JP2006014830A - 歩行用補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者の使い勝手を向上させた歩行用補助具を提供すること。
【解決手段】 棒状部2と、この棒状部2の上端部に設けられた把持部4と、棒状部2の下端部に設けられた緩衝体6と、を備えた歩行補助具。棒状部2の少なくとも一部には、断面形状が矩形状の矩形状部(第1部材8)が設けられ、この矩形状部によって、歩行用補助具が床面、地面などに転がり落ちるのを防止する。この矩形状部の全周面には、例えばゴムから形成された滑止め用部材12,14が設けられ、これによって、歩行用補助具が床面、地面などに滑り落ちるのを防止する。また、棒状部2には、収納位置と吊下げ位置との間を旋回自在にフック部材26,28が設けられ、これらフック部材26,28には買い物用袋が吊り下げられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 棒状部2と、この棒状部2の上端部に設けられた把持部4と、棒状部2の下端部に設けられた緩衝体6と、を備えた歩行補助具。棒状部2の少なくとも一部には、断面形状が矩形状の矩形状部(第1部材8)が設けられ、この矩形状部によって、歩行用補助具が床面、地面などに転がり落ちるのを防止する。この矩形状部の全周面には、例えばゴムから形成された滑止め用部材12,14が設けられ、これによって、歩行用補助具が床面、地面などに滑り落ちるのを防止する。また、棒状部2には、収納位置と吊下げ位置との間を旋回自在にフック部材26,28が設けられ、これらフック部材26,28には買い物用袋が吊り下げられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、高齢者、病人やけが人などの非健常者などが歩行する際に用いる歩行用補助具に関する。
従来から、高齢者、非健常者などが歩行する際に用いる歩行用補助具として杖、ステッキが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような杖(ステッキ)は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えており、杖を使用する際には、使用者は把持部を把持し、緩衝体を地面に押し付けて体を支えるようにして用いる。
従来の杖(ステッキ)は、使用者の使い勝手を充分に考慮したものではなく、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、棒状部の断面形状が円形状に形成されているので、机、テーブルなどに立て掛けておいたときに滑り易く、滑って倒れることが起こり易い。第2に、杖(ステッキ)を使用する使用者の片手は把持部を把持しているので、例えば雨の日に傘を差す場合に他方の手を使わなければならず、このような場合、使用者の両手がふさがり、買い物をいしたとききに買い物袋を持つことが難しく、杖にこのような機能を持たせることが望まれている。第3に、杖(ステッキ)を使用しないときには、机、テーブル、壁などに立て掛けておくのが一般的でなるが、買い物などにおいては壁などに立て掛けておくことが難しく、買い物カートに借り置きできる機能を持たせることが望まれている。第4に、使用者は把持部を把持して使用するが、地面を突くときの衝撃が把持部を介して手に伝わり、この衝撃によって手、腕が疲れたり、痛くなったりする。第5に、杖(ステッキ)は各種のものが販売され、脚部が一つの通常のものから、脚部が三つ、四つのリハビリ用のものまで存在するが、これら杖はそれぞれ単独のものとして販売されており、それ故に、例えば、リハビリによる身体の回復に伴い、脚部が四つのものから三つのもの、更に一つのものに代えていく際に、杖(ステッキ)全体を購入する必要があり、無駄が多くなるとともに、購入コストが高くなる。第6に、杖(ステッキ)においては、机などに立て掛けたときの倒れを防止するために、棒状部に磁石体を揺動自在に取り付けたのもが存在するが、このような杖(ステッキ)では、使用時の衝撃によって磁石体が揺動して棒状部に衝突し、この衝突が把持部を介して手に伝わり、手が疲れやすくなったり、またこの衝撃によりカチカチと音が発生し、歩く毎にこの音が気になる。
本発明は、上述した種々の問題を解消し、使用者の使い勝手を向上させた歩行用補助具を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歩行者用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部の少なくとも一部には、断面形状が矩形状の矩形状部が設けられていることを特徴とする。
前記棒状部の少なくとも一部には、断面形状が矩形状の矩形状部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歩行用補助具では、前記矩形状部は、その全周面が滑止め用部材で覆われていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歩行用補助具では、前記滑止め用部材には磁性粉が混入され、前記滑止め用部材が磁化されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歩行用補助具では、前記滑止め用部材には磁性粉が混入され、前記滑止め用部材が磁化されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歩行用補助具では、前記滑止め用部材の一部には取付凹部が設けられ、この取付凹部に磁石体が取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歩行用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部には凹部が設けられたフック部材が取り付けられ、前記フック部材は前記棒状部の軸線方向に延びる収納位置と前記棒状部から外側に延びる吊下げ位置との間を旋回自在であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歩行用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部には凹部が設けられたフック部材が取り付けられ、前記フック部材は前記棒状部の軸線方向に延びる収納位置と前記棒状部から外側に延びる吊下げ位置との間を旋回自在であることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歩行用補助具では、前記棒状部には、前記フック部材の配設部位よりも下側に、前記フック部材の前記凹部に吊り下げられた袋状部材を固定するための面状テープが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の歩行用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部には掛けフック部が設けられていることを特徴とする。
前記棒状部には掛けフック部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の歩行用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記把持部は、前記棒状部の上端部に取り付けられた把持部本体と、前記把持部本体を覆う緩衝用部材と、前記緩衝用部材を覆う滑止め用部材とを具備することを特徴とする。
前記把持部は、前記棒状部の上端部に取り付けられた把持部本体と、前記把持部本体を覆う緩衝用部材と、前記緩衝用部材を覆う滑止め用部材とを具備することを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の歩行用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行用補助具において、
前記棒状部の下端部には取付部が設けられ、前記緩衝体は、脚部が一つの第1緩衝体及び脚部が複数の第2緩衝体を含んでおり、前記第1緩衝体及び前記第2緩衝体が前記取付部に着脱自在に取付可能であることを特徴とする。
前記棒状部の下端部には取付部が設けられ、前記緩衝体は、脚部が一つの第1緩衝体及び脚部が複数の第2緩衝体を含んでおり、前記第1緩衝体及び前記第2緩衝体が前記取付部に着脱自在に取付可能であることを特徴とする。
更に、本発明の請求項10に記載の歩行用補助具は、棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行用補助具において、
前記棒状部には磁石体が揺動自在に取り付けられ、前記磁石体の前記棒状部と対向する面には緩衝用片が取り付けられていることを特徴とする。
前記棒状部には磁石体が揺動自在に取り付けられ、前記磁石体の前記棒状部と対向する面には緩衝用片が取り付けられていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歩行用補助具によれば、棒状部の少なくとも一部に矩形状部が設けられているので、この矩形状部を机、テーブルなどに立て掛けることによって、この棒状部が回りながら滑るようなことがなく、歩行用補助具を安定して立て掛けることができる。尚、このような矩形状部は、例えば、棒状部の上端部に、或いはこの上端部に加えて軸線方向略中央部などに設けることができる。
また、本発明の請求項2に記載の歩行用補助具によれば、矩形状部の全周が滑止め部材により覆われているので、この矩形状部を机、テーブルなどに立て掛けると、滑止め部材が机などに接触し、これによって、歩行用補助具が机などの面に沿って床などに滑り落ちるのを効果的に防止することができる。
また、本発明の請求項3に記載の歩行用補助具によれば、滑止め部材に混入された磁性粉が磁化されているので、この滑止め部材を金属製机などの金属部材に立て掛けた場合、滑止め部材がこの金属部材を磁気的に吸着し、歩行用補助具が床などに滑り落ちるのを一層効果的に防止することができる。
また、本発明の請求項4に記載の歩行用補助具によれば、滑止め部材の取付凹部に磁石体が取り付けられているので、この磁石体が金属部材に接触するように立て掛けた場合、磁石体がこの金属部材を磁気的に吸着し、歩行用補助具が床などに滑り落ちるのを一層効果的に防止することができる。
また、本発明の請求項5に記載の歩行用補助具によれば、棒状部には、凹部を有するフック部材が旋回自在に取り付けられている。収納位置に位置付けると、フック部材は棒状部の軸線方向に延び、棒状部の外側に邪魔にならないように収納することができる。また、吊下げ位置に位置付けると、フック部材は棒状部から外側に延び、その凹部に買い物袋(例えば、ビニール製の袋)を吊り下げることができる。このようなフック部材は、一つ又は二つ設けることができる。
また、本発明の請求項6に記載の歩行用補助具によれば、棒状部には面状テープが設けられているので、フック部材の凹部に吊り下げられた買い物袋を面状テープで棒状部に巻き付けることによって、吊り下げた買い物袋を棒状部に簡単に固定することができる。
また、本発明の請求項7に記載の歩行用補助具によれば、棒状部に掛けフック部が設けられているので、この掛けフック部を利用することによって、横方向に延びる棒状部材、例えば買い物カートの横フレームなどに容易に吊り下げることができる。
また、本発明の請求項8に記載の歩行用補助具によれば、棒状部に取り付けられた把持部本体が緩衝用部材によって覆われているので、棒状部からの衝撃をこの緩衝用部材で緩衝することができ、衝撃が手に伝わるのを効果的に抑えることができる。また、緩衝用部材が滑止め部材により覆われているので、把持部を壁などに立て掛けた場合に、把持部が壁面などに沿って滑り落ちるのを効果的に防止することができる。
また、本発明の請求項9に記載の歩行用補助具によれば、棒状部の下端部に取付部が設けられ、この取付部に、脚部が一つの第1緩衝体及び脚部が複数(三つ又は四つ)の第2緩衝体が取付可能であるので、第1緩衝体を取り付けることによって通常の杖(ステッキ)として用い、また第2緩衝体を取り付けることによってリハビリ用の杖(ステッキ)として用いることができ、多目的に用いることができる。
また、本発明の請求項10記載の歩行用補助具によれば、棒状部に揺動自在に取り付けられた磁石体の面(棒状部と対向する面)に緩衝用片が取り付けられているので、磁石体が揺動して棒状部に衝突しても、この衝突による衝撃が緩衝用片により緩衝され、小さな衝撃の発生を抑えることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歩行用補助具の一実施形態について説明する。図1は、一実施形態の歩行用補助具を示す正面図であり、図2は、図1におけるII−II線による断面図であり、図3は、把持部を示す断面図であり、図4は、面状テープの取付状態を示す図であり、図5は、フック部材を収納位置に保持した状態で示す図であり、図6は、フック部材を吊下げ位置に保持した状態で示す図であり、図7は、第1緩衝体を示す斜視図であり、図8は、第2緩衝体を示す斜視図であり、図9は、フック部材の凹部に買い物袋を吊り下げた状態を示す図である。
図1において、図示の歩行用補助具は、細長い棒状部2と、この棒状部2の上端部に設けられた把持部4と、棒状部2の下端部に設けられた緩衝体6とを備えており、杖、ステッキとして好都合に用いることができる。棒状部2は、一辺が22〜28mm程度の角パイプから構成される第1棒部材8(図2参照)と、直径が20〜26mm程度の丸パイプから構成される第2棒部材10から構成され、第1部材8の下端部8と第2部材10の上端部とが、例えば溶接の如き手段によって接続固定される。第1及び第2部材8,10は、軽量化するために、例えばアルミニウム又はアルミ合金から形成され、第1部材8の長さは例えば50〜60cm程度に、また第2部材10の長さは例えば20〜30cm程度に設定される。このように棒状部2の上部を断面矩形状に形成することによって、この部分を机、テーブルなどに接触させて立て掛けた際に安定して立て掛けることができ、その表面に沿って転がりながら床面などに倒れを防止することができる。
この実施形態では、第1部材8の上端部の全周に第1滑止め部材12が取り付けられ(図2参照)、その下端部の全周に第2滑止め部材14が取り付けられている。第1及び第2滑止め部材12,14は摩擦抵抗の大きい材料、例えばゴム材料から形成される。第1部材8の上端部及び下端部は、机、テーブルなどに立て掛け易い部位であり、このような部位に滑止め部材12,14が設けられ、それらの幅L(棒状部2の軸線方向の長さ)は、例えば15〜25cm程度に設定される。このように構成されるので、机などに立て掛ける際にこの滑止め部材12,14を接触させることによって、歩行用補助具の倒れを一層効果的に防止することができる。
滑止め部材12,14の材料、例えばゴム材料中に磁性粉を混入し、この磁性粉を磁化させて滑止め部材12,14を磁石化するようにしてもよく、このようにすることによって、滑止め部材12,14の摩擦抵抗作用及び磁気的吸引作用を利用して、立て掛けたときの倒れをより効果的に防止することができる。尚、磁性粉を混入することに代えて、滑止め部材12,14に取付凹部を設け、この取付凹部に磁石体を取り付けるようにしてもよく、このように構成した場合にも、滑止め部材12,14の摩擦抵抗作用及び磁石体の磁気的吸引作用を利用して、立て掛けた際の倒れをより効果的に防止することができる。
この実施形態では、第1部材8の上端部及び下端部の双方に滑止め部材12,14を設けているが、これら上端部及び下端部のいずれか一方に、或いは第1部材8の全長にわたって滑止め部材を設けるようにしてもよい。
図3をも参照して、把持部4は、使用者が使用するときに把持するための把持部本体16と、この把持部本体16の中間下端部から延びる接続部18とを有し、接続部18が棒状部2(第1部材12)の上端部に取り付けられる。例えば、接続部18の先端部に雄ねじ部を設け、棒状部2(第1部材8)の上端部に雌ねじ部を設け、これら雄ねじ部及び雌ねじ部を螺着することによって、接続部18が棒状部4に連結固定される。尚、把持部本体16及び接続部18は、例えば合成樹脂の一体成型により構成される。
この実施形態では、把持部本体16を覆うように緩衝用部材20が設けられ、この緩衝用部材20を覆うように更に滑止め用部材22が設けられている。緩衝用部材20は例えば発泡ウレタンなどの発泡合成樹脂材料から形成され、このような緩衝用部材20を設けることによって、歩行用補助具を突きなが歩行する際に、地面、床面から歩行用補助具を介して使用者の手に伝わってくる衝撃を和らげることができ、手の疲れ、痛みなどの発生を抑えることができる。また、滑止め用部材22は摩擦抵抗の大きい材料、例えばゴム材料から形成され、この滑止め用部材22で把持部4の表面を覆うことにより、この把持部4を接触させて壁などに立て掛けた際における歩行用補助具の倒れを防止することができる。
この実施形態では、棒状部4の上端部近傍(換言すると、第1部材12の上部9)に、例えば買い物袋24(図9参照)などを吊り下げるためのフック部材26,28が設けられている。図1、図5、図6及び図9を参照して、フック部材26,28は、これを通して取付ピン30を第1部材8に圧入などすることによって取り付けられ、図5に示す収納位置と図6に示す吊下げ位置との間を旋回自在である。各フック部材26,28は、例えばステンレス鋼などの金属プレートから構成され、それらの一側部(吊下げ位置に保持されたときに上側となる側部)には凹部32,34が設けられ、この凹部32,34に後述するようにビニール製の買い物袋36などが吊り下げられる。収納位置にあるときには、一対のフック部材26,28は相互に重なった状態となって棒状部2に沿ってその軸線方向上方に延び、棒状部2の外側に所要の通りに収納することができる。また、この収納位置から取付ピン30を中心として矢印(図6参照)で示す方向に吊下げ位置まで旋回させると、フック部材26,28は棒状部8から両側に実質上水平となるように延び、買い物袋36の吊下げが可能となる。
フック部材26,28に関連してロック手段38が設けられている。図示のロック手段38は、一方のフック部材26に設けられたロック凹部40と、他方のフック部材28に設けられたロック凸部42から構成され、上記吊下げ位置に位置付けると、ロック凸部42がロック凹部42に係脱自在に係合するように構成され、これによって、フック部材26,28が上記吊下げ位置に保持される。
フック部材26,28に関連して、それらの配設部位より下側に面状テープ46が設けられ、この面状テープ46の一端部が例えば固定ねじ48により棒状部2(第1部材8)に固定される(図4参照)。面状テープ46はそれ自体周知のものでよく、例えばその外面全域に凹状部(又は突状部)が設けられ、その他端部(先端部)内面に、前記凹状部(又は突状部)に着脱自在に係合する突状部(又は凹状部)が設けられる。この面状テープ46は、不使用のときには図1に示すように棒状部2に巻き付けて収納され、使用するときには図4に示すように棒状部2から延ばして使用される。
フック部材26(又は28)に買い物袋36を吊り下げるときには、図9に示すように、フック部材26,28を収納位置から旋回させて吊下げ位置に位置付け、この状態のフック部材26(又は28)の凹部32(又は34)に買い物袋36の吊下把持部48を引っ掛け、その後面状テープ46を延ばして買い物袋36を棒状部2に巻き付け、その他端部の突状部(又は凹状部)を面状テープ46の外面の凹状部(又は突状部)に着脱自在に装着すればよい。このように面状テープ46を巻き付けると、吊り下げられた買い物袋36が棒状部2に固定され、歩行用補助具を用いて走行する際に、買い物袋36が棒状部2と一体的に移動して振れることがなく、買い物袋36を吊り下げた状態においても走行用補助具を用いた走行が容易となる。
この実施形態では一対のフック部材26,28を設けているが、これらフック部材26,28の一方を省略するようにしてもよい。この場合、例えば、フック部材にロック凹部を設けるとともに、棒状部2にロック凸部を設け、吊下げ位置に位置付けたときにロック凸部とロック凹部とが係脱自在に係合するように構成される。
この実施形態では、棒状部2に掛けフック部48が設けられている。掛けフック部48は例えばC字状部材から構成され、その基部が例えば取付ねじ50により棒状部2の取り付けられる。この掛けフック部48は、フック部材26,28の取付部位よりも幾分下側であって、それらが取り付けられた側面とは異なる側面(例えば隣接する側面)に取り付けられている。このように構成することによって、買い物カートの取っ手部、横フレームなどに容易に掛けておくことができ、買い物の際などにおいてその保管が容易となるとともに、フック部材26,28に買い物袋36を吊り下げた状態においても掛けフック部48を上述したように掛けることができる。
次に、図1とともに図7を参照して緩衝体6(第1の緩衝体を構成する)について説明すると、図示の緩衝体6は軸部56(脚部として機能する)を備え、この軸部56の下端部に緩衝部材58が取り付けられている。緩衝部材58は例えばゴム材料から形成され、床面、地面などに突いた際に生じる衝撃を緩衝するとともに、床面、地面などとの間の滑りを防止する。この軸部56の上端部には雄ねじ部60が設けられ、棒状部2(第2部材10)の下端部に設けられた雌ねじ部(図示せず)(取付部を構成する)に取り外し可能に螺着される。
この走行用補助具では、緩衝体として複数種のものが用意され、それらが選択的に棒状部2の下端部に着脱可能に取り付けられるように構成されている。緩衝体の他の形態のものとして、例えば図8に示すものが用意さる。図8において、図示の緩衝体6A(第2緩衝体を構成する)はプレート状本体62を備え、このプレート本体62から四つの脚部64(図8において三つ示す)が延び、各脚部64に緩衝部材66が取り付けられ、これら緩衝部材66は上述したものと同様のものでよい。この形態では、脚部として略U字状の棒状部材が用いられ、この棒状部材の中間部がプレート本体62の側部下面に溶接などの手段により固定され、棒状部材の両端部が脚部として機能している。また、プレート本体62の中央部上面には軸部68が固定され、この軸部68のほぼ全長にわたって雄ねじ部70が設けられている。
この緩衝体6Aは、図7の緩衝体6に代えて、棒状部2の雌ねじ部に取り付けることができ、その取付けは、緩衝体6を緩み方向に回動させて棒状部2から取り外した後に、緩衝体6Aを締付け方向に回動させて軸部68の雄ねじ部を棒状部2の雌ねじ部に螺着すればよく、このように交換することによって、四つの脚部64を備えた走行用補助具とすることができる。
図示の形態では、脚部が一つ、四つの緩衝体6,6Aを示したが、脚部が三つのものを用意するようにすることができ、このように種々の緩衝体を用意して交換可能にすることによって、一つの走行用補助具を多目的に用いることができる。
このような走行用補助具には、例えば、図10に示すような磁石体72を取り付けることもでき、この磁石体72を取り付けた場合、磁石体72の磁気的吸引作用によって、スチール製机などに安定して立て掛けることができる。図10において、磁石体72は、棒状部2(例えば、第1部材8)に固定される取付部材74と、この取付部材74にピン76を介して旋回自在に取り付けられた保持本体78と、保持本体78の取付凹部に接着剤などにより取り付けられた永久磁石片80とを備えている。取付部材74及び保持本体78は例えば合成樹脂から形成され、歩行用補助具は、永久磁石片80の磁力を利用して、保持本体78の外側面が壁面に接触するように立て掛けられる。
このような磁石体72においては、保持本体78の内面(棒状部8と対向する面)に緩衝用片82が、例えば接着剤、両面テープなどを用いて取り付けられる。緩衝用片82は例えばゴム製シートなどから構成され、このような緩衝用片82を設けることによって、使用の際に保持本体78が揺動して棒状部2に衝突しても、衝突の際の小さな衝撃が緩衝用片82によって弱められ、衝突の際の衝撃、音を抑えることができるとともに、棒状部2及び把持部4を介しての手への伝達もほとんどなく、使い勝手のよい走行用補助具を提供することができる。
以上、本発明に従う走行用補助具の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
2 棒状部
4 把持部
6,6A 緩衝体
8 第1部材
10 第2部材
12,14 滑止め部材
20 緩衝用部材
22 滑止め用部材
26,28 フック部材
32,34 凹部
36 買い物袋38 ロック手段
46 面状テープ
48 掛けフック部
58,66 緩衝部材
72 磁石体
82 緩衝用片
4 把持部
6,6A 緩衝体
8 第1部材
10 第2部材
12,14 滑止め部材
20 緩衝用部材
22 滑止め用部材
26,28 フック部材
32,34 凹部
36 買い物袋38 ロック手段
46 面状テープ
48 掛けフック部
58,66 緩衝部材
72 磁石体
82 緩衝用片
Claims (10)
- 棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部の少なくとも一部には、断面形状が矩形状の矩形状部が設けられていることを特徴とする歩行用補助具。 - 前記矩形状部は、その全周面が滑止め用部材で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の歩行用補助具。
- 前記滑止め用部材には磁性粉が混入され、前記滑止め用部材が磁化されていることを特徴とする請求項2に記載の歩行用補助具。
- 前記滑止め用部材の一部には取付凹部が設けられ、この取付凹部に磁石体が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の歩行用補助具。
- 棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部には凹部が設けられたフック部材が取り付けられ、前記フック部材は前記棒状部の軸線方向に延びる収納位置と前記棒状部から外側に延びる吊下げ位置との間を旋回自在であることを特徴とする歩行用補助具。 - 前記棒状部には、前記フック部材の配設部位よりも下側に、前記フック部材の前記凹部に吊り下げられた袋状部材を固定するための面状テープが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の歩行用補助具。
- 棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記棒状部には掛けフック部が設けられていることを特徴とする歩行用補助具。 - 棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行補助具において、
前記把持部は、前記棒状部の上端部に取り付けられた把持部本体と、前記把持部本体を覆う緩衝用部材と、前記緩衝用部材を覆う滑止め用部材とを具備することを特徴とする歩行用補助具。 - 棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行用補助具において、
前記棒状部の下端部には取付部が設けられ、前記緩衝体は、脚部が一つの第1緩衝体及び脚部が複数の第2緩衝体を含んでおり、前記第1緩衝体及び前記第2緩衝体が前記取付部に着脱自在に取付可能であることを特徴とする歩行用補助具。 - 棒状部と、この棒状部の上端部に設けられた把持部と、前記棒状部の下端部に設けられた緩衝体と、を備えた歩行用補助具において、
前記棒状部には磁石体が揺動自在に取り付けられ、前記磁石体の前記棒状部と対向する面には緩衝用片が取り付けられていることを特徴とする歩行用補助具。
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JP2004193956A JP2006014830A (ja) | 2004-06-30 | 2004-06-30 | 歩行用補助具 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125456A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Hiroo Uetake | 杖の固定具 |
CN104146451A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-11-19 | 苏州群力防滑材料有限公司 | 一种多功能防滑拐杖 |
JP2019058373A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 株式会社シナノ | ウォーキングステッキ |
-
2004
- 2004-06-30 JP JP2004193956A patent/JP2006014830A/ja active Pending
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CN104146451A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-11-19 | 苏州群力防滑材料有限公司 | 一种多功能防滑拐杖 |
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