JPH11105787A - ダイビングコンピュータ - Google Patents

ダイビングコンピュータ

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JPH11105787A
JPH11105787A JP9274215A JP27421597A JPH11105787A JP H11105787 A JPH11105787 A JP H11105787A JP 9274215 A JP9274215 A JP 9274215A JP 27421597 A JP27421597 A JP 27421597A JP H11105787 A JPH11105787 A JP H11105787A
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diving
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Susumu Yamazaki
山崎  進
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、残圧や潜水可能残り時間などの潜
水情報をバディや引率者に通知でき、ダイビングの安全
性の向上を図る。 【解決手段】 同一グループの他の装置に対応するID
情報が設定されるID保持部15を設け、受信部11
が、他の装置から送信された信号を受信し、この信号に
相当する受信信号を生成し、ID識別部14が、受信部
11により生成された受信信号から送信元のID情報を
抽出したとき、送信元のID情報がID保持部15内の
いずれかのID情報に一致するか否かを判定し、一致す
るとき、当該受信信号を送出し、メッセージ解読部16
が、ID識別部14から送出された受信信号内のメッセ
ージを解読し、メッセージ出力部17が、メッセージ解
読部16により解読されたメッセージを出力するダイビ
ングコンピュータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキューバダイビ
ング等の潜水時における潜水可能時間を算出するダイビ
ングコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】スキューバダイビング等の圧搾空気を使
用する潜水では、水圧と同じ高圧の空気を用いて呼吸す
るため、常圧では不活性である空気中の窒素が血液中に
溶け込む。溶け込んだ窒素の量が一定量を越えると、潜
水病の原因となる。ある一定量を越えた窒素が血液中に
溶け込んだ場合、浅い深度で血液中の窒素を放出する
「減圧」が必要となる。
【0003】一方、レジャーダイビングでは、減圧を必
要としない無減圧潜水が求められている。溶け込む窒素
の量は、窒素の分圧とその分圧の窒素を吸収した時間で
求められるが、分圧つまり、潜水深度は刻々と変わるの
で潜水開始から現在までの窒素吸収の積分値をリアルタ
イムで計算し続ける必要がある。
【0004】この計算は、いわゆるダイビングコンピュ
ータにより実行される。ダイビングコンピュータは、図
25に示すように、逐次、水圧センサ1により水圧を検
知すると共に潜水時間タイマ2により潜水時間を計測
し、水圧並びに潜水時間の情報を潜水情報計算部3に与
えている。潜水情報計算部3は、これら水圧及び潜水時
間に基づいて、現在の窒素吸収量と潜水深度からその深
度における潜水可能残り時間を算出する機能や、速すぎ
る浮上速度などを検出する機能をもっている。また、ダ
イビングコンピュータは、潜水情報計算部3から得られ
た各潜水情報をログ保持部4に保持すると共に、ディス
プレイ5に表示してダイバーに無減圧潜水可能時間を伝
える機能をもっている。
【0005】また機種によっては、残圧センサ6により
検知されたタンク内の圧搾空気の残圧を用い、潜水情報
計算部3がタンク内の残留空気の量と潜水深度、呼吸量
などから呼吸可能な時間を算出し、前述した無減圧潜水
可能時間と比較し、ディスプレイ5を介して潜水可能残
り時間を伝える機能をもっている。
【0006】この機能の方が積算した窒素吸収量と実際
のエア残量の両方から潜水可能残り時間を算出するため
に正確な情報が得られる。但し、一般に圧搾空気の残圧
を検知する機能は、タンクとダイビングコンピュータと
をチューブで接続する必要があって携帯性に劣るため、
採用しない機種もある。また一部の機種は、タンクにト
ランスミッタを装着して圧搾空気の残圧情報を電波によ
って腕時計型等の受信機に送信しており、正確な情報を
得られつつ、携帯性にも優れたものがある。
【0007】ところで、スキューバダイビングにおいて
は、二人一組で潜水するバディシステム制が採用されて
いる。バディシステムは、互いの相手をバディ(buddy:
相棒)と呼び、潜水中、バディ同士でケアしあい事故を
防止するシステムである。
【0008】バディシステムにおいてダイバーは、常に
自分のバディの状態を把握するため、エア残量、疲労状
態、精神状態などを知る必要がある。特にエア切れは未
だに潜水事故の多くを占めており、解決が望まれる。現
状では、バディの潜水情報を知るには、バディに合図し
て手信号で教えてもらうか、バディの近くまで泳いでい
ってディスプレイ表示を見るしかない。なお、ダイビン
グコンピュータが表示する潜水可能残り時間は、基本的
には使用者本人の残り時間であり、他の人がその残り時
間を用いて潜水することは不可能である。同じように潜
水しても人それぞれ深度や呼吸量などが異なり、潜水可
能時間が個々に異なるからである。よって、自己の潜水
可能残り時間からバディの潜水可能残り時間は推測でき
ず、確認が必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したようにダ
イビングコンピュータでは、使用者本人以外には潜水情
報を確認しにくいという問題がある。例えば、他の人が
その潜水情報を知るには、手信号で教えてもらうか、バ
ディの近くまで泳いでいってディスプレイ表示を見るし
かない。
【0010】また、特に日本においては、バディシステ
ム制のなかでも、複数のバディをグループとし、そのグ
ループをインストラクターやガイドダイバーが引率する
ダイビングスタイルが一般的である。この場合、インス
トラクターやガイドダイバーなどの引率者は、非常に重
大な責任をもち、グループ内の全ダイバーの状態を的確
に把握する必要がある。
【0011】しかしながら、引率者は、グループのダイ
バーに合図して、手信号やジェスチャーで潜水情報をや
りとりして全ダイバーの状態を把握するしかない。但
し、手信号やジェスチャーの場合、相手が引率者を注目
していないと、要求が伝わらない問題がある。例えば、
相手と手信号などでやりとりする場合、始めに引率者に
注目させるための合図が必要である。しかし、合図の手
段は、ほとんどなく、例えばナイフや石で金属製のタン
クをたたく等の方法が主である。
【0012】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、残圧や潜水可能残り時間などの潜水情報をバディや
引率者に通知でき、ダイビングの安全性を向上し得るダ
イビングコンピュータを提供することを目的とする。
【0013】また、本発明の他の目的は、バディやグル
ープ内のダイバーに対し、ダイビング中に必要な意志表
示や潜水情報を相手の装置に表示又は伝達する機能を設
け、バディ間、グループ内のダイバー同士の意志疎通を
容易に実現し得るダイビングコンピュータを提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、潜水に必要な情報をメッセージとして表示、送信又
はその両方が可能なダイビングコンピュータであって、
同一グループの他の装置に対応するID情報が設定され
るグループID設定手段と、他の装置から送信された信
号を受信し、この信号に相当する受信信号を生成する受
信手段と、前記受信手段により生成された受信信号から
送信元のID情報を抽出したとき、前記送信元のID情
報が前記グループID設定手段内のいずれかのID情報
に一致するか否かを判定し、一致する判定結果のとき、
当該受信信号を送出するID識別手段と、ID識別手段
から送出された受信信号内のメッセージを解読する解読
手段と、前記解読手段により解読されたメッセージを出
力する出力手段とを備えたダイビングコンピュータであ
る。
【0015】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応するダイビングコンピュータにおいて、前記出
力手段としては、水中マスクに組込まれた表示部又は音
声出力部を備えたダイビングコンピュータである。
【0016】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応するダイビングコンピュータにおいて、前記
グループID設定手段としては、引率者の装置に対応す
るID情報、バディの装置に対応するID情報、前記引
率者並びにバディとは異なるメンバの装置に対応するI
D情報が夫々設定されるダイビングコンピュータであ
る。
【0017】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1に対応するダイビングコンピュータにおいて、前記受
信手段としては、前記送信された信号を受信する複数の
受信部を有し、各受信部の受信内容に基づいて、前記受
信した信号の送信元の方向を検出する方向検出回路を備
えたダイビングコンピュータである。
【0018】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1に対応するダイビングコンピュータにおいて、基準
方向及びこの基準方向からのずれを示す許容角度が記憶
された方向記憶手段と、自己の向いた進行方向を検出す
る方向検出手段と、前記方向検出手段により検出された
自己の進行方向に関し、前記方向記憶手段内の基準方向
から許容角度だけずれた範囲内にあるか否かを判定する
方角異常判定手段と、前記方角異常判定手段による判定
の結果、自己の進行方向が許容角度の範囲内から外れた
とき、方向異常を前記メッセージとして出力及び送信す
る方向異常出力手段とを備えたダイビングコンピュータ
である。
【0019】また、請求項6に対応する発明は、請求項
5に対応するダイビングコンピュータにおいて、前記方
向検出手段により検出された進行方向を含む信号を送信
する方向送信手段と、他の装置の方向送信手段から送信
された信号が示す進行方向が記憶される装置方向記憶手
段とを備えたダイビングコンピュータである。
【0020】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項1に対応するダイビングコンピュータにおいて、計測
対象の装置の方向から伝搬する信号に基づいて、当該計
測対象の装置に関する位置を計測して位置情報を生成す
る位置計測手段と、前記位置計測手段により生成された
位置情報を含む信号を送信する位置情報送信手段と、前
記計測対象の装置における位置情報送信手段から送信さ
れた位置情報に基づいて、自己の位置計測手段により生
成された位置情報を補正する位置情報補正手段とを備え
たダイビングコンピュータである。
【0021】また、請求項8に対応する発明は、請求項
7に対応するダイビングコンピュータにおいて、前記位
置情報は距離情報を含んでおり、基準となる装置のID
情報が記憶される基準ID記憶手段と、基準となる装置
と自己との間の最大許容距離が記憶される許容距離記憶
手段と、前記基準ID記憶手段内のID情報に基づい
て、自己と全ての装置との間の距離を示す各距離情報の
うち、基準となる装置との間の距離情報を選択して送出
する距離情報選択手段と、前記距離情報選択手段から受
けた距離情報と前記許容距離記憶手段内の最大許容範囲
とを比較し、距離情報が最大許容範囲を越えたとき、警
告を表示及び送信させる許容距離判定手段とを備えたダ
イビングコンピュータである。
【0022】さらに、請求項9に対応する発明は、請求
項8に対応するダイビングコンピュータにおいて、受信
誤り無しのときの通信に用いた最長の距離を示す最長距
離情報が各装置のID情報と組にして記憶される最長通
信距離記憶手段と、前記送信手段に設けられ、送信する
信号内に誤り制御情報を付加する誤り制御情報付加手段
と、受信した信号内の誤り制御情報に基づいて、当該信
号の受信誤りの有無を判定する受信誤り判定手段と、前
記誤り判定手段による判定結果が「誤り無し」を示すと
き、ID識別手段により識別されるID情報に基づい
て、最長通信距離記憶手段内の最長距離情報を検索し、
得られた最長通信距離情報と、位置情報補正手段から得
られる今回の通信距離を示す距離情報とを比較し、最長
距離情報が示す通信距離が今回の距離情報の示す通信距
離よりも短いとき、前記最長通信距離記憶手段内の当該
最長距離情報を今回の距離情報に書替える最大距離更新
手段と、誤り判定手段から受ける検出結果が「誤り有
り」を示すとき、ID識別手段にて識別されるID情報
に基づいて、最長通信距離記憶手段内の最長通信距離情
報を検索し、得られた最長通信距離情報よりも短い距離
を示す標準通信距離を算出し、算出した標準通信距離
と、位置情報補正手段から得られる今回の通信距離とを
比較し、今回の通信距離が標準通信距離よりも長いと
き、互いに近づく旨の警告を出力し、今回の通信距離が
標準通信距離よりも短いとき、故障を示す旨の警告を出
力する距離判定手段とを備えたダイビングコンピュータ
である。
【0023】また、請求項10に対応する発明は、請求
項1に対応するダイビングコンピュータにおいて、前記
潜水に必要な情報は潜水深度情報を含んでおり、基準と
なる装置のID情報が記憶される基準ID記憶手段と、
基準となる装置の深度と自己の深度との間における許容
深度差が記憶される許容深度差記憶手段と、前記解読手
段から得られる基準となる装置の深度情報と、自己の装
置が計測した自己の深度情報とを送出する深度送出手段
と、深度送出手段から受けた両深度情報の差を求めて現
在の深度差を算出し、この深度差と前記許容深度差記憶
部内の許容深度差とを比較し、現在の深度差が許容深度
差よりも大のとき、警告を出力する許容深度差判定手段
とを備えたダイビングコンピュータである。
【0024】さらに、請求項11に対応する発明は、請
求項7に対応するダイビングコンピュータにおいて、前
記潜水に必要な情報は深度情報を含み、且つ前記位置情
報は距離情報を含んでおり、相手の装置から相手の深度
情報を含む信号を受信したとき、前記解読手段から得ら
れる相手の深度情報と自己の装置が計測した自己の深度
情報との両深度情報の差を求めて現在の深度差を算出す
る深度差算出手段と、前記位置情報補正手段から得られ
る相手の装置との距離aと、前記深度差算出手段から得
られる深度差bとに基づいて、水平面距離c=(a2
2 1/2 を算出し、算出結果を出力する水平面距離算
出手段とを備えたダイビングコンピュータである。
【0025】また、請求項12に対応する発明は、請求
項1に対応するダイビングコンピュータにおいて、少な
くとも定期的な信号受信の有無に基づいて、自己から通
信不能となった相手の装置を検出し、当該相手を示すI
D情報及び受信不能の旨を示す送信信号を送信する通信
不能検出手段と、目標の装置のID情報及びその受信不
能を示す送信信号を他の装置の通信不能検出手段から受
けたとき、目標の装置に対して自己が中継可能か否かを
確認し、中継可能なとき、目標となる装置との距離を位
置情報補正手段から得てその距離情報及び中継可能を示
す送信信号を出力する中継可能表明手段と、各装置の中
継可能表明手段による送信信号を受けたとき、各送信信
号内の距離情報と、自己の中継可能表明手段により得ら
れる目標の装置の距離情報とを比較し、自己の距離情報
が最も近い距離を示すとき、中継起動信号を送出する中
継装置決定手段と、中継装置決定手段から中継起動信号
を受けると、受信不能を発した装置のID情報を送信元
とする送信信号又は目標の装置のID情報を送信元とす
る送信信号を受信すると、この受信した信号を内容を変
えないで再送信する中継手段とを備えたダイビングコン
ピュータである。
【0026】(作用)従って、請求項1に対応する発明
は以上のような手段を講じたことにより、同一グループ
の他の装置に対応するID情報が設定されるグループI
D設定手段を設け、受信手段が、他の装置から送信され
た信号を受信し、この信号に相当する受信信号を生成
し、ID識別手段が、受信手段により生成された受信信
号から送信元のID情報を抽出したとき、送信元のID
情報がグループID設定手段内のいずれかのID情報に
一致するか否かを判定し、一致する判定結果のとき、当
該受信信号を送出し、解読手段が、ID識別手段から送
出された受信信号内のメッセージを解読し、出力手段
が、解読手段により解読されたメッセージを出力するの
で、残圧や潜水可能残り時間などの潜水情報をバディや
引率者に通知でき、ダイビングの安全性を向上させるこ
とができる。また、バディやグループ内のダイバーに対
し、ダイビング中に必要な意志表示や潜水情報を相手の
装置に表示又は伝達する機能を設け、バディ間、グルー
プ内のダイバー同士の意志疎通を容易に実現させること
ができる。
【0027】また、請求項2に対応する発明は、出力手
段が、水中マスクに組込まれた表示部又は音声出力部を
備えたので、請求項1に対応する作用に加え、出力され
るメッセージを容易且つ確実に使用者に通知することが
できる。
【0028】さらに、請求項3に対応する発明は、グル
ープID設定手段にて引率者、バディ及びそれ以外の他
のメンバに対応するID情報が設定されるので、請求項
1に対応する作用を容易且つ確実に奏することができ
る。
【0029】また、請求項4に対応する発明は、受信手
段において、方向検出回路が複数の受信部からの受信内
容に基づいて、受信した信号の送信元の方向を検出する
ので、請求項1に対応する作用に加え、他のダイバーの
いる方向を知ることができる。
【0030】さらに、請求項5に対応する発明は、基準
方向及びこの基準方向からのずれを示す許容角度が記憶
された方向記憶手段を設け、方向検出手段が、自己の向
いた進行方向を検出し、方角異常判定手段が、方向検出
手段により検出された自己の進行方向に関し、方向記憶
手段内の基準方向から許容角度だけずれた範囲内にある
か否かを判定すると、方向異常出力手段が、方角異常判
定手段による判定の結果、自己の進行方向が許容角度の
範囲内から外れたとき、方向異常をメッセージとして出
力及び送信するので、請求項1に対応する作用に加え、
自己がグループのグループの進行方向と違う方向に進行
しているか否かを監視することができる。
【0031】また、請求項6に対応する発明は、方向送
信手段が方向検出手段により検出された進行方向を含む
信号を送信する一方、装置方向記憶手段には他の装置の
方向送信手段から送信された信号が示す進行方向が記憶
されるので、請求項5に対応する作用に加え、グループ
内のダイバーのうちの誰かがグループの進行方向と違う
方向に進行しているか否かを監視することができる。
【0032】さらに、請求項7に対応する発明は、位置
計測手段が、計測対象の装置の方向から伝搬する信号に
基づいて、当該計測対象の装置に関する位置を計測して
位置情報を生成し、位置情報送信手段が位置計測手段に
より生成された位置情報を含む信号を送信し、位置情報
補正手段が、計測対象の装置における位置情報送信手段
から送信された位置情報に基づいて、自己の位置計測手
段により生成された位置情報を補正するので、請求項1
に対応する作用に加え、自己の計測結果を、計測対象の
装置が計測した位置情報に基づいて補正するため、計測
精度を向上させることができる。
【0033】また、請求項8に対応する発明は、位置情
報が距離情報を含んでおり、また、基準となる装置のI
D情報が記憶される基準ID記憶手段と、基準となる装
置と自己との間の最大許容距離が記憶される許容距離記
憶手段とを設け、距離情報選択手段が、基準ID記憶手
段内のID情報に基づいて、自己と全ての装置との間の
距離を示す各距離情報のうち、基準となる装置との間の
距離情報を選択して送出し、許容距離判定手段が、距離
情報選択手段から受けた距離情報と許容距離記憶手段内
の最大許容範囲とを比較し、距離情報が最大許容範囲を
越えたとき、警告を表示及び送信させるので、請求項7
に対応する作用に加え、基準装置との距離が離れ過ぎな
いように警告を発することができる。
【0034】また、請求項9に対応する発明は、受信誤
り無しのときの通信に用いた最長の距離を示す最長距離
情報が各装置のID情報と組にして記憶される最長通信
距離記憶手段を設け、誤り制御情報付加手段が、送信手
段に設けられ、送信する信号内に誤り制御情報を付加
し、受信誤り判定手段が、受信した信号内の誤り制御情
報に基づいて、当該信号の受信誤りの有無を判定し、最
大距離更新手段が、誤り判定手段による判定結果が「誤
り無し」を示すとき、ID識別手段により識別されるI
D情報に基づいて、最長通信距離記憶手段内の最長距離
情報を検索し、得られた最長通信距離情報と、位置情報
補正手段から得られる今回の通信距離を示す距離情報と
を比較し、最長距離情報が示す通信距離が今回の距離情
報の示す通信距離よりも短いとき、最長通信距離記憶手
段内の当該最長距離情報を今回の距離情報に書替え、ま
た、距離判定手段が、誤り判定手段から受ける判定結果
が「誤り有り」を示すとき、ID識別手段にて識別され
るID情報に基づいて、最大通信距離記憶手段内の最長
通信距離情報を検索し、得られた最長通信距離情報より
も短い距離を示す標準通信距離を算出し、算出した標準
通信距離と、位置情報補正手段から得られる今回の通信
距離とを比較し、今回の通信距離が標準通信距離よりも
長いとき、互いに近づく旨の警告を出力し、今回の通信
距離が標準通信距離よりも短いとき、故障を示す旨の警
告を出力するので、請求項8に対応する作用に加え、受
信情報に誤りを検出した際に、基準装置との距離が離れ
過ぎていることを警告し、記憶している標準通信距離よ
り近づいてもなお受信情報に誤りを検出する際には、装
置の故障と判断し、警告を発することができる。
【0035】また、請求項10に対応する発明は、潜水
に必要な情報は潜水深度情報を含んでおり、また、基準
となる装置のID情報が記憶される基準ID記憶手段
と、基準となる装置の深度と自己の深度との間における
許容深度差が記憶される許容深度差記憶手段とを設け、
深度送出手段が、解読手段から得られる基準となる装置
の深度情報と、自己の装置が計測した自己の深度情報と
を送出し、許容深度差判定手段が、深度送出手段から受
けた両深度情報の差を求めて現在の深度差を算出し、こ
の深度差と許容深度差記憶部内の許容深度差とを比較
し、現在の深度差が許容深度差よりも大のとき、警告を
出力するので、請求項1に対応する作用に加え、基準装
置との深度さが離れ過ぎないように警告を発することが
できる。
【0036】さらに、請求項11に対応する発明は、潜
水に必要な情報は深度情報を含み、且つ位置情報は距離
情報を含んでおり、深度差算出手段が、相手の装置から
相手の深度情報を含む信号を受信したとき、解読手段か
ら得られる相手の深度情報と自己の装置が計測した自己
の深度情報との両深度情報の差を求めて現在の深度差を
算出し、水平面距離算出手段が、位置情報補正手段から
得られる相手の装置との距離aと、前記深度差算出手段
から得られる深度差bとに基づいて、水平面距離c=
(a2 −b2 1/2 を算出し、算出結果を出力するの
で、請求項7に対応する作用に加え、水平面距離が分か
るので、完全な位置情報を得ることができる。
【0037】また、請求項12に対応する発明は、通信
不能検出手段が、少なくとも定期的な信号受信の有無に
基づいて、自己から通信不能となった相手の装置を検出
し、当該相手を示すID情報及び受信不能の旨を示す送
信信号を送信し、中継可能表明手段が、目標の装置のI
D情報及びその受信不能を示す送信信号を他の装置の通
信不能検出部から受けたとき、目標の装置に対して自己
が中継可能か否かを確認し、中継可能なとき、目標とな
る装置との距離を位置情報補正手段から得てその距離情
報及び中継可能を示す送信信号を出力し、中継装置決定
手段が、各装置の中継可能表明部による送信信号を受け
たとき、各送信信号内の距離情報と、自己の中継可能表
明部により得られる目標の装置の距離情報とを比較し、
自己の距離情報が最も近い距離を示すとき、中継起動信
号を送出し、中継手段が、中継装置決定手段から中継起
動信号を受けると、受信不能を発した装置のID情報を
送信元とする送信信号又は目標の装置のID情報を送信
元とする送信信号を受信すると、この受信した信号を内
容を変えないで再送信するので、請求項1に対応する作
用に加え、ある装置間で送信が不可能となった場合であ
っても、他の装置が中継することにより、送信可能距離
を伸ばすことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係るダイビングコンピュータの構成を示すブロック図
である。このダイビングコンピュータは、受信部11、
モード切替部12、他装置ID入力制御部13、ID識
別部14、ID保持部15、メッセージ解読部16、メ
ッセージ出力部17、水圧センサ18、潜水情報計算部
19、残圧センサ20、潜水時間タイマ21、ログ保持
部22、送信制御部23、送信部24を備えている。
【0039】ここで、受信部11は、他のダイビングコ
ンピュータから出力された電波又は超音波からなる信号
を受信すると共に、この信号に相当する受信信号を生成
し、この受信信号をモード切替部12を介して他装置I
D入力制御部13又はID識別部14に送出するもので
ある。
【0040】受信部11は、例えば図2(a)に示すよ
うに、アンテナ11a及び受信回路11bからなり、受
信回路11bが、アンテナ11aを介して受信した電波
を復調回路11cによりアナログ信号として取り出すと
共に、このアナログ信号をA/D変換回路11dにより
デジタル化して受信信号を生成する機能をもっている。
なお、受信部11は、超音波からなる信号を受信する場
合、例えば図2(b)に示すように、アンテナ11aに
代えてマイク11eを用いる。
【0041】モード切替部12は、外部からの潜水モー
ド又はID設定モードの設定により、ID設定モードの
ときには受信部11と他装置ID入力制御部13とを接
続し、潜水モードのときには受信部11とID識別部1
4とを接続する機能をもっている。
【0042】他装置ID入力制御部13は、モード切替
部12が潜水前のID設定モードのとき、受信部11か
らモード切替部12を介して受けたグループ内のダイビ
ングコンピュータのID情報をID保持部15に書込む
ための書込入力用の制御部であり、書込時には例えば、
CSMA/CD等の如き一般的な通信制御用のプロトコ
ルが使用可能となっている。
【0043】ID保持部15は、他装置ID入力制御部
13の書込処理により、潜水前に入力されたグループ内
のダイビングコンピュータを識別するためのID情報を
保持する機能をもっている。
【0044】ID識別部16は、モード切替部12が潜
水モードのとき、受信部11からモード切替部12を介
して送出されたID情報を含む受信信号について、ID
保持部15を参照しながらグループ内のダイビングコン
ピュータから送信されたか否かを判定し、グループ内の
ダイビングコンピュータから送信された信号の受信信号
であるとき、この受信信号をメッセージ解読部16に送
出する機能をもっている。
【0045】メッセージ解読部16は、ID識別部14
から受けた受信信号内のメッセージを解読し、解読結果
をメッセージ出力部17に与えるものである。
【0046】メッセージ出力部17は、メッセージ解読
部16から受ける解読結果に基づいて、音や表示等を用
いてメッセージを出力する機能と、潜水情報計算部19
及びログ保持部22から受けた潜水情報を出力する機能
とを有し、例えば表示用ディスプレイが使用可能となっ
ている。
【0047】一方、水圧センサ18は、周囲の水圧を感
知するものであり、水圧を示す水圧信号を潜水情報計算
部19に与えるものである。
【0048】残圧センサ20は、タンク内の圧搾空気の
残圧を感知するものであり、残圧を示す残圧信号を潜水
情報計算部19に与えるものである。
【0049】潜水時間タイマ21は、潜水開始からの経
過時間を計測して経過時間信号を潜水情報計算部19に
与えるものである。
【0050】潜水情報計算部19は、水圧センサから受
ける水圧信号、残圧センサから受ける残圧信号、潜水時
間タイマから受ける経過時間信号などを入力し、リアル
タイムに潜水情報を算出するものであり、潜水情報をメ
ッセージ出力部17、ログ保持部22及び送信制御部2
3に与える機能をもっている。なお、潜水情報の内容
は、前述した通り、現在の窒素吸収量、潜水深度、潜水
可能残り時間、早すぎる浮上速度の有無、無減圧潜水時
間、タンク内のエア残量などである。
【0051】ログ保持部22は、潜水情報計算部19か
ら受ける潜水情報をログ情報として保持するものであ
り、このログ情報を送信制御部23及びメッセージ出力
部17に与える機能をもっている。
【0052】なお、水圧センサ18、タンク内残圧セン
サ20、潜水時間タイマ21、潜水情報計算部19及び
ログ保持部22は、従来のダイビングコンピュータにも
同等のものが搭載されている。但し、従来のものは、潜
水情報やログ情報の送出先が表示用ディスプレイのみで
ある点で本発明とは異なっている。
【0053】送信制御部23は、潜水情報計算部19か
ら得られる現在の潜水情報及びログ保持部から得られる
過去のログ情報が入力され、使用者から入力された他の
ダイビングコンピュータへの送信要求を受け取り、これ
らに基づいて送信信号を送信部24に与えるものであ
る。ここで、送信信号(及び受信信号)は、例えば図3
に示すように、送信先ID、送信元ID、メッセージ種
別、メッセージ内容の項目を有するフォーマットにて作
成可能となっている。
【0054】なお、送信先IDは送信したい相手のダイ
ビングコンピュータのIDを指定する。引率者又はバデ
ィのIDは直接指定できる。また、それ以外のグループ
の全員に送信する場合は、ドントケアのIDを送信す
る。ドントケアを示す送信先IDを受信したとき、送信
元IDを解析してグループ内からの送信か否かを判定す
る。送信元IDは自己のダイビングコンピュータのID
情報を送信する。
【0055】メッセージ種別は、送信メッセージの種類
を表す。例えば、呼びかけ、緊急信号、通常信号、潜水
情報送信、潜水情報要求などの種類を区別する。メッセ
ージ内容は、例えば、種別が緊急信号のとき、エア切
れ、怪我、機材故障があり、種別が通常信号のとき、潜
降開始、浮上開始、集合、待機があり、種別が潜水情報
のとき、現在深度、タンク残圧、潜水可能時間等があ
る。
【0056】送信部24は、送信要求が外部から入力さ
れたとき、送信制御部23から受けた送信信号を送信す
るものである。例えば送信部24は、図2(a)に示す
ように、アンテナ11a及び送信回路24aからなり、
送信回路24aが、送信制御部23から与えられる潜水
情報又はメッセージ等を含む送信信号をD/A変換回路
24bによりアナログ化して変調回路24cを介して変
調し、アンテナ11aに供給して電波からなる送信信号
を送信する機能をもっている。ここで、送信部24a
は、超音波からなる信号を送信する場合、図2(b)に
示すように、アンテナ11aに代えてスピーカ24dを
用いる。
【0057】次に、以上のようなダイビングコンピュー
タの動作を説明する。なお、図4に示すように、ID設
定モード(バディID設定モードを含む)、潜水モー
ド、ログ出力モードの順に述べる。
【0058】(ID設定モード)いま、潜水前であり、
操作者の操作によりモード切替部12がID設定モード
にされたとする。この潜水前には、グループ内の各ダイ
バーがもつ各ダイビングコンピュータのID情報を互い
のダイビングコンピュータに記憶しあう。
【0059】すなわち、図5(a)(b)に示すよう
に、1つのダイビングコンピュータは機器のID情報
と、引率者か否かを示す引率者情報とを含む送信信号を
出力する。このとき、他の全てのダイビングコンピュー
タでは、予めモード切替部12をID設定モードに設定
しておくと、受信部11から送出される受信信号がモー
ド切替部12を通って他装置ID入力制御部13に入力
される。他装置ID入力制御部13では、受信信号内の
ID情報及び個人情報をID保持部15に書込む。以下
同様に、各ダイビングコンピュータが順次ID情報及び
引率者情報を含む送信信号を出力し、他の全てのダイビ
ングコンピュータが受信信号内のID情報及び引率者情
報をID保持部15に書込むことにより、全てのダイビ
ングコンピュータが互いにID情報を共有する。
【0060】しかる後、図5(c)に示すように、バデ
ィ同士で互いのダイビングコンピュータのID情報と、
バディである旨を示すバディ情報とを同様にID保持部
15に記憶しあう。
【0061】(潜水モード)ID設定の完了後、モード
切替部12は潜水モードに設定される。潜水時、潜水情
報計算部19は、水圧センサ18や残圧センサ20から
受けた検出信号に基づいて、刻々と変わる深度やタンク
内残圧を検知すると共に、潜水可能残り時間などの潜水
情報を計算する。また、ログ保持部22がその潜水情報
をログ情報として記憶する。
【0062】また、潜水モード時には、受信部11は、
他のダイビングコンピュータからの受信信号をモード切
替部12を介してID識別部14に送出する。ID識別
部14では、ID保持部15内のID情報を参照しつ
つ、受信信号内の送信先IDと送信元IDを解析し、自
分向けの送信か否かを判定する。
【0063】ID識別部14で自分向けと判定するの
は、送信先IDが自己のIDであるときと、送信先ID
がドントケア(図6に示すブロードキャスト型;全員向
け)で且つ送信元IDがID保持部15内に書込済のI
D情報のとき(同グループの一員を示すとき)である。
自分向けの送信と判定したとき、ID識別部14は、送
信先のID情報を除いたメッセージ部分と、送信元を示
すID情報(引率者情報又はバディ情報を含む)をメッ
セージ解読部16に送る。一方、自分向けの送信でない
と判定したとき、ID識別部14は受信信号を破棄す
る。
【0064】メッセージ解読部16では、ID識別部1
4から受けたメッセージ部分からメッセージ種別とメッ
セージ内容を解読すると共に、その解読内容と送信元を
示す情報とをメッセージ出力部17へ送る。メッセージ
出力部17では、音や表示などを用いて使用者にメッセ
ージ内容を伝える。
【0065】送信制御部23では、使用者からの送信要
求があると、その送信種別、送信データを作成し、ID
保持部15から送信先のID情報を読出して送信信号を
作成し、送信部24に与える。送信要求がないときに
は、自己の潜水情報をバディと引率者へ向けて定期的に
送信する。なお、この定期的な送信に代えて、図7及び
図8に示すように、他のダイビングコンピュータから潜
水情報の送信要求があったときのみ、自己の潜水情報を
送信要求元に送信するリクエスト型としてもよい。この
場合、ID識別部14でIDを判別したあと、送信元の
ID情報も保持し、メッセージ解読部16で潜水情報の
送信要求であることが解読されると、送信元IDと送信
要求コマンドを送信制御部23に送る。
【0066】(ログ出力モード)潜水後、ログ情報を保
持している時点で、送信制御部23にログ情報送信要求
を入力したとする。送信制御部23は、ログ保持部15
からログ情報を読出すと共に、ログ情報を含む送信信号
を作成し、この送信信号を送信部24及びアンテナ11
aを介して外部に送信する。
【0067】ここで、外部のパソコンなどがその送信信
号を受信することにより、ログ情報を整理して保管する
ことができる。また、ダイビングコンピュータに、天
候、海の状況、透明度、水温、日付、使用機材、一緒に
潜ったダイバーの名前、バディの名前等の関連情報をG
UI等により入力可能な場合、図9に示すように、ダイ
ビングコンピュータ(DC)25がこれら関連情報とロ
グ情報を含む送信信号をパソコン26に向けて送信でき
る。この結果、パソコンに接続されたハードディスク等
に完全なログ情報を保存することができる。なお、これ
ら関連情報は、後でパソコンに入力してもよい。
【0068】上述したように第1の実施の形態によれ
ば、同一グループの他の装置に対応するID情報が設定
されるID保持部15を設け、受信部11が、他の装置
から送信された信号を受信し、この信号に相当する受信
信号を生成し、ID識別部14が、受信信号から送信元
のID情報を抽出したとき、送信元のID情報がID保
持部15内のいずれかのID情報に一致するか否かを判
定し、一致する判定結果のとき、当該受信信号を送出
し、メッセージ解読部16が、この受信信号内のメッセ
ージを解読し、メッセージ出力部17が、解読されたメ
ッセージを出力するので、残圧や潜水可能残り時間など
の潜水情報をバディや引率者に通知でき、ダイビングの
安全性を向上させることができる。また、バディやグル
ープ内のダイバーに対し、ダイビング中に必要な意志表
示や潜水情報を相手の装置に表示又は伝達する機能を設
け、バディ間、グループ内のダイバー同士の意志疎通を
容易に実現させることができる。
【0069】これにより、バディや自分の管理下にある
ダイバーの潜水情報を容易に正確に得ることができる。
また、従来の合図を用いる手段とは異なり、容易に他ダ
イバーへの呼びかけの手段を実現することができる。さ
らに、今まで手信号やジェスチャに頼っていた意志疎通
を容易に正確に実現することができる。
【0070】また、これらの利点により、バディや自分
の管理下のダイバーの更なる安全性の確保ができ、また
一般ダイバーにおいては、余裕も生まれるのでダイビン
グスキルの向上や水中観察力を高めることに役立つ。さ
らに、ダイビングを一層楽しいものにすることができ
る。
【0071】(第2の実施の形態)図10は本発明の第
2の実施の形態に係るダイビングコンピュータのメッセ
ージ出力部の変形構成を示すブロック図であり、図1と
同一部分には同一符号を付し、ほぼ同一部分にはアルフ
ァベットの添字を付してその詳しい説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。なお、以下の各実
施形態についても同様にし、重複した説明を省略する。
【0072】すなわち、本実施形態は、図1に示したメ
ッセージ出力部17と同等の機能を有し、さらに出力す
る潜水情報の確実な伝達を図るものである。具体的な本
実施形態に係るメッセージ出力部17aは、図1のメッ
セージ出力部17の構成を分割し、各構成をダイビング
コンピュータ(DC)本体27、又は水中マスク28の
ガラス面29に設置したものであり、全体として出力動
作を実行する。
【0073】ここで、メッセージ出力部17aは、ダイ
ビングコンピュータ27本体に設置された出力情報送信
部31と、水中マスク28に設置され、出力情報送信部
31から送信されたデータを受信する出力情報受信部3
2と、水中マスク27のガラス面29付近に設置された
複数のLED(発光ダイオード)33と、各LEDの駆
動のためのLED駆動回路34とを備えている。
【0074】出力情報送信部31は、メッセージ解読部
16、潜水情報計算部19又はログ保持部22から受け
たメッセージや潜水情報を出力情報受信部32に向けて
送信する機能をもっている。
【0075】出力情報受信部32は、出力情報送信部3
1から受けた信号を受信し、受信信号をLED駆動回路
34に与える機能をもっている。
【0076】LED駆動回路34は、出力情報受信部3
2から受けた受信信号の内容に応じて各LED33を選
択的に発光させる機能をもっている。
【0077】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。なお、このダイビングコンピュータ
は、メッセージ解読部16、潜水情報計算部19又はロ
グ保持部22から受けたメッセージや潜水情報をLED
出力可能である。但し、ここでは、重複した説明を省略
するため、メッセージ解読部16から受けたメッセージ
をLED出力する場合のみを例に挙げて述べる。
【0078】いま、前述同様に、受信部11乃至メッセ
ージ解読部16により、受信信号を受信してそのメッセ
ージを解読したとする。このメッセージは、メッセージ
解読部16からメッセージ出力部17aに与えられる。
【0079】メッセージ出力部17aにおいては、出力
情報送信部31がメッセージ解読部16から受けたメッ
セージを出力情報受信部32に向けて送信する。出力情
報受信部は、この送信を受信してその内容に相当する受
信信号をLED駆動回路34に与える。
【0080】LED駆動回路34は、この受信信号に基
づいて、各LED33を駆動する。ここで、メッセージ
内容が通常情報の場合、LED駆動回路34は、例えば
緑色のLED33を駆動してマスクのガラス面29を緑
色に発光させることにより、使用者に通常情報を通知で
きる。また同様に、メッセージ内容が緊急情報の場合、
LED駆動回路34は、例えば赤色のLED33をLE
D駆動回路34が駆動してマスクのガラス面29を赤色
に発光させることにより、使用者に緊急情報を通知でき
る。
【0081】上述したように本実施形態によれば、第1
の実施形態の効果に加え、水中メガネのガラス面にメッ
セージ出力部を設置したので、メッセージを使用者に確
実に伝達できる。なお、通常のディスプレイ表示の場
合、ディスプレイを見ていないとメッセージを見落とす
可能性があるが、本実施形態では、水中マスク内にディ
スプレイを設けたので見落とすことなく、受信したメッ
セージを確実に認識することができる。
【0082】なお、変形例として、図11に示すように
LED駆動回路34及びLED33に代えて、水中マス
ク28内に音を出力するブザー35などの機構を設けた
メッセージ出力部17bとしてもよい。このメッセージ
出力部17bは、ブザー35が耳に近いので確実にメッ
セージを通知できる。
【0083】また、他の変形例として、図12に示すよ
うにLED駆動回路34及びLED33に代えて、水中
マスク28のガラス面29に透明な液晶板36を組込む
(埋込む)と共に、この液晶板36を表示駆動するため
のLCD駆動回路37を設けたメッセージ出力部17c
としてもよい。このメッセージ出力部17cは、液晶板
36により、文字やメッセージの内容を示すマークを出
力するため、情報を正確に通知することができる。
【0084】(第3の実施形態)図13は本発明の第3
の実施の形態に係るダイビングコンピュータの受信部の
変形例を示すブロック図である。この受信部11xは、
例えば3本のアンテナ11a1 〜11a3 に対応して設
けられた3つの復調回路11c1 〜11c3 と、各復調
回路11c1 〜11c3 から得られる各受信信号相互間
の位相差を検出する位相差検出回路41と、この位相差
検出回路41により検出される位相差に基づいて、受信
信号の発信源の方向を検出して受信信号に並列にモード
切替部12に送出する方向検出回路42とを備えてい
る。なお、各復調回路11c1 〜11c3 のうちのいず
れか1つは、前述同様に受信信号をA/D変換回路11
dを介してモード切替部12に送出することは言うまで
もない。
【0085】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0086】いま、受信部11xにおいては、図13に
示すように、各復調回路11c1 〜11c3 が各アンテ
ナ11a1 〜11a3 を個別に介した電波を復調して受
信信号を生成し、夫々受信信号を位相差検出回路41に
与える。位相差検出回路41は、各受信信号間の位相差
を検出して方向検出回路42に与える。方向検出回路4
2は、各受信信号間の位相差に基づいて、受信信号の発
信源の方向を検出し、方向検出信号をモード切替部12
に出力する。一方、この方向検出信号とは並行し、例え
ば1つの復調回路11c3 が、受信信号をA/D変換回
路11dを介してモード切替部12に与える。モード切
替部12以降の動作は前述した通りである。
【0087】従って、前述同様にメッセージ出力部17
が受信内容を出力するとき、受信内容に並行して与えら
れる方向検出信号に基づいて、受信信号の送信された方
向をも出力することができる。
【0088】上述したように第3の実施の形態によれ
ば、第1の実施形態の効果に加え、各アンテナ11a1
〜11a3 間の受信信号の各位相差を検出できるため、
各位相差と各アンテナ11a1 〜11a3 の配置位置と
に基づいて受信信号の発信源の方向を検出することがで
きる。
【0089】また、これにより、受信信号の発信源とな
ったダイビングコンピュータを有するダイバーの位置を
推測し得る。例えば移動するダイバーをボートが追うド
リフトダイブの場合、自分が追うダイバーのグループの
捕捉が容易になる。万一見失っても、ダイバーが水面に
浮上した後なら、電波の到達距離も延びるため捜索が容
易になる。
【0090】なお、各ダイビングコンピュータが電波を
用いず、超音波にて信号を送受信する場合、受信部11
yは、図14に示すように、各アンテナ11a1 〜11
3に代えて各マイク11e1 〜11e4 を用いると共
に、位相差検出回路41に代えて感度差検出回路41a
を用いる構成となる。この変形例は、受信部11yによ
り、前述同様に、感度差検出回路41aが各マイク11
1 〜11e4 から得られた感度差を検出して方向検出
回路42に与え、方向検出回路42にて受信信号の発信
源の方向を検出することができる。
【0091】(第4の実施の形態)図15は本発明の第
4の実施の形態に係るダイビングコンピュータの構成を
示すブロック図である。
【0092】本実施形態は、第1の実施形態の変形構成
であり、グループとしての進行方向の管理を図るもので
あって、具体的には図15に示すように、方角検出部
(コンパス)51、各装置方角記憶部52及び方角異常
判定部53を備えている。
【0093】ここで、方角検出部51は、ダイビングコ
ンピュータの向いている方角を検出するものであり、検
出結果を送信制御部23及び各装置方角記憶部52に与
える機能をもっている。
【0094】各装置方角記憶部52は、方角検出部51
から受ける検出結果に基づいて、自己のダイビングコン
ピュータの向いた方角と自己のID情報とを記憶する機
能と、メッセージ解読部16から受ける同一グループ内
の他の各ダイビングコンピュータのID情報とその向い
ている方角とを組にして記憶する機能とをもっている。
【0095】方角異常判定部53は、各装置方角記憶部
52内の記憶内容に基づいて、基準となるダイビングコ
ンピュータの向く基準の方角から±許容角度の範囲内に
自己の向いた方角が入っているか否かを判定し、自己の
方角が許容角度を越えて基準の方角から外れたとき、方
角異常をメッセージ出力部17に送出する機能をもって
いる。なお、基準となるダイビングコンピュータは、例
えば引率者又はバディの保有する装置が適用可能であ
る。
【0096】また一方、送信制御部23は、前述した機
能に加え、方角検出部51から受ける自己のダイビング
コンピュータの向いた方角を定期的に外部に送信する機
能をもっている。
【0097】また、メッセージ解読部16は、前述した
機能に加え、解読結果がダイビングコンピュータの向い
ている方角とID情報とを示すとき、この解読結果を各
装置方角記憶部52に与える機能をもっている。
【0098】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0099】各ダイビングコンピュータにおいては、各
々の方角検出部51が夫々のダイビングコンピュータの
向いた方角を検出して検出結果を送信制御部23を介し
て送信すると共に、当該検出結果を自己のID情報と組
にして各装置方角記憶部52にて記憶する。
【0100】また、各ダイビングコンピュータでは、他
のダイビングコンピュータから受信したID情報と向い
た方角とを受信部11乃至メッセージ解読部16を介し
て各装置方角記憶部52に記憶する。
【0101】ここで、方角異常判定部53は、各装置方
角記憶部52内の記憶内容に基づいて、基準となるダイ
ビングコンピュータの向く基準の方角θS から±許容角
度θe の範囲内に自己の向いた方角θxがあるか否か、
すなわち「θS −θe <θx<θS +θe 」の関係を満
たすか否かを判定し、自己の方角θxが許容角度±θe
を越えて基準の方角θS から外れたとき、方角異常をメ
ッセージ出力部17を介して出力する。
【0102】上述したように本実施形態によれば、第1
の実施形態の効果に加え、方角検出部51が方角を検出
し、方角異常検出部がこの方角に関して基準となる方角
の許容角度の範囲内にあるか否かを判定して許容角度か
ら自己の方角が外れたときは警告を出力するので、例え
ば、引率者やバディにおいては、グループ内のダイバー
やバディの進行方向に異常があるか否かを確認すること
ができる。また、グループ内のダイバーにおいては、個
々にグループの進行方向と違う方向に進んでいるか否か
を自己認識することができる。
【0103】なお、本実施形態は、進行方向のみの確認
機能であり、位置や移動の確認機能を含まないため、停
止時にはあまり意味がない。しかし、ダイビング時に必
要な方角の情報をダイビングコンピュータ内に取り込ん
で通信する簡易な構成により、グループ全体の移動状態
を管理することができるという利点を有する。
【0104】(第5の実施の形態)図16は本発明の第
5の実施形態に係るダイビングコンピュータの構成を示
すブロック図である。このダイビングコンピュータは、
相手のダイビングコンピュータと相互に位置を計測しあ
う機能を有し、かつ相手の計測結果に基づいて自己の計
測結果を補正する機能をもつものであり、具体的には図
1に示す構成に加え、位置計測部54及び計測値補正演
算部55を備えている。
【0105】ここで、位置計測部54は、放射電波に対
する目標(相手のダイバー)の反射波を利用して目標の
位置などを計測するものであり、例えば、電波の伝搬時
間から距離を計測可能とし、前述した各アンテナ間の位
相差から方向を計測可能としたものであって、計測結果
を送信制御部23及び計測値補正演算部55に与える機
能をもっている。なお、この電波を用いた計測の場合、
送信用の1本のアンテナと、受信用の複数のアンテナと
が夫々設けられる。また前述同様に、電波に代えて超音
波を用い、各アンテナ間の位相差に代えて各マイク間の
感度差を用いてもよい。
【0106】計測値補正演算部55は、メッセージ解読
部16から受けた相手による計測結果を一旦メモリ(図
示せず)に記憶し、メモリ内の相手の計測結果に基づい
て、自己の位置計測部54による計測結果を補正し、補
正結果をメッセージ出力部17に送出するものである。
【0107】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0108】自己の位置計測部54が相手の位置(方
向,距離)を計測して計測結果を送信制御部23及び計
測値補正演算部55に与える。
【0109】送信制御部23は、この計測結果を相手の
ダイバーのダイビングコンピュータに向けて送信する。
同様に相手のダイバーのダイビングコンピュータから、
相手から見た自己の位置の計測結果が送信され、この相
手による計測結果が受信部11乃至メッセージ識別部1
6を介して計測値補正演算部55に与えられる。
【0110】計測値補正演算部55は、この相手による
計測結果と自己による計測結果とを平均してより高精度
な位置計測結果を算出する。
【0111】例えば位置のうち、方向を補正する場合、
図17に示すように、自己のダイビングコンピュータZ
が計測した相手のダイビングコンピュータAの方角がZ
a[deg]であるとする。一方、相手のダイビングコ
ンピュータAが計測した自己のダイビングコンピュータ
Zの方角がAz[deg]であると、これを自己のダイ
ビングコンピュータZから見た相手のダイビングコンピ
ュータの位置に修正すると、Az−180°[deg]
となる。
【0112】ここで、これらを次式のように平均し、相
手の方角をより正確に求めることができる。
【0113】 方角の平均値={Za+(Az−180°)}/2 しかる後、計測値補正演算部55は、算出結果をメッセ
ージ出力部17を介して出力する。また、位置の計測値
のうち、距離を補正する場合、方向とは異なって180
°を引くことなく、単純に自己と相手による計測値を足
して2で除算すればよい。
【0114】上述したように本実施形態によれば、第1
の実施形態の効果に加え、位置計測部54が位置を計測
し、計測値補正演算部55が自己の計測した位置と相手
の計測した位置とを平均し、補正した位置情報を求める
ので、相手のダイビングコンピュータAとの相対的な位
置を高精度に求めることができる。
【0115】なお、本実施の形態では、平均演算を用い
たが、これに限らず、重み付け平均を用い、自己のダイ
ビングコンピュータZによる計測値の重みを大きくし、
相手のダイビングコンピュータAによる計測値の重みを
小さくすることにより、自己のダイビングコンピュータ
Zの重みを基準にして、測定値の精度を向上させること
ができる。また、異常値を除去しても精度を向上でき
る。これは、安価で、小型の計測部を用いながらも通信
機能を利用し、計測精度を向上させることができる。
【0116】(第6の実施の形態)図18は本発明の第
6の実施の形態に係るダイビングコンピュータの構成を
示すブロック図である。このダイビングコンピュータ
は、グループ内の各ダイバーが引率者からはぐれないよ
うにするためのものであり、具体的には図16に示す構
成に加え、各装置距離記憶部56、基準ID記憶部5
7、許容距離記憶部58、距離情報選択部59及び許容
距離判定部60を備えている。
【0117】ここで、各装置距離記憶部56は、計測値
補正演算部55による補正演算の後、計測値補正演算部
55により、自己の装置と各装置との間の距離が各装置
毎に記憶されるものである。
【0118】基準ID記憶部57は、例えば引率者又は
バディの有するダイビングコンピュータの如き、基準と
なるダイビングコンピュータのID情報が記憶されるも
のである。
【0119】許容距離記憶部58は、基準となるダイビ
ングコンピュータと自己のダイビングコンピュータとの
間における離れてもよい最大許容距離が記憶されるもの
である。
【0120】距離情報選択部59は、各装置距離記憶部
56を参照しながら、基準ID記憶部内のID情報に基
づいて、自己のダイビングコンピュータと全てのダイビ
ングコンピュータとの間の距離を示す各距離情報のう
ち、基準となるダイビングコンピュータとの距離情報を
選択して許容距離判定部60に与えるものである。
【0121】許容距離判定部60は、距離情報選択部5
9から受けた距離情報と、許容距離記憶部58内の最大
許容範囲とを比較し、距離情報が最大許容範囲を越えた
とき、警報をメッセージ出力部17及び送信制御部23
に与えるものである。なお、送信制御部23は、前述し
た機能に加え、許容距離判定部60から受けた警報を、
基準のダイビングコンピュータに向けて送信部24を介
して出力する機能をもっている。
【0122】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0123】いま潜水時であり、各装置距離記憶部56
には各装置との距離が記憶され、基準ID記憶部57に
は、基準となるダイビングコンピュータのID情報が記
憶され、許容距離記憶部58には、基準となるダイビン
グコンピュータと自己のダイビングコンピュータとの間
における最大許容距離が記憶されているとする。
【0124】距離情報選択部59は、基準ID記憶部5
7内のID情報に基づいて、自己のダイビングコンピュ
ータと全てのダイビングコンピュータとの間の距離を示
す各距離情報のうち、基準となるダイビングコンピュー
タとの距離情報を選択して許容距離判定部60に与え
る。
【0125】許容距離判定部60は、距離情報選択部5
9から受けた距離情報と、許容距離記憶部58内の最大
許容範囲とを比較し、距離情報が最大許容範囲を越えた
とき、警報をメッセージ出力部17及び送信制御部23
に与える。
【0126】メッセージ出力部17は警報を出力し、基
準のダイバーから離れ過ぎた旨を使用者に通知し、例え
ばグループの方に戻る旨を促す。
【0127】一方、送信制御部23は、許容距離判定部
60から受けた警報を、基準のダイビングコンピュータ
に向けて送信部24を介して出力し、離れ過ぎた旨を自
己のID情報と共に基準のダイバーに通知し、注意を促
す。
【0128】上述したように本実施形態によれば、第5
の実施形態の効果に加え、距離情報選択部59が、基準
となるダイビングコンピュータとの間の距離情報を選択
し、許容距離判定部60がその距離について許容範囲を
越えた否かを判定するので、各ダイビングコンピュータ
においては、基準となるダイビングコンピュータとの距
離が、最大許容距離の範囲内にあることを確認できると
共に、最大許容距離を越えたときには、自己のメッセー
ジ出力部と、基準となるダイビングコンピュータに向け
た送信制御部との両方に警告を発し、許容距離内に近づ
くことを促すことができる。また、この警告機能によ
り、グループ内のダイバーがはぐれて行方不明になるこ
とを防ぐことができる。
【0129】(第7の実施の形態)図19は本発明の第
7の実施の形態に係るダイビングコンピュータの構成を
示すブロック図である。このダイビングコンピュータ
は、図18に示す構成に加え、最大通信距離記憶部6
1、誤り検出部62、最大距離更新部63及び距離判定
部64を備えている。なお、送信制御部23aは、前述
した機能に加え、送信信号にパリティビット等の誤り制
御情報を付加する機能をもっている。
【0130】ここで、最大通信距離記憶部61は、他の
各ダイビングコンピュータ毎にそのID情報と、成功し
た通信の最大の距離を示す最大通信成功距離情報(最長
距離情報)とを組にして記憶するものである。なお、
「成功した通信」は、受信誤り無しのときの通信を意味
している。
【0131】誤り検出部62は、ID識別部14の前段
に配置され、受信部11からモード切替部12を介して
受ける受信信号について誤り検出処理を実行し、検出結
果を最大距離更新部63及び距離判定部64に与えるも
のである。
【0132】最大距離更新部63は、誤り検出部62か
ら受ける検出結果が「誤り無し」を示すとき、ID識別
部14にて識別されるID情報に基づいて、最大通信距
離記憶部61内の最大通信成功距離情報を検索し、得ら
れた最大通信成功距離情報と、計測値補正演算部55か
ら得られる今回の通信距離とを比較し、最大通信成功距
離情報が今回の通信距離よりも短いとき、この最大通信
成功距離情報を今回の通信距離に書替える機能をもって
いる。
【0133】距離判定部64は、誤り検出部62から受
ける検出結果が「誤り有り」を示すとき、ID識別部1
4にて識別されるID情報に基づいて、最大通信距離記
憶部61内の最大通信成功距離情報を検索し、得られた
最大通信成功距離情報よりも短い距離を示す標準通信距
離を算出し、この標準通信距離と、計測値補正演算部か
ら得る今回の通信距離とを比較し、今回の通信距離が標
準通信距離よりも長いとき、互いに近づく旨の警告をメ
ッセージ出力部17及び送信制御部23aに与え、今回
の通信距離が標準通信距離よりも短いとき、故障を示す
旨の警告をメッセージ出力部17及び送信制御部23a
に与える機能をもっている。
【0134】なお、送信制御部23aは、前述した機能
に加え、距離判定部64から受ける警告を今回の通信相
手のID情報と共に受信部11を介して出力する機能を
もっている。
【0135】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0136】あるダイビングコンピュータでは、相手の
ダイビングコンピュータから誤り制御情報を含む受信信
号を受信すると、誤り検出部62がこの受信信号の誤り
の有無を判定し、判定結果を最大通信距離更新部63及
び距離判定部64に送出する。
【0137】判定結果が受信信号の「誤り無し」を示す
とき、最大距離更新部63は、ID識別部14にて識別
されるID情報に基づいて最大通信距離記憶部61から
得られた最大通信成功距離情報と、計測値補正演算部5
5から得られる今回の通信距離とを比較し、最大通信成
功距離情報が今回の通信距離よりも短いとき、この最大
通信成功距離情報を今回の通信距離に書替える。このた
め、最大通信成功距離情報を常に最新の値とすることが
できる。
【0138】一方、判定結果が受信信号の「誤り有り」
を示すとき、距離判定部64は、ID識別部14にて識
別されるID情報に基づいて最大通信距離記憶部61か
ら得た最大通信成功距離情報を補正演算して最大通信成
功距離情報よりも短い距離を示す標準通信距離を算出
し、算出した標準通信距離と、計測値補正演算部55か
ら得られる今回の通信距離とを比較し、今回の通信距離
が標準通信距離よりも長いとき、互いに近づく旨の警告
をメッセージ出力部17及び送信制御部23aに与え
る。
【0139】これにより、受信時に誤りを検出したとき
に、まず相手のダイビングコンピュータとの間の距離が
離れ過ぎたことを警告でき、近づくことを促すことがで
きる。
【0140】また、距離判定部64は、比較の結果、今
回の通信距離が標準通信距離よりも短いとき、故障を示
す旨の警告をメッセージ出力部17及び送信制御部23
aに与える。
【0141】すなわち、記憶された最大通信成功距離と
比較して十分近いのに「誤り有り」となるときには、ダ
イビングコンピュータの故障と判定し、故障を示す警告
を出力することができる。
【0142】上述したように本実施形態によれば、第6
の実施形態の効果に加え、誤り検出部62が、受信した
信号の受信誤りの有無を判定し、最大距離更新部63
が、「誤り無し」のとき、ID識別部14により識別さ
れるID情報に基づいて、最大通信距離記憶部61内の
最大通信成功距離情報を検索し、得られた最大通信成功
距離情報と、計測値補正演算部55から得られる今回の
通信距離を示す距離情報とを比較し、最大通信成功距離
情報が示す通信距離が今回の距離情報の示す通信距離よ
りも短いとき、最大通信距離記憶部61内の当該最大通
信成功距離情報を今回の距離情報に書替える。
【0143】また、距離判定部64が、「誤り有り」の
とき、ID識別部14にて識別されるID情報に基づい
て、最大通信距離記憶部61内の最大通信成功距離情報
を検索し、得られた最大通信成功距離情報よりも短い距
離を示す標準通信距離を算出し、算出した標準通信距離
と、位置情報補正手段から得られる今回の通信距離とを
比較する。
【0144】ここで、今回の通信距離が標準通信距離よ
りも長いとき、互いに近づく旨の警告を出力し、今回の
通信距離が標準通信距離よりも短いとき、故障を示す旨
の警告を出力するので、受信情報に誤りを検出した際
に、基準装置との距離が離れ過ぎていることを警告し、
記憶している標準通信距離より近づいてもなお受信情報
に誤りを検出する際には、装置の故障と判断し、警告を
発することができる。
【0145】また、本実施形態では、信号受信能力の違
いにより、一方のダイビングコンピュータでは受信可能
な距離であるものの、他方のダイビングコンピュータで
は受信不可能という場合であっても、受信不可能なダイ
ビングコンピュータから警告を出力できるので、受信可
能なダイビングコンピュータにこれを検知させ、通信可
能な距離に戻ることを使用者のダイバーに促すことによ
り、通信を確保することができる。
【0146】(第8の実施の形態)図20は本発明の第
8の実施の形態に係るダイビングコンピュータの構成を
示すブロック図である。このダイビングコンピュータ
は、図1に示す構成に加え、許容深度差記憶部71、深
度選択部72、許容深度差判定部73を備えている。
【0147】ここで、許容深度差記憶部71は、基準と
なるダイビングコンピュータの深度と自己のダイビング
コンピュータの深度との間の許容される深度差(以下、
許容深度差という)が予め記憶されるものである。
【0148】深度選択部72は、メッセージ解読部16
から得られる、基準となるダイビングコンピュータから
受けたその深度情報と、潜水情報計算部19から得られ
る自己の深度情報とを許容深度差判定部73に与える機
能をもっている。
【0149】許容深度差判定部73は、深度選択部72
から受けた両深度情報の差を求めて現在の深度差を算出
し、この深度差と許容深度差記憶部71内の許容深度差
とを比較し、現在の深度差が許容深度差よりも大のと
き、警告をメッセージ出力部17及び送信制御部23a
に与える機能をもっている。なお、送信制御部23a
は、前述した機能に加え、許容深度差判定部73から受
けた警報を、基準のダイビングコンピュータに向けて送
信部24を介して出力する機能をもっている。
【0150】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0151】深度選択部72は、メッセージ解読部16
から得られる、基準となるダイビングコンピュータから
受けたその深度情報と、潜水情報計算部19から得られ
る自己の深度情報とを許容深度差判定部73に与える。
【0152】許容深度差判定部73は、深度選択部72
から受けた両深度情報の差を求めて現在の深度差を算出
し、この深度差と許容深度差記憶部71内の許容深度差
とを比較し、現在の深度差が許容深度差よりも大のと
き、警告をメッセージ出力部17及び送信制御部23a
に与える。
【0153】メッセージ出力部17は警告を出力し、基
準のダイバーの深度から離れ過ぎた旨を使用者に通知
し、例えばグループの方に戻る旨を促す。
【0154】一方、送信制御部23aは、許容深度差判
定部73から受けた警告を、基準のダイビングコンピュ
ータに向けて送信部24を介して出力し、基準の深度か
ら離れ過ぎた旨を自己のID情報と共に基準のダイバー
に通知し、注意を促す。
【0155】上述したように本実施の形態によれば、第
1の実施形態の効果に加え、深度選択部72が、基準と
なるダイビングコンピュータの深度を選択し、許容深度
差判定部73が基準の深度と自己の深度との差を算出し
て自己の深度が基準から離れ過ぎたか否かを判定するの
で、各ダイビングコンピュータにおいては、基準となる
ダイビングコンピュータとの深度差が、許容深度差の範
囲内にあることを確認できると共に、許容深度差を越え
たときには、自己のメッセージ出力部17と、基準とな
るダイビングコンピュータに向けた送信制御部23aと
の両方に警告を発し、許容深度差内に近づくことを促す
ことができる。
【0156】具体的には、スキューバダイビングにおい
ては、ダイビングスポットにより、深度が少し変わると
海底に引き込まれる潮がある場合があり、また逆に、海
面へ急浮上させる流れがある場合がある。これらの場
合、そのスポットを熟知したダイバーと同じ深度を保つ
必要がある。本実施形態は、このようなスポットにおい
て急浮上や急潜降を防ぐことができ、ダイビングの安全
性を向上させることができる。
【0157】(第9の実施の形態)図21は本発明の第
9の実施の形態に係るダイビングコンピュータの構成を
示すブロック図である。このダイビングコンピュータ
は、図16及び図20に示す構成を組合せると共に、さ
らに、深度差と距離に基づいて、水平面距離を算出する
ものであり、具体的には、水平面距離算出部74を備え
ている。
【0158】ここで、水平面距離算出部74は、自己の
ダイビングコンピュータを“Z”としたとき、図21及
び図22に示すように、計測値補正演算部55から得ら
れる相手のダイビングコンピュータAとの距離aと、許
容深度差判定部73から得られる相手のダイビングコン
ピュータAとの深度差bとに基づいて、水平面距離c=
(a2 −b2 1/2 を算出し、算出結果をメッセージ出
力部17を介して出力するものである。
【0159】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0160】自己のダイビングコンピュータZにおいて
は、前述した通り、位置計測部54が相手のダイビング
コンピュータAとの方角、距離を計測し、計測結果を計
測値補正演算部55に与える。
【0161】一方、相手のダイビングコンピュータAか
らは、同様に、相手から見た自己のダイビングコンピュ
ータとの距離及び方角を含む送信信号が送信される。こ
の送信信号は、自己の受信部11乃至メッセージ解読部
16を介して計測値補正演算部55に与えられる。
【0162】計測値補正演算部55は、前述した平均に
よる補正演算及び出力を行なうと共に、補正後の距離を
水平面距離算出部74に与える。
【0163】また、許容深度差判定部73は、前述した
許容深度の判定の際に、算出した相手との現在の深度差
を水平面距離算出部74に与える。
【0164】水平面距離算出部74は、図22に示すよ
うに、これら相手のダイビングコンピュータAとの距離
aと、許容深度差判定部73から得られる相手のダイビ
ングコンピュータAとの深度差bとに基づいて、水平面
距離c=(a2 −b2 1/2を算出し、算出結果をメッ
セージ出力部17を介して出力する。
【0165】上述したように本実施形態によれば、第5
及び第8の実施形態の効果に加え、水平面距離算出部7
4が、相手のダイビングコンピュータAとの距離a及び
深度差bに基づいて、水平面距離cを算出するので、グ
ループ内のダイバーの位置をより正確に知ることができ
る。なお、本実施形態は、ダイビング特有の事情を考慮
しているので、若干の補足説明を行なう。
【0166】スキューバダイビングにおいては、第8の
実施形態で述べた潜水深度を選択できないダイビングス
ポットを除き、各ダイバーが好きな深度をとることがで
きる。このようなとき、相手のダイバーとの距離は、水
面と平行な水平面(xy平面上の距離)と深度(z軸上
の距離)とを合成したものになる。すなわち、同じ計測
距離でも水平面方向に離れている場合と、深度の方向に
離れている場合とがある。
【0167】ここで、深度の方向には、浮力を用いて体
力を使わずに移動できるが、水平面方向には、泳ぐ必要
があるため、同じ距離の移動でも体力の消耗が異なる。
そこで、本実施形態は、体力の消耗の度合を示す水平面
距離cを算出するものとした。
【0168】すなわち、本実施形態によれば、距離情報
を水平面での距離と深度方向の距離に分解することによ
り、計測済の実際の距離、方向及び深度差に加え、水平
面距離を分かるようにしたので、体力の消耗の度合をも
含めた完全な位置情報を得ることができる。
【0169】(第10の実施の形態)図23は本発明の
第10の実施の形態に係るダイビングコンピュータの構
成を示すブロック図であり、図24は本実施形態に係る
中継機能の概念図である。
【0170】本実施形態は、例えば図24に示すよう
に、ダイビングコンピュータZが、互いに円で示す通信
可能範囲rを越えて通信不能となったダイビングコンピ
ュータA〜B間の中継機能の実現を図るものであり、具
体的には図23に示すように、図16に示す構成に加
え、通信不能検出部81、中継可能表明部82、中継装
置決定部83及び中継部84を備えている。
【0171】ここで、通信不能検出部81は、図24に
示すように、自己のダイビングコンピュータから通信不
能となった相手のダイビングコンピュータを検出してそ
のID情報及び受信不能の旨を示す送信信号を送信制御
部及び送信部を介して送信するものである。ここで、通
信不能を検出するには、例えば定期的に送信される信号
をメッセージ解読部16から受信しなくなったとき、又
は要求を送信しても応答がないとき、等の検出が適用可
能である。
【0172】中継可能表明部82は、他のダイビングコ
ンピュータの通信不能検出部81により生成された目標
のダイビングコンピュータのID情報及びその受信不能
を示す送信信号を自己のメッセージ解読部16を介して
受けたとき、目標のダイビングコンピュータに対して自
己が中継可能か否かを確認し、中継可能なとき、目標と
なるダイビングコンピュータとの距離を計測値補正演算
部55から得てその距離情報及び中継可能を示す送信信
号を送信制御部23及び送信部24を介して出力するも
のである。
【0173】中継装置決定部83は、各ダイビングコン
ピュータの中継可能表明部82による送信信号を自己の
メッセージ解読部16を介して受けたとき、各送信信号
内の距離情報と、自己のダイビングコンピュータの中継
可能表明部82により得られる目標のダイビングコンピ
ュータとの距離情報とを比較し、自己の距離情報が最も
近い距離を示すとき、自己の中継部84を起動する機能
をもっている。
【0174】中継部84は、中継装置決定部83により
起動され、受信不能を発したダイビングコンピュータと
目標のダイビングコンピュータとの間の信号を中継する
ものであり、具体的には、受信不能を発したダイビング
コンピュータのID情報を送信元とする送信信号又は目
標のダイビングコンピュータのID情報を送信元とする
送信信号をID識別部14を介して受信すると、この信
号を内容を変えないで再送信するように自己の送信制御
部23を制御する機能をもっている。
【0175】次に、このようなダイビングコンピュータ
の動作を説明する。
【0176】いま、通信不能検出部81は、自己のダイ
ビングコンピュータから通信不能となった相手のダイビ
ングコンピュータを検出してそのID情報及び受信不能
の旨を示す送信信号を送信制御部23及び送信部24を
介して送信する。
【0177】中継可能表明部82は、目標のダイビング
コンピュータのID情報及びその受信不能を示す送信信
号を他のダイビングコンピュータの通信不能検出部81
から自己のメッセージ解読部16を介して受けたとき、
目標のダイビングコンピュータに対して自己が中継可能
か否かを確認し、中継可能なとき、目標となるダイビン
グコンピュータとの距離を計測値補正演算部55から得
てその距離情報及び中継可能を示す送信信号を送信制御
部23及び送信部24を介して出力する。
【0178】中継装置決定部83は、各ダイビングコン
ピュータの中継可能表明部82による送信信号を受けた
とき、各送信信号内の距離情報と、自己のダイビングコ
ンピュータの中継可能表明部82により得られる目標の
ダイビングコンピュータとの距離情報とを比較し、自己
の距離情報が最も近い距離を示すとき、自己の中継部8
4を起動する。
【0179】中継部84は、中継装置決定部83により
起動されると、受信不能を発したダイビングコンピュー
タのID情報を送信元とする送信信号又は目標のダイビ
ングコンピュータのID情報を送信元とする送信信号を
受信すると、この受信した信号を内容を変えないで再送
信するように自己の送信制御部23を制御する。
【0180】これにより、受信不能を発したダイビング
コンピュータと目標のダイビングコンピュータとの間の
信号が中継され、受信不能を発したダイビングコンピュ
ータでは、目標のダイビングコンピュータからの送信信
号を受信することができる。
【0181】上述したように本実施形態によれば、第1
の実施形態の効果に加え、通信不能検出部81が、少な
くとも定期的な信号受信の有無に基づいて、自己から通
信不能となった相手の装置を検出し、当該相手を示すI
D情報及び受信不能の旨を示す送信信号を送信し、中継
可能表明部82が、目標の装置のID情報及びその受信
不能を示す送信信号を他の装置の通信不能検出部81か
ら受けたとき、目標の装置に対して自己が中継可能か否
かを確認し、中継可能なとき、目標となる装置との距離
を計測値補正演算部55から得てその距離情報及び中継
可能を示す送信信号を出力し、中継装置決定部83が、
各装置の中継可能表明部82による送信信号を受けたと
き、各送信信号内の距離情報と、自己の中継可能表明部
82により得られる目標の装置の距離情報とを比較し、
自己の距離情報が最も近い距離を示すとき、中継起動信
号を送出し、中継部84が、中継装置決定部83から中
継起動信号を受けると、受信不能を発した装置のID情
報を送信元とする送信信号又は目標の装置のID情報を
送信元とする送信信号を受信すると、この受信した信号
を内容を変えないで再送信するので、ある装置間で送信
が不可能となった場合であっても、他の装置が中継する
ことにより、送信可能距離を伸ばすことができる。
【0182】各ダイビングコンピュータ間の距離が大き
くなり、目標のダイビングコンピュータからの送信信号
が受信不能となっても、中間に位置したダイビングコン
ピュータが信号を中継することにより、目標のダイビン
グコンピュータからの送信信号を得ることができる。
【0183】送信元のダイビングコンピュータからの送
信信号が直接届かない程度に離れたポイントにいるダイ
バーとも通信でき、すなわち、送信可能距離を延ばすこ
とができる。
【0184】また、この中継の利用により、同じ通信距
離の実現の際に、送受信部の小型化、低コスト化を図る
ことができる。また、弱い出力で通信することができ
る。またさらにグループ内のどのダイバーを中継して
も、通信不能になると、そのダイバーが遠くに行き過ぎ
た旨を検出できる。
【0185】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0186】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、残
圧や潜水可能残り時間などの潜水情報をバディや引率者
に通知でき、安全なダイビングを実現できるダイビング
コンピュータを提供できる。
【0187】また、バディやグループ内のダイバーに対
し、ダイビング中に必要な意志表示や潜水情報を相手の
装置に表示又は伝達する機能を設け、バディ間、グルー
プ内のダイバー同士の意志疎通を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るダイビングコ
ンピュータの構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態における受信部及び送信部の構成
を示すブロック図
【図3】同実施の形態における送信信号のフォーマット
を示す模式図
【図4】同実施の形態における動作モードを示す模式図
【図5】同実施の形態におけるID設定モードを説明す
るための模式図
【図6】同実施の形態における送信型を説明するための
模式図
【図7】同実施の形態における送信型の変形例を説明す
るための模式図
【図8】同実施の形態における変形例の構成を示すブロ
ック図
【図9】同実施の形態におけるログ出力モードの一例を
説明するための模式図
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るダイビング
コンピュータのメッセージ出力部の変形構成を示すブロ
ック図
【図11】同実施の形態における変形例の構成を示すブ
ロック図
【図12】同実施の形態における他の変形例の構成を示
すブロック図
【図13】本発明の第3の実施の形態に係るダイビング
コンピュータの受信部の変形例を示すブロック図
【図14】同実施の形態における変形例の構成を示すブ
ロック図
【図15】本発明の第4の実施の形態に係るダイビング
コンピュータの構成を示すブロック図
【図16】本発明の第5の実施形態に係るダイビングコ
ンピュータの構成を示すブロック図
【図17】同実施の形態における動作を説明するための
模式図。
【図18】本発明の第6の実施の形態に係るダイビング
コンピュータの構成を示すブロック図
【図19】本発明の第7の実施の形態に係るダイビング
コンピュータの構成を示すブロック図
【図20】本発明の第8の実施の形態に係るダイビング
コンピュータの構成を示すブロック図
【図21】本発明の第9の実施の形態に係るダイビング
コンピュータの構成を示すブロック図
【図22】同実施の形態における水平面距離を説明する
ための模式図。
【図23】本発明の第10の実施の形態に係るダイビン
グコンピュータの構成を示すブロック図
【図24】同実施の形態における中継機能の概念図
【図25】従来のダイビングコンピュータの構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
11,11x,11y…受信部 11a,11a1 〜11a3 …アンテナ 11b…受信回路 11c,11c1 〜11c3 …復調回路 11d…A/D変換回路 11e,11e1 〜11e4 …マイク 12…モード切替部 13…他装置ID入力制御部 14…ID識別部 15…ID保持部 16…メッセージ解読部 17,17a〜17c…メッセージ出力部 18…水圧センサ 19…潜水情報計算部 20…残圧センサ 21…潜水時間タイマ 22…ログ保持部 23…送信制御部 24…送信部 24a…送信回路 24b…D/A変換回路 24c…変調回路 24d…スピーカ 27…ダイビングコンピュータ(DC)本体 28…水中マスク 29…ガラス面 31…出力情報送信部 32…出力情報受信部 33…LED 34…LED駆動回路 35…ブザー 36…液晶板 37…LCD駆動回路 41…位相差検出回路 41a…感度差検出回路 42…方向検出回路 51…方角検出部 52…各装置方角記憶部 53…方角異常判定部 54…位置計測部 55…計測値補正演算部 56…各装置距離記憶部 57…基準ID記憶部 58…許容距離記憶部 59…距離情報選択部 60…許容距離判定部 61…最大通信距離記憶部 62…誤り検出部 63…最大距離更新部 64…距離判定部 71…許容深度差記憶部 72…深度選択部 73…許容深度差判定部 74…水平面距離算出部 81…通信不能検出部 82…中継可能表明部 83…中継装置決定部 84…中継部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜水に必要な情報をメッセージとして表
    示、送信又はその両方が可能なダイビングコンピュータ
    であって、 同一グループの他の装置に対応するID情報が設定され
    るグループID設定手段と、 他の装置から送信された信号を受信し、この信号に相当
    する受信信号を生成する受信手段と、 前記受信手段により生成された受信信号から送信元のI
    D情報を抽出したとき、前記送信元のID情報が前記グ
    ループID設定手段内のいずれかのID情報に一致する
    か否かを判定し、一致する判定結果のとき、当該受信信
    号を送出するID識別手段と、 ID識別手段から送出された受信信号内のメッセージを
    解読する解読手段と、 前記解読手段により解読されたメッセージを出力する出
    力手段とを備えたことを特徴とするダイビングコンピュ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 前記出力手段は、水中マスクに組込まれた表示部又は音
    声出力部を備えたことを特徴とするダイビングコンピュ
    ータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 前記グループID設定手段は、引率者の装置に対応する
    ID情報、バディの装置に対応するID情報、前記引率
    者並びにバディとは異なるメンバの装置に対応するID
    情報が夫々設定されることを特徴とするダイビングコン
    ピュータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 前記受信手段は、前記送信された信号を受信する複数の
    受信部を有し、各受信部の受信内容に基づいて、前記受
    信した信号の送信元の方向を検出する方向検出回路を備
    えたことを特徴とするダイビングコンピュータ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 基準方向及びこの基準方向からのずれを示す許容角度が
    記憶された方向記憶手段と、 自己の向いた進行方向を検出する方向検出手段と、 前記方向検出手段により検出された自己の進行方向に関
    し、前記方向記憶手段内の基準方向から許容角度だけず
    れた範囲内にあるか否かを判定する方角異常判定手段
    と、 前記方角異常判定手段による判定の結果、自己の進行方
    向が許容角度の範囲内から外れたとき、方向異常を前記
    メッセージとして出力及び送信する方向異常出力手段と
    を備えたことを特徴とするダイビングコンピュータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 前記方向検出手段により検出された進行方向を含む信号
    を送信する方向送信手段と、 他の装置の方向送信手段から送信された信号が示す進行
    方向が記憶される装置方向記憶手段とを備えたことを特
    徴とするダイビングコンピュータ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 計測対象の装置の方向から伝搬する信号に基づいて、当
    該計測対象の装置に関する位置を計測して位置情報を生
    成する位置計測手段と、 前記位置計測手段により生成された位置情報を含む信号
    を送信する位置情報送信手段と、 前記計測対象の装置における位置情報送信手段から送信
    された位置情報に基づいて、自己の位置計測手段により
    生成された位置情報を補正する位置情報補正手段とを備
    えたことを特徴とするダイビングコンピュータ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 前記位置情報は距離情報を含んでおり、 基準となる装置のID情報が記憶される基準ID記憶手
    段と、 基準となる装置と自己との間の最大許容距離が記憶され
    る許容距離記憶手段と、 前記基準ID記憶手段内のID情報に基づいて、自己と
    全ての装置との間の距離を示す各距離情報のうち、基準
    となる装置との間の距離情報を選択して送出する距離情
    報選択手段と、 前記距離情報選択手段から受けた距離情報と前記許容距
    離記憶手段内の最大許容範囲とを比較し、距離情報が最
    大許容範囲を越えたとき、警告を表示及び送信させる許
    容距離判定手段とを備えたことを特徴とするダイビング
    コンピュータ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のダイビングコンピュー
    タにおいて、 受信誤り無しのときの通信に用いた最長の距離を示す最
    長距離情報が各装置のID情報と組にして記憶される最
    長通信距離記憶手段と、 前記送信手段に設けられ、送信する信号内に誤り制御情
    報を付加する誤り制御情報付加手段と、 受信した信号内の誤り制御情報に基づいて、当該信号の
    受信誤りの有無を判定する受信誤り判定手段と、 前記誤り判定手段による判定結果が「誤り無し」を示す
    とき、ID識別手段により識別されるID情報に基づい
    て、最長通信距離記憶手段内の最長距離情報を検索し、
    得られた最長通信距離情報と、位置情報補正手段から得
    られる今回の通信距離を示す距離情報とを比較し、最長
    距離情報が示す通信距離が今回の距離情報の示す通信距
    離よりも短いとき、前記最長通信距離記憶手段内の当該
    最長距離情報を今回の距離情報に書替える最大距離更新
    手段と、 誤り判定手段から受ける検出結果が「誤り有り」を示す
    とき、ID識別手段にて識別されるID情報に基づい
    て、最長通信距離記憶手段内の最長通信距離情報を検索
    し、得られた最長通信距離情報よりも短い距離を示す標
    準通信距離を算出し、算出した標準通信距離と、位置情
    報補正手段から得られる今回の通信距離とを比較し、今
    回の通信距離が標準通信距離よりも長いとき、互いに近
    づく旨の警告を出力し、今回の通信距離が標準通信距離
    よりも短いとき、故障を示す旨の警告を出力する距離判
    定手段とを備えたことを特徴とするダイビングコンピュ
    ータ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のダイビングコンピュ
    ータにおいて、 前記潜水に必要な情報は潜水深度情報を含んでおり、 基準となる装置のID情報が記憶される基準ID記憶手
    段と、 基準となる装置の深度と自己の深度との間における許容
    深度差が記憶される許容深度差記憶手段と、 前記解読手段から得られる基準となる装置の深度情報
    と、自己の装置が計測した自己の深度情報とを送出する
    深度送出手段と、 深度送出手段から受けた両深度情報の差を求めて現在の
    深度差を算出し、この深度差と前記許容深度差記憶部内
    の許容深度差とを比較し、現在の深度差が許容深度差よ
    りも大のとき、警告を出力する許容深度差判定手段とを
    備えたことを特徴とするダイビングコンピュータ。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のダイビングコンピュ
    ータにおいて、 前記潜水に必要な情報は深度情報を含み、且つ前記位置
    情報は距離情報を含んでおり、 相手の装置から相手の深度情報を含む信号を受信したと
    き、前記解読手段から得られる相手の深度情報と自己の
    装置が計測した自己の深度情報との両深度情報の差を求
    めて現在の深度差を算出する深度差算出手段と、 前記位置情報補正手段から得られる相手の装置との距離
    aと、前記深度差算出手段から得られる深度差bとに基
    づいて、水平面距離c=(a2 −b2 1/2 を算出し、
    算出結果を出力する水平面距離算出手段とを備えたこと
    を特徴とするダイビングコンピュータ。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のダイビングコンピュ
    ータにおいて、 少なくとも定期的な信号受信の有無に基づいて、自己か
    ら通信不能となった相手の装置を検出し、当該相手を示
    すID情報及び受信不能の旨を示す送信信号を送信する
    通信不能検出手段と、 目標の装置のID情報及びその受信不能を示す送信信号
    を他の装置の通信不能検出手段から受けたとき、目標の
    装置に対して自己が中継可能か否かを確認し、中継可能
    なとき、目標となる装置との距離を位置情報補正手段か
    ら得てその距離情報及び中継可能を示す送信信号を出力
    する中継可能表明手段と、 各装置の中継可能表明手段による送信信号を受けたと
    き、各送信信号内の距離情報と、自己の中継可能表明手
    段により得られる目標の装置の距離情報とを比較し、自
    己の距離情報が最も近い距離を示すとき、中継起動信号
    を送出する中継装置決定手段と、 中継装置決定手段から中継起動信号を受けると、受信不
    能を発した装置のID情報を送信元とする送信信号又は
    目標の装置のID情報を送信元とする送信信号を受信す
    ると、この受信した信号を内容を変えないで再送信する
    中継手段とを備えたことを特徴とするダイビングコンピ
    ュータ。
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