JP2002219626A - 口金およびワークの固定方法 - Google Patents

口金およびワークの固定方法

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JP2002219626A
JP2002219626A JP2001013086A JP2001013086A JP2002219626A JP 2002219626 A JP2002219626 A JP 2002219626A JP 2001013086 A JP2001013086 A JP 2001013086A JP 2001013086 A JP2001013086 A JP 2001013086A JP 2002219626 A JP2002219626 A JP 2002219626A
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JP
Japan
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work
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vise
holding surface
contact portion
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JP2001013086A
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English (en)
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Otoo Sakurai
乙男 桜井
Masaaki Kariya
雅章 苅谷
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Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークをバイスで固定する際に、小さなつか
み代で大きなワークを確実・強固に固定する。 【解決手段】 口金2をバイスに取り付け、ワークWを
セットしてバイスの挟持力をワークWに付与する。ワー
クWに比して高硬度の材料で構成されるスパイクピン3
の先端部3aはワークWに点接触し、バイスの挟持力を
先端部3aに集中させる。かかる集中荷重が、スパイク
ピン3の先端部3aからワークWへと付与されること
で、スパイクピン3の先端部3aを、ワークWに食い込
ませ、ワークWの位置固定を行う。このとき、口金2の
挟持面2aもワークWのつかみ代Bに密着するので、挟
持面2aとワークのつかみBとの面接触によっても、ワ
ークWの位置固定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小さなつかみ代で
大きなワークを確実・強固に固定するための口金と、そ
の挟持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークをバイスで固定して、フライス盤
やNC工作機械等によって所望の形状へと切削加工を行
う場合等において、ワークを確実・強固に固定するため
に、図2に示すように、ワークW0のつかみ代Aを大き
くとり、バイスの口金1とワークW0との接触面積を確
保することが一般的である。また、ワークW0に図2の
ような大きなつかみ代Aを確保することができない場合
には、ワークに固定用のねじ穴を穿孔し、ねじを介して
固定冶具に取りつける等の手法を取っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そもそ
もワークW0のつかみ代Aは、製品の一部分を構成する
ものではなく、最終的に製品から切り取られて廃棄され
るのが一般的である。よって、ワークW0に大きなつか
み代Aを確保する手法では、廃棄される部分に多くの材
料を使用することとなって、材料コストを増大させ、最
終的な製品コストに大きく影響することになる。また、
ワークに固定用のねじ穴を穿孔して、ねじによって固定
冶具に取りつける手法では、ワークにねじ穴を穿孔する
工数と、ねじにより固定を行う工数とが必要であること
から、係る工数が加工コストを増大させ、最終的な製品
コストを増大させる原因となっていた。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ワークをバイスで固定
する際に、小さなつかみ代で大きなワークを確実・強固
に固定することを可能とし、最終的な製品コストの減少
を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る口金は、バイスの口金であ
って、ワークのつかみ代を挟持する挟持面に、ワークに
比して高硬度の材料で構成される点接触部を突出させた
ことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、口金の挟持面から突出す
る、ワークに比して高硬度の材料で構成される点接触部
を、バイスの挟持力を利用してワークのつかみ代に食い
込ませる。そして、かかる点接触部の食い込みにより、
ワークの位置固定を行う。
【0007】また、本発明の請求項2に係る口金は、請
求項1に記載の口金において、前記挟持面に対する前記
点接触部の突出量を、ワークの硬度を考慮して、前記点
接触部がワークに食い込み、かつ、前記挟持面が前記ワ
ークに密着し得る量としたものである。
【0008】本発明では、前記挟持面が前記ワークのつ
かみ代に密着することにより、面接触によってワークの
位置固定を行い、かつ、前記点接触部がワークのつかみ
代に食い込むことによりワークの位置固定を行う。
【0009】また、本発明の請求項3に係る口金では、
請求項1または2記載の口金において、前記点接触部
は、前記挟持面に埋め込まれたスパイクピンとしてい
る。したがって、該スパイクピンがワークのつかみ代に
食い込むことにより、ワークの位置固定を行うことがで
きる。
【0010】さらに、本発明の請求項4に係る口金で
は、請求項1から3のいずれか1項記載の口金におい
て、前記ワークはアルミ材となっている。したがって、
前記点接触部をアルミ材よりも高硬度の材料で構成する
ことで、バイスの挟持力を利用して、前記点接触部をワ
ークのつかみ代に食い込ませ、ワークの位置固定を行う
ことができる。
【0011】また、上記課題を解決するための、本発明
の請求項5に係るワークの固定方法は、バイスの口金
の、ワークのつかみ代を挟持する挟持面に、ワークに比
して高硬度の材料で構成される点接触部を突出させ、バ
イスの挟持力を利用して、前記点接触部をワークのつか
み代に食い込ませ、かつ、前記挟持面をワークのつかみ
代に密着させて、ワークを挟持することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、バイスの挟持力を利用し
て、ワークのつかみ代に前記点接触部を食い込ませるこ
とにより、ワークの位置固定を行い、かつ、前記挟持面
を前記ワークのつかみ代に密着させることにより、面接
触によっても、ワークの位置固定を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0014】図1には、本発明の実施の形態に係る口金
2をバイス(図示省略)に取り付け、ワークWを固定し
た状態を示している。さて、口金2の挟持面2aには、
所定深さの圧入穴2bを形成している。また、必要に応
じて、圧入穴2bの底面と挟持面2aに対向する面2c
との間を貫通する、圧入穴2bより小径の貫通穴2dを
穿孔している。
【0015】そして、口金2の圧入穴2bには、スパイ
クピン3を埋め込んでいる。スパイクピン3は、ワーク
Wよりも高硬度の材料で構成されており、ワークWをア
ルミ材(7075-T7351等)とした場合には、アルミ材よ
り高硬度の材料、例えばHRC60以上の、SKD材(合
金工具鋼鋼材)、超鋼材、熱処理により鋼高度化した炭
素鋼等を用いる。なお、口金2自体は、SKD材(HR
C45〜50)で形成されている。
【0016】スパイクピン3は、その先端部3aが円錐
状となっており、ワークWに対する点接触部を構成して
いる。ここで、口金2の挟持面2aからスパイクピンの
先端部3aが突出する突出量は、ワークWの硬度を考慮
して、スパイクピン3の先端部3aが図示のごとくワー
クWに食い込み、かつ、口金2の挟持面2aがワークW
に密着し得る量となっている。本発明の実施の形態で
は、スパイクピンの先端部3aの突出量は、挟持面2a
の表面から0.5mmである。
【0017】また、スパイクピンの先端部3aの突出量
の管理は、口金2の厚さ、圧入穴2bの深さおよび直
径、スパイクピン3の長さおよび直径等、部品各部の寸
法精度を所定の範囲に管理し、スパイクピン3を所定の
圧力で口金2の圧入穴2bに圧入することで、正確に行
うことができる。
【0018】なお、口金2の貫通穴2dは、スパイクピ
ン3を破損した場合等に、その交換を容易とするために
設けられており、貫通穴2dからイジェクトピン等を指
し込むことで、スパイクピン3を圧入穴2bから押し出
すことができる。
【0019】また、図示は省略するが、必要に応じて、
口金2の挟持面2aに、スパイクピン3を複数段、複数
列に設けることも可能である。
【0020】上記構成をなす本発明の実施の形態により
得られる作用効果は、以下の通りである。口金2を図示
しないバイスに取り付け、ワークWをセットしてバイス
の挟持力をワークWに付与すると、ワークWに比して高
硬度の材料で構成されるスパイクピン3の先端部3aは
ワークWに点接触し、バイスの挟持力を先端部3aに集
中させる。かかる集中荷重が、スパイクピン3の先端部
3aからワークWへと付与されることで、スパイクピン
3の先端部3aを、図1に示すようにワークWに食い込
ませ、ワークWの位置固定を行うことができる。このと
き、口金2の挟持面2aもワークWのつかみ代Bに密着
するので、挟持面2aとワークのつかみBとの面接触に
よっても、ワークWの位置固定を行うことができる。
【0021】よって、図2に示す従来の口金1では、バ
イスによるワークのつかみ代Aを、図1に示すつかみ代
Bのごとく少なくした場合、バイスとワークとの接触面
積を十分に確保することができないため、ワークの保持
力を十分に得ることができず、加工時の外力でワークが
バイスから外れてしまう虞があったが、本発明の実施の
形態に係る口金2によれば、従来のつかみ代Aの1/2〜1
/3のつかみ代Bで、ワークWを確実・強固に固定するこ
とが可能となる。その結果として、材料コストの低減、
固定に要する工数の低減を図り、最終的な製品コストの
低減を促進することができる。
【0022】また、本発明の実施の形態では、ワークW
と点接触するための点接触部を、口金2と別体のスパイ
クピン3で構成したことにより、必要な部分にのみ高硬
度の材料を使用することとなり、口金2自体の材料コス
トの上昇や、加工性の低下を防ぐことができる。なお、
スパイクピン3の先端部3aの形状は、図示のような円
錐状に限らず、円錐台、三角錐、四角錐等、ワークWに
対する点接触部として機能し得る形状であれば、様々な
ものを用いることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
口金によれば、ワークをバイスで固定する際に、小さな
つかみ代で大きなワークを確実・強固に固定することが
可能となり、最終的な製品コストの減少を図ることがで
きる。
【0024】また、本発明の請求項2に係る口金によれ
ば、従来のつかみ代よりも小さなつかみ代で、ワークを
確実・強固に固定することが可能となる。よって、材料
コストの低減、固定に要する工数の低減を図り、最終的
な製品コストの低減を促進することができる。
【0025】また、本発明の請求項3に係る口金によれ
ば、スパイクピンによって、従来のつかみ代よりも小さ
なつかみ代で、ワークを確実・強固に固定することが可
能となる。よって、材料コストの低減、固定に要する工
数の低減を図り、最終的な製品コストの低減を促進する
ことができる。
【0026】さらに、本発明の請求項4に係る口金によ
れば、従来のつかみ代よりも小さなつかみ代で、アルミ
材からなるワークを確実・強固に固定することが可能と
なる。よって、材料コストの低減、固定に要する工数の
低減を図り、最終的な製品コストの低減を促進すること
ができる。
【0027】また、本発明の請求項5に係るワークの固
定方法によれば、ワークをバイスで固定する際に、小さ
なつかみ代で大きなワークを確実・強固に固定すること
が可能となり、最終的な製品コストの減少を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る口金をバイスに取り
付け、ワークを固定した状態を示す断面図である。
【図2】従来の口金をバイスに取り付け、ワークを固定
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 口金 2a 挟持面 2b 圧入穴 2c 挟持面に対向する面 3 スパイクピン 3a 先端部 B つかみ代

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークのつかみ代を挟持する挟持面に、
    ワークに比して高硬度の材料で構成される点接触部を突
    出させたことを特徴とする口金。
  2. 【請求項2】 前記挟持面に対する前記点接触部の突出
    量を、ワークの硬度を考慮して、前記点接触部がワーク
    に食い込み、かつ、前記挟持面が前記ワークに密着し得
    る量としたことを特徴とする請求項1記載の口金。
  3. 【請求項3】 前記点接触部は、前記挟持面に埋め込ま
    れたスパイクピンであることを特徴とする請求項1また
    は2記載の口金。
  4. 【請求項4】 前記ワークはアルミ材であることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項記載の口金。
  5. 【請求項5】 バイスの口金の、ワークのつかみ代を挟
    持する挟持面に、ワークに比して高硬度の材料で構成さ
    れる点接触部を突出させ、バイスの挟持力を利用して、
    前記点接触部をワークのつかみ代に食い込ませ、かつ、
    前記挟持面をワークのつかみ代に密着させて、ワークを
    挟持することを特徴とするワークの固定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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