JP2006025714A - 釣糸ガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 仕掛け投入時の釣糸の振動及び捻れを抑える釣糸ガイド装置を提供する。
【解決手段】 釣竿11の基側に取付けて使用し、釣竿11の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置10であって、釣竿11に固着する前後の釣竿固定部17、18、及び釣竿固定部17、18にその前端及び後端が連結され前後に滑りリング保持部14、15を備え、側面視して半円形又はU字形の湾曲部16を有する支持部材19と、前後の滑りリング保持部14、15にそれぞれ取付けられた第1、第2の滑りリング12、13とを有し、第1、第2の滑りリング12、13は平行又は傾斜し、釣竿11の軸心に沿って並べて配置され、更に基側に設けられた第2の滑りリング13の内径が、先側に設けられた第1の滑りリング12の内径より大きくなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、仕掛け投入時の釣糸の振動及び捻れを抑える釣糸ガイド装置に関する。
従来よりサーフ(投げ釣り)又はルアー釣りに使用される釣竿には、先側に向かってだんだん内径が小さくなる竿先ガイドが複数設けられている。そして、釣竿の基側には、例えば、釣竿の長手方向に軸を有して回転するドラム状のスプールを備え、このスプールに釣糸を巻き付ける巻き取り式のリール(いわゆる、スピニングリール)が取り外し可能に設けられている。リールのスプールの螺旋状に解かれた釣糸の進行方向は、スプールの軸心の向きと同じなので、仕掛け投入時には釣糸に捻れが生じ、波打ち又は振動しながら各竿先ガイド内を通過する。この際、釣糸の波打ちによって、釣糸と竿先ガイドとの摺動抵抗が大きくなり、釣糸の先部に設けられた仕掛けの投擲距離が制約されていた。
そこで、例えば、特許文献1には、外周に溝部を備えた糸案内用のローラを複数設け、リールからの釣糸を通過させて竿先ガイドに案内する投釣糸案内具が開示されている。また、特許文献2には、それぞれに釣糸を挿通する少なくとも3個の釣糸ガイドを偏心配置させ、釣糸の振動を防止する釣糸案内具が開示されている。
実開平05−088261号公報 特許第3347307号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、複数のローラが必要であり、その機構も複雑であうという問題があった。また、特許文献2の発明では、釣糸を挿通する3つのガイド孔が決まっているので、釣糸に対する抵抗や滑り具合も一様となり、釣り人の好みに応じて釣糸に抵抗を与えることはできないという問題があった。特に、図1〜図5に示す発明は、構造が複雑で比較的製造原価が高く、強度的にも問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で仕掛け投入時の釣糸の振動及び捻れを抑えることができる釣糸ガイド装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る釣糸ガイド装置は、釣竿の基側に取付けて使用し、前記釣竿の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置であって、
前記釣竿に固着する前後の釣竿固定部、及び該釣竿固定部にその前端及び後端が連結され前後に滑りリング保持部を備え、側面視して半円形又はU字形の湾曲部を有する支持部材と、
前記前後の滑りリング保持部に、それぞれ取付けられた第1、第2の滑りリングとを有し、
しかも、前記第1、第2の滑りリングは平行又は傾斜し、前記釣竿の軸心に沿って並べて配置され、更に基側に設けられた前記第2の滑りリングの内径が、先側に設けられた前記第1の滑りリングの内径より大きくなっている。
前記目的に沿う第2の発明に係る釣糸ガイド装置は、釣竿の基側に取付けて使用し、前記釣竿の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置であって、
前記釣竿に固着する釣竿固定部、及び該釣竿固定部に連結され前後に滑りリング保持部を備える支持部材と、
前記前後の滑りリング保持部に、それぞれ取付けられた第1、第2の滑りリングと、
前記第1、第2の滑りリングの中間位置に保持部材を介して仮固定状態で配置可能なフック状ガイドとを有し、
前記フック状ガイドは、基端部が前記保持部材に回動可能に設けられて、仮固定位置から外すことが可能となって、更に、前記第1、第2の滑りリング及び前記仮固定位置にある前記フック状ガイドは前記釣竿の軸心に沿って並べて配置されている。
前記目的に沿う第3の発明に係る釣糸ガイド装置は、釣竿の基側に取付けて使用し、前記釣竿の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置であって、
前記釣竿に固着する釣竿固定部、及び該釣竿固定部に連結され前後に滑りリング保持部を備える支持部材と、
前記前後の滑りリング保持部に、それぞれ取付けられた第1、第2の滑りリングと、
前記第1、第2の滑りリングの中間位置に仮固定状態で配置可能なフック状ガイドとを有し、
前記フック状ガイドは、前記第1、第2の滑りリングの共通軸心に交叉する方向に進退可能で、かつ後退時には、前記第1、第2の滑りリングによって形成される円錐台の外に配置可能となっている。
第1の発明に係る釣糸ガイド装置は、基側に設けられた第2の滑りリングの内径が、先側に設けられた第1の滑りリングの内径より大きくなっているので、仕掛け投入時に釣糸の振動及び捻れが抑えられ、仕掛けの投擲距離を伸ばすことができる。
第2の発明に係る釣糸ガイド装置は、第1、第2の滑りリングの中間位置にフック状ガイドを有するので、仕掛け投入時に釣糸をフック状ガイドで案内した場合、より仕掛けの投擲距離を伸ばすことができると共に、仕掛け投入後に釣糸をフック状ガイドで案内した場合、釣糸を伝わる魚信を手元に伝えることができる。また、フック状ガイドは、保持部材を介して回動可能となり、仮固定位置から外すことが可能であるので、フック状ガイドを使用しない場合、フック状ガイドを邪魔にならない位置に移動できる。
第3の発明に係る釣糸ガイド装置は、第1、第2の滑りリングの中間位置にフック状ガイドを有するので、仕掛け投入時に釣糸をフック状ガイドで案内した場合、より仕掛けの投擲距離を伸ばすことができると共に、仕掛け投入後に釣糸をフック状ガイドで案内した場合、釣糸を伝わる魚信を手元に伝えることができる。また、フック状ガイドは、保持部材を介して、第1、第2の滑りリングの共通軸心に交叉する方向に進退可能で、かつ後退時には、第1、第2の滑りリングによって形成される円錐台の外に配置可能となっているので、フック状ガイドを使用しない場合、フック状ガイドを邪魔にならない位置に移動できる。
第1〜第3の発明に係る釣糸ガイド装置において、支持部材の湾曲部の底部に水抜き孔を設けた場合には、半円形又はU字形の湾曲部の底部に溜まった水を排出でき、釣糸ガイド装置が錆びるのを防止できる。また、支持部材の断面を円弧状とした場合には、支持部材の強度を高めることができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る釣糸ガイド装置の一部省略側断面図、図2(A)は同釣糸ガイド装置の一部省略正面図、(B)は図2(A)のA−A断面図、図3(A)は同釣糸ガイド装置の一部省略背面図、(B)は図3(A)のB−B断面図、図4は同釣糸ガイド装置の底面図、図5は本発明の第2の実施の形態に係る釣糸ガイド装置の一部省略側断面図、図6は同釣糸ガイド装置のフック状ガイドの説明図、図7は同釣糸ガイド装置の一部省略正面図、図8は同釣糸ガイド装置の変形例に係る第2の壁部の説明図、図9は同釣糸ガイド装置の変形例に係る支持部材の説明図、図10は本発明の第3の実施の形態に係る釣糸ガイド装置の一部省略側断面図、図11は図10のC−C断面図である。
図1、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)、及び図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る釣糸ガイド装置10について説明する。
釣糸ガイド装置10は、基端部(図1では左側)に図示しない巻き取り式のリール、先部側に図示しない複数の竿先ガイドがそれぞれ設けられた釣竿11のリール及び竿先ガイドの中間位置で釣竿11の下部となるように取付けて、リールから引き出された図示しない釣糸の振動及び捻れを抑えて竿先ガイドに案内する装置である。以下、詳しく説明する。
釣糸ガイド装置10は、釣竿11に固着する前後(前が先側、後が基側)の第1及び第2の釣竿固定部17、18を備えた支持部材19を有している。支持部材19は、更に第1及び第2の釣竿固定部17、18にその前端及び後端が連結される側面視してU字形となっている湾曲部16を有している。なお、湾曲部は、側面視して半円形に形成してもよい。支持部材19は、ステンレスの板材を打ち抜いた後、図2(B)及び図3(B)に示すように、プレスによって断面が円弧状となるように形成されている。なお、本実施の形態では、支持部材19はステンレスで形成したが、チタン、チタン合金、アルミニウム合金、及びマグネシウム合金のいずれか1及び2以上を有する金属、又は硬質プラスチックで形成してもよく、板材の他に棒材で形成することもできる。
支持部材19の第1及び第2の釣竿固定部17、18は、断面が円弧状となって、釣竿11に固定する側の面が実質的に釣竿11の周方向の形状に合わせて曲面となり、しかも、幅広に形成されて釣竿11に固着し易くなっている。第1及び第2の釣竿固定部17、18を釣竿11の外周に図示しない固定用糸で巻着し固定した後、固定用糸を樹脂によって環状にコーティングすることによって釣竿11に固着している。
支持部材19の湾曲部16は、基部が第1の釣竿固定部17の後端に取付けられ、釣竿11の軸心に対して下向きに垂直に配置される第1の壁部20と、基部が第2の釣竿固定部18の前端に取付けられ、釣竿11の軸心と垂直な面に対して0度を超え10度以下、例えば4度前方に傾けて下向きに配置される第2の壁部21と、第1の壁部20の先部及び第2の壁部21の先部を接続する連結部22によって構成されている。また、支持部材19の湾曲部16の底部、すなわち、連結部22は、第1及び第2の壁部20、21の下部に取付けられており、しかも、断面が円弧状となっているので、連結部22の中央部に水抜き孔23を設けて雨等によって溜まる水を除去し、釣糸ガイド装置10が錆びるのを防いでいる。
ここで、第1の壁部20には、断面円形のリング状の第1の滑りリング12が取付けられる第1の滑りリング保持部14が設けられ、第2の壁部21には、断面円形のリング状の第2の滑りリング13が取付けられる第2の滑りリング保持部15が設けられている。第1及び第2の滑りリング保持部14、15の内側にそれぞれはめ込まれた第1及び第2の滑りリング12、13は、釣竿11の軸心に沿ってそれぞれ前後に並べて配置されることになる。
第1及び第2の滑りリング12、13は、セラミック(例えば、SiC、Al23 、TiB2 、WC、Si34 、又はc−BN)で形成され、それぞれ第1及び第2の滑りリング保持部14、15に例えば接着剤で取付けられている。第2の壁部21が釣竿11の軸心に垂直となった面に対して傾いて配置されているため、第1の滑りリング12に対して、第2の滑りリング13は傾斜して配置されている。なお、第2の壁部を釣竿11の軸心と垂直に配置して第1及び第2の滑りリングを平行に配置してもよく、第2の壁部を釣竿11の軸心と垂直に配置し、第1の壁部を釣竿11の軸心と垂直な面に対して0度を超え10度以下で後方に傾けて配置してもよい。
第1及び第2の滑りリング12、13が耐摩耗性を有するセラミック製であるので、釣糸が第1及び第2の滑りリング12、13に接触しても摩耗し難くなり、釣糸ガイド装置10が長寿命となる。また、釣竿11の基側に設けた第2の滑りリング13の内径は、先側に設けた第1の滑りリング12の内径よりも大きくなっている。リールから送られる釣糸は、第2の滑りリング13、第1の滑りリング12の順に通される。
なお、第1及び第2の滑りリング12、13は、本実施の形態のように断面円形のリング状に形成するのが好ましいが、内周面の断面形状を、例えば、楕円形又は曲線の組み合わせとしてもよい。また、第1及び第2の滑りリングは、釣糸が摩擦によって切れるのを防止するために、釣糸が接触する前後の部分を面取りしてもよい。また、本実施の形態では、第1及び第2の滑りリング12、13をセラミックで形成したが、ステンレス及びチタンのいずれか一方又は双方を含む耐食性及び耐摩耗性を有する金属で形成してもよい。第1及び第2の滑りリング12、13は、第1及び第2の滑りリング保持部14、15に接着剤によって取付けたが、ボルト等の固定具を使用して取付けてもよい。
次に、釣糸ガイド装置10の使用方法について説明する。
まず、リールから引き出した釣糸を、第2の滑りリング13、第1の滑りリング12の順に通し、更に、複数の竿先ガイドに基側から順に挿通する。
次いで、釣糸の先端部に仕掛け及び錘を取付けて投擲する。仕掛け及び錘を投入すると、リールから螺旋状に旋回しながら釣糸が引き出される。この際に、釣糸は第2の滑りリング13によって、旋回及び波打ちが抑制されると共に、第1及び第2の滑りリング12、13の一方又は双方の内周面に当接して、一定の摩擦力を受けながら釣竿11の先側へと移動する。
釣糸は、錘による先側への引張力、及び釣糸ガイド装置10による基側への摩擦力が働くので、釣竿11に設けられた複数の竿先ガイド内を通過する際には直線状に移動する。しかも、第2の滑りリング13の内径より小さい内径の第1の滑りリング12を通過するので、釣糸は竿先ガイドにより直線的に移動し易くなる。また、釣糸ガイド装置10の摩擦力は、第1及び第2の滑りリング12、13の周方向へも働くため、リールから引き出された釣糸に生じる捻れが釣糸ガイド装置10の基側で大きくなる。
しかしながら、釣糸ガイド装置10の先側の釣糸は直線状に移動しており、周方向への回動抵抗が少なくなっているので、釣糸ガイド装置10の先側に送り出された釣糸は、大きな捻れが迅速に矯正されながら先側へと移動する。したがって、釣糸ガイド装置10から送り出された釣糸は、釣竿11や竿先ガイドに接触することが少なくなるので、仕掛け投入時の全体的な摺動抵抗が減少し、投擲距離を伸ばすことができる。また、釣糸の捻れが迅速に矯正されるので、竿先ガイドに釣糸がからみついて切断されることも少なくなる。
図5〜図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る釣糸ガイド装置30について説明する。なお、釣糸ガイド装置10と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
釣糸ガイド装置30は、支持部材34の湾曲部33の第2の壁部35に、保持部材31を介して回動可能にフック状ガイド32を取付けた点が、釣糸ガイド装置10と異なっている。以下詳しく説明する。
釣糸ガイド装置30は、前後の第1及び第2の釣竿固定部17、18と、第1の釣竿固定部17の後端及び第2の釣竿固定部18の前端にその前端及び後端が連結される側面視してU字形の湾曲部33とを備えた支持部材34を有している。湾曲部33は、第1の滑りリング12を取付ける第1の滑りリング保持部14を備えた前側の第1の壁部20と、第2の滑りリング13を取付ける第2の滑りリング保持部15を備えた後側の第2の壁部35と、第2の壁部35及び第1の壁部20の先端にそれぞれ接続され、中央部に水抜き孔23が設けられた連結部22とを有している。
第2の壁部35は、釣竿11の軸心と垂直な面に対して0度を超え10度以下、例えば4度前方に傾けて配置され、第2の滑りリング保持部15の上部側には保持部材31を取付ける貫通孔36が設けられている。フック状ガイド32は、先部に鉤状のフック部37、及び基部に回動孔38を備えた回動部39を有し、更に回動部39のフック部37と回動孔38をはさんで反対側の位置には回転すると下部にもなる半球状に後側に突出した凸部40が設けられている。
また、保持部材31は、フック状ガイド32の回動孔38を挿通し更に第2の壁部35に設けられた貫通孔36に前方から挿入される軸部41を有するリベット42と、リベット42の基部に接触してフック状ガイド32を後側に押し付けるスプリングワッシャー46と、後側が第2の壁部35の貫通孔36の周囲に固着され、前側の上下にはフック状ガイド32の凸部40に対応する半球状の凹部43、44がそれぞれ設けられ、リベット42の軸部41を挿通する孔を有して、フック状ガイド32を第2の壁部35から前方に所定間隔をあけて配置させる筒状の位置決め部材45と、リベット42の軸部41の先端部に固定され、リベット42が第2の壁部35からの脱落を防止するかしめリング47とで構成されている。
これによって、フック状ガイド32は、保持部材31を介して第1及び第2の滑りリング12、13の中間位置に配置され、しかも、その基端部を第2の壁部35に固定された保持部材31に回動可能に取付けることができる。また、フック状ガイド32の凸部40、上下の凹部43、44が設けられた位置決め部材45、及びフック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45側に押し付けて上下の凹部43、44にはめ込ませるスプリングワッシャー46によって、フック状ガイド32を固定するロック手段が構成され、フック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45の上下の凹部43、44のいずれかにはめ込むことによりフック状ガイド32の配置位置を固定することができる。
第1及び第2の滑りリング12、13、及び仮固定位置(フック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45の上部の凹部43にはめ込んでロックされた位置)にあるフック状ガイド32は釣竿11の軸心に沿って並べて配置されている。ここで、フック状ガイド32の仮固定位置は、例えば、フック部37の内周面の下部が第1及び第2の滑りリング12、13のそれぞれの内周面の上部を結ぶ線よりも実質的に釣糸の直径の長さ分下方となっている。
なお、回動孔からフック部までの距離を変えたフック状ガイドを使用して、フック状ガイドを釣糸の太さ及び釣り人の好みに合わせた位置に配置することができる。また、図7において2点鎖線で示すように、フック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45の上部の凹部43から外し、フック状ガイド32をリベット42の軸部41回りに回動させ、フック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45の下部の凹部44にはめ込んで仮固定位置を外すことができる(以下、この位置を待機位置という)。
次に、釣糸ガイド装置30の使用方法について説明する。
フック状ガイド32を仕掛け投入時に使用しない場合、すなわち、フック状ガイド32のフック部37に釣糸を通さない場合には、フック状ガイド32をフック部37が回動孔38の上側となるようにリベット42の軸部41を中心として回動させ、フック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45の下部の凹部44に嵌入して待機位置に固定する。この場合、フック状ガイド32のフック部37は、回動孔38の上方に配置される。リールから引き出され、第2の滑りリング13、第1の滑りリング12、及び複数の竿先ガイドに基側から順に挿通された釣糸は、フック状ガイド32には接触せず、釣糸ガイド装置10と同様に仕掛けを投擲できる。
フック状ガイド32を仕掛け投入時に使用する場合、すなわち、フック状ガイド32のフック部37に釣糸を通す場合には、フック状ガイド32をフック部37が回動孔38の下側となるようにリベット42の軸部41を中心として回動させ、フック状ガイド32の凸部40を位置決め部材45の上部の凹部43に嵌入して仮固定位置に固定する。この場合、フック状ガイド32のフック部37は、回動孔38の下方に配置される。
次いで、リールから引き出された釣糸を、第2の滑りリング13、第1の滑りリング12、及び複数の竿先ガイドに基側から順に挿通した後、第2の滑りリング13及び第1の滑りリング12の中間位置にある釣糸をフック状ガイド32のフック部37の内周面に通す。なお、釣糸を第2の滑りリング13及び第1の滑りリング12に挿通する際にフック状ガイド32のフック部37の内周面にも通しておいてもよい。釣糸の先端部に仕掛け及び錘を取付けて投擲する。リールから螺旋状に旋回しながら引き出された釣糸は第2の滑りリング13によって、旋回及び波打ちが抑制されると共に、第2の滑りリング13、フック状ガイド32のフック部37、及び第1の滑りリング12の1又は2以上の内周面に当接して、一定の摩擦力を受けながら釣竿11の先側へと移動する。
仕掛け投入時にフック状ガイド32を使用した場合は、使用しない場合に比べて投擲距離が伸び、しかも、第1及び第2の滑りリング12、13及びフック状ガイド32のフック部37の1又は2以上の内周面に当接することにより釣糸の振動及び捻れをより防止できる。これは、釣糸が釣竿11や竿先ガイドに接触することがより少なくなり、仕掛け投入時の全体的な摺動抵抗が減少したためと解される。
また、フック状ガイド32を仕掛け投入後に使用、すなわち、仮固定位置に配置した場合、釣糸が第1及び第2の滑りリング12、13、及びフック状ガイド32のフック部37の少なくとも1つに常時接触しているので、釣糸を伝わる魚信が釣糸ガイド装置30を介して、釣竿11に伝わり、手元に伝達することができる。また、魚信以外の海中の状態によって釣糸に発生する張力の変化も、釣糸ガイド装置30を介して釣竿11の基部側に伝達することができるので、仕掛け投入後の海中の様子を手元で感じることができる。
また、図8に示すように、釣糸ガイド装置30の支持部材34の第2の壁部35の代わりに、上下方向の縦孔48を有する第2の壁部49を使用してフック状ガイド32を第1及び第2の滑りリング12、13の共通軸心に交叉する方向に進退可能としてもよい。この場合は、縦孔48及び位置決め部材に挿入される先部側の断面を矩形に、フック状ガイド32の回動孔38に挿通する基部側の断面を円形に形成した軸部を有する図示しないリベットと、第2の壁部49に固着せず、リベットの軸部が貫通する矩形の貫通孔を有する図示しない位置決め部材を使用する。
ここで、リベットの軸部を縦孔48に沿って上下方向に移動することにより、第1及び第2の滑りリング12、13の共通軸心に交叉する方向に進退可能となる。また、リベットの軸部の先側及び位置決め部材の貫通孔の断面形状が矩形であるので、位置決め部材は回転せず、従って、2つの凹部は常に上下に位置し、フック状ガイド32を仮固定位置又は待機位置に固定することができる。これによって、貫通孔からフック部までの距離の異なるフック状ガイドに取り替えることなしに、フック状ガイドを釣糸の太さ及び釣り人の好みに合わせた位置に配置することができる。なお、縦孔48は、支持部材の強度が損なわれないように形成している。
図9を参照して、釣糸ガイド装置30の変形例に係る釣糸ガイド装置50について説明する。なお、釣糸ガイド装置10、30と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
釣糸ガイド装置50は、側面視してコ字状となった支持部材51を使用する点が釣糸ガイド装置30と異なっている。
支持部材51は、釣竿11の外周に沿って断面円弧状に形成された釣竿固定部52と、釣竿固定部52の後端にその基端が連結され、第2の滑りリング13を取付ける第2の滑りリング保持部53及びフック状ガイド32を支持する保持部材31を取付ける貫通孔54が設けられた第2の壁部55と、釣竿固定部52の前端にその基端が連結され、第1の滑りリング12を取付ける第1の滑りリング保持部56が設けられた第1の壁部57を有している。釣糸ガイド装置50は、釣竿固定部52を釣竿11の外周に図示しない固定用糸で巻着して固定した後、固定用糸を樹脂によって環状にコーティングして、釣竿11に固着する。なお、釣糸ガイド装置50の第1及び第2の壁部57、55のそれぞれの下部を連結部材で連結して、支持部材を側面視してロ字状に形成してもよい。
図10及び図11を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る釣糸ガイド装置60について説明する。なお、釣糸ガイド装置10と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
釣糸ガイド装置60は、支持部材19に保持部材61を介してフック状ガイド62が取付けられている点が、釣糸ガイド装置10と異なっている。以下、保持部材61及びフック状ガイド62について詳しく説明する。
フック状ガイド62は、フック部63と、フック部63の基部に連結され、保持部材61によって仮固定可能な断面矩形(正方形を含む)の棒状の取付部64とを有している。保持部材61は、支持部材19の第2の壁部21の前側上部に配置され、フック状ガイド62の取付部64を下方から挿入可能な挿入孔65を備えた保持部本体66を有している。保持部本体66には、挿入孔65に挿入されたフック状ガイド62の取付部64を固定するロック手段の一例であるボルト67が螺着される雌ねじ孔68が前方から挿入孔65まで設けられている。
また、フック状ガイド62は、保持部材61の挿入孔65を摺動して、第1及び第2の滑りリング12、13の共通軸心に交叉する方向に進退可能で、かつ後退時(フック状ガイド62を使用しない場合)には、第1及び第2の滑りリング12、13によって形成される円錐台の外側にフック状ガイド62を移動して配置可能となっている。保持部材61によって、フック状ガイド62を釣糸の太さ及び釣り人の好みに合わせた位置に配置することができる。フック状ガイド62の取付部64の基端部(フック部63と反対側)を折り曲げる、又は、基端部にストッパを設けてフック状ガイド62が、保持部材61から脱落しないようにすることもできる。
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の釣糸ガイド装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、前記実施の形態の釣糸ガイド装置において、フック状ガイドは、第2の滑りリングを取付ける第2の滑りリング保持部を有する第2の壁部に取付けたが、第1の滑りリングを取付ける第1の滑りリング保持部を有する第1の壁部に取付けてもよい。また、フック状ガイドを保持部材を介して、第1及び第2の滑りリング12、13の共通軸心に交叉する方向に進退可能としたが、フック状ガイドをロッドアンテナのように形成して、伸縮可能としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る釣糸ガイド装置の一部省略側断面図である。 (A)は同釣糸ガイド装置の一部省略正面図、(B)は図2(A)のA−A断面図である。 (A)は同釣糸ガイド装置の一部省略背面図、(B)は図3(A)のB−B断面図である。 同釣糸ガイド装置の底面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る釣糸ガイド装置の一部省略側断面図である。 同釣糸ガイド装置のフック状ガイドの説明図である。 同釣糸ガイド装置の一部省略正面図である。 同釣糸ガイド装置の変形例に係る第2の壁部の説明図である。 同釣糸ガイド装置の変形例に係る支持部材の説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る釣糸ガイド装置の一部省略側断面図である。 図10のC−C断面図である。
符号の説明
10:釣糸ガイド装置、11:釣竿、12:第1の滑りリング、13:第2の滑りリング、14:第1の滑りリング保持部、15:第2の滑りリング保持部、16:湾曲部、17:第1の釣竿固定部、18:第2の釣竿固定部、19:支持部材、20:第1の壁部、21:第2の壁部、22:連結部、23:水抜き孔、30:釣糸ガイド装置、31:保持部材、32:フック状ガイド、33:湾曲部、34:支持部材、35:第2の壁部、36:貫通孔、37:フック部、38:回動孔、39:回動部、40:凸部、41:軸部、42:リベット、43、44:凹部、45:位置決め部材、46:スプリングワッシャー、47:かしめリング、48:縦孔、49:第2の壁部、50:釣糸ガイド装置、51:支持部材、52:釣竿固定部、53:第2の滑りリング保持部、54:貫通孔、55:第2の壁部、56:第1の滑りリング保持部、57:第1の壁部、60:釣糸ガイド装置、61:保持部材、62:フック状ガイド、63:フック部、64:取付部、65:挿入孔、66:保持部本体、67:ボルト、68:雌ねじ孔

Claims (8)

  1. 釣竿の基側に取付けて使用し、前記釣竿の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置であって、
    前記釣竿に固着する前後の釣竿固定部、及び該釣竿固定部にその前端及び後端が連結され前後に滑りリング保持部を備え、側面視して半円形又はU字形の湾曲部を有する支持部材と、
    前記前後の滑りリング保持部に、それぞれ取付けられた第1、第2の滑りリングとを有し、
    しかも、前記第1、第2の滑りリングは平行又は傾斜し、前記釣竿の軸心に沿って並べて配置され、更に基側に設けられた前記第2の滑りリングの内径が、先側に設けられた前記第1の滑りリングの内径より大きくなっていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
  2. 釣竿の基側に取付けて使用し、前記釣竿の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置であって、
    前記釣竿に固着する釣竿固定部、及び該釣竿固定部に連結され前後に滑りリング保持部を備える支持部材と、
    前記前後の滑りリング保持部に、それぞれ取付けられた第1、第2の滑りリングと、
    前記第1、第2の滑りリングの中間位置に保持部材を介して仮固定状態で配置可能なフック状ガイドとを有し、
    前記フック状ガイドは、基端部が前記保持部材に回動可能に設けられて、仮固定位置から外すことが可能となって、更に、前記第1、第2の滑りリング及び前記仮固定位置にある前記フック状ガイドは前記釣竿の軸心に沿って並べて配置されていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
  3. 請求項2記載の釣糸ガイド装置において、前記フック状ガイドは、前記第1、第2の滑りリングの共通軸心に交叉する方向に進退可能となっていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
  4. 釣竿の基側に取付けて使用し、前記釣竿の基端部に設けられたリールからの釣糸を竿先ガイドに案内する釣糸ガイド装置であって、
    前記釣竿に固着する釣竿固定部、及び該釣竿固定部に連結され前後に滑りリング保持部を備える支持部材と、
    前記前後の滑りリング保持部に、それぞれ取付けられた第1、第2の滑りリングと、
    前記第1、第2の滑りリングの中間位置に仮固定状態で配置可能なフック状ガイドとを有し、
    前記フック状ガイドは、前記第1、第2の滑りリングの共通軸心に交叉する方向に進退可能で、かつ後退時には、前記第1、第2の滑りリングによって形成される円錐台の外に配置可能となっていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の釣糸ガイド装置において、前記フック状ガイドを固定するロック手段が設けられていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の釣糸ガイド装置において、前記支持部材は側面視して半円形又はU字形の湾曲部を有することを特徴とする釣糸ガイド装置。
  7. 請求項1及び6のいずれか1項に記載の釣糸ガイド装置において、前記支持部材の前記湾曲部の底部には水抜き孔が設けられていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の釣糸ガイド装置において、前記支持部材の断面は円弧状となっていることを特徴とする釣糸ガイド装置。
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