JP6930207B2 - G.fast通信システム、G.fast集合装置、G.fast宅内装置、及び、G.fast通信方法 - Google Patents
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Description
G.fastの通信装置は、本通信を行う前にハンドシェークの段階があり、その際にITU−TのG.fast(G.9701)で定められた周波数のハンドシェークトーンを使用することになっている。このハンドシェークトーンの周波数は、「A43」と「B43」とがあり、それぞれ以下の周波数が規定されている。
上り:38.8125kHz,73.3125kHz,107.8125kHz
下り:172.5kHz,241.5kHz,276kHz
上り:159.5625kHz,194.0625kHz,228.5625kHz
下り:310.5kHz,379.5kHz,414kHz
(G.fast通信システム)
本開示の一表現に係るG.fast通信システムは、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、前記建物に備えられたG.fast集合装置と、前記宅に設けられたG.fast宅内装置と、前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数である。
また、本開示の一表現に係るG.fast集合装置は、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast集合装置であって、G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記宅に設けられたG.fast宅内装置とG.fastで通信し、前記G.fast宅内装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数である。
また、本開示の一表現に係るG.fast宅内装置は、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast宅内装置であって、G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記建物に備えられたG.fast集合装置とG.fastで通信し、前記G.fast集合装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数である。
また、本開示の一表現に係るG.fast通信方法は、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存して使用されるG.fast通信方法であって、ISDNで局舎との通信に使用するメタル配線のうち前記建物内でG.fastの通信にも使用され得る中配線を介して、G.fast集合装置とG.fast宅内装置とがハンドシェークトーンに320kHz以上の周波数を使用して互いにハンドシェークし、ハンドシェーク成立後、前記中配線を介してG.fastで本通信する。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
この場合、VDSLで使用する「V43」の周波数は上り・下りとも、320kHz以上であり、ISDNへの通信の干渉を生じない。また、これにより、G.fast集合装置とVDSL宅内装置とのハンドシェークも可能である。
この場合のG.fast集合装置は、G.fast宅内装置及びVDSL宅内装置のいずれとでも通信を行うことができるので、これらの通信方式が混在する集合住宅での使用に適する。
この場合、中配線をG.fast及びISDNで共用しつつ、建物と局舎とを繋ぐメタル配線である外配線にはG.fast信号もハンドシェークトーンも出て行かないようにすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るG.fast通信システム(G.fast集合装置、G.fast宅内装置、G.fast通信方法を含む。)について、図面を参照して説明する。
図1は、電話局の局舎1と、集合住宅100との間での通信回線接続の一例を示す図である。図において、集合住宅100内では、例えば、ISDNによる通信と、G.fastによる通信とが混在している。なお、この図は簡素化して示しているが、実際には集合住宅100内の多くの戸数に関与して、このような通信装置が存在している。
なお、ハイパスフィルタ5a及び5bはそれぞれ、G.fast集合装置7及びG.fast宅内装置9に内蔵することも可能である。また、ローパスフィルタ3aはG.fast集合装置7に、ローパスフィルタ3bはG.fast宅内装置9に、それぞれ内蔵することも可能である。この場合、例えば、ハイパスフィルタ5a及びローパスフィルタ3aは物理的にはG.fast集合装置7の内部に存在し、ハイパスフィルタ5b及びローパスフィルタ3bは物理的にはG.fast宅内装置9の内部に存在していることになるが、回路接続の基本的な形としては、図1と同じである。
次に、図4は、G.fast集合装置7の構成の一例を示すブロック図である。G.fast集合装置7は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重方式)変調及び復調を行う通信装置である。
図5は、G.fast宅内装置9の構成の一例を示すブロック図である。G.fast宅内装置9は、G.fast集合装置7と同様に、OFDM変調及び復調を行う通信装置である。
図6は、G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でITU−T G.994.1の規定に基づいて実行される、本通信までのハンドシェーク手順を示す図である。このようなハンドシェーク手順は、新規にG.fast宅内装置をセットアップするときや、何らかの原因で、既存の関係のリセットが行われた場合に実行される。
上り:4071kHz,4191.75kHz,4308.1875kHz
下り:1108.3125kHz,1651.6875kHz,2203.6875kHz
このように、「V43」の周波数は、上り・下り共に、320kHz以上の周波数である。
以上のように、図1のG.fast通信システムでは、集合住宅100内の中配線4をISDNと共用することができる。また、G.fast集合装置7とG.fast宅内装置9との間でのハンドシェークトーンには、320kHz以上の「V43」の周波数を用いるので、ハンドシェーク時にISDNへの通信の干渉を生じない。従って、G.fastによる通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
前述のVDSL宅内装置を含む通信システムについて例示する。
図8は、電話局の局舎1と、集合住宅100との間での通信回線接続の他の例を示す図である。図1との違いは、中配線4に、ハイパスフィルタ5c及び内配線12を介してVDSL宅内装置13が接続されている点である。ハイパスフィルタ5cは、ハイパスフィルタ5a,5bと同様な物である。その他の構成は、図1と同様である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 外配線
3a,3b ローパスフィルタ
4 中配線
5a,5b,5c ハイパスフィルタ
6 内配線
7 G.fast集合装置
8 内配線
9 G.fast宅内装置
10 内配線
11 ISDN宅内装置
12 内配線
13 VDSL宅内装置
20 光ファイバ
100 集合住宅
701 入力データ処理部
702 変調器
703 並直列変換器
704 D/Aコンバータ
705 アンプ
706 ハイブリッド回路
707 アンプ
708 A/Dコンバータ
709 直並列変換器
710 復調器
711 出力データ処理部
712 制御部
713 記憶部
901 入力データ処理部
902 変調器
903 並直列変換器
904 D/Aコンバータ
905 アンプ
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908 A/Dコンバータ
909 直並列変換器
910 復調器
911 出力データ処理部
912 制御部
913 記憶部
Claims (8)
- 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数であるG.fast通信システム。 - 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは、VDSLのハンドシェークで使用する320kHz以上の周波数であるG.fast通信システム。 - 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であり、
前記G.fast集合装置は、VDSLの通信機能も併有し、前記G.fast集合装置とハンドシェークしようとする宅内装置は、自身がG.fast宅内装置であるかVDSL宅内装置であるかの情報を前記G.fast集合装置に提供するG.fast通信システム。 - 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であり、
前記建物内における前記中配線の局舎側端部には、ISDN信号を通過させG.fast信号を遮断するローパスフィルタが設けられているG.fast通信システム。 - 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast集合装置であって、
G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置とG.fastで通信し、前記G.fast宅内装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数であるG.fast集合装置。 - 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast宅内装置であって、
G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記建物に備えられたG.fast集合装置とG.fastで通信し、前記G.fast集合装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数であるG.fast宅内装置。 - 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存して使用されるG.fast通信方法であって、
ISDNで局舎との通信に使用するメタル配線のうち前記建物内でG.fastの通信にも使用され得る中配線を介して、G.fast集合装置とG.fast宅内装置とがハンドシェークトーンに320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数を使用して互いにハンドシェークし、
ハンドシェーク成立後、前記中配線を介してG.fastで本通信する、
G.fast通信方法。 - 前記複数の宅の一部の宅に、ISDN宅内装置が設けられている請求項1に記載のG.fast通信システム。
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