JP2006021566A - ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 バックアップ機材として用いる複数のダイブコンピュータにおいて、演算条件をほぼ同一として、ユーザであるダイバーに違和感のない演算結果を提示する。
【解決手段】 ユーザの生体情報を測定し、生体情報データとしてRAMに記憶し、生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する。さらに生体情報データを、外部の他のダイブコンピュータに送信し、外部のダイブコンピュータは、自己が測定した生体情報データ及び受信した外部生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ダイバーズ用情報処理装置、その制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
いわゆるダイブコンピュータと称せられるダイバーズ用の個別安全情報報知装置において行われる潜水後の減圧条件の計算方法については、KEN LOYST et al. 著の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY、THEORY & PERFORMANCE' 」Watersport Publishing Inc.(1991)に詳細に述べられている。また、理論についての文献としては、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」、Springer、Berlin(1984)に詳しい。これらいずれの文献にも、ダイビングにより体内に溶け込んだ不活性ガスは減圧症を招くことを示唆している。ここで、減圧症をより確実に防ぐという観点からは、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」、Springer、Berlin(1984)、 pp.14に記載の下式に基づく計算も検討されている。
Pigt(tE)=Pigt(t0)
+{PIig−Pigt(t0)}
×{1−exp(−ktE)}
この式において、Pigt(tE)はtE時間後の体内不活性ガス分圧、Pigt(t0)はt0時の体内不活性ガス分圧、PIigは呼吸気の不活性ガス分圧であり、kは半飽和時間によって決定される定数である。
この式によると、Pigt(t0 )<PIigのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE )は増加、すなわち不活性ガスを吸収し、Pigt(t0 )>PIigのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE )は減少、すなわち不活性ガスを排出することになる。
すなわち、不活性ガスの体内への吸収/排出は、浮上や潜降とは関係なく、体内不活性ガス分圧と呼吸気の不活性ガスの大小関係によって決まる。従って、この大小関係から体内不活性ガス量を把握すれば、潜水終了後、体内の不活性ガスの量が通常状態に戻るまでの所要時間、すなわち、次回の潜水までに水面上でとるべき時間がわかるので、ダイバーを減圧症から守ることができるとともに、それまで1日2回と考えられていた潜水回数を潜水履歴によっては増やすことができる。また、減圧症を防止するという観点からすれば、水面への浮上速度を守ることも重要である。
そこで、従来のダイブコンピュータは、ある一定のアルゴリズムでダイバーの安全を確保するのに必要な情報(=安全確保情報)、たとえば、体内に過剰に蓄積された不活性ガスが排出されるまでの時間や安全な浮上速度を求め、それを液晶表示パネルなどの表示部に表示するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
こうした計算をする上で、個人の行動、生体情報も重要なパラメータであり、ダイビングを行うために飛行機で移動した時などに生じる高度変化に伴う圧力変化や、個人の脈拍数等も取り入れて計算を行っている。この場合、ユーザの移動に伴う高度変化や、脈拍などを常に把握する観点から、腕に常時装着できるダイブコンピュータが提案されている。
また、他のダイブコンピュータとしては、いくつかの混合比の異なるタンクを、水中で切替えながら使用するために、窒素だけでなく、酸素やヘリウムなどによる多くの情報を計算し表示を行い、またシミュレーションのような多くの便利な機能が採用されるようになっている。
このようなダイブコンピュータにおいては、こうした複雑な演算を行うため、内部の演算部分では消費電流が大きくなり、バッテリーを大きくする必要が生じたり、多くの重要な情報を見やすく表示するため、大画面の表示装置が用いられる場合もある。
これらの結果、このような用途で用いられるダイブコンピュータのサイズは大きめのものとなってしまっていた。
ところで、ダイビング、特に職業的なダイビングにおいては、使用機材のバックアップ機材を準備してダイビングを行うことが一般的に行われている。
この点では、ダイブコンピュータも例外ではなく、ダイバーは常時装着可能な小型のダイブコンピュータと、多機能で大型のダイブコンピュータを併用して互いにバックアップ可能となるように用いるのが一般的となっている。
特開平10−338193号公報
この場合において、小型のダイブコンピュータは、腕などに常時装着できることから、ユーザであるダイバーの使用環境を陸上、水中に拘わらず常にモニタでき、ユーザの行動に沿った情報を提供することが可能であるが、装置が小型であるため、表示できる情報量や機能の制限が生じてしまう。
一方、大型の表示装置を有するサイズが大きなダイブコンピュータの場合には、常時装着するわけにもいかないため、例えば、飛行機で移動するような場合には、貨物室内に入れられてしまい、ユーザとは異なる環境(例えば、低温、低圧環境)で情報を収集し続けることとなる。
従って、二つのダイブコンピュータが収集するデータは異なるものとなるため、その後の演算結果も異なることとなり、ユーザであるダイバーが違和感を感じてしまうという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、バックアップ機材として用いる複数のダイブコンピュータにおいて、演算条件をほぼ同一として、ユーザであるダイバーに違和感のない演算結果を提示することが可能なダイバーズ用情報処理装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、ダイバーズ用情報処理装置は、ユーザの生体情報を測定する生体情報測定部と、測定された前記生体情報を生体情報データとして記憶する生体情報記憶部と、前記生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示部と、前記生体情報データを読み出して、外部の情報処理装置に送信する情報送信部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、生体情報測定部は、ユーザの生体情報を測定し、生体情報記憶部に出力する。
生体情報記憶部は、測定された生体情報を生体情報データとして記憶する。
安全情報提示部は、生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する。
また、情報送信部は、生体情報記憶部から、生体情報データを読み出して、外部の情報処理装置に送信する
また、ダイバーズ用情報処理装置は、ユーザの生体情報を測定する生体情報測定部と、外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報データである外部生体情報データを受信する情報受信部と、測定された前記生体情報を生体情報データとして記憶するとともに、前記外部生体情報データを記憶する生体情報記憶部と、前記生体情報データ及び前記外部生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、生体情報測定部は、ユーザの生体情報を測定し生体情報記憶部に出力する。
また、情報受信部は、外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報データである外部生体情報データを受信する。
これらの結果、生体情報記憶部は、測定された生体情報を生体情報データとして記憶するとともに、外部生体情報データを記憶する。
そして、安全情報提示部は、生体情報記憶部に記憶された生体情報データ及び外部生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する。
この場合において、前記外部生体情報を受信した場合に、前記生体情報記憶部に記憶されている生体情報データのうち、前記外部生体情報に対応する部分を前記受信した前記外部生体情報で置換する情報更新部を備えるようにしてもよい。
また、前記情報更新部は、前記外部の情報処理装置が送信した外部生体情報データと、実際に受信した外部生体情報データと、が一致していることを確認してから前記置換を行うようにしてもよい。
また、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法は、ユーザの生体情報を測定する生体情報測定過程と、測定された前記生体情報を記憶する生体情報記憶過程と、前記生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示過程と、記憶した前記生体情報を外部の情報処理装置に送信する情報送信過程と、を備えたことを特徴としている。
また、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法は、ユーザの生体情報を測定する生体情報測定過程と、外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報である外部生体情報を受信する情報受信過程と、測定された前記生体情報を記憶するとともに、前記外部生体情報を記憶する生体情報記憶過程と、前記生体情報及び前記外部生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示過程と、を備えたことを特徴としている。
また、ダイバーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、ユーザの生体情報を測定させ、測定された前記生体情報を記憶させ、前記生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成させ、提示させ、記憶させた前記生体情報を外部の情報処理装置に送信させる、ことを特徴としている。
また、ダイバーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、ユーザの生体情報を測定させ、外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報である外部生体情報を受信させ、測定された前記生体情報を記憶させるとともに、前記外部生体情報を記憶させ、前記生体情報及び前記外部生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成させ、提示させる、ことを特徴としている。
この場合において、前記外部生体情報を受信した場合に、記憶されている生体情報のうち、前記外部生体情報に対応する部分を前記受信した前記外部生体情報で置換させるようにしてもよい。
また、前記外部の情報処理装置が送信した外部生体情報と、実際に受信した外部生体情報が一致していることを確認してから前記置換を行うようにしてもよい。
またコンピュータ読取可能な記録媒体に上記各制御プログラムを記録するようにしてもよい。
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、実施形態のダイバーズ用情報処理装置を用いる場合の潜水装備の使用態様図である。
潜水装備100は、大別すると、複数のタンク1A、1Bを有するタンクユニット1と、切換バルブ・レギュレータ2と、水深・残圧計3と、小型のダイバーズ用情報処理装置(以下、ダイブコンピュータという。)4Aと、大型のダイブコンピュータ4Bと、を備えている。
図2は、実施形態の小型のダイブコンピュータの外観正面図である。
ダイブコンピュータ4Aは、潜水中のダイバーの深度や潜水時間を計算して表示するとともに、潜水中に体内に蓄積される不活性ガス量(主として窒素ガス量)を計測し、この計測結果から潜水後に水からあがった状態で体内に蓄積された窒素が排出されるまでの時間などの安全確保情報を表示するように構成されている。
ダイブコンピュータ4Aは、円盤状の装置本体5に対して、図面上下方向に腕バンド6A,6Bがそれぞれ連結され、この腕バンド6A,6Bによって腕時計と同様にユーザの腕に装着されて使用されるようになっている。
装置本体5は、上ケースと下ケースとが完全水密状態でビス止めなどの方法で固定され、図示しない各種電子部品が内蔵されている。装置本体5の図面正面側には、液晶表示パネル11を有する表示部10が設けられている。
さらに装置本体5の図面下側にはダイブコンピュータ4Aにおける各種動作モードの選択/切替えを行うための操作部15が形成され、操作部15は、プッシュボタン形式の二つのスイッチA、Bを有している。装置本体5の図面左側には潜水を開始したか否かを判別するために用いられる導通センサを用いた潜水動作スイッチ30が構成されている。この潜水動作監視スイッチ30は、装置本体5の図面正面側に設けられた電極30A,30Bを有し、電極30A,30B間が海水などにより導通状態となることにより、電極30A,30B間の抵抗値が小さくなった場合に入水したと判断するものである。しかしながら、この潜水動作スイッチ30は、あくまで入水したことを検出してダイブコンピュータ4Aの動作モードをダイビングモードに移行させるために用いるだけであり、実際に潜水(ダイビング)を開始した旨を検出するために用いられる訳ではない。すなわち、ダイブコンピュータ4Aを装着したユーザの腕が海水に浸かっただけの場合もあり、このような状態で潜水を開始したの判断するのは好ましくないからである。
このため、本ダイブコンピュータ4Aにおいては、装置本体5に内蔵した圧力センサによって水圧(水深)が一定値以上、より具体的には、水圧が水深にして1.5[m]相当以上となった場合にダイビングを開始したものとみなし、かつ、水圧が水深にして1.5[m]未満となった場合にダイビングが終了したものとみなしている。
次に表示部の構成について図2を参照して詳細に説明する。
表示部10を構成する液晶表示パネル11の表示面11Aは、8つの表示領域で構成されている。なお、本実施形態では、表示面11Aが円形の例を示したが、円形に限定されるものではなく、楕円形状、トラック形状、多角形状など他の形状であってもかまわない。
表示面11Aのうち、図面上部左側に位置する第1の表示領域111は、各表示領域のうちで最も大きく構成され、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモード等の各種動作モードにおいて、それぞれ、現在水深、現在月日、水深ランク、潜水月日(ログ番号)が表示される。
第2の表示領域112は、第1の表示領域111の図面右側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモードにおいて、それぞれ潜水時間、現在時刻、無減圧潜水可能時間、潜水開始時刻(潜水時間)が表示される。
第3の表示領域113は、第1の表示領域111の図面下側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモードにおいて、それぞれ、最大水深、体内窒素排出時間、セーフティレベル、最大水深(平均水深)が表示される。
第4の表示領域114は、第3の表示領域113の図面右側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモードにおいて、それぞれ無減圧潜水可能時間、水面休止時間、温度、潜水終了時刻(最大水深時水温)が表示される。
第5の表示領域115は、第3の表示領域113の図面下側に位置し、電源容量切れを表示する電源容量切れ警告表示部104やユーザの現在の高度の属する高度ランクを表示する高度ランク表示部103が設けられている。
第6の表示領域116は、表示領域11Aのうち図面下部左側に位置し、体内窒素量がグラフ表示される。
第7の表示領域117は、第6の表示領域116の図面右側に位置し、ダイビングモードで減圧潜水状態になった場合に、窒素ガス(不活性ガス)が吸収傾向にあるのか、排出傾向にあるかを示す領域(図中、上下方向矢印が図示されている)と、浮上速度が高すぎる場合に浮上速度違反警告のひとつとして減速を指示するための「SLOW」を表示する領域と、潜水中に減圧潜水を行わなければならない旨を警告するための「DECO」を表示する領域と、を備えて構成されている。
第8の表示領域118は、第2の表示領域112および第4の表示領域114の図面右側に位置し、浮上速度が9個のセグメントによりグラフ表示され、例えば、浮上速度が現水深域における浮上上限速度を超過している場合には、9個全てのセグメントが点滅表示となり、現水深域における浮上上限速度を超えている旨をダイバーに通知するようになっている。
図3は、実施形態の大型のダイブコンピュータの外観正面図である。図3において、図2と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ダイブコンピュータ4Bも、ダイブコンピュータ4Aと同様に、潜水中のダイバーの深度や潜水時間を計算して表示するとともに、潜水中に体内に蓄積される不活性ガス量(主として窒素ガス量)を計測し、この計測結果から潜水後に水からあがった状態で体内に蓄積された窒素が排出されるまでの時間などの安全確保情報を表示するように構成されている。
ダイブコンピュータ4Bがダイブコンピュータ4Aと外観的に異なる点は、第3の表示領域113および第4の表示領域114に対して図面下側に隣接する領域に、酸素の混合比をいずれの値に設定したかに基づいて、ダイバーを酸素酔い(酸素中毒)から守るための情報が表示される第8の表示領域118および第9の表示領域119を設けた点である。
次にダイブコンピュータの機能的な概要構成について説明する。
この場合において、ダイブコンピュータ4Aと、ダイブコンピュータ4Bとは、同一構成であるので、ダイブコンピュータ4Aについて説明する。
図4は小型のダイブコンピュータの概要構成ブロック図である。
図4に示すように、ダイブコンピュータ4Aは、大別すると、各種操作を行うための操作部15、各種情報を表示する表示部10、外部の情報処理装置(実施形態では、ダイブコンピュータ4B)へ各種データ(演算データおよび各種コマンドデータ)を送信するための演算データ送信部26、外部の情報処理装置(例えば、ダイブコンピュータ4B)から各種データ(演算データ)を受信するための演算データ受信部27、潜水動作監視スイッチ30、ブザーなどのアラーム音によりユーザに告知を行う報音装置37、振動によりユーザに告知を行う振動発生装置38、ダイブコンピュータ全体の制御を行う制御部50、気圧あるいは水圧を計測するための圧力計測部61および各種計時処理を行う計時部68を備えて構成されている。
表示部10は、各種の情報を表示するための液晶表示パネル11および液晶表示パネル11を駆動するための液晶ドライバ12を備えて構成されている。
演算データ送信部26は、無線送信回路として構成されており、外部の情報処理装置へ電波、超音波、光(赤外線など)のうちいずれかを用いて各種データ(演算データおよび各種コマンドデータ)を送信する。また演算データ送信部26は、後述の演算データ受信部27が受信する演算データなどの重要なデータについては、必要に応じベリファイ用のコマンドデータを送信し、外部の情報処理装置との間で受信したデータに誤りがないことを確認する処理を行う。
一方、演算データ受信部27は、無線受信回路として構成されており、外部の情報処理装置(例えば、ダイブコンピュータ4B)との間で、電波、超音波、光(赤外線など)のいずれかを用いて通信を行い、各種データ(演算データ)を受信する。
制御部50は、スイッチA、B(=操作部15)および潜水動作監視スイッチ30、報音装置37および振動発生装置38が接続されるとともに、装置全体の制御を行うCPU51と、CPU51の制御下で、各動作モードに対応した表示を液晶表示パネル11に行わせるため液晶ドライバ12を制御し、あるいは、後述の時刻用カウンタ33における各動作モードにおける処理を行う制御回路52と、制御用プログラムおよび制御用データを格納したROM53と、生体情報記憶部として機能し、各種データを一時的に格納するRAM54と、を備えて構成されている。
また、圧力計測部61は、ダイブコンピュータ4Aにおいては、水深及び潜水時間からユーザの体内に蓄積される不活性ガス量(主として窒素ガス量)を計算することが必要であるため、気圧および水圧を計測している。この圧力計測部61は、半導体圧力センサにより構成される圧力センサ34と、この圧力センサ34の出力信号を増幅するための増幅回路35と、増幅回路35の出力信号のアナログ/ディジタル変換を行い、制御部50に出力するA/D変換回路36と、を備えて構成されている。計時部68は、ダイブコンピュータ1においては通常時刻の計測や潜水時間の監視をおこなうために、所定の周波数を有するクロック信号を出力する発振回路29と、この発振回路29からのクロック信号の分周を行う分周回路28と、分周回路28の出力信号に基づいて1秒単位での計時処理を行う時刻用カウンタ33と、を備えて構成されている。
図5は、制御部50の機能ブロック図である。
制御部50は、圧力計測部61の圧力(水深)計測結果および計時部68の計測結果に基づいて浮上時の浮上速度(深度変更速度)を計測する浮上速度計測部75として機能している。
また、制御部50は、圧力計測部61が計測した圧力が水深値として1.5[m](潜水開始判定用水深値)より深くなったタイミングから1.5[m](潜水終了判定用水深値)未満となったタイミングまでを1回の潜水期間(潜水動作)としてこの期間における潜水結果(ダイビングの日付、潜水時間、最大水深等のダイビングデータ)をRAM54に記憶、保持させる潜水結果記録部78として機能する。さらに制御部50は、浮上速度計測部75の計測結果に基づいて実際の浮上速度が予め浮上速度上限値記憶部76に記憶された浮上速度上限値(これは深度により複数設定されている)を超過している場合に、表示部10に警告表示を行い、あるいは、報音装置37、振動発生装置38を介してユーザに浮上速度違反である旨を警告する浮上速度違反警告部77として機能する。
上記構成において、潜水結果記録部78は、圧力計測部61の計測結果に対応する水深値が1.5[m](潜水開始判定用水深値)より深くなったタイミングから1.5[m](潜水終了判定用水深値)未満となったタイミングまでの時間である潜水時間が3分未満であれば、この間に行われた潜水は1回の潜水としては扱わず、その間の潜水結果については記録していない。これは、潜水結果記録部78においては、潜水結果を予め定めた所定数(例えば、10個)のログデータとして記録、保持し、所定数以上の潜水を行った場合には、最も古いデータから順に削除する構成を採っているので、素潜りのような短時間のダイビングも記録する構成とすると重要なダイビング結果が削除されてしまうためである。また、潜水結果記録部78は、浮上速度違反警告部77において、1回の潜水で連続して複数回の警告、例えば、連続して2回以上の警告が発せられたときに浮上速度違反があった旨を潜水結果として記録するように構成されており、ログデータを再生するログモードにおいて、潜水結果を再生し、表示する場合には、ダイビング中に浮上速度違反があった旨の再生、表示をおこなうこととなる。
次に第1実施形態の動作について説明する。
図6はダイブコンピュータの処理シーケンス図である。図6の処理シーケンス図は、常時ユーザが装着している小型のダイブコンピュータ4Aから大型のダイブコンピュータ4Bに対して演算データを送信する場合のものである。
この場合において、ユーザはダイブコンピュータ4Aを装着した状態で飛行機で移動し、ダイブコンピュータ4Bは、当該飛行機の貨物室内に収納されて移動したものとする。
送信側情報処理装置であるダイブコンピュータ4Aは、スイッチBを操作して、情報転送モードへと動作モードを変更する(ステップS401)。
一方、ダイブコンピュータ4Bにおいても、スイッチBを操作して演算データの受信モードへと動作モードを変更する(ステップS404)。
この演算データの受信モードにおいては、ダイブコンピュータ4Aからの送信データを常に受信可能な状態となっている。
そこで、ユーザはダイブコンピュータ4AのスイッチBを操作して安全情報に対応する演算データの送信を開始する(ステップS402)。
この場合において、ダイブコンピュータ4Aから送信される安全情報としての演算データは、ダイブコンピュータ4Aをユーザが常時装着していることにより取得される高度変化などによって生じたユーザ体内に蓄積されたガス量に関するデータである。
例えば、体内窒素ガス量に対応する演算データを送信する場合には、ダイブコンピュータが計算する全てのコンパートメント(ダイバーの身体を複数に分類した各部位をいう。例えば、ダイバーの身体はコンパートメント1〜12の12部位に分類される)についてそれぞれの窒素ガス量を送信することとなる。
一例として単位を水圧換算のmswを用いるとすると、もし高度ランク0(例えば、標高に相当する高度値が800[m]以下に相当)の状態でユーザが十分に順応できるだけの時間が経過しているとするならば、コンパートメント1〜コンパートメント12について、全て7.9mswに対応する演算データを送信することとなる。
そしてその後、ダイブコンピュータ4Aは、今までの演算データに基づいて演算を継続することとなる(ステップS403)。
一方、ダイブコンピュータ4Bは、送信された演算データを受信し(ステップS405)、自己が収集したデータに基づいて算出した演算データを書き換えることとなる(ステップS406)。
ここで、演算データを書き換えるのは以下の理由による。
ダイブコンピュータ4Aは、ユーザが装着しているため、飛行機に搭乗して地上に降り立った場合でも、客室内は圧力管理がなされていたため、比較的早く高度ランク=0の状態に順応することが可能となっている。これに対し、ダイブコンピュータ4Bは、圧力管理がなされていない貨物室内に収納されていたため、例えば、高度ランク3(例えば、標高に相当する高度値が6000[m]以上に相当)であると判別しており、ユーザの置かれた環境とは大きくかけ離れており、この状態で演算を継続しても、正しい演算結果は得られないこととなる。
そこで、本実施形態では、ユーザの置かれた環境をダイブコンピュータ4Bにおいても再現する必要性から演算データをダイブコンピュータ4Aのものに書き換えるのである。
この結果、ダイブコンピュータ4Bでは、制御部50が書き換えた演算データに基づいて新たな演算を継続することとなる(ステップS407)。すなわち、制御部50は、水深データに対応する水深から減圧計算を行い、無減圧潜水可能時間を求めることとなる。
ここで、減圧計算の具体例について説明する。
制御部50は、呼吸気窒素分圧算出機能、呼吸気窒素分圧記憶機能、比較機能、半飽和時間選択機能、体内窒素分圧算出機能、体内窒素分圧記憶機能、体内窒素分圧排出時間導出機能および潜水可能時間導出機能を実現する。
これらは、図4に示した各構成部分およびCPU51、ROM53、RAM54によって実行されるソフトウェアによって実現可能である。ただし、これに限らず、ハードウェアである論理回路のみ、あるいは、論理回路とCPUを含む処理回路とソフトウェアとを組み合わせることで実現することも可能である。
呼吸気窒素分圧計測機能は、圧力計測部61の計測結果である現在時刻tにおける水圧P(t)に基づいて後述する呼吸気窒素分圧PIN2 (t)を算出する。
これにより呼吸気窒素分圧記憶機能は、呼吸気窒素分圧算出機能により算出した呼吸気の窒素分圧PIN2(t)を記憶する。
一方、半飽和時間選択機能は、体内窒素分圧を算出する際に用いる半飽和時間HTを選択し、体内窒素分圧算出機能により窒素の吸収/排出の速度が異なる組織部位毎に後述する体内窒素分圧PGT(t)を算出する。
これらの結果、体内窒素分圧記憶機能により、体内窒素分圧算出機能により算出した体内窒素分圧PGT(t)を記憶する。
これらの結果、比較機能は、呼吸気窒素分圧PIN2 (t)および体内窒素分圧PGT(t)を比較し、比較結果に基づいて半飽和時間HTを可変する。
次に体内窒素分圧の具体的計算方法について説明する。本実施形態のダイブコンピュータ1において行われる体内窒素分圧の計算方法については、例えばKEN LOYST et al.著の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY, THEORY &
PERFORMANCE」Watersport Publishing Inc.(1991)や、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」(特に第14頁)、Springer,Berlin(1984)に記載されている。なお、ここで示す体内窒素分圧の計算方法はあくまで一例であり、この他にも各種の方法を用いることができる。
まず、圧力計測部61は、時刻tに対応する水圧P(t)を出力する。ここで、P(t)は、大気圧も含めた絶対圧を意味する。
呼吸気窒素分圧計算機能により、圧力計測部61から出力された水圧P(t)に基づいて、ダイバーが呼吸している空気中に対応する呼吸気窒素分圧PIN2(t)を計算し、出力する。ここで、呼吸気窒素分圧PIN2(t)は、水圧P(t)を用いた次式により算出される。
PIN2(t)=0.79×P(t)[bar]…(1)
なお、(1)式における「0.79」は、空気中に占める窒素の割合を示す数値である。呼吸気窒素分圧記憶機能は、呼吸気窒素分圧算出機能によって(1)式のように計算された呼吸気窒素分圧PIN2(t)の値を記憶する。
次に体内窒素分圧計算機能により、窒素の吸収/排出の速度が異なる体内組織毎にそれぞれ体内窒素分圧を計算することとなる。
例えばある一つの組織を例に取ると、潜水時間t=t0〜tEまでに吸収/排出する体内窒素分圧PGT(tE)は、計算開始時(=t0時)の体内窒素分圧PGT(t0)として、次式によって計算される。なお、潜水時間t=t0〜tEの間は、同じ水深に滞在しているものとするので、
PIN2(t0)=PIN2(tE)
となる。
PGT(tE)=PGT(t0)
+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT)}…(2)
ここでいう半飽和時間HTは、体内窒素分圧PGT(tE)が時刻t0時の体内窒素分圧PGT(t0)からこの水深下での呼吸気窒素分圧PIN2(tE)に到達する過程で体内窒素分圧PGT(t0)と呼吸気窒素分圧PIN2(tE)との半分に達するまでの時間である。
すなわち、体内窒素分圧PGT(tE)が、
PGT(tE)={PGT(t0)+PIN2(tE)}/2
となるまでの時間である。そしてこの半飽和時間HTは、各組織によって異なる数値である。
この半飽和時間HTは、後述するように、PGT(t0)とPIN2(t0)の大小に応じて可変となる。なお、時刻t0や時刻tEなどの時間の計測は、図2に示した計時部68によって管理されている。
体内窒素量算出機能は、上記のような体内窒素分圧PGT(t)の計算を所定のサンプリング周期tEで繰り返し実行する。この際、式によってサンプリング周期毎に計算された体内窒素分圧PGT(tE)は、体内窒素排出時間導出機能と潜水可能時間導出機能に引き渡され、比較機能と体内窒素分圧排出時間導出機能にPGT(t0)として引き渡される。これは、即ち、式におけるPGT(t0)として前回サンプリング時のPGT(tE)が用いられることを意味している。
さて、上記計算に先立ち、比較機能により、呼吸気窒素分圧記憶機能により記憶されている呼吸気窒素分圧PIN2(t0)と、体内窒素分圧記憶機能により記憶されていたPGT(t0)とを比較し、その比較結果を半飽和時間選択機能に引き渡す。半飽和時間選択機能は、体内窒素分圧算出機能が分圧計算に用いるべき半飽和時間HTを2種類(後述する半飽和時間HT1及びHT2)記憶しており、比較機能による比較結果に応じて半飽和時間HT1或いはHT2を選択し、体内窒素分圧算出機能に引き渡す。
体内窒素分圧算出機能は、半飽和時間選択機能により選択された半飽和時間HT1又はHT2を用いて、時刻t=tEのときの体内窒素分圧PGT(tE)を下式により計算する。
(A) PGT(t0)>PIN2(t0)の場合
PGT(tE)=PGT(t0)+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT1)}…(3)
(B) PGT(t0)<PIN2(t0)の場合
PGT(tE)=PGT(t0) +{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT2)}…(3’)
なお、上記(3)式及び(3’)式では、HT2<HT1となっている。
なお、PGT(t0)=PIN2(t0)の場合には、
PGT(tE)=PGT(t0) … (4)
となる。
ここで、PGT(t0)>PIN2(t0)の場合と、PGT(t0)<PIN2(t0)の場合とで、半飽和時間HTが異なる理由について説明する。
まず、PGT(t0)>PIN2(t0)の場合は、体内から窒素が排出される場合であり、逆にPGT(t0)<PIN2(t0)の場合は、体内へ窒素が吸収される場合である。すなわち、窒素の排出は窒素の吸収に比較して時間がかかるので、窒素が排出される場合の半飽和時間HT1が窒素を吸収する場合の半飽和時間HT2より長く設定するのである。このように排出時と吸収時とで異なる半飽和時間HTを用いることにより、体内窒素量のシミュレーションをより厳密に行うことができる。また、制御部50は、上記のような体内窒素分圧PGT(t)の計算を行うことにより、ダイビングを行っているダイバーについて最新の体内窒素分圧を把握することが可能となる。
上記のようにして求められた体内窒素分圧PGT(tE)と、呼吸気窒素分圧計算機能によって算出されるt=tE時の呼吸気窒素分圧PIN2(tE)とに基づいて、無減圧潜水可能時間と体内窒素排出時間とが、以下のようにして算出される。無減圧潜水可能時間は、式において計算されるPGT(tE)が、各組織の許容過飽和窒素量を示すPtolとなる場合の(tE−t0)を求めることによって算出される。このとき、現時点がt0と考えるので、式おけるPGT(t0)として、体内窒素量算出機能によって求められた体内窒素分圧PGT(tE)が用いられ、PIN2(t0)として、呼吸気気窒素分圧計算機能によって算出される呼吸気窒素分圧PIN2(tE)が用いられる。即ち、
tE−t0=−HT×(ln(1−f))/K …(5)
ただし、
f=(Ptol−PGT(tE))/(PIN2(tE)−PGT(tE))である。
この式によって、各組織における無減圧潜水可能時間が全て算出され、その中でもっとも小さい値が、求めるべき無減圧潜水可能時間となる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、ユーザが常時装着しているダイブコンピュータと、バックアップ用の比較的大型のダイブコンピュータとで、実際にダイビングで用いる場合には同一のデータを用いて無減圧潜水可能時間を含む各種演算を行えるため、より信頼性が向上する。
[2]第2実施形態
次に第2実施形態の動作について説明する。
図7は、第2実施形態のダイブコンピュータの処理シーケンス図である。図7の処理シーケンス図は、常時ユーザが装着している小型のダイブコンピュータ4Aから大型のダイブコンピュータ4Bに対して演算データを送信する場合のものである。
この場合において、ユーザはダイブコンピュータ4Aを装着した状態で飛行機で移動し、ダイブコンピュータ4Bは、当該飛行機の貨物室内に収納されて移動したものとする。
送信側情報処理装置であるダイブコンピュータ4Aは、スイッチBを操作して、情報転送モードへと動作モードを変更する(ステップS501)。
一方、ダイブコンピュータ4Bにおいても、スイッチBを操作して演算データの受信モードへと動作モードを変更する(ステップS507)。
この演算データの受信モードにおいては、ダイブコンピュータ4Aからの送信データを常に受信可能な状態となっている。
そこで、ユーザはダイブコンピュータ4AのスイッチBを操作して安全情報に対応する演算データの送信を開始する(ステップS502)。
この場合においても、第1実施形態と同様に、ダイブコンピュータ4Aから送信される安全情報としての演算データは、ダイブコンピュータ4Aをユーザが常時装着していることにより取得される高度変化などによって生じたユーザ体内に蓄積されたガス量に関するデータである。
また、ダイブコンピュータ4Bは、送信された演算データを受信し(ステップS508)、受信データがダイブコンピュータ4Aが送信した送信データと一致しているかのベリファイを行うため、受信データ(受信内容)をダイブコンピュータ4Aに送信する(ステップS509)。そしてダイブコンピュータ4Bは、受信待機状態に移行する(ステップS510)。
これによりダイブコンピュータ4Aは、ダイブコンピュータ4Bが送り返してきたダイブコンピュータ4Bの受信データを受信し(ステップS503)、ステップS502で送信した送信データと、ステップS503で受信した受信データを比較し、一致しているか否かを判別する(ステップS504)。
ステップS504の判別において、ステップS502で送信した送信データと、ステップS503で受信した受信データが一致していない場合には(ステップS504;No)、処理を再びステップS502に移行し、データの再送信を行う。
ステップS504の判別において、ステップS502で送信した送信データと、ステップS503で受信した受信データが一致していた場合には(ステップS504;Yes)、ダイブコンピュータ4Aは、両データが一致していた旨のデータ、本実施形態では、「OK」データをダイブコンピュータ4Bに対して送信する(ステップS505)。そしてその後、ダイブコンピュータ4Aは、自己が取得した各種データに基づいて新たな演算を継続することとなる(ステップS506)。
受信待機状態にあったダイブコンピュータ4Bは、受信待機状態になってから所定時間以内に上述した「OK」データを受信したか否かを判別する(ステップS511)。
ステップS511の判別において、受信待機状態になってから所定時間以内に上述した「OK」データを受信しなかった場合には(ステップS511;No)、ステップS508で受信したデータに誤りがあったとして、処理を再びS508に移行し、ダイブコンピュータ4Aからの演算データを受信することとなる。
ステップS511の判別において、受信待機状態になってから所定時間以内に上述した「OK」データを受信した場合には、ダイブコンピュータ4Bは、ステップS508で受信した演算データで、自己が収集したデータに基づいて算出した演算データを書き換えることとなる(ステップS512)。ここで、演算データを書き換えるのは第1実施形態と同様の理由である。
この結果、ダイブコンピュータ4Bでは、制御部50が書き換えた演算データに基づいて新たな演算を継続することとなる(ステップS513)。すなわち、制御部50は、水深データに対応する水深から減圧計算を行い、無減圧潜水可能時間を求めることとなる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、ユーザが常時装着しているダイブコンピュータと、バックアップ用の比較的大型のダイブコンピュータとで、実際にダイビングで用いる場合には同一のデータを用いて無減圧潜水可能時間を含む各種演算を行えるため、より信頼性が向上するとともに、両ダイブコンピュータで保有する生体情報を確実に同一のものとすることができ、さらなる信頼性の向上が図れる。
以上の第2実施形態の説明においては、ステップS509において、受信データをそのまま送り返していたが、送信データに予めパリティビットなどのエラーチェック用コードを付加したり、チェックサム方式あるいはCRC(Cyclic Redundancy Code)方式などのエラー検出方式を用いて、誤りがあったと思われるデータについて受信側のダイブコンピュータ(本実施形態ではダイブコンピュータ4B)が再送を要求するように構成することも可能である。
以上の各実施形態の説明においては、演算データの送受信に無線通信を行っていたが、有線通信を行うように構成することも可能である。
以上の説明においては、ダイブコンピュータを制御するための制御プログラムが予めROMに記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に制御用プログラムをあらかじめ記録し、これらの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、通信インターフェースを設け、インターネット、LANなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。このように構成することにより、ソフトウェア的により高機能としたり、より信頼性の高いダイブコンピュータを構成することが可能となる。
以上の説明においては、ダイブコンピュータが腕装着型の場合について説明したが、これに限られるものではなく、ダイビングスーツ埋め込み型や、胴部装着型、あるいは水中マスク組み込み型などの変形が考えられる。
実施形態のダイバーズ用情報処理装置を用いる場合の潜水装備の使用態様図である。 実施形態の小型のダイブコンピュータの外観正面図である。 実施形態の大型のダイブコンピュータの外観正面図である。 ダイブコンピュータの概要構成ブロック図である。 制御部の機能ブロック図である。 第1実施形態のダイブコンピュータの処理シーケンス図である。 第2実施形態のダイブコンピュータの処理シーケンス図である。
符号の説明
1…ダイブコンピュータ、15…操作部、10…表示部、11…液晶表示パネル、12…液晶ドライバ、27…演算データ受信部、28…演算データ送信部、30…潜水動作監視スイッチ、37…報音装置、38…振動発生装置、41…圧力センサ、42…増幅回路、43…A/D変換回路、44…コントローラ、45…タイミング回路、46…超音波送信部、47…超音波受信部、48…復調回路、50…制御部、61…圧力計測部、68…計時部。

Claims (11)

  1. ユーザの生体情報を測定する生体情報測定部と、
    測定された前記生体情報を生体情報データとして記憶する生体情報記憶部と、
    前記生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示部と、
    前記生体情報データを読み出して、外部の情報処理装置に送信する情報送信部と、
    を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  2. ユーザの生体情報を測定する生体情報測定部と、
    外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報データである外部生体情報データを受信する情報受信部と、
    測定された前記生体情報を生体情報データとして記憶するとともに、前記外部生体情報データを記憶する生体情報記憶部と、
    前記生体情報データ及び前記外部生体情報データに基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示部と、
    を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  3. 請求項2記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記外部生体情報を受信した場合に、前記生体情報記憶部に記憶されている生体情報データのうち、前記外部生体情報に対応する部分を前記受信した前記外部生体情報で置換する情報更新部を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  4. 請求項3記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記情報更新部は、前記外部の情報処理装置が送信した外部生体情報データと、実際に受信した外部生体情報データと、が一致していることを確認してから前記置換を行うことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  5. ユーザの生体情報を測定する生体情報測定過程と、
    測定された前記生体情報を記憶する生体情報記憶過程と、
    前記生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示過程と、
    記憶した前記生体情報を外部の情報処理装置に送信する情報送信過程と、
    を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  6. ユーザの生体情報を測定する生体情報測定過程と、
    外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報である外部生体情報を受信する情報受信過程と、
    測定された前記生体情報を記憶するとともに、前記外部生体情報を記憶する生体情報記憶過程と、
    前記生体情報及び前記外部生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成し、提示する安全情報提示過程と、
    を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  7. ダイバーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    ユーザの生体情報を測定させ、
    測定された前記生体情報を記憶させ、
    前記生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成させ、提示させ、
    記憶させた前記生体情報を外部の情報処理装置に送信させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  8. ダイバーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    ユーザの生体情報を測定させ、
    外部の情報処理装置から当該外部の情報処理装置が測定し、記憶していた生体情報である外部生体情報を受信させ、
    測定された前記生体情報を記憶させるとともに、前記外部生体情報を記憶させ、
    前記生体情報及び前記外部生体情報に基づいてダイビング時にユーザであるダイバーに対し、当該ダイバーの安全を確保するための情報である安全情報を生成させ、提示させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  9. 請求項8記載の制御プログラムにおいて、
    前記外部生体情報を受信した場合に、記憶されている生体情報のうち、前記外部生体情報に対応する部分を前記受信した前記外部生体情報で置換させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  10. 請求項9記載の制御プログラムにおいて、
    前記外部の情報処理装置が送信した外部生体情報と、実際に受信した外部生体情報が一致していることを確認してから前記置換を行うことを特徴とする制御プログラム。
  11. 請求項9または請求項10記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。

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