JP2004130317A - トランスファフィーダ - Google Patents

トランスファフィーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2004130317A
JP2004130317A JP2002294610A JP2002294610A JP2004130317A JP 2004130317 A JP2004130317 A JP 2004130317A JP 2002294610 A JP2002294610 A JP 2002294610A JP 2002294610 A JP2002294610 A JP 2002294610A JP 2004130317 A JP2004130317 A JP 2004130317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
drive mechanism
lift
work holding
feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002294610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4472244B2 (ja
Inventor
Akira Nakagawa
中川 昌
Fumio Kase
加瀬 文雄
Masaru Onishi
大西 大
Yoshio Takahashi
高橋 善生
Hitoshi Sugiyama
杉山 等
Shinobu Nakajima
中島 忍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2002294610A priority Critical patent/JP4472244B2/ja
Publication of JP2004130317A publication Critical patent/JP2004130317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4472244B2 publication Critical patent/JP4472244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

【課題】設置面積の小さなトランスファプレスを製造しうるトランスファプレス用トランスファフィーダを提供しようとする。
【解決手段】ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、そのワーク保持機構を前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、そのワーク保持機構を上下方向に移動させうる複数対のリフト駆動機構とを備え、複数対のリフト駆動機構が左右を一対としてトランスファプレス内の前後方向に所定の間隔で配置され、一つのリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構とそのリフト駆動機構の直前または直後に配置されたリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構とが特定位置にあるワークを交互に把持または開放可能になっており、フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにワーク保持機構を移動させる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスファプレスのトランスファフィーダに係る。更に詳しくは、その駆動機構に特徴のあるトランスファフィーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の金属パネルを素材の板からつくるために、トランスファプレスが使用される。トランスファプレスは、複数のプレスを一連に配置し、プレス素材(以下、ワークと呼ぶ。)を順次にプレスに送りながら、複数のプレスを行い複雑なプレス形状の製品を一気に加工するための装置である。トランスファプレスは例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−47639号公報
【0004】
トランスファプレスは、複数のプレス装置とトランスファフィーダと金型とを備える。複数のプレス装置は、前後方向に所定の間隔で配置される。トランスファフィーダは、前後に並んだプレス装置にワークを順次に送って、各々のプレス装置にセットする装置で、複数のプレスを前後にくし刺しにする様に配置される。金型は、ワークのプレスのための上下一対の金型であり、このプレス装置に設置される。説明の便宜上、ワークの搬入位置から搬出位置に向いて、前後、左右、上下と呼ぶ。
【0005】
このトランスファフィーダには、2次元動作型トランスファフィーダと3次元動作型トランスファフィーダとがある。2次元動作型トランスファフィーダは、ワークを保持するアーム部に、前後方向(以下、フィード方向Xと呼ぶ。)と上下方向(以下、リフト方向Yと呼ぶ。)の2つの方向の動きを組み合わせた動きをさせて、ワークを搬送する。3次元動作型トランスファフィーダは、ワークを保持するアーム部に、前後方向(以下、フィード方向Xと呼ぶ。)と上下方向(以下、リフト方向Yと呼ぶ。)と左右方向(以下、クランプ方向Zという。)の3つの方向の動きを組み合わせた動きをさせて、ワークを搬送する。
【0006】
従来の2次元動作型トランスファフィーダの構造を、図面を参照して説明する。図4は、従来の2次元動作型トランスファフィーダの斜視図である。
【0007】
2次元動作型トランスファフィーダ310は、一対のフィードバー330と複数対のワーク保持機構320と一式のフィード駆動機構340と一対のリフト駆動機構350と複数対のキャリア360とを備える。
フィードバー330は、一体となった棒状構造体であり、ワーク10をトランスファプレス100の搬入位置から搬出位置まで搬送できるだけの長さを有している。左右一対のフィードバー330が、一連のプレス装置100のプレスフレームの中を貫通する様に、左右に配置される。
フィード駆動機構340は、左右一対のフィードバー330を前後方向に移動させる装置であり、トランスファプレス100の前方または後方端部に配置される。フィード駆動機構340は、フィードバー330の前方または後方端部をリフト方向Yに移送自在に支持しつつ、フィードバー330の前方または後方端部をフィード方向Xに往復駆動する。
【0008】
リフト駆動機構350は、左右一対のフィードバー330を上下方向に移送する装置であり、フィードバー330の上に配置される。そのリフト駆動機構350は、複数対のリフト装置351と一対のリフトバー352とを有する。一対のリフトバー352は、一体の棒状ガイドロッドであり、一対のフィードバー330の上部に設けられる。リフト装置351は、複数対のカウンタバランスとサーボモータとからなり、リフトバー352を、フィード方向Xの移動とクランプ方向Zの移動とを拘束しつつ、リフト方向Yに往復駆動する。
【0009】
複数対のキャリア360は、フィードバー330をリフトバー352に前後移動自在に連結する装置である。複数対のキャリア360は、リフトバー352にフィード方向Xを移動自在にして支持されている。その複数対のキャリア360は、フィードバー330の前後方向に所定の間隔で配置され、フィードバー330に所定の機構で連結している。
【0010】
複数のワーク保持機構320は、ワーク10を保持する機構である。そのワーク保持機構320は、複数対のキャリア360に支持される。ワーク保持機構320は、一本のクロスバー321と真空チャック322とを有する。複数のクロスバー321は左右方向に延びる棒状構造体であり、その両端を左右のキャリア360の下部に連結している。真空チャック322は、真空カップを有し、保持対象のワーク10の形状に合うようにクロスバー321に支持されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したトランスファプレスは、1回のアクションでワークを一つのプレスから次のプレスへ搬送する。ワークは、1回のアクションで、所定の軌跡を描いて、フィード方向Xとリフト方向Yとに搬送される。従来のトランスファプレスのトランスファフィーダの構造においては、一式のフィード駆動機構と一対のリフト駆動機構とが、一対のフィードバーとそのフィードバーに支持された複数のワーク保持構造を一体として、動かしている。そのため、複数のワーク保持機構のフィード方向Xとリフト方向Yの移動経路はすべて同じであり、複数のワークの描く所定の軌跡は、すべて同じになる。
しかし、プレスにセットされる金型の大きさがステーション毎に異なることがある。例えば、金型の高さが異なる場合には、1つのアクションでワークをプレスからプレスに搬送することが不可能であった。この場合、2つのアクションでワークを搬送するために、プレスと次のプレスの間にアイドルステーションを設ける必要があった。
また、ドライブハウジング340があるため設置面積が大きくなっていた。従って、トランスファプレスの全長を短くできないという問題があった。
【0012】
本発明は以上に述べた問題点を解決するために、従来のトランスファプレス用のトランスファフィーダにかわって、設置面積の小さなトランスファプレスを製造しうるトランスファプレス用トランスファフィーダを提供しようとする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係るトランスファプレスにおいて複数のワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダは、ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、そのワーク保持機構を前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、そのワーク保持機構を上下方向に移動させうる複数対のリフト駆動機構とを備え、複数対のリフト駆動機構が左右を一対としてトランスファプレス内の前後方向に所定の間隔で配置され、一つのリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構とそのリフト駆動機構の直前または直後に配置された他のリフト駆動機構が移動させる他のワーク保持機構とが特定位置にあるワークを交互に把持または開放可能になっており、フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにワーク保持機構を移動させるものとした。
【0014】
上記本発明の構成により、複数のワーク保持機構がワークを保持でき、複数対のフィード駆動機構がそのワーク保持機構を前後方向に移動させ、複数対のリフト駆動機構がそのワーク保持機構を上下方向に移動させ、フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにワーク保持機構を移動させるので、
複数対のフィード駆動機構と複数対のリフト駆動機構とが、同期して、ワーク保持機構に保持されたワークを、前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くよう、搬送できる。
複数対のリフト駆動機構が左右を一対としてトランスファプレス内の前後方向に所定の間隔で配置され、一つのリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構とそのリフト駆動機構の直前または直後に配置された他のリフト駆動機構が移動させる他のワーク保持機構とが特定位置にあるワークを交互に把持または開放可能になっているので、
一対のリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構が、トランスファプレス内の特定位置に位置するワークを把持または開放でき、さらに、その一対のリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構が移動させる他のワーク保持機構が、トランスファプレス内のその特定位置に位置するそのワークを把持または開放できる。
【0015】
本発明に係るトランスファフィーダは、リフト駆動機構がフィード駆動機構を支持し、フィード駆動機構がワーク保持機構を支持しているものとした。
上記本発明の構成により、リフト駆動機構がフィード駆動機構を支持し、フィード駆動機構がワーク保持機構を支持しているので、リフト駆動機構とフィード駆動機構とで一体の機構を構成できる。
【0016】
さらに、本発明に係るトランスファフィーダは、リフト駆動機構が、直動アクチエータと直動ガイドとを有し、その直動ガイドが、その長手方向を前後方向に延ばして配置され、その直動アクチエータがその直動ガイドを上下に移動しうる様に配置され、フィード駆動機構が、その直線ガイドにその長手方向移動自在に支持され、一対のリフト駆動機構の直動ガイドとそのリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構の直動ガイドとは長手方向に重複する端部を有し、その端部に位置するフィード駆動機構に支持されたワーク保持機構が、前記特定位置にあるワークを把持または開放可能であるものとした。
上記本発明の構成により、リフト駆動機構の直動ガイドがその長手方向を前後方向に延ばして配置され、リフト駆動機構の直動アクチエータがその直動ガイドを上下に移動しうる様に配置され、フィード駆動機構がその直線ガイドにその長手方向移動自在に支持されて、リフト駆動機構がフィード駆動機構を前後方向に移動自在の状態で、上下方向に移動できる。
一対のリフト駆動機構の直動ガイドとそのリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構の直動ガイドとは長手方向に重複する端部を有し、その端部に位置するフィード駆動機構に支持されたワーク保持機構が、前記特定位置にあるワークを把持または開放可能であり、
一対のリフト駆動機構の直動ガイドの端部に支持されたフィード駆動機構に支持されるワーク保持機構が、トランスファプレス内の特定位置に位置するワークを把持または開放でき、さらに、その一対のリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構の直道ガイドのその端部に支持されたフィード駆動機構に支持されるワーク保持機構が、そのトランスファプレス内のその特定位置に位置するワークを把持または開放できる。
【0017】
また、本発明に係るトランスファフィーダは、フィード駆動機構としてリニアモータを有し、リニアモータがそのワーク保持機構を前後方向に移動させうる前後方向のスラスト力を発生させるものとした。
上記本発明の構成により、フィード駆動機構のリニアガイドがそのワーク保持機構を前後方向に移動させうる前後方向のスラスト力を発生させ、フィード駆動機構がワーク保持機構をリニアガイドのスラスト力により前後方向に移動させることができる
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。その実施形態は、3連のプレス装置が連動するトランスファプレス用の2次元動作型トランスファフィーダに本発明を適用した例である。図1は、本発明の実施形態の斜視図である。図2は、本発明の実施形態の正面の部分断面図である。図3は、ワーク搬送の経路図である。本実施形態では、プレス装置の金型位置がワークの特定位置となる。説明の便宜のため、ワークの搬入位置210の側から順に、第一の特定位置200a、第二の特定位置200b、第三の特定位置200cと呼ぶ。搬出位置220が、その第三の特定位置200cの前方にある。
【0019】
2次元動作型トランスファフィーダ110は、複数のワーク保持機構120と複数対のフィード駆動機構130と複数対のリフト駆動機構140とを備える。リフト駆動機構140は、ワーク保持機構120を支持したフィード駆動機構130を上下方向に移動させる装置である。複数対のリフト駆動機構は、左右を一対として、トランスファプレス100の内側に前後方向に所定の間隔を経て配置される。
その左右各一個のリフト駆動機構140は、2本のリフト装置141と一本のリフトバー142とを有する。リフトバー142は、一体の棒状ガイドロッドであり、軸心線を前後方向にして設けられる。リフト装置141は、上下アクチュエータであり、リフトバー142の前後2カ所を支持する。その上下アクチュエータは、リフトバー142をフィード方向Xの移動と左右方向の移動とを拘束しつつリフト方向Yに往復駆動する。
【0020】
トランスファプレス100の内側に配置された一対のリフト駆動機構140を、後方から順に第一のリフト駆動機構140a、第二のリフト駆動機構140b、第三のリフト駆動機構140c、第四のリフト駆動機構140dと呼ぶ。
第一のリフト駆動機構140aの第一のリフトバー142aの軸心線は、第二のリフト駆動機構140bの第二のリフトバー142bの軸心線の右側に位置し、第一のリフトバー142aの前端部と第二のリフトバー142bの後端部とは前後方向に所定長Lだけ重複している。
第二のリフト駆動機構140bの第二のリフトバー142bの軸心線は、第三のリフト駆動機構140cの第三リフトバー142cの軸心線の左側に位置し、第二のリフトバー142bの前端部と第三リフトバー142cの後端部とは前後方向に所定長Lだけ重複している。
第三のリフト駆動機構140cの第三のリフトバー142cの軸心線は、第四のリフト駆動機構140dの第四のリフトバー142cの軸心線の右側に位置し、第三のリフトバー142cの前端部と第四のリフトバー142dの後端部とは前後方向に所定長Lだけ重複している。
【0021】
一対のフィード駆動機構130は、ワーク保持機構120を前後方向に移動させる装置である。その一個のフィード駆動機構130は、リニアモータ131とキャリア132とを有し、リフト駆動機構140のリフトバー142にぶら下がるように配置される。一つのリフトバーに一つのキャリア132が設けられる。キャリア132は、リフト駆動機構140のリフトバー142にリフト方向Yの移動と左右方向の移動とを拘束されつつ、フィード方向Xに移動自在に支持されている。フィード駆動機構130のリニアモータ131は、二次導体131rと固定子131sとを有する。その二次導体131rがキャリア132のリフトバー142に対向する面に固定され、その固定子131sがリフトバー142のキャリア132に対向する面に固定され、二次導体131rと固定子131sとの間隔が所定の寸法になるように維持される。
第一のフィード駆動機構130aが第一のリフト駆動機構140aに支持され、第二のフィード駆動機構130bが第二のリフト駆動機構140bに支持され、第三のフィード駆動機構130cが第三のリフト駆動機構140cに支持され、第四のフィード駆動機構130dが第四のリフト駆動機構140dに支持される。
【0022】
複数のワーク保持機構120は、ワーク10を保持する機構である。その一個のワーク保持機構120は、その両端を一対のフィード駆動機構130に支持される。一個のワーク保持機構120は、一本のクロスバー121と真空チャック122とを有する。複数のクロスバー121は左右方向に延びる棒状構造体であり、その両端を左右のキャリア132の下部に連結している。真空チャック122は、真空カップを有し、保持対象のワーク10の形状に合うようにクロスバー121に支持されている。
第一のワーク保持機構120aが第一のフィード駆動機構130aに支持され、第二のワーク保持機構120bが第二のフィード駆動機構130bに支持され、第三のワーク保持機構120cが第三のフィード駆動機構130cに支持され、第四のワーク保持機構120dが第四のフィード駆動機構130dに支持される。
【0023】
第一のリフトバー142aの前端部に位置する第一のフィード駆動機構130aに支持された第一のワーク保持機構120aが第一の特定位置200aにワーク10を開放することができ、第二のリフトバー142bの後端部に位置する第二のフィード駆動機構130bに支持された第二のワーク保持機構120bが第一の特定位置200aにあるそのワーク10を把持することができる。
第二のリフトバー142bの前端部に位置する第二のフィード駆動機構130bに支持された第一のワーク保持機構120bが第二の特定位置200bにワーク10を開放することができ、第三のリフトバー142cの後端部に位置する第三のフィード駆動機構130cに支持された第三のワーク保持機構120cが第二の特定位置200bにあるそのワークを把持することができる。
第三のリフトバー142cの前端部に位置する第三のフィード駆動機構130cに支持された第三のワーク保持機構120cが第三の特定位置200cにワーク10を開放することができ、第四のリフトバー142dの後端部に位置する第四のフィード駆動機構130dに支持された第四のワーク保持機構120dが第三の特定位置200cにあるそのワーク10を把持することができる。
【0024】
次に、2次元動作型トランスファフィーダのフィード駆動機構の作用を説明する。
リニアモータ141の固定子141sに移動磁界を発生させると、固定子141sと二次導体141rの間にスラスト力を発生する。二次導体141rがそのスラスト力により移動し、キャリア142がリフトバー152に沿ってフィード方向Xに移動させられる。左右一対のリニアモータが2×Sのスラスト力を発生し、キャリア132とワーク保持機構120とを移動させ、ワーク10を搬送する。
【0025】
実施形態の2次元動作型トランスファフィーダ110の一回のアクションでのワーク搬送手順を説明する。
複数のプレス装置のスライドが上昇して下金型と上金型が開いている状態から説明する。一回のプレス加工が終了したワークが、下金型からはずれた状態で下金型の上に乗っている。金型と金型のピッチを2Hとする。ワーク保持機構120が金型と金型の中間の位置(以下、退避位置230という。)に位置する様に、フィード駆動機構が停止している。
リフト駆動機構140がワーク保持機構120を退避位置から上方へ移動させつつ、フィード駆動機構130がワーク保持機構120を後方に移動させる。ワーク保持機構120がHだけ後方に移動するまでに、リフト駆動機構140がワーク保持機構120を下方に移動させる。ワーク保持機構120がワーク10を真空チャック122により保持し、ワーク10を持ち上げる。
【0026】
リフト駆動機構140がワーク保持機構120を上方へ移動させつつ、フィード駆動機構130がワーク保持機構120を前方に移動させる。ワーク保持機構120が2Hだけ前方に移動するまでに、リフト駆動機構140がワーク保持機構120を下方に移動させる。ワーク保持機構120がワーク10を真空チャック122により開放する。ワーク10が、前方に搬送され、前方の下金型に乗せられる。
リフト駆動機構140がワーク保持機構120を上方へ移動させつつ、フィード駆動機構130がワーク保持機構120を後方に移動させる。ワーク保持機構120がHだけ後方に移動するまでに、リフト駆動機構140がワーク保持機構120を下方へ移動させ、退避位置230に位置させる。
この手順を一回行うことにより、ワークをプレスから次のプレスへ搬送する一回のアクションが完了する。
ワークが下金型の上にセットされたらプレスシリンダがワーク10をプレス成形する。順次、プレス装置のプレスに合わせて、前記アクションを繰り返し、ワーク10を前方に搬送する。
【0027】
一つのワークの搬送の様子に着目して、その搬送およびプレスの手順を説明する。
最初に、ワーク10が搬入位置210にある。一回目のアクションで、第一のワーク保持機構120aが搬入位置210から第一の特定位置200aへワークを搬送する。ワーク10は、第一の特定位置200aで第一回目のプレス加工を施される。二回目のアクションで、第二のワーク保持機構120bが第一の特定位置200aから第二の特定位置200bへワーク10を搬送する。ワーク10は、第二の特定位置200bで第二回目のプレス加工を施される。三回目のアクションで、第三のワーク保持機構120cが第二の特定位置200bから第三の特定位置200cへワーク10を搬送する。ワーク10は、第三の特定位置200cで第三回目のプレス加工を施される。四回目のアクションで、第四のワーク保持機構120dが第三の特定位置200cから搬出位置220へワーク10を搬送する。ワーク10は搬出位置220へ置かれ、検査工程等の後工程に搬送される。
【0028】
上述の実施形態のトランスファフィーダを用いれば、小型の駆動機構をワーク保持機構毎に、その近傍に配置できるので、従来の大型のフィード駆動機構が不要になり、トランスファプレスの全長を短くできる。
また、個々のワーク保持機構が、複数対のリフト駆動機構により別々にリフト方向に移動させられるので、複数のワーク保持機構毎のリフト距離を別々に設定できる。
また、個々のワーク保持機構が、複数対のフィード駆動機構により別々にフィード方向に移動させられるので、複数のワーク保持機構毎のフィード距離を別々に設定できる。
従って、ワーク保持機構毎に、ワークの移動軌跡を設定できる。また、従来必要であったアイドルステーションを省略でき、プレスとプレスの間隔を短縮できる。
また、一つのワーク保持機構に必要な小さなスラスト力が発生する電動モータをフィード駆動機構に個別に配することができるので、フィード駆動機構を小型化できる。
また、複数の駆動機構の配置を工夫できるので、フレキシブルなレイアウトが可能になる。
また、電動モータにリニアモータを採用するので、ワーク保持機構を直動運転をするフィード駆動機構に適しており、回転運動を直動運転に変換する装置が必要でなく、フィード駆動機構をさらに小型化できる。
【0029】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
リニアモータは、その形式を限定されず、例えば同期式でも誘導式でもよい。またリニアモータの二次導体と固定子の配置は実施形態に限定されない。
また、一個のリフト駆動機構が2個のリフト装置を持つことに限定されず、一個だけのリフト装置をもってもよい。
また、リフト装置がリフトバーを釣る構造に限定されず、例えば、リフト装置がリフトバーを下から支えてもよい。
また、本発明は2次元動作型トランスファフィーダへの適用に限定されず、例えば、3次元動作型トランスファフィーダに適用してもよい。
また、一対のリフト駆動機構が一対のフィード駆動機構を支持した構造に限定されず、例えば、一対のリフト駆動機構が複数対のフィード駆動機構を支持してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るトランスファプレスにおいてワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダは、その構成により、以下の効果を有する。
複数対のフィード駆動機構と複数対のリフト駆動機構とが同期してワーク保持機構に保持されたワークを前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くよう搬送でき、
一対のリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構が、トランスファプレス内の特定位置に位置するワークを把持または開放でき、さらに、その一対のリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構が移動させる他のワーク保持機構が、トランスファプレス内の特定位置に位置するそのワークを把持または開放できるので、ワークが、前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くように搬送されて、一対のリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構により特定位置に開放され、さらに前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くように搬送されて、その一対のリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構により把持される。
また、リフト駆動機構とフィード駆動機構とで一体の機構を構成できるので、リフト駆動機構とフィード駆動機構とをコンパクトにまとめることができる。
また、リフト駆動機構がフィード駆動機構を前後方向に移動自在の状態で上下方向に移動でき、一対のリフト駆動機構の直動ガイドの端部に支持されたフィード駆動機構に支持されるワーク保持機構が、トランスファプレス内の特定位置に位置するワークを把持または開放でき、さらに、その一対のリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構の直道ガイドのその端部に支持されたフィード駆動機構に支持されるワーク保持機構が、そのトランスファプレス内の特定位置に位置するワークを把持または開放できるので、ワークが、前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くように搬送されて、一対のリフト駆動機構の直動ガイドの端部に支持されたフィード駆動機構に支持されるワーク保持機構により、そのトランスファプレス内の特定位置において開放され、さらにその一対のリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構の直道ガイドのその端部に支持されたフィード駆動機構に支持されるワーク保持機構により、そのトランスファプレス内の特定位置において把持され、前後方向の動きと左右方向の動きの合成された所定の軌跡を描くように搬送されうる。
また、フィード駆動機構が、ワーク保持機構をリニアガイドのスラスト力により前後方向に移動させるので、フィード駆動機構が回転直動変換装置を必要としない。
以上により、1つのアクション毎の各ワークのフィード方向とリフト方向の移動の合成された搬送経路を別個に選択でき、ワーク保持機構毎に完全に独立のモーションを実現できる。
また、高いリフト量を必要とするワークの搬送経路を容易に実現でき、一つのアクションでプレスから次のプレスへ搬送できるので、アイドルステーションを必要としないトランスファプレスを計画できる。
また、プレス装置の間隔を必ずしも等しくする必要がなく、プレス装置の最適のレイアウトを選択できる。
従って、設置面積の小さなトランスファプレスを製造しうるトランスファプレス用トランスファフィーダを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の正面部分断面図である。
【図3】本発明の実施形態でのワークの搬送経路図である。
【図4】従来の2次元式トランスファフィーダの斜視図である。
【符号の説明】
10  ワーク
100  トランスファプレス
110  2次元動作型トランスファフィーダ
120  ワーク保持機構
120a 第一のワーク保持機構
120b 第二のワーク保持機構
120c 第三のワーク保持機構
120d 第四のワーク保持機構
121  クロスバー
122  真空チャック
130  フィード駆動機構
130a 第一のフィード保持機構
130b 第二のフィード保持機構
130c 第三のフィード保持機構
130d 第四のフィード保持機構
131  リニアモータ
131r 二次導体(ロータ)
131s 固定子(ステータ)
132  キャリア
140  リフト駆動機構
140a 第一のリフト保持機構
140b 第二のリフト保持機構
140c 第三のリフト保持機構
140d 第四のリフト保持機構
141  リフト装置
142  リフトバー
200  特定位置
200a 第一の特定位置
200b 第二の特定位置
200c 第三の特定位置
210  搬入位置
220  搬出位置
310  2次元動作型トランスファフィーダ
320  ワーク保持機構
321  クロスバー
322  真空チャック
330  フィードバー
340  フィード駆動機構
350  リフト駆動機構
351  リフト装置
352  リフトバー
360  キャリア

Claims (4)

  1. トランスファプレスにおいて複数のワークを順次前進させて搬送しうるトランスファフィーダであって、
    ワークを保持可能な複数のワーク保持機構と、
    そのワーク保持機構を前後方向に移動させうる複数対のフィード駆動機構と、
    そのワーク保持機構を上下方向に移動させうる複数対のリフト駆動機構とを備え、
    複数対のリフト駆動機構が左右を一対としてトランスファプレス内の前後方向に所定の間隔で配置され、
    一つのリフト駆動機構が移動させるワーク保持機構とそのリフト駆動機構の直前または直後に配置された他のリフト駆動機構が移動させる他のワーク保持機構とが特定位置にあるワークを交互に把持または開放可能になっており、
    フィード駆動機構とリフト駆動機構とが同期して所定の軌跡を描くようにワーク保持機構を移動させる、ことを特徴とするトランスファフィーダ。
  2. リフト駆動機構がフィード駆動機構を支持し、フィード駆動機構がワーク保持機構を支持していることを特徴とする請求項1に記載のトランスファフィーダ。
  3. リフト駆動機構が、直動アクチエータと直動ガイドとを有し、
    その直動ガイドが、その長手方向を前後方向に延ばして配置され、
    その直動アクチエータがその直動ガイドを上下に移動しうる様に配置され、
    フィード駆動機構が、その直線ガイドにその長手方向移動自在に支持され、
    一対のリフト駆動機構の直動ガイドとそのリフト駆動機構の直前または直後に配置された他の一対のリフト駆動機構の直動ガイドとは長手方向に重複する端部を有し、
    その端部に位置するフィード駆動機構に支持されたワーク保持機構が、前記特定位置にあるワークを把持または開放可能である、ことを特徴とする請求項1または請求項2のひとつに記載のトランスファフィーダ。
  4. フィード駆動機構としてリニアモータを有し、
    リニアモータが、そのワーク保持機構を前後方向に移動させうる前後方向のスラスト力を発生させることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のトランスファフィーダ。
JP2002294610A 2002-10-08 2002-10-08 トランスファフィーダ Expired - Lifetime JP4472244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002294610A JP4472244B2 (ja) 2002-10-08 2002-10-08 トランスファフィーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002294610A JP4472244B2 (ja) 2002-10-08 2002-10-08 トランスファフィーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004130317A true JP2004130317A (ja) 2004-04-30
JP4472244B2 JP4472244B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=32285101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002294610A Expired - Lifetime JP4472244B2 (ja) 2002-10-08 2002-10-08 トランスファフィーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4472244B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021212A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd トランスファフィーダ
JP2006167776A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Takagi Seisakusho:Kk プレス機
CN107649599A (zh) * 2017-09-22 2018-02-02 徐州德坤电气科技有限公司 一种自动胀管系统三工位翅片总成取码单元
JP2020116670A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 大船企業日本株式会社 基板搬送方法、該基板搬送方法を備える基板搬送装置、及び該基板搬送装置と基板加工装置とからなる基板搬送装置付き基板加工装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021212A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd トランスファフィーダ
JP2006167776A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Takagi Seisakusho:Kk プレス機
CN107649599A (zh) * 2017-09-22 2018-02-02 徐州德坤电气科技有限公司 一种自动胀管系统三工位翅片总成取码单元
JP2020116670A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 大船企業日本株式会社 基板搬送方法、該基板搬送方法を備える基板搬送装置、及び該基板搬送装置と基板加工装置とからなる基板搬送装置付き基板加工装置
JP7370140B2 (ja) 2019-01-23 2023-10-27 大船企業日本株式会社 基板搬送方法、該基板搬送方法を備える基板搬送装置、及び該基板搬送装置と基板加工装置とからなる基板搬送装置付き基板加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4472244B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4603981B2 (ja) プレス機械のワーク搬送装置
JP5869660B2 (ja) 搬送装置
KR101645623B1 (ko) 판재 반송 설비 및 그것을 사용한 판재 가공 시스템
JP3902006B2 (ja) タンデムプレスラインのワーク搬送方法及びワーク搬送装置
JPH0137784Y2 (ja)
JPS6313870Y2 (ja)
WO2006045205A1 (en) Transfert system for transporting work pieces in a press
JP4509402B2 (ja) トランスファフィーダ用フィンガの外段取り装置
JP4472244B2 (ja) トランスファフィーダ
CN217200752U (zh) 一种上下料机构
JP4604013B2 (ja) プレス機械のワーク搬送装置
JP2006021235A (ja) プレス機械のワーク搬送装置
JPH06262280A (ja) トランスファフィーダ
JPH0857562A (ja) プレス内のトランスファー装置
JP5140852B2 (ja) トランスファプレス装置
JP2005153016A (ja) プレス機械のワーク搬送装置
JPH0347639A (ja) トランスファフィーダ
JP3902012B2 (ja) プレスのワーク搬送装置
JP3871640B2 (ja) フィーダの非常退避方法
WO1994021404A1 (en) Transfer feeder
JP2006021212A (ja) トランスファフィーダ
JPH0211340B2 (ja)
JP4229781B2 (ja) プレス間のワーク搬送装置
JPH11221636A (ja) トランスファフィーダの安全装置
JP2004009136A (ja) プレス機械のフィードバー退避装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080618

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080701

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100303

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4472244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term