JPH10338193A - 個別安全情報報知装置 - Google Patents

個別安全情報報知装置

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JPH10338193A
JPH10338193A JP9150953A JP15095397A JPH10338193A JP H10338193 A JPH10338193 A JP H10338193A JP 9150953 A JP9150953 A JP 9150953A JP 15095397 A JP15095397 A JP 15095397A JP H10338193 A JPH10338193 A JP H10338193A
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尚志 古田
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Toshiko Koyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個別の安全情報を表示するための個別安全情
報報知装置において、利用者毎あるいは同じ利用者にお
いてその日の体調毎に最適な安全情報を求め、報知する
ことのできる構成を提供すること。 【解決手段】 ダイバーズ用個別安全情報報知装置1に
おいて、浮上速度違反判定手段77は、水深毎に設定さ
れている浮上速度基準76と、浮上速度計測手段75が
計測した現在の浮上速度との比較を行い、浮上速度が高
すぎるときには、その旨の警告を液晶表示パネル11、
報音装置37、振動発生装置38を介してダイバーに報
知する。浮上速度違反判定手段77に対しては、ダイバ
ー自身が年齢や血圧などを入力する個別条件入力手段9
9が構成されているので、浮上速度違反判定手段77は
その入力結果も加味して浮上速度の適否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイブコンピュー
タとも称せられるダイバーズ用情報報知装置などといっ
た個別安全情報報知装置に関するものである。さらに詳
しくは、このような個別安全情報報知装置での安全基準
の設定技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるダイブコンピュータと称せられ
るダイバーズ用の個別安全情報報知装置において行われ
る潜水後の減圧条件の計算方法については、KEN LOYST
et al. 著の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO
HISTORY、THEORY & PERFORMANCE' 」Watersport Publi
shing Inc.(1991)に詳細に述べられている。また、理論
についての文献としては、A.A.Buhlmann著の「Decompre
ssion-Decompression Sickness」、Springer、Berlin(1
984)に詳しい。これらいずれの文献にも、ダイビングに
より体内に溶け込んだ不活性ガスは減圧症を招くことを
示唆している。ここで、減圧症をより確実に防ぐという
観点からは、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decomp
ression Sickness」、Springer、Berlin(1984)、 pp.14
に記載の下式に基づく計算も検討されている。
【0003】
【数1】
【0004】この式において、PIigは呼吸気の不活
性ガス分圧であり、kは半飽和時間によって決定される
定数である。
【0005】この式によると、Pigt(t0 )<PI
igのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE )は増
加、すなわち不活性ガスを吸収し、Pigt(t0 )>
PIigのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE
は減少、すなわち不活性ガスを排出することになる。
【0006】すなわち、不活性ガスの体内への吸収/排
出は、浮上や潜降とは関係なく、体内不活性ガス分圧と
呼吸気の不活性ガスの大小関係によって決まる。従っ
て、この大小関係から体内不活性ガス量を把握すれば、
潜水終了後、体内の不活性ガスの量が通常状態に戻るま
での所要時間、すなわち、次回の潜水までに水面上でと
るべき時間がわかるので、ダイバーを減圧症から守るこ
とができるとともに、それまで1日2回と考えられてい
た潜水回数を潜水履歴によっては増やすことができる。
また、減圧症を防止するという観点からすれば、水面へ
の浮上速度を守ることも重要である。
【0007】そこで、従来のダイバーズ用個別安全情報
報知装置は、ある一定のアルゴリズムでダイバーの安全
を確保するのに必要な情報、たとえば、体内に過剰に蓄
積された不活性ガスが排出されるまでの時間や安全な浮
上速度を求め、それを液晶表示パネルなどの表示部に表
示するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の個別安
全情報報知装置では、利用者が変わっても、あるいは同
じ利用者においてその日の体調に変化があっても、ある
一定のアルゴリズムで安全情報を求め、報知するだけで
あるため、個別の安全情報を表示する装置としては、そ
の機能を十分に発揮しないという問題点がある。たとえ
ば、ダイバーズ用の個別安全情報報知装置であれば、年
齢が高ければその分だけ、大きな安全率をかけた情報が
表示されるべきである。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明では、個別
の安全情報を表示するための個別安全情報報知装置にお
いて、利用者毎あるいは同じ利用者においてその日の体
調毎に最適な安全情報を求め、報知することのできる構
成を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、利用者の活動状況を監視する監視手段
と、該監視手段の監視結果に基づいて利用者の安全を確
保するための安全情報を求める安全情報導出手段と、該
安全情報導出手段が求めた前記安全情報を利用者に報知
する報知手段とを有する個別安全情報報知装置におい
て、前記安全情報導出手段に対して前記安全情報を求め
る際の個別条件を入力する個別条件入力手段を有してい
ることを特徴とする。
【0011】本発明に係る個別安全情報報知装置では、
利用者が年齢や血圧の異なる者などに変わった場合、あ
るいは同じ利用者においてその日の体調に変化があって
それを懸念する場合に、このような個別条件を入力して
おけば、それに相応した基準で安全基準が設定され、報
知される。それ故、個別の安全情報を適切に報知するこ
とができ、個別安全情報報知装置としての使い勝手がよ
い。
【0012】本発明において、前記個別条件入力手段
は、前記個別条件を2以上、同一画面上で入力できるよ
うに構成し、それらの入力をしやすくすることが好まし
い。
【0013】本発明において、個別安全情報報知装置を
ダイバーズ用として構成する場合には、前記監視手段
は、潜水中のダイバーの水深位置を検出する水深セン
サ、および潜水時間を計測する計時手段を備え、前記安
全情報導出手段は、前記水深センサの検出結果と前記計
時手段の計時結果に基づいてダイバーが安全に潜水を行
うための情報を前記安全情報として求める構成とする。
【0014】この場合に、前記安全情報には、ダイバー
が安全に浮上するための浮上速度、ダイバーの無減圧潜
水可能時間、または体内に過剰に蓄積された不活性ガス
が排出されるまでの時間が含まれる。
【0015】本発明では、前記安全情報導出手段は、ダ
イバーの体内に蓄積されている不活性ガスを導出する体
内不活性ガス量導出手段を有し、該体内不活性ガス量導
出手段の導出結果において、体内に過剰な不活性ガスが
蓄積されているときには、前記個別条件入力手段は、少
なくとも前記安全情報として安全面で緩い方にシフトす
るような前記個別条件の入力を禁止するように構成され
ていることが好ましい。すなわち、現状のまま潜水を再
開すると危険である旨が表示されていたものを、安全情
報が安全面で緩い方にシフトするような個別条件の入力
があったため急に潜水の再開を許容する旨の表示に切り
換わるとダイバーが危険であるため、このような危険か
らダイバーを守るためである。
【0016】本発明において、前記個別条件入力手段
は、年齢、体重、血圧、脈拍、体温、性別、または気温
などを個別条件として入力する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の最
適な形態を説明する。
【0018】[全体構成]図1(A)、(B)はそれぞ
れ、本形態のダイバーズ用の個別安全情報報知装置の装
置本体および腕バンドの一部を示す平面図、および6時
の方から装置本体をみたときの側面図である。図2はそ
のブロック図である。
【0019】図1において、本形態のダイバーズ用の個
別安全情報報知装置1は、いわゆるダイブコンピュータ
とも称せられるものであり、潜水中に体内に蓄積される
窒素量(体内窒素分圧)を計測し、この計測結果から、
潜水後に陸上でとるべき休止時間などを表示するもので
ある。この個別安全情報報知装置1は、矩形の装置本体
2に対して、腕時計における6時の側および12時の側
に腕バンド3、4がそれぞれ連結され、これらの腕バン
ド3、4によって腕時計と同様、腕に装着して使用する
ことができる。装置本体2は、上ケース21と下ケース
22とが完全水密状態でビス止めなどの方法で固定さ
れ、その内部には各種の電子部品などが搭載された基板
(図示せず。)が収納されている。
【0020】装置本体2の上面側には、液晶表示パネル
11を用いた表示部10が構成され、それより腕時計に
おける6時の側には2つのプッシュボタンからなるスイ
ッチA、Bが構成されている。このため、潜水中でもス
イッチ操作が容易である。ここで、スイッチA、Bは、
後述するとおり、個別安全情報報知装置1で行われる各
モードを選択、切り換えするための操作部5である。装
置本体2の上面側のうち、腕時計における9時の側に
は、潜水を開始したか否かを監視するための水分検知セ
ンサーを用いた潜水動作監視スイッチ30が構成されて
いる。この潜水動作監視スイッチ30は、装置本体の上
面に露出している2つの電極31、32を備え、これら
の電極31、32が海水などで導通し、電極31、32
間の抵抗値が小さくなったときに潜水を開始したものと
判断する。但し、この潜水動作監視スイッチ30は、あ
くまで入水したことを検出して、後述するダイビングモ
ードに移行するのに用いられるだけで、1回のタイビン
グを開始した旨を検出するものではない。すなわち、個
別安全情報報知装置1を装着した腕が海水に浸かっただ
けのこともあり、このような場合にはダイビングを開始
したものと扱うべきではないからである。それ故、本形
態の個別安全情報報知装置1では、装置本体に内蔵の圧
力センサによって水深(水圧)が一定以上、たとえば、
本形態では水深が1.5mより深くなったときにダイビ
ングを開始したものと見做し、かつ、この水深値よりも
浅くなったときにダイビングが終了したものと見做す。
【0021】(監視手段および報知手段の構成)図2に
示すように、本形態の個別安全情報報知装置1は、各種
の情報を表示して利用者に報知するための液晶表示パネ
ル11、およびそれを駆動する液晶ドライバー12を備
える表示部10と、各モードでの処理を行うとともに、
各モードに応じた表示を液晶表示パネル11で行わせる
制御部50とが構成されている。制御部50に対して
は、スイッチA、B、および水分検出センサを用いた潜
水動作監視スイッチ30からの出力が入力されるように
なっている。
【0022】個別安全情報報知装置1では、通常時刻の
表示や潜水時間の計測を行うことから、制御部50に対
しては、発振回路31からのクロック出力が分周回路3
2を介して入力され、時刻用カウンタ33によって1秒
単位での計時が行われる計時手段68が構成されてい
る。
【0023】また、個別安全情報報知装置1は、水深を
計測、表示するとともに、水深(水圧)と潜水時間とか
ら体内に蓄積される窒素ガス(不活性ガス)の量を計測
していくことから、圧力センサ34(半導体圧力セン
サ)、この圧力センサ34の出力信号に対する増幅回路
35、およびこの増幅回路35から出力されるアナログ
信号をデジタル信号に変換して制御部50に出力するA
/D変換回路36を備える水深計測手段61が構成され
ている。さらに、個別安全情報報知装置1には報音装置
37や振動発生装置38が構成され、警告などをアラー
ム音や振動としてダイバーに報知することが可能であ
る。
【0024】このように本形態では、液晶表示パネル1
1、報音装置37、および振動発生装置38によって各
種の情報を利用者に知らせる報知手段が構成されてい
る。
【0025】本形態において、制御部50は、装置全体
の制御を司るCPU51と、このCPU51の制御の下
に液晶ドライバー12および時刻用カウンタ33を制御
する制御回路52とが用いられ、ROM53に格納され
ているプログラムに基づいてCPU51が行う各処理に
よって後述する各モードが実現される。
【0026】[浮上速度情報の監視]ダイバーズ用情報
処理装置1は、後述するダイビングモード中、ダイバー
の浮上速度を監視して、それが適正か否かをダイバーの
安全情報として導出する安全情報導出手段が構成され、
この手段は、CPU51、ROM53、RAM54など
の機能を利用して以下の構成として実現される。
【0027】すなわち、図3に示すように、ダイバーズ
用の個別安全情報報知装置1では、前記の計時手段68
(監視手段)の計測結果および水深計測手段61(監視
手段)の計測結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測す
る浮上速度計測手段75と、浮上速度計測手段75の計
測結果と予め設定されている浮上速度上限値76とを比
較して現在の浮上速度が浮上速度上限値76より速い場
合には浮上速度違反との警告を行う浮上速度違反判定手
段77とが構成されている。浮上速度計測手段75は、
図2に示したCPU51、ROM53、RAM54の演
算機能として実現される。浮上速度違反判定手段77
も、図2に示したCPU51、ROM53、RAM54
などで実現され、その判定結果を知らせる報知手段とし
て、報音装置37、振動発生装置8、液晶表示パネル1
1での表示などの機能が利用される。
【0028】本形態において、浮上速度違反判定手段7
7は、前記の浮上速度上限値76としてROM53に格
納されている水深範囲毎の浮上速度上限値と現在の浮上
速度とを比較して、現在の浮上速度が現在水深に対応す
る浮上速度上限値76より速い場合には液晶表示パネル
11での表示、報音装置37からのアラーム音の発生、
さらに振動発生装置38からダイバーへの振動の伝達な
どの方法で浮上速度違反の警告を行い、浮上速度が浮上
速度上限値76より遅い状態に戻った時点で浮上速度違
反の警告を停止する。本形態では、前記の浮上速度上限
値76として各水深範囲毎に以下に示す値 今回の水深計測値 浮上速度上限値 1.8m未満 警告なし 1.8m〜 5.9m 8m/分(約0.8m/6秒) 6.0m〜17.9m 12m/分(約1.2m/6秒) 18.0m以上 16m/分(約1.6m/6秒) が設定されている。すなわち、水深が深いところでは、
同じ浮上速度で浮上しても単位時間当たりの浮上前後の
水圧比が小さいので、比較的大きな浮上速度を許容して
も減圧症を十分に防止できるからである。これに対し
て、水深が浅いところでは、同じ浮上速度で浮上しても
単位時間当たりの浮上前後の水圧比が大きいので、比較
的小さな浮上速度しか許容しないようになっている。
【0029】本形態では、浮上速度上限値として6秒当
たりの水深値がROM53に格納されているのは、図4
に示すように、水深の計測は1秒毎に行うが、個別安全
情報報知装置1を装着した腕の動きが浮上速度に影響を
及ぼすことを防ぐために、浮上速度計測の方は6秒毎に
行うので、今回の水深計測値と6秒前の前回の水深計測
値との差分を算出し、この差分を浮上速度として見做し
て上記の浮上速度上限値(m/6秒)とを比較するから
である。
【0030】再び図3において、浮上速度違反判定手段
77に対しては、ダイバーが個々に条件(年齢や血圧な
どの個別条件)を入力して浮上速度に対する判定を自分
自身にあったものに適合させる個別条件入力手段99が
構成されている。この個別条件入力手段99は、後述す
るように、設定モードにおいてスイッチA、Bからダイ
バー自身が自分自身の年齢や血圧などの個別条件を入力
することができる。
【0031】また、個別安全情報報知装置1には、水深
計測手段61が計測した水深値が1.5m(潜水開始判
定用水深値)より深くなったときから1.5m(潜水終
了判定用水深値)より浅くなったときまでを1回の潜水
動作としてこの間の潜水結果((ダイビングの日付、潜
水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM54に
記憶、保持しておく潜水結果記録手段78が構成され、
この潜水結果記録手段78も、図2に示したCPU5
1、ROM53、RAM54の機能として実現される。
ここで、潜水結果記録手段78は、浮上速度違反警告手
段77が1回の潜水で連続して複数回の警告、たとえば
連続して2回以上の警告を発したときに浮上速度違反が
あった旨を潜水結果として記録するように構成され、後
述するログモードにおいて過去の潜水結果が再生、表示
されるときには、ダイビング中に浮上速度違反があった
旨も再生、表示される。
【0032】この潜水結果記録手段78は、水深計測手
段61が計測した水深値が1.5m(潜水開始判定用水
深値)より深くなったときから1.5m(潜水終了判定
用水深値)より浅くなるまでの間、計時手段68の計測
結果に基づいて潜水時間の計測を行い、潜水時間が3分
未満であれば、この間の潜水は1回の潜水として扱わ
ず、その間の潜水結果については記録しない。潜水結果
記録手段78では潜水結果が最大10本のログデータと
して記憶、保持され、それ以上潜水した場合には古いデ
ータから順に削除されるので、素潜りのような短時間の
ダイビングも記録すると、重要なダイビングの結果が削
除されてしまうからである。
【0033】このように、本形態の個別安全情報報知装
置1では、水深が1.5mより深い状態が3分以上続い
たときに初めてダイビングを行ったものとして扱うた
め、水深が1.5mより浅い位置まで浮上したときに
は、水深が0mと見做され、その表示はあくまで0mで
ある。従って、このような浅い所でも深い所と同様に浮
上速度違反警告を発するように構成した場合に、水深が
1.5mよりわずかに深いところで数cmの腕の動きが
あって、水深が1.5mよりわずかでも浅くなって0m
と見做されると、浮上速度を守っているにもかかわら
ず、浮上速度違反警告が発せられることになる。その結
果、ダイバーは浮上速度違反警告の信頼性に疑問を抱い
てしまう。しかるに本形態では、現在水深が所定値
(1.5m)よりも浅いときには、浮上速度にかかわら
ず、浮上速度違反の警告を発しない。それ故、上記の不
自然な警告が発せられることがないので、この警告への
信頼感を高めることができる。すなわち、図4に示すよ
うに、たとえば、浮上中に前回計測した水深が1.8m
で、この位置から実線L11で示すように浮上して、6
秒経過後に計測した現在の水深が1.5m(潜水終了判
定用水深値)以浅であれば、浮上速度違反との警告を発
しない。
【0034】[表示部の説明]再び図1(A)におい
て、液晶表示パネル11の表示面は、8つの表示領域が
構成されている。詳しくは後述するが、これら8つの表
示領域のうち、腕時計の12時の側に位置する第1の表
示領域111は、各表示領域のうちで最も大きく構成さ
れ、そこには、後述するダイビングモード、サーフェス
モード(時刻モード)、プランニングモード、ログモー
ドのときにそれぞれ現在水深、現在月日、水深ランク、
潜水月日(ログナンバー)が表示される。第1の表示領
域111より3時の側に位置する第2の表示領域112
には、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻モー
ド)、プランニングモード、ログモードのときにそれぞ
れ潜水時間、現在時刻、無減圧潜水可能時間、潜水開始
時刻(潜水時間)が表示される。第1の表示領域111
より6時の側に位置する第3の表示領域113には、ダ
イビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プ
ランニングモード、ログモードのときにそれぞれ最大水
深、体内窒素排出時間、セーフティレベル、最大水深
(平均水深)が表示される。第3の表示領域113より
3時の側に位置する第4の表示領域114には、ダイビ
ングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プラン
ニングモード、ログモードのときにそれぞれ無減圧潜水
可能時間、水面休止時間、温度、潜水終了時刻(最大水
深時水温)が表示される。第3の表示領域113より6
時の側に位置する第5の表示領域115には、電源容量
切れ警告や高所ランクが表示される。液晶表示パネル1
1の最も6時の側に位置する第6の表示領域116に
は、体内窒素量がグラフ表示される。また、第6の表示
領域116より3時の側に位置する第7の表示領域11
7には、ダイビングモードで減圧潜水状態になったとき
に窒素(不活性ガス)が吸収傾向にあるのか、排出傾向
にあるかを示す領域、浮上速度が高すぎる旨の浮上速度
違反警告の1つとしての「SLOW」を表示する領域、
および潜水中に減圧潜水に至った旨の警告としての「D
ECO」を表示する領域が構成されている。
【0035】このように、液晶表示パネル11の表示面
では、ダイビングモードのときに現在水深を表示する領
域(第1の表示領域111)が最も大きく確保されてい
るので、ダイバーは重要なデータである現在水深の表示
を視認しやすい。しかも、液晶表示パネル11の表示面
が上ケース21の上面より凹んでいるため液晶表示パネ
ル11の表示面の周囲に上ケース21に起因する段差が
あっても、ダイビングモードのときの現在水深の表示領
域(第1の表示領域111)が12時の側に配置されて
いるので、前記の段差によって現在水深の表示が隠れる
ことがない。それ故、この点からも、本形態の個別安全
情報報知装置1では、重要なデータである現在水深の表
示を視認しやすい。
【0036】[無減圧潜水可能時間および体内窒素排出
時間の導出手段の構成]本形態のダイバーズ用の個別安
全情報報知装置1には、以下に説明するように、吸気に
含まれる窒素が体内に吸収され、かつ、排出されていく
様子をシュミレートして、現在の体内窒素量から判断し
てある水深で無減圧潜水の状態で何時間潜水できるか
(無減圧潜水可能時間)、およびこれまでの潜水で体内
に過剰に溶け込んだ窒素が水面上でどれ位の時間で排出
されるか(体内窒素排出時間)をダイバーの安全情報と
して導出する安全情報導出手段も構成されている。
【0037】図5は、本形態の個別安全情報報知装置1
において体内窒素分圧(体内窒素量)を計算するための
構成例を説明するための機能ブロック図である。ここで
示す体内窒素量の計算はあくまで一例であり、各種の方
法を用いることができることから、ここではそのための
構成を簡単に説明しておく。
【0038】図5に示すように、本形態の個別安全情報
報知装置1では、体内窒素量を分圧として計算するため
に、図2に示した圧力センサー34、増幅回路35、A
/D変換回路36を利用した水深計測手段61、図2に
示したCPU51、ROM53、RAM54の機能とし
て実現される呼吸気窒素分圧計算手段62、図2に示し
たRAM54を利用した呼吸気窒素分圧記憶手段63、
図2に示したCPU51、ROM53、RAM54の機
能として実現される体内窒素分圧計算手段64、図2に
示したRAM54を利用した体内窒素分圧記憶手段6
5、図2に示した時刻用カウンタ33を利用した計時手
段68、図2に示したCPU51、ROM53、RAM
54の機能として実現され、呼吸気窒素分圧記憶手段6
3と体内窒素分圧記憶手段65に記憶されているデータ
比較を行う比較手段66、図2に示したCPU51、R
OM53、RAM54の機能として実現される半飽和時
間選択手段67が構成されている。これらの構成要素の
うち、呼吸気窒素分圧計算手段62、体内窒素分圧計算
手段64、比較手段66、半飽和時間選択手段67は、
図2のCPU51、ROM53、およびRAM54にて
ソフトウエアとして実現可能であるが、ハードウエアで
ある論理回路のみ、あるいは論理回路とCPUを含む処
理回路とソフトウエアを組み合わせることで実現するこ
とも可能である。
【0039】この構成例では、水深計測手段61は、時
間tに対応する水圧P(t)を計測して出力する。
【0040】呼吸気窒素分圧計算手段62は、水深計測
手段61から出力された水圧P(t)に基づいて、呼吸
気窒素分圧PIN2 (t)を計算し、出力する。呼吸気
窒素分圧PIN2 (t)は潜水中の水圧P(t)より次
式 PIN2 (t)=0.79×P [bar] により計算で求めることができる。
【0041】呼吸気窒素分圧記憶手段63は、呼吸気窒
素分圧計算手段62において上式のように計算されたP
IN2 (t)の値を記憶する。
【0042】体内窒素分圧計算手段64は、窒素の吸収
/排出の速度が異なる組織毎に体内窒素分圧PGT
(t)を計算する。1つの組織を例にとると、潜水時刻
t=t0からtE までに吸収/排出する体内窒素分圧P
GT(tE )は、t0 時の体内窒素分圧PGT(t0
と潜水時間tE と、半飽和時間TH より計算される。
【0043】ここでいう半飽和時間TH とは、図6に示
すように、体内窒素分圧PGT(tE )がt0 時の体内
窒素分圧PGT(t0 )からこの水深下での呼吸気窒素
分圧PIIGに到達する過程で体内窒素分圧PGT(t
0 )と呼吸気窒素分圧PIIGとの中間圧力に到達する
までの時間(ハーフタイム)に相当する。
【0044】このようにして求められる体内窒素分圧
は、図5からわかるように、PGT((tE )として体
内窒素分圧記憶手段65に記憶される。体内窒素分圧P
GT((tE )を求めるための計算式は、下式のとおり
である。
【0045】
【数2】
【0046】ここで、kは実験的に求められる定数であ
る。
【0047】次に、比較手段66により、呼吸気窒素分
圧記憶手段63の結果であるPIN2 (t)と体内窒素
分圧手段5の結果であるPGT(t)を比較し、その結
果、半飽和時間選択手段67によって、体内窒素分圧計
算手段64で用いられる半飽和時間TH を可変とする。
【0048】たとえば、t=t0 時の呼吸気窒素分圧P
IN2 (t0 )、体内窒素分圧PGT(t0 )が、それ
ぞれ呼吸気窒素分圧記憶手段63と体内窒素分圧記憶手
段65に記憶されているとすると、比較手段66はこの
PIN2 (t0 )とPGT((t0 )を比較する。
【0049】そして、体内窒素分圧計算手段64は、半
飽和時間選択手段67により、次のように制御され、t
=tE の時の体内窒素分圧PGT(tE )が計算され
る。
【0050】
【数3】
【0051】
【数4】
【0052】ここで、上記2式では、kは定数、TH2
H1と計算される。
【0053】なお、PGT(t0 )=PIN2 (t0
のときは、半飽和時間TH =(TH2+TH1)/2として
計算するのが好ましい。また、これらの時間(t0 やt
E についての計測)は、図5の計時手段68によって管
理される。
【0054】ここで、PGT(t0 )>PIN
2 (t0 )のときは、体内から窒素が排出される場合で
あり、PGT(t0 )<PIN2 (t0 )のときは、体
内へ窒素が吸収される場合である。これらの時に半飽和
時間を可変するということは、窒素が排出される場合
は、半飽和時間が長く、排出に時間がかかることを意味
し、逆に窒素が吸収される場合は半飽和時間が短く、吸
収にかかる時間は排出にかかる時間と比較すると短いこ
とになる。
【0055】このようにして、本形態のダイバーズ用の
個別安全情報報知装置1には、体内窒素量のシュミレー
ションをより厳密に行う体内窒素量導出手段60が構成
されている。ここで、体内窒素分圧の許容値を設定して
おけば、ある水深(水圧)でこの許容値に到達するまで
の時間(ダイバーの無減圧潜水可能時間)、および水面
上で体内窒素分圧が平衡値にまで低下するまでの時間
(体内窒素排出時間)を精度よく求めることができる。
すなわち、本形態のダイバーズ用の個別安全情報報知装
置1には、無減圧潜水可能時間および体内窒素排出時間
をダイバーの安全情報として導出する潜水可能時間導出
手段92および体内窒素排出時間導出手段91も構成さ
れている。
【0056】ここで、前記の個別条件入力手段99に入
力があったときには、体内窒素量導出手段60に対して
その入力結果に応じた修正を加えた体内窒素量を導出さ
せ、その結果として、無減圧潜水可能時間および体内窒
素排出時間の導出結果に修正を施すようになっている。
すなわち、個別条件入力手段99を介してダイバーが年
齢や血圧などの個別条件を入力すると、上記のアルゴリ
ズムを基本としながらも、体内窒素量導出手段60はそ
の入力結果に対応する係数を前記の半飽和時間TH など
に乗じることによって、ダイバーが入力した個別条件を
加味して体内窒素量を導出していく。その結果、潜水可
能時間導出手段92および体内窒素排出時間導出手段9
1が導出する無減圧潜水可能時間および体内窒素排出時
間に修正が加えられることになる。
【0057】また、個別条件入力手段99を介してダイ
バーが個別条件を入力したときでも、体内窒素量導出手
段60は上記のアルゴリズムのまま体内窒素量を導出し
ていくように構成し、その代わりに、この導出結果に基
づいて潜水可能時間導出手段92および体内窒素排出時
間導出手段91が導出した無減圧潜水可能時間および体
内窒素排出時間に対して直接、個別条件入力手段99を
介してダイバーが入力した個別条件に適合した修正を行
うように構成してもよい。このように構成する場合に
は、図5に示した本形態のダイバーズ用の個別安全情報
報知装置1の機能ブロック図は、図7に示すように変更
する。
【0058】[各モードの説明]このように構成した個
別安全情報報知装置1は、図8を参照して以下に説明す
る各モード(時刻モードST1、サーフェスモードST
2、プランニングモードST3、設定モードST4、ダ
イビングモードST5、ログモードST6)での使用が
可能である。
【0059】(時刻モードST1)時刻モードST1
は、スイッチ操作を行わず、かつ、体内窒素が平衡状態
時、陸上で携帯するときの機能であり、液晶表示パネル
11には現在月日100、現在時刻101、高度ランク
102(図1を参照。/高度ランクがランク0の場合に
はマークが表示されない。)が表示される。高度ランク
102は、現在の場所の高度を自動的に計測し、3つの
ランクで表示するようになっている。現在時刻101は
コロンが点滅することによって、この表示が現在時刻1
01である旨を知らせる。たとえば、図8に示す状態で
は、現在12月5日の10時06分であると表示されて
いる。
【0060】また、海抜の高い所、低い所を上下したと
きも気圧が変化するので、過去のダイビングの有無にか
かわらず、体内への窒素の溶け込みや窒素の排出が起き
る。そこで、本形態の個別安全情報報知装置1では、時
刻モードST1であってもこのような高度変化があった
ときには減圧計算を自動的に開始し、表示が変わる。す
なわち、図示を省略するが、高度が変わってからの時
間、体内窒素が平衡状態になるまでの時間、現在から平
衡状態になるまで排出または溶け込む窒素量が表示され
る。
【0061】この時刻モードST1では、スイッチAを
押すとプランニングモードST3に直接、移行し、スイ
ッチBを押すとログモードST6に直接、移行する。ま
た、スイッチAを押した後、スイッチAを押したままス
イッチBを5秒間押し続けると、設定モードST4に移
行する。
【0062】この時刻モードST1の間に、図1、図2
に示した潜水動作監視スイッチ30を介して入水したこ
とを検出したときには自動的に機能チェックを行い、セ
ンサなどが正常であることが確認できれば、ダイビング
モードST5に自動的に移行する。このときセンサなど
に異常があったときには、その旨を図2に示した報音装
置37からアラーム音などで報知する。
【0063】(サーフェスモードST2)個別安全情報
報知装置1は、ダイビングの終了後、導通していた潜水
動作監視スイッチ30が絶縁状態になると自動的にサー
フェスモードST2に移行する。このサーフェスモード
ST2は、前回のダイビングから48時間経過するま
で、陸上で携帯するときの機能である。このサーフェス
モードST2では、時刻モードST1で表示するデータ
(現在月日100、現在時刻101、高度ランク)の他
に、ダイビング終了後の体内窒素量の変化の目安などを
表示する。すなわち、体内に溶け込んだ過剰な窒素が排
出され、平衡状態になるまでの時間が体内窒素排出時間
201として表示される。この体内窒素排出時間201
は、平衡状態になるまでの時間をカウントダウンする。
体内窒素排出時間201が0時間00分になった以降
は、無表示となる。また、潜水後の経過時間が水面休止
時間202として表示され、この水面休止時間202
は、ダイビングモードST5において水深が1.5mよ
りも浅くなった時点をダイビングの終了として計時が開
始され、48時間まで計測した後、無表示となる。従っ
て、個別安全情報報知装置1において、ダイビング終了
後、48時間が経過するまでは陸上においてこのサーフ
ェスモードST2となり、それ以降は時刻モードST1
である。なお、図8に示す状態では、現在、12月5日
の11時58分であり、ダイビング終了後、1時間13
分経過していると表示されている。また、これまで行っ
たダイビングにより体内に溶け込んだ窒素量が体内窒素
グラフ203の4個分に相当することが表示され、この
状態から体内の過剰な窒素が排出されて平衡状態になる
までの時間((体内窒素排出時間201)が、たとえば
10時間55分であると表示されている。
【0064】このサーフェスモードST2では、スイッ
チAを押すとプランニングモードST3に直接、移行
し、スイッチBを押すとログモードST6に直接、移行
する。また、スイッチAを押した後、スイッチAを押し
たままスイッチBを5秒間押し続けると、設定モードS
T4に移行する。
【0065】このサーフェスモードST2の間に、潜水
動作監視スイッチ30を介して入水したことを検出した
ときには自動的に機能チェックを行い、センサなどが正
常であることを確認できれば、ダイビングモードST5
に自動的に移行する。このときセンサなどに異常があっ
たときにはその旨を報音装置37からアラーム音などで
報知する。
【0066】(設定モードST4)設定モードST4
は、月日100、現在時刻101の設定の他に、警告ア
ラームのON/OFF設定、セーフティレベルの設定を
も行うための機能である。この設定モードST4では、
現在月日100、年106、現在時刻101、セーフテ
ィレベル(図示せず。)、アラームのON/OFF(図
示せず。)、高度ランクが表示され、これらの項目のう
ち、セーフティレベルは、通常の減圧計算を行うレベル
と、ダイビング後に1ランク高い高度ランクの場所へ移
動することを前提とした減圧計算を行うレベルの2つの
レベルに設定できる。アラームのON/OFFは、報音
装置37から各種警告のアラームを鳴らすか否かを設定
するための設定であり、アラームをOFFに設定してお
けば、アラームが鳴らない。従って、ダイバーズ用の個
別安全情報報知装置1のように電池切れが特に致命的で
ある装置では、アラームのために消費される電力を削減
でき、都合がよい。
【0067】この設定モードST4では、スイッチAを
押す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフテ
ィレベル、アラームON/OFFの順に切り換わり、そ
れに相当する部分の表示が点滅する。このとき、スイッ
チBを押すと設定項目の数値または文字が変わり、押し
続けると数値や文字が早く変わる。アラームのON/O
FFが点滅しているときにスイッチAを押すと、サーフ
ェスモードST2または時刻モードST1に戻る。ま
た、スイッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押されな
ければ、サーフェスモードST2または時刻モードST
1に自動的に戻る。
【0068】この設定モードST4の間に、潜水動作監
視スイッチ30を介して入水したことを検出したときに
も自動的に機能チェックを行い、センサなどが正常であ
ることを確認できれば、ダイビングモードST5に自動
的に移行する。このときセンサなどに異常があったとき
にはその旨を報音装置37からアラーム音などで報知す
る。
【0069】本形態のダイバーズ用の個別安全情報報知
装置1では、浮上速度違反判定などを自分自身の年齢や
血圧などの個別条件に適合するように前記の個別条件入
力手段99(図3、5、7参照。)を介して条件変更可
能であり、このような条件変更は、この設定モードST
4のときに第3の表示領域113に表示されている
「「Pd」を指定して、後述するように、別画面に移行
させて行われる。
【0070】(プランニングモードST3)プランニン
グモードST3とは、次に行うダイビングの最大水深と
潜水時間の目安を入力するためのモードである。このモ
ードでは、水深ランク301、無減圧潜水可能時間30
2、セーフティレベル、高度ランク、水面休止時間20
2、体内窒素グラフ203が表示される。水深ランク3
01のランクは、低ランクから高ランクへと順次、表示
が変わっていくとともに、各水深ランク301での無減
圧潜水可能時間302が表示される。たとえば、水深ラ
ンク301は、9m、12m、15m、18m、21
m、24m、27m、30m、33m、36m、39
m、42m、45m、48mの順に5秒毎に切り換わ
る。このとき、時刻モードST1からプランニングモー
ドST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体
内に過剰な窒素蓄積がない初回潜水の計画であるため、
体内窒素グラフ203が0であり、水深が15mのとき
に無減圧潜水可能時間302が66分と表示される。そ
れ故、水深12m以上、15m以下のところで66分未
満まで無減圧潜水が可能であることがわかる。これに対
して、サーフェスモードST2からプランニングモード
ST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体内
に過剰の窒素蓄積がある反復潜水の計画であるため、体
内窒素グラフ203が4つ分であり、最大水深が15m
のときであれば、無減圧潜水可能時間302は49分と
表示される。それ故、水深12m以上、15m以下のと
ころで49分未満まで無減圧潜水が可能であることがわ
かる。
【0071】このプランニングモードST3では、水深
ランク301が48mと表示されるまでの間にスイッチ
Aを2秒以上押し続けると、サーフェスモードST2に
直接、移行する。また、水深ランク301が48mと表
示された後には時刻モードST1またはサーフェスモー
ドST2に自動的に移行する。さらに、所定の期間、ス
イッチ操作がないときにはサーフェスモードST2また
は時刻モードST1に自動的に移行するので、その都
度、スイッチ操作を行う必要がない分、便利である。こ
れに対して、スイッチBを押すとログモードST6に直
接、移行する。
【0072】また、プランニングモードST3の間に、
潜水動作監視スイッチ30を介して入水したことを検出
したときには自動的に機能チェックを行い、センサなど
が正常であることを確認できれば、ダイビングモードS
T5に自動的に移行する。このときセンサなどに異常が
あったときにはその旨を報音装置37からアラーム音な
どで報知する。
【0073】(ダイビングモードST5)ダイビングモ
ードST5とは、潜水時のモードであり、無減圧潜水モ
ードST51では、現在水深501、潜水時間502、
最大水深503、無減圧潜水可能時間302、体内窒素
グラフ203、高度ランクなど、ダイビングに必要な情
報が表示される機能である。たとえば、図8に示す状態
では、ダイビングを開始してから12分経過し、水深が
16.8mのところにおり、この水深ではあと42分間
無減圧潜水を続けることができる旨が表示されている。
また、現在までの最大水深は20.0mである旨が表示
され、さらに現在の体内窒素量は体内窒素グラフ203
のマークが4つ点灯しているレベルである旨が表示され
る。
【0074】ここで、ダイビングモードST5に移行し
たことをダイバーに知らせる目的で、現在水深501の
表示などを点滅させてもよい。このように構成すると、
ダイビングモードST5での処理を行っている旨を液晶
表示パネル11での表示で視認できるので、ダイバー
は、ダイビングモードST5が正常に機能しているか否
かを心配する必要がないので、便利である。
【0075】このダイビングモードST5では、浮上速
度監視機能として前記したとおり、急激な浮上は減圧症
の原因となることから、6秒毎に現在の浮上速度を求め
るとともに、この浮上速度と現在水深に対応する浮上速
度基準値とを比較し、今回求めた浮上速度が浮上速度基
準値よりも速い場合には、報音装置37から4kHzの
周波数でアラーム音(浮上速度違反警告)を3秒間発す
るとともに、浮上速度を落とすように液晶表示パネル1
1において「SLOW」との表示と、現在水深の表示と
を1Hz周期で交互に点滅させ、浮上速度違反警告を行
う。また、振動発生装置38から浮上速度違反である旨
を振動でダイバーに警告する。そして、浮上速度が正常
なレベルにまで低下したときには前記の浮上速度違反警
告を停止する。
【0076】なお、ダイビングモードST5では、スイ
ッチAを押すと、それが押し続けられている間だけ、現
在時刻表示モードST52として、現在時刻101と現
在水温504が表示される。図8に示す状態では、現
在、時刻が10時18分であり、水温が23℃であると
表示されている。このように、ダイビングモードST5
においてその旨のスイッチ操作があったときには所定の
期間だけ現在時刻101や現在水温の表示を行うため、
小さな表示面内で常時はダイビングに必要なデータだけ
を表示するように構成したとしても(無減圧潜水モード
ST51)、現在時刻101などを必要に応じて表示で
きるので(現在時刻表示モードST52)、便利であ
る。しかも、このようにダイビングモードST5におい
ても、表示の切り換えにスイッチ操作を用いたので、ダ
イバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示でき
る。
【0077】このダイビングモードST5の間に、水深
が1.5mより浅いところにまで浮上したときには、ダ
イビングが終了したものとして処理され、導通していた
潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になった時点でサ
ーフェスモードST2に自動的に移行する。この間、図
3に示した潜水結果記録手段78は、水深が1.5m以
深になったときから1.5m以浅になったときまでを1
回の潜水動作としてこの間の潜水結果(ダイビングの日
付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM
54に記憶、保持しておく。併せて、今回のダイビング
中に前記の浮上速度違反警告が連続して2回以上あった
ときには、その旨も潜水結果として記録する。
【0078】本形態の個別安全情報報知装置1は、あく
まで無減圧潜水を前提に構成されているものであるが、
万が一、減圧潜水の状態になったときには、その旨のア
ラーム音でダイバーに報知するとともに、以下の減圧潜
水表示モードST53に切り換わる。すなわち、減圧潜
水表示モードST53では、現在水深501、潜水時間
502、体内窒素グラフ203、高度ランク、減圧停止
深度505、減圧停止時間506、総浮上時間507が
表示される。図8に示す状態では、潜水開始から24分
経過し、水深が29.5mのところにいる旨が表示され
ている。また、体内窒素量が最大許容値を越え、危険で
あるため、安全な浮上速度を守りながら、水深3mのと
ころまで浮上し、そこで1分間の減圧停止をするように
との指示が表示される。また、安全な浮上速度として水
面までには最低でも5分かけるようにとの指示が表示さ
れる。さらに、現在、体内窒素量が増大傾向にある旨が
上向きの矢印508で表示される。
【0079】そこで、ダイバーは、上記の表示内容に基
づいて減圧停止した後、浮上するが、この減圧を行って
いる間、体内窒素量が減少傾向にある旨が下向きの矢印
509で表示される。
【0080】(ログモードST6)時刻モードST1ま
たはサーフェスモードST2においてスイッチBを押す
と、ログモードST6に直接、移行する。ログモードS
T6は、3分以上、ダイビングモードST5に入った状
態で水深1.5mよりも深く潜水したときの各種データ
を記憶、表示する機能である。このようなダイビングの
データは、ログデータとして潜水毎に順次記憶され、最
大10本のログデータが記憶、保持され、それ以上潜水
した場合には古いデータから順に削除され、常に最新の
10本分のダイビングが記憶される。
【0081】このログモードST6において、ログデー
タは4秒毎に切り換わる2つの画面で表示される。第1
の画面ST61では、潜水月日601、平均水深50
9、潜水開始時刻603、潜水終了時刻604、高度ラ
ンク、潜水を終了したときの体内窒素グラフ203が表
示される。第2の画面ST62では、その日での潜水ナ
ンバーであるログナンバー605、最大水深608、潜
水時間606、最大水深時の水温607、高度ランク、
潜水を終了したときの体内窒素グラフ203が表示され
る。たとえば、図8に示す状態では、高度ランクが0の
ところで、12月5日の2本目のダイビングは潜水が1
0時07分に開始された以降、10時45分で終了し、
38分間の潜水であった旨が表示されている。このとき
のダイビングでは、平均水深が14.6m、最大水深が
26.0m、最大水深時の水温が23℃であり、ダイビ
ング終了後、体内窒素グラフ203が4つ分の窒素が体
内に溶け込んだ旨を表示してる。このように、ログモー
ドST6では2画面を自動的に切り換えながら各種の情
報を表示するので、表示面が小さくても表示できる情報
量が多い。
【0082】また、ログモードST6では、今回表示し
ているダイビング中に前記の速度違反警告が2回以上あ
ったときには、その旨を、たとえば液晶表示パネル11
の第7の表示領域117において「SLOW」と表示す
る。
【0083】このログモードST6ではスイッチBを押
す度に、新しいデータから古いデータに切り換わり、最
も古いデータが表示された後は、時刻モードST1また
はサーフェスモードST2に移行する。その途中にスイ
ッチBを2秒以上押し続けた場合も時刻モードST1ま
たはサーフェスモードST2に移行する。さらに、スイ
ッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押されない場合
も、サーフェスモードST2または時刻モードST1に
自動的に戻るので、その都度、スイッチ操作を行う必要
がない分、便利である。これに対して、スイッチAを押
すと、プランニングモードST3に直接、移行する。こ
のように、本形態では、プランニングモードST3、サ
ーフェスモードST2と、ログモードST6のうち、い
ずれのモード間でも1回のスイッチ操作で相互の直接移
行が可能である。従って、各モードへの移行ルートの自
由度が高いので、プランニングモードST3とログモー
ドST6との間でも1回の操作で相互に、直接移行でき
るため、過去の潜水記録を参照しながら潜水計画を立て
るのに手間がかからず、便利である。
【0084】また、ログモードST6の間に、潜水動作
監視スイッチ30を介して入水したことを検出したとき
には自動的に機能チェックを行い、センサなどが正常で
あることを確認できれば、ダイビングモードST5に自
動的に移行する。このときセンサなどに異常があったと
きにはその旨を報音装置37からアラーム音などで報知
する。このように、プランニングモードST3、サーフ
ェスモードST2(時刻モードST1)、ログモードS
T6、設定モードST4のいずれのモードからもダイビ
ングモードST5に自動的に移行することができるの
で、たとえば、ログモードST6において過去の潜水記
録を確認した後、あるいはプランニングモードST3で
潜水計画を設定した後、そのまますぐに潜水を開始する
ことができるなど、便利である。また、いずれもモード
からでもダイビングモードST5に移行できるので、ダ
イビングモードST5に移行する準備ができていなくて
ダイビングモードST5に移行し損ねたことを潜水を開
始した後にはじめて知るという失敗がないので、使い勝
手がよい。しかも、ダイビングモードST5に移行する
際には予め機能チェックを行い、該機能チェックにおい
て異常を検出したときにはダイビングモードST5への
移行を自動的に停止するとともに、その旨のアラーム報
知を行うため、異常があるままダイビングモードST5
に移行するという失敗がなく、しかも異常にすぐ気付く
ので、便利である。しかも、潜水中に体内に蓄積される
不活性ガスの量を監視し損なうということがないので、
減圧症を防止するという観点から安全でもある。
【0085】(個別条件入力手段の構成)本形態のダイ
バーズ用の個別安全情報表示装置1では、ダイバーの安
全を確保するための安全情報として、ダイバーが安全に
浮上するための浮上速度の判定結果、ダイバーの無減圧
潜水可能時間、および体内窒素排出時間が利用者に報知
される。ここで、安全情報は一般的な利用者をモデルに
求められ、表示や警告として利用者に報知されるが、本
形態に係るダイバーズ用の個別安全情報表示装置1で
は、より個々の事情に適合した安全情報を報知できるよ
うに、図3に示した浮上速度違反判定手段77、図5に
示した体内窒素量導出手段60、図7に示した体内窒素
排出時間導出手段91、および潜水可能時間導出手段9
2に個別条件を入力するための個別条件入力手段99が
以下のように構成されている。
【0086】まず、図9(A)に示すように、設定モー
ドST4においては、液晶表示パネル11には、現在月
日100、年106、現在時刻101、セーフティレベ
ル((図示せず。)、アラームのON/OFF(図示せ
ず。)、高度ランクが表示されるとともに、第3の表示
領域113に「Pd」という項目も表示される。この設
定モードST4では、前述したとおり、スイッチAを押
す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフティ
レベル、アラームON/OFF、「Pd」の順に切り換
わり、それに相当する部分の表示が点滅する。ここで、
「Pd」が点滅しているときに、スイッチBを押すと、
図9(B)に示すように、個別条件入力画面(別画面)
に切り替わる。この個別条件入力画面では、たとえば、
第1の表示領域111に年齢に対応する文字「AG」と
数字「00」とが表示され、かつ、第3の表示領域11
1および第4の表示領域114のそれぞれに血圧(最
高)に対応する文字「Bp」と数字「000」とが表示
される。また、第2の表示領域112には、先に説明し
た設定モードの通常画面に戻るための「bC」とが表示
される。この画面においても、スイッチAを押す度に設
定項目が年齢、血圧、設定画面への復帰との間で切り換
わり、それに相当する部分の表示が点滅する。年齢また
は血圧が点滅しているときに、スイッチBを押すと設定
項目の数値が変わり、押し続けると数値が繰り上がって
いく。従って、年齢をたとえば「40」とし、血圧を
「140」に設定することができる。この画面におい
て、先に説明した設定画面に戻るための「bC」との表
示が点滅しているときにスイッチBを押すと、先に説明
した画面に戻る。このように本形態では、年齢や血圧と
いった複数の個別条件を入力するのに、図9(B)に示
す同一画面上で行うので、入力が容易である。
【0087】このようにして、設定モードST4におい
て個別条件を入力すると、それ以降、浮上速度の判定、
無減圧潜水可能時間、および体内窒素排出時間が利用者
に報知される際には、入力した年齢や血圧などの個別条
件が加味された内容で報知される。
【0088】すなわち、ダイバーが安全に浮上するため
の浮上速度に関して浮上速度違反との警告が発せられる
基準、無減圧潜水可能時間、および体内窒素排出時間に
ついては、年齢が30歳を越え、かつ、それより年齢が
10歳高くなるたびに、表1に示す係数が乗ぜられた値
が導出され、その結果が報知される。これらの数値はル
ックアップテーブルとしてROM53に格納されてい
る。
【0089】
【表1】
【0090】それ故、同じ条件で潜水を行っても、年齢
の高いものほど、時間をよりかけて浮上しないと浮上速
度違反である旨の警告が発せられるとともに、潜水時間
を短く、かつ、休止時間を長く設定するように表示され
る。
【0091】また、ダイバーが安全に浮上するための浮
上速度に関して浮上速度違反との警告が発せられる基
準、無減圧潜水可能時間、および体内窒素排出時間につ
いては、血圧が100〜120の範囲を外れると、表2
に示す係数が乗ぜられた値が導出される。これらの数値
もピックアップテーブルとしてROM53に格納されて
いる。
【0092】
【表2】
【0093】それ故、同じ条件で潜水を行っても、血圧
が所定の範囲から外れた者ほど、時間をよりかけて浮上
しないと浮上速度違反である旨の警告が発せられるとと
もに、潜水時間を短く、かつ、休止時間を長く設定する
ように表示される。
【0094】(本形態の主な効果)以上説明したよう
に、本形態の個別安全情報報知装置1では、利用者が年
齢や血圧の異なる者に変わった場合、あるいは同じ利用
者においてその日の体調(血圧)に変化があってそれが
心配な場合では、このような個別条件を入力しておけ
ば、それに相応した基準で安全基準が設定され、報知さ
れる。それ故、個別の安全情報を表示する装置としての
機能が高い。
【0095】(その他の実施の形態)なお、上記形態で
は、ダイバーが安全に浮上するための浮上速度、無減圧
潜水可能時間、および体内窒素排出時間を年齢や血圧な
どの個別条件に基づいて適正にする構成としたが、それ
に限らず、利用者の体重、脈拍数、体温、性別、あるい
は外気温度などを個別条件として入力して、それに相応
した浮上速度、無減圧潜水可能時間、または体内窒素排
出時間を報知するように構成してもよい。これらいずれ
の条件も、ダイバーの安全を確保するという面では重要
である。たとえば、体重が標準より軽ければ、あるいは
女性であれば、安全をより促すような厳しい情報が報知
されるべきである。また、脈拍数や体温からみて体調に
やや不安がありそうなときにも、安全をより促すような
厳しい情報が報知されるべきである。また、外気温度が
低すぎる場合や高すぎる場合も安全をより促すような厳
しい情報が報知されるべきと考えられる。
【0096】また、上記形態に係るダイバーズ用の個別
安全情報報知装置1において、個別条件入力手段99
は、浮上速度違反判定などを自分自身の血圧などの個別
条件に適合するように条件変更するための入力が、設定
モードST4であれば、サーフェスモードST2または
時刻モードST1のいずれのモードから移行してきた場
合も可能であったが、このような条件変更については、
時刻モードST1から設定モードST4に移行してきた
場合のみ許容し、サーフェスモードST2から設定モー
ドST4に移行してきた場合には禁止するように構成し
てもよい。特に、体内窒素量導出手段60の導出結果か
らみて体内に過剰な窒素が残っている場合には、安全面
からみて安全情報がより緩い方にシフトするような個別
条件が禁止されるように個別条件入力手段99を構成す
るのが好ましい。すなわち、今回の条件変更が行われる
まで体内窒素排出時間の計測、表示が行われ、体内窒素
排出時間がもうしばらく潜水再開を待つべきとの値だっ
たのが、安全面からみて緩い方に条件変更したため体内
窒素排出時間が急に短くなって急に潜水再開を許容する
値に切り換わってしまうと、危険である。しかるに、体
内に過剰な窒素が残っている場合に個別条件入力手段9
9からの入力による条件変更を禁止すれば、このような
危険を回避できる。
【0097】なお、個別安全情報報知装置1としてはダ
イバー用に限らず、たとえば、ランニングなどといった
トレーニング時に利用者の安全を確保するための情報を
表示するような装置にも本発明を適用できる。
【0098】さらに、個別条件入力手段99としては、
ボタンスイッチなどを介しての外部入力に限らず、脈拍
計や血圧計での計測結果がそのまま、コネクタなどを介
して個別安全情報報知装置1に直接信号入力され、条件
設定される構成でもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る個別
安全情報報知装置では、利用者が年齢や血圧の異なる者
などに変わっても、あるいは同じ利用者においてその日
の体調に変化があってそれを懸念する場合でも、このよ
うな個別条件を入力しておけば、それに相応した基準で
安全基準が設定され、報知される。それ故、本発明によ
れば、個別の安全情報を表示する装置として使い勝手が
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明を適用したダイバーズ用の個
別安全情報報知装置の装置本体および腕バンドの一部を
示す平面図、(B)は、その装置本体を腕時計の6時の
方からみたときの側面図である。
【図2】本発明を適用したダイバーズ用の個別安全情報
報知装置全体のブロック図である。
【図3】本発明を適用したダイバーズ用の個別安全情報
報知装置において、浮上速度違反警告を行うためのブロ
ック図である。
【図4】本発明を適用したダイバーズ用の個別安全情報
報知装置において、浅いところでは浮上速度違反警告を
行わないことの目的を説明するための説明図である。
【図5】本発明を適用したダイバーズ用の個別安全情報
報知装置において、体内窒素量、無減圧潜水可能時間、
および体内窒素排出時間を導出する機能を示すブロック
図である。
【図6】体内窒素量を計測するために用いる半飽和時間
(ハーフタイム)の意味を示す説明図である。
【図7】本発明を適用した別のダイバーズ用の個別安全
情報報知装置において、体内窒素量、無減圧潜水可能時
間、および体内窒素排出時間を導出する機能を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明を適用したダイバーズ用の個別安全情報
報知装置が有する各機能を示すフローチャートである。
【図9】(A)は、本発明を適用したダイバーズ用の個
別安全情報報知装置における通常の設定モードの画面を
示す説明図、(B)は、年齢や血圧などの個別条件を入
力するための画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・ダイバーズ用個別安全情報報知装置 5 ・・・操作部 10・・・表示部 11・・・液晶表示パネル(報知手段) 30・・・潜水動作監視スイッチ 34・・・圧力センサ 37・・・報音装置(報知手段) 38・・・振動発生装置(報知手段) 50・・・制御部 51・・・CPU 53・・・ROM 54・・・RAM 60・・・体内窒素量導出手段(安全情報導出手段) 61・・・水深計測手段(監視手段) 62・・・呼吸気窒素分圧計算手段 63・・・呼吸気窒素分圧記憶手段 64・・・体内窒素分圧計算手段 65・・・体内窒素分圧記憶手段 67・・・半飽和時間選択手段 68・・・計時手段(監視手段) 75・・・浮上速度計測手段 76・・・浮上速度上限値 77・・・浮上速度違反判定手段(安全情報導出手段) 78・・・潜水結果記録手段 91・・・体内窒素排出時間導出手段(安全情報導出手
段) 92・・・潜水可能時間導出手段(安全情報導出手段) 99・・・個別条件入力手段 A、B・・・スイッチ ST1・・・時刻モード ST2・・・サーフェスモード ST3・・・プランニングモード ST4・・・設定モード ST5・・・ダイビングモード ST6・・・ログモード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 悟志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の活動状況を監視する監視手段
    と、該監視手段の監視結果に基づいて利用者の安全を確
    保するための安全情報を求める安全情報導出手段と、該
    安全情報導出手段が求めた前記安全情報を利用者に報知
    する報知手段とを有する個別安全情報報知装置におい
    て、 前記安全情報導出手段に対して前記安全情報を求める際
    の個別条件を入力可能な個別条件入力手段を有している
    ことを特徴とする個別安全情報報知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記個別条件入力手
    段は、前記個別条件を2以上、同一画面上で入力できる
    ように構成されていることを特徴とする個別安全情報報
    知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記監視手
    段は、潜水中のダイバーの水深位置を検出する水深セン
    サ、および潜水時間を計測する計時手段を備え、 前記安全情報導出手段は、前記水深センサの検出結果と
    前記計時手段の計時結果に基づいてダイバーが安全に潜
    水を行うための情報を前記安全情報として求めることを
    特徴とするダイバーズ用の個別安全情報報知装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記安全情報には、
    ダイバーが安全に浮上するための浮上速度、ダイバーの
    無減圧潜水可能時間、および体内に過剰に蓄積された不
    活性ガスが排出されるまでの時間のうちの少なくとも1
    つの情報が含まれていることを特徴とするダイバーズ用
    の個別安全情報報知装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記安全情
    報導出手段は、ダイバーの体内に蓄積されている不活性
    ガスを導出する体内不活性ガス量導出手段を有し、該体
    内不活性ガス量導出手段の導出結果において、体内に過
    剰な不活性ガスが蓄積されているときには、前記個別条
    件入力手段は、少なくとも前記安全情報が安全面で緩い
    方にシフトするような前記個別条件の入力を禁止するよ
    うに構成されていることを特徴とするダイバーズ用の個
    別安全情報報知装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかにおいて、
    前記個別条件入力手段は、年齢、体重、血圧、脈拍、体
    温、性別、および気温のうちの少なくとも1つを前記個
    別条件として入力するように構成されていることを特徴
    とするダイバーズ用の個別安全情報報知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7144198B2 (en) 2003-08-29 2006-12-05 Seiko Epson Corporation Diver information processing apparatus and method of controlling same
JP2012034898A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Juntendo 水中血圧計
WO2017098820A1 (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理端末

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