JP2006014294A - 通信装置、通信システム、及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とするとともに、伝送線路の漏洩電力による影響を低減できる通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4を含んで構成される。送信信号生成部1は、送信信号制御部2の制御のもと、複数のサブキャリアを用いた伝送を行うための送信信号を生成するものであり、サブキャリア毎の送信電力制御機能を有するものである。漏洩電力検出部4は、送信電力のうち伝送線路9から漏洩する電力を検出する。送信信号制御部2は、漏洩電力検出部4からの漏洩電力信号に基づいて、サブキャリアの送信電力を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信装置、通信システム、及び通信方法に関する。
OFDM方式等の複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、無線通信だけでなく有線通信にも利用されている。複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、過酷な伝送路でも高品質の通信が可能となるという大きな利点を持っているが、伝送路の品質によっては、漏洩電力が大きくなり、外部に影響を及ぼす場合がある。
OFDM方式の通信においては、受信側での電力測定結果に基づいて送信側で送信電力制御、キャリア毎の変調方式の選択を行っている(特許文献1、2参照)。特許文献1に示されるように、マルチキャリア無線通信において、受信側で検出したサブキャリアの受信電力値を送信側に通知し、受信電力値を受け取った送信側でサブキャリアの送信電力を制御することは、普通に行なわれている。また、特許文献2には、OFDM方式の有線伝送において、受信側で検出した通信エラーの状況に応じて、使用するサブキャリアを選択する技術が記載されている。
しかし、特許文献1、2に示される技術は、いずれも受信側での受信信号の処理結果を利用して送信信号を制御するものであり、システム構築が簡単ではない。また、有線線路からの漏洩電力の影響を必ずしも低減できない。
特開2003−152671号公報 特開2003−218831号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とするとともに、伝送線路の漏洩電力による影響を低減できる通信装置、通信システム、及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信装置であって、送信信号を生成する送信信号生成部と、前記サブキャリアの周波数に対応した、伝送線路における漏洩電力に基づいて、前記送信信号生成部により生成された送信信号の送信電力を制御する送信信号制御部と、前記送信信号制御部により送信電力が制御された送信信号を、前記伝送線路を介して送信する送信部とを備えるものである。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を低下させるものであるものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力をゼロにするものであるものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を、その漏洩電力が所定値以下になるまで低下させるものであるものを含む。
本発明によれば、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とするとともに、伝送線路の漏洩電力による影響を低減できる。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、漏洩電力が所定値以下である周波数のサブキャリアの送信電力を増加させるものであるものを含む。本発明によれば、漏洩電力が小さいキャリアの送信力を相対的に増加させることにより、全体としての通信レートの低下を避けることができる。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を間欠的に変更するものであるものを含む。本発明によれば、平均的な漏洩電力の減少を実現できる。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、伝送線路からの漏洩電力に基づいて、サブキャリアの変調方式を選択するものであるものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの変調方式を、相対的に通信レートの低いものに変更するものであるものを含む。
本発明の通信装置は、前記伝送線路が、一対の線路を利用したものであり、前記送信信号生成部が、前記一対の線路に送出する送出信号を、送信データ及び前記漏洩電力に基づき、サブキャリア毎かつ伝送線路毎に生成するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号生成部が、前記送信データに基づいて前記送出信号の差動成分を生成し、前記漏洩電力信号に基づいて前記送出信号の同相成分を生成するものを含む。
本発明の通信装置は、前記同相成分が、前記漏洩電力が減少するように生成されるものを含む。
本発明の通信装置は、前記漏洩電力信号が、所定のテスト信号を差動信号として前記伝送線路に送出した場合の漏洩電力成分と、前記所定のテスト信号を同相信号として前記伝送線路に送出した場合の漏洩電力成分を含むものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力を示す漏洩電力信号を周波数成分に変換する周波数軸変換部と、前記周波数成分のそれぞれと所定の比較値とを比較して比較結果を出力する比較手段と、前記比較手段の出力に応じた所定の係数を発生する係数発生手段と、前記係数発生手段から並列出力される前記係数を直列係数データに変換する並列−直列変換手段を有し、前記送信信号生成部が、前記送信データを前記直列係数データに基づいて変換することにより、前記一対の線路の一方に送出する送出信号を得るための第1送出原データ、及び前記一対の線路の他方に送出する送出信号を得るための第2送出原データを出力する第1データ変換部及び第2データ変換部を有するものを含む。
本発明の通信装置は、前記第1送出原データと前記第2送出原データのそれぞれに基づく前記送出信号の同相成分が、前記漏洩電力信号を相殺する信号であるものを含む。
本発明の通信装置は、前記漏洩電力を直接検出する漏洩電力検出部を備える通信装置。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、一対の線路を利用したものであり、さらに前記一対の線路を伝送する信号を利用して、前記漏洩電力を間接的に検出する漏洩電力検出部を備えるものを含む。
本発明の通信装置は、前記漏洩電力検出部が、前記一対の線路を伝送する信号の不平衡成分を検出するものを含む。
本発明の通信装置は、前記検出した漏洩電力を示す漏洩電力信号を他の通信装置に送信する漏洩電力出力部を備えるものを含む。本発明によれば、全ての通信装置が漏洩電力を検出する手段を備えている必要がなく、簡単な構成の通信装置を利用して通信システムを構築できる。
本発明の通信装置は、前記検出した漏洩電力に基づいて求めた、サブキャリアの送信電力を制御するための送信電力制御信号を、他の通信装置に送信する電力制御信号出力部を備えるものを含む。本発明の通信装置を含んで通信システムを構成する場合、他の通信装置が漏洩電力を検出する手段や漏洩電力信号に基づいてサブキャリアの送信電力を制御するための送信電力制御信号を生成する手段を有していなくても、伝送線路の漏洩電力による影響を低減した伝送を行うことが可能となる。
本発明の通信装置は、外部から漏洩電力を示す漏洩電力信号を受信する漏洩電力受信部を備えるものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、間欠的に、全サブキャリアの送信電力を一定とし、その時の漏洩電力を、送信信号の制御に利用するものを含む。
本発明の通信装置は、前記漏洩電力を示す漏洩電力信号を、通信開始時に一度のみ取得するものを含む。
本発明の通信装置は、前記漏洩電力を示す漏洩電力信号を、定期的に取得するものを含む。
本発明の通信装置は、前記伝送線路が、電力線であるものを含む。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、OFDM方式の伝送であるものを含む。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、ウェーブレット変換を用いたOFDM方式の伝送であるものを含む。本発明によれば、各サブキャリアのサイドローブが低いので、キャリアのキャリア毎の制御を簡単に行うことができ、サブキャリア毎の電力制御を簡単に行うことができる。
本発明の通信システムは、有線伝送線路を介して接続された複数の通信装置を含むものであって、前記複数の通信装置のうちの1つの通信装置は、前記複数の通信装置のうちの残りの通信装置全てに、前記検出した漏洩電力を示す漏洩電力信号を送信するものであり、前記残りの通信装置は、前記1つの通信装置から受信した前記漏洩電力信号に基づいて、サブキャリアの送信電力を制御するものである。
本発明の通信システムは、有線伝送線路を介して接続された複数の通信装置を含むものであって、前記複数の通信装置のうちの1つの通信装置は、前記複数の通信装置のうちの残りの通信装置全てに、前記送信電力制御信号を送信するものであり、前記残りの通信装置は、前記1つの通信装置から受信した前記送信電力制御信号に基づいて、サブキャリアの送信電力を制御するものである。
本発明の通信方法は、複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信方法であって、
送信信号を生成し、前記サブキャリアの周波数に対応した、伝送線路における漏洩電力に基づいて、前記生成された送信信号の送信電力を制御し、前記送信電力が制御された送信信号を、前記伝送線路を介して送信するものである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とするとともに、伝送線路の漏洩電力による影響を低減できる通信装置、通信システム、及び通信方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、通信装置の前面を示す外観斜視図、図2は、通信装置の背面を示す外観斜視図である。本実施形態における通信装置100は、図1及び図2に示すようにモデムである。通信装置100は、筐体101を有している。筐体101の前面には、図1に示すようにLED(Light Emitting Diode)等の表示部105が設けられている。筐体101の背面には、図2に示すように電源コネクタ102、RJ45等のLAN(Local Area Network)用モジュラージャック103、及びDsubコネクタ104が設けられている。電源コネクタ102には、図2に示すように、平行ケーブル等の一対の線路91、92が接続される。モジュラージャック103には、図示しないLANケーブルが接続される。Dsubコネクタ104には、図示しないDsubケーブルが接続される。なお、通信装置の一例として、図1及び図2のモデムを示したが、特にこれに限る必要はなく、通信装置は、モデムを備えた電気機器(例えばテレビ等の家電機器)であってもよい。
図3は、通信装置のハードウェアの一例を示すブロック図である。通信装置100は、図3に示すように、回路モジュール200及びスイッチング電源300を有している。スイッチング電源300は、各種(例えば、+1.2V、+3.3V、+12V)の電圧を回路モジュール200に供給する。回路モジュール200には、メインIC(Integrated Circuit)201、AFE・IC(Analog Front End IC)202、ローパスフィルタ14、ドライバIC15、カプラ206、バンドパスフィルタ207、AMP(増幅器)・IC208、バンドパスフィルタ21、ADC(AD変換)・IC22、メモリ211、及びイーサネット(登録商標)PHY・IC212が設けられている。電源コネクタ102は、プラグ400、コンセント500を介して、一対の線路91、92である電力線に接続される。
メインIC201は、CPU(Central Processing Unit)201A、PLC・MAC(Power Line Communication・Media Access Control layer)ブロック201C、及びPLC・PHY(Power Line Communication・Physic layer)ブロック201Bで構成されている。CPU201Aは、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック201Cは、送信信号のMAC層を管理し、PLC・PHYブロック201Bは、送信信号のPHY層を管理する。AFE・IC202は、DA変換器(DAC)13、AD変換器(ADC)202B、および可変増幅器(VGA)202Cで構成されている。カプラ206は、コイルトランス206A、及びカップリング用コンデンサ16a、16bで構成されている。
図4に、本発明の第1の実施の形態を説明するための通信装置の一例の概略構成を示す。図4の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4を含んで構成される。送信信号生成部1は、送信信号制御部2の制御のもと、複数のサブキャリアを用いた伝送を行うための送信信号(マルチキャリア送信信号)を生成するものであり、サブキャリア毎の送信電力制御機能を有するものである。複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、例えば、特許文献2に示されるようなウェーブレット変換を利用するOFDM方式である。
なお、送信信号生成部1、及び送信信号制御部2は、図3に示す、メインIC201のPLC・PHYブロック201C、及びAFE・IC202に対応する。送信部3は、図3に示す、ローパスフィルタ14、ドライバIC15、及びカプラ206に対応する。漏洩電力検出部4は、図3に示す、AMP・IC208、バンドパスフィルタ21、及びADC・IC22に対応する。
ウェーブレット変換を利用するOFDM方式を利用する場合、送信信号生成部1は、送信データから複数のビット列を各サブキャリアの信号点に写像し、写像された各サブキャリアの信号点データに基づきウェーブレット逆変換を行い、ウェーブレット逆変換された時間波形系列データをアナログ変換して送信信号を生成する。その際、サブキャリア毎の変調方式、及び送信電力は、送信信号制御部2からの制御信号によって設定される。
送信信号制御部2は、後述するサブキャリア毎の送信電力の制御、変調方式の選択を含む送信信号生成処理の制御を行う。送信部3は、送信信号生成部1からの送信信号を伝送線路9に出力するもので、送信信号全体のゲイン調整等も行う。
漏洩電力検出部4は、送信電力のうち伝送線路91、92から漏洩する電力を直接検出するものである。図5は、通信装置のハードウェアの変形例を示すブロック図である。漏洩電力検出部4は、図5に示すように、一例として伝送線路91、92の近傍に配置したループアンテナ301を備え、ループアンテナ301で検出した信号から、送信信号のサブキャリア周波数に対応した漏洩電力信号を出力する。ループアンテナ301は、通信装置の筐体101内部に設けてもよいし、別に設けてもよい。また、ループアンテナ301に替えて誘導コイルを利用することもできる。この場合、漏洩電力検出部4は、図4に示す、ループアンテナ301、AMP・IC208、バンドパスフィルタ21、及びADC・IC22に対応する。
図6に、本発明の実施の形態を説明するための通信装置の他の例の概略構成を示す。図6の通信装置は、一対の伝送線路を伝送する信号を利用して、漏洩電力を間接的に検出する点を除いて、図4の通信装置と同じである。同一の番号を付した要素は同一のものであるので説明を省略する。
図6に示す一対の伝送線路91、92には、カレントトランス42が直列に接続され、カレントトランス42の2次巻線は直列に接続される。カレントトランス42の2次巻線を図6に示すように伝送線路91、92の同一方向の電流を検出するように接続すると、2次巻線電流は、伝送線路91、92からの漏洩電力に対応する不平衡成分を示すことになる。図6の漏洩電力検出部41は、カレントトランス42の2次巻線電流を基づいて、送信信号のサブキャリア周波数に対応した漏洩電力信号を出力する。
次に、図4、図6に示す通信装置の送信電力制御について説明する。送信信号生成部1から、各サブキャリアの送信電力を一定とした送信信号が出力されたとする。図7は、その場合の送信信号の周波数スペクトル図である。このような送信信号が出力されても伝送線路9、91,92の状態等に応じた周波数特性で漏洩する。図8に漏洩電力の周波数スペクトルの一例を示す。図8の例では、周波数帯域F1のサブキャリアが所定の閾値401を越えている。送信信号制御部2は、漏洩電力検出部4、41から入力される図8に示すような漏洩電力信号に基づいて、送信信号生成部1の動作を制御し、サブキャリアの送信電力を制御する。
サブキャリアの送信電力の制御の一例は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を低下させるものである。図9に、送信電力が制御された送信信号の周波数スペクトルを示す。図9の例では、漏洩電力が所定の閾値401を越えている周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力を少し低下している。低下させる量は、予め定めておいてもよいし、閾値401からの偏差に応じて調整してもよい。
低下させる回数は1回に限らず、漏洩電力が閾値401以下になるまで複数回低下させてもよい。また、漏洩電力が所定の閾値401を越えている周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力をゼロにしてもよい。図10に、その場合の送信信号の周波数スペクトルを示す。なお、特定のサブキャリアの送信電力をゼロにすることは、そのサブキャリアを使用しないことである。
以上の説明では、漏洩電力が所定の閾値401を越えている周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力を変更したままとしたが、送信電力の変更は、間欠的に行ってもよい。例えば、図9又は図10に示すように、周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力を一定時間だけ低下させ、次いで、別の時間だけ図7に示すような一定の送信電力として送信する。この場合、全てのサブキャリアについて一定の送信電力で送信した場合、一定の期間だけ漏洩電力が閾値401を越えるが、平均的な漏洩電力を減少させることができるので、伝送効率を大きく低下させずに漏洩電力を減少させることができる。
図9、図10の例では、漏洩電力が所定の閾値401を越えている周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力を低下させる場合について説明したが、閾値401を越えていない帯域のサブキャリアについては、送信電力を増加させるようにしてもよい。図11に、その場合の送信信号の周波数スペクトルを示す。図11の例では、漏洩電力が所定の閾値401より十分少ない周波数帯域F2、F3のサブキャリアの送信電力を増加させている。周波数帯域F1のサブキャリアについては、図9の例と同様に送信電力を低下させている。
以上、説明したように、第1の実施の形態の通信装置は、送信側の検出及び制御のみで漏洩電力を減少させることができるので、漏洩電力減少のために他の装置と通信を行う必要がなく、通信システムの管理が簡単になる。
次に、送信電力制御のタイミングについて説明する。漏洩電力の検出は、間欠的に全サブキャリアの送信電力を一定として送信を行い、漏洩電力検出部4、41によってその時の漏洩電力を検出する。そして、その検出によって得られた漏洩電力信号を、その後の通信の送信電力制御に利用する。全サブキャリアの送信電力を一定とした送信を行う場合、送信データは、通常送信するデータを利用してもよいが、予め定められた所定のデータを送信してもよい。
漏洩電力の検出は、通信開始時に一度のみ行ってもよいし、通信中所定間隔で定期的に行ってもよい。図12に、通信開始時に一度のみ行う場合のタイムチャートを示す。図4、図6に示すような送信側の通信装置は、通信開始時に、漏洩電力検出のためのテストフレームを一定期間送信する(S101)。テストフレームは、通常送信するデータあるいは所定のデータを全サブキャリアの送信電力を一定として送信する。そして、そのときの漏洩電力を漏洩電力検出部4,41で検出する(S102)。次いで、漏洩電力検出部4、41から得られた漏洩電力信号に基づき、使用するサブキャリア、及びそれらの送信電力を決定する(S103)。続いて、送信データを決定したサブキャリアにのせ、決定した送信電力で送信する(S104)。送信データの送信が終了すると、送信終了を示す信号を送信して送信処理を終了する(S105)。
図13は、漏洩電力の検出を、通信中所定間隔で定期的に行う場合のタイムチャートである。図12と同様、通信開始時に、漏洩電力検出のためのテストフレームを一定期間送信し(S111)、そのときの漏洩電力を検出する(S112)。次いで、得られた漏洩電力信号に基づき、使用するサブキャリア、及びそれらの送信電力を決定し(S113)、送信データを決定したサブキャリアにのせ、決定した送信電力で送信する(S114)。一定時間経過すると、再度漏洩電力検出のためのテストフレームを一定期間送信し(S115)、そのときの漏洩電力を検出し(S116)、送信データを送信する(S118)処理を繰り返す。そして、送信データの送信が終了すると、送信終了を示す信号を送信して送信処理を終了する(S119)。
以上、送信信号制御部2によるサブキャリア毎の送信電力の制御について説明したが、送信信号制御部2は、伝送線路からの漏洩電力を示す漏洩電力信号に基づいて、サブキャリアの変調方式を選択するように送信信号生成部1を制御してもよい。サブキャリアの変調方式を選択する場合、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの変調方式を、相対的に通信レートの低いものに変更する。合わせて、漏洩電力が所定値より十分小さい周波数のサブキャリアの変調方式を、相対的に通信レートの高いものに変更するようにしてもよい。このように、伝送線路からの漏洩電力を示す漏洩電力信号に基づいて変調方式を変更することにより、漏洩電力に基づいてサブキャリアの送信電力を変更しても、トータルとしての通信レートが大きく低下しない通信が可能となる。
図14に、送信信号制御部の一例の概略構成を示す。図14の送信信号制御部2は、検出された漏洩電力信号に基づいてサブキャリア毎の送信電力を制御するための送信電力制御信号c(n)を生成するものであり、バンドパスフィルタ21、A/D変換器(ADC・IC)22、比較部23、係数発生部25、並列/直列変換部(P/S変換部)26を含んで構成される。漏洩電力検出部4は、バンドパスフィルタ21、及びA/D変換器22を含んで構成される。
バンドパスフィルタ21は、漏洩電力信号に含まれる不要な低周波成分及び高周波成分を除去し、マルチキャリア通信に利用される周波数帯域の成分のみを抽出するものであり、A/D変換器22でデジタル信号の変換され、周波数軸変換部23に送られる。周波数軸変換部23は、入力されたデジタル信号の周波数スペクトラムを生成するものである。比較部24は、生成された周波数スペクトラムを、所定の周波数帯域毎(具体的にはサブキャリア周波数帯域毎)に所定の基準値と比較し、結果を係数発生部25に出力する。
係数発生部25は、比較部24の出力と周波数軸変換部23からの位相データに基づいて、サブキャリア毎の補償信号を生成する。係数発生部25からの出力は、P/S変換部26で、サブキャリア毎の補償信号を直列信号に変換し、送信電力制御信号c(n)として出力する。ここで、nは、サブキャリアの番号を示す。
なお、図14に示した送信信号制御部は一例であり、さらに等化器を付加して、伝送線路特性、検出器特性、あるいはその他の制御系の特性を補償するようにしてもよい。また、位相データを利用せず回路構成を簡略化し、補償信号を段階的に変えて、その振幅応答に応じて補償信号を変化させてもよい。
図15に、送信信号生成部の一例の概略構成を示す。図15の送信信号生成部1は、伝送線路91、92に送る平衡伝送信号を生成するもので、送信部3の構成を含めて記載してある。図15の送信信号生成部は、データ変換部10a、10b、キャリアマッピング部11a、11b、時間軸変換部12a、12b、D/A変換器13a、13b、ローパスフィルタ14a、14b、増幅器15a、15b、カップリング用コンデンサ16a、16bを含んで構成される。これらの各要素は、平衡伝送を行うためのディファレンシャル信号をそれぞれ生成するためのもので、ほぼ同様の機能を有する。また、送信部3は、ローパスフィルタ14a、14b、増幅器15a、15b、及びカップリング用コンデンサ16a、16bを含んで構成される。
データ変換部10a、10bは、送信データd(n)を図14の送信信号制御部からの送信電力制御信号c(n)に基づいて変換し、サブキャリア毎に送信電力を制御された送信データを出力するものであり、その出力は、キャリアマッピング部11a、11bに送られる。キャリアマッピング部11a、11bは、データ変換部10a、10bから入力される時間軸上の信号を時間軸上にマッピングするとともに、1次変調を行う。
データ変換部10aでの変換をA、データ変換部10bでの変換をB、キャリアマッピング部11a、11bでの変換をFで表すと、データ変換部10a、10bは、次の(式1)〜(式3)を満たすような変換を行う。(式1)及び(式3)から明らかなように、送信データd(n)に基づいて変換データ(送出原データf+(n)、f-(n))の差動成分が生成され、送信電力制御信号c(n)に基づいて変換データの同相成分が生成される。
Figure 2006014294
キャリアマッピング部11a、11bの出力は、時間軸変換部12a、12bに送られ、周波数軸上のデータから時間軸上のデータに変換される。時間軸変換部12a、12bは、例えばウェーブレット逆変換を行うものである。時間軸変換部12a、12b〜出力される時間軸上のデジタルデータは、D/A変換器13a、13bでアナログデータに変換され、ローパスフィルタ14a、14bで高周波成分を除去した後、増幅器15a、15bに入力される。増幅器15a、15bは、それぞれ「X」、「−X」の増幅度を有しており、所定の信号レベルで一対の伝送線路91、92に送信信号を出力する。
このように、一対の伝送線路の各々に送出するための2系統の送信信号を別個に生成し、かつ、その送信信号を伝送線路の不平衡(漏洩電力信号に対応する。)を補償するように制御されるので、不平衡が検出された場合には意図的に不平衡化された各送信信号が送信される。したがって、不平衡な伝送線路を介して受信した受信信号は、結果として平衡なものとなり、漏洩電力が低減できる。
図16は、本発明の実施の形態を説明するための通信装置(一部)の詳細な構成を示す図である。漏洩電力を低減させる場合について、図16に沿って、さらに詳細に説明する。
図16では、送信信号生成部1が、キャリアマッピング部11、時間軸変換部12、及びD/A変換器13を含んで構成される。送信信号制御部2は、周波数軸変換部23、振幅レジスタ27a、比較部24、電力制御部(係数発生部)25、閾値レジスタ27b、及び電力制御レジスタ27cを含んで構成される。送信部3は、ローパスフィルタ14、ドライバIC15、及びカプラ206を含んで構成される。ドライバIC15は、増幅器15a、15bを有している。漏洩電力検出部4は、AMP・IC208、バンドパスフィルタ21、及びADC・IC22を含んで構成される。
キャリアマッピング部11は、ビット列で構成される送信データd(n)を、各サブキャリアを変調するためのシンボル列に変換する。このとき、後述する送信電力制御信号c(n)に基づいて、各サブキャリアの送信電力を制御する。即ち、送信電力制御信号c(n)は、各サブキャリアの、最大電力に対する減衰量を表しており、キャリアマッピング部11は、各サブキャリアの送信電力を送信電力制御信号c(n)に従って減衰させる。
キャリアマッピング部11の出力は、時間軸変換部12に送られ、周波数軸上のデータから時間軸上のデータに変換される。時間軸変換部12は、例えばウェーブレット逆変換を行う。時間軸変換部12が出力した時間軸上のデジタルデータは、D/A変換器13でアナログデータに変換され、ローパスフィルタ14で高周波成分を除去した後、増幅器15a、15bに入力される。増幅器15a、15bは、それぞれ「X」、「−X」の増幅度(つまり、互いに正負の符号のみが反転した増幅度)を有しており、カップリング用コンデンサ16a、16bを通じて、一対の線路91、92に、送信信号を所定の信号レベルで出力する。
一対の線路91、92では、伝送線路の特性に応じて漏洩電力成分が発生する。漏洩検出部4で検出された漏洩電力信号は、AMP/IC208で受信レベルが増幅され、バンドパスフィルタ21でサブキャリア帯域以外の帯域成分を除去される。そして、ADC・IC22で、デジタル値に変換される。周波数軸変換部23は、デジタル値に変換された漏洩電力信号を、各サブキャリア周波数に対応する振幅成分に変換し、振幅レジスタ27aに記録する。比較部24は、振幅レジスタ27aと閾値レジスタ27bの値とを、サブキャリア毎に比較し、閾値を越えるサブキャリアが生じた場合は、割り込み信号ISを発生して、CPU201Aに通知すると共に、閾値との差分を電力制御部25に出力する。割り込み信号ISを検知したCPU201Aは、データの送信を停止して漏洩電力の低減動作を行う。
漏洩電力の低減動作に入ると、電力制御部25は、データバス125を介して振幅レジスタ27aと閾値レジスタ27bの値とから、閾値と各サブキャリアの漏洩電力の差分を求める。さらに、この漏洩電力の差分を電力制御レジスタ27cの値から減算し、その結果を新たに電力制御レジスタ27cに記録して、内容を更新する。なお、減算結果が正の値となる場合は0として記録する。電力制御レジスタ27cには、各サブキャリアの、最大電力に対する減衰量が記録されている。送信信号生成部1の起動時に、各サブキャリアとも初期値0(減衰量0)に設定される。その後、閾値を越える漏洩電力信号のサブキャリアが発生するごとに、閾値との差分を新たな減衰量として、電力制御レジスタ27cを更新する。閾値を越えるサブキャリアについては、前回の更新時よりもさらに大きな減衰量が、新たに設定される。
なお、逆に、伝送線路条件の変動等の原因により漏洩電力が減少したサブキャリアについては、小さな減衰量が新たに設定される。演算が終了すると、電力制御部25は、割り込み信号ISを発生して、CPU201Aに通知する。電力制御部25は、電力制御レジスタ27cの値を送信電力制御信号c(n)としてキャリアマッピング部11に出力する。
このように、検出した漏洩電力信号に応じて、送信電力制御信号c(n)を生成し、キャリアマッピング部11において、送信電力制御信号c(n)に基づき、漏洩電力が閾値を越えた各サブキャリアの送信電力を減衰させることで、漏洩電力を効果的に低減することができる。
なお、本実施の形態の一例では、一つの漏洩電力閾値を用いた例を示したが、閾値を複数もつ構成も可能である。例えば、漏洩電力の下限を示す下限閾値を設け、下限閾値を下回った場合も電力制御部25の演算を実行するように制御すれば、送信電力減衰量を減少させる制御を、効率良く実行することが出来、各サブキャリアの送信電力を、より最適に制御することができる。
(第2の実施の形態)
図17に、本発明の第2の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す。図17の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4、漏洩電力出力部5を含んで構成される。漏洩電力出力部5が設けられる点を除いて、図4の通信装置と同一であるので、漏洩電力出力部5以外の要素についての説明は省略する。
漏洩電力出力部5は、漏洩電力検出部4から得られた漏洩電力信号を他の通信装置に送信するものである。送信するタイミングは、図12又は図13で説明したように、漏洩電力検出部4によって漏洩電力を検出したタイミングで行うのが好ましい。なお、図17では、送信する漏洩電力信号を概念的に破線矢印で示したが、実際には、送信データとして、送信信号生成部1、送信部3、伝送路9を介して送信される。
このように、漏洩電力出力部5を備える通信装置を設けると、通信システムの簡略化が図れる。すなわち、漏洩電力出力部5を備える通信装置によって、その通信装置が属する有線通信システムの伝送線路の漏洩特性を他の通信装置に伝えることができるので、他の通信装置は、漏洩電力を検出することなく、品質劣化の少ない通信が可能となる。特に、屋内電力配線を用いた通信等限定された領域の通信においては、同じ漏洩電力信号を利用しても十分な効果が期待できるので、全ての通信装置が漏洩電力を検出する手段を備えている必要がなく、簡単な構成の通信装置を利用して通信システムを構築できる。なお、図17の通信装置においては、送信電力のうち伝送線路9から漏洩する電力を直接検出する漏洩電力検出部4を設けたが、図6の通信装置と同様、漏洩電力を間接的に検出する漏洩電力検出部41としてもよい。
(第3の実施の形態)
図18に、本発明の第3の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す。図18の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力受信部6を含んで構成される。漏洩電力検出部4が除かれ、漏洩電力受信部6が設けられる点を除いて、図4の通信装置と同一であるので、漏洩電力受信部6以外の要素についての説明は省略する。
漏洩電力受信部6は、外部から漏洩電力信号を受信するものであり、受信した漏洩電力信号は、送信信号制御部2に送られ、送信信号制御部1の制御に利用される。受信する漏洩電力信号は、他の通信装置、例えば図4、図6、図17に示されるような通信装置から送られるものであり、図18の通信装置が接続される伝送線路あるいは同一の通信システムを構成する伝送線路からの漏洩電力信号である。なお、図18では、受信する漏洩電力信号を概念的に破線矢印で示したが、実際には、伝送電路9を介して図示しない受信手段を介して受信する。
(第4の実施の形態)
図19に、本発明の第4の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す。図19の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4、漏洩電力受信部6を含んで構成される。漏洩電力受信部6が設けられる点を除いて、図4の通信装置と同一である。また、漏洩電力受信部6は、図18の通信装置に設けられるものと同様である。
図19の通信装置では、漏洩電力信号が漏洩電力検出部4と漏洩電力受信部6の両方から得られる。送信信号制御部2は、いずれか一方の漏洩電力信号を選択して使用してもよいし、両方の漏洩電力信号を使用してもよい。両方使用する場合、例えば、漏洩電力が大きい方の値を、そのサブキャリアの周波数帯域の漏洩電力信号とするのが好ましい。
なお、図19の通信装置においても、漏洩電力検出部4に替えて図6に示すような漏洩電力を間接的に検出する漏洩電力検出部41を利用することができる。また、図17の通信装置と同様、漏洩電力検出部4又は41から得られた漏洩電力信号を他の通信装置に送信する漏洩電力出力部5を付加してもよい。
(第5の実施の形態)
図19に、本発明の第5の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す。図20の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4、電力制御信号出力部7を含んで構成される。電力制御信号出力部7が設けられる点を除いて、図4の通信装置と同一であるので、電力制御信号出力部7以外の要素についての説明は省略する。
電力制御信号出力部7は、送信信号制御部2で求めた送信電力制御信号を他の通信装置に送信するものである。送信信号制御部2は、漏洩電力検出部4から得られた漏洩電力信号に基づいて送信電力制御信号を求める。送信するタイミングは、図12又は図13で説明したように、漏洩電力検出部4によって漏洩電力を検出したタイミングで行うのが好ましい。なお、図20では、送信する送信電力制御信号を概念的に破線矢印で示したが、実際には、送信データとして、送信信号生成部1、送信部3、伝送路9を介して送信される。なお、図20の通信装置においては、送信電力のうち伝送線路9から漏洩する電力を直接検出する漏洩電力検出部4を設けたが、図6の通信装置と同様、漏洩電力を間接的に検出する漏洩電力検出部41としてもよい。
電力制御信号出力部7を備える通信装置を備える通信システムを構築する場合、他の通信装置として図21に示すような通信装置を使用することにより、システムの簡略化が図れる。図21の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、電力制御信号受信部8を含んで構成される。漏洩電力検出部4が除かれ、電力制御信号受信部8が設けられる点を除いて、図4の通信装置と同一であるので、電力制御信号受信部8以外の要素についての説明は省略する。
電力制御信号受信部8は、図20に示すような第5の実施の形態の通信装置から送信電力制御信号を受信するものであり、受信した送信電力制御信号は、送信信号制御部2に送られ、送信信号制御部1の制御に利用される。なお、図21では、受信する漏洩電力信号を概念的に破線矢印で示したが、実際には、伝送電路9を介して図示しない受信手段を介して受信する。
このように、図20に示すような第5の実施の形態の通信装置と図21に示す通信装置とを有線伝送線路で接続して通信システムを構成すると、第5の実施の形態の通信装置で求めた送信電力制御信号を、他の通信装置も利用することができるので、漏洩電力による影響が少なく品質劣化の少ない通信システムを簡単に構築することができる。
(第6の実施の形態)
図22は、本発明の第6の実施の形態を説明するための通信装置(一部)の詳細な構成を示す図である。各サブキャリアの同相信号電力成分を制御することで、漏洩電力を低減させる場合について、図22に沿って説明する。
図22では、送信信号生成部1が、キャリアマッピング部11、時間軸変換部12a、12b、及びD/A変換器13a、13bを含んで構成される。送信信号制御部2は、周波数軸変換部23、振幅レジスタ27a、比較部24、係数発生部25、閾値レジスタ27b、位相レジスタ27d、制御レジスタ27e、差動漏洩レジスタ27f、及び同相漏洩レジスタ27gを含んで構成される。送信部3は、ローパスフィルタ14a、14b、ドライバIC15、及びカプラ206を含んで構成される。ドライバIC15は、増幅器15a、15b、15c、及び加算器15d、15eを有している。漏洩電力検出部4は、AMP・IC208、バンドパスフィルタ21、及びADC・IC22を含んで構成される。
キャリアマッピング部11は、ビット列で構成される送信データd(n)を、各サブキャリアを変調するためのシンボル列に変換する。キャリアマッピング部11の出力は、時間軸変換部12aに送られ、周波数軸上のデータから時間軸上のデータに変換される。D/A変換器13aは、デジタル信号をアナログ信号に変換する。ローパスフィルタ14aは、ナイキスト周波数以上の高周波成分を除去する。増幅器15a、15bは、それぞれ所定の利得Xと−Xとで増幅し、差動信号DS1、DS2に変換する。加算器15a、15bは、同相信号CSを、差動信号DS1、DS2に重畳し、カップリング用コンデンサ16a、16bを通じて、一対の線路91、92に送出する。
一対の線路91、92では、伝送線路の特性に応じて漏洩電力成分が発生する。漏洩電力検出部4で検出された漏洩電力信号は、AMP・IC208で、受信レベルが増幅され、バンドパスフィルタ21で、サブキャリア帯域以外の帯域成分を除去される。そして、ADC・IC22で、デジタル値に変換される。周波数軸変換部23は、デジタル値に変換された漏洩電力信号を、各サブキャリア周波数に対応する振幅成分と位相成分とに変換し、振幅レジスタ27aと位相レジスタ27dとに記録する。比較部24は、振幅レジスタ27aと閾値レジスタ27bとの値を、サブキャリア毎に比較し、閾値を越えるサブキャリアが生じた場合は、割り込み信号IS1を発生して、CPU201Aに通知する。
割り込み信号IS1を検知したCPU201Aは、データの送信を停止して、漏洩電力の低減動作を行う。まず、バス125を介して制御レジスタ27eを制御して、キャリアマッピング11から線路特性測定用のテスト信号TSを発生させる。キャリアマッピング11は、テスト信号TSを発生させる回路を内蔵(図示しない)している。このテスト信号はTS、全てのサブキャリアが同一電力となるようなパターンが望ましいが、既知な電力値であればこれに限られない。
CPU201Aは、制御レジスタ27eを制御して、時間軸変換部12bを停止して、時間軸変換部12aのみを作動させる。こうすることにより、差動信号DS1、DS2のみが一対の線路91、92に送出される。CPU201Aは、この差動信号DS1、DS2のみを送信した場合に、発生する漏洩電力の位相データと振幅データとを、それぞれ、位相レジスタ27dと振幅レジスタ27aとから読み出し、差動漏洩レジスタ27fに記録する。
次に、CPU201Aは、制御レジスタ27eを制御して、時間軸変換部12aを停止し、時間軸変換部12bのみを作動させる。このとき、送信電力制御信号c(n)が全て零となるように制御する。こうすることにより、一対の線路91、92に同相信号CSのみが送出される。このとき、発生する漏洩電力の位相データと振幅データとを、それぞれ、位相レジスタ27dと振幅レジスタ27aとから読み出し、同相漏洩レジスタ27gに記録する。
次に、係数制御部25の動作について説明する。ここで、差動信号DS1、DS2(以降、dif(n)と称する)に対して発生する漏洩電力成分(以降、Rd(n)と称す。)の応答を、差動漏洩応答Hd(n)とすると、(式4)が成立する。また、同相信号CS(以降、com(n)と称す。)に対して発生する漏洩電力成分(以降、Rc(n)と称す。)の応答を、同相漏洩応答Hc(n)とすると、(式5)が成立する。
一対の線路91、92の漏洩電力成分R(n)は、(式6)に示すように、Rd(n)とRc(n)との和になるので、(式7)に示す条件を満足することにより、一対の線路91、92の漏洩電力成分を相殺することが可能となる。(式6)は、(式4)(式5)より(式8)のように変形することができる。本発明は、差動信号dif(n)と送信電力制御信号c(n)とから、同相信号com(n)を、(式9)に示すように生成し、かつ送信電力制御信号c(n)を、(式10)のように生成する。これにより、(式7)の条件が満足し、漏洩電力成分R(n)を相殺して零とするものである。
即ち、割り込み信号IS1を発生させた後に、線路特性測定用のテスト信号TSを2回送信することで、取得した差動漏洩レジスタ27fのデータと、同相漏洩レジスタ27gのデータとを、それぞれ、Rd(n)とRc(n)とすると、これらはそれぞれ同一信号に対する応答であるから、(式11)の演算を行うことにより、送信電力制御信号c(n)を求めることができる。
係数制御部25は、差動漏洩レジスタ27fのデータと、同相漏洩レジスタ27gのデータとを用いて演算を行い、上記送信電力制御信号c(n)を求め、演算終了後、割り込み信号IS2を発生する。CPU201Aは、割り込みIS2を発生させた後、通常の通信動作に復帰する。時間軸変換部12bは、求められた送信電力制御信号c(n)を用いてサブキャリア毎に、(式9)に相当する同相信号com(n)を生成する。即ち、時間軸変換部12aが出力する、各サブキャリ成分に対して、振幅が|C(n)|倍、位相がC(n)の偏角分移動した信号を出力する。出力された信号は、D/A変換器13bでアナログ値に変換し、ローパスフィルタ14bでナイキスト周波数以上の高周波成分を除去して、増幅器15cで所定の利得を与えた後、加算器15d、15eによって差動信号に重畳される。
このように制御することにより、差動信号である送信データによって発生する漏洩電力成分と、同一振幅で位相が反転した同相電力信号が重畳され、一対の線路91、92上で、漏洩電力成分と同相電力信号とが相殺される。これにより、漏洩電力を効果的に低減させることができる。差動信号成分は重畳、相殺、どちらの過程においても変化せず、本来の送信データ電力に影響を与えず、漏洩電力のみを低減することが可能となる。
Figure 2006014294
(通信システムの構成)
以上の説明した第1〜第6の実施の形態の通信装置から適宜選択した通信装置を、有線伝送線路によって接続することにより伝送線路の漏洩電力による影響の少ない通信システムを構築することができる。
その際、第3の実施の形態の通信装置を採用する場合には、第2の実施の形態に示すような漏洩電力出力部5を備える通信装置を、少なくとも1台設ける。例えば、図17に示す第2の実施の形態の通信装置を1台と、図18に示す第3の実施の形態の通信装置を用いて通信システムを構成する。また、第5の実施の形態に示すような電力制御信号出力部7を備える通信装置を設けた通信システムを構築する場合、電力制御信号出力部7を備える通信装置を1台と、図21に示す電力制御信号受信部8を備えた通信装置で残りの通信装置で構築する。
このように、漏洩電力出力部5又は電力制御信号出力部7を備えた通信装置を用いて通信システムを構成する場合、他の通信装置の構成を簡単なものとすることができ、全体として簡単な構成の通信システムとなる。
一方、第1の実施の形態の通信装置のみで通信システムを構築すると、漏洩電力信号の送受信なしで伝送線路の漏洩電力による影響を低減できる通信システムが構築できる。
本発明は、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とするとともに、伝送線路の漏洩電力による影響を低減できる通信装置、通信システム、及び通信方法等として有用である。
本発明の実施の形態の通信装置の前面を示す外観斜視図 本発明の実施の形態の通信装置の背面を示す外観斜視図 本発明の実施の形態の通信装置のハードウェアの一例を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態を説明するための通信装置の一例の概略構成を示す図 本発明の第1の実施の形態の通信装置のハードウェアの変形例を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態を説明するための通信装置の他の例の概略構成を示す図 各サブキャリアの送信電力を一定とした場合の送信信号の周波数スペクトル図 漏洩電力の周波数スペクトルの一例を示す 本発明の実施の形態の送信装置における送信電力が制御された送信信号の周波数スペクトルの一例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信電力が制御された送信信号の周波数スペクトルの他の例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信電力が制御された送信信号の周波数スペクトルのさらに別の例を示す図 漏洩電力の検出を、通信開始時に一度のみ行う場合のタイムチャート 漏洩電力の検出を、通信中所定間隔で定期的に行場合のタイムチャート 本発明の実施の形態の送信装置における送信信号制御部の一例の概略構成を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信信号生成部の一例の概略構成を示す図 本発明の実施の形態の通信装置(一部)の詳細な構成を示す図 本発明の第2の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す図 本発明の第3の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す図 本発明の第4の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す図 本発明の第5の実施の形態を説明するための通信装置の概略構成を示す図 本発明の第5の実施の形態を説明するための通信装置を備えた通信システムに利用される通信装置の概略構成を示す図 本発明の第6の実施の形態を説明するための通信装置(一部)の詳細な構成を示す図
符号の説明
1・・・送信信号生成部
2・・・送信信号制御部
3・・・送信部
4、41・・・漏洩電力検出部
5・・・漏洩電力出力部
6・・・漏洩電力受信部
7・・・電力制御信号出力部
8・・・電力制御信号受信部
9、91、92・・・伝送線路
42・・・カレントトランス
10a、10b・・・データ変換部
11a、11b・・・キャリアマッピング部
12a、12b・・・時間軸変換部
13a、13b・・・D/A変換器
14a、14b・・・ローパスフィルタ
15a、15b・・・増幅器
16a、16b・・・カップリング用コンデンサ
21・・・バンドパスフィルタ
22・・・A/D変換器
23・・・周波数軸変換部
24・・・比較器
25・・・係数発生部
26・・・並列/直列変換部
100・・・通信装置
101・・・筐体
102・・・電源コネクタ
103・・・LAN用モジュラージャック
104・・・Dsubコネクタ
105・・・表示部

Claims (29)

  1. 複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信装置であって、
    送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記サブキャリアの周波数に対応した、伝送線路における漏洩電力に基づいて、前記送信信号生成部により生成された送信信号の送信電力を制御する送信信号制御部と、
    前記送信信号制御部により送信電力が制御された送信信号を、前記伝送線路を介して送信する送信部とを備える通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を低下させる通信装置。
  3. 請求項2記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力をゼロにする通信装置。
  4. 請求項2記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を、その漏洩電力が所定値以下になるまで低下させる通信装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、漏洩電力が所定値以下である周波数のサブキャリアの送信電力を増加させる通信装置。
  6. 請求項2又は3記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を間欠的に変更する通信装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、伝送線路からの漏洩電力に基づいて、サブキャリアの変調方式を選択する通信装置。
  8. 請求項7記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの変調方式を、相対的に通信レートの低いものに変更する通信装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記伝送線路は、一対の線路を利用したものであり、
    前記送信信号生成部は、前記一対の線路に送出する送出信号を、送信データ及び前記漏洩電力に基づき、サブキャリア毎かつ伝送線路毎に生成する通信装置。
  10. 請求項9記載の通信装置であって、
    前記送信信号生成部は、前記送信データに基づいて前記送出信号の差動成分を生成し、前記漏洩電力に基づいて前記送出信号の同相成分を生成する通信装置。
  11. 請求項10記載の通信装置であって、
    前記同相成分は、前記漏洩電力が減少するように生成される通信装置。
  12. 請求項11記載の通信装置であって、
    前記漏洩電力は、所定のテスト信号を差動信号として前記伝送線路に送出した場合の漏洩電力成分と、前記所定のテスト信号を同相信号として前記伝送線路に送出した場合の漏洩電力成分を含む通信装置。
  13. 請求項9ないし12のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力を示す漏洩電力信号を周波数成分に変換する周波数軸変換部と、前記周波数成分のそれぞれと所定の比較値とを比較して比較結果を出力する比較手段と、前記比較手段の出力に応じた所定の係数を発生する係数発生手段と、前記係数発生手段から並列出力される前記係数を直列係数データに変換する並列−直列変換手段を有し、
    前記送信信号生成部は、前記送信データを前記直列係数データに基づいて変換することにより、前記一対の線路の一方に送出する送出信号を得るための第1送出原データ、及び前記一対の線路の他方に送出する送出信号を得るための第2送出原データを出力する第1データ変換部及び第2データ変換部を有する通信装置。
  14. 請求項13記載の通信装置であって、
    前記第1送出原データと前記第2送出原データのそれぞれに基づく前記送出信号の同相成分は、前記漏洩電力信号を相殺する信号である通信装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記漏洩電力を直接検出する漏洩電力検出部を備える通信装置。
  16. 請求項1ないし14のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、一対の線路を利用したものであり、
    前記一対の線路を伝送する信号を利用して、前記漏洩電力を間接的に検出する漏洩電力検出部を備える通信装置。
  17. 請求項16記載の通信装置であって、
    前記漏洩電力検出部は、前記一対の線路を伝送する信号の不平衡成分を検出する通信装置。
  18. 請求項15ないし17のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記検出した漏洩電力を示す漏洩電力信号を他の通信装置に送信する漏洩電力出力部を備える通信装置。
  19. 請求項15ないし17のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記検出した漏洩電力に基づいて求めた、サブキャリアの送信電力を制御するための送信電力制御信号を、他の通信装置に送信する電力制御信号出力部を備える通信装置。
  20. 請求項1ないし19のいずれか1項記載の通信装置であって、
    外部から漏洩電力を示す漏洩電力信号を受信する漏洩電力受信部を備える通信装置。
  21. 請求項1ないし20のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、間欠的に、全サブキャリアの送信電力を一定とし、その時の漏洩電力を、送信信号の制御に利用する通信装置。
  22. 請求項1ないし21のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記漏洩電力を示す漏洩電力信号を、通信開始時に一度のみ取得する通信装置。
  23. 請求項1ないし21のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記漏洩電力を示す漏洩電力信号を、定期的に取得する通信装置。
  24. 請求項1ないし23のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記伝送線路は、電力線である通信装置。
  25. 請求項1ないし24のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、OFDM方式の伝送である通信装置。
  26. 請求項25記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、ウェーブレット変換を用いたOFDM方式の伝送である通信装置。
  27. 有線伝送線路を介して接続された複数の通信装置を含む通信システムであって、
    前記複数の通信装置のうちの1つの通信装置は、請求項18に記載された通信装置であって、前記複数の通信装置のうちの残りの通信装置全てに、前記検出した漏洩電力を示す漏洩電力信号を送信するものであり、
    前記残りの通信装置は、請求項20に記載された通信装置であって、前記1つの通信装置から受信した前記漏洩電力信号に基づいて、サブキャリアの送信電力を制御するものである通信システム。
  28. 有線伝送線路を介して接続された複数の通信装置を含む通信システムであって、
    前記複数の通信装置のうちの1つの通信装置は、請求項19に記載された通信装置であって、前記複数の通信装置のうちの残りの通信装置全てに、前記送信電力制御信号を送信するものであり、
    前記残りの通信装置は、前記1つの通信装置から受信した前記送信電力制御信号に基づいて、サブキャリアの送信電力を制御するものである通信システム。
  29. 複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信方法であって、
    送信信号を生成し、
    前記サブキャリアの周波数に対応した、伝送線路における漏洩電力に基づいて、前記生成された送信信号の送信電力を制御し、
    前記送信電力が制御された送信信号を、前記伝送線路を介して送信する通信方法。
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