JP6930207B2 - G.fast通信システム、G.fast集合装置、G.fast宅内装置、及び、G.fast通信方法 - Google Patents

G.fast通信システム、G.fast集合装置、G.fast宅内装置、及び、G.fast通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、G.fast通信システム、G.fast集合装置、G.fast宅内装置、及び、G.fast通信方法に関する。
近年のインターネットの利用拡大により、従来からある固定電話用の電話回線を用いた高速なデジタル通信技術が既に種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、光ファイバ通信の普及が進む一方で、既に敷設されている電話回線という通信インフラを有効利用することは、現実的な合理性がある。
例えば、集合住宅では、光ファイバを建物内の集合装置(CO:Central Office)まで引き込んだ後、既存の固定電話用のメタル配線を利用して各戸の宅内装置(CPE:Customer Premises Equipment)に接続するVDSL(Very high speed Digital Subscriber Line)技術が用いられている。また、近年、VDSLよりさらに高速な伝送が可能な、G.fast(ITU−T G.9701)が注目されている(例えば、非特許文献1参照。)。
一方、このような高速通信化が進む中で、既設の電話回線としては、伝統的なアナログ電話通信の他、ISDN(Integrated Services Digital Network)も依然として使用されている。
特開2006−135416号公報
「G.fastの標準化動向」NTT技術ジャーナル2016年5月
しかしながら、例えば集合住宅においてISDNとG.fastが共存することになると、以下の問題がある。
G.fastの通信装置は、本通信を行う前にハンドシェークの段階があり、その際にITU−TのG.fast(G.9701)で定められた周波数のハンドシェークトーンを使用することになっている。このハンドシェークトーンの周波数は、「A43」と「B43」とがあり、それぞれ以下の周波数が規定されている。
「A43」
上り:38.8125kHz,73.3125kHz,107.8125kHz
下り:172.5kHz,241.5kHz,276kHz
「B43」
上り:159.5625kHz,194.0625kHz,228.5625kHz
下り:310.5kHz,379.5kHz,414kHz
一方、ISDNについては、日本では0〜320kHzの周波数帯域を使用しており、上記「A43」の全ての周波数、及び「B43」の一部の周波数が、ISDNの周波数帯域に入るので、G.fastのハンドシェークトーンがISDNの通信に干渉を与えてしまうことがある。従って、ISDNとG.fastとを同時に使用することはできない、ということになり、これでは、G.fastの導入の妨げになる。
かかる課題に鑑み、本発明は、G.fastによる通信が、ISDNと共存して同時に使用できるようにすることを目的とする。
本開示は、以下の発明を含む。但し、本発明は特許請求の範囲によって定められるものである。
(G.fast通信システム)
開示の一表現に係るG.fast通信システムは、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、前記建物に備えられたG.fast集合装置と、前記宅に設けられたG.fast宅内装置と、前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数である。
(G.fast集合装置)
また、本開示の一表現に係るG.fast集合装置は、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast集合装置であって、G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記宅に設けられたG.fast宅内装置とG.fastで通信し、前記G.fast宅内装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数である。
(G.fast宅内装置)
また、本開示の一表現に係るG.fast宅内装置は、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast宅内装置であって、G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記建物に備えられたG.fast集合装置とG.fastで通信し、前記G.fast集合装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数である。
(G.fast通信方法)
また、本開示の一表現に係るG.fast通信方法は、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存して使用されるG.fast通信方法であって、ISDNで局舎との通信に使用するメタル配線のうち前記建物内でG.fastの通信にも使用され得る中配線を介して、G.fast集合装置とG.fast宅内装置とがハンドシェークトーンに320kHz以上の周波数を使用して互いにハンドシェークし、ハンドシェーク成立後、前記中配線を介してG.fastで本通信する。
本発明によれば、G.fastによる通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
電話局の局舎と、集合住宅との間での通信回線接続の一例を示す図である。 G.fast集合装置及びG.fast宅内装置が、通常の通信で使用する周波数帯域を示す図である。 ISDN宅内装置が、局舎との通信に使用するISDN信号の周波数(横軸)と強度(縦軸)を示す図である。 G.fast集合装置の構成の一例を示すブロック図である。 G.fast宅内装置の構成の一例を示すブロック図である。 G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でITU−T G.994.1の規定に基づいて実行される、本通信までのハンドシェーク手順を示す図である。 ISDN信号及び「V43」のハンドシェークトーンの周波数(横軸)と強度(縦軸)を示す図である。 電話局の局舎と、集合住宅との間での通信回線接続の他の例を示す図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)これは、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、前記建物に備えられたG.fast集合装置と、前記宅に設けられたG.fast宅内装置と、前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であるG.fast通信システム、である。
このようなG.fast通信システムでは、建物内の中配線をISDNと共用することができる。また、G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でのハンドシェークトーンには、320kHz以上の周波数を用いるので、ハンドシェーク時にISDNへの通信の干渉を生じない。従って、G.fastによる通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
(2)また、(1)のG.fast通信システムにおいて、例えば、前記ハンドシェークトーンは、VDSLのハンドシェークで使用する周波数である。
この場合、VDSLで使用する「V43」の周波数は上り・下りとも、320kHz以上であり、ISDNへの通信の干渉を生じない。また、これにより、G.fast集合装置とVDSL宅内装置とのハンドシェークも可能である。
(3)また、(1)又は(2)のG.fast通信システムにおいて、前記G.fast集合装置は、VDSLの通信機能も併有し、前記G.fast集合装置とハンドシェークしようとする宅内装置は、自身がG.fast宅内装置であるかVDSL宅内装置であるかの情報を前記G.fast集合装置に提供するようにしてもよい。
この場合のG.fast集合装置は、G.fast宅内装置及びVDSL宅内装置のいずれとでも通信を行うことができるので、これらの通信方式が混在する集合住宅での使用に適する。
(4)また、(1)〜(3)のいずれかのG.fast通信システムにおいて、例えば、前記建物内における前記中配線の局舎側端部には、ISDN信号を通過させG.fast信号を遮断するローパスフィルタが設けられている。
この場合、中配線をG.fast及びISDNで共用しつつ、建物と局舎とを繋ぐメタル配線である外配線にはG.fast信号もハンドシェークトーンも出て行かないようにすることができる。
(5)集合装置の観点からは、これは、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast集合装置であって、G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記宅に設けられたG.fast宅内装置とG.fastで通信し、前記G.fast宅内装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であるG.fast集合装置、である。
このようなG.fast集合装置では、建物内の中配線をISDNと共用することができる。また、G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でのハンドシェークトーンは、320kHz以上の周波数を用いるので、ハンドシェーク時にISDNへの通信の干渉を生じない。従って、G.fastによる通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
(6)宅内装置の観点からは、これは、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast宅内装置であって、G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記建物に備えられたG.fast集合装置とG.fastで通信し、前記G.fast集合装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であるG.fast宅内装置、である。
このようなG.fast宅内装置では、建物内の中配線をISDNと共用することができる。また、G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でのハンドシェークトーンは、320kHz以上の周波数を用いるので、ハンドシェーク時にISDNへの通信の干渉を生じない。従って、G.fast宅内装置による通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
(7)方法の観点からは、複数の宅が存在する建物内でISDNと共存して使用されるG.fast通信方法であって、ISDNで局舎との通信に使用するメタル配線のうち前記建物内でG.fastの通信にも使用され得る中配線を介して、G.fast集合装置とG.fast宅内装置とがハンドシェークトーンに320kHz以上の周波数を使用して互いにハンドシェークし、ハンドシェーク成立後、前記中配線を介してG.fastで本通信する、G.fast通信方法である。
このようなG.fast通信方法によれば、建物内のメタル配線をISDNと共用することができる。また、G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でのハンドシェークトーンは、100kHz以上の周波数を用いるので、ハンドシェーク時にISDNへの通信の干渉を生じない。従って、G.fastによる通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係るG.fast通信システム(G.fast集合装置、G.fast宅内装置、G.fast通信方法を含む。)について、図面を参照して説明する。
《G.fast通信システムを含む通信システムの一例》
図1は、電話局の局舎1と、集合住宅100との間での通信回線接続の一例を示す図である。図において、集合住宅100内では、例えば、ISDNによる通信と、G.fastによる通信とが混在している。なお、この図は簡素化して示しているが、実際には集合住宅100内の多くの戸数に関与して、このような通信装置が存在している。
局舎1から敷設されたメタル配線である外配線2には、集合住宅100内でローパスフィルタ3aが接続されている。集合住宅100内では、ローパスフィルタ3aに、メタル配線である中配線4(図中の太線部分)が接続されている。中配線4は、複数種類の通信に利用される。例えば中配線4には、ハイパスフィルタ5a及び内配線(メタル配線)6を介してG.fast集合装置7が接続され、ハイパスフィルタ5b及び内配線(メタル配線)8を介してG.fast宅内装置9が接続されている。G.fast集合装置7は、例えば光ファイバ20を介して、局舎1と高速通信が可能となっている。また、中配線4には、ローパスフィルタ3b及び内配線(メタル配線)10を介してISDN宅内装置11が接続されている。
なお、時系列的には、例えば、先にISDN宅内装置11が使用されており、その後、G.fast集合装置7及びG.fast宅内装置9が設けられることになる。また、G.fast集合装置7及びG.fast宅内装置9が設けられる際に、ハイパスフィルタ5a,5b及びローパスフィルタ3a,3bが設けられる。
なお、ハイパスフィルタ5a及び5bはそれぞれ、G.fast集合装置7及びG.fast宅内装置9に内蔵することも可能である。また、ローパスフィルタ3aはG.fast集合装置7に、ローパスフィルタ3bはG.fast宅内装置9に、それぞれ内蔵することも可能である。この場合、例えば、ハイパスフィルタ5a及びローパスフィルタ3aは物理的にはG.fast集合装置7の内部に存在し、ハイパスフィルタ5b及びローパスフィルタ3bは物理的にはG.fast宅内装置9の内部に存在していることになるが、回路接続の基本的な形としては、図1と同じである。
ここで、例えば、ローパスフィルタ3a,3bは、320kHz以下の周波数の信号を通過させ、320kHzより高い周波数の信号は遮断する。逆に、ハイパスフィルタ5a,5bは、320kHz以下の周波数の信号は遮断し、320kHzより高い周波数の信号を通過させる。
図2は、G.fast集合装置7及びG.fast宅内装置9が、通常の通信で使用する周波数帯域を示す図である。G.fastでは、2.2MHz〜106MHzまでの周波数帯域を用いて、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)により通信が行われる。
図3は、ISDN宅内装置11が、局舎1との通信に使用するISDN信号の周波数(横軸)と強度(縦軸)を示す図である。ISDNで使用する周波数は、0〜320kHzであり、図中に点線で示すサイドローブ(ノイズ)が、320kHz〜640kHz、及び、640kHzより高い周波数にも存在する。一方、G.fastが使用する本通信の周波数は前述のように2.2MHz(2200kHz)以上であり、サイドローブを考慮しても、ISDN信号との干渉は無い。
図1に戻り、G.fast集合装置7とG.fast宅内装置9とは中配線4を介して互いに、G.fastで通信を行うことができる。ハイパスフィルタ5a,5bの存在により、G.fast集合装置7及びG.fast宅内装置9には、G.fast信号(2.2MHz〜106MHz)が届くが、ISDN信号(0〜320kHz)は届かない。一方、ローパスフィルタ3aの存在により、G.fast信号は、集合住宅100の外部の外配線2には出ていかない。また、ローパスフィルタ3bの存在により、ISDN宅内装置11には、G.fast信号は届かない。
《G.fast集合装置の構成》
次に、図4は、G.fast集合装置7の構成の一例を示すブロック図である。G.fast集合装置7は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重方式)変調及び復調を行う通信装置である。
図において、上位ネットワークからの入力データは、入力データ処理部701において直並列変換により並列データに変換される。並列データは、変調器702においてサブキャリアごとの変調データとなる。サブキャリアごとの変調データには、逆高速フーリエ変換が施され、周波数領域のデータから時間領域のデータへと変換される。サブキャリアの周波数は、G.fastの2.2〜106[MHz]の範囲内に、多数(例えば約2000程度)離散的に存在している。
時間領域に変換されたデータは、並直列変換器703により直列データに変換され、D/Aコンバータ704を経てアナログ信号となる。このアナログ信号はアンプ705で増幅され、ハイブリッド回路706を介して、G.fast宅内装置に向けて送信される。
G.fast宅内装置からの上り信号受信時は、ハイブリッド回路706及びアンプ707を経たアナログ信号がA/Dコンバータ708によりデジタル信号に変換され、さらに、直並列変換器709により、並列データに変換される。並列データには、復調器710において高速フーリエ変換が施され、時間領域から周波数領域のデータへと変換される。変換後のデータはサブキャリアごとに復調される。復調された並列データは、出力データ処理部711により直列データに変換され、出力データとなる。
また、G.fast集合装置7には、制御部712及び記憶部713が設けられている。制御部712は、送受信のタイミング等の制御を行っている。
《G.fast宅内装置の構成》
図5は、G.fast宅内装置9の構成の一例を示すブロック図である。G.fast宅内装置9は、G.fast集合装置7と同様に、OFDM変調及び復調を行う通信装置である。
図において、パソコン等の情報処理端末からの入力データは、入力データ処理部901において直並列変換により並列データに変換される。並列データは、変調器902においてサブキャリアごとの変調データとなる。サブキャリアごとの変調データには、逆高速フーリエ変換が施され、周波数領域のデータから時間領域のデータへと変換される。サブキャリアの周波数は、G.fastの2.2〜106[MHz]の範囲内に、多数(例えば約2000程度)離散的に存在している。
時間領域に変換されたデータは、並直列変換器903により直列データに変換され、D/Aコンバータ904を経てアナログ信号となる。このアナログ信号はアンプ905で増幅され、ハイブリッド回路906を介して、G.fast集合装置に向けて送信される。
G.fast集合装置からの下り信号受信時は、ハイブリッド回路906及びアンプ907を経たアナログ信号がA/Dコンバータ908によりデジタル信号に変換され、さらに、直並列変換器909により、並列データに変換される。並列データには、復調器910において高速フーリエ変換が施され、時間領域から周波数領域のデータへと変換される。変換後のデータはサブキャリアごとに復調される。復調された並列データは、出力データ処理部911により直列データに変換され、出力データとなる。
また、G.fast宅内装置9には、制御部912及び記憶部913が設けられている。制御部912は、送受信のタイミング等の制御を行っている。
《G.fastにおけるハンドシェーク》
図6は、G.fast集合装置とG.fast宅内装置との間でITU−T G.994.1の規定に基づいて実行される、本通信までのハンドシェーク手順を示す図である。このようなハンドシェーク手順は、新規にG.fast宅内装置をセットアップするときや、何らかの原因で、既存の関係のリセットが行われた場合に実行される。
図において、まず、ハンドシェークの段階(S1)では、G.fast宅内装置から、自身が、G.fastに対応していることを示すリスト(Capability list)をG.fast集合装置に送信する。これを受信したG.fast集合装置も、自身が、G.fastに対応していることを示すリストをG.fast宅内装置に送信する。これにより、G.fast集合装置と、G.fast宅内装置との間で、ハンドシェークが成立する。なお、G,fast集合装置は、VDSLの通信機器に代わる上位機種であるため、上位互換性があり、従って、VDSL(ITU−T G.993.2)にも対応している。
続いて、チャネル・ディスカバリ(S2)、トレーニング(S3)、チャネル・アナリシス及びエクスチェンジ(S4)の各段階があり、G.fast本通信が可能となる(S5)。
G.fast集合装置及びG.fast宅内装置はハンドシェークの際のハンドシェークトーンとして、VDSLのハンドシェークで使用する「V43」を、使用する。「V43」を使用することにより、G.fast集合装置とVDSL宅内装置とのハンドシェークも可能である。VDSLからG.fastへの移行段階においては、G.fastへの早期切り替えを望むユーザもいれば、VDSLの継続使用を望むユーザもいる。従って、G.fast集合装置が、G.fast宅内装置のみならずVDSL宅内装置ともハンドシェークでき、本通信もできることは実用的に有意義である。
「V43」とは、以下の周波数である。
上り:4071kHz,4191.75kHz,4308.1875kHz
下り:1108.3125kHz,1651.6875kHz,2203.6875kHz
このように、「V43」の周波数は、上り・下り共に、320kHz以上の周波数である。
図7は、ISDN信号及び上記「V43」のハンドシェークトーンの周波数(横軸)と強度(縦軸)を示す図である。図示のように、ハンドシェークトーンは、ISDN信号の上限である320kHzよりも高い周波数となる。従って、G.fastのハンドシェークトーンが、ISDN信号に干渉することは無い。なお、ハンドシェークトーンは、サイドローブの上限の周波数f(図7では960kHz)以上の周波数であることが好ましいとも言えるが、実際には、サイドローブは強度がISDN信号より低下することもあって、サイドローブの帯域(320kHz以上)内の周波数でもハンドシェークトーンに使える可能性がある。また、ハンドシェークトーンは、ハイパスフィルタ5a,5bを通過するが、ローパスフィルタ3a,3bを通過できない。従って、ハンドシェークトーンは、集合住宅100の外の外配線2に出て行かない。すなわち、中配線4をG.fast及びISDNで共用しつつ、集合住宅100と局舎1とを繋ぐ外配線2にはG.fast信号もハンドシェークトーンも出ないようにすることができる。
《まとめ》
以上のように、図1のG.fast通信システムでは、集合住宅100内の中配線4をISDNと共用することができる。また、G.fast集合装置7とG.fast宅内装置9との間でのハンドシェークトーンには、320kHz以上の「V43」の周波数を用いるので、ハンドシェーク時にISDNへの通信の干渉を生じない。従って、G.fastによる通信を、ISDNと共存して同時に使用することができる。
《G.fast通信システムを含む通信システムの他の例》
前述のVDSL宅内装置を含む通信システムについて例示する。
図8は、電話局の局舎1と、集合住宅100との間での通信回線接続の他の例を示す図である。図1との違いは、中配線4に、ハイパスフィルタ5c及び内配線12を介してVDSL宅内装置13が接続されている点である。ハイパスフィルタ5cは、ハイパスフィルタ5a,5bと同様な物である。その他の構成は、図1と同様である。
この場合、VDSL宅内装置13は、G.fast集合装置7とハンドシェークを行うに当たり、自身が、VDSL宅内装置であるという情報をG.fast集合装置7に提供する(図6のリスト送信)。これに基づいて、G.fast集合装置7は、VDSL宅内装置13とは、VDSLでの通信を行う。
すなわち、G.fast集合装置7は、VDSLの通信機能も併有し、G.fast集合装置7とハンドシェークしようとする宅内装置は、自身がG.fast宅内装置であるかVDSL宅内装置であるかの情報をG.fast集合装置7に提供する。この場合のG.fast集合装置7は、G.fast宅内装置9及びVDSL宅内装置13のいずれとでも通信を行うことができるので、これらの通信方式が混在する集合住宅100での使用に適する。
《補記》
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 局舎
2 外配線
3a,3b ローパスフィルタ
4 中配線
5a,5b,5c ハイパスフィルタ
6 内配線
7 G.fast集合装置
8 内配線
9 G.fast宅内装置
10 内配線
11 ISDN宅内装置
12 内配線
13 VDSL宅内装置
20 光ファイバ
100 集合住宅
701 入力データ処理部
702 変調器
703 並直列変換器
704 D/Aコンバータ
705 アンプ
706 ハイブリッド回路
707 アンプ
708 A/Dコンバータ
709 直並列変換器
710 復調器
711 出力データ処理部
712 制御部
713 記憶部
901 入力データ処理部
902 変調器
903 並直列変換器
904 D/Aコンバータ
905 アンプ
906 ハイブリッド回路
907 アンプ
908 A/Dコンバータ
909 直並列変換器
910 復調器
911 出力データ処理部
912 制御部
913 記憶部

Claims (8)

  1. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
    前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
    前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
    前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
    前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数であるG.fast通信システム。
  2. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
    前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
    前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
    前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
    前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは、VDSLのハンドシェークで使用する320kHz以上の周波数であるG.fast通信システム。
  3. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
    前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
    前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
    前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
    前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であり、
    前記G.fast集合装置は、VDSLの通信機能も併有し、前記G.fast集合装置とハンドシェークしようとする宅内装置は、自身がG.fast宅内装置であるかVDSL宅内装置であるかの情報を前記G.fast集合装置に提供するG.fast通信システム。
  4. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast通信システムであって、
    前記建物に備えられたG.fast集合装置と、
    前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置と、
    前記建物内のメタル配線であって、ISDNの通信とG.fastの通信とに共用され得る中配線と、を備え、
    前記G.fast集合装置と前記G.fast宅内装置とは前記中配線を介して互いにG.fastで通信し、ハンドシェークトーンは320kHz以上の周波数であり、
    前記建物内における前記中配線の局舎側端部には、ISDN信号を通過させG.fast信号を遮断するローパスフィルタが設けられているG.fast通信システム。
  5. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast集合装置であって、
    G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記複数の宅の一部の宅に設けられたG.fast宅内装置とG.fastで通信し、前記G.fast宅内装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数であるG.fast集合装置。
  6. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存し得るG.fast宅内装置であって、
    G.fastの通信とISDNの通信とに共用され得る中配線を介して、前記建物に備えられたG.fast集合装置とG.fastで通信し、前記G.fast集合装置とのハンドシェークトーンは320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数であるG.fast宅内装置。
  7. 複数の宅が存在する建物内でISDNと共存して使用されるG.fast通信方法であって、
    ISDNで局舎との通信に使用するメタル配線のうち前記建物内でG.fastの通信にも使用され得る中配線を介して、G.fast集合装置とG.fast宅内装置とがハンドシェークトーンに320kHz以上でISDN信号のサイドローブの帯域内の周波数又はVDSLのハンドシェークで使用する周波数を使用して互いにハンドシェークし、
    ハンドシェーク成立後、前記中配線を介してG.fastで本通信する、
    G.fast通信方法。
  8. 前記複数の宅の一部の宅に、ISDN宅内装置が設けられている請求項1に記載のG.fast通信システム。
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