JP2006016949A - 水栓 - Google Patents

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明 西岡
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Abstract

【課題】 流量調整ハンドルを、これまでにない斬新なデザインのものとしたり、周囲の環境などにマッチしたデザインとすることが容易であり、ひいては消費者の購買意欲をかき立てることもできる水栓を提供すること。
【解決手段】 流量調整ハンドル6,7が、透明または半透明の部材6a,7aより構成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、水や湯の流量を調整するための流量調整ハンドルを備えた湯水混合栓や単水栓などの水栓に関する。
従来より、湯水混合栓や単水栓など種々の水栓が市場に出回っている。
しかし、従来の水栓は、機能面などの制約からデザインがほぼ画一的であり個性化を図ることが困難であった。
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、流量調整ハンドルを、これまでにない斬新なデザインのものとしたり、周囲の環境などにマッチしたデザインとすることが容易であり、ひいては消費者の購買意欲をかき立てることもできる水栓を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の水栓は、流量調整ハンドルが、透明または半透明の部材より構成されていることを特徴としている(請求項1)。
また、上記目的を達成するために、この発明の水栓は、流量調整ハンドルが、内部に液体を収容した透明または半透明の部材より構成されていることを特徴としている(請求項2)。
また、前記液体が有色であることが好ましく(請求項3)、前記部材内に比重および色の異なる複数の液体が収容されていてもよい(請求項4)。
さらに、前記部材内に蓄光材が収容されていてもよい(請求項5)。
また、前記部材内を照明する照明手段が設けられていてもよく(請求項6)、このとき、前記照明手段が、湯および/または水の吐出に伴って電流を発生する発電部を有していてもよい(請求項7)。
また、前記流量調整ハンドルが、湯水混合栓の湯流量調整ハンドルまたは水流量調整ハンドルであってもよい(請求項8)。
請求項1〜4に係る発明では、流量調整ハンドルを、これまでにない斬新なデザインのものとしたり、周囲の環境などにマッチしたデザインとすることが容易であり、ひいては消費者の購買意欲をかき立てることもできる水栓が得られる。
また、請求項5および6に係る発明では、夜間、停電時など水栓の周囲が暗くなったときに前記部材内を照明することができ、外見だけでなく実用性の点でも優れた水栓が得られ、請求項7に係る発明では、省資源性の面で向上を図ることができる。
さらに、請求項8に係る発明では、湯水混合栓の湯流量調整ハンドルを構成する部材の内部に収容する液体の色と、水流量調整ハンドルを構成する部材の内部に収容する液体の色とを異ならせることによって、流量調整ハンドルが湯用のものか水用のものかを判断する目安とすることができるので、流量調整ハンドルの誤認を効果的に防止することができる水栓を得ることができる。
図1〜図4は、この発明の第1の実施の形態を示す。図1、図3および図4において、1は洗面台に設けられた湯水混合栓であり、図3に示すように、洗面台2の内部に配置され、水供給管3および湯供給管4が接続される水栓本体5を備えている。また、この水栓本体5には、洗面台2の適宜の位置に取り付けられる水流量調整ハンドル6、湯流量調整ハンドル7および吐水管8が接続されている。
さらに、前記二つのハンドル6,7の上下方向の軸まわりの回動操作(図2参照)によって、前記水供給管3および湯供給管4から水栓本体5内に供給される水および湯の流量を調整することができるように、湯水混合栓1には弁機構が設けられている。この弁機構としては、公知の構成のものを採用することができ、その一例として、図4に、各供給管3,4に設けられる弁座9と、各ハンドル6,7の回動操作により弁座9に対する開度が調整される弁体10とを備えた弁機構11を示している。すなわち、この弁機構11は、通常の単水栓に用いられている弁機構と同様の構成からなる。
そして、各供給管3,4から水栓本体5内に供給された水および湯は、前記吐水管8から吐出される。
ここまでの構成は、従来の湯水混合栓と何ら変わらない。そして、この実施の形態の湯水混合栓1は、各流量調整ハンドル6,7の構成に特徴を有している。すなわち、各流量調整ハンドル6,7は、内部に空洞を有する透明または半透明の部材6a,7aを備えている。
前記部材6a,7aは、クリスタルガラスやアクリル等の透明または半透明な材料を用いて正面視および背面視がほぼ三日月形状である中空のケース状に形成されている。そして、各流量調整ハンドル6,7が止水状態のときに、図3に示すように、水流量調整ハンドル6を構成する部材6aと、湯流量調整ハンドル7を構成する部材7aとは、吐水管8を挟んで左右対称となるように互いの向きが逆になっている。また、これに伴って、水流量調整ハンドル6と湯流量調整ハンドル7の回動操作する方向も逆向きとなっている。
そして、部材6aの空洞内には、比重および色の異なる2種の液体12,13が収容されている。前記液体12は無色透明の水、液体13は青色の油である。また、部材7aの空洞内にも、比重および色の異なる2種の液体14,15が収容されている。前記液体14は無色透明の水、液体15は赤色の油である。
上記の構成からなる湯水混合栓1では、水流量調整ハンドル6を構成する部材6a内に青色の液体13が収容され、この青色の液体13が透明または半透明の部材6aを通して外部から見えるように構成されているとともに、湯流量調整ハンドル7を構成する部材7a内に赤色の液体15が収容され、この赤色の液体15が透明または半透明の部材7aを通して外部から見えるように構成されているので、液体13,15の色表示によって各流量調整ハンドル6,7の誤認を効果的に防止することができる。
また、各流量調整ハンドル6,7を回動操作したときに、各部材6a,7a内の液体12〜15が波うち、使用者の目を楽しませるという効果を奏する。
さらに、前記部材6a,7aを円柱形状などの左右対称な形状ではなく左右非対称な形状としてあるので、例えば、前記部材6a,7aの向きを見るだけで流量調整ハンドル6,7の開閉をある程度判断することができ、流量調整ハンドル6,7の閉め忘れなどに気づきやすくなり、ひいては節水効果が得られる。
図5および図6は、この発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態に係る湯水混合栓16は、第1の実施の形態に係る湯水混合栓1と比べて、各部材6a,7a内を照明する照明手段を備えている点で異なる。
前記照明手段は、各部材6a,7a内に配置されるLED照明灯17と、吐水管8からの湯および/または水の吐出に伴って電力を発生する発電部18とを有している。
前記LED照明灯17の発光色は、例えば白、黄、赤、青、緑などの中から適宜に選択することができる。
前記発電部18は、軸部19の内部に永久磁石20を有する弁体10と、この弁体10の外側に配置され、前記LED照明灯17にリード線21を介して接続された複数のコイル22とによって構成されている。すなわち、前記弁体10の鍔部23およびこの鍔部19に当接する環状パッキン24のそれぞれ周縁部に複数の羽根25,26が設けられている。そして、吐水管8からの水(湯)の吐出時に、弁座9と弁体10の間を抜けた水(湯)が羽根25,26に衝突することにより、弁体10が回転し、この回転によって生じた電流がコイル22およびリード線21を介してLED照明灯17に流れ、LED照明灯17が発光するように構成されている。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限られず、種々に変形して実施することができる。例えば、上記二つの実施の形態において、各部材6a,7a内に蓄光材(図示していない)を収容してもよい。このとき、蓄光材は液体12〜15内に分散させてあってもよいし、部材6a,7a内に設けたケース(図示していない)内に保持するようにしてもよい。上記のように構成すれば、前記蓄光材によって夜間、停電時など湯水混合栓1の周囲が暗くなったときに部材6a,7a内を照明することができ、夜間や停電時における各流量調整ハンドル6,7の誤認を効果的に防止することができる。
また、上記二つの実施の形態において、部材6a内に無色透明の水12と青色(有色)の油13とを収容し、部材7a内に無色透明の水14と赤色(有色)の油15とを収容しているが、このような構成に限られず、例えば、部材6a内に青色に着色された(有色の)水12と無色透明な油13とを収容し、部材7a内に赤色に着色された(有色の)水14と無色透明な油15とを収容してもよい。ここで、前記部材6a内に収容する液体12,13の色の組み合わせと、部材7a内に収容する液体14,15の色の組み合わせとは異ならせてあることが好ましいが、組み合わせが同じでもよく、この場合、例えば、部材6a内に収容する比重の大きい方の液体12と部材7a内に収容する比重の小さい方の液体15とを同じ色とし、部材6a内に収容する比重の小さい方の液体13と部材7a内に収容する比重の大きい方の液体14とを同じ色とすることが望ましい。
さらに、上記二つの実施の形態において、弁機構11に代えて、通常のシングルレバー式単水栓で用いられる弁機構を採用してもよい。この場合、各流量調整ハンドル6,7を回動操作する際の回動角度の範囲を90°程度とすることができ、使用性の面で向上を図ることができる。
また、上記二つの実施の形態において、各部材6a,7a内に収容する液体は、1種でもよい。この場合、部材6a内に収容する液体の色と、部材7a内に収容する液体の色とは異ならせておくことが望ましい。また、各部材6a,7a内に収容する液体は、比重および色の異なる3種以上の液体でもよい。この場合、部材6a内に収容する液体の色の組み合わせと、部材7a内に収容する液体の色の組み合わせとは異ならせておくことが望ましい。加えて、前記液体の色は、上述した透明、赤色、青色に限られず、その他、例えば、白色、黄色、オレンジ色、紫色、緑色等種々の色が挙げられる。さらに、前記液体に代えて、例えば粒状体、粉状体等の固体を用いてもよい。
また、上記二つの実施の形態において、各部材6a,7aは中空のケース状でなく、中空でない塊状となっていてもよい。この場合にも、各部材6a,7aはクリスタルガラスやアクリル等の透明または半透明な材料を用いて形成することが望ましい。加えて、各部材6a,7aの形状は、正面視および背面視がほぼ三日月形状であるものに限られず、例えば、正面視および背面視がほぼ星形状であってもよく、その他、円柱形状、楕円柱形状、多角柱形状等種々の形状であってもよい。
また、第2の実施の形態において、発電部18において発生させた電流をより有効に用いるために、バックアップ用の電池などを設けてもよい。具体的には、流量調整ハンドル6(7)を開いて水(湯)を吐水管8から吐水させる状態としたときには、発電部18において発生した電流が電池に溜められ、流量調整ハンドル6(7)を閉じて止水状態としたときには、前記電池からLED照明灯17へと電流が流れ、LED照明灯17が発光するように構成してもよい。
この発明の第1の実施の形態に係る湯水混合栓の構成を概略的に示す斜視図である。 前記湯水混合栓の要部の構成を概略的に示す正面図である。 前記湯水混合栓の構成を概略的に示す透視正面図である。 前記湯水混合栓の構成を概略的に示す縦断面図である。 この発明の第2の実施の形態に係る湯水混合栓の構成を概略的に示す説明図である。 前記湯水混合栓の要部の構成を概略的に示す説明図である。
符号の説明
6 流量調整ハンドル
6a 部材
7 流量調整ハンドル
7a 部材
12 水
13 青色の油
14 水
15 赤色の油

Claims (8)

  1. 流量調整ハンドルが、透明または半透明の部材より構成されていることを特徴とする水栓。
  2. 流量調整ハンドルが、内部に液体を収容した透明または半透明の部材より構成されていることを特徴とする水栓。
  3. 前記液体が有色である請求項2に記載の水栓。
  4. 前記部材内に比重および色の異なる複数の液体が収容されている請求項2または3に記載の水栓。
  5. 前記部材内に蓄光材が収容されている請求項1〜4のいずれかに記載の水栓。
  6. 前記部材内を照明する照明手段が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の水栓。
  7. 前記照明手段が、湯および/または水の吐出に伴って電流を発生する発電部を有する請求項6に記載の水栓。
  8. 前記流量調整ハンドルが、湯水混合栓の湯流量調整ハンドルまたは水流量調整ハンドルである請求項1〜7のいずれかに記載の水栓。
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