第1の発明は、被加熱物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、ICタグから米の精米日時または収穫日時を読み取る読み取り手段と、現在日時を認識する時計手段と、前記鍋加熱手段を制御し炊飯を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記読み取り手段の情報に応じて前記鍋加熱手段を制御するよう構成したものであり、米の精米日時または収穫日時に合わせて鍋加熱手段を制御して炊飯コースを設定することにより、実際の米の精米時期または収穫時期からの劣化具合との差により期待する食味が確保できないという不具合を防止することができ、使用者の手を煩わすことなく期待する炊飯性能を確保することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、炊飯情報を表示する表示手段を備え、読み取り手段からの情報を前記表示手段に表示するようにしたものであり、使用者は表示手段により購入した米の精米時期または収穫時期を確認することができるため、精米日時または収穫日時からの時間経過が長い場合早めの使用に留意したり、好みに応じて水加減を調整することができるため、より良い使用者の好みに合致した食味を実現することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、読み取り手段からの精米日時情報または収穫日時情報と現在日時を比較し、その差に応じた情報を表示手段に表示するようにしたものであり、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きいため、精米日時情報または収穫日時情報と現在日時との差に応じた情報を表示することで、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断することができる。
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、音で外部に炊飯器の情報を知らせる報知手段を備え、読み取り手段からの情報を前記報知手段により使用者に報知するようにしたものであり、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者は、報知手段により購入した米の精米時期または収穫時期を確認することができ、精米日時または収穫日時からの時間経過が長い場合早めの使用に留意したり、好みに応じて水加減を調整することができ、より良い使用者の好みに合致した食味を実現することができる。
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか1つの発明において、炊飯コースを使用者が選択できるコース選択手段を備え、読み取り手段の情報に応じて使用者が炊飯コースを任意に選択できるようにしたものであり、使用者が機器により設定される炊飯コースにおける食味に満足できない場合、読み取り手段による情報を参考に使用者が好みの食味を実現できる炊飯コースを選択することができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、炊飯情報を表示する表示手段を備え、前記表示手段に最適と判断する炊飯コースを表示するようにしたものであり、使用者が任意に炊飯コースを選択する場合に、最適と判断する炊飯コースを表示することで、これを参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
第7の発明は、上記第5または第6の発明において、音で外部に炊飯器の情報を知らせる報知手段を備え、前記報知手段により最適と判断する炊飯コースを報知するようにしたものであり、使用者が任意に炊飯コースを選択する場合に、最適と判断する炊飯コースを報知することで、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者がこれを参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
第8の発明は、上記第1〜5のいずれか1つの発明において、炊飯情報を使用者が変更できる炊飯情報設定手段を備え、読み取り手段の情報に応じて使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにしたものであり、使用者が機器により設定される炊飯コースにおける食味に満足できない場合、読み取り手段による情報を参考に使用者が好みの食味を実現できる炊飯情報を設定できる。
第9の発明は、上記第8の発明において、炊飯情報を表示する表示手段を備え、前記表示手段に最適と判断する炊飯情報を表示するようにしたものであり、使用者が任意に炊飯情報設定を行う場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
第10の発明は、上記第8または第9の発明において、音で外部に炊飯器の情報を知らせる報知手段を備え、前記報知手段により最適と判断する炊飯情報を報知するようにしたものであり、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者が任意に炊飯情報設定を行う場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
第11の発明は、上記第8〜10のいずれか1つの発明において、設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、その設定変更を受け付けないようにしたものであり、使用者の誤設定による食味の低下を防止することができる。
第12の発明は、上記第8〜11のいずれか1つの発明において、設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを表示手段に表示するようにしたものであり、設定した炊飯情報が所定の範囲内にないことを早急に使用者に知らせて改善を促がし、使用者の誤設定による食味の低下をより一層防止することができる。
第13の発明は、上記第8〜12のいずれか1つの発明において、設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを報知手段により使用者に報知するようにしたものであり、設定した炊飯情報が所定の範囲内にないことを機器のそばにいない使用者や、視覚的に不自由な使用者などに知らせて改善を促がすことができ、使用者の誤設定による食味の低下をより一層防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図を示し、図2は、同炊飯器の断面図を示し、図3は、同炊飯器の斜視図を示すものである。
図1に示すように、炊飯器本体1は、鍋2を着脱自在に内装し、炊飯器本体1内部に鍋2を加熱する鍋加熱手段3と、鍋加熱手段3を制御し炊飯を行う制御手段4と、現在日時を認識する時計手段5と、米袋についたICタグ(図示せず)から米の精米日時を読み取る読み取り手段6とを備えている。ここで、制御手段4は、読み取り手段6の情報に応じて鍋加熱手段3を制御するよう構成している。
鍋加熱手段3は、図2に示すように、底内コイル105a、底外コイル105b、側面加熱ヒータ105cなどで構成し、制御手段4はマイコン120で構成している。また、読み取り手段6は、リーダライター124およびリーダライターアンテナ125からなるリーダライターユニット126で構成している。
ボディ102は、上面が開口している略円筒形をして炊飯器本体1を形成しており、このボディ102の開口部に上枠101を嵌着し、ボディ102の内部には上枠101と保護枠103とで鍋2を収納する収納部を形成している。保護枠103は有底円筒状に形成し、この保護枠103の上端部は上枠101に固定されている。保護枠103には、鍋加熱手段3を構成し、鍋2の底面を誘導加熱する底内コイル105aと、鍋2の側底面を誘導加熱する底外コイル105bと、鍋2の側面を誘導加熱する側面加熱ヒータ105cとを設置し、鍋2を誘導加熱するよう構成している。
加熱基板106aは、底内コイル105a、底外コイル105bおよび側面加熱ヒータ105cに高周波電流を通電し、鍋2を誘導加熱するもので、保護枠103とボディ102の内面とで構成される空間に設置している。この加熱基板106aには、加熱基板106a上に設置される発熱部品(図示せず)を冷却するヒートシンク106bを加熱基板106aの下方に設置している。また、このヒートシンク106bを冷却する冷却ファンモータ107をヒートシンク106bの下方に設けている。保護枠103とボディ102の内面とで構成される空間の加熱基板106aと対向する側には、電源コード106cを設けている。電源コード106cは、商用電源に接続され、加熱基板106aおよび操作基板119に電力を供給するものである。
鍋2の底面には、鍋2の温度を検知する底センサ108をセンサばね(図示せず)により付勢して取り付けている。この底センサ108は、炊飯および保温時の鍋温度を検知することで、後述するマイコン120が時計手段5の計時時間および底センサ108の検知温度の入力を受けて、底内コイル105a、底外コイル105bの加熱量を制御して鍋2を加熱し、鍋2内の被調理物を最適な温度状態に制御できるようにしている。
外蓋109は合成樹脂で構成し、内蓋111および放熱板112を嵌着している。この外蓋109は、ヒンジ軸110を上枠101の後部に一体成型されたヒンジ部材101aに回動自在に支持されている。
内蓋111の外周下部に鍋パッキン114を取り付け、この内蓋111には、炊飯中の蒸気などをボディ102の外部に放出する蒸気通路穴113を設けており、鍋2内の空間と外部とを連通するように構成している。内蓋111の上面には、内蓋111の温度を検知する蓋センサ118を圧接している。内蓋111の上方の放熱板112の上面には、放熱板112を誘導加熱する蓋加熱ヒータ115を設置している。外蓋109の中央部には、鍋2からの蒸気をボディ102の外部に排出するために、蒸気排出穴117を設けた蒸気筒116を設置している。
上枠101の前部の傾斜面の上部には、操作基板119、マイコン120、ブザー121および表示板122を設置し、それらを操作パネル128により覆っている。ここで、ブザー121は後述する報知手段10を構成し、表示板122は後述する表示手段7を構成している。マイコン120は、底センサ108および蓋センサ118の温度信号を入力しながら、底内コイル105a、底外コイル105b、側面加熱ヒータ105cおよび蓋加熱ヒータ115への通電を制御する。
ボディ102と加熱基板106aとの間の空間部には、リーダライター124およびリーダライターアンテナ125からなるリーダライターユニット126を設置している。このリーダライターユニット126に近接するボディ102の一部分に、図3に示すように、ICタグガイド127を設けている。ICタグガイド127は、使用者が米を購入したとき、図5に示すように、米袋31に付いたICタグ32をどこに近づければよいかをガイドするものである。ハンドル123は、炊飯器本体1を持ち運びするためにボディ102に取り付けている。
上記構成において図4を参照しながら動作を説明する。一般的な炊飯工程は、図4に示すように、主として、前炊き工程、昇温工程、沸騰維持工程、むらし工程から成る。
前炊き工程では、時計手段5の計時時間が第1の所定時間t1(通常、20分前後)になるまで、底センサ108の検知温度が第1の所定温度T1(通常、55℃前後)になるように、マイコン120が底内コイル105a、底外コイル105bに一定周期において所定の時間の通電を繰り返して制御する。前炊き工程は、糊化温度よりも低温の水に米を浸し、予め米に吸水させておくことで、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化させるための工程である。また、本工程は、米に含まれるアミラーゼにより澱粉を分解しグルコースを生成させる工程でもあり、ここで、飯の甘味を生み出すのである。
つぎに、前炊き工程終了後、昇温工程に移行する。昇温工程では、鍋2の開口部を覆う内蓋111の温度を検知する蓋センサ118を設け、蓋センサ118の検知温度が所定温度に達するまで、鍋加熱手段3が鍋2を加熱する。なお、このときの底内コイル105a、底外コイル105bの消費電力は、マイコン120により制御される。
引き続き、昇温工程終了後、沸騰維持工程に移行する。沸騰維持工程では、鍋2に水がある間は、鍋2内の米および水が沸騰状態を維持するように、マイコン120が底内コイル105a、底外コイル105bに一定周期においてそのときの炊飯量に応じた時間の通電を繰り返して制御する。そして、沸騰維持工程が経過していくと、鍋2内の水が米に吸水されたり蒸発したりしてなくなり、鍋2の温度が上昇する。底センサ108の検知温度が、第2の所定温度T2(水の沸点以上)に到達すると、鍋2内に水がなくなったと判断し工程の終了とする。この工程は、米澱粉を糊化させる工程であり、炊飯後の飯の糊化度は100%近くに達するが、この工程終了時には糊化度は50〜60%程度となる。
つぎに、むらし工程に進む。むらし工程では、図4に示すように、時計手段5の計時時間により、鍋2を加熱しない休止工程と、加熱をする追炊き工程とを複数回繰り返す。追炊き工程では、第3の所定時間t3になるまで、マイコン120が底内コイル105a、底外コイル105bに一定周期においてそのときの炊飯量に応じた時間の通電を繰り返して制御する。むらし工程は沸騰維持工程に引きつづき、米澱粉を糊化させる工程であり、むらし工程の開始時には糊化度は50〜60%程度であったものが、むらし工程終了時、すなわち、炊飯終了時には、糊化度は100%近くに達する。
つぎに、図5および図6を参照しながらICタグ32の情報読み取りの動作を説明する。使用者が米を購入したとき、読み取り手段6を構成するリーダライター124により米袋31に付いたICタグ32から精米日時を読み取る。すなわち、米袋31に付いたICタグ32をリーダライター124に近づけて精米日時を読み取る。このとき、ICタグ32をリーダライター124に近づける距離は、例えば、使用周波数が13.56MHzであれば30cm程度の範囲で通信が可能となっている。このとき、リーダライター124がリーダライターアンテナ125に電流を流すことにより発生する磁界をアンテナ34が受け、ICチップ33に電力が供給される。これにより、ICタグ32は通信可能な状態になり、リーダライター124との通信を開始する。
ここで、ICタグ32は固有のIDを有しており、リーダライター124は通信の始めに認識用のIDを確認し、そのIDによりICタグ32の種類を認識する。したがって、無関係のICタグ32のIDを認識した場合、通信を行わない。例えば、炊飯器のリーダライター124が認識するべきIDをお米のIDとすることで、食パンのICタグ32を認識しても通信を行わないため、通信エラーを防止することができる。
このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力(精米日時情報)と時計手段6からの現在日時の入力を比較し、その差に応じて米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、精米日時を表示板122に表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。なお、時計手段6はマイコン120にその機能を内蔵していてもよい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合、その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて、マイコン120は浸水時間を変化させ、底内コイル105a、底外コイル105b、側面加熱ヒータ105cおよび蓋加熱ヒータ115を制御して炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、炊飯日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、炊飯日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
もちろん、より細かく場合分けを設定するとより性能を向上させることができることはいうまでもない。
また、前炊き工程の時間を、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差を用いた演算で決定してもよい。
以上のように、本実施の形態においては、ICタグ32から米の精米日時を読み取るリーダライター124の情報に応じて前炊き工程の時間を制御し、鍋加熱手段3を構成する底内コイル105a、底外コイル105b、側面加熱ヒータ105cおよび蓋加熱ヒータ115を制御するので、実際の米の精米時期からの劣化具合との差により期待する食味が確保できないという不具合を防止することができ、使用者の手を煩わすことなく期待する炊飯性能を確保することができる。
また、リーダライター124からの精米日時情報と時計手段6からの現在日時の入力を比較し、その差に応じた情報(精米日時)を表示板122に表示するようにしたので、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きいため、精米日時情報と現在日時との差に応じた情報を表示することで、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断することができる。
また、本実施の形態においては、炊飯時期に応じた最適な炊飯のファクターとして浸水時間を挙げて説明しているが、他のファクターを変更してもよい。
また、本実施の形態においては、ICタグ32と読み取り手段6を構成するリーダライター124の組み合わせによって米の情報を読み取るようにしているが、QRコードに代表される2次元バーコード等の情報通信手段を用いてもよい。
さらに、使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時からの使用期間が長い場合、その期間に応じた補正をかけることより性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、マイコン120は、リーダライター124の情報に応じて炊飯コースを制御するよう構成しているが、米内の水分量に関しては、収穫してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられ、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要があり、逆に、収穫してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられ、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるので、その時間は長めにする必要がある。したがって、リーダライター124により収穫日時を読み取り、読み取った収穫日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は底内コイル105a、底外コイル105b、側面加熱ヒータ105cおよび蓋加熱ヒータ115を制御して前炊き工程の時間などの炊飯コースを制御することで、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における炊飯器のブロック図を示すものである。
図7に示すように、表示手段7は、炊飯情報を表示するもので、読み取り手段6からの精米日時を含む情報を表示手段7に表示するようにしている。ここで、上記実施の形態1と同様に、表示手段7は表示板122により構成し、読み取り手段6は、リーダライター124およびリーダライターアンテナ125からなるリーダライターユニット126で構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時をリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段5からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。
精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示されるリーダライター124によりICタグ32から読み取った精米日時を確認することができる。米質は精米してからの期間に大きく依存するので、その日時が例えば100日前である等長期である場合、表示板122に‘精米から100日経過しています。早めの使用をおすすめします’と表示するなど使用者に早めの使用を促がしたり、‘精米から100日経過しています。水は少し多目がよいかもしれません’など水加減に留意するように促がすことができる。
以上のように、本実施の形態においては、リーダライター124からの精米日時を含む情報を表示板122に表示するようにしているので、使用者は表示板122により購入した米の精米時期を確認することができるため、精米日時からの時間経過が長い場合早めの使用に留意したり、好みに応じて水加減を調整することができるため、より良い使用者の好みに合致した食味を実現することができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、リーダライター124からの情報を表示板122に表示するようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、リーダライター124からの収穫日時を含む情報を表示板122に表示するようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における炊飯器のブロック図を示すものである。
図8に示すように、報知手段10は、音で外部に炊飯器の情報を知らせるもので、読み取り手段6によりICタグ32から読み取った精米時期を含む情報を報知手段10により使用者に報知するようにしている。ここで、上記実施の形態1と同様に、表示手段7は表示板122により構成し、報知手段10はブザー121により構成し、読み取り手段6は、リーダライター124およびリーダライターアンテナ125からなるリーダライターユニット126で構成している。他の構成は上記実施の形態1または2と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時をリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段5からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるので、その時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるので、その時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示されるリーダライター124によりICタグ32から読み取った精米日時を確認することができる。しかしながら、表示は常時点灯していたり、表示に注意していない場合、それに気付かない場合も多い。しかし、米質は精米してからの期間に大きく依存するので、ブザー121を用いることにより、例えば1ヶ月ごとに聴覚的に使用者への早めの使用を促がしたり、水加減に留意するように促がすことができる。
以上のように、本実施の形態においては、リーダライター124からの精米日時を含む情報をブザー121により報知するようにしたので、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者は、ブザー121により購入した米の精米時期を確認することができ、精米日時からの時間経過が長い場合早めの使用に留意したり、好みに応じて水加減を調整することができ、より良い使用者の好みに合致した食味を実現することができる。
また、前述のブザー121に代えて、音声情報案内とすることでその効果がより顕著に表われるようにすることができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、リーダライター124からの情報をブザー121により報知するようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、リーダライター124からの収穫日時を含む情報をブザー121により報知するようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における炊飯器のブロック図を示すものである。
図9に示すように、コース選択手段8は、使用者が炊飯コースを選択するもので、読み取り手段6の情報に応じて、炊飯コースを任意に選択できるようにしている。ここで、上記実施の形態1と同様に、表示手段7は表示板122により構成し、報知手段10はブザー121により構成し、読み取り手段6は、リーダライター124およびリーダライターアンテナ125からなるリーダライターユニット126で構成している。他の構成は上記実施の形態1〜3と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時をリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段5からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者が、マイコン120により決定した炊飯コースによるご飯のできが気に入らない場合、コース選択手段8によりあらかじめ設定してある炊飯コースを選択することができる。このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示されるリーダライター124によりICタグ32から読み取った精米日時を参考にして炊飯コースを選択することができる。
例えば、上記の場合、LCDに精米日は11月15日であることが表示されている。しかし、使用者がご飯のできが硬く粒のふくらみが小さいと感じた場合、このとき、例えば現在の日時が精米日から2ヶ月経過していたとするとコース選択手段8により軟らかく炊けるコースを選択することで、好みに応じた食味を実現できる。また、LCDに精米日は11月15日であることが表示されており、現在の日時が精米日から6ヶ月経過していたとすると使用者はコース選択手段8によりさらに軟らかく炊けるコースを選択することで、好みに応じた食味を実現できる。
ここで、最適な炊飯シーケンスを表示板122に表示することにより、使用者が任意に炊飯コースを選択する場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
また、最適な炊飯シーケンスをブザーまたは音声にて報知することにより、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者が任意に炊飯コースを選択する場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
以上のように、本実施の形態においては、コース選択手段8によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯コースを任意に選択できるようにしたので、使用者が機器により設定される炊飯コースにおける食味に満足できない場合、リーダライター124による情報を参考に使用者が好みの食味を実現できる炊飯コースを選択することができ、より良い使用者の好みに合致した食味を実現することができる。
また、最適な炊飯シーケンスを表示板122に表示することにより、使用者が任意に炊飯コースを選択する場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
また、最適な炊飯シーケンスをブザーまたは音声にて報知することにより、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者が任意に炊飯コースを選択する場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、コース選択手段8によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯コースを任意に選択できるようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、コース選択手段8によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯コースを任意に選択できるようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における炊飯器のブロック図を示すものである。
図10に示すように、炊飯情報設定手段9は、使用者が炊飯情報を変更できるもので、この炊飯情報設定手段9により読み取り手段6の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにしている。ここで、上記実施の形態1と同様に、表示手段7は表示板122により構成し、報知手段10はブザー121により構成し、読み取り手段6は、リーダライター124およびリーダライターアンテナ125からなるリーダライターユニット126で構成している。他の構成は上記実施の形態1〜4と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時をリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段129からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者が、マイコン120により決定した炊飯コースによるご飯のできが気に入らない場合、炊飯情報設定手段9により、浸水時間を設定することができる。このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示される浸水時間を任意に設定することによって、自らの好みの食味を実現することができる。
例えば、上記の場合、精米日時は11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であれば、炊飯器が設定する浸水時間は15分である。しかし、使用者がご飯のできが硬く粒のふくらみが小さいと感じた場合、炊飯情報設定手段9により浸水時間を20分に設定することにより、好みに応じた食味を実現できる。
もちろん、食味に関係する炊飯情報は、蒸らしの時間等炊飯を行う中でさまざまであり、前炊き工程の時間に限るものではない。
ここで、最適な炊飯情報を表示板122に表示することにより、使用者が任意に炊飯情報設定を行う場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
また、最適な炊飯情報をブザーまたは音声にて報知することにより、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者が任意に炊飯情報設定を行う場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
以上のように、本実施の形態においては、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにしたので、使用者が機器により設定される炊飯コースにおける食味に満足できない場合、リーダライター124による情報を参考に使用者が好みの食味を実現できる炊飯情報を設定することができ、より良い使用者の好みに合致した食味を実現することができる。
また、最適な炊飯情報を表示板122に表示することにより、使用者が任意に炊飯情報設定を行う場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
また、最適な炊飯情報をブザーまたは音声にて報知することにより、機器から離れた位置にいる使用者や視覚的に不自由な使用者が任意に炊飯情報設定を行う場合に参考にすることができ、より簡便に使用者の好みの食味を実現できる炊飯シーケンスに近づけることができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態6)
図10に示す炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、その設定変更を受け付けないようにしている。他の構成は上記実施の形態5と同じである。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時を読み取り手段6を構成するリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段129からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者が、マイコン120により決定した炊飯コースによるご飯のできが気に入らない場合、炊飯情報設定手段9により、浸水時間を設定することができる。このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示される浸水時間を任意に設定することによって、自らの好みの食味を実現することができる。
例えば、上記の場合、精米日時は11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であれば、炊飯器が設定する浸水時間は15分である。しかし、使用者がご飯のできが硬く粒のふくらみが小さいと感じた場合、炊飯情報設定手段により浸水時間を20分に設定することにより、好みに応じた食味を実現できる。
しかし、このとき設定された時間が例えば0分や180分であるというように炊飯を行う上で極端に短いあるいは長いと考えられる設定がなされた場合、その設定を受け付けないようにする。これにより、使用者の誤設定による食味の低下をより速やかに防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、その設定変更を受け付けないようにしたので、使用者の誤設定による食味の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにし、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、その設定変更を受け付けないようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにし、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、その設定変更を受け付けないようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態7)
図10に示す炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを表示手段7に表示するようにしている。ここで、上記実施の形態1と同様に、表示手段7は表示板122により構成している。他の構成は上記実施の形態5または6と同じである。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時を読み取り手段6を構成するリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段129からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者が、マイコン120により決定した炊飯コースによるご飯のできが気に入らない場合、炊飯情報設定手段9により、浸水時間を設定することができる。このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示される浸水時間を任意に設定することによって、自らの好みの食味を実現することができる。
例えば、上記の場合、精米日時は11月15日でありリーダライター124により読み取った日時が11月25日であれば、炊飯器が設定する浸水時間は15分である。しかし、使用者がご飯のできが硬く粒のふくらみが小さいと感じた場合、炊飯情報設定手段9により浸水時間を20分に設定することにより、好みに応じた食味を実現できる。
しかし、このとき設定された時間が基準外の時間である場合、そのことを表示板122に表示し使用者に注意を促がすことができる。例えば、0分や180分であるというように炊飯を行う上で極端に短いあるいは長いと考えられる設定がなされた場合、その設定を受け付けないようにするとともに、LCDにエラー表示を行ったり、赤色のLEDを点滅させるなどの注意を促がす表示を行う。これにより、使用者に誤設定を知らしめ食味の低下をより速やかに防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを表示板122に表示するようにしたので、設定した炊飯情報が所定の範囲内にないことを早急に使用者に知らせて改善を促がし、使用者の誤設定による食味の低下をより一層防止することができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにし、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを表示板122に表示するようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにし、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを表示板122に表示するようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態8)
図10に示す炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それを報知手段10により使用者に報知するようにしている。ここで、上記実施の形態1と同様に、報知手段10はブザー121により構成している。他の構成は上記実施の形態5〜7と同じである。
上記構成において動作を説明する。使用者が米を購入したとき、米袋に付いたICタグ32から精米日時を読み取り手段6を構成するリーダライター124により読み取る。このとき、制御手段4を構成するマイコン120は、リーダライター124からの入力と時計手段129からの現在日時の入力を比較し、その米がどの程度米質が劣化しているかを判断するとともに、表示板122にその精米日時を表示する。精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は米質の劣化は少なく、逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は米質の劣化は大きい。
米内の水分量に関しては、精米してから炊飯に使用するまでの期間が短い場合は、米の乾燥は少なく米内の水分も多いと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、吸水が過ぎると崩れたご飯になる傾向があるのでその時間は短めにする必要がある。逆に、精米してから炊飯に使用するまでの期間が長い場合は、米の乾燥は進み米内の水分も少ないと考えられるので、一般的に炊飯を行う場合その初期段階で米に吸水させる工程があるが、十分に吸水させなくては硬く膨らみの少ないご飯になる傾向にあるのでその時間は長めにする必要がある。
したがって、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差に応じて浸水時間を変化させるように、マイコン120は炊飯コースを制御する。
例えば、リーダライター124により読み取った精米日時と使用開始日時、つまりリーダライター124によりICタグ32の読み取りを行った日時の差が1ヶ月以下であれば前炊き工程の時間は15分、1ヶ月以上であれば25分という制御を行うように論理を決定しておけば、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であればその米質の劣化は少ないと考え、前炊き工程の時間は15分として炊飯を行う。また、精米日時が11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が12月25日であればその米質の劣化は大きいと考え、前炊き工程の時間は25分として炊飯を行う。
このとき、使用者が、マイコン120により決定した炊飯コースによるご飯のできが気に入らない場合、炊飯情報設定手段9により、浸水時間を設定することができる。このとき、使用者はLCDなどの表示板122に表示される浸水時間を任意に設定することによって、自らの好みの食味を実現することができる。
例えば、上記の場合、精米日時は11月15日であり、リーダライター124により読み取った日時が11月25日であれば、炊飯器が設定する浸水時間は15分である。しかし、使用者がご飯のできが硬く粒のふくらみが小さいと感じた場合、炊飯情報設定手段9により浸水時間を20分に設定することにより、好みに応じた食味を実現できる。
しかし、このとき設定された時間が基準外の時間である場合、そのことをブザー121により音声で使用者に注意を促がす。例えば、0分や180分であるというように炊飯を行う上で極端に短いあるいは長いと考えられる設定がなされた場合、その設定を受け付けないようにするとともに、音声で使用者に知らせる。これにより、設定した炊飯情報が所定の範囲内にないことを機器のそばにいない使用者や、視覚的に不自由な使用者などに知らせて改善を促がすことで、使用者の誤設定による食味の低下をより速やかに防止することができる。
もちろん、同時に表示板122による注意躍起を行うとなお効果的である。
以上のように、本実施の形態においては、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それをブザー121により使用者に報知するようにしたので、設定した炊飯情報が所定の範囲内にないことを機器のそばにいない使用者や、視覚的に不自由な使用者などに知らせて改善を促がすことができ、使用者の誤設定による食味の低下をより一層防止することができる。
なお、本実施の形態では、リーダライター124により米袋についたICタグ32から精米日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにし、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それをブザー121により使用者に報知するようにしているが、上記実施の形態1と同様に、リーダライター124により収穫日時を読み取り、炊飯情報設定手段9によりリーダライター124の情報に応じて、使用者が炊飯情報を任意に変更できるようにし、炊飯情報設定手段9により設定された炊飯情報が所定の設定を外れる場合、それをブザー121により使用者に報知するようにしてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。