JP2004050263A - トランスファプレスのワーク搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレスラインLを挟む左右両側位置に、プレスラインL方向に延びるバー39を平行に配置する。バー39を、支持ロッド38を介して昇降駆動装置45に連結して支持させる。バー39の上に、隣接するプレスステーションS間の領域を移動できるように第1キャリッジ41を装備させる。第1キャリッジ41の上に、プレスラインLと直角な方向に移動できるように第2キャリッジ43を搭載する。第2キャリッジ43にワークを掴むためフィンガー44を取り付ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレス成形されるシートやパネルの如きワークを保持して次のプレスステーションへ順次搬送するために用いるトランスファプレスのワーク搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のトランスファプレスにおいて、3次元のモーションを行うワーク搬送装置として、フィードバーをフィード、リフト、拡縮のモーションを行わせるようにするものの一例を示すと、図2に傾動バーを用いる方式について示す如く、上部に設けられたプレス駆動装置1から上下方向に延びる伝達軸2を介して取出された動力が左右方向に延びる駆動軸3に伝達され、該駆動軸3に設けられたカム4及び該カム4に係合するリンク5を介して傾動バー6を傾動させることにより、プレスラインL方向に一連に延びる左右2本のフィードバー7の送り作動を行うようにし、プレスステーションS毎に対応して該フィードバー7に設けたワーク保持装置としてのフィンガー22に挟持されたワーク8の送りを行うようにしてある。
【0003】
又、上記駆動軸3の一端側に嵌着させたカム9に機械的連動機構10を係合させ、該機械的連動機構10に連結されて他端側がベッドに支持された軸11を駆動軸3の回転によりプレスラインL方向に往復移動させるようにし、該軸11の移動により軸11上のラック12に噛合させたピニオン13を介して上下方向の軸14に回転力を伝えるようにしてあり、該軸14の上端部の傘歯車15と左右方向に配したスプライン軸17の一端部の傘歯車16とを噛合させて、軸14に伝えられた回転力をスプライン軸17に伝えてスプライン軸17を回転させるようにし、スプライン軸17にプレスラインL方向の前後から噛合するピニオン18とアイドルピニオン19により昇降ラック20を介して架台37上のフィードバー支持台21を昇降させてフィードバー7とともにワーク8の昇降を行うようにしてある。
【0004】
更に、上記駆動軸3の他端側に嵌着されたカム23に機械的連動機構24を係合させ、該機械的連動機構24に連結されて他端側がベッドに支持された入力軸25を駆動軸3の回転によりプレスラインL方向に往復移動させるようにし、該軸25上のラック26に噛合させたピニオン27を介して上下方向の軸28に回転力を伝えるようにしてあり、該軸28の上端の歯車31と左右方向に配した軸33のラック32とを噛合させて、軸28に伝えられた回転力を軸33に伝えて軸33を左右方向に移動させるようにし、更に、軸33と平行に配した軸36にラック34と同調ピニオン35を介し推力を伝えてフィードバー支持台21と一体にフィードバー7をプレスラインL方向と直角な方向へ拡縮(近接・離反)移動させて、フィンガー22によるワーク8の掴み、放し作動を行うようにしてある。又、このとき上記フィンガー22及び昇降ラック20は、ピニオン18がスプライン軸17に沿って移動することにより移動させられるようにしてある。
【0005】
なお、上記軸14には、バックラッシュを防ぐためのピニオン29とラック付シリンダ30が装備されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のワーク搬送装置の場合、長く重いフィードバー7に対し、送り、昇降、拡縮の3次元のモーションを行わせるため、移動質量が大きく駆動機構が大型化し、且つフィードバー7の移動範囲を確保するために装置全体が大型化してしまうという問題がある。又、各プレスステーションS毎に独立したモーションを行うことができないという問題もある。
【0007】
そこで、本発明は、駆動機構及び装置全体の小型化を図り、且つ各プレスステーション毎に独立した3次元モーションを作ることができるようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、プレスライン方向に沿って順次プレスステーションが形成されるようにしてあるトランスファプレスの上記プレスラインを挟む左右両側位置に、プレスライン方向に延びるバーを平行に配置して、該左右のバーを昇降駆動装置に支持させ、且つ上記左右のバー上に、隣接するプレスステーション間の領域を移動できるように第1キャリッジを装備させると共に、該第1キャリッジ上に、プレスラインと直角方向に移動できるように第2キャリッジを搭載し、該第2キャリッジにワーク保持装置を具備させた構成とする。
【0009】
第1キャリッジを、待機位置から上流側のプレスステーションの位置へ移動させ、第2キャリッジをプレスラインと直角な方向へ近接移動させ、バーを上昇させ、第1キャリッジを次のプレスステーションの位置へ移動させ、第2キャリッジをプレスラインと直角な方向へ離反移動させ、第1キャリッジを待機位置へ移動させることにより、ワーク搬送のための3次元モーションを作ることができる。
【0010】
又、第1キャリッジ及び第2キャリッジを、リニアモータ駆動構造とすることにより、ワーク搬送をより安定して行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の一形態を示すもので、プレスラインL方向に並列されている図示しない金型の位置に合わせてプレスステーションSが形成されるようにしてあるトランスファプレスにおいて、上記金型の列に沿いプレスラインL方向に延びるバー(リフトビーム)39を、プレスラインLを挟む左右両側位置に平行に配設し、該各バー39のプレスステーションS間の境界部の位置を、上下方向に配した支持ロッド38の上端に固定し、且つ左右方向に対向する支持ロッド38の下端部を、昇降駆動装置45に連結して支持させ、該昇降駆動装置45の駆動により各支持ロッド38が昇降してバー39を昇降させることができるようにする。
【0013】
又、上記バー39の上面に、隣接するプレスステーションSにおける互いの中央領域まで達するような長さとしたガイドレール40を、隣接するガイドレール40と干渉しないよう位置を左右にずらして設けて、該各ガイドレール40に沿ってプレスラインL方向に移動できるように第1キャリッジ41をバー39上に装備させ、且つ該各第1キャリッジ41の上面に、プレスラインLと直角な方向に向けてガイドレール42を設けて、該ガイドレール42に沿ってプレスラインL方向に直交する方向へ移動できるように第2キャリッジ43を第1キャリッジ41上に搭載し、更に、該各第2キャリッジ43の内側となる左右対向側に、ワーク保持装置としてのフィンガー44を取り付けて、第1キャリッジ41の移動によりフィンガー44にプレスラインL方向の送り動作が与えられるようにすると共に、第2キャリッジ43の移動によりフィンガー44にプレスラインLと直角な方向への拡縮(近接・離反)動作が与えられるようにする。
【0014】
上記第1キャリッジ41及び第2キャリッジ43はリニアモータ駆動機構を採用している。すなわち、第1、第2キャリッジ41,43にはリニアモータのアーマチュアを下面部に設置し、且つガイドレール40,42をリニアモータのステータとしてある。
【0015】
プレス成形動作とタイミングを合わせてワークを次のプレスステーションSへ順次搬送させるようにする場合、プレスステーションSでのプレス成形が行われている間は、隣接するプレスステーションS間の境界部を待機位置Aとして、左右方向に対向する第1キャリッジ41を待機させておくようにする。この際、左右の第1キャリッジ41上に搭載されている左右の第2キャリッジ43は、フィンガー22が後退しているように互いの間隔が広くなる位置まで移動させておくようにする。プレス成形が終了すると、左右の第1キャリッジ41を、バー39上のガイドレール40に沿わせて待機位置Aから上流側のプレスステーションSへ移動させ、次に、左右の第2キャリッジ43を、第1キャリッジ41上のガイドレール42に沿わせて互いに近接する方向に移動させてフィンガー44でワークを掴み、次いで、昇降駆動装置45の作動でバー39を上昇させることによりワークを持ち上げ、続いて、左右の第1キャリッジ41をガイドレール40に沿わせて次のプレスステーションSまで移動させた後、バー39を昇降駆動装置45の作動で下降させることにより、フィンガー22に掴まれているワークを金型の上に載置し、次に、左右の第2キャリッジ43を互いに離反する方へ移動させることによりワークを切り離した後、左右の第1キャリッジ41を待機位置Aまで移動させて待機させる。以上のモーションを繰り返すことにより、ワークをプレスラインL方向に順次搬送することができる。
【0016】
このように、本発明においては、バー39に対しては昇降動作のみを与えて、送り動作を第1キャリッジ41に、又、拡縮動作を第2キャリッジ43に受け持たせているため、水平方向の移動質量が小さく、したがって、駆動機構の小型化を図ることができ、しかもバー39は長手方向に移動しないことから、装置全体の小型化を図ることができる。又、第1キャリッジ41による送り動作及び第2キャリッジ43による拡縮動作にはリニアモータを用いているため、これらの動作をより安定して円滑に行うことができると共に、送り及び拡縮を各プレスステーションS毎に独立して行うことができて有利である。
【0017】
なお、バー39に昇降動作を与える昇降駆動装置45には、たとえば、ラック・ピニオン方式等、任意の機構を採用し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のトランスファプレスのワーク搬送装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1)プレスライン方向に沿って順次プレスステーションが形成されるようにしてあるトランスファプレスの上記プレスラインを挟む左右両側位置に、プレスライン方向に延びるバーを平行に配置して、該左右のバーを昇降駆動装置に支持させ、且つ上記左右のバー上に、隣接するプレスステーション間の領域を移動できるように第1キャリッジを装備させると共に、該第1キャリッジ上に、プレスラインと直角方向に移動できるように第2キャリッジを搭載し、該第2キャリッジにワーク保持装置を具備させた構成としてあるので、移動質量を小さくできることにより、駆動機構の小型化及びコストダウン化を図ることができると共に、バーが長手方向に移動しないことから装置全体の小型化を図ることができる。
(2)第1キャリッジと第2キャリッジによる送りと拡縮を各プレスステーション毎に独立して行うことができることから、各ステーション毎に異なる3次元モーションを作ることができる。
(3)第1キャリッジ及び第2キャリッジを、リニアモータ駆動構造とすることにより、ワークの搬送をより安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランスファプレスのワーク搬送装置の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】従来におけるトランスファプレスのワーク搬送装置の一例を示す概要図である。
【符号の説明】
39 バー
41 第1キャリッジ
43 第2キャリッジ
44 フィンガー(ワーク保持装置)
L プレスライン
S プレスステーション
Claims (2)
- プレスライン方向に沿って順次プレスステーションが形成されるようにしてあるトランスファプレスの上記プレスラインを挟む左右両側位置に、プレスライン方向に延びるバーを平行に配置して、該左右のバーを昇降駆動装置に支持させ、且つ上記左右のバー上に、隣接するプレスステーション間の領域を移動できるように第1キャリッジを装備させると共に、該第1キャリッジ上に、プレスラインと直角方向に移動できるように第2キャリッジを搭載し、該第2キャリッジにワーク保持装置を具備させた構成を有することを特徴とするトランスファプレスのワーク搬送装置。
- 第1キャリッジ及び第2キャリッジを、リニアモータ駆動構造とした請求項1記載のトランスファプレスのワーク搬送装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002213065A JP2004050263A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | トランスファプレスのワーク搬送装置 |
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Publications (1)
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Country Status (1)
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-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002213065A patent/JP2004050263A/ja active Pending
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