部品、さらには3つ以上の軸状部品を組み合わせた状態で効率のよい嵌入孔への嵌め込み作業をおこなうために、嵌入孔の軸心を水平方向または略水平方向とした状態で軸状部品の嵌め込みをおこなう方法を採用する。
また、本発明による軸状部品の嵌め込み方法の他の実施形態として、前記軸状部品はスプールバルブやスプリングやプラグなどのバルブ構成部品であり、前記本体部品はバルブボディであることを特徴とする。
嵌め込み作業が極めて困難な軸状部品の嵌入孔への嵌め込み作業の中で、例えば、車輌用自動変速機のコントロールバルブのバルブボディに穿設されたバルブ孔などの嵌入孔に、段付き形状に形成されたスプールバルブやスプリング、プラグなどを組み合わせた状態(スプールバルブとスプリングの組み合わせや、スプールバルブとスプリングとプラグの組み合わせなど)で嵌め込む作業が本発明の実施形態としては好適である。なお、嵌入孔の内空形状も段付き形状である段付き孔の場合にはさらに効果が大きいものと考えられる。
また、本発明による軸状部品の嵌め込み方法の他の実施形態として、前記第一軸状部品はスリーブであり、前記第二軸状部品はプランジャであることを特徴とする。
上記と同様に、車輌用自動変速機のコントロールバルブのバルブボディに穿設されたバルブ孔などの嵌入孔に、第一軸状部品であるスリーブに第二軸状部品であるプランジャの一端を遊嵌させた状態で該プランジャの他端側からこれら2つの軸状部品を嵌入孔へ嵌め込む場合には、水平または略水平方向嵌め込み方法を使用するのが好適である。これら軸状部品の嵌め込み作業は、通常は複数の作業ユニットからなる生産ラインにて流れ作業的におこなわれるものであるが、一つの作業ユニットで鉛直方向嵌め込み方法と水平または略水平方向嵌め込み方法を適宜使い分けながらおこなうこととすれば、作業ユニットの数を低減することが可能となり、効率のよい生産ラインの構築を実現することができる。
さらに、本発明による軸状部品嵌め込み装置は、前記軸状部品の嵌め込み方法に使用される軸状部品嵌め込み装置であって、該軸状部品嵌め込み装置は、載置された前記本体部品を少なくとも90度回動可能な回転機構を少なくとも備えていることを特徴とする。
かかる軸状部品嵌め込み装置の一つの実施形態としては、本体部品を固定した状態で該本体部品を少なくとも90度回動することのできる組付け用治具と、軸状部品を把持するとともに該軸状部品の嵌入孔への組付けをおこなうロボットハンドを備えた双腕ロボットを少なくとも備えた装置が考えられる。双腕ロボットとは2つのロボットアーム(それぞれが多自由度を有する)と該ロボットアームの先端に上記ロボットハンドを備えた組付け用ロボットであり、予め軸状部品の組付けのためのロボットティーチングがおこなわれている。かかる双腕ロボットはコントローラが内臓された専用の制御装置にて作動することができる。
例えば、組付け用治具の回動も制御装置にておこなうとともに、双腕ロボットと組付け用治具とを一つの制御系で制御したり、インターフェース回路で繋いだ構成とすることにより、軸状部品の組み合わせや軸状部品の嵌め込み方向などに応じて組付け用治具が回動し、双腕ロボットによる軸状部品の嵌め込み作業の一つが完了した段階で、組付け用治具が水平移動または回動しながら次の嵌入孔への嵌め込み作業を双腕ロボットにておこなうことが可能となる。なお、双腕ロボットは双方のロボットアームが相互に協調動作することができるため、軸状部品の嵌め込み作業または各種の部品組付け作業の作業効率を向上させることができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の軸状部品の嵌め込み方法および軸状部品嵌め込み装置によれば、複数の軸状部品を組み合わせた状態で嵌め込む場合においても、効率良く、比較的短時間に嵌入孔へ軸状部品を嵌め込むことができる。また、かかる作業が複数の作業ユニットにておこなわれてなる生産ラインにおいては、作業ユニットの数を低減することができ、効率的な生産ラインを構築することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の軸状部品嵌め込み装置の一実施形態を示した斜視図である。図2は、軸状部品の実施形態を示した縦断面図であって、図2aはスプールバルブの縦断面図を、図2bはスリーブとプランジャの縦断面図をそれぞれ示している。図3は、本発明の軸状部品の嵌め込み方法のうち、鉛直方向嵌め込み方法を説明した説明図であって、スプールバルブおよびスプリングを嵌め込んでいる状況を説明した図である。図4は、本発明の軸状部品の嵌め込み方法のうち、水平または略水平方向嵌め込み方法を説明した説明図であって、スリーブおよびプランジャを組み合わせた状態でそれらを嵌め込んでいる状況を説明した図である。図5は、図4に続いて、ピンを挿入している状況を説明した説明図である。なお、図示する軸状部品嵌め込み装置は、回動可能な組付け用治具と双腕ロボットから構成される実施形態であるが、本発明の軸状部品嵌め込み装置がかかる実施形態に限定されるものでないことは勿論のことである。さらに、本体部品としてバルブ孔を複数有するバルブボディを、軸状部品としてはスプールバルブやスリーブ、プランジャを図示しているが、本発明に使用される本体部品や軸状部品がかかる実施形態に限定されるものではないことも勿論のことである。
図1に示す軸状部品嵌め込み装置は、2つのロボットアーム11,11がボディ部10の側面を上下に昇降可能に取付けられた双腕ロボット1と、該双腕ロボット1と配線21で繋がれたコントローラ内臓の制御装置2、部品が組み付けられる本体部品であるバルブボディ5を固定するための組付け用治具3と、これらを載置するプレート6とから主に構成されている。各ロボットアーム11,11の先端には軸状部品であるスプールバルブ41などの軸状部品を把持可能なロボットハンド12,12が取付けられている。なお、図示しなが、かかる装置を備えた作業ユニットを複数併設して生産ラインを構成する場合は、図示する組付け用治具3の図中の前方にコンベアが取付けられ、各作業ユニット間をコンベアが連通するように構成し、かかるコンベア上を順次組み付けられた本体部品が流れていくように生産ラインを形成することができる。さらに、図示しないが、双腕ロボット1が部品を取り出すための部品供給装置や、コンベア上を移動してきた本体部品を組付け用治具3に移載するための移載装置などを設置することができる。
組付け用治具3は、支持台31と治具本体32とを回動軸33にて連結した構成となっており、治具本体32は回動軸33回りを少なくとも90度回動可能となっている。したがって、バルブ孔51を鉛直方向とした状態で軸状部品の嵌め込みをおこなう場合には図1における2点鎖線のように治具本体32を固定し、バルブ孔51を水平方向とした状態で軸状部品の嵌め込みをおこなう場合には図1における実線のように上記固定状態から90度回動させた状態で固定する。
双腕ロボット1のロボットアーム11の回動、ロボットハンド12の回転や軸状部品の把持(チャック)およびアンチャックなどのコントロールは、制御装置2によりおこなわれる。また、組付け用治具3の治具本体32の回動もかかる制御装置2(に内臓されたコントローラ)によっておこなわれる。すなわち、ロボットアーム11やロボットハンド12の作動と作業内容に応じた治具本体32の回動は一つの制御装置2にて制御することで、嵌め込み部品の組み合わせ等に応じて適宜組付け用治具3の回動を可能にしている。
図2にて図示する軸状部品の実施形態は、段付き形状のスプールバルブ41(図2a)と、挿入孔42aを備えたスリーブ42(第一軸状部品)の該挿入孔42aにその一部が遊嵌するプランジャ43(第二軸状部品)(図2b)である。スプールバルブ41は、突起部41a,41b,41cと、それらを繋ぐ軸体41d、41dとからなり、鋼製材料にて製作されている。一方、プランジャ43は、挿入孔42aに遊嵌する遊嵌部43aとかかる挿入孔42aから突出する突出部43bとからなり、スリーブ42と合わせて鋼製材料から製作される。
図3〜図5に基づいて、スプールバルブ41とスプリング44、スリーブ42にプランジャ43を遊嵌させた組み合わせ部品の各嵌め込み方法を説明する。
まず、図3に示すように、バルブ孔51の軸心が鉛直方向となるようにバルブボディ5を組付け用治具3内に位置決め固定した状態で、ロボットハンド11にてスプールバルブ41をバルブ孔51内に落とし込んだ後、該ロボットハンド11にてスプリング44をバルブ孔51内に落とし込む(矢印X方向)。
上記するスプリング44のバルブ孔51への落とし込みが完了したら、治具本体は90度または90度程度回動し、バルブ孔51の開口が双腕ロボット1側に対向するようにバルブボディ5が位置決め固定される。
次に、双腕ロボット1の左右のロボットハンド11,11にてそれぞれスリーブ42およびプランジャ43が水平方向となるようにチャックし、プランジャ43の遊嵌部43aをスリーブ42の挿入孔42aに遊嵌した状態でスリーブ42をチャックしたロボットハンド11にてこれらの組み合わせ部品を水平方向にチャックしておく。次に、かかる組み合わせ部品をプランジャ43の突出部43bからバルブ孔51に嵌め込んでいく(図4の矢印X方向)。
バルブ孔51にはその側面にキー挿入孔(図示せず)が穿設されている。図5に示すように、双腕ロボット1の一方のロボットハンド11にてスリーブ42の上面をスプリング44の付勢に抗するように押し込み、キー挿入孔まで押し込んだ段階で他方のロボットハンド11にてチャックしておいたキー45をキー挿入孔に差し込むことにより、バルブ孔51にスプールバルブ41とスプリング44、プランジャ43とスリーブ42の各軸状部品の嵌め込み作業が完了する。
上記するように、バルブ孔51の軸心が鉛直方向となるようにバルブボディ5を位置決め固定してスプールバルブ41などを落とし込む鉛直方向嵌め込み方法と、バルブ孔51を水平または略水平方向となるようにバルブボディ5を位置決め固定してプランジャ43とスリーブ42との組み合わせ部品を挿入していく水平または略水平方向嵌め込み方法を適宜使い分けることによって、複雑かつ精密な軸状部品の嵌入孔への嵌め込み作業を効率よく、かつ比較的短時間におこなうことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
本発明の軸状部品嵌め込み装置の一実施形態を示した斜視図。 軸状部品を示した縦断面図であり、(a)はスプールバルブの縦断面図。(b)はスリーブおよびプランジャの縦断面図。 本発明の軸状部品の嵌め込み方法のうち、鉛直方向嵌め込み方法を説明した説明図であって、スプールバルブおよびスプリングを嵌め込んでいる状況を説明した図。 本発明の軸状部品の嵌め込み方法のうち、水平または略水平方向嵌め込み方法を説明した説明図であって、スリーブおよびプランジャを嵌め込んでいる状況を説明した図。 図4に続いて、ピンを挿入している状況を説明した説明図。
符号の説明
1…双腕ロボット、3…組付け用治具、5…本体部品(バルブボディ)、12…ロボットハンド、41…スプールバルブ、42…第一軸状部品(スリーブ)、43…第二軸状部品(プランジャ)、44…スプリング、51…嵌入孔(バルブ孔)

Claims (5)

  1. 嵌入孔を有する本体部品の該嵌入孔に軸状部品を嵌め込む軸状部品の嵌め込み方法であって、
    前記軸状部品の嵌め込み方法は、前記嵌入孔の軸心が鉛直方向となるように前記本体部品を位置決めして、前記軸状部品を落とし込むことにより該嵌入孔に該軸状部品を嵌め込む鉛直方向嵌め込み方法と、前記嵌入孔の軸心が水平方向または略水平方向となるように前記本体部品を位置決めして、前記軸状部品を押し込むことにより該嵌入孔に該軸状部品を嵌め込む水平または略水平方向嵌め込み方法と、を選択的に採用しておこなうことを特徴とする、軸状部品の嵌め込み方法。
  2. 前記軸状部品が少なくとも、所定深度の挿入孔を有する第一軸状部品と該挿入孔に遊嵌可能な第二軸状部品とからなり、該第二軸状部品を該第一軸状部品に遊嵌した状態で該第二軸状部品の端部から該第一軸状部品および該第二軸状部品を前記嵌入孔に嵌め込む際には、前記水平または略水平方向嵌め込み方法を使用することを特徴とする、請求項1に記載の軸状部品の嵌め込み方法。
  3. 前記軸状部品はスプールバルブやスプリングやプラグなどのバルブ構成部品であり、前記本体部品はバルブボディであることを特徴とする、請求項1に記載の軸状部品の嵌め込み方法。
  4. 前記第一軸状部品はスリーブであり、前記第二軸状部品はプランジャであることを特徴とする、請求項2に記載の軸状部品の嵌め込み方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の軸状部品の嵌め込み方法に使用される軸状部品嵌め込み装置であって、
    該軸状部品嵌め込み装置は、載置された前記本体部品を少なくとも90度回動可能な回転機構を少なくとも備えていることを特徴とする、軸状部品嵌め込み装置。
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