JP2006021212A - トランスファフィーダ - Google Patents

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Fumio Kase
文雄 加瀬
Akira Nakagawa
昌 中川
Masaru Onishi
大 大西
Yoshio Takahashi
善生 高橋
Hitoshi Sugiyama
等 杉山
Shinobu Nakajima
忍 中島
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Abstract

【課題】 設置面積が小さく、レイアウト計画の容易なトランスファープレス用トランスファフィーダを提供しようとする。
【解決手段】
従来のトランスファープレス用トランスファフィーダにかわって、ワークを保持可能な複数のパネル保持機構と、そのパネル保持機構を支持する左右一対のフィードバーと、そのフィードバーを前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、そのフィードバーを上下方向に移動させうるリフト駆動機構とを備え、フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにフィードバーを移動させ、その複数対のフィード駆動機構が各々リニアモータを有するものとした。
【選択図】 図1








Description

本発明は、トランスファプレスのトランスファーフィーダに係る。更に詳しくは、トランスファバーの駆動機構に特徴のあるトランスファーフィーダに関する。
自動車等の金属パネルを素材の板からつくるために、トランスファプレスが使用される。トランスファプレスは、複数のプレスを一連に配置し、プレス素材(以下、ワークと呼ぶ。)を順次にプレスに送りながら、複数のプレスを行い複雑なプレス形状の製品を一気に製作するための装置である。
トランスファプレスは、複数のプレス装置とトランスファーフィーダと金型とを備える。複数のプレス装置は、前後方向に所定の間隔で配置される。トランスファフィーダは、前後に並んだプレス装置にワークを順次に送って、各々のプレス装置にセットする装置で、複数のプレスを前後にくし刺しにする様に配置される。金型は、鉄板のプレスのための上下一対の金型であり、このプレス装置に設置される。説明の便宜上、ワークの搬入口から搬出口に向いて、前後、左右、上下と呼ぶ。
このトランスファフィーダには、2次元動作型トランスファフィーダと3次元動作型トランスファフィーダとがある。2次元動作型トランスファフィーダは、ワークを保持するアーム部に、前後方向(以下、フィード方向と呼ぶ。)と上下方向(以下、リフト方向と呼ぶ。)の2つの方向の動きを組み合わせた動きをさせて、ワークを搬送する。3次元動作型トランスファフィーダは、ワークを保持するアーム部に、前後方向(以下、フィード方向Xと呼ぶ。)と上下方向(以下、リフト方向Yと呼ぶ。)と左右方向(以下、クランプ方向Zという。)の3つの方向の動きを組み合わせた動きをさせて、ワークを搬送する。
最初に、従来の2次元動作型トランスファフィーダの構造を、図面を参照して説明する。図5は、従来の2次元動作型トランスファフィーダの斜視図である。
2次元動作型トランスファーフィーダ310は、ワーク保持機構320と一対のフィードバー330と一式のフィード駆動機構340と一対のリフト駆動機構350と複数対のキャリア360とを備える。
フィードバー330は、一体となった棒状構造体であり、ワーク10をトランスファープレス100の搬入口から搬出口まで搬送できるだけの長さを有している。左右一対のフィードバー330が、一連のプレス装置100のプレスフレームの中を貫通する様に、左右に配置される。
フィード駆動機構340は、左右一対のフィードバー330を前後方向に移動させる装置であり、トランスファープレス100の前方端部に配置される。フィード駆動機構340は、フィードバー330の前方端部をリフト方向Yに移動自在に支持しつつ、フィードバー330の前方端部をフィード方向Xに往復駆動する。
リフト駆動機構350は、左右一対のフィードバー330を上下方向に移動させる装置であり、フィードバー330の上に配置される。そのリフト駆動機構350は、複数対のリフト装置351と一対のリフトバー352とを有する。一対のリフトバー352は、一体の棒状ガイドロッドであり、一対のフィードバー330の上部に設けられる。リフト装置351は、複数対のガイド付き上下シリンダであり、リフトバー352の上部に所定の間隔で配置される。そのリフト装置351は、リフトバー352をフィード方向Xの移動とクランプ方向Zの移動とを拘束しつつ、リフト方向Yに往復駆動する。
複数対のキャリア360は、フィードバー330をリフトバー352に前後移動自在に連結する装置である。複数対のキャリア360は、リフト駆動機構350のリフトバー352にフィード方向に移動自在に支持されている。その複数対のキャリア360は、フィードバー330の前後方向に所定の間隔で配置され、フィードバー330に所定の機構で連結している。
複数対のワーク保持機構320は、ワーク10を保持する機構である。そのワーク保持機構320は、複数対のキャリア360に支持される。ワーク保持機構320は、一本のクロスバー321と真空チャック322を有する。複数のクロスバー321は左右方向に延びる棒状構造体であり、その両端を左右のキャリア360に連結している。真空チャック322は、真空カップを有し、保持対象のワーク10の形状に合うようにクロスバー321に支持されている。
次に、従来の2次元動作型トランスファフィーダ310のワーク搬送の手順を説明する。
複数のプレス装置のピストンが上昇して下金型と上金型が開いている状態から説明する。一回のプレス加工が終了したワークが、下金型からはずれた状態で下金型の上に乗っている。金型と金型のピッチを2Hとする。ワーク保持機構320が金型と金型の中間に位置する様に、フィードバー330が停止している。
リフト駆動機構350がフィードバー330を上方へ移動させた後、フィード駆動機構340がフィードバー330を後方に移動させる。フィードバー330がHだけ後方に移動したのを確認すると、リフト駆動機構350がフィードバー330を下方に移動させる。ワーク保持機構320がワーク10を真空チャック322により保持する。
リフト駆動機構350がフィードバー330を上方へ移動させた後、フィード駆動機構340がフィードバー330を前方に移動させる。フィードバー330が2Hだけ前方に移動したのを確認すると、リフト駆動機構350がフィードバー330を下方に移動させる。ワーク保持機構320がワーク10を真空チャック322より開放する。ワーク10が、下金型から持ち上げられ前方に搬送され、前方の下金型に乗せられる。
リフト駆動機構350がフィードバー330を上方へ移動させた後、フィード駆動機構340がフィードバー330を後方に移動させる。フィードバー330がHだけ後方に移動したのを確認すると、リフト駆動機構350がフィードバー330を下方へ移動させる。
ワークが下金型の上にセットされたらプレスシリンダがワーク10をプレス成形する。順次、プレス装置のプレスに合わせて、前記作動を繰り返し、ワーク10を前方に搬送する。
2番目に、従来の3次元動作型トランスファフィーダの構造を、図面を参照して説明する。図6は、従来の3次元動作型トランスファフィーダの斜視図である。
3次元動作型トランスファーフィーダ410は、複数対のワーク保持機構420と一対のフィードバー430と一式のフィード駆動機構440と複数のクランプハウジング450とを備える。
フィードバー430は一体となった棒状構造体であり、ワーク10をトランスファープレス100の搬入口から搬出口まで搬送できるだけの長さを有している。左右一対のフィードバー430が、一連のプレス装置のプレスフレームの間の左右を前後に通る様に配置される。
複数対のワーク保持機構420は、ワーク10を下から支える保持アームであり、保持対象のワーク形状に合うようにフィードバー430に設けられている。
フィード駆動機構440は、左右一対のフィードバー430を前後方向に移動させる装置であり、トランスファープレス100の前方端部に配置される。フィード駆動機構440は、フィードバー430の前方端部をクランプ方向Zとリフト方向Yに移動自在に支持しつつ、フィードバー430の前方端部をフィード方向Xに往復駆動する。
クランプハウジング450は、リフト駆動機構(図示せず)とクランプ駆動機構(図示せず)とを一体としたユニットである。そのクランプハウジング450は、フィードバー430をフィード方向Xに移動自在に支持しつつ、フィードバー430をリフト方向Yとクランプ方向Xに往復駆動する。複数のクランプハウジング450が、左右一対のフィードバー430の下方の位置に、前後方向に所定の間隔で配置される。
次に、従来の3次元動作型トランスファフィーダ410のワーク搬送手順を説明する。
複数のプレス装置のピストンが上昇して下金型と上金型が開いている状態から説明する。一回のプレス加工が終了したワーク10が、下金型からはずれた状態で下金型の上に乗っている。右のフィードバー430が、右方に移動し、左のフィードバー430が左方に移動している。金型と金型のピッチを2Hとする。ワーク保持機構420が金型と金型の中間に位置する様に、フィードバー430が停止している。
リフト駆動機構がフィードバー430を上方へ移動させた後、フィード駆動機構440がフィードバー430を後方に移動させる。フィードバー430がHだけ後方に移動したのを確認すると、リフト駆動機構がフィードバー430を下方に移動させた後、クランプ駆動機構が右のフィードバー430を左方へ、左のフィードバー430を右方へ移動させる。ワーク保持機構420(保持アーム)がワーク10の下に潜り込み、ワークを保持する。
リフト駆動機構がフィードバー430を上方へ移動させた後、フィード駆動機構440がフィードバー430を前方に移動させる。フィードバー430が2Hだけ前方に移動したのを確認すると、リフト駆動機構がフィードバー430を下方に移動させた後、クランプ駆動機構が右のフィードバー430を右方へ移動させ、左のフィードバー430を左方へ移動させる。ワーク10がワーク保持機構420により、下金型から持ち上げられ前方に搬送され、前方の下金型に乗せられる。
リフト駆動機構がフィードバー430を上方へ移動させた後、フィード駆動機構440がフィードバー430を後方に移動させる。フィードバー430がHだけ後方に移動したのを確認すると、リフト駆動機構がフィードバー430を下方へ移動させる。
ワーク10が下金型の上にセットされたらプレスシリンダが下降して上昇する。ワークが下金型と上金型に挟まれてプレスされる。順次、プレス装置のプレスに合わせて、前記作動を繰り返し、ワーク10を前方に搬送する。
上述の様に、従来のトランスファープレスのトランスファフィーダの構造において、一対のフィードバーと複数のワーク保持機構を一式のフィード駆動機構でフィードさせている。したがって、フィード駆動機構には大きな出力が要求される。最近、大型のパネルをトランスファプレスによりプレスするので、この傾向が大きい。また、この様に出力の大きいモータは通常特注になってしまうので、高価になる。
さらに、トランスファープレスのスループットを向上させるためには、単位時間あたりのプレス回数を大きくしたいという要請があり、また複雑な形状のワークをプレスするために並べるプレスの数を増やしたいという要請がある。そのため、フィードバーのフィード速度が早くなる傾向があり、またフィードバーの長さが長くなる傾向がある。その結果として、フィードバーの重量が大きくなり、またフィードバーを移動させる際の慣性加速力が大きくなるので、ますますフィード駆動機構の大きな出力が要求され、フィード駆動機構が大型化する。
従って、トランスファープレスにおけるフィード駆動機構の設置に多くの面積が必要になるという問題があった。
本発明は以上に述べた問題点を解決するために、従来のトランスファープレス用のトランスファフィーダにかわって、設置面積が小さく、レイアウト計画の容易なトランスファープレス用トランスファフィーダを提供しようとする。
上記目的を達成するため本発明に係るトランスファープレスにおいてワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダは、ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、前記ワーク保持機構を支持する左右一対のフィードバーと、前記フィードバーを前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、前記フィードバーを上下方向に移動させうるリフト駆動機構とを備え、フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにフィードバーを移動させるものとした。
上記本発明の構成により、複数のワーク保持機構がワークを保持でき、左右一対のフィードバーがそのワーク保持機構を支持し、複数対のフィード駆動機構が前記フィードバーを前後方向に移動させ、リフト駆動機構が前記フィードバーを上下方向に移動させ、フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにフィードバーを移動させるので、複数対のフィード駆動機構とリフト駆動機構とが、同期して、フィードバーが支持したワーク保持機構に保持されたワークを、前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くよう、搬送できる。
本発明に係るトランスファープレスにおいてワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダは、ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、前記ワーク保持機構を支持する左右一対のフィードバーと、前記フィードバーを前後方向に意どうさせうる複数対のフィード駆動機構と、前記フィードバーを上下方向に移動させうるリフト駆動機構と、前記フィードバーを左右方向に移動させうるクランプ駆動機構と、を備え、フィード駆動機構とリフト駆動機構とクランプ駆動機構とが同期して所定軌跡を描くようにフィードバーを移動させるものとした。
上記本発明の構成により、複数のワーク保持機構がワークを保持でき、左右一対のフィードバーがそのワーク保持機構を支持し、複数対のフィード駆動機構が前記フィードバーを前後方向に移動させ、リフト駆動機構が前記フィードバーを上下方向に移動させ、クランプ駆動機構が前記フィードバーを左右方向に移動させ、フィード駆動機構とリフト駆動機構とクランプ駆動機構とが同期して所定軌跡を描くようにフィードバーを移動させるので、複数対のフィード駆動機構とリフト駆動機構とクランプ駆動機構とが、同期して、フィードバーが支持したワーク保持機構に保持されたワークを、前後方向の動きと上下方向の動きと左右方向の動きの合成された所定軌跡を描くように搬送できる。
さらに、本発明に係るトランスファフィーダは、左右一対のフィード駆動機構が、トランスファープレスの前後方向に所定の間隔で配置されているものとした。
上記本発明の構成により、左右一対のフィード駆動機構が、フィードバーの前後方向に所定の間隔で配置されているので、フィード駆動機構の力がフィードバーの前後方向に所定の間隔で作用する。
また、本発明に係るトランスファフィーダは、その複数対のフィード駆動機構が各々リニアモータを有するものとした。
上記本発明の構成により、前記複数対のフィード駆動機構が各々リニアモータを有するので、複数対のリニアモータが生ずるスラスト力がそのフィードバーを前後方向に移動させる。
また、本発明に係るトランスファフィーダは、リフト駆動機構がフィード駆動機構を支持し、フィード駆動機構がフィードバーを支持しているとした。
上記本発明の構成により、リフト駆動機構がフィード駆動機構を支持し、フィード駆動機構がフィードバーを支持しているので、フィードバーを移動させるリフト駆動機構とフィード駆動機構とを一体化できる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
第一の実施形態の構造を図を基に説明する。第一の実施形態は、2次元動作型トランスファフィーダに本発明を適用した例である。図1は、本発明の第一の実施形態の斜視図である。図2は、本発明の第一の実施形態の正面の部分断面図である。
2次元動作型トランスファーフィーダは、複数対のワーク保持機構120と一対のフィードバー130と複数対のフィード駆動機構140と一式のリフト駆動機構150とを備える。
フィードバー130は、一体となった棒状構造体であり、ワーク10をトランスファープレス100の搬入口から搬出口まで搬送できるだけの長さを有している。左右一対のフィードバー130が、一連のプレス装置100のプレスフレームの中を貫通する様に、左右に配置される。
リフト駆動機構150は、左右一対のフィードバー130を上下方向に移動させる装置であり、フィードバー130の上に配置される。そのリフト駆動機構150は、複数対のリフト装置151と一対のリフトバー152とを有する。一対のリフトバー152は、一体の棒状ガイドロッドであり、一対のフィードバー130の上部に設けられる。リフト装置151は、複数対のガイド付き上下シリンダであり、リフトバー152をフィード方向Xの移動とクランプ方向Zの移動とを拘束しつつリフト方向Yに往復駆動する。
フィード駆動機構140は、左右一対のフィードバー130を前後方向に移動させる装置である。そのフィード駆動機構140は、リニアモータ141とキャリア142とを有し、フィードバー130に所定の間隔で配置される。複数対のキャリア142は、リフト駆動機構150のリフトバー152にリフト方向の移動と左右方向の移動とを拘束されつつ、フィード方向Xに移動自在に支持されている。その複数対のキャリア142は、フィードバー130に所定の機構で連結している。フィード駆動機構140のリニアモータ141は、二次導体141rと固定子141sとを有する。その二次導体141rがキャリア142のリフトバー152に対向する面に固定され、その固定子141sがリフトバー152のキャリア142に対向する面に固定され、二次導体141rと固定子141sの間隔が所定の寸法になるように維持される。
複数のワーク保持機構120は、ワーク10を保持する機構である。そのワーク保持機構120は、複数対のフィード駆動機構140に支持される。一個のワーク保持機構120は、一本のクロスバー121と真空チャック122とを有する。複数のクロスバー121は左右方向に延びる棒状構造体であり、その両端を左右のキャリア142の下部に連結している。真空チャック122は、真空カップを有し、保持対象のワーク10の形状に合うようにクロスバー121に支持されている。
第一の実施形態の2次元動作型トランスファーフィーダ110のワーク搬送手順は従来の2次元動作型トランスファーフィーダと同じなので説明を省略する。
次に、2次元動作型トランスファーフィーダのフィード駆動機構の作用を説明する。
リニアモータ141の固定子141sに移動磁界を発生させると、固定子141sと二次導体141rの間にスラスト力を発生する。二次導体141rがそのスラスト力により移動し、キャリア142がリフトバー152に沿ってフィード方向Xに移動する。N個のキャリア142に設けられた個々のリニアモータ141がスラスト力Sを発生する。個々のキャリア142がフィードバー130に直列に連結されているので、N個のリニアモータがN×Sのスラスト力を発生し、フィードバー130とワーク保持機構120とワーク10とを搬送する。
2番目に、従来の3次元動作型トランスファフィーダの構造を、図面を参照して説明する。図3は、本発明の第二の実施形態の斜視図である。図4は、本発明の第二の実施形態の正面の部分断面図である。
3次元動作型トランスファーフィーダ210は、一対のフィードバー230と複数対のワーク保持機構220と複数対のフィード駆動機構240と複数のクランプハウジング250とを備える。
フィードバー230は一体となった棒状構造体であり、ワーク10をトランスファープレス100の搬入口から搬出口まで搬送できるだけの長さを有している。左右一対のフィードバー230が、一連のプレス装置100のプレスフレームの中を貫通する様に、左右に配置される。
複数対のワーク保持機構220は、ワーク10を下から支える保持アームであり、保持対象のワーク10の形状に合うようにフィードバー230に設けられている。
クランプハウジング250は、リフト駆動機構251とクランプ駆動機構252とを一体としたユニットである。そのクランプハウジング250は、フィードバー230をフィード方向Xに移動自在に支持しつつ、リフト方向Yとクランプ方向Xに往復駆動する。複数のクランプハウジング250が、左右一対のフィードバー230の下方の位置に、前後方向に所定の間隔で配置される。
フィード駆動機構240は、左右一対のフィードバー230を前後方向に移動させる装置である。そのフィード駆動機構240は、リニアモータ241とキャリア242とを有し、リフト駆動機構251とフィードバー230の間に挟まれる位置に配置される。複数のキャリア242は各々のリフト駆動機構251に支持される。そのキャリア242は、フィードバー230を、リフト方向とクランプ方向の移動を拘束しつつ、フィード方向に移動自在に支持する。フィード駆動機構240のリニアモータ241は、二次導体241rと固定子241sとを有する。その二次導体241rがフィードバー230のリフト駆動機構に対向する面(例えば、下面)に固定され、その固定子241sがリフト駆動機構151のフィードバー230に対向する面(例えば、上面)に固定され、二次導体241rと固定子241sの間隔が所定の寸法になるように維持される。
第二の実施形態の3次元動作型トランスファーフィーダ210のワーク搬送手順は従来の3次元動作型トランスファーフィーダと同じなので説明を省略する。
次に、従来の3次元動作型トランスファフィーダ210のフィード駆動機構の作用を説明する。
リニアモータの固定子に移動磁界を発生させると、固定子241sと二次導体241rの間にスラスト力を発生する。二次導体241rがそのスラスト力により移動し、フィードバー230が、クランプハウジング250にリフト方向とクランプ方向を支持されつつ、フィード方向Xに移動する。N個のキャリア242に設けられた個々のリニアモータ241がスラスト力Sを発生する。個々の二次導体241rがフィードバー230に直列に連結されているので、N個のリニアモータ241がN×Sのスラスト力を発生し、フィードバー230とワーク保持機構220とワーク10とを搬送する。
上述の実施形態のトランスフィーダを用いれば、小型の駆動機構をフィードバーの近傍に配置できるので、従来の大型のフィード駆動機構が不要になり、トランスファープレスの全長を短くできる。
また、小さなスラスト力が発生する電動モータを直列に配することができるので、フィードバーに作用するスラスト力が小さくなり、フィードバーを軽量化できる。
また、複数の駆動機構の配置を工夫できるので、フレキシブルなレイアウトが可能になる。
また、電動モータにリニアモータを採用するので、フィードバーを直動運転をするフィード駆動機構に適しており、回転運動を直動運転に変換する装置が必要でなく、フィード駆動機構をさらに小型化できる。
また、フィードバーとワーク保持機構が一体なので、プレス装置との干渉を回避する安全装置(払い出し装置)の構造が簡単になる。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、リニアモータは、同期式でも誘導式でもよい。またリニアモータの二次導体と固定子の配置は実施形態に限定されない。
以上説明したように本発明に係るトランスファープレスにおいてワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダは、その構成により、以下の効果を有する。
複数対のフィード駆動機構とリフト駆動機構とが、同期して、フィードバーが支持したワーク保持機構に保持されたワークを、前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くよう、搬送できるので、個々のフィード駆動機構を小型化できる。
複数対のフィード駆動機構とリフト駆動機構とクランプ駆動機構とが、同期して、フィードバーが支持したワーク保持機構に保持されたワークを、前後方向の動きと上下方向の動きと左右方向の動きの剛性された所定軌跡を描くように搬送できるので、個々のフィード駆動機構を小型化できる。
また、フィード駆動機構の力がフィードバーの前後方向に所定の間隔で作用するので、フィードバーに作用する力を分散できる。
また、複数対のリニアモータが生ずるスラスト力がそのフィードバーを前後方向に移動させるので、フィード駆動機構が回転直動変換装置を必要としない。
フィードバーを移動させるリフト駆動機構とフィード駆動機構とを一体化できるので、リフト駆動機構とフィード駆動機構とをコンパクトにまとめることができる。
従って、設置面積が小さく、レイアウト計画の容易なトランスファープレスをつくることのできるトランスファフィーダを提供できる。
本発明の第一の実施形態の斜視図である。 本発明の第一の実施形態の正面部分断面図である。 本発明の第二の実施形態の斜視図である。 本発明の第二の実施形態の正面部分断面図である。 従来の2次元式トランスファーフィーダの斜視図である。 従来の3次元式トランスファーフィーダの斜視図である。
符号の説明
10 ワーク
100 トランスファープレス
110 2次元動作型トランスファフィーダ
120 ワーク保持機構
121 クロスバー
122 真空チャック
130 フィードバー
140 フィード駆動機構
141 リニアモータ
141r 二次導体(ロータ)
141s 固定子(ステータ)
142 キャリア
150 リフト駆動機構
151 リフト装置
152 リフトバー
210 3次元動作型トランスファフィーダ
220 ワーク保持機構
230 フィードバー
240 フィード駆動機構
241 リニアモータ
241r 二次導体(ロータ)
241s 固定子(ステータ)
242 キャリア
250 クランプハウジング
251 リフト駆動機構
252 クランプ駆動機構
310 2次元動作型トランスファフィーダ
320 ワーク保持機構
321 クロスバー
322 真空チャック
330 フィードバー
340 フィード駆動機構
350 リフト駆動機構
351 リフト装置
352 リフトバー
360 キャリア
410 3次元動作型トランスファフィーダ
420 ワーク保持機構
430 フィードバー
440 フィード駆動機構
450 クランプハウジング

Claims (5)

  1. トランスファープレスにおいてワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダであって、
    ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、
    前記ワーク保持機構を支持する左右一対のフィードバーと、
    前記フィードバーを前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、
    前記フィードバーを上下方向に移動させうるリフト駆動機構とを備え、
    フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにフィードバーを移動させる、ことを特徴とするトランスファフィーダ。
  2. トランスファープレスにおいてワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダであって、
    ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、
    前記ワーク保持機構を支持する左右一対のフィードバーと、
    前記フィードバーを前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、
    前記フィードバーを上下方向に移動させうるリフト駆動機構と、
    前記フィードバーを左右方向に移動させうるクランプ駆動機構と、を備え、
    フィード駆動機構とリフト駆動機構とクランプ駆動機構とが同期して所定軌跡を描くようにフィードバーを移動させる、ことを特徴とするトランスファフィーダ。
  3. 左右一対のフィード駆動機構が、フィードバーの前後方向に所定の間隔で配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトランスファフィーダ。
  4. 前記複数対のフィード駆動機構が各々リニアモータを有することを特徴とする請求項3に記載のトランスファフィーダ。
  5. リフト駆動機構がフィード駆動機構を支持し、フィード駆動機構がフィードバーを支持していることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のトランスファフィーダ。
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