JP2006022982A - 除塵装置と同除塵装置を用いた空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 放熱器のフィンに付着した塵埃を的確に除去することのできる除去装置と、それを用いた空調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 上辺を折曲して手掛部を形成した枠体9aと同枠体9a内に張設された不織布9bとからなり、吸込口の左右側面部に形成されたガイド部により、上部側から装着される除塵用のフィルタ9を形成し、前記枠体9aの下端面に、上下二段となるとともに、フィン7aの一側面に接するように一方向に傾斜して植設されたブラシ10aと他側面に接するように他方向に傾斜して植設されたブラシ10を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】 上辺を折曲して手掛部を形成した枠体9aと同枠体9a内に張設された不織布9bとからなり、吸込口の左右側面部に形成されたガイド部により、上部側から装着される除塵用のフィルタ9を形成し、前記枠体9aの下端面に、上下二段となるとともに、フィン7aの一側面に接するように一方向に傾斜して植設されたブラシ10aと他側面に接するように他方向に傾斜して植設されたブラシ10を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、空調装置に用いられる除塵装置に関わり、より詳細には、放熱器のフィンに付着した塵埃を容易に除塵できる除塵装置に関する。
従来の、空気調和機等の空調装置は、例えば図4(A)の斜視図及び図4(B)の断面図で示すように、吸込口と吹出口とを設けた本体内に、放熱器40と、同放熱器40により熱交換された空気を室内に送出する、ファン43と、同ファン43を駆動するファンモータ42とからなる送風ファン41を設けている。
平行して並べられた多数のフィンと、同フィンに直交するように配設された伝熱管とからなる前記熱交換器40の周囲には除塵装置が設けられ、同除塵装置は、前記熱交換器40の四囲に配設された複数のローラー45と、同ローラー45に巻回された無端形状のダストフィルタ44と、前記ローラー45のいずれかに連結され、これを回動させる駆動モータ46と、前記ダストフィルタ44の一側と接するように設けられ、これに付着した塵埃を排除するブラシ等の除塵体47とからなっている(例えば、特許文献1参照。)。
前記吸込口から吸込まれた空気に含有される塵埃は、回動する前記ダストフィルタ44により塵埃を吸着され、続いて前記熱交換器40により熱交換された後、前記送風ファン41により室内に送出されるようになっている。また前記ダストフィルタ44に吸着された塵埃は前記除塵体47により排除されるようになっている。これより前記熱交換器40のフィンあるいは伝熱管の表面は清浄が保たれ、熱交換機能を維持できるようになっている。
しかしながら、例えば温水暖房機の室内機として使用されるファンコンベクタ等では、放熱器(熱交換器)が吸込口に近接して設けられ、又、高熱を放出する等から放熱器の周囲を覆うような上記した除塵装置を設けることが難しく、又、ファンコンベクタは床面に設置されることにより、周囲の塵埃が吸込口から侵入しやすく、これが放熱器のフィンの表面に付着堆積して熱交換性能に影響を及ぼすというような不具合があり改善が求められていた。
又、他の従来例として、例えば図5に示すように、フィン51を平行して並べた熱交換器50の左右の側板52に、噛部53aを形成したガイド孔53を設け、回転軸55にブラシ54を設けるとともに、一側にクランク軸56を形成した清掃部材を前記ガイド孔53に挿通して、前記クランク軸56を回転させることにより前記フィン51を清掃する清掃装置がある。しかしながら、前記ブラシ54を本体内に設けるには、吸込口と熱交換器との間にブラシの設置スペースを要するばかりでなく、人手により前記クランク軸56を回動させて清掃作業を行う必要があり、清掃作業が煩わしいというような問題点があった
(例えば、特許文献2参照。)。
(例えば、特許文献2参照。)。
本発明は、上記問題点に鑑み、放熱器を構成する、空気流と平行するように並べられた多数のフィンの表面に塵埃が付着した際、容易にこれを除去することができる除塵装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、熱交換器に対向するように配置され、且つ移動可能な除塵用のフィルタに、前記熱交換器のフィンに接触するブラシを設けて除塵装置を構成してなる。又、前記ブラシが、前記フィンに付着した塵埃を除去するように配置され、且つ異なる方向に傾斜して設けられた構成となっている。又、吸込口と吹出口とを備えた本体内に熱交換器と送風ファンとを設け、前記吸込口に、前記熱交換器に沿って移動可能なフィルタと、前記熱交換器のフィンに接触するように前記フィルタに備えられたブラシとからなる除塵装置を用いて空調装置を構成してなる。又、前記吸込口の下方に前記除塵装置により除去された塵埃を収容するダクトボックスを設けた構成となっている。
本発明によると、フィルタの枠体に植設されたブラシにより、構成が簡素な一方、放熱器のフィンに付着した塵埃を的確に除去して放熱器の性能を維持することのできる除去装置と、それを備えた空調装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1(A)はファンコンベクタを示す断面図であり、図1(B)は放熱器を示す斜視図である。図2は除塵装置の第一実施例を示す斜視図であり、図3は第二実施例を示す斜視図である。
本発明による除塵装置を組み込んだファンコンベクタは、図1(A)で示すように、後面が開放されたフロントパネル1と、前面が開放されたリアパネル2と、これらを床面に支承するベース3とで本体を構成されている。同本体の背面上部には、フィルタ9を着脱自在に備え、複数の桟により形成された吸込口5が設けられ、前面下部には、複数の上下風向偏向板6aと左右風向偏向板6bとを備えた吹出口6が設けられ、前記吸込口5と前記吹出口6とを繋ぐ空気流路には、放熱器7と、同放熱器7で加熱された空気を前記吹出口6から室内に送出する送風ファン8とが設けられている。
前記放熱器7は、図1(B)で示すように、平行して並べられた多数のフィン7aと、同フィン7aに直交するように配設され、端部をU字管により接続して蛇行状に配設された伝熱管7bとから形成され、室外に設置された室外機からの温水が前記伝熱管7bを循環することにより、同放熱器7を通過する空気を加熱するようになっている。
本体の前記吸込口5に備えられた前記フィルタ9は、図2(A)及び図2(B)で示すように、上辺を折曲して手掛部を形成した枠体9aと同枠体9a内に張設された不織布9bとからなり、前記吸込口5の左右側面部に形成された凹溝状のガイド部により、上部側から挿入されて装着され、又、抜脱する際は手掛部に手を掛けて引き抜けるようになっている。
前記放熱器7のフィン7aに対向する前記枠体9aの下端面には、図2(B)で示すように、ブラシ10が植設されている。同ブラシ10は上下二段となるように配設されており、図2(C)で示すように、上段のブラシ10aは前記熱交換器7のフィン7aの一側面に接するように一方向に傾斜して植設され、下段のブラシ10bはフィン7aの他側面に接するように他方向に傾斜して植設されている。
長期間の運転の後、前記不織布9bを交換するため、前記フィルタ9を前記吸込口5から上部方向に引き抜くと、同フィルタ9の下部に設けられた前記ブラシ10が前記フィルタ7aの側端部を上部方向に向かい摺動しつつ、フィン7a側端部に付着しやすい綿状の埃及び塵埃を除去するようになっている。これによりフィン7aと、これを通過する空気との伝熱特性が回復するとともに、塵埃が原因ともなる騒音の発生を抑制できるようになっている。
次に、第二実施例について説明する。第二実施例は、図3で示すように、フィルタ11を、上辺を折曲して手掛部11bを備えた枠体11aと同枠体11a内に張設された不織布11cとで形成する一方、前記放熱器7のフィン7aに対向する前記枠体11aの上辺部にブラシ12を植設している。同ブラシ12は、第一実施例と同様に、上下二段となるように配設されており、上段のブラシは前記フィン7aの一側面に接するように一方向に傾斜して植設され、下段のブラシ1はフィン7aの他側面に接するように他方向に傾斜して植設されている。
又、前記フィルタ11が設けられるファンコンベクタの本体は、第一実施例と同様に、フロントパネル1とリアパネル2とこれらを支承するベース3とからなり、前記リアパネル2の上部には前記フィルタ11が装着される吸込口5が形成されている。同吸込口5の左右両側には前記フィルタ11が下方から挿抜できるガイド部が設けられる一方、同吸込口5の下方には、上面を開放した袋体状のダクトボックス2aが形成されている。
長期間の運転の後、前記不織布11cを交換するため、前記フィルタ11を前記吸込口5から下部方向に引き抜くと、同フィルタ9の上辺に設けられた前記ブラシ12が前記フィルタ7aの側端部を下部方向に向かい摺動しつつ、フィン7a側端部に付着した綿状の埃及び塵埃をかき獲るとともに、かき獲った塵埃を前記ダクトボックス2a内に排出するようになっている。これにより塵埃を周囲に飛散させることなく、フィルタの交換作業を行うとともにフィン7aの清掃を容易に行えるようになっている。
1 フロントパネル
1a 扉
2 リアパネル
3 ベース
4 仕切板
5 吸込口
6 吹出口
6a 上下風向偏向板
6b 左右風向偏向板
7 放熱器
7a フィン
7b 伝熱管
8 送風ファン
9 フィルタ
9a 枠体
9b 不織布
10 ブラシ
11 フィルタ
11a 枠体
11b 手掛部
11c 不織布
12 ブラシ
1a 扉
2 リアパネル
3 ベース
4 仕切板
5 吸込口
6 吹出口
6a 上下風向偏向板
6b 左右風向偏向板
7 放熱器
7a フィン
7b 伝熱管
8 送風ファン
9 フィルタ
9a 枠体
9b 不織布
10 ブラシ
11 フィルタ
11a 枠体
11b 手掛部
11c 不織布
12 ブラシ
Claims (4)
- 熱交換器に対向するように配置され、且つ移動可能な除塵用のフィルタに、前記熱交換器のフィンに接触するブラシを設けてなることを特徴とする除塵装置。
- 前記ブラシが、前記フィンに付着した塵埃を除去するように配置され、且つ異なる方向に傾斜して設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
- 吸込口と吹出口とを備えた本体内に熱交換器と送風ファンとを設け、前記吸込口に、前記熱交換器に沿って移動可能なフィルタと、前記熱交換器のフィンに接触するように前記フィルタに備えられたブラシとからなる除塵装置を用いたことを特徴とする空調装置。
- 前記吸込口の下方に前記除塵装置により除去された塵埃を収容するダクトボックスを設けてなることを特徴とする請求項3に記載の空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199216A JP2006022982A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 除塵装置と同除塵装置を用いた空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004199216A JP2006022982A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 除塵装置と同除塵装置を用いた空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006022982A true JP2006022982A (ja) | 2006-01-26 |
Family
ID=35796379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004199216A Pending JP2006022982A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 除塵装置と同除塵装置を用いた空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006022982A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN116272154A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-06-23 | 江苏桓尔环境工程有限公司 | 一种用于废活性炭再生处理的煅烧还原系统 |
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2004
- 2004-07-06 JP JP2004199216A patent/JP2006022982A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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