JP2006115165A - 通信装置および通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 電力線搬送通信装置において、設置後に通信の伝送路特性が極度に悪化した場合においても安定して通信を行うこと。
【解決手段】 電力線または通信線のコモンモードノイズ、平衡度、または減衰特性等の伝送路特性を測定する測定手段と、その測定結果を所定の閾値と比較して伝送路特性の良い周波数帯域を選別する選別手段と、その周波数帯域の中から最も広くかつ通信周波数帯域より広いものを1つ選択しその選択された周波数帯域に通信周波数帯域を帯域毎シフトすることで、伝送路特性の良い周波数帯域で通信を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電力線または通信線を通信の伝送路として使用する通信装置に係わり、特に伝送路特性に応じて、通信周波数帯域を通信に使用可能な周波数帯域に帯域毎シフトする機能、並びにその機能を有する通信装置およびそれを使用した通信システムに関するものである。
通信装置の一形態である電力線搬送通信装置は、電力を供給することのみを目的とする既設の電力用配電線(以降電力線と称す)を通信用伝送路に流用して通信を行うものである。その為、電力線搬送通信装置は、伝送路である電力線が通信用伝送路としての配慮がなされていないことや、また電力線に接続される複数の機器から放出されるノイズの影響を受けるなどの問題があった。そこで、従来の電力線搬送通信装置では、伝送路から伝わるノイズ対策として、通信に使用する信号を元の信号より広い帯域に拡散させた上で伝送するSS(Spectrum Spread)方式や、通信に使用する1チャネルのデータを複数の周波数の搬送波に分散させ伝送させるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等を採用している。後者のOFDM方式は、所定の通信周波数帯域の中でデータを複数の周波数の搬送波に分散させて通信する為、全データの欠落率が低く雑音に強い通信方式として知られている。このOFDM方式を使用した電力線搬送通信装置においては、通信中の伝送路特性を測定し、通信周波数帯域の中で伝送路のノイズレベルが大きく使用出来ない周波数の搬送波があった場合、その搬送波を使用しないように避けて通信する制御を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
従来の電力線搬送通信装置は、以上の様に構成されていたので、通信周波数帯域の一部にノイズがある場合にはその周波数を使用せず通信を行うことが出来た。しかし、通信装置を設置した後に、通信周波数帯域の全域に渡りノイズが発生した場合にはノイズの影響を回避できず、通信状態が極度に悪化するという課題があった。その為、この装置を設置する際に、技術者が電力線の伝送路特性を測定し通信可能な周波数帯域を判定した上で、通信装置の通信周波数帯域をその周波数帯域に帯域毎シフトするように個別に調整していた。しかしながら、このような対策をしても、実際に設置した後に電力線に接続される機器の数が極端に増加したり、そのノイズレベルが極端に増加した場合には、前記問題が発生して通信状態が極めて悪化する状況が生じていた。
本発明は前記のような問題点を解消するためになされたものであり、設置後に通信の伝送路特性が極度に悪化した場合においても安定して通信を行うことができる通信装置を得ることを目的とする。
本発明に係る通信装置は、電力線または通信線を伝送路として相手側と所定の通信周波数帯域により通信を行う通信制御部と、前記電力線または通信線の伝送路特性を測定する測定手段と、この測定手段により測定した伝送路特性に基づき、前記電力線または通信線を伝送路として通信に使用する周波数帯域を判定する判定手段と、この判定手段により判定した周波数帯域に前記通信周波数帯域を帯域毎シフトする制御手段とを備えたものである。
本発明は、伝送路特性に応じて通信で使用する周波数帯域を使用可能な周波数帯域に帯域毎シフトさせることにより、本装置を設置後に伝送路特性が極度に悪化した場合においても安定して通信を行う通信装置を得ることができる。
以下、本発明をOFDM方式により電力線を介してデータの通信を行う電力線搬送通信装置に適用した場合を例に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信装置のブロック図である。
図1において、通信装置である電力線搬送通信装置1は通信で使用する伝送路である電力線2に接続される。この電力線2は電力線搬送通信装置1の内部配線aを介して、伝送路特性を測定する測定手段3に接続される。この測定手段3は電力線2の伝送路特性のひとつであるコモンモードインピーダンスの周波数特性を測定するコモンモードインピーダンス測定器4、同様に平衡度を測定する平衡度測定器5、同様に減衰特性を測定する減衰特性測定器6より構成され、夫々前記内部配線aが入力される。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信装置のブロック図である。
図1において、通信装置である電力線搬送通信装置1は通信で使用する伝送路である電力線2に接続される。この電力線2は電力線搬送通信装置1の内部配線aを介して、伝送路特性を測定する測定手段3に接続される。この測定手段3は電力線2の伝送路特性のひとつであるコモンモードインピーダンスの周波数特性を測定するコモンモードインピーダンス測定器4、同様に平衡度を測定する平衡度測定器5、同様に減衰特性を測定する減衰特性測定器6より構成され、夫々前記内部配線aが入力される。
前記コモンモードインピーダンス測定器4にて測定するコモンモードインピーダンスとは、電力線2とアースとの間のインピーダンスであり、この値が小さいほど通信における伝送損失が大きくなるものである。従って、この値が所定の値より小さくなった場合は通信を行うことが出来なくなる。
図8は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信装置の測定手段における測定結果の一例を示す図である。図8の(a)はコモンモードインピーダンスの測定結果の一例を示す図であり、横軸は周波数で、縦軸は各周波数に対する電力線2のコモンモードインピーダンスである。この場合、測定値は14MHzの周波数付近で最小値となっており、この周波数では通信の伝送損失が大きくなることが判る。
図8は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信装置の測定手段における測定結果の一例を示す図である。図8の(a)はコモンモードインピーダンスの測定結果の一例を示す図であり、横軸は周波数で、縦軸は各周波数に対する電力線2のコモンモードインピーダンスである。この場合、測定値は14MHzの周波数付近で最小値となっており、この周波数では通信の伝送損失が大きくなることが判る。
次に、平衡度測定器5により測定する平衡度とは、電力線の中性点と大地との間に起電力を加えた場合におけるこれらの間に生ずる電圧と電力線の端子間に生ずる電圧との比をデシベルで表したものであり、この値が小さいほど電力線2からの漏洩電波の量が多いものである。この漏洩電波の量は、法規制により基準値以下にする必要がある。従って、この値が所定の値より小さくなった場合は、結果的には通信を行うことが出来なくなる。図8の(b)は平衡度測定結果の一例を示す図であり、横軸は周波数で、縦軸は各周波数に対する電力線の平衡度である。この場合、11MHz、17MHzの周波数付近の値が小さくなっており、この周波数近辺において漏洩電波の量が多くなることが判る。
次に、減衰特性測定器6により測定する減衰特性とは、電力線2を伝播する信号の振幅が減衰する度合いを示すものであり、この値が大きいほど信号の伝送損失が多いものである。従って、この値が所定の値より大きくなった場合は通信を行うことが出来なくなる。
図8の(c)は減衰特性測定結果の一例を示す図であり、横軸は周波数で、縦軸は各周波数に対する電力線2の減衰特性である。この場合、4MHz、13.5MHzの周波付近の値が大きくなっており、この周波数近辺において通信の伝送損失が大きくなることが判る。
図8の(c)は減衰特性測定結果の一例を示す図であり、横軸は周波数で、縦軸は各周波数に対する電力線2の減衰特性である。この場合、4MHz、13.5MHzの周波付近の値が大きくなっており、この周波数近辺において通信の伝送損失が大きくなることが判る。
前記コモンモードインピーダンス測定器4は、例えばある時間を測定開始時間とし、所定の周波数帯域の中で微小な時間間隔で周波数をずらしながら測定する。それにより、ある測定開始時間に対応する所定の周波数帯域内の各周波数に対応するコモンモードインピーダンス値を表すデータ列b1が得られる。このデータ列b1は、通信に使用可能な周波数帯域を判定する判定手段7として動作するマイコン8の入力ポートIN1に入力されその内部に読込まれる。同様に、前記平衡度測定器5の測定結果である平衡度を表すデータ列b2は、前記マイコンの入力ポートIN2に入力され、マイコン8の内部に読込まれる。同様に、前記減衰特性測定器6の測定結果である減衰量を表すデータ列b3は、前記マイコン8の入力ポートIN3に入力され、マイコン8の内部に読込まれる。
前記マイコン8は、図示していない内蔵メモリまたは外部メモリに格納されたプログラムに従って判定手段7として動作する。
前記マイコン8の内部に読込まれたデータ列b1〜b3は、選別手段9に入力され所定の閾値と比較することで、通信に使用可能な周波数帯域と使用不可能な周波数帯域とが選別される。その選別結果は、選択手段10に入力され、通信に使用する周波数帯域が1つ選択される。その選択結果に基づき、マイコン8の出力ポートであるOUT1から制御信号d1が制御手段11に対して出力され、同様にOUT2から制御信号d2が制御手段11に対して出力される。
制御手段11は、クロック生成回路13と送信用通信周波数可変フィルタ14及び受信用通信周波数可変フィルタ16より構成される。マイコン8から出力された制御信号d1は、クロック生成回路13に入力され、その制御信号d1の値に対応した発振周波数の基本クロックeを生成し、通信するデータを変調・復調する通信制御部12に出力される。基本クロックeが入力された通信制御部12は、基本クロックeの周波数に対応した通信周波数帯域でOFDM方式のデータ変調・復調を行うように動作する。
通信制御部12は、送信信号を変調する送信回路17及び受信信号を復調する受信回路18より構成され、送信回路17に別途入力された送信データfは、前記のように設定された通信周波数帯域を使用したOFDM方式の送信信号gに変換される。その変換された送信信号gは、送信用中心周波数可変フィルタ14に入力される。この送信用中心周波数可変フィルタ14は、マイコンから出力された制御信号d2が入力され、その制御信号d2に対応した周波数を中心として、所定の幅の周波数以外の信号をカットする特性に変更される。従って、送信信号gは、所定の幅の周波数以外の信号をカットした信号hを出力する。その出力hは送信側と受信側とを結合すると共に伝送路インタフェースを備えた電力線結合回路15を介して電力線2に送出される。
また、電力線2を介して送られてきた受信信号は、内部配線、及び電力線結合回路15を介して受信用中心周波数可変フィルタ16に入力される。受信用中心周波数可変フィルタ16は、送信用中心周波数可変フィルタ14と同様に、前記マイコン8の制御信号d2が入力され、送信用中心周波数可変フィルタ14と同様の特性に変更され、受信データ以外の帯域の周波数の信号をカットした信号kを出力する。その出力信号kは受信回路18に入力され、別途クロック生成回路13から出力された基本クロックeの周波数に対応して、OFDM変調信号を復調するように制御され、受信信号を復調して受信データmとして出力する。
次に、クロック生成回路13から出力される基本クロックeに応じて送信データの通信周波数帯域が設定される動作について具体的に説明する。図1の(b)は、図1の(a)の送信回路17の内部を詳細に記載したものである。図1の(b)において、送信データfは、データ変換・変調回路171に入力され、シリアル形式のディジタルデータから適当な長さのビットに分割される。そして例えばQAM(Quadrature Amplitude Modulation)エンコーダ等によりコード化され複数の搬送波に割当てられた信号pとなり、OFDM変調器172に出力される。次にこの信号pはOFDM変調器172により逆フーリエ変換され周波数軸データから時間軸データに変換される。その結果がパラレル形式からシリアル形式に変換された信号qとなりD/Aコンバータ173に出力される。前記データ変換・変調器171及びOFDM変調器172の動作は、前記基本クロックeに基づき行われ、所定の通信周波数帯域で動作する。つまり、この基本クロックeを変更することにより、所望の通信周波数帯域にシフトできることとなる。次に、D/Aコンバータ173に入力された信号qは、アナログデータである信号rに変換される。この信号rは増幅装置174に入力され振幅が増幅された送信用信号gとなり、送信用中心周波数可変フィルタ14に入力される。
同様に、前記クロック生成回路13から出力される基本クロックeに応じて受信データの通信周波数帯域が設定される動作について具体的に説明する。図1の(c)は、図1の(a)の受信回路18の内部を詳細に記載したものである。図1の(c)において受信用通信周波数可変フィルタ16から出力された受信信号kは、増幅装置181により振幅が増幅された信号sとなる。この信号sはA/Dコンバータ182に入力され、アナログデータからディジタルデータである信号tに変換される。この信号tはOFDM復調回路183に入力され、シリアル形式からパラレル形式に変換さる。さらに、その変換結果がフーリエ変換されることで時間軸データから周波数軸データuに変換される。そして、この信号uがデータ変換・復調回路184に入力され、例えばQAMデコーダ等により復調された後、パラレル形式のビット列からシリアル形式に変換され、受信データmとして出力される。前記OFDM復調器183及びデータ変換・復調回路184は前記基本クロックeに基づき行われ、所定の通信周波数帯域の信号となるように変換される。つまり、この基本クロックeを変更することにより、所望の通信周波数帯域にシフトできることとなる。
以上のように、電力線搬送通信装置のハードウェアの各構成要素について説明した。実施の形態1の周波数帯域制御動作は、前記マイコン8が前記各ハードウェアを制御することにより実行されものである。次にその動作フローについて説明する。図2はその制御用ソフトウェアの最上位モジュールの動作フローチャートであり、その中でステップS1、ステップS2がメインとなるステップである。図3はステップS1の各ステップを4つの下位モジュールとして示した動作フローチャートである。図4から図7は、図3の各モジュールをさらに下位のモジュールとして示した動作フローチャートである。
まず、図2により前記ステップS1、ステップS2の動作を説明する。電力線搬送通信装置1の電源をONすると本フローが開始され、ステップS1の周波数帯域制御が行われる。このステップS1は、図1に示す測定手段3、判定手段7、制御手段11において行われる処理であり、測定された伝送路特性に応じてOFDM方式の通信周波数帯域を使用可能な周波数帯域にシフトさせる制御を行うフローである。次にステップS2により本体の電源が入っているか否かを判定し、電源が入っている場合は再びステップS1の周波数帯域制御を行う。このようにして、電力線搬送通信装置1の起動後、電源がOFFとなるまでステップS1を繰り返す。尚、本フローチャートには図示していないが、電力線搬送通信装置1の通信動作は本処理と独立して動作するものである。また、電源投入直後には必ず本フローを実行して使用する周波数帯域を設定した後に通信動作を行うものとする。
次に、図3により前記ステップS1の周波数制御動作について、電源投入後に、通信周波数帯域を最初に設定する動作と、通信中に通信周波数帯域をシフトする動作について、それぞれ説明する。まず、電源投入後に最初に通信周波数帯域を設定する動作について説明する。
ステップS11は前述したように測定手段3において行う処理であり、通信の伝送路である電力線2の伝送路特性の測定を行う。次にステップS12はマイコン8による選別手段9において行う処理であり、測定手段3の測定結果と所定の閾値とを比較することで通信可能な周波数帯域を選別する。次にステップS13はマイコン8による選択手段10において行う処理であり、選別した周波数帯域の中から後述する所定の規則に従い通信に使用する周波数帯域を1つ選択する。
次にステップS14はマイコン8による選択手段10が、制御手段11及び通信制御部12に対して行う処理である。前記のようにして通信周波数帯域を選択した結果を用いて、通信制御部12が選択された周波数帯域で動作するように、その元となる基本クロックeをクロック生成器に生成させる。また、通信信号のフィルタリングをする周波数帯域の制御を行う。それにより通信制御部12をその選択された周波数帯域で動作させる。
次に、図3の各処理単位の動作の詳細について、図4〜図7のフローチャートをもとに、図9〜12の波形図と、図1の電力線搬送通信装置のブロック図とを用いて説明する。
まず、図4は、図3のステップS11の伝送路測定の下位モジュールの動作を示す動作フローチャートである。ステップS111は、測定手段3の一つであるコモンモードインピーダンス測定器4において行う処理であり、前述したように電力線2の所定の周波数帯域におけるコモンモードインピーダンスを測定する。次にステップS112は、測定手段3の一つである平衡度測定器5において行う処理であり、前述したように電力線2の所定の周波数帯域における平衡度を測定する。次にステップS113は、測定手段3の一つである減衰特性測定器6において行う処理であり、前述したように電力線2の所定の周波数帯域における減衰特性を測定する。
まず、図4は、図3のステップS11の伝送路測定の下位モジュールの動作を示す動作フローチャートである。ステップS111は、測定手段3の一つであるコモンモードインピーダンス測定器4において行う処理であり、前述したように電力線2の所定の周波数帯域におけるコモンモードインピーダンスを測定する。次にステップS112は、測定手段3の一つである平衡度測定器5において行う処理であり、前述したように電力線2の所定の周波数帯域における平衡度を測定する。次にステップS113は、測定手段3の一つである減衰特性測定器6において行う処理であり、前述したように電力線2の所定の周波数帯域における減衰特性を測定する。
次に、図5は、図3のステップS12の周波数帯域選別の下位モジュールの動作を示す動作フローチャートである。図9はこの周波数帯域の選別の処理動作を説明する為に、伝送路特性を測定した結果を簡略化した波形図である。
図5においてステップS121〜S124は、マイコン8による選別手段9において行う処理である。ステップS121は、コモンモードインピーダンス測定器4により測定した測定結果と所定の閾値TAとを比較し、この閾値TAより大きい周波数帯域を選別する。ここで前提としてコモンモードインピーダンスが、閾値TAより大きい周波数帯域では電力線の伝送路特性が良く通信可能であるものとする。一方、閾値TAより小さい周波数帯域では電力線の伝送路特性が悪く通信が不安定であるものとする。例えば、この測定結果が図9の(a)に示すような場合、閾値TAより大きい周波数帯域であるFA1、FA2が通信可能な周波数帯域として選別される。
次に、ステップS122は、平衡度測定器5により測定した測定結果と所定の閾値TBとを比較し、この閾値TBより大きい周波数帯域を選別する。ここで前提として平衡度が閾値TBより大きい周波数帯域では電力線の伝送路特性が良く通信可能であるものとする。一方、閾値TBより小さい周波数帯域では電力線から周囲に漏洩する電波量が多く通信が不可能であるものとする。例えば、この測定結果が図9の(b)に示すような場合、閾値TBより大きい周波数帯域であるFB1、FB2、FB3が通信に使用可能な周波数帯域として選別される。
次に、ステップS123は、減衰特性測定器6により測定した測定結果と所定の閾値TCとを比較し、この閾値TCより小さい周波数帯域を選別する。ここで前提として、減衰特性が閾値TCより小さい周波数帯域では伝送路特性が良く通信可能であるものとする。一方、閾値TCより大きい周波数帯域では電力線の伝送路特性が悪く通信が不安定であるものとする。例えば、この測定結果が図9の(c)に示すような場合、閾値TCより小さい周波数帯域であるFC1、FC2が通信に使用可能な周波数帯域として選別される。
次に、ステップS124は、ステップS121〜S123により選別した3種類の選別結果の間で、共通する周波数帯域を選定する。例えば図9(d)に示すように、ステップS121〜S123で選別された周波数帯域がFA1〜FA2、FB1〜FB3、FC1〜FC2であったとする。この場合、まず、FA1、FB1、FC1の3つの周波数帯域の中で共通する周波数帯域であるF1(6〜12MHz)が選別される。同様にF2(26〜30MHz)、F3(34.5〜37.5MHz)が選別される。
次に、図6は、図3のステップS13の周波数帯域選択の下位モジュールの動作を示す動作フローチャートである。ステップS131〜S136は、マイコン8による選択手段10において行う処理である。ステップS131では、前記ステップS124にて選別した周波数帯域の中から最も周波数帯域の幅が広いものを選択し、その周波数帯域をFSとする。例えば図10に示すように、選択手段10でF1、F2、F3が選択されていた場合、その中で最も周波数帯域の広い周波数帯域F1を選別し、この周波数帯域をFSとする。
次にステップS132において、OFDM方式の通信周波数帯域をFTとした場合、このFTと前記周波数帯域FSとを比較する。周波数帯域FSの方の幅が広い場合、通信可能と判定して次のステップS133に進む。例えば周波数帯域FTを5MHzとした場合、図10に示す例では、周波数帯域FSの周波数帯域幅は6MHzであり、周波数帯域FSの方が大きいので通信可能と判定して、ステップS133に進む。次にステップS133では、周波数帯域FSの中心周波数を求め、その周波数をFSCとし、次のステップS134に進む。例えば図10に示す場合、周波数帯域FSは6〜12MHzであり、その中心周波数は9MHzとなるので、通信周波数帯域の中心周波数FSCは9MHzとなる。
次にステップS134において、通信制御部12で変調及び復調するOFDM方式の通信周波数の中心周波数が前記中心周波数FSCとなる為に必要な基本クロック周波数eを算出する。そして、クロック生成回路13がこの基本クロックeを出力する為の制御信号d1をマイコン8の内部で生成してステップS135に進む。
次にステップS135において、送信用中心周波数可変フィルタ14及び受信用中心周波数可変フィルタ16でフィルタリングする中心周波数がFSCとなる為の制御信号d2をマイコン8の内部で生成してこのルーチンを終了する。
一方、ステップS132において周波数帯域FSが通信周波数帯域FTより小さくなった場合は、その周波数帯域が通信に使用できないと判定され、次のステップS136に進む。次のステップS136では、中心周波数FSCを0と設定し、このルーチンを終了する。
次に、図7は、図3のステップS14の周波数帯域シフトの下位モジュールの動作を示す動作フローチャートである。
ステップS141は、マイコン8による選択手段10において行う処理である。ステップS141では、前のステップS132にて動作可能な周波数帯域があると判定したか否かを調べるため、中心周波数FSCと固定値0とを比較する。中心周波数FSCが固定値0でない場合、動作可能な周波数帯域があったものと判定し、次のステップS142に進む。
ステップS141は、マイコン8による選択手段10において行う処理である。ステップS141では、前のステップS132にて動作可能な周波数帯域があると判定したか否かを調べるため、中心周波数FSCと固定値0とを比較する。中心周波数FSCが固定値0でない場合、動作可能な周波数帯域があったものと判定し、次のステップS142に進む。
次にステップS142では、前記ステップS134においてマイコン8で生成した制御信号d1をマイコン8の出力ポートからクロック生成回路13に出力させる。それにより前述したように、クロック生成回路13において、通信制御部12で変調及び復調するOFDM方式の通信周波数帯域が前記FSとなる為に必要な基本クロックeが生成される。さらにこの基本クロックeを受けた通信制御部12は、基本クロックeの周波数に対応した通信周波数帯域でOFDM方式のデータ変調・復調を行うように動作する。
次にステップS143では、前記ステップS135においてマイコン8で生成した制御信号d2をマイコン8の出力ポートから送信用中心周波数可変フィルタ14及び受信用中心周波数可変フィルタ16に出力させる。この制御信号d2を受けた送信用中心周波数可変フィルタ14及び受信用中心周波数可変フィルタ16は、前述したようにフィルタリングする中心周波数がFSCとなるように変更される。
図11は、上記のような制御により通信周波数帯域を設定した後のOFDM方式の搬送波を示した図である。本図は、以上のように図9及び図10を使用して説明した場合を例にして書かれている。図11に示されるように、通信制御部は、通信周波数帯域の中心周波数(FSC)である9MHzを中心とし、送信周波数帯域(FT)である5MHzの帯域幅つまり6.5〜11.5MHzの間において、下り通信用として6.5MHz〜9MHzの帯域にて512本の搬送波を使用し、上り通信用として、10.25MHz〜11.5MHzの帯域にて256本の搬送波を使用して通信を行う。
一方、ステップ141にて中心FSCが0となった場合はステップS144に進む。この場合は選択すべき周波数がなく、通信不可能であることを通信制御部12に通知する。この通知を受けた通信制御部12は、あらかじめ設定した固定の周波数帯域を使用して通信するか、または通信を行わないものとされる。
以上のように前記ステップS1の周波数制御動作について、電源投入後に、通信周波数帯域を最初に設定する動作について説明した。次に、通信動作中に通信周波数帯域を別な周波数帯域にシフトする動作について説明する。例として、電力線に電子機器が同時に多数接続されたこと等により伝送路特性のひとつであるコモンモードインピーダンスのみが変化した場合について説明する。
図12は伝送路特性が変わった場合の通信周波数帯域のシフト方法を説明する為の図であり、図9に示す伝送路特性が変化した後の動作に対応している。電力線搬送通信装置1は、電源が入っている間は常に図3に示すステップS1の周波数帯域制御を行っている。それにより、図3のステップS11における伝送路測定が行われる。その結果、コモンモードインピーダンスのみが、図12の(a)から、図12の(b)に示す特性に変化したとする。この場合、ステップS121により、コモンモードインピーダンスの特性により選別される周波数帯域は、図12の(a)のFA1から図12の(b)のFA1に変更される。それに伴い、ステップS124の共通する周波数帯域の選別結果は図12の(c)の様になる。それにより、閾値と比較して選別したFA1、FB1、FC1において共通する周波数帯域であるF1の周波数帯域は、前回の周波数帯域選択結果の周波数帯域F1に比べて狭くなる。その為、ステップS131の周波数帯域選択において、別の周波数帯域であるF2が選択され、ステップS133において、新たに周波数帯域F2が選択された周波数帯域であるFSとなる。その結果、ステップS14の周波数帯域のシフトにより、図12の(d)に示されるようにOFDM方式の通信周波数帯域が新しい周波数帯域FS(F2)にシフトされる。それにより、通信制御部12により新しい通信周波数帯域によりOFDM方式の変調・復調動作が行なわれる。
以上のように、実施の形態1の電力線搬送通信装置1は、伝送路特性に応じてOFDM方式の通信周波数帯域を通信に使用可能な周波数帯域にシフトさせる。それにより、本装置を電力線などに設置した場合においても、伝送路特性が極度に悪化した場合においても安定して通信を行えるという効果が得られる。また前記シフト制御は、人手による調整を介さずにソフトウェア的に容易に実行できるという効果も得られる。また、電力線の伝送路特性として3種類の測定器を用いている為、所定の周波数帯域が通信に使用できるか否かの判定の精度を高められるという効果が得られる。
実施の形態1では、電力線搬送通信装置1の伝送路として電力線を用いた例を示したが、この伝送路として、家庭内のアンテナ配線や電話線その他通信専用配線を使用してもよい。また、判定手段としてマイコン8を使用しているが、マイコン以外の制御機器により制御を行っても良い。また、通信方式としてOFDM方式を使用した通信制御部について示したが、この通信方式に限るものではない。
実施の形態2.
実施の形態1では、測定手段として、コモンモードインピーダンス測定器4、平衡度測定器5、減衰特性測定器6をすべて使用した例を示したが、これらの測定器のうちのいずれか1つ、または2つのみを使用してもよい。この場合の周波数帯域制御の処理ステップS1は、実施の形態1の動作において3つの測定器のうちのいずれか2つまたは1つを使用しなかった場合の動作と同様である。以下に、具体的に実施の形態1の動作と異なるステップS11の伝送路測定と、S12の周波数帯域選別について説明する。
実施の形態1では、測定手段として、コモンモードインピーダンス測定器4、平衡度測定器5、減衰特性測定器6をすべて使用した例を示したが、これらの測定器のうちのいずれか1つ、または2つのみを使用してもよい。この場合の周波数帯域制御の処理ステップS1は、実施の形態1の動作において3つの測定器のうちのいずれか2つまたは1つを使用しなかった場合の動作と同様である。以下に、具体的に実施の形態1の動作と異なるステップS11の伝送路測定と、S12の周波数帯域選別について説明する。
まず、ステップS11では、その下位モジュールであるS111、S112、S113のうち、使用する測定手段のモジュールのみ動作する。例えば、平衡度測定器5、減衰特性測定器6の2つの測定器のみ用いる場合、S111のコモンモードインピーダンス測定は実行せず、S112とS113のみを実行する。
次にステップS12では、その下位モジュールであるS121、S122、S123のうち、前記使用した測定手段の測定結果を選別するモジュールのみ動作する。例えば、平衡度測定器5、減衰特性測定器6の2つの測定器のみ用いる場合、S121のコモンモードインピーダンス測定結果の周波数帯域を選別するモジュールは実行されず、S122とS123のみを実行する。そして、S124において、S122とS123の2つの選別結果から共通な周波数帯域を選別する。前記例では、いずれか2つの測定器を使用する例を示したが、1つの測定器を使用する場合も前記説明と同様の考え方で動作する。また、前記以外の動作は、実施の形態1の動作と同様である。
以上のように、通信に使用できるか否かの判定精度は若干下がるが、少ない機器構成により、低コストで通信装置を構成出来るという効果が得られる。
実施の形態3.
次に、本発明の電力線搬送通信装置1を使用して通信ネットワークを構築した場合の電力線搬送通信装置1により相互に行われる通信制御方法について説明する。図13は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信装置1を使用して構築したネットワーク構成を示す図である。図において、インターネットのプロバイダサーバ21はインターネット網22に接続される。このインターネット網22は光ファイバーケーブルで構成される光ネットワーク23と接続される。この光ネットワーク23は光ファイバーケーブルを介して、光ネットワーク23からのデータを後述する中圧電力線に伝送する通信装置である中圧ノード24に接続される。そして、この中圧ノード24は電力線である一般商業用の中圧電力線25と接続される。
次に、本発明の電力線搬送通信装置1を使用して通信ネットワークを構築した場合の電力線搬送通信装置1により相互に行われる通信制御方法について説明する。図13は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信装置1を使用して構築したネットワーク構成を示す図である。図において、インターネットのプロバイダサーバ21はインターネット網22に接続される。このインターネット網22は光ファイバーケーブルで構成される光ネットワーク23と接続される。この光ネットワーク23は光ファイバーケーブルを介して、光ネットワーク23からのデータを後述する中圧電力線に伝送する通信装置である中圧ノード24に接続される。そして、この中圧ノード24は電力線である一般商業用の中圧電力線25と接続される。
前記中圧ノード24は、光−電気信号変換器26により、光を媒体とする信号から電気信号を媒体とする電気信号形式の信号に変換される。この変換後の電気信号は、通信装置である中圧用電力線搬送通信装置27に入力され中電圧の送信電力に重畳される。この重畳された信号は、トランス28を介して前記中圧電力線25に伝送される。それにより、プロバイダサーバ21のデータは、インターネット網22、光ネットワーク23、及び中圧ノード24を介して中圧電力線25に伝送される。逆に、中圧電力線から送られるデータは、プロバイダサーバ21まで前記の逆の経路で伝送される。
一方、前記光ネットワーク23は光ファイバーケーブルを介して、光ネットワーク23からのデータを後述する低圧電力線に伝送する低圧ノード29に接続される。そして、この低圧ノード29は電力線である一般商業用の低圧電力線30と接続される。前記低圧ノード29は、光−電気信号変換器31により、光を媒体とする信号から、電気信号を媒体とする電気信号形式の信号に変換される。この変換後の電気信号は、通信装置である低圧用電力線搬送通信装置32に入力され、低電圧の電力に重畳される。この重畳された信号は、トランス33を介して前記低圧電力線30に伝送される。
前記低圧電力線30には、低圧電力線に重畳された信号を一般の住宅34に中継する為の中継機35が接続される。この中継機35は、トランス36を介して通信装置である低圧用電力線搬送通信装置37に接続される。この低圧用電力線搬送通信装置37は、電力線である宅内電力線38及び39を介して夫々一般住宅34内にある通信装置である宅内用電力線搬送通信装置40及び宅内用電力線搬送通信装置41と接続され、前記低圧電力線38及び低圧電力線39に重畳される信号が、宅内用電力線搬送通信装置40及び宅内用電力線搬送通信装置41に伝送される。前記宅内用電力線搬送通信装置40及び宅内用電力線搬送通信装置41は、図示されないパソコンやインターネット電話等と接続される。
以上のように、前記パソコンやインターネット電話から送られたデータは、宅内用電力線搬送通信装置40及び宅内用電力線搬送通信装置41により夫々前記宅内電力線38及び宅内電力線39、前記中継機35、低圧電力線30、低圧ノード29、光ネットワーク23、及びインターネット網22を介してプロバイダサーバ21に伝送される。逆に、プロバイダサーバ21から送られるデータは、逆の経路をたどって前記宅内34のパソコンやインターネット電話に伝送される。
前記中圧用電力線搬送通信装置27、低圧用電力線搬送通信装置32、低圧用電力線搬送通信装置37、宅内用電力線搬送通信装置40及び宅内用電力線搬送通信装置41は、実施の形態1で説明した電力線搬送通信装置1である。前記中継機35は例えば一般家庭用の電力メーター内部等に格納される。また、前記低電圧は例えば交流100Vで、中電圧は交流200Vとする。
次に動作について説明する。図13において、例えば、宅内用電力線搬送通信装置40とプロバイダサーバ21との間で所定の通信周波数帯域を使用してOFDM方式による通信中に、宅内電力線38の伝送路特性が悪化した場合、宅内用電力線搬送通信装置40(以降局1と称す)、低圧用電力線搬送通信装置37(以降局2と称す)、宅内用電力線搬送通信装置41(以降局3と称す)、低圧用電力線搬送通信装置32(以降局4と称す)における動作について図14の通信手順のフロー図を使用して説明する。
前記状態において局1と局2との間の通信状態が悪化する為、この間で通信のリトライを繰り返しするなどして通信が出来ない場合が生ずる。そこで、局1は、実施の形態1で説明した動作により、使用可能な別の通信周波数帯域を判定する。そして、現在使用している周波数帯域を使用して、第1の制御情報すなわち、使用可能な別の通信周波数帯域がどの帯域であるかの情報、及びこの情報の受信先の局を示す制御情報D1を、夫々局2、局3、及び局4に伝送する(図14の(1))。この情報の送信は、同時に複数の局宛に送る同報送信でもよい。この時にはすでに通信状態が悪くなっているが、リトライを複数回繰り返す、または、別系統の通信経路を持つなどして、前記制御情報を伝送する。
次に、前記制御情報を受信した局2、局3、及び局4は、この制御情報を復号し、各装置において前記別の通信周波数帯域が使用可能であるかを調べ、使用可能と判定された場合は、各局が第2の制御情報、すなわち前記通信周波数帯域が使用可能である旨、及びこの情報を送信した局を示す制御情報D2を夫々局1に送信する(図14(2))。この情報の送信は、同時に複数の局宛に送る同報送信でもよい。局1は、前記局2〜4より制御情報D2をすべて受けた場合、すべての局が前記通信周波数帯域が使用可能であると判断する。そして、第3の制御情報すなわち、前記通信周波数帯域にシフトさせる制御情報、及びこの情報の受信先の局を示す制御情報D3を夫々局2、局3、及び局4に送信する(図14(3))。前記制御情報を受信した各局は、通信周波数帯域を前記通信周波数帯域にシフトさせる。同様に局1も前記通信周波数帯域にシフトさせる。
以上のように、電力線搬送通信装置を用いた通信ネットワークにおいて、伝送路の特性が変化して通信に使用する周波数帯域が使用出来なくなった場合においても、通信で使用可能な新たな周波数帯域にシフトする為の制御情報を相互に通信することで、ネットワークの各端末をノイズの影響の無い新たな周波数帯域にシフト出来、安定した通信が行えるという効果が得られる。
尚、実施の形態3で示したネットワーク構成は一例であり、このネットワーク構成に限定されるものではない。また、前記図14において説明した例では、局が4つの場合を示して説明したが、4つ以外の場合においても同様の制御を行う。
1 電力線搬送通信装置、2 電力線、3 測定手段、4 コモンモードインピーダンス測定器、5 平衡度測定器、6 減衰特性測定器、7 判定手段、8 マイコン、9 選別手段、10 選択手段、11 制御手段、12 通信制御部、13 クロック生成回路、14 送信用通信周波数可変フィルタ、15 電力線結合回路、16 受信用中心周波数可変フィルタ、17 送信回路、18 受信回路、21 プロバイダサーバ、24 中圧ノード、25 中圧電力線、27 中圧用電力線搬送通信装置、29 低圧ノード、30 低圧電力線、32 低圧用電力線搬送通信装置、37 低圧用電力線搬送通信装置、38 宅内電力線、39 宅内電力線、40 宅内用電力線搬送通信装置、41 宅内用電力線搬送通信装置、172 OFDM変調回路、183 OFDM復調回路
Claims (7)
- 電力線または通信線を伝送路として相手側と所定の通信周波数帯域により通信を行う通信制御部と、
前記電力線または通信線の伝送路特性を測定する測定手段と、
この測定手段により測定した伝送路特性に基づき、前記電力線または通信線を伝送路として通信に使用する周波数帯域を判定する判定手段と、
この判定手段により判定した周波数帯域に前記通信周波数帯域を帯域毎シフトする制御手段と
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 通信制御部は、所定の通信周波数帯域のマルチキャリアによる直行周波数分割多重方式による通信を行い、
制御手段は判定された周波数帯域の中心周波数に基づき、前記周波数帯域に前記通信周波数帯域を帯域毎シフトするようにした
請求項1項記載の通信装置。 - 測定手段は、伝送路のコモンモードノイズ、平衡度、または減衰特性のうち少なくともいずれか1つを伝送路特性として測定するようにした
請求項1または2項記載の通信装置。 - 判定手段は、測定した伝送路特性を閾値と比較することにより伝送路特性毎に周波数帯域を選別し、
選別した前記周波数帯域から通信周波数帯域を選択することを特徴とする
請求項1記載の通信装置。 - 判定手段は、測定手段による複数種類の測定結果の間で共通する周波数帯域の中から最も広く、かつ通信周波数帯域より広い周波数帯域を選択するようにした
請求項4記載の通信装置。 - 制御手段は、通信制御部の基本クロックを生成する周波数制御手段、及び信号を通過させる中心周波数が可変である中心周波数可変フィルタであることを特徴とする
請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。 - 請求項1記載の通信装置が複数台設けられ、前記通信装置は相手側と電力線または通信線を介して接続され相互に通信を行う通信ネットワークを備え、
前記通信装置のうちいずれかが通信に使用可能な周波数帯域を新たに判定した場合に、前記判定をした通信装置が他のすべての通信装置に対し前記新たに判定した周波数帯域を示す第1の制御情報を送信する工程と、
前記第1の制御情報を受信した他のすべての通信装置が、前記新たに判定した周波数帯域が通信に使用可能か否かを判定する工程と、
前記他のすべての通信装置が、前記第1の制御情報を送信した通信装置に対して前記判定結果含む第2の制御情報を送信する工程と、
前記第2の制御情報を受信した前記通信装置が、受信したすべての第2の制御情報の判定結果が通信可能であることを示す場合、前記他の通信機に対して前記新たな周波数帯域にシフトさせる為の第3の制御情報を送信する工程と、
前記他の通信装置が前記第3の制御情報を受信した場合、前記新たな周波数帯域に通信周波数帯域をシフトする工程と
を有することを特徴とする通信システム。
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-
2004
- 2004-10-14 JP JP2004299981A patent/JP2006115165A/ja active Pending
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