JP4466508B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、玄米炊飯機能を備えた電気炊飯器に関するものである。
発芽玄米にはガンマアミノ酪酸(GABA)という栄養素が多く、食べると体に良いと言われるが、ふつうの米(白米など)に比べると価格が高い。
一方、玄米や分づき米等の胚芽を有する米を24時間くらい吸水させると、発芽して発芽玄米と同じガンマアミノ酪酸(GABA)を持つようになる。
ガンマアミノ酪酸(GABA)は、脳の血流や高血圧を改善する効果や腎機能や肝機能を改善する効果があると言われており、さらには、中性脂肪の低減などの効果も期待されている。
近年の健康志向の高まりともに、一般の家庭でも健康増進に優れた発芽米が食べられるようになった。
そこで、従来から玄米(分づき米等を含む)を加熱することにより発芽させ、発芽米を簡単に作ることができる電気発芽器が実用化されている。
しかし、従来の電気発芽器の場合、発芽させた発芽米を炊飯器に移し代えて炊飯する必要があり、ユーザーにとって非常に煩わしいという問題があった。
そこで、そのような問題を解決するために、例えば発芽コースとして、通常炊飯時の吸水工程を利用して、昇温工程前の段階で玄米(分づき米等を含む)を所定の時間、所定の温度で加熱して発芽させる発芽工程を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
また、吸水工程とは別の吸水工程前の段階で玄米(分づき米等を含む)を所定の時間、所定の温度で加熱して発芽させる活性化工程を設けたものも提案されている(特許文献2参照)。
これらの構成では、玄米や分づき米等の胚芽部を発芽させて、そのまま引き続き通常の状態で炊飯することができ、容易に発芽米を食することができるので便利である。
特開2001−245786号公報(明細書頁1−3頁、図1−4) 特開2003−339533号公報(明細書頁1−3頁、図1−4)
しかし、上記2つの従来例の場合、その何れにあっても、実質的に吸水工程を長くするだけの制御であり、実験して見ると、必ずしも十分なガンマアミノ酪酸(GABA)の増量効果が見られない。
また、後者の従来例(特許文献2)のように、吸水工程前の段階で、吸水工程とは別に、3時間〜5時間の活性化工程を設ける構成の場合、それに続く吸水工程と合わせると、非常に長い前処理工程を必要とし、1日3食の食事の時間間隔を考えると、各回共に炊き立ての御飯を提供することは困難である。
また。本願発明者の知見によると、吸水工程に続く昇温工程で、御飯の状態を考慮しながらできるだけゆっくりと時間を掛けて昇温させるように電力を決めて、炊き上げるようにすると、酵素の働きが活発になり、より有効にガンマアミノ酪酸(GABA)の発生量が増えることが分かった。
本願発明は、以上のような事情と実験による知見に基き、玄米の炊飯制御時において、ガンマアミノ酪酸増量モードでは、通常玄米モードに比べて、吸水工程における吸水加熱時間を長くするが、一方吸水工程終了後の炊き上げ用昇温工程の初期における昇温加熱時間をも長くすることにより、吸水時間を必要以上に長くすることなく、ガンマアミノ酪酸(GABA)の発生量を有効に向上させることができるようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
願の発明は、以上のような課題を解決することを目的としてなされたものであり、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
すなわち、本願発明では、内鍋と、内鍋加熱手段と、マイコンによる炊飯加熱制御手段とを備え、炊飯加熱制御手段は、白米モードの他に、吸水工程終了後沸騰状態まで連続的に加熱昇温させて炊き上げる炊き上げ用昇温工程が、吸水工程終了後50℃〜70℃まで加熱昇温させる第1の昇温工程と70℃から沸騰状態まで加熱昇温させる第2の昇温工程との2つの昇温工程よりなる玄米モードを設けるとともに、該玄米モード、通常玄米モードとガンマアミノ酪酸の発生量を増やすガンマアミノ酪酸増量モードとの2つの炊飯モードに分け、ガンマアミノ酪酸増量モードは、通常玄米モードに比べて、吸水工程における吸水加熱時間および同吸水工程終了後沸騰状態まで炊き上げる昇温工程における昇温加熱時間をそれぞれ長く設定し、当該昇温工程の上記第1の昇温工程における50℃から70℃までの加熱温度域での通過時間を、通常玄米モードよりも長くしたことを特徴としている。
玄米(分づき米や胚芽米等の胚芽を有する米を含む)に含まれるガンマアミノ酪酸(GABA)は、40〜50℃の温度の水に浸漬することによって増加する。一般的に10時間以上浸漬し玄米がわずかに発芽するくらいの状態にして、発芽玄米として食されているが、米を例えば10時間以上も40℃〜50℃の水に浸漬すると腐敗し始め、浸漬液が臭うようになるため、きれいな水で洗ってから炊飯する必要がある。
しかし、この時、ガンマアミノ酪酸(GABA)は、すでに浸漬水の方に溶け出しており、せっかく増えたガンマアミノ酪酸(GABA)を捨ててしまうことになる。
そこで、そのような10時間以上浸漬した時に比べるとガンマアミノ酪酸(GABA)の増加量は少なめであるが、浸漬水が腐敗を生じるまでの間で、できるだけ長い時間浸漬させて、そのまま炊飯するのが良い。
一方、上記ガンマアミノ酪酸(GABA)は酵素の働きにより生成されるが、該酵素は50℃〜70℃の温度域で働きが活発になる。したがって、そのように酵素の働きが活発になる50℃〜70℃あたりでも、ガンマアミノ酪酸(GABA)は有効に生成する。
そこで、玄米モードの内のガンマアミノ酪酸増量モードでは上記のように、先ず40〜50℃の吸水工程における吸水時間を通常玄米モードに比べて十分に長くして、十分な量のガンマアミノ酪酸(GABA)を発生させる。
例えば一例として吸水時間を3時間30分程度とし、その間約50℃程度で温度調節をおこなう。
一方、同吸水工程終了後50℃〜70℃まで加熱昇温させる炊き上げ工程初期の50℃〜70℃の第1の昇温工程では、昇温加熱時の火力を弱め、50℃から70℃に到る温度域での昇温時間を通常玄米モードよりも長い昇温時間に延長する。
つまり、ガンマアミノ酪酸(GABA)は、述のように酵素の働きにより生成されるので、吸水工程の吸水温度よりも高く、酵素の働きが活発になる吸水工程終了後の炊き上げ用第1の昇温工程(昇温工程初期)50℃〜70℃の温度域をできるだけゆっくりと通過させて、ガンマアミノ酪酸(GABA)を効果的に増加させる。
これらの結果、吸水工程におけるGABA増量効果と吸水工程終了後、炊き上げ用昇温工程初期の50℃〜70℃の温度域におけるGABA増量効果とが有効に組み合わされ、通常では困難な御飯の味の良さとGABA増量性能との両立を図りながら、しかも従来のものよりも短かい時間で有効にGABA増量性能を向上させることができる。
以上の結果、本願発明の電気炊飯器によると、従来のような長時間の吸水後に米を洗って炊飯器にセットし直す手間が省け、しかもガンマアミノ酪酸(GABA)が多量に含まれた美味しく健康に良い玄米のご飯をユーザーに提供することができるようになる。
また、トータルの炊飯時間を可及的に短かくすることができ、1日の食事時間間隔にも適切に対応可能となる。
図1〜図11は、本願発明の最良の実施の形態に係る電気炊飯器の本体および要部の構成と作用をそれぞれ示している。
(炊飯器本体部分の構成・・・図1,図2参照)
該電気炊飯器の炊飯器本体は、例えば図1に示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器ないし保温容器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形成された炊飯器器体の上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット2とから構成されている。
上記内ケース4の底壁部4aの下方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェライトコア7aを介し、上記内鍋3の底壁部3aの中央部と側方部の各位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された2組の底面ワークコイルC1,C2、また内鍋3の側壁部3bに対応して側面ワークコイルC3が、それぞれ内鍋3の底壁部3aの中央部から側壁部3bに到る略全体を包み込むように設けられており、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。
また、上記内ケース4の側壁部4bには、保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
また、上記内ケース4の前方側には、ワークコイルC1,C2,C3、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御する上記IGBTやヒータ駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリッジ、平滑回路などを備えた制御回路基板91が基板支持ブラケット9を介して上下方向に延びて設けられている。
この制御回路基板91の下部には、例えば上記IGBTに接して放熱用のヒートシンク19が設けられ、その下部側には冷却ファン17が設けられている。冷却ファン17は、上記外ケース1の底部に形成された空気吸込グリル49から吸入した空気を上記ヒートシンク19および制御回路基板91を介して内ケース4の外周囲に流し、必要な発熱部の冷却を行う。
また上記外ケース1は、上下方向に筒状の金属製のカバー部材1aと、該カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記内ケース4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば図2に示すような略半月形状の操作パネル部20が設けられている。
該操作パネル部20の中央には、例えば図2に示すように、十分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21(後述するように、この液晶表示部21は、ドットマトリクス(フルドットマトリクス)表示方式の液晶パネル53により構成される)が設けられ、その周囲には炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、コース選択スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、炊き分けスイッチ22g、時スイッチ22h、分スイッチ22i等の各種操作スイッチの操作面(タッチ面)が配設されている。
そして、該操作パネル20の内側下方(裏面側下方)には、基板取付ブラケット5を介してマイコン基板51が前後方向に所定の角度傾斜して設けられている。
マイコン基板取付ブラケット5は、その下部5a側を本体側肩部材11から下方に伸びた前面側枠部材11aの下部に対して固定することにより支持されており、後方側に傾斜した上部5b側の前面にマイコン基板51を取り付けている。
マイコン基板(マスター基板)51上には、電気回路部品として後述するマイコン制御ユニット(炊飯・パン・調理・保温等の各加熱制御機能と液晶パネル53の表示制御機能とを備えたマスターマイコン)32およびEEPROM、バックアップ電源などが設けられており、液晶パネル取付部材としての合成樹脂製の液晶ホルダー55を介してドットマトリクス表示方式の液晶パネル53が設置されるようになっている。
この液晶ホルダー55は、先ず上面側には凹溝面状の液晶パネル嵌合部55aが、また下面側には表示制御基板取付部55bが、さらに外周部には図示しない弾性支持片を介して上記各入力スイッチ22a〜22i(全ては図示せず)の操作ロッド(全ては図示せず)および取付脚25,25・・・が、それぞれ設けられている。
そして、同液晶ホルダー55には、上面側液晶パネル嵌合部55aに、ドットマトリクス方式の液晶パネル53が嵌合設置されるようになっている。また、下面側表示制御基板取付部55bには、上記ドットマトリクス表示方式の液晶パネル53に対応した表示制御基板52が取り付けられる。この表示制御基板52には、フルドット液晶表示制御専用のマイコンと液晶駆動回路が設けられている。
そして、同液晶ホルダー55は、そのように液晶パネル53を嵌合した状態で、上記取付脚25,25・・・を上記マイコン基板51側の取付穴に挿入して係合することにより、上記マイコン基板51上に所定の間隔を保って取り付けられている。
マイコン基板51上のマイコン制御ユニット32には、上記各入力スイッチ22a〜22iを介して入力されたユーザーの指示内容を判断する所望の認識手段が設けられており、該認識手段で認識されたユーザーの指示内容に応じた液晶パネル53の表示画面上への必要な表示、また同指示内容に応じた所望の炊飯/パン/調理又は保温の各機能、炊飯/パン/調理又は保温の各コース、それら各コースに対応して選択可能な各種のメニュー、それら各種のメニューに応じた炊き分けに対応した所定の加熱パターンを設定して、その炊飯等加熱制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯/パン/調理制御又は保温制御を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、上記各入力スイッチ22a〜22iを使って炊飯/パン/調理又は保温、タイマー予約モード、予約モードでのコース、メニュー、炊き分け、時刻設定、白米又は玄米、早炊き、炊込み、おこわ等のメニュー、極うま、甘み、ふつう、かため、やわらかめ、おこげ等の炊き分けその他の各種の炊飯/パン/調理又は保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32内の認識手段を介して炊飯/パン/調理および保温の各加熱パターン設定部に自動的に設定入力されて、対応する炊飯/パン/調理又は保温加熱制御が所望の加熱制御パターンで適切になされるようになる。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバー12と、内周面を構成する真空二重壁構造の内カバー13と、該内カバー13の下側に着脱可能に設けられた金属製の放熱板16とから構成されている。なお、符号14は、内鍋3の開口縁部3cに対応するようにして上記放熱板16の外周縁部内側に設けられたシール用のラバー製パッキン、2aは蒸気排出口の蒸気キャップである。
この蓋ユニット2は、上記外ケース1後部の肩部材11部分に対してヒンジ機構を介して上下方向に回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック/アンロック機構18が設けられている。
(液晶表示部21の構成・・・図2参照)
本実施の形態の場合、図2に示す液晶表示部21は、前述のように基本的にドットマトリクス表示方式の液晶パネル53を採用して構成されるようになっており、同液晶パネル53の通常画面(図4の左端の図を参照)では、選択可能なコースとして、標準(炊飯)、健康(炊飯)、パン、調理の各コース、これら各コースの中での各種のメニュー項目、それら各種のメニュー項目の中での、さらに各種の炊き分け項目が順次階層的に表示されるようになっている。
コース、メニュー、炊き分けの各表示領域は、上方から下方に3段に区分して設置され、各項目は各々左右方向に並べて表示されるようになっている。
そして、同コース、メニュー、炊き分け3段の各表示部の右側操作パネル部には、それらコース、メニュー、炊き分けの各々に対応してコース選択スイッチ22e、メニュースイッチ22f、炊き分けスイッチ22gが設けられている。
(1) コースの選択
以上の構成において、上記コース選択スイッチ22eがON操作されると、前述の通常画面(標準コース/白米メニュー/極うまで設定)から、健康コース/玄米/GABA増量、パンコース/発酵メニュー/20分、調理メニュー/高温メニュー/30分等に順次画面が切りかわり、サーキュレーション状態で、ONする度に、それらの画面表示が繰り返される。
(2) 標準コース、白米メニュー、極うまでの炊飯
これは、家庭における最も一般的な炊飯パターンであり、例えば図8に示すように、図8の左端の通常画面から、待機画面(白米、極うま/炊飯で開始/18:30)に移り、同待機画面状態で炊飯スイッチ22aをON操作すれば炊飯に移ることをユーザーに対してガイドする。
そして、同待機画面状態で、炊飯スイッチ22aがON操作されると、炊飯動作を開始し、「白米・極うま」で炊飯中であること、現在時刻は18:31、炊き上りまで残り約92分であることをそれぞれ表示する。
そして、さらに炊飯が完了して保温動作に移行すると、炊きたて保温6時間で保温中、保温経過時間が3時間、現在時刻が23:03分であることを表示する。
(3) 標準コース、白米メニュー、ふつうのタイマー予約モードでの炊飯
この場合は、例えば図8の通常画面(標準コース)から白米メニュー・ふつうを選択した後に、予約時間設定画面を出して、所望の炊き上り予約時間を設定する。
そして、その後、設定された予約時間に対応した炊飯開始時刻がくるまで、同設定予約時間、現在予約中の表示を行ないながら、炊飯開始時刻がくると炊飯を開始して、炊飯動作中であることを表示する。
そして、やがて炊飯が完了して保温動作に移行すると、保温中、保温経過時間の表示を行ないながら保温を実行する。
(4) 健康コース、玄米メニュー、ふつうでの炊飯
これは、最近増えてきている炊飯パターンであり、例えば図4の左端に示す通常画面から、待機画面(玄米、ふつう/炊飯で開始)に移り、同待機画面状態で炊飯スイッチ22aをON操作すれば炊飯に移ることをユーザーに対してガイドする。
そして、同待機画面状態で、炊飯スイッチ22aがON操作されると、炊飯動作を開始し、「玄米・ふつう」で炊飯中であること、現在時刻は例えば18:30であることをそれぞれ表示する。
そして、さらに炊飯が完了して保温動作に移行すると、例えば炊きたて保温6時間で保温中、保温経過時間が3時間、現在時刻が23:00分であることを表示する。
(5) 健康コース、玄米メニュー、GABA増量での炊飯
これも、最近ニーズが見られる炊飯パターンであり、例えば図4に示すように、図4の左端の通常画面から、セット画面(玄米、GABA増量)で設定し、その後、待機画面(玄米、GABA増量/炊飯で開始/16:00)に移り、同待機画面状態で炊飯スイッチ22aをON操作すれば炊飯に移ることをユーザーに対してガイドする。
そして、同待機画面状態で、炊飯スイッチ22aがON操作されると、炊飯動作を開始し、「玄米・GABA増量」モードで炊飯中であること、現在時刻は例えば18:10であることをそれぞれ表示する。
そして、さらに炊飯が完了して保温動作に移行すると、例えば炊きたて保温6時間で保温中、保温経過時間が3時間、現在時刻が23:03分であることを表示する(図示省略)。
(炊飯器本体側制御回路部分の構成・・・図3参照)
次に図3は、上述のように構成された炊飯器本体側の炊飯/パン/調理および保温加熱制御、液晶パネル53の表示制御、その他の制御を行うマイコン制御ユニット32を中心とする制御回路部分の構成を示す。
図3中、符号32が上述のような炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手段、液晶パネル表示制御手段に加え、内鍋温度判定手段、内鍋検知手段、ブザー報知手段等を備えた炊飯・パン・調理・保温・表示等制御用の基本となるマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば内鍋3の温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、内鍋3の検知回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータおよび肩ヒータ等駆動制御回路部、液晶表示制御回路部、ブザー報知部、電源回路部等を各々有して構成されている。
そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側センタセンサ部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッチLSに対応して設けられた温度検知回路43および内鍋検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSによる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるようになっている。
また、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路40、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデンサ38によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット32のワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルC(C1,C2,C3)の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯工程等の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンを炊飯量、調理量等を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのないご飯の炊き上げ、良好な調理等を実現するための適切な出力制御が行われるようになっている。
また同マイコン制御ユニット32の保温ヒータ駆動制御回路部および肩ヒータ駆動制御回路部により、それぞれ保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆動回路34を制御することにより、例えば保温又は炊飯工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、保温又は炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンとを実際の炊飯量を考慮して適切に可変コントロールするための適切な出力制御が行われるようになっている。
また、符号22a〜22iは上述した各種入力スイッチ部であり、同スイッチの必要なものが適切に操作されると、上記マイコン制御ユニット32側の認識手段によってユーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所望の炊飯、パン、調理又は保温の各加熱パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯/パン/調理又は保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、同入力スイッチ22a〜22iを使用して炊飯/パン/調理又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、白米又は玄米、早炊き、おかゆ、かため又はやわらかめ、炊き込み等の炊き分け等の各種の炊飯/パン/調理又は保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32の上述した認識手段を介して炊飯/パン/調理又は保温の各加熱パターン設定部に自動的に設定入力されて、対応する炊飯、パン、調理又は保温加熱制御が適切になされる。
なお、図3中の符号39は、上記IGBT37のフライホイールダイオード、35は、家庭用AC電源30との間に挿入された上記ワークコイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整流回路、36はその平滑回路である。
さらに、符号17は炊飯完了を知らせるブザー報知部、21は液晶表示部である。この実施の形態の場合、上記液晶表示部21には、上記入力スイッチ22a〜22iのON操作に対応して所望のコース、メニュー、炊き分け項目や時刻その他の必要事項が表示され、以後設定内容に応じた必要な表示がなされて行くようになっている。
(健康コース・玄米メニュー炊飯時のGABA増量制御・・・図5、図6参照)
先ず、図5のフローチャートおよび図6のタイムチャートは、それぞれ本最良の実施の形態の基本となる玄米モード(分づき米や胚芽米等の炊飯も含む)での炊飯時におけるGABA増量制御の内容を示すものである。また、図7のタイムチャートは、同制御と対比して示す通常玄米炊飯時の制御内容を示すものである。
すなわち、このGABA増量モードの玄米炊飯制御では、図5のフローチャートに示すように、先ずステップS1で健康コースが選択され、玄米メニュー、GABA増量がセットされると、図4の選択設定画面になり、その後所定時間後に図4の待機画面になる。したがって、同待機画面状態において、ステップS2で、炊飯器本体側の炊飯スイッチ22aが押されると、ステップS3で上述のワークコイルCをONにして炊飯を開始し、図4の炊飯中の表示を行って、先ず吸水工程を実行する。
この吸水工程における吸水時間は、上記「玄米/GABA増量」メニューに対応して通常の「玄米」メニューの吸水時間(15分)よりも遥かに長く設定された吸水時間3時間30分内行われる(この時の吸水温度は50℃に調整する:図6、図7のタイムチャートを参照)。
この吸水工程に入ると、先ずステップS4で、吸水開始後所定の時間t分が経過した時点であるか否かを判定する。この所定時間t分は、吸水加熱が開始されたことにより、内鍋3内の水の温度が初期水温(図6の場合20℃)よりも所定温度以上に上昇し、合数判定を行うに必要な温度上昇勾配が実現される時間に設定されている。
したがって、上記ステップS4での判定の結果、YESの時(t分経過時)はステップS5に進んで「合数判定」制御を実行し、その時の炊飯量を判定する。そして、その判定結果、例えば(大量),(中量),(小量)に対応して、その量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を予じめ正確に設定して、ステップS7,S9の昇温工程(昇温工程1/昇温工程2)、ステップS11の沸とう維持工程を実行する。
他方、ステップS4の判定の結果、NOの場合(t分未経過又はt分を経過した後)には、ステップS6に進んで上記設定された吸水時間210分(3時間30分)が経過したか否かを判定するが、上記t分が経過していない場合には当然210分も経過していないことから、そのままステップS3の吸水制御を実行する(初期水温20℃を50℃まで上げる)。
そして、やがて上記t分が経過してステップS4でYESとなり、ステップS5の合数判定が終了すると、繰り返し上記ステップS6の吸水時間210分の経過を判定しながら、YESとなるまで上記吸水温度50℃での吸水加熱を継続し、図6のタイムチャート中の(a)に示すように、じっくりと時間を掛けて玄米の胚芽部分からのGABAの排出を促進する(緩やかに増加させる)。
一方、上記長い吸水時間210分が経過してステップS6でYESと判定されると(吸水工程が終了すると)、続いてステップS7,S9に進んで第1,第2の2段階の昇温工程を実行し、それによって上記吸水工程終了後の玄米の胚芽部からのGABAの発生を、さらに促進させる。
すなわち、上記吸水工程が終了すると、先ずステップS7に進み、第1の昇温加熱(昇温工程1)を実行する。
この第1の昇温加熱は、酵素の働きが活発になる50℃〜70℃の水温域(昇温工程の初期水温域)を可能な限り長い時間6分(通常の玄米炊飯モードでは、4分程度・・・図7参照)を掛けて通過させるためで、図7に示す通常の玄米炊飯時の1行程での昇温加熱時のワークコイルCのデューティー比12/16よりも2/10小さい10/16のデューティー比でワークコイルCの加熱制御を行ない、酵素の働きが活発になる時間を可及的に長く維持することにより、さらに効果的なGABAの発生を促す(図6のタイムチャート中の(a)の上昇カーブを参照)。
そして、その後、同第1の昇温加熱時間6分の経過を判定し、YESになると、次にステップS9に進んで、図7の通常の玄米炊飯モードでの昇温加熱と同様の第2の昇温加熱(昇温工程2:71℃から100℃までの温度域)を9分間実行し、沸騰状態(100℃)まで炊き上げる。
この結果、GABAの発生量が大きく増加する(図6中の(a)のGABA増量特性を参照)。
続いて、ステップS10に進み、上記第2の昇温加熱時間9分の経過を判定し、YESになると、ステップS11の沸騰維持工程に進む。
沸騰維持工程では、約30分の間、内鍋3内の水を十分に沸騰状態(100℃)に維持する。
その後、ステップS12の炊き上げ検知判定(130℃以上?)で、内鍋3の温度が炊き上げ検知温度130℃以上であるか、それよりも低いかを判定し、YESの未だ130℃よりも低い場合には上記ステップS11の沸騰維持工程を継続するが、NOの時(130℃以上に高い時)は炊き上げ完了と判断して、ステップS13のむらし工程に進んで、所定のむらし温度でのむらし工程を例えば14分間実行する。
そして、同むらし時間14分間が過ぎて、ステップS14でYESになると、それにより炊飯を完了し、以後ステップS15の保温工程に移行する。
そして、同保温工程では、ユーザーにより設定された所定の保温時間内、所定の保温温度で、保温制御が実行される。
以上のように、この発明の最良の実施の形態では、内鍋と、内鍋加熱手段と、マイコンによる炊飯加熱制御手段とを備え、炊飯加熱制御手段は、白米モードの他に玄米の炊飯に適した玄米モードを有してなる電気炊飯器において、上記玄米モードに、通常玄米モードとガンマアミノ酪酸の発生量を増やすガンマアミノ酪酸増量モードとを設け、ガンマアミノ酪酸増量モードは、通常玄米モードに比べて、吸水加熱時間が長く、かつ昇温工程における昇温加熱時間も長く設定されていることを特徴としている。
玄米(分づき米等を含む)に含まれるガンマアミノ酪酸(GABA)は、40〜50℃の温度の水に浸漬することによって増加する。一般的に10時間以上浸漬し玄米がわずかに発芽するくらいの状態にして、発芽玄米として食されているが、米を例えば10時間以上も40℃〜50℃の水に浸漬すると腐敗し始め、浸漬水が臭うようになるため、きれいな水で洗ってから炊飯する必要がある。
しかし、この時、ガンマアミノ酪酸(GABA)は、すでに浸漬水の方に溶け出しており、せっかく増えたガンマアミノ酪酸(GABA)を捨ててしまうことになる。
したがって、そのような10時間以上浸漬した時に比べるとガンマアミノ酪酸(GABA)の増加量は少なめであるが、浸漬水が腐敗を生じるまでの間で、できるだけ長い時間浸漬させて、そのまま炊飯するのが良い。
そこで、ガンマアミノ酪酸増量モードでは、上記のように、先ず吸水時間を通常玄米モードに比べて十分に長くして、十分な量のガンマアミノ酪酸(GABA)を発生させる。
例えば一例として吸水時間を3時間30分程度とし、その間約50℃程度で温度調節をおこなう。一方、それに続く昇温工程初期における昇温加熱時の火力を弱め、沸騰までのトータルの昇温時間を通常玄米モードの10分よりも長い15分程度に延長する。
また、その場合、上記ガンマアミノ酪酸(GABA)は、前述のように酵素の働きにより生成される。したがって、該酵素の働きが活発になる吸水温度よりも高い昇温工程初期の温度域をできるだけゆっくりと通過させて、ガンマアミノ酪酸(GABA)を効果的に増加させるのが好ましい。
すなわち、以上の構成の場合、ガンマアミノ酪酸増量モードでは、通常玄米モードに比べて、昇温工程初期における50℃から70℃の温度域の通過時間が長くなっている。
以上のように、ガンマアミノ酪酸(GABA)は酵素の働きにより生成されるが、該酵素は50℃〜70℃の温度域で働きが活発になる。したがって、そのように酵素の働きが活発になる50℃〜70℃あたりで、ガンマアミノ酪酸(GABA)はさらに有効に生成する。
そこで、上記のように吸水終了後の昇温工程初期の50℃〜70℃の温度域をできるだけゆっくりと時間をかけて通過させると、ガンマアミノ酪酸(GABA)はより効果的に増加する。
さらに、同ガンマアミノ酪酸増量モードの昇温工程初期における50℃から70℃の温度域通過時間は、その時の炊飯量に関係なく例えば6分から8分が好ましい。
以上のように、昇温工程初期の50℃〜70℃までの昇温時間を長くすると、ガンマアミノ酪酸(GABA)の増量に効果があるが、あまりにもゆっくり上昇させると炊飯状態が悪くなる(ご飯がべたつく)ので、約6分〜8分程度の時間をかけて適切に上昇させるように調節する。
ところで、上記白米モード、通常玄米モード、ガンマアミノ酪酸増量モード相互の昇温加熱時間の関係は、白米モード<通常玄米モード<ガンマアミノ酪酸増量モードである。
以上の各作用を奏するのに適切な昇温加熱時間の関係を、各炊飯モードで比較すると、白米モード<通常玄米モード<ガンマアミノ酪酸増量モードとなる。
なお、これらの場合において、例えば昇温工程以後の炊飯中に通常玄米モードからGABA増量玄米モードに変えても、通常玄米モードを継続するが、吸水工程中において通常玄米モードからGABA増量玄米モードに変えられると、GABA増量玄米モードに変更されるようになっている。
(標準コース、白米メニュー、極うまでの炊飯制御・・・図9、図10参照)
これは、家庭における最も一般的な炊飯パターンであり、液晶表示部21では、前述の図8に示すように、通常画面状態から、待機画面(白米、極うま/炊飯で開始/18:30)に移り、同待機画面状態で炊飯スイッチ22aをON操作すれば炊飯に移ることをユーザーに対してガイドする。
そして、同待機画面状態で、炊飯スイッチ22aがON操作されると、炊飯動作を開始し、「白米・極うま」で炊飯中であること、現在時刻は18:31、炊き上りまで残り約92分であることをそれぞれ表示する。
そして、さらに炊飯が完了して保温動作に移行すると、炊きたて保温6時間で保温中、保温経過時間が3時間、現在時刻が23:03分であることを表示するようになっている。
先ず、図9のフローチャートおよび図10のタイムチャートは、それぞれ本最良の実施の形態の白米メニュー/極うま炊飯時における炊飯制御の内容を示すものである。また、図11のタイムチャートは、同制御と対比して示す白米メニュー/ふつう炊飯時の制御内容を示すものである。
すなわち、この白米メニュー/極うまの炊飯制御では、図9のフローチャートに示すように、先ずステップS1で標準コースが選択され、白米メニュー、極うまがセットされると、所定時間後に図8の待機画面になる。したがって、同状態において、ステップS2で、炊飯器本体側の炊飯スイッチ22aが押されると、ステップS3で上述のワークコイルCをONにして炊飯を開始し、先ず吸水工程を実行する。
この吸水工程における吸水時間は、上記「白米/極うま」メニューに対応して通常の「白米メニュー/ふつう」メニューの吸水時間(19分)よりも相当に長く設定された吸水時間40分内行われる(この時の吸水温度は50℃に調整する:図10、図11のタイムチャートを参照)。
この吸水工程に入ると、先ずステップS4で、吸水開始後所定の時間t分が経過した時点であるか否かを判定する。この所定時間t分は、吸水加熱が開始されたことにより、内鍋3内の水の温度が初期水温(図10の場合20℃)よりも所定温度以上に上昇し、合数判定を行うに必要な温度上昇勾配が実現される時間に設定されている。
したがって、上記ステップS4での判定の結果、YESの時(t分経過時)はステップS5に進んで「合数判定」制御を実行し、その時の炊飯量を判定する。そして、その判定結果、例えば(大量),(中量),(小量)に対応して、その量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を予じめ正確に設定して、ステップS7の昇温工程、ステップS11の沸とう維持工程を実行する。
他方、ステップS4の判定の結果、NOの場合(t分未経過又はt分を経過した後)には、ステップS6に進んで上記設定された吸水時間40分が経過したか否かを判定するが、上記t分が経過していない場合には当然40分も経過していないことから、そのままステップS3の吸水制御を実行する(初期水温20℃を50℃まで上げる)。
そして、やがて上記t分が経過してステップS4でYESとなり、ステップS5の合数判定が終了すると、繰り返し上記ステップS6の吸水時間40分の経過を判定しながら、YESとなるまで上記吸水温度50℃での吸水加熱を継続し、じっくりと時間を掛けて白米の含水率を上げる。
一方、上記長い吸水時間40分が経過してステップS6でYESと判定されると(吸水工程が終了すると)、続いてステップS7に進んで昇温工程を実行し、それによって上記吸水工程終了後の含水率の高い白米を、図11に示す白米/ふつう時の8分よりも長い10分で緩やかに沸騰状態(100℃)まで炊き上げる。
そして、続くステップS8で、上記昇温加熱時間10分が経過したか否かをを判定し、YESになると、ステップS9に進んで、1分間の極うま加熱を実行する。
この極うま加熱は、例えば図10のタイムチャートに示すように、沸とう維持状態のワークコイル出力(700W、デューティー比10/16)よりも大きいワークコイル出力(700W、デューティー比16/16)での高加熱であり、これを沸とう維持工程の初期に1分間行うことにより、飯米中のオネバの発生を促し、その内鍋3中での循環を活発化させることにより、白米の旨みを増進させる。
続いて、ステップS10に進み、上記極うま加熱時間1分の経過を判定し、YESになると、初めてステップS11の沸騰維持工程に進む。
沸騰維持工程では、図11のふつう炊飯時(700W、デューティー比6/16)より高めのワークコイル出力(700W、デューティー比10/16)で内鍋3内の水を十分に沸騰状態(100℃)に維持することによって、上記極うま加熱によって十分に発生したオネバの活発な循環を図る。
その後、ステップS12の炊き上げ検知判定(130℃以上?)で、内鍋3の温度が炊き上げ検知温度130℃以上であるか、それよりも低いかを判定し、YESの未だ130℃よりも低い場合には上記ステップS11の沸騰維持工程を継続するが、NOの時(130℃以上に高い時)は炊き上げ完了と判断して、ステップS13のむらし工程に進んで、所定のむらし温度でのむらし工程を、図11のふつう炊飯時(12分)よりも長い例えば15分間実行する。
そして、同むらし時間15分間が過ぎて、ステップS14でYESになると、それにより炊飯を完了し、以後ステップS15の保温工程に移行する。
そして、同保温工程では、ユーザーにより設定された所定の保温時間内、所定の保温温度で、保温制御が実行される。
本願発明の最良の実施の形態に係る電気炊飯器の炊飯器本体全体の構成を示す縦断面図である。 同電気炊飯器の液晶表示部を中心とする操作パネル部分の拡大正面図である。 同電気炊飯器の制御回路構成を示す図である。 健康コースで、玄米メニュー/GABA増量炊き分けを選択した時の、通常画面から、コース/メニュー/炊き分けセット、待機状態、炊飯状態までの表示内容の変化を示す図である。 同健康コースでの玄米メニュー、GABA増量制御の内容を示すフローチャートである。 同図5の制御の内容に対応するタイムチャートである。 健康コースでの玄米メニュー、ふつう炊飯制御の内容を示すタイムチャートである。 標準コースで、白米メニュー/極うま炊き分けを選択した時の通常画面から、待機状態、炊飯、炊飯終了後の保温中までの表示内容の変化を示す図である。 同標準コースで、白米メニュー、極うま炊き分けを選択した時の炊飯制御の内容を示すフローチャートである。 同図9の制御の内容に対応するタイムチャートである。 同標準コースで、白米メニュー、ふつう炊き分けを選択した時の炊飯制御の内容を示すタイムチャートである。
C1,C2,C3、Cはワークコイル、H1は保温ヒータ、H2は肩ヒータ、1は外ケース、2は蓋ユニット、3は内鍋、20は操作パネル、21は液晶表示部、32はマイコン制御ユニット、51はマイコン基板、52は表示制御基板、53はドットマトリクス表示方式の液晶パネル、55は液晶ホルダーである。

Claims (1)

  1. 内鍋と、内鍋加熱手段と、マイコンによる炊飯加熱制御手段とを備え、炊飯加熱制御手段は、白米モードの他に、吸水工程終了後沸騰状態まで連続的に加熱昇温させて炊き上げる炊き上げ用昇温工程が、吸水工程終了後50℃〜70℃まで加熱昇温させる第1の昇温工程と70℃から沸騰状態まで加熱昇温させる第2の昇温工程との2つの昇温工程よりなる玄米モードを設けるとともに、該玄米モード、通常玄米モードとガンマアミノ酪酸の発生量を増やすガンマアミノ酪酸増量モードとの2つの炊飯モードに分け、ガンマアミノ酪酸増量モードは、通常玄米モードに比べて、吸水工程における吸水加熱時間および同吸水工程終了後沸騰状態まで炊き上げる昇温工程における昇温加熱時間をそれぞれ長く設定し、当該昇温工程の上記第1の昇温工程における50℃から70℃までの加熱温度域での通過時間を、通常玄米モードよりも長くしたことを特徴とする電気炊飯器。
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